JP2624980B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2624980B2
JP2624980B2 JP63002242A JP224288A JP2624980B2 JP 2624980 B2 JP2624980 B2 JP 2624980B2 JP 63002242 A JP63002242 A JP 63002242A JP 224288 A JP224288 A JP 224288A JP 2624980 B2 JP2624980 B2 JP 2624980B2
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shutter
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lens barrel
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mechanical shutter
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佐藤  誠
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レンズ鏡筒、さらに詳しくは、撮像素子の
駆動に係わる素子シャッタ機能を有した電子カメラに装
着されるレンズ鏡筒に関する。
[従来の技術] 電子カメラにおけるシャッタとしては、CCD,MOS等、
電荷蓄積型の固体撮像素子の電荷蓄積時間(撮像面の露
光時間)を電子的に直接制御するようにした素子シャッ
タと、銀塩フィルムカメラの場合と同様にメカニカルな
シャッタ(以下、メカシャッタと略記する)とがある。
メカシャッタとしてはレンズ鏡筒内に設けられたロータ
リ式のレンズシャッタが用いられる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、固体撮像素子の電荷蓄積時間の制御による
素子シャッタ機能では、1フィールド毎に記録を行うフ
ィールド記録は可能であるが、画質の点でこれよりも遥
かに優れている、2フィールド毎、すなわち、1フレー
ム毎に記録を行うフレーム記録は不可能である。その理
由は、固体撮像素子においては、垂直シフトレジスタの
段数が1フィールド分しか設けられていないので、第1,
第2の2つのフィールドの光電変換部に電荷を蓄積して
も、これを同時に読み出すことができないからである。
したがって、第1のフィールドの電荷を読み出している
期間、第2のフィールドの電荷は光電変換部にあるの
で、第2のフィールドの電荷がそれ以上蓄積されないよ
うにメカシャッタにより光電変換部を遮光する必要があ
る。
一方、メカシャッタでは任意の露光時間を設定するこ
とができるが、このメカシャッタにおけるシャッタ駆動
は、電子カメラでは電気エネルギーを基としているの
で、省電力化の点で素子シャッタにより劣っており、ま
た、シャッタ閉じ指令が出ても機械的な遅れのために必
然的に余剰露光が生じてしまう。そして、シャッタ秒時
が高速であればあるほど、この余剰露光による露光誤差
は大きくなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、電子カメラに装着されたとき電子カメラ側でフィー
ルド記録モードとフレーム記録モードのいずれをも任意
に選択することのできるレンズ鏡筒を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明のレンズ鏡筒は、少なくとも撮像素子における
光電荷蓄積開始動作のタイミングを自己の有する機能に
より制御するようにした電子カメラに着脱自在なレンズ
鏡筒であって、平生は開状態を維持し電子カメラからの
信号に応動して閉動作を行うレンズシャッタと、このレ
ンズシャッタを有する旨の情報を保有する記憶手段とを
具備してなり、電子カメラに装着されたとき、このレン
ズ鏡筒に上記シャッタが設けられている旨が、記憶手段
に保有された情報に基づき電子カメラにより識別される
と、このシャッタの閉動作は電子カメラからの信号によ
り行われフレーム記録が可能になる。
[実 施 例] 第1図に本発明の一実施例のレンズ鏡筒を装着した電
子カメラのシステム構成を示す。
電子カメラのボディ1に着脱自在な交換式のレンズ鏡
筒として、第1図においてボディ1に装着された状態で
示されている、メカシャッタ3を有するレンズ鏡筒2
と、第2図に示すようにメカシャッタを有しないレンズ
鏡筒2Aとがある。いずれのレンズ鏡筒2,2Aにも、それぞ
れの電気回路には、絞り4,4Aを駆動するための駆動回路
5,5Aと、これら駆動回路5,5Aとボディ1側のシステムコ
ントロール回路10との信号の授受を行うマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンと略記する)6,6Aと、絞り4,4A
等のレンズ情報を記憶したリードオンリーメモリ(以
下、ROMと略記する)7,7Aが組み込まれているが、前者
のレンズ鏡筒2に関しては、さらに、駆動回路5はメカ
シャッタ3をも駆動するものであり、またROM7にはメカ
シャッタ3を保有している旨の情報と、このレンズ鏡筒
2毎に固有のメカシャッタ3の最高速シャッタ秒時の情
報と、後述するα値の情報が記憶されている。
電子カメラのボディ1側には、マイコンからなるシス
テムコントロール回路10と、CCD撮像素子11と、同撮像
素子を駆動するパルス駆動回路を含むクロックパルス発
生回路12と、上記撮像素子11の出力を信号処理して映像
信号とする映像回路13と、この映像信号を磁気ディスク
に記録するドライブユニット14とが設けられている。上
記システムコントロール回路10には測光回路が含まれて
いる。
また上記電子カメラには、リアルタイムで測光を行
う、いわゆるダイレクト測光が採用されていて、測光用
光学系は第3図に示すように構成されている。第3図に
おいては、メカシャッタ3を有するレンズ鏡筒2がボデ
ィに装着されている状態であり、同レンズ鏡筒2を通っ
た撮影光はファインダ用ハーフミラー16で一部が反射さ
れ観察光とされてミラー17を経て撮影者に観察される。
上記ハーフミラー16を通った光はさらに測光用ハーフミ
ラー18を通ってCCD撮像素子11に結像され、ハーフミラ
ー18で反射した光は集光レンズ19で集光され測光素子20
に入射する。測光素子20の出力はシステムコントロール
回路10内の測光回路に送られる。システムコントロール
回路10はROM7のレンズ情報に基づき、クロックパルス発
生回路12によってCCD撮像素子11を駆動制御するととも
に、駆動回路5によってメカシャッタ3および絞り4を
制御する。
次に、上記電子カメラの動作を第4図に示すフローチ
ャートによって説明する。
まず、第1,3図において、図示されない電子カメラの
スイッチをオンにすると、レンズ鏡筒2のROM7内にスト
アされているレンズ情報がボディ1側のシステムコント
ロール回路10へ転送される。この場合のレンズ情報は、
絞り情報とメカシャッタ3を有している旨の情報と、こ
のメカシャッタ3の最高速シャッタ秒時情報と、後述す
るα値である。したがって、第1,3図では、メカシャッ
タ3を有したレンズ鏡筒2が装着されているので、この
場合は、メカシャッタ3による露光制御とCCD撮像素子1
1の素子シャッタ機能による露光制御とが可能であり、
この電子カメラがフィールド記録モードに選択されてい
るか、若しくはフレーム記録モードに選択されているか
がチェックされる。
フィールド記録モードに選択されている場合には、CC
D撮像素子11による素子シャッタ機能の最高速シャッタ
秒時の情報を用いてシステムコントロール回路10におい
て測光演算がなされて絞り値が決定される。そして、絞
り値の決定後、システムコントロール回路10からの指令
に基づき、CCD撮像素子11の電荷蓄積を開始することに
より露光開始が行われる。つまり、メカシャッタ3は露
光開始前も含めて平生は開いた状態にあるので、露光開
始は素子シャッタ機能によって行われる。システムコン
トロール回路10は露光開始と同時に測光素子20の出力を
積分開始することによりダイレクト測光を行い、適正光
量に達したら、その積分出力に基づいてクロックパルス
発生回路12を制御してCCD撮像素子11の光電変換部の蓄
積電荷を垂直シフトレジスタに転送して露光動作を終了
する。つまり露光終了も素子シャッタ機能により行われ
る。そして、この1フィールド分の蓄積電荷の信号は映
像信号13に送られ、映像信号として処理された後、ドラ
イブユニット14に送られてフィールド記録が行われる。
また、フレーム記録モードが選択された場合には、RO
M7にストアされたメカシャッタ3の最高速シャッタ秒時
の情報を用いてシステムコントロール回路10において測
光演算がなされて絞り値が決定される。このROM7にスト
アされたメカシャッタ3の最高速シャッタ秒時を用いて
測光演算がなされるのは、このメカシャッタ3が常に素
子シャッタの最高速シャッタ秒時と一致するとは限ら
ず、また、交換する、レンズ鏡筒2毎に最高速シャッタ
秒時が異なるからである。そして、この場合も、絞り値
の決定後の露光開始は、システムコントロール回路10か
らのシャッタ開指令に基づいてCCD撮像素子11の電荷蓄
積を開始する素子シャッタ機能によって行われる。測光
素子20の出力の積分によりダイレクト測光が行われ、適
正光量に達したら、システムコントロール回路10は積分
出力に基づいてシャッタ閉指令を出力し制御回路5を制
御してメカシャッタ3を閉じ、露光動作を終了する。こ
の後、CCD撮像素子11の2フィールド分の光電変換部の
蓄積電荷の信号は映像回路13に送られ、映像信号として
処理された後、ドライブユニット14に送られてフレーム
記録が行われる。
上記電子カメラのボディ1に、メカシャッタを有して
いないレンズ鏡筒2Aを装着した場合は、システムコント
ロール回路10がROM7A内のレンズ情報を読み取ると、同
レンズ情報にはメカシャッタ3を有しているという旨の
情報がない(若しくはメカシャッタ3を有していないと
いう旨の情報がある)ので、この場合には、フィールド
記録モードのみが一義的に設定され、上述した素子シャ
ッタ機能による露光制御動作が全く同様に行われてフィ
ールド記録が行われる。
このように、電子カメラのボディ1にメカシャッタ3
を有するレンズ鏡筒2が装着されたときは、ROM7内のメ
カシャッタ3を有する旨の情報がボディ1に伝えられる
ので、これによってフィールド記録モードとフレーム記
録モードとを選択することができ、フレーム記録モード
を選択した場合は、素子シャッタ機能により露光開始の
タイミングが制御され、メカシャッタ閉動作によって撮
像素子への入射光が現実に遮断されて露光終了タイミン
グが制御されフレーム記録が行われる。そして、この場
合、ROM7に記憶された最高速シャッタ秒時のデータに基
づいて電子カメラ側で測光演算がなされるので、このレ
ンズ鏡筒2のメカシャッタ3に最適な露光制御が可能と
なる。
なお、メカシャッタ3を用いると、上述したようにフ
レーム記録が可能となる反面、露光終了のタイミングパ
ルスが発生してから完全にシャッタが閉じてしまうまで
に送れ時間があるので、露光誤差を生ずることになる。
このことについて以下に説明すると、例えば、第5図
に示すように、時刻toから時刻taまでの期間Tがダイレ
クト測光によって適正露光量が得られる積分期間である
とすると、時刻t0でシャッタ開指令のパルスが発せら
れ、時刻toでシャッタ閉指令のパルスが発せられること
になる。すると時刻t0のシャッタ開始令のパルスによ
り、不要電荷の高速読み出しの転送モードがここで打ち
切られて、CCD撮像素子11の光電変換部での電荷蓄積が
開始され素子シャッタによる露光開始が行われる。そし
て、時刻taのシャッタ閉指令のパルスにより、これまで
開状態にあったメカシャッタ3が閉じる。メカシャッタ
3が閉じることにより、撮像素子11への光の入射が遮断
されるので、素子シャッタが閉じていなくとも電荷蓄積
が停止することになる。しかし、メカシャッタ3が時刻
t0で閉指令パルスを受けてから完全に閉じる時刻tcまで
に時間(以下、閉じ時間とする)τを要するので、この
閉じ時間τに撮像素子11へ入射する光量が余剰露光量と
なり、露光オーバになってしまう。つまり、撮像素子11
への入射光レベルをλとすると、余剰露光量は、第5図
中に斜線を施して示した面積に等しい、 である。メカシャッタ3の閉じ時間τは同メカシャッタ
3に固有の値であり、したがって、シャッタ秒時が高速
になればなるほど露光誤差が大きくなる。また、撮像素
子11のダイナミックレンジは狭いので、上記余剰露光量
を無視することができない。
そこで、ここでは、上記メカシャッタ3による余剰露
光量と等しい素子シャッタによる露光量を考える。素子
シャッタでは上述のようにシャッタ開指令パルスにより
遷移時間ゼロで立上り、シャッタ閉指令パルス(転送パ
ルス)により遷移時間ゼロで立ち下るので、上記メカシ
ャッタ3による余剰露光量に等しい露光量を素子シャッ
タによって与える時間をαとすると、 であるので、この(1)式によりαの値が求められる。
このαの値は、レンズ鏡筒2のROMにおいて絞り4の絞
り値に応じて、また、同じ絞り値であってもレンズ鏡筒
2によっては絞りリングの位置が異なるので、レンズ構
成の異なるレンズ鏡筒2毎に異なった値に設定されてい
る。
本実施例では、以上のことを考慮して、メカシャッタ
3は露光誤差のない動作を行うようになっている。次に
上記露光誤差のないメカシャッタ3の動作によるフレー
ム記録を、第6図に示すタイムチャートおよび第7図に
示すフローチャートを参照して説明する。
電子カメラのスイッチをオンにすると、ボディ1側の
システムコントロール回路10はレンズ鏡筒2内のROM7よ
り各絞り値に応じたα値を受ける。この後、絞り優先式
AEの場合はユーザの選択によりシャッタ優先式AE若しく
はプログラムAEの場合は測光素子20の出力を演算するこ
とにより絞り値が決定される。この後レリーズスイッチ
をオンにすると、決定された絞り値まで絞り4が絞り込
まれたのち、ダイレクト測光による積分が開始される
が、本実施例では、ダイレクト測光による積分期間の開
始時刻t0よりも、上記(1)式によって求められた、絞
り値に応じたαの時間だけ待機した後に時刻t1でシャッ
タ開指令パルスを発生させて素子シャッタによる露光を
開始させる。つまり、時刻t0で積分を開始しても、積分
開始直後の光量λαは撮像素子11に露光させないように
する。シャッタ閉指令パルスについては上記と同様にダ
イレクト測光による積分動作が終了する時刻taで発生さ
せるようにする。すると、時刻taでメカシャッタ3が閉
じ始める。この場合も、メカシャッタ3が完全に閉じる
のは時刻taから閉じ時間τを経た時刻であるので、積
分終了時刻ta後の余剰露光量は となり、これは、上記光量τα、すなわち、時刻taから
αだけ経過した時刻tbで素子シャッタを閉じることに等
しいが、ダイレクト測光による積分開始直後の光量λα
についてはCCD撮像素子11へ露光させないようにしてい
るので、結果的には、積分時間Tに等しい露光時間が得
られ、CCD撮像素子11に露光オーバとならない正確な露
光量が与えられる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、対応する電子カメ
ラに装着されたとき、カメラボディ側の撮像素子におけ
る素子シャッタ機能により露光開始タイミングが制御さ
れ、またメカシャッタにより露光終了のタイミングが制
御されるが、露光の終了はメカシャッタにより撮像素子
への入射光が実際に遮断されることによりなされるた
め、フィールド記録のみならず、フレーム記録が可能に
なり、画質の良い記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すレンズ鏡筒を装着し
た電子カメラのシステム構成図、 第2図は、上記電子カメラのボディに装着されるレンズ
鏡筒の一例の概略図、 第3図は、上記第1図の電子カメラにおいてダイレクト
測光のための光学系を示したシステム構成図、 第4図は、上記第1図の電子カメラにおけるフィールド
記録とフレーム記録との記録モード選択動作を示したフ
ローチャート、 第5図は、フレーム記録におけるメカシャッタ動作によ
る露光誤差を説明するタイムチャート、 第6図は、上記第5図に示した露光誤差をなくすように
したフレーム記録における動作のタイムチャート、 第7図は、上記第6図に示したフレーム記録における動
作のフローチャートである。 1……電子カメラのボディ 2……レンズ鏡筒 3……メカシャッタ(レンズシャッタ) 7……ROM 11……CCD撮像素子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも撮像素子における光電荷蓄積開
    始動作のタイミングを自己の有する機能により制御する
    ようにした電子カメラに着脱自在なレンズ鏡筒であっ
    て、 平生は開状態を維持し、上記電子カメラからの信号に応
    動して閉動作を行うレンズシャッタと、 このレンズシャッタを有する旨の情報を保有する記憶手
    段と、 を具備してなることを特徴とするレンズ鏡筒。
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