JP2622874B2 - 長尺歯付ベルトの製造法 - Google Patents

長尺歯付ベルトの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は、長尺の歯付ベルトを効率的に生産するため
の方法に関する。
【従来の技術】
(背景) 長尺歯付ベルトの製造法としては、これまでにロート
キュア類似装置を利用して、該装置の歯付メインロール
/エンドレス・スチールバンド間の間隙内へ心材(抗張
体)及び溶融エラストマーを圧入する一段法(特公昭54
−15701号及び特開昭63−126707号)並びに心材とエラ
ストマーシート(ベルト本体)との積層体を歯付成形ロ
ールで成形された歯部と一体化させる二段法(特開昭63
−162225号)などの方法が知られている。 (従来技術の問題点) しかし上記一段法は、スチールバンドのテンションの
調整が困難で、ともすれば蛇行が生じるのみでなく、得
られるベルト厚の調整には、歯付ロールの周速、材料の
押出量その他、互いに相関する多元的条件の設定に困難
を来す。 他方、上記二段法は、歯形の成形と別個にエラストマ
ーベルト/心材積層体を作る手数を必要とするのみでな
く、温度、圧力等の調整が適当でなければ、ベルト本体
と歯部とが緊密に結合しないという問題点を内包する。
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、調整の厄介なエンドレス・スチール
バンドを使用せずに、品質の優れた長尺歯付ベルトその
他のエンボスドベルトを簡単かつ効率的に製造する手段
を提供するのを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(概要) 以上の目的を達成せんがため、本発明に係る長尺歯付
ベルトの製造法は、ダイから押し出されたシート状の熱
可塑性材料を、整列された心材と共に回転している周辺
にフランジを備える歯付ロール面へ押し出し、該シート
状材料が冷却ゾーンを経て未だ可塑状態にある間に、該
シート状の材料をニップロールで圧搾して一挙に成形す
ることを特徴とする。以下、発明に関連する主要な事項
に付き項分けして説明する。 (定義) 本発明で“歯付ベルト”というのは、所謂タイミング
ベルト以外に、一面側又は両面に規則的な凹凸を有する
エンボスドベルトを包含する概念である。 (装置) 本発明の実施に使用される装置は、例えば添付第1図
(概略側面図)、第2図(歯付ロールの部分拡大切欠側
面図)及び第3図(歯付ロールの部分拡大斜視図)に略
示されるようなものである。 即ち、装置1は、周囲に歯状をなす多数の歯状突起
(歯体)3,3・・を備え、両端がフランジ4,4′により遮
られている歯付ロール2、該ロール2の側方(図面では
向かって左方)に接近して位置するニップロール6、前
記ロール2の向かって右方に位置する製品送り出し用の
ガイドロール10及び該ロール2の上方に臨むダイ(通常
Tダイ)5とから構成される。 以上の装置において、フランジ4,4′の端縁を含む曲
面と各歯体のピップ12付歯頂部3aとの間の距離dは、材
料の熱収縮を考慮したベルトの設計背面厚さと等しい厚
さに選ばれる。 ニップロール6は、原則として概ねロール2のフラン
ジ4,4′に当接させて使用するが、場合により、該フラ
ンジ部から若干離して稼働させる場合もあるので、上記
ロール2に対して多少位置を調整できるように構成され
ているのが望ましい。 (動作) 歯付ロール2及びニップロール6を駆動させ、整列さ
せた接着処理心材7をロール2の周囲に沿って送りなが
ら、上方のダイ5より溶融したエラストマー材料8をロ
ール2の周面の被整列心材7上へシート状に押し出す
と、溶融した樹脂は、第1図、向かって左上の冷却ゾー
ンCを通過する間に増粘して未だ塑性を持つ半凝固状態
となる。次いで、この塑性状態の材料8は、ニップロー
ル6に挟まれることにより、一気に内部に心材7を内包
する歯付ベルトの形に成形され、完成したベルト9は、
ガイドロール10を経て系外へ取り出される。この場合、
所望により、ニップロールに布目付加用の布(目付布)
11を挟み込むことができる。 以上において、歯付ロール2の温度は、冷却効果、歯
の成形性及び樹脂の離型性等を考慮して、実験的に略々
0゜〜180℃の間の最適温度に定められる。同様に、ニ
ップロールの温度も、成形時の残留歪みを最小ならしめ
るため、実験的に同様の温度範囲内に維持される。 (エラストマー材料) 本発明におけるエラストマー材料としては、熱可塑性
エラストマー(TPE)に属するもの、例えばウレタン系
エラストマー、熱可塑性スチレン共重合体、ポリアミド
系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等が利用
される。 (歯付ロールとニップロールの相対周速) 歯付ロールとニップロールの周速は、常識的に同一で
あるのが最適であると考えられるが、意外なことに、目
付布を併用しない場合はニップロールの回転数を歯付ロ
ールの回転数より減らし、歯付ロールの周速:ニップロ
ールの周速=1.6付近にしたとき最小のヒケを示す。こ
れに反し、目付布を併用したときは、逆にニップロール
の周速が多少歯付ロールの周速より大きい上記比が0.9
付近のときヒケが最小となる。このような奇妙な現象が
他の実験条件と相関するものか或は他の条件に拘りのな
い普遍的なものであるのかは今のところ不明であるが、
何れにしても、それらの機構の解明は今後の研究課題で
ある。
【作用】
装置の作動状態を示す第4図を参照して、装置を運転
すると、心材7の上に乗って移動してきた可塑状態のエ
ラストマー材料8は、ニップロール6との間(正確には
該ロール面に沿う目付布11との間)へ強制的に送り込ま
れ、上記距離dの厚さに圧延されると同時に、余分の材
料8がロール2周面の溝部3b内へ押し込まれて背面に目
付布11が付着した完成歯付ベルト6が成形される。な
お、目付布11をベルト9の背面に挿入した場合、該ベル
トに付着した布11は、成形後、直ちに剥離、除去され
る。 従って、この成形方法によれば、スチールバンドを使
用せずに、かつ既製のベルト本体を用意することなし
に、溶融したエラストマー材料から一挙に品質の優れた
長尺歯付ベルトを生産することができる。
【実施例】
以下、実施例により発明実施の態様及び効果を説明す
るが、例示は単に説明用のもので、発明思想の限定を意
図したものではない。 第1図〜第3図の装置を用い、下記条件で長尺歯付ベ
ルトを試作した。 使用エラストマー:熱可塑性ポリウレタン 心材:アラミド繊維製コード 歯付ロール幅:50mm 歯付ロール外径:200mmφ フランジ外径:202mmφ ニップロール外径:30mmφ 歯付ロール表面温度:60℃ ニップロール表面温度:50℃ 歯付ロール周速:0.01〜5m/分 歯付ロール/ニップロール周速比:0〜5.0 結果を添付第5図に示す。図面から明らかなように、
目付布を使用しなかった場合は、歯付ロール/ニップロ
ール周速比=1.6付近で最小のヒケを示し、該比が前記
数値から離れるにつれヒケが増大する傾向を示す。 これに反し、目付布を併用したときは、上記比が0.9
付近のときヒケが最小となり、該数値から離れるにつれ
同様にヒケが増大する傾向がある。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明は、作業条件の調整が厄介
なエンドレス・スチールバンドを使用せずに、品質の優
れた長尺歯付ベルトその他のエンボスドベルトを効率的
に製造する手段を提供できたことにより、関連産業界に
対し貢献しうる。 また、この発明の製造法によると、既製のベルト本体
を用意することなしに、溶融したエラストマー材料から
一挙に長尺歯付ベルトを生産することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法を実施するのに適した成形装置の
一例を示す概略側面図、第2図は、第1図における歯付
ロールの部分拡大切欠側面図、第3図は、歯付ロールの
部分拡大斜視図、第4図は、発明の作用効果を説明する
歯付ロール/ニップロール対向部付近の部分拡大切欠斜
視図、第5図は、夫々目付布を併用しない場合及び併用
した場合における歯付ロール/ニップロール周速比と製
品ベルト背面の平面性との関係を示すグラフである。第
1図〜第4図中の符号の意味は以下の通り: 1:成形装置全体; 2:1の歯付ロール; 3:2の歯状凹凸; 3a:3の歯頂部; 12:3aのピップ; 3b:3の歯溝部; 4,4′:2のフランジ部; 5:1のダイ; 6:1のニップロール; 10:1のガイドロール; 8:溶融樹脂材料; 9:完成歯付ベルト; 7:9の心体; 11:目付布。 C:8の冷却ゾーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−162225(JP,A) 特開 昭55−93422(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイから押し出されたシート状の熱可塑性
    材料を、整列された心材と共に回転している周辺にフラ
    ンジを備える歯付ロール面へ押し出し、該シート状材料
    が冷却ゾーンを経て未だ可塑状態にある間に、該シート
    材の材料をニップロールで圧搾して一挙に成形すること
    を特徴とする長尺歯付ベルトの製造法。
  2. 【請求項2】ニップロールとシート状熱可塑性材料との
    間に、一時的に布目用の布を介在させる請求項1記載の
    製造法。
  3. 【請求項3】ニップロールの周速を歯付ロールの周速と
    相違させる請求項1又は2記載の製造法。
  4. 【請求項4】ニップロールの周速を歯付ロールの周速と
    一致させる請求項1又は2記載の製造法。
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