JPH0627394Y2 - 長尺歯付ベルト製造装置 - Google Patents

長尺歯付ベルト製造装置

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JPH0627394Y2
JPH0627394Y2 JP1017489U JP1017489U JPH0627394Y2 JP H0627394 Y2 JPH0627394 Y2 JP H0627394Y2 JP 1017489 U JP1017489 U JP 1017489U JP 1017489 U JP1017489 U JP 1017489U JP H0627394 Y2 JPH0627394 Y2 JP H0627394Y2
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JP
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roll
toothed
belt
toothed belt
nip
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JP1017489U
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晴彦 伊藤
準一 井波
聡司 中根
隆夫 佐藤
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Nitta Corp
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Nitta Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【考案の目的】 [産業上の利用分野] 本考案は、長尺の歯付ベルトを効率的に生産するための
装置に関する。 [従来の技術] ・(背景) 今日歯付ベルトの製造法としては、プレス又はロートキ
ュアーが使用されている。しかし前者は、プレスの長さ
に限度があるため、無限長の長尺歯付ベルトの生産には
適しない。 (従来技術の問題点) そこで後者のロートキュアー類似装置を利用して、該装
置の駆動ロールと歯付ロール/エンドレス・スチールバ
ンド間の間隙内へ心材(抗張体)及び溶融ゴム材料を圧
入する一段法(特公昭54-15701号及び特開昭63-126707
号)が提案される。しかしこの方法は、ベルトの成形に
要する圧縮力を専らスチールバンドのテンションに依存
しているため、被成形ベルトの部位に応じた加圧程度の
調節が殆ど不可能であることに加え、構造上スチールバ
ンドの蛇行を生じ易いから、均一な製品を得るのも困難
である。 また別の方法としては、心材とエラストマーシート(ベ
ルト本体)との積層体を歯付成形ロールで成形された歯
部と一体化させる二段法(特開昭63-162225号)も知ら
れているが、別途に平ベルトを成形する手数を必要と
し、しかも若し作業条件が適切でなければ、歯部の剥離
などの問題を生じる。 [考案が解決しようとする課題] そこで本考案は、問題の多いロートキュアー装置を改良
し、長尺の歯付ベルトを効率的に生産するための装置を
提供するのを目的とする。
【考案の構成】
[課題を解決するための手段] ・(概要) 以上の目的を達成せんがため、本考案に係る長尺歯付ベ
ルト製造装置は、上部の押出ダイと、自体加熱手段を内
蔵するフランジ付歯付ロールと、押出ダイより下手側の
該歯付ロールの胴部周面に対向して並列する複数本のニ
ップロールとを備えていることを特徴とする。 以下、考案に関連する主要な事項に付き項分けして説明
する。 ・(定義) 本考案で“歯付ベルト”というのは、樹脂材料から作ら
れ、所謂タイミングベルト等のベルトの一面に規則的な
歯部を備えた賦形ベルト及び類似のエンボスドベルトと
包含する概念である。 また、“樹脂材料”というのは、ナイロン11、同12の如
き熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマー(TPE)に
属する材料、例えばウレタン系エラストマー、熱可塑性
スチレン共重合体、ポリアミド系エラストマー又はポリ
エステル系エラストマーのような、自体ダイから押出可
能な熱可塑性を有し、硬化後は弾性ゴム様の物性を示す
ものをいう。 ・(装置) 本考案に係る装置は、例えば添付第1図(概略側面図兼
作用説明図)に略示されるようなものである 即ち、装置1は、両端が一対のフランジ3,3(但し図
面では手前側のフランジのみが現れている)により遮ら
れている歯付ロール2と、該ロール2の側方(図面では
向かって左方)に夫々該ロール2の軸と平行して位置す
る複数本のニップロール4,4′,4″・・と、該ロー
ル2の上方に臨む押出ダイ5とを要部として構成され、
更に付属部材として、前記ロール2の向かって右方に位
置する製品送り出し用のガイドロール6を包含する。な
お、ロール2の周面の凹部12は、例えば目的とする被成
形歯付ベルトBtの一面側の歯部(歯体)の形状に合わせ
て刻設される。 ニップロール4,4′,4″・・の各胴面は、原則とし
て手前側のものから前方側のものに向かって次第に上記
ロール2のフランジ3,3に接近するようにして使用さ
れるが、歯付ロール2との共通直径方向に沿って多少位
置を調整できるように構成されているのが望ましい。同
様に、その温度及び回転数も可変的であるのが理想的で
ある。 更に所望により、目付布(離型布)9の供給手段が付加
される。この布9は、ベルトの背面に布目模様を付加す
るためだけのものであるから、例えばエンドレス方式に
より、被成形ベルトの背面に一時的に当接する如く構成
してもよい。 なお、歯付ロールの周速に対するニップロールの周速の
比は、成形されたベルトにおけるヒケの多少に影響を及
ぼすので、適宜本ロールの周速を変更できるよう、成る
べく無段変速機を介して駆動するのがよい。 [作用] 歯付ロール2及びニップロール4,4′,4″・・を駆
動させ、図面の向かって右方より予め整列された接着処
理心材7をロール2の周囲に沿って送りながら、上方の
押出ダイ5より溶融したエラストマー材料8をロール2
の周面へシート状に送り出すと、溶融した樹脂は、歯付
ロール2左上部(第三象限位相)の冷却ゾーンを通過す
る間に粘度が上昇して半凝固する。 次いで、この塑性状態の材料8は、各ニップロール4,
4′,4″・・により順次挟圧される間に次第に内部に
心材7が内挿された所定の厚みd及び凹凸形状(例えば
歯型)を有するベルトBtの形に成形され、完成したベル
トBtは、ガイドロール6を経て系外へ取り出される。こ
の場合、所望により手前のニップロール4等に目付布
(離型布)9を挟みこむことができる。なお、歯付ロー
ル2は、原則としてエラストマー材料8を熱変形温度領
域内に維持する温度(0℃〜180℃、但しウレタンエラ
ストマーでは約80〜90℃)に保持される。また各ニップ
ロールの温度も略々同様の温度に保持されるが、この場
合は歯付ロール2の回転方向に沿ってダイ5から遠いロ
ール程多少温度を下げるのが好ましい。 [実施例] 以下、実施例により考案実施の態様及び効果を説明する
が、例示は単に説明用のもので、考案思想の限定を意図
したものではない。 本考案装置を歯付ベルトの製造に適用したときの装置の
作動状態を示す概略側面図兼作用説明図(第2図)及び
該歯付ロールの部分拡大切欠斜視図(第3図)を参照し
て、本例の装置1では、歯付ロール2の周囲に規則的な
歯状突起(歯体)10,10・・が形成され、各歯体10は、
夫々の各歯頂部10aに頂面にピップ用の小凸部11を備え
る。 6個のニップロール41〜46は、歯付ロール2の周囲の第
四象限から第三象限位置に沿って弧状に配置され、図示
の如くロール41から43にかけて次第に歯付ロール2のフ
ランジ3に接近し、ロール44から46は、略々該フランジ
3に接触する状態で夫々矢印方向へ駆動される。 なお、上のフランジ3,3の端縁を含む曲面と、ロール
2の周面2aとの間の距離dは、材料の熱収縮を考慮した
被成形歯付ベルトBtの設計背面厚さと等しい長さに設計
されている。 装置1を運転すると、整列して送り込まれてきた心材7
上に乗って移動してきた可塑状態のエラストマー材料8
は、先ずロール2とニップロール41との間へ強制的に送
り込まれ、半融状態にある材料8が該ロール41の押圧作
用により心材7間の隙間を通してロール2周面の歯溝部
10b内へ押し込まれて背面に離型布9が付着した大凡の
形の歯付ベルトBcが成形される。この半成歯付ベルトBc
は、続く第二、第三・・のニップロール42〜45の下面を
通過する間に次第に上記距離dの厚さまでに押圧され
て、漸次精密な形にまで仕上げられ、最終的にロール46
の下面を通過して完成した歯付ベルトBtとなる。なお、
該ベルトBtに付着した離型布9は、ガイドロール6を通
過した直後剥離、除去される。 このように、本案装置によれば、溶融樹脂材料から一挙
に歯付ベルト等の賦形ベルトを連続的に生産できるか
ら、この種ベルトの生産工程の大幅な合理化が可能とな
る。
【考案の効果】 本考案成形装置によれば、スチールバンドを使用せず
に、かつ既製のベルト本体を用意することなしに、溶融
したエラストマー材料から一挙に品質の優れた長尺歯付
ベルトその他の長尺賦形ベルトを一挙に生産することが
できるから、本ベルト製造工程の合理化に多大の効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案装置の概略側面図兼作用説明図、第2
図は、本考案装置を歯付ベルトの製造に適用したときの
装置の作動状態を示す第1図と同様の図、第3図は、第
2図の装置における歯付ロールの部分拡大切欠斜視図で
ある。 図中の符号の意味は以下の通り: 1:成形装置全体; ・2:1の歯付ロール; ・・3:2のフランジ; ・・10:2の歯体、12:2の胴面の凹; ・・・10a:10の歯頂部、10b:10の歯溝部; ・・・・11:10aのピップ用小凹部; ・4〜4″,41〜46:1のニップロール; ・5:1のダイ; ・6:製品送り出し用ガイドール; ・8溶融エラストマー材料; ・9:目付布; Bc:半成歯付ベルト、Bt:完成歯付ベルト; C:8の冷却ゾーン。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部の押出ダイと、自体加熱手段を内蔵す
    るフランジ付歯付ロールと、押出ダイより下手側の該歯
    付ロールの胴部周面に対向して並列する複数本のニップ
    ロールとを備えていることを特徴とする長尺歯付ベルト
    製造装置。
  2. 【請求項2】各ニップロールの軸心が、歯付ロールとの
    共通直径方向に沿って可変的である請求項1記載の装
    置。
  3. 【請求項3】各ニップロールの温度が調節可能である請
    求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】ニップロールが、回転数の調節可能な駆動
    ロールである請求項1から3のいづれかに記載の装置。
JP1017489U 1989-01-30 1989-01-30 長尺歯付ベルト製造装置 Expired - Lifetime JPH0627394Y2 (ja)

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JP1017489U JPH0627394Y2 (ja) 1989-01-30 1989-01-30 長尺歯付ベルト製造装置

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JPH02101721U JPH02101721U (ja) 1990-08-14
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WO2017168919A1 (ja) 2016-03-30 2017-10-05 バンドー化学株式会社 ベルトの製造方法及び二層貼合せ機
DE112017001731B4 (de) * 2016-03-30 2022-01-20 Bando Chemical Industries, Ltd. Verfahren zur Herstellung eines Riemens und Zweischichtverbindungsmaschine

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