JPS5856332B2 - 熱可塑性シ−トを押出しから連続的に成形する方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性シートの成形方法、特に押出機から押
出された熱可塑性シートをその押出しから連続的に成形
する方法に関する。

従来、熱可塑性シートの成形にあたっては、予め所定の
大きさのシートを作製しておき、成形時いちいちこれを
加熱し直して成形し得る程度に柔軟にし雄型、雌型の間
に入れてプレスするか、真空或いは圧空により成形型に
沿わしめて所要の成形品となしていた。

本発明は押出機（こよりシートを作製する際、シートが
硬化する前の柔軟性保有時を利用してシート作製と連続
的に成形品の成形を行ない、従来のようなシート再加熱
のための手間や施設を不要とし成形コストの軽減を計か
るものである。

以下、図示実施例に基いて本発明の詳細な説明する。

先ず熱可塑性樹脂を押出機Ａ（こ投入し、Ｔダイス１よ
りシートａを連続的（こ押出し成形する。

そして、この押出機Ａより押出されたシートａはコンベ
アーＢで受ける。

このコンベアーＢはベルトコンベアーにして駆動ロール
２、従動ロール３、ガイドロール４及びテンションロー
ル５を備え、これらロール２，３゜４．５に渉ってベル
ト６が無端状に巻回されている。

ベルト６は耐熱ゴム又は布製で十分な断熱性を有し、シ
ートａが冷えないようになっている。

駆動ロール２は押出機ＡのＴダイス１直前に固定されて
シー）ａの押出される速度でコンベアーＢを動かし、従
動ロール３は後述の成形プレスＣに固定されている。

またガイドロール４は駆動ロール２と従動ロール３との
間において、上記２０−ル２．３の下方に固定され、テ
ンションロール５は駆動ロール２の軸心を通る垂線上を
昇降し得るように駆動ロール２下方に設けられる。

成形プレスＣは成形下型７と成形上型８とよりなり、シ
ートａの押出し方向に延びるように床面９に敷設したレ
ール（図示せず）上に車輪１０を介して走行自在に設け
られており、成形下型７、成形上型８は夫々シリンダー
１１．１２で上下に動かせる様にセットされている。

従って、この成形プレスＣに固定されている従動ロール
３は成形プレスＣと共にシートａの押出し方向（図面に
おいては左右）に移動し、コンベアーＢの走行方向の長
さを成形プレスＣの移動に応じて伸縮する。

この際のＴダンス１と成形プレスＣの間隔の変化に対す
る調節は上下に移動するテンションロール５によって行
なわれる。

而して押出機ＡのＴダンス１から押し出されたシートａ
はコンベアーＢにより成形プレスＣの成形下型７と成形
上型８の間に送り込まれる。

このときにはコンベアーＢは最も縮みＴダイス１と成形
プレスＣの距離は最短となる。

（第１図）ここで、シリンダー１１，１２が作動して型
締めが行なわれシートａは成形されるのであるが、シー
トａはＴダイス１から押出され、コンベアーＢの断熱性
を有するベルト６に乗っているので末だ充分成形可能な
柔軟性を保有している。

以上の如く、シートａを挾んだ成形プレスＣはシートａ
の押出しと同一速度でレール上をシート進行方向に１ピ
ツチ移動する。

この際、上下成形型７，８を強制冷却し成形されたシー
トａをその移動中に脱型可能の温度にまで冷却する。

（第２図）そして成形プレスＣは１ピツチ移動が完了す
る直前にシリンダー１１．１２が復元し型開きが行なわ
れ（第３図）、成形型７，８を開いたままの状態で高速
で成形開始の位置（第１図の状態）に戻る。

成形プレスＣがスタート位置に戻っている間は第２プレ
スＤで未成形及び成形済のシートａを押出し方向に引取
る。

第２プレスＤは成形プレスＣの前方（図面において左側
）においてレール上に設けられており、車輪１３を介し
てレール上を移動し得るようになっている。

また第２プレスＤはシリンダー１４，１５によりプレス
本体に取付いている下型１６と上型１７とを有し、この
下型１６と上型１７とにより成形プレスＣで成形され冷
却して固くなったシートａを部分的に挾みレール上を移
動してシートａを押出し方向に引取る。

更に第２プレスＤには、下型１６に取付けられ押出方向
と直角方向にスライドするモーター１８に丸鋸刃１９が
取付けてあり、第２プレスＤがシート５を挾んで移動中
に鋸刃１９がシート５の巾方向に移動して成形された成
形品ａ′をシートａから切断する。

切断された成形品ａ′はコンベアーＥでストック場所に
送られ、第２プレスＤは型開きしてスタート位置Ｏこ戻
る。

このとき成形プレスＣはシートａを挾んで押出し方向へ
の移動を開始し、次のサイクルが始まる。

このように、上記成形プレスＣと第２プレスＤとは成形
プレスＣが成形完了型開きしてスタート位置に戻るとき
には第２プレスＤでシートａを引取り、成形プレスＣが
成形中のとき、即ち成形プレスＣが押出し方向に移動す
るときには第２プレスＤが型開きしてスタート位置に戻
るようになっており、シートａは常に成形プレスＣが第
２プレスＤのいずれかにより押出し方向に引取られる。

尚、以上の説明においては、成形プレスＣでシートを成
形してそのままの状態で第２プレスＤに送っているが成
形と同時に成形品を打抜き、成形プレスの成形型を型開
きした時に成形品を上型８又は下型７のどちらか一方に
付けたままにしておき成形品を打抜いた残りの枠状部分
のみを上記の方法で第２プレスＤで引取ることも出来る
。

またシートの成形は上記説明の如き雄雌を用いたマツチ
ドダイ式成形法に限らず真空又は圧空成形により行なっ
てもよ２い。

更に前示実施例（こおいてはシートａをＴダイス１より
直接コンベアーＢで受けたが、第４図に示す如くこのＴ
ダイス１とコンベアーＢの間に２本又はそれ以上のロー
ル２０，２１・・・・・・を介在せしめロール２１より
出たシートａをコンベアーＢに受けるようにしてもよい
。

本発明は以上のように構成したので、熱可塑性シートを
押出機による押出しから連続的に成形することが出来、
シートを成形のためＯこ再加熱する手間や設備の必要が
なく、製造コストの低減を計かることが出来る。

従って所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明熱可塑性シートを押出しから連続的に成形
する方法の実施態様を示し、第１図は成形プレスがスタ
ート位置に戻る間、第２プレスでシートの引取りを行い
つつ成形品の切断を行なっている状態を示す説明図、第
２図は成形プレスが成形中で第２プレスが次の引取りの
ため戻りつつある状態を示す説明図、第３図は成形プレ
スが成形完了型開きし、第２プレスでシートを引取って
いる状態を示す説明図、第４図は他の実施例を示す説明
図である。 図中、Ａ・・・・・・押出機、Ｂ・・・・・・コンベア
ー、Ｃ・・・・・・成形プレス、Ｄ・・・・・・第２プ
レス、ａ・・・・・・シート、１・・・・・・Ｔダイス
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 熱可塑性樹脂を押出機に投入し、Ｔダンスよりシー
   ト状に連続して押出す工程、上記工程において押出され
   たシート状材料をコンベアーで受け、これを成形可能な
   温度に維持せしめつつ成形プレスに送り込む工程、成形
   プレスを型締めしてシートを所要形状に成形すると共に
   この成形プレスをシート押出しと同一速度でシート進行
   方向に１ピツチ移動し、その移動中にシートを脱型可能
   な温度まで冷却する工程、成形プレスより脱型され冷却
   硬化したシートを第２プレスで挾み、この第２プレスを
   移動させてシートを押出し方向に引取る工程及び上記第
   ２プレスによるシートの引取工程中或いは成形プレスに
   よる成形時に成形品をシートから切断する工程を包含し
   、シートの押出し方向への引取りを成形プレスと第２プ
   レスとで交互に行ない、一方のプレスが引取作動を行な
   うときに、他方のプレスがスタート位置へ復帰するよう
   になすと共に成形プレスの移動、復帰に伴なってコンベ
   アーが搬送方向の長さを伸縮するようになしたことを特
   徴とする熱可塑性シートを押出しから連続的に成形する
   方法。