JPH03288635A - 合成樹脂製容器の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、合成樹脂製容器の製造装置に関する。

（従来の技術） 従来、プラスチック製カップ等の容器の製造においては
、例えば、帯状の熱可塑性合成樹脂シートを加熱状態で
その長手方向に間欠的に移送し、該シートが短時間停止
された瞬間に該シートを成形型に押圧して容器形状に成
形する。そして、成形された前記シートは、更に間欠的
に移送されてその短時間の停止時に個々の容器形状の周
囲を打ち抜き切断する切断装置によってトリミング加工
が行われる。この種の製造装置によると、前記シートが
間欠的に移送され、しかも、成形工程は成形装置で、ト
リミング工程は切断装置で、両工程が独立して行われる
ため、作業効率が低下すると共に広い設置場所が必要と
なる不都合があった。

また、前記シートは、間欠的な移送による移送時間、若
しくは、成形装置から切断装置までの移送時間が長くか
かると、該シートの冷却等の温度変化によって熱収縮等
が発生して各容器形状部間のシート面に歪みを生じる場
合がある。そのため、トリミング加工時に切断個所の位
置ずれを起こし、完全な同心のトリミング加工が困難と
なる不都合があった。

そこで、特公昭６２−１２０１２号公報、実公昭６２−
２８４１０号公報にみられるように、成形型とトリミン
グ用の切断装置とを一体に構成した容器の製造装置が提
案されている。該装置は、間欠的に移送されるシートが
短時間停止された瞬間に該シートを成形型に押圧して容
器形状の成形と共に該容器形状部を切断する。これによ
り、成形工程とトリミング工程が同時に行われて作業工
程が減少し、前記従来の技術に比して作業効率が向上す
る。しかも、装置はコンパクトに構成されて広い設置場
所を必要としない。更に、成形工程とトリミング工程と
の間でシートの移送が行われないので該シートの温度変
化による変形が発生する心配がない。

しかし、これらの製造装置は、容器形状の成形及びトリ
ミング加工を行う条件として、前記シートを常に間欠的
に移送しなければならない。そのため、容器形状の成形
及びトリミング加工時の速度の高速化には限界があり、
より一層の作業効率の向上を図ることが困難であった。

そこで、特開昭６０−２６４２２４号公報にみられるよ
うに、連続的に該シートの移送を行って容器の成形を行
う装置が提案されている。該装置によれば、該シートを
連続的に移送させてその移送中に成形を行うことにより
、容器形状の成形速度の高速化が図られている。しかし
、該装置では、容器形状の成形工程を行うのみで、トリ
ミング工程が行えないため、連続して該シートの移送を
行って成形工程及びトリミング工程が行える容器の製造
装置がのぞまれていた。

（発明が解決すべき課題） 以上の不都合を解消して、本発明は、合成樹脂シートを
連続的に移送し、その移送過程で容器の成形とトリミン
グ加工と番一連に行って作業効率を向上させることがで
きると共に正確な形状にトリミング加工を行うことがで
きる合成樹脂製容器の製造装置を提供することを目的と
する。

（課題を解決する手段） かかる目的を達成するために、本発明は、帯状の熱可塑
性合成樹脂シートを加熱した状態でその長手方向に連続
して移送するシート移送手段と、該シートの移送速度と
同期して該シートの一方の面に対向して移動する軌道を
有して無端回動する複数の雌型と、該シートの移送速度
と同期して該シートの他方の面に対向して移動する軌道
を有して無端回動する前記雌型と相対する複数の雄型と
からなり、前記雌型と該雄型とが相対向する位置で、該
雄型を突出させて前記雌型内に係合させて該シートの一
方の面の幅方向に並列する複数の容器形状部を成形する
合成樹脂製容器の製造装置において、前記雌型を前記シ
ート方向に移動自在に内部に備えて該シートの一方の面
に当接自在に該シートの移送方向と同方向に移動する雌
型ユニットを設け、該雌型ユニットの前記シート側端縁
にダイス部を設け、前記雄型を前記シート側へ突出自在
に備えて該シートの他方の面に当接自在に該シートの移
送方向と同方向に移動する雄型ユニットを設け、該雄型
ユニットの前記シート側端縁に前記ダイス部と対応して
該シートを切断するポンチ部を設け、容器の成形位置で
、前記雄型ユニットから雄型を突出させて該シートに容
器形状部を形成する雄型突出手段を設け、該容器形状部
の切断位置を通過する前記雌型ユニット及び雄型ユニッ
トを移動自在に支持して押圧してダイス部とポンチ部と
を噛み合わせて容器形状部を切断する押圧手段を雌型シ
リンダー部及び雄型シリンダー部の通過位置に設けたこ
とを特徴とする。

また、前記雄型突出手段は、前記雄型の移動方向に沿っ
て設けたカムレールと、該カムレールに案内される前記
雄型に連なって設けたカムローラとからなり、容器の成
形位置において前記カムレールが該カムローラを雌型の
方向に案内することを特徴とする。

また、前記押圧手段は、前記雌型ユニットと前記雄型ユ
ニットとに夫々に対向させて設けた移動方向に延びるレ
ール部材と、夫々のレール部材に沿って雌型ユニットと
前記雄型ユニットとの移動速度に同期して回転駆動され
る一対のローラと、両ローラのうち少なくとも一方のロ
ーラを他方のローラ側に押圧する押圧装置とからなり、
該切断位置において両レール部材を対向方向に押圧して
前記雌型ユニットと前記雄型ユニットとを介してダイス
部にポンチ部を噛み合わせて前記容器形状部を切断する
ことを特徴とする。

また、前記雌型ユニットの移動方向に沿ってカムレール
を設け、該カムレールに案内されるカムローラを備えた
押出部材を前記雌型内に突出自在に設け、切断後の前記
容器形状部の離型位置で、前記押出部材を雌型内で突出
させて該雌型内の切断された容器形状部を押し出すこと
を特徴とする。

また、前記雌型ユニットと前記雄型ユニットとの夫々に
ダイス部とポンチ部とを冷却する冷却手段を設けたこと
を特徴とする。

（作用） かかる手段によって、先ず、前記シート移送手段が、前
記合成樹脂シートを連続的に移送する。

前記雌型と雄型とは、該シートを介して夫々無端回動し
、互いに対向する軌道では、該シートの移送速度に同期
してその移送方向に移動する。そして、該シートが移送
されるにしたがって前記雄型突出手段によって徐々に前
記雄型が雌型の方向に突出し、容器形状部の成形位置で
該雄型と雌型とが係合して前記シートの一方の面の幅方
向に並列する複数の容器形状部を成形する。その後、該
雄型は、前記雄型突出手段によって徐々に前記雌型から
離反する。続いて該シートが前記容器形状部の切断位置
に移送され、前記雌型ユニット及び雄型ユニットが前記
押圧手段が設けられた位置を通過すると、該押圧手段が
移動自在に支持された雌型ユニットと雄型ユニットとを
徐々に押圧して前記ダイス部とポンチ部とを噛み合わせ
て雌型と雄型に挟持された前記シートを該ポンチ部の輪
郭に従って切断する。該切断作業によって雌型ユニッ０ トと雄型ユニットとが移動しながら前記容器形状部のト
リミングが行われる。

また、前記雄型突出手段は、前記雄型の移動方向に沿っ
て設けたカムレールと該カムレールに従って作動するカ
ムローラとで構成し、カムレールが雄型の突出方向にカ
ムローラを案内することによって雄型を突出させるので
、前記シートの移送を静止させることなく徐々に該雄型
と前記雌型とを係合させ前記シートを容器形状に成形さ
せる。

また、前記雌型ユニットと雄型ユニットとの夫々に一対
のレール部材を対向させて設け、回転駆動されて回動す
る一対のローラをその対向する距離を縮めて該レール上
を回動させて雌型ユニットと雄型ユニットとを強制的に
送り移動させる。そして、該ローラの対向距離に従って
前記ダイス部と前記ポンチ部とが対向する距離を縮め、
前記ダイス部に前記ポンチ部を押入させることによって
、前記シートの移送を静止させることなく強大な押圧力
を発生して、該シートに形成された容器形状部を該ポン
チ部の形状に沿って容易に切断することを可能とする。

また、雌型に押出部材を設けて、切断後に雌型内に残さ
れた容器形状部を、その離型位置で前記押出部材を該雌
型内で押し出して離型する。該押出部材は、前記雄型突
出手段と同様の、前記雌型の移動方向に沿って設けたカ
ムレールと該カムレールに従って作動するカムローラと
で押出方向に案内され、該カムローラによって押出部材
を突出させるので、前記シートの移送を静止させること
なく切断後に雌型内に残された容器形状部を該雌型内か
ら離脱する。

また、前記冷却手段を前記雌型ユニットと前記雄型ユニ
ットとに設けて、ダイス部とポンチ部とを夫々冷却して
おくことによって、切断時に前記シートを冷却して切断
を容易とする。

（実施例） 本発明の実施の一例を図面に基づいて説明する。

第１図は一部を破断した本実施装置の側面視の説明図、
第２図は第１図の■−■線の部分的断面図、第３図は第
１図の■−■線の部分的断面図、１ ２ 第４図は第３図の部分的説明図、第５図は他の実施装置
の説明的な部分的断面図である。

本実施装置は、加熱された熱可塑性合成樹脂シートを、
プラグアシスト成形法等によって容器形状に成形し、且
つ該成形部分の周囲を切断してトリミング加工を行う、
プラスチック製カップ等の容器の製造装置である。

第１図で、１は加熱された熱可塑性合成樹脂シー）Ｘを
連続して水平方向に移送する移送手段、２は該シー）Ｘ
の上面側で略楕円状に複数連ねて回動自在に設けられた
雌型ユニット、３は該雌型ユニット２と相対向して前記
シートＸの下面側で略楕円状に複数連ねて回動自在に設
けられた雄型ユニットを示す。

雌型ユニット２と雄型ユニット３とは、一方の直線軌道
側でシートＸを介して該シートＸに夫々対向して互いに
一対となる。

雌型ユニット２と雄型ユニット３とは、第２図に示すよ
うに、前記シートＸの幅方向に複数連ねて設けられてい
る。この幅方向に配列する該雌型ユニット２及び雄型ユ
ニット３の数は、シートｘの幅寸法により適宜増減して
もよい。

第１図で、雌型ユニット２は、該雌型ユニット２の一部
を構成する後述の押出部材４を介して無端チェーン５に
固定されており、該無端チェーン５は、図示しない駆動
装置に設けられた一対のスプロケット６．６によって連
続的に駆動される。

該無端チェーン５の回動速度は前記シー＋−Ｘの移送速
度に同期しており、これによって、前記雌型ユニット２
は、前記シートｘの移送速度に同期して連続的に移動す
る。

また、第１図で、雄型ユニット３は、該雄型ユニット３
の一部を構成する後述の支持部材７を介して無端チェー
ン８に固定されており、該無端チェーン８は、図示しな
い駆動装置に設けられた一対のスプロケット９，９によ
って連続的に駆動される。該無端チェーン５の回動速度
は前記シートＸの移送速度に同期しており、これによっ
て、前記雄型ユニット３は、前記シートＸの移送速度に
同期して移動する。

３ ４ 雌型ユニット２の構成は、第１図及び第２図に示すよう
に、前記シー）Ｘに容器形状を成形するときに該容器形
状の外郭形状を成形する雌型１０と、該雌型１０を摺動
自在に保持する断面コ字型のシリンダ部１１と、該シリ
ンダ部１１の先端縁全周に設けられたダイス部１２と、
前記雌型１０及びシリンダ部１１に挿通されて該雌型１
０の内部に向かって摺動自在の押出部材４とから成る。

前記雌型１０は、前記シートＸ側の先端の一部をダイス
部１２に係止され、その後端側をシリンダ部１１内でハ
ネ１３によって前記シートＸ側に向かつて付勢されてシ
リンダ部１１内に保持されている。該バネ１３による付
勢によって雌型１０は、シートＸ側からその内方に向か
って所定以上の押圧力を受けたときに前記シリンダ部１
１の内方に後退可能となっている。前記押出部材４は、
一方の先端面が前記雌型１０内で前記容器形状の外郭形
状の一部を成形し、他方の後端部が前述の無端チェーン
５に固定されている。

雄型ユニット３の構成は、第１図及び第２図に示すよう
に、前記シートＸに容器形状を成形するときに該容器形
状の内郭形状を成形する雄型１４と、該雄型１４を移動
自在に保持する断面コ字型のシリンダ部１５と、該シリ
ンダ部１５の先端縁全周に設けられたポンチ部１６とか
ら成る。前記雄型１４にはその後端から前記無端チェー
ン８に向かう方向にシリンダ部１５を挿通して延びる柄
部１７が一体に設けられている。該柄部１７は、前記支
持部材７の前記シートＸに向かう先端側が摺動自在に挿
着されており、その後端部が前述の無端チェーン８に固
定されている。

前記雌型ユニット２は、第１図及び第２図に示すように
、押出部材４と雌型１０を備えたシリンダ部１１とが夫
々独立した軌道上を一体に移動する。

詳細には、押出部材４は、無端チェーン５の移動方向に
沿って設けられたカムレール１８によって案内され、シ
リンダ部１１は、前記シートＸと対向する側の軌道で該
シリンダ部１１を昇降させながら移動するように設けら
れたカムレール１９によって案内される。両カムレール
１８．１９は、第２図に示すように、夫々一対に前記シ
ートＸの幅方向の両端５ ６ 側に対向して互いに平行に設けられている。押出手段４
には、第２回に示すように、前記シートＸの幅方向の両
端側に支持部材２０を介して一対のカムローラ２１が設
けられ、前記カムレール１８は、該カムローラ２１を直
接案内する。同様にしてシリンダ部１１にも前記シート
Ｘの幅方向の両端側に支持部材２２を介して一対のカム
ローラ２３が設けられ、前記カムレール１９は、該カム
ローラ２３を直接案内する。

前記雄型ユニット３は、第１図及び第２図に示すように
、支持部材７と雄型１４に備えた柄部１７とシリンダ部
１５とが夫々独立した軌道上を一体に移動する。詳細に
は、支持部材７は、無端チェーン８の移動方向に沿って
設けられたカムレール２４によって案内され、柄部１７
は、前記シートＸと対向する側の軌道で雄型１４を該シ
ー）Ｘに向かう方向に突出させながら移動するように設
けられた雄型突出手段であるカムレール２５によって案
内され、シリンダ部１５は、前記シートＸと対向する側
の軌道で該シリンダ部１５を昇降さながら移動するよう
に設けられたカムレール２６によって案内される。

各カムレール２４．２５．２６は、第２図に示すように
、夫々一対に前記シートＸの幅方向の両端側に対向して
互いに平行に設けられている。支持部材７には、第２図
に示すように、前記シートＸの幅方向の両端側に支持部
材２７を介して一対のカムローラ２８が設けられ、前記
カムレール２４は、該カムローラ２８を直接案内する。

同様にして雄型１４の柄部１７にも前記シートＸの幅方
向の両端側に支持部材２９を介して一対のカムローラ３
０が設けられ、前記カムレール２５は、該カムローラ３
０を直接案内し、シリンダ部１５にも前記シートＸの幅
方向の両端側に支持部材３１を介して一対のカムローラ
３２が設けられ、前記カムレール２６は、該カムローラ
３２を直接案内する。

また、第１図で、３３は前記シー）Ｘの連続した移送過
程で前記雌型ユニット２に前記雄型ユニット３を押圧す
る押圧手段を示す。該押圧手段３３は、前記シートＸの
幅方向の両端側に一対に設けられている。第１図及び第
３図に示すように、前記雌７ ８ 型ユニット２のシリンダ部１１と前記雄型ユニット３の
シリンダ部１５とには、夫々に対向して移動方向に延び
るレール部材３４．３５が設けられており、雌型ユニッ
ト２と雄型ユニット３との移動速度に同期して回転駆動
される一対のローラ３６．３７がレール部材３４．３５
上を夫々密着しながら回転して雌型ユニット２と雄型ユ
ニット３とを送り出し可能となっている。該押圧手段３
３は、雌型ユニット２のシリンダ部１１に向かって雄型
ユニット３のシリンダ部１５を押圧しようとするもので
あり、油圧シリンダ装置である押圧装置３８による押圧
力を支持杆３９を介してローラ３７を回転させたまま押
し上げて、更にレール部材３５を介してシリンダ部１５
をシー）Ｘに向かって移動させる。詳細に述べれば、第
３図及び第４図に示すように、ローラ３６は、固定部材
４０によって回転自在に保持されてレール部材３６を移
動する。該ローラ３６は、ギア４１及びギア４２を介し
てモータ４３のギア４４によって常に回転駆動されてい
る。ローラ３７は、押圧袋Ｎ３８に連設された支持杆３
９に回転自在に保持されている。該ローラ３７は、ギア
４５を介してモータ４３のギア４４によって常に回転駆
動されている。両ローラ３６．３７は、前記両レール部
材３４．３５をその移動方向に則した回転方向で回転す
る。また、第３図に示すように、押圧装置３８が押圧の
ために作動するときのストローク量は、前記ダイス部１
２と前記ポンチ部１６とが噛み合ってシートＸを切断可
能となる寸法！であればよく、前記シートｘの厚みを考
慮して本実施装置での押圧装置３８０ストローク量は、
ｌ　ｍｍ〜２ｍｍ程度とした。そこで、本実施装置では
、前記ギア４５とモータ４３のギア４４との夫々の歯丈
を比較的長くしておき、押圧装置３８が押圧していない
ときにはギア４５とモータ４３のギア４４とは浅く噛み
合っており、押圧装置３８が押圧したときには両ギア４
５゜４４同士で深く噛み合うように構成されている。従
って、ローラ３７には、モータ４３から常に駆動力が伝
えられており、常に回転した状態となっている。

尚、本実施装置では、第１図及び第２図に示すように、
前記雌型ユニット２のシリンダ部１１と前記レール部材
３４とを連結する連結部４６に開孔部４７９ ０ を設けると共に、前記雄型ユニット３のシリンダ部１５
と前記レール部材３５とを連結する連結部４８に、両ユ
ニット２，３が対向したときに前記開孔部４７に挿通し
て、両ユニット２．３の位置ずれを防止する係止ピン４
９を設けた。

次に、以上のように構成された本実施装置によるシート
Ｘの容器の成形工程を順を追って説明する。

先ず、第１図に示すように、前記シート移送手段１が、
前記合成樹脂シートＸを連続的に移送する。前記雌型ユ
ニット２と雄型ユニット３とは、該シートＸを介して夫
々無端に回動している。該雌型ユニット２と雄型ユニッ
ト３とが互いに対向する軌道では、該雌型ユニット２と
雄型ユニット３とはシー）Ｘの移送速度に同期してその
移送方向と同方向に移動する。

そして、該シートＸが移送されるにしたがって前記カム
レール２５に案内されるカムローラ３０によって徐々に
前記雄型１４が雌型１０の方向に突出する。

この位置で、該雄型１４と雌型１０とが係合して前記シ
ートＸの上方の面の幅方向に並列する複数の容器形状を
成形する。それによって、前記雌型ユニット２と雄型ユ
ニット３とは、該シートＸと共に連続して移動されてい
ても容器形状を成形することができる。

その後、該雄型１４は、前記カムレール２５に案内され
るカムローラ３０によって徐々に前記雌型１０から離反
する。

続いて、該シートＸは前記押圧手段３３が設けられた位
置に移送され、前記レール部材３４．３５が前記ローラ
３６．３７に当接して該シートＸと共に前記雌型ユニッ
ト２及び雄型ユニット３が前記押圧手段３３が設けられ
た位置を通過すると、前記押圧装置３８が押圧力を支持
杆３９を介して前記ローラ３７に伝え、前記カムレール
２６及びカムローラ３２によって移動自在に支持された
雌型ユニット２のシリンダ部１１と雄型ユニット３のシ
リンダ部１５とを徐々に押圧して前記ダイス部１２とポ
ンチ部１６とを噛み合わせる。このときにも、両ユニッ
ト２．３は互いに接近しながら前記ローラ３６．３７の
回転によっ１ ２ て下流側に向かって連続して強制的に移動され続けてお
り、その移動中に、雌型１０と雄型１４とに挟持された
前記シートＸが該ポンチ部１６の輪郭に沿って切断され
る。このとき、前記レール３４３５に沿ってローラ３６
．３７が移動している時間内には常にダイス部に押圧力
が加えられ、押圧する時間を長くすることができる。こ
れにより、雌型ユニット２と雄型ユニット３とが移動し
ながら容器形状のトリミングが行われる。

そして、トリミングが終了すると、更に雌型ユニット２
と雄型ユニット３とが移動しながら前記シートＸから夫
々上下に離れて行き、各ユニット２．３は各々円弧状に
軌道を変えて復路側を移動する。前記雌型ユニット２が
円弧軌道に移るときには、前記カムレール１９がカムロ
ーラ２３をシートＸから離反する方向に案内し、この時
点で軌道を変えていない前記カムレール１８に案内され
るカムローラ２１が前記押圧部材４を雌型１０内で突出
する。

これにより、切断後に雌型１０内に残された容器形状の
製品Ｙを、該雌型１０の移動中に該雌型１０内がら押し
出して離型する。

以上のことにより、前記シートＸを連続的に移送しなが
ら、該シートχに容器形状を成形する成形作業、該成形
部分のトリミングする切断作業、トリミング後の製品Ｙ
の離型作業を連続して行うことができる。

また、第５図にその一部を示すように、前記実施装置に
おいて、雌型ユニット２の雌型１０とシリンダ部１１と
の間に導管５０を介して冷却水が注入可能な空間５１を
設け、また、雄型ユニット３のシリンダ部１５の側壁部
５２内に導線５３を介して冷却水が注入可能な空間５４
を設けてもよい。これにより、前記シートＸの容器形状
の成形直後の位置から該容器形状の切断が行われる位置
において、冷却水を注入して前記雌型１０．ダイス部１
２及びポンチ部１６を冷却する冷却手段とし、シートｘ
を前記切断位置で冷却することにより切断作業が容易と
なる。

（発明の効果） 以上のことから明らかなように、本発明の製造装置は、
前記シート移送手段が、前記合成樹脂シ３ ４ 一部を連続的に移送しながら成形とトリミングとを行う
ことができる。前記雌型と雄型とは、該シートを介して
該シートの移送速度に同期して移動し、該シートが移送
状態で、前記雄型突出手段によって前記雄型を雌型方向
に突出させることができる。そして、徐々に前記雄型が
雌型の方向に突出し、容器形状部の成形位置で該雄型と
雌型とが係合して前記シートを静止させることなく成形
作業を行うことができる。その後も該シートが前記容器
形状部の切断位置に移送され、前記雌型ユニット及び雄
型ユニットが前記押圧手段が設けられた位置を通過する
と、該押圧手段が移動自在に支持された雌型ユニットと
雄型ユニットとを徐々に押圧して前記ダイス部とポンチ
部とを噛み合わせて雌型と雄型に挟持された前記シート
を該ポンチ部の輪郭に従って切断する。該切断作業によ
って雌型ユニットと雄型ユニットとを連続的に移動させ
ながら前記容器形状部のトリミングを行うことができる
。

また、前記雄型の移動方向に沿って設けたカムレールと
該カムレールに従って作動するカムローラとで構成した
雄型突出手段によって、カムレールが雄型の突出方向に
カムローラを案内するだけで前記雄型を突出させること
ができるので、前記シートの移送を静止させることなく
徐々に該雄型と前記雌型とによって前記シートを容器形
状に成形することができる。

また、前記雌型ユニットと雄型ユニットとの夫々に設け
た一対のレール部材を介して、回転駆動されて回動する
一対のローラで雌型ユニットと雄型ユニットとを強制的
に移動させることができる。

同時に該ローラに押圧装置を設けてレール部材を回動時
に押圧させることにより、加工時間を延ばすことなく押
圧している時間を長くできる。それにより、該シートの
移送を静止させることなくトリミング加工を行うことが
できるばかりか、強大な押圧力を付与して容易に前記シ
ートを容易に切断することができる。

また、前記押出部材は、前記雌型の移動方向に沿って設
けたカムレールと該カムレールに従って５ ６ 作動するカムローラとに案内され、該押出部材を前記雌
型内に設けて該カムレールによって押し出し方向に突出
させるだけで、切断後に雌型内に残された容器形状部を
、該雌型の移動中に離型することができる。

また、前記冷却手段を前記雌型ユニットと前記雄型ユニ
ットとに設けることによってダイス部とポンチ部とを夫
々冷却しておき、切断時には前記シートが切断し易い温
度に冷却されるので、前記ダイス部とポンチ部とによる
切断が容易であり、円滑なトリミング加工を行うことが
できる。

従って、本発明によれば、合成樹脂シートを連続的に移
送することにより合成樹脂製容器の生産速度を高速化し
、該容器の成形とトリミング加工とを移送過程で一連に
行って作業効率が向上すると共に正確な形状にトリミン
グ加工を行うことができる合成樹脂製容器の製造装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す一部を破断した側面視
の説明図、第２図は第１図の■−■線の部分的断面図、
第３図は第１図の■−■線の部分的断面図、第４図は第
３図の部分的側面視の説明図、第５図は他の実施例の説
明的な部分的断面図である。 Ｘ・・・合成樹脂シート ド・・シート移送手段 １０・・・雌型 １１・・・雌型ユニット １２・・・ダイス部 １４・・・雄型 １５・・・雄型ユニット １６・・・ポンチ部 １８、１９．２６．２５．２４・・・カムレール２１、
２３．２８．３０．３２・・・カムローラ３４、３５・
・・レール部材 ３６、３７・・・ローラ ３３・・・押圧手段 ３８・・・押圧装置 ７ ８ ＦＩＧ、４ 特開平３ ２８８６３５　（１１） ＦＩＧ、５ ２゜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、帯状の熱可塑性合成樹脂シートを加熱した状態でそ
   の長手方向に連続して移送するシート移送手段と、該シ
   ートの移送速度と同期して該シートの一方の面に対向し
   て移動する軌道を有して無端回動する複数の雌型と、該
   シートの移送速度と同期して該シートの他方の面に対向
   して移動する軌道を有して無端回動する前記雌型と相対
   する複数の雄型とからなり、前記雌型と該雄型とが相対
   向する位置で、該雄型を突出させて前記雌型内に係合さ
   せて該シートの一方の面の幅方向に並列する複数の容器
   形状部を成形する合成樹脂製容器の製造装置において、
   前記雌型を前記シート方向に移動自在に内部に備えて該
   シートの一方の面に当接自在に該シートの移送方向と同
   方向に移動する雌型ユニットを設け、該雌型ユニットの
   前記シート側端縁にダイス部を設け、前記雄型を前記シ
   ート側へ突出自在に備えて該シートの他方の面に当接自
   在に該シートの移送方向と同方向に移動する雄型ユニッ
   トを設け、該雄型ユニットの前記シート側端縁に前記ダ
   イス部と対応して該シートを切断するポンチ部を設け、
   容器の成形位置で、前記雄型ユニットから雄型を突出さ
   せて該シートに容器形状部を形成する雄型突出手段を設
   け、該容器形状部の切断位置を通過する前記雌型ユニッ
   ト及び雄型ユニットを移動自在に支持して押圧してダイ
   ス部とポンチ部とを噛み合わせて容器形状部を切断する
   押圧手段を雌型シリンダー部及び雄型シリンダー部の通
   過位置に設けたことを特徴とする合成樹脂製容器の製造
   装置。 ２、前記雄型突出手段は、前記雄型の移動方向に沿って
   設けたカムレールと、該カムレールに案内される前記雄
   型に連なって設けたカムローラとからなり、容器の成形
   位置において前記カムレールが該カムローラを雌型の方
   向に案内することを特徴とする請求項１記載の合成樹脂
   製容器の製造装置。 ３、前記押圧手段は、前記雌型ユニットと前記雄型ユニ
   ットとに夫々に対向させて設けた移動方向に延びるレー
   ル部材と、夫々のレール部材に沿って雌型ユニットと前
   記雄型ユニットとの移動速度に同期して回転駆動される
   一対のローラと、両ローラのうち少なくとも一方のロー
   ラを他方のローラ側に押圧する押圧装置とからなり、該
   切断位置において両レール部材を対向方向に押圧して前
   記雌型ユニットと前記雄型ユニットとを介してダイス部
   にポンチ部を噛み合わせて前記容器形状部を切断するこ
   とを特徴とする請求項１記載の合成樹脂製容器の製造装
   置。 ４、前記雌型ユニットの移動方向に沿ってカムレールを
   設け、該カムレールに案内されるカムローラを備えた押
   出部材を前記雌型内に突出自在に設け、切断後の前記容
   器形状部の離型位置で、前記押出部材を雌型内で突出さ
   せて該雌型内の切断された容器形状部を押し出すことを
   特徴とする請求項１記載の合成樹脂製容器の製造装置。 ５、前記雌型ユニットと前記雄型ユニットとの夫々にダ
   イス部とポンチ部とを冷却する冷却手段を設けたことを
   特徴とする請求項１記載の合成樹脂製容器の製造装置。