JPH0611517B2 - 熱成形性材料シ−トの連続成形方法 - Google Patents

熱成形性材料シ−トの連続成形方法

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JPH0611517B2
JPH0611517B2 JP2250387A JP2250387A JPH0611517B2 JP H0611517 B2 JPH0611517 B2 JP H0611517B2 JP 2250387 A JP2250387 A JP 2250387A JP 2250387 A JP2250387 A JP 2250387A JP H0611517 B2 JPH0611517 B2 JP H0611517B2
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forming
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、押出機又は圧延ロールから送出される熱軟
化状態即ち成形可能状態の熱成形性材料シートを、連続
して成形装置で成形する方法に関する。
従来の技術 熱可塑性樹脂を押出機に投入し、Tダイスよりシート状
に連続して押出す工程、上記工程に於いて押出されたシ
ート状材料をコンベアで受け、これを成形可能な温度に
椎持せしめつつ成形プレスに送り込む工程、成形プレス
を型締めしてシートを所要形状に成形すると共に成形プ
レスをシート押出しと同一速度でシート進行方向に1ピ
ッチ移動し、その移動中にシートを脱型可能な温度まで
冷却する工程、成形プレスより脱型され冷却硬化したシ
ートを第2プレスで挟み、この第2プレスを移動させて
シートを押出し方向に引取る工程及び上記第2プレスに
よる引取工程中或いは成形プレスによる成形時に成形品
をシートから切断する工程を包含し、シートの押出し方
向への引取を成形プレスと第2プレスとで交互に行い、
一方のプレスが引取作動を行う時に、他方のプレスがス
タート位置へ復帰するようになすと共に成形プレスの移
動、復帰に伴ってコンベアーが搬送方向の長さを伸縮す
るようになしたことを特徴とする熱可塑性シートを押出
しから連続的に成形する方法が既に開示されている(特
公昭58−56332号公報)。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記従来の押出しから連続的に成形する方
法は、シートの引取を成形プレスと第2プレスで交互に
行うものであり、シートの冷却及び成形によりシートが
引取方向に進行する間に徐々に収縮して、その1ピッチ
長さを変化させるから成形プレスと第2プレスをシート
押出し速度と完全に同期して移動させるには極めて複雑
な移動操作機構が必要となり、引取の速度が変動すると
シートの厚さが部分的に変化する。又自走する2台のプ
レスが必要であり機械装置価格が高くなり、かつ装置占
有面積が増大する。更に成形時にシートの周端部が保持
されていないから成形品にしわが生じることがある。
問題点を解決するための手段 この発明の熱成形性材料シートの成形方法は、押出機又
は圧延ロールから送出される熱軟化状態の熱成形性材料
シートを、連続成形して成形体を得るにあたり、送出さ
れた熱成形性材料シートの両耳を、そのシートの送出速
度とほぼ同調した速度で回動する両側の移送装置のクラ
ンプで順次挾持し、上記シートが移送装置へ所定長さ送
出される毎に、送出されたシート部分を後続のシートか
ら移送装置の手前に設けられた切断装置で切断し、その
切断されたシート部分の全長が移送装置のクランプで挾
持された時、移送装置のシート導入側の初期位置で待機
している成形装置が、そのシート部分の搬送と同調して
走行しながら、成形装置の一つの成形型又は一対の成形
型でそのシート部分を真空成形法、圧縮成形法、圧空成
形法、若しくはそれらを併用した方法で成形すると共
に、直ちにクランプを開放し、成形された成形品を保持
したまま成形装置をシートの送出方向に移送装置の搬送
範囲外に退避させ、その位置で成形品を成形型から取除
き、成形装置を再び元の初期位置に速やかに戻すことに
より自動的に連続的に成形することを特徴とするもので
あるから、従来の問題点を解決することができるのであ
る。
また両側の移送装置の対峙するクランプ間隔をシート搬
送方向に徐々に拡大させ、挾持したシート部分を緊張保
持してもよい。
さらに両側の移送装置の間に挿入されていて、移送装置
のシート導入側の固着部から、シート部分の搬送移動に
伴って繰り出されて有効長が伸長され、そのシート部分
が成形される直前に巻き込まれて有効長が縮小されるガ
イド幕により、クランプで挾持されたシート部分の裏側
を受け、その垂れ下がりを防止することもある。
作用 この発明の熱成形性材料シートの連続成形方法は、上記
のように構成されているから、従来例のように2台のプ
レスを必要とせず、又成形プレスと第2プレスの夫々を
シートの収縮を見込んでその押出し速度と完全に同期さ
せる複雑な移動操作機構を必要としないから、設備費用
が低減できて経済的であり、かつ装置が単純化されるの
で機能的である。
この発明によれば、成形されるシートはその両耳が挾持
された状態で成形されるから、成形品にしわを発生させ
ることなく、又真空成形法、圧空成形法、圧縮成形法若
しくはそれらを併用した方法で熱成形性材料シートを連
続成形することができる。
また両側の移送装置のクランプ間隔をシート送出方向に
徐々に拡大させ、挾持したシート部分を緊張保持する
か、両側の移送装置の間に挿入されていて、移送装置の
シート導入側の固着部から、シート部分の搬送移動に伴
って繰り出されて有効長が伸長され、そのシート部分が
成形される直前に巻き込まれて有効長が縮小されるガイ
ド幕により、クランプで挾持されたシート部分の裏側を
受け、その垂れ下がりを抑止して、加熱軟化された成形
前のシート部分が一方向に伸び過ぎることにより厚さを
部分的に変化させたり、成形体にしわを発生させるのを
さらに防止することができる。
実施例 この発明の実施例を図面を参照しながらその詳細を説明
する。
第1図は、この発明を実施するための装置の概略を一部
断面で示す側面図である。熱成形性材料は押出機1のシ
ートダイ2から所定の厚さ及び幅の熱成形性材料シート
3として所定の速度で連続的に吐出され、更に上下複数
組のロール4でシート3の厚さが調節され、前方に定速
で送出される。
複数組のロール4間を通過した熱成形性材料シート3は
常時開き状態となっている切断装置の可動刃5と固定刃
6との間を通り、ガイド板7の上面を滑って移送装置1
0に導かれる。
熱成形性材料シート3を切断する可動刃5は、そのシー
ト3の長さが所定の長さ寸法に達したことが、移送装置
10に付属する先端検知センサ(図示せず)で検出され
る毎に、間欠的に作動して、そのシート3を所定長さ寸
法の定尺の熱成形性材料シート部分9として後続のシー
ト3から自動的に切り離す。
移送装置10は、一端が地面に固定された一対の側板1
1と一対の無端のキャタピラ12とからなり、そのキャ
タピラ12は多数のキャタピラ片14(第2図)が互に
屈折自在に連結され、各側板11に懸架された1組のキ
ャタピラ駆動ロール13,13間に張設されていて、熱
成形性材料シート3の送出速度とほぼ同調した周速度で
矢示方向に連続的に回転駆動されている。なお側板11
には、左右のキャタピラ駆動ロール13,13の間のキ
ャタピラ12の上辺部分を走行する各キャタピラ片14
の裏面を支持するキャタピラ片ガイド15が固着されて
いて、キャタピラ片14の上辺走行時に振動するのを安
定化し、走行経路を制御している。さらにその安定化を
確実にするためにキャタピラ片ガイド15に凸条(図示
せず)を、キャタピラ片14にはその凸条に対応する位
置に凹溝(図示せず)を設けて、それら突条と凹溝とが
遊嵌合するようになれば、キャタピラ片14が走行中に
キャタピラ片ガイド15から浮き上がることを防ぐこと
ができる。
第2図に示したように、全ての若しくは一定間隔毎のキ
ャタピラ片14の上面には受台16が固着されていて、
その受台16にはクランプ20が固着されている。この
クランプ20は、それ自体周知のようにクランプ台2
1、ハンドル22、バー23及び可動片24などから構
成されていて、トグル機構によりハンドル22が第2図
の位置にある時受台16と可動片24とによりその間に
挿入されたシート部分9の耳部を挾持する。次に開放片
25を下降させる操作によりハンドル22の先端を矢示
方向に約45゜倒すとバー23もそれと同じ回転方向に
約90゜回転して、そのバー23の先端に取付けられた
可動片24は第3図の位置に跳ね上がってシート部分9
の耳部を開放する。又、第3図に示したように、可動片
24が上方に位置する時に閉止片27を上昇させる操作
によってハンドル22を矢示方向に回転させると、それ
につれてバー23も第2図の位置に戻る。この時一点鎖
線で示した位置にシート部分9が存在すると、可動片2
4は受台16との間で、その耳部をトグル機構により増
幅された力で挾持する。
成形装置30は第1図に示したように、レール39上を
自己走行可能な台車31に、例えば圧縮成形法でシート
部分9を成形するための圧縮成形機が搭載されている。
成形装置30のシリンダ32は複動型構造で、その底部
に送られた油圧によりラム33に固定されている可動盤
34は4本の支柱38に案内されて上昇し、その可動盤
34に固着されている一対の成形型の下型35を固定盤
36に固着されている上型37に接触させ型締めさせ
る。逆にシリンダ32の上部に油圧を加えることによ
り、上下型37,35は型開きさせる。この上下型3
7,35間にシート部分9が存在すると、シート部分9
は圧縮成形されて、第1図に二点鎖線で示したように成
形体51となる。
第4図は第1図の成形装置30のA−A断面を示す側面
図である。成形装置30の支柱38間の中央に上下型3
7,35が型開きした状態で存在し、その上下型37,
35の側面と左右の支柱38間に、シート部分9の両耳
をクランプ20で挾持して、上下型37,35の成形面
間にシート部分9を保持する左右一対の移送装置10
が、上下型37,35の型締め、型開き動作に支障がな
い位置に挿入されている。
前述のように移送装置10の導入端に送出されたシート
3は、その両耳部が、キャタピラ12の下辺を走行して
きた開放状態にあるクランプ20のキャタピラ片14に
固定された受台16上に載り、次に移送装置10に設け
られた閉止片27(第1図には図示せず)により、移送
装置10の導入側領域で、その位置を順次通過するキャ
タピラ片14のクランプ20が自動的に閉止されること
により、シート3の耳部がクランプ20で順次挾持さ
れ、移送装置10の搬送速度で矢示方向に進行する。
シート3から定尺に切断されたそのシート部分9の全長
が移送装置10に移り、その両耳が確実にクランプで挾
持されたとき、移送装置10のシート導入側の初期位置
に待機していた成形装置30は移送装置10の搬送速度
と同調する速度で同方向に走行しながら、シリンダ32
を作動させて上下型37,35を型締めし、そのシート
部分9を圧縮成形する(第1図の二点鎖線部分を参
照)。この型締めが完全になされた時、成形装置10の
固定盤36と可動盤34との距離を検出して自動的に作
動する幅長の開放片25(第1図には図示していない)
によりシート部分を挾持している全クランプ20を一斉
に開放する。次にクランプ20が開放されたことにより
移送装置10から遊離した成形装置30は、シート部分
9から成形された成形体51を上下型37,35間に保
持したままシート搬出方向に、移送装置10の搬送範囲
外の、第1図に二点鎖線で示した位置30Aまで退避の
ために移動して停止する。そしてその位置で上下型3
7,35を型開して、成形された成形体51は成形装置
30から取り出される。
成形体51の取り出しは、例えば第5図に示したよう
に、上型37の成形面とほぼ同一形状に形成された吸着
面を有する吸着盤53により、成形体51の上面を真空
吸着し、成形品搬出装置50のアーム52を作動させて
成形体51を成形装置30外に取り出す。
成形体51が取り出された成形装置30は、その取り出
し後、速やかにシート搬出方向と逆方向に移動して第1
図に実線で示した初期の位置に戻って待機する。成形装
置30はこの一連の動作を繰り返すことによりシート部
分9の圧縮成形を繰り返す。
なお成形装置30が移送装置10のシート導入側の初期
位置から、移送装置10の搬送速度と同調して移動を開
始し、上下型37,35を型締めしてシート部分9を成
形し、次いで移送装置10の搬送範囲外の位置30Aに
達して型開きし、成形品51が取り出された後、再び初
期位置に戻って待機し、次に送出されるシート部分の搬
送速度と同調して移動を開始するまでの1サイクル時間
は、1枚のシート部分の全長を搬出する時間と等しくな
っている。
第1図の実施例では成形装置30底部のラム33が加圧
時上昇する上押し式の圧縮成形装置を示したが、加圧時
に頂部のラムが下降する下押し式、又はそれら双方のラ
ムが作動する複動式であってもよい。
シート部分9の上下型37,35による圧縮成形にあた
り、上型35の成形面に第4図のように切断刃55を設
け、成形時に成形体51の有効成形体部分と非有効成形
体部分に分割することができる。この場合でも、前記吸
着盤52の吸着面の排気作用を部分的に分離独立させて
おくと、吸着した成形体51の有効成形体部分と非有効
成形体部分を異なる位置で開放することができ、非有効
成形体部分は破砕されて押出機に還元することもでき
る。
以上の実施例ではシート部分9の成形を圧縮成形法で示
したが、下型35を真空成形用の一つの成形型としシー
ト部分9を真空成形することも可能で、又上型37を加
圧箱とし、真空成形型と加圧箱との間に挿入されている
シート部分9を圧空成形することもできる。更にシート
部分9を真空成形した直後に圧縮成形することもでき
る。
この発明の熱成形性材料シートの連続成形方法で使用さ
れる熱成形性材料としては、熱可塑性樹脂、熱可塑性エ
ラストマー及びそれらの材料に各種充填剤を添加したも
のがある。
この発明で押出機1のシートダイ2又は図示していない
圧延ロールのロール間隙から送出される熱軟化状態の熱
成形性材料シート3の厚さは、0.3乃至5.0mm
で、厚さが1mm以上のシートは熱容量が大きく保温性
があるので成形されるまでにそのシート部分9が冷却さ
れて成形不能になることはない。シート厚さが薄いとき
でも移送装置10の外側に加温装置を設け成形前にシー
ト部分9の温度が低下するのを防げばよい。
送出された熱軟化状態の熱成形性材料シート3が、上下
型37,35の間に搬送される前に、そのシート幅方向
中央部分が極度に垂れ下がり、部分的に延伸されるのを
防ぐために、第1図の実施例では非粘着処理を表面に施
したガイド板7を用いている。
さらに移送装置10のクランプ20に挾持されたシート
部分9の垂れ下がりを防止するために、第6図に示した
ように、両側のキャタピラ片ガイド15の内側にリップ
溝形鋼61を固着し、その溝形鋼61のリップ内にガイ
ド幕62の左右端が挿入されていて、ガイド幕62は移
送装置のシート導入側の固着部から、シート部分9の搬
送移動に伴って繰り出されて有効長が伸長され、そのシ
ート部分9が成形される直前に巻き込まれて有効長が縮
小されるように構成されている。そしてそのガイド幕に
より、クランプで挾持されたシート部分9の裏側を受
け、その垂れ下がりを抑止して、加熱軟化された成形前
のシート部分9が一方向に伸び過ぎることにより厚さを
部分的に変化させたり、成形体にしわを発生させるのを
さらに防止することができる。
ガイド幕62は例えば弗素樹脂製の布やシートなど非粘
着作用のある材料から作成されている。このガイド幕6
2は、筒内の巻軸に取付けられたばねの作用により、繰
り出された幕が繰り出し力の解除により自動的に筒内に
巻き込まれる映写スクリーンと同様な機構で構成されて
いて、その筒が搬送装置10のシート導入側に、搬送さ
れるシート3の下面に接近して固着されていて、この筒
内の巻軸にガイド幕62の一端が固着されている。
第7図は、このガイド幕62をシート部分9と同調して
搬送させる機構を説明する要部の断面図で、ガイド幕6
2の最前縁に取付けられた引出し縁63は、その左右端
が溝型鋼61のリップ内に挿入されているとともに、そ
の引出し縁63の左右端に接して連結アーム64の一端
が取付けられ、その連結アーム64の他端には電磁石6
5が固着されている。前述のようにシート3がガイド板
7の上を滑ってその先端が移送装置10の導入端に送出
されてくると、その位置を検出して自動的に連結アーム
64の電磁石65が磁化されてその位置を走行している
キャタピラ片14と第7図で示したように接合し、ガイ
ド幕62の引出し縁63がシート3の先端より僅か先行
する状態でガイド幕62をキャタピラ片14の走行、即
ちシート3の搬送と同調してそのシート3の下方を筒か
ら繰り出し伸張する。なおこの間にシート3は定尺に切
断されてシート部分9となっている。次に成形装置30
が初期位置から成形のために走行を開始し、成形型の成
形のための上下方向への移動が始まると、その変位を検
知して電磁石65への電流が遮断されて、キャタピラ片
14と連結アーム64との接合が解除され、ガイド幕6
2は筒内にばねの作用により自動的に巻き込まれて縮小
し、再びシート3の先端が移送装置10の導入端に送出
されてくると自動的に繰り出され伸張される。
またシート部分9の両耳がクランプ20で挾持された後
において過度に垂れ下がるのを防ぐためには、移送装置
10の両側板11,11の間隔を、即ち対峙するクラン
プ20間隔をシートの搬出方向に徐々に広げ、挾持する
シート部分9を緊張保持してもよい。この場合移送装置
10の側板11にはキャタピラ片14の裏面を支持する
キャタピラ片ガイド15が固着されているのでキャタピ
ラ片14は安定して曲折走行する。
クランプ20で挾持されたシート部分9の両耳部が、挾
持圧力によりその境目で切断される恐れがあるときは、
移送装置10の手前で予め耳部のみを冷風により冷却し
ておけば良い。
効果 この発明の熱成形性材料シートの連続成形方法は、次の
ような効果を有する。
押出機又は圧延ロールから送出される熱軟化状態の熱成
形性材料シートを連続的に成形するから能率的であり、
かつ素材シート成形時の熱がそのまま次の成形に利用で
きるから経済的であり、更に材料の加熱履歴が減るから
材料の熱劣化を防ぐことができる。
この発明の方法では、シートの送出速度の制御を例えば
上下の複数組のロールで行うことができ、かつ1機の成
形装置で成形するから、従来例のように2台のプレスを
必要とせず、又成形プレスと第2プレスの夫々をシート
の収縮を見込んでその押出し速度と完全に同期して移動
させる複雑な移動操作機構を必要としないから、設備費
用が低減できて経済的であり、かつ装置が単純化される
ので機能的である。
この発明によれば、成形されるシートはその両耳が挾持
された状態で成形されるから、成形品にしわを発生させ
ることなく、又真空成形法、圧空成形法、圧縮成形法若
しくはそれらを併用した方法で熱成形性材料シートを連
続成形することができる。
また両側の移送装置のクランプ間隔をシート送出方向に
徐々に拡大させ、挾持したシート部分を緊張保持する
か、両側の移送装置の間に挿入されていて、移送装置の
シート導入側の固着部から、シート部分の搬送移動に伴
って繰り出されて有効長が伸長され、そのシート部分が
成形される直前に巻き込まれて有効長が縮小されるガイ
ド幕により、クランプで挾持されたシート部分の裏側を
受け、その垂れ下がりを抑止して、加熱軟化された成形
前のシート部分が一方向に伸び過ぎることにより厚さを
部分的に変化させたり、成形体にしわを発生させるのを
さらに防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法を実施するための一例の装置の
概略を一部断面で示す側面図、第2図はクランプが閉止
されている状態を示す移送装置の一部の断面図、第3図
はクランプが開放されている状態を示す移送装置の一部
の断面図、第4図は第1図の成形装置のA−A線断面を
示す側面図そして第5図は成形品搬出装置を一部断面で
示す側面図、第6図はガイド幕が設置された時の成形装
置のA−A線断面に相当する断面図そして第7図はガイ
ド幕の自動繰り出し及び巻き込み機構を説明する要部断
面図である。 1……押出機、3……熱成形性材料シート、9……シー
ト部分、10……移送装置、20……クランプ、30…
…成形装置、62……ガイド幕

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出機又は圧延ロールから送出される熱軟
    化状態の熱成形性材料シートを、連続成形して成形体を
    得るにあたり、送出された熱成形性材料シートの両耳
    を、そのシートの送出速度とほぼ同調した速度で回動す
    る両側の移送装置のクランプで順次挾持し、上記シート
    が移送装置へ所定長さ送出される毎に、送出されたシー
    ト部分を後続のシートから移送装置の手前に設けられた
    切断装置で切断し、その切断されたシート部分の全長が
    移送装置のクランプで挾持された時、移送装置のシート
    導入側の初期位置で待機している成形装置が、そのシー
    ト部分の搬送と同調して走行しながら、成形装置の一つ
    の成形型又は一対の成形型でそのシート部分を真空成形
    法、圧縮成形法、圧空成形法、若しくはそれらを併用し
    た方法で成形すると共に、成形後直ちにそのシート部分
    を挾持している全クランプを開放し、成形された成形体
    を成形型に保持したまま成形装置をシートの送出方向に
    移送装置の搬送範囲外に退避させ、その位置で成形体を
    成形型から取除き、成形装置を再び元の初期位置に速や
    かに戻す一連の操作を繰り返すことにより自動的に連続
    的に成形することを特徴とする熱成形性材料シートの連
    続成形方法。
  2. 【請求項2】両側の移送装置の対峙するクランプ間隔を
    シート搬送方向に徐々に拡大させ、挾持したシート部分
    を緊張保持する特許請求の範囲第1項記載の熱成形性材
    料シートの連続成形方法。
  3. 【請求項3】両側の移送装置の間に挿入されていて、移
    送装置のシート導入側の固着部から、シート部分の搬送
    移動に伴って繰り出されて有効長が伸長され、そのシー
    ト部分が成形される直前に巻き込まれて有効長が縮小さ
    れるガイド幕により、クランプで挾持されたシート部分
    の裏側を受け、その垂れ下がりを防止する特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の熱成形性材料シートの連続成
    形方法。
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