JP2621602B2 - Isdn用宅内装置 - Google Patents

Isdn用宅内装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、CCITT勧告Iシリーズに基づくISDNのユー
ザ・網インタフェイス構造のうち1次群Bチャンネルイ
ンタフェイス構造にHチャンネルを組み合せて運用する
ISDN用宅内装置に関する。
〔発明の背景〕
この種のISDN用宅内装置について説明する。
第4図はISDN用宅内装置の接続配置の一例を示す方式
図である。第4図によれば、宅内装置1は電話機のよう
な端末2Bと、データ端末による端末2Hとを収容する端末
収容回線3の少くとも一つを一方に収容し、端末相互の
内線交換をするとともに、他方に少くとも一つの加入者
回線を介してISDN(総合サービスディジタル通信網)に
接続する。ISDNの網に対して加入者回線4上を分岐点と
して宅内装置1から端末2B・2Hまでの部分はユーザ(顧
客)とCCITT勧告で定義されている。
第5図はユーザ・網インタフェイス構造のうち、日本
で標準とする1.544kbit/sのインタフェイス速度に対す
る1次群Bチャンネルインタフェイス構造「23+D」お
よび1次群H0チャンネルインタフェイス構造「4H0」、
並びにこれら両者の混合チャンネルインタフェイス構造
の例を示すフレーム構成図である。
チャンネルタイプB・D・H0はそれぞれ64・64・384k
bit/sのチャンネル速度を有する。ISDN用宅内装置の標
準は、チャンネル内のデータ順序の移動を避けるために
チャンネルごとのスイッチング処理をするよう、B・H0
チャンネル混在の場合、H0チャンネルをチャンネル番号
1・7・13・19から始まる384kbit分ごとにそれぞれ一
括配分し、若番から優先使用する。
この場合、連続6チャンネルを占有するH0チャンネル
のチャンネル捕捉が、特に最繁時で困難となり、H0チャ
ンネルの6分割伝送が導入されることになった。
第6図はH0チャンネルを6分割して空きチャンネルに
伝送する例を示すフレーム構成図である。第6図によれ
ばH0チャンネルは64kbitごとに情報H01,H02,H03…H06
分割され、チャンネル番号3,8,9,13,18,20に割り付けさ
れてている。チャンネル24はDチャンネルのために保留
される。
しかしながら、第7図に図示して説明するように、分
割された情報H01〜H06はスイッチング処理によって一部
のフレーム入れ替わりを生じる恐れがある。第7図は宅
内装置におけるスイッチメモリへの受信入力と送信出力
とのスイッチング情報の入れ替り例を示すタイムチャー
トである。
第7図において、受信入力チャンネル3・8・9・13
は送信出力チャンネル4・5・11・12に順次スイッチン
グ処理される。送受信フレームが同期しているとき、入
力チャンネル3・9のそれぞれは、出力チャンネル4・
11がそれぞれの老番なので、同一フレーム内でチャンネ
ル番号4・11に送信出力可能となる一方、入力チャンネ
ル8・13のそれぞれは出力チャンネル5・12がそれぞれ
の若番なので次フレームのチャンネル番号5・12まで待
って送信出力される。すなわち、一つの送信出力チャン
ネルではチャンネル番号4・5・11・12の順序のそれぞ
れの情報のうち、チャンネル5・12は一つ前のフレーム
の情報であり、各フレームごとのチャンネル番号4・5
・11・12を一括した出力情報が入力情報と相違すること
になる。
従って、入出力のチャンネルスイッチングがH0チャン
ネルの分割情報の順序を混乱させない手段が講じられて
いる。
〔従来の技術〕
従来、この種のISDN用宅内装置は、二枚のスイッチメ
モリを有し、一方が受信入力を書き込むとき他方が記憶
中の情報を読み取って送信出力する手段を講じていた。
第8図は従来の一例を示す機能ブロック図、または第
9図は第8図での受信入力チャンネル番号と送出力チャ
ンネル番号との関係の一例を示すタイムチャートであ
る。
第8図に示すように、宅内装置は入力切替部91,スイ
ッチメモリA92・B93、出力切替部94および呼制御部95を
有する。入力切替部91は受信フレームごとにスイッチメ
モリA92・B93を交互に切替え、受信情報を一時記憶した
のち呼制御部95の指示をうけて出力する。スイッチメモ
リA92・B93は交互に呼制御部95の指示をうけて指定位置
に情報を書き込む。出力切替部94は呼制御部95の指示を
うけ、スイッチメモリA92・B93のうち読み取り側の一つ
を送信回線に接続し、フレーム形成して送信出力する。
第9図に示すように、同期した入出力フレームで、受
信入力チャンネル番号3・8のそれぞれが送信出力チャ
ンネル番号4・5のそれぞれに出力するとき、第7図の
例では一方が同一フレーム内だが他方は次フレームにな
ってしまったが、第1フレーム分がそのままスイッチメ
モリAに書き込まれ、次の第2フレームはスイッチメモ
リBに書き込まれる。スイッチメモリAに書き込まれた
情報は第2フレームの時期に読み出され送信出力される
ので、第3フレームの受信入力情報はスイッチメモリA
に書き込まれる。
従って、同一フレーム内で受信した分割されたH0チャ
ンネル情報は同一フレーム内で呼制御部の制御により順
序を変更することなくスイッチング処理できる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のISDN用宅内装置は、二枚のスイッチメ
モリを有して交互に書き込み・読み取りするように構成
されているので、スイッチメモリおよびこの制御のため
のハードウェアおよびソフトウェアという高価な部分が
二重化されねばならず、不経済であるという問題点があ
った。
本発明の目的は上記問題点を解決するため、従来より
高速のインタフェイス速度により、同一フレーム内の受
信入力情報の後に、分割されたH0チャンネル情報を一括
まとめて記憶する構成をもつISDN用宅内装置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるISDN用宅内装置の基本構成は、CCITT勧
告Iシリーズに基づくISDN(総合サービスディジタル
網)のユーザ・網インタフェイス構造のうち1次群Bチ
ャンネルインタフェイス構造にH0チャンネルを組み合わ
せて運用するISDN用宅内装置において、前記1次群Bチ
ャンネルインタフェイス構造一つ分の情報を記憶する情
報メモリ領域に少くとも一つのH0チャンネル分の情報を
記憶する付加情報メモリ領域を、回線対応に有する一枚
のスイッチメモリと、このスイッチメモリが有する回線
対応のメモリ容量を一つフレーム内に含むインタフェイ
ス速度で情報を授受する送受信インタフェイス部と、B
チャンネル対応に分割して受信したH0チャンネル情報を
前記スイッチメモリの空きの付加情報メモリ領域の一つ
に指定して書き込み、同一フレームで送信出力する呼制
御部とを有する。
上記基本構成における具体化構成の一つは、前記1次
群Bチャンネルインタフェイス構造を日本標準「23B+
D」、インタフェイス速度を欧州標準2.048kbit/s、か
つ回線ごとの付加情報メモリ領域を一つのH0チャンネル
分とする。
〔作用〕
上述の手段によるISDN用宅内装置は、各回線ごとに収
容する複数の端末のうち、H0チャンネルを使用する端末
を出入回線それぞれスイッチメモリの容量による所定数
だけに限定するが、スイッチメモリは従来よく小容量に
できる。
〔実施例〕
次に本発明のISDN用宅内装置について図面を参照して
説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、また第
2図は受信入力および送信出力の相互関係の一例を示す
フレーム構成図である。
第1図に示すように、宅内装置は受信インタフェイス
部10,スイッチメモリ20,送信インタフェイス部30および
呼制御部40を有する。
受信インタフェイス部10は回線とのインタフェイスを
調整し、受信する情報を一時記憶する。スイッチメモリ
20は受信インタフェイス部10が記憶する情報を、呼制御
部40の指示する位置に書き込む。送信インタフェイス部
30は回線とのインタフェイスを調整し、スイッチメモリ
20の記録情報を順次、呼制御部40の制御をうけて回線へ
送信出力する。
スイッチメモリ20は情報メモリ領域21に加えて付加情
報メモリ領域22を有する。情報メモリ領域21は1次群イ
ンタフェイス構造分、本例では日本の「23B+D」構造
または「4H0」構造により、1536kbit容量の回線数分を
有する。付加情報メモリ領域22はチャンネル構造H0の38
4kbit容量の回線数分を有する。
第2図に示すように、受信入力は「23B+D」構造の1
536kbit/sの速度であるが、スイッチメモリには、
「H0」構造分の384kbit/sを1フレームに含めねばなら
ない。従って、本実施例では送受信とも回線上のインタ
フェイス速度は欧州標準の2.048kbit/sとする。
次に第3図に第1図・第2図および第4図を併せ参照
して本発明の主要手順について説明する。
第3図は第1図および第2図を実現するときの主要手
順の一例を示すフローチャートである。
宅内装置1は端末2Hから6つの分割情報が割り付けら
れたチャンネル番号とともにH0チャンネルの呼設定要求
メッセージを、2.048kbit/sの速度で受信インタフェイ
ス部10が受信(101)したとき、呼制御部40が通知をう
け、付加情報メモリ領域22の空きを調査(102)する。
付加情報メモリ領域の一つ(384kbit)に空きがある
とき、呼制御部40はこれに使用する送信出力チャンネル
として設定(104)し、発振元の端末2Hへ呼設定受付メ
ッセージを送信(105)して、通信情報の送信をうなが
すとともに、着信先の端末に対して設定した送信出力チ
ャンネル位置を含む呼設定要求メッセージまたは着呼要
求メッセージを送信(106)してチャンネル設定の手順
を終了する。手順103で空きがない場合の手順は従来通
りでよい。
こののち、入力回線上で指定されたチャンネル番号の
情報は、順次取り出されて設定された付加情報メモリ領
域22に順次記録され、同一フレームのチャンネル番号24
に続くチャンネルに一つのチャンネルH0情報となって一
括送信出力される。同一フレーム内のBチャンネル情報
は、従来同様、入出力のチャンネル番号の関係で1フレ
ーム分遅れて送信出力するものがあるが、回線ごとに一
つのH0チャンネル情報は一括して同一フレームで転送で
きる。
本実施例では、スイッチメモリの情報メモリ領域に対
し、従来は二重化、すなわち100%の増加であったもの
が、25%の増加で済む。また、H0チャンネルの稼働率を
上げるため回線ごとに2チャンネルを用意すれば、50%
の増加であり、まだ経済性が保持できる。
宅内装置がISDNに対し、日本標準の1.544kbit/sのイ
ンタフェイス速度で接続する場合には内線端末から発信
するH0チャンネルの分だけ二重化してもよい。ISDNへの
発信量を回線当り一つに限定するとき、メモリ領域は50
%増に限定される。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のISDN用宅内装置によれ
ば、一枚のスイッチメモリにH0チャンネル分の付加情報
メモリ領域を含み、この付加領域分を含む高速のインタ
フェイス速度を採用するので、分割されたH0チャンネル
の情報順序を保持しつつスイッチメモリを一枚で構成で
き、経済性を改善できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のISDN用宅内装置の一実施例を示すブロ
ック図、第2図は本発明によるスイッチメモリを中心と
する送受信フレームの一例を示すフレーム構成図、第3
図は本発明の主要手順の一例を示すフローチャート、第
4図はISDN(網)とユーザとの接続関係の一例を示す方
式図、第5図はCCITT標準によるB・H0チャンネル混合
の一例を示すフレーム構成図、第6図は分割H0チャンネ
ルを含む一例を示すフレーム構成図、第7図は一枚のス
イッチメモリでのスイッチング処理の一例を示すタイム
チャート、第8図は従来の一例を示すブロック図、第9
図は第8図によるスイッチング処理の一例を示すタイム
チャートである。 1……宅内装置、2B,2H……端末、5……ISDN、10,30…
…インタフェイス部、20……スイッチメモリ、21……情
報メモリ領域、22……付加情報メモリ領域、40……呼制
御部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CCITT勧告Iシリーズに基づくISDN(総合
    サービスディジタル網)のユーザ・網インタフェイス構
    造のうち1次群Bチャンネルインタフェイス構造にH0
    ャンネルを組み合わせて運用するISDN用宅内装置におい
    て、 前記1次群Bチャンネルインタフェイス構造一つ分の情
    報を記憶する情報メモリ領域に少くとも一つのH0チャン
    ネル分の情報を記憶する付加情報メモリ領域を、回線対
    応に有する一枚のスイッチメモリと、 このスイッチメモリが有する回線対応のメモリ容量を一
    つフレーム内に含むインタフェイス速度で情報を授受す
    る送受信インタフェイス部と、 Bチャンネル対応に分割して受信したH0チャンネル情報
    を前記スイッチメモリの空きの付加情報メモリ領域の一
    つに指定して書き込み、同一フレームで送信出力する呼
    制御部とを有することを特徴とするISDN用宅内装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の1次群Bチャンネルインタ
    フェイス構造を日本標準「23B+D」、インタフェイス
    速度を欧州標準2.048kbit/s、かつ回線ごとの付加情報
    メモリ領域を一つのH0チャンネル分とする ことを特徴とする請求項1記載のISDN用宅内装置。
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