JP2620360B2 - ポリケトン重合体の製造方法 - Google Patents

ポリケトン重合体の製造方法

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JP2620360B2 JP1029588A JP2958889A JP2620360B2 JP 2620360 B2 JP2620360 B2 JP 2620360B2 JP 1029588 A JP1029588 A JP 1029588A JP 2958889 A JP2958889 A JP 2958889A JP 2620360 B2 JP2620360 B2 JP 2620360B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリケトンとしても知られる一酸化炭素と
1種もしくはそれ以上のオレフィン系不飽和化合物との
重合体の製造方法に関する。
一酸化炭素と1種もしくはそれ以上のオレフィン系不
飽和化合物(簡略化するためAと称する)との高分子量
線状重合体であって、モノマー単位が交互に存在し、し
たがって重合体が一般式−(CO)−A′−[式中、A′
は用いた単量体Aから生ずるモノマー単位を示す]の単
位で構成される重合体は、重合体が不溶性または実質的
に不溶性であるような希釈剤におけるパラジウム含有触
媒組成物の溶液を単量体と接触させて製造することがで
きる。重合の間、重合体は希釈剤中の懸濁物として得ら
れる。したがって、これまでの重合体の製造は主として
バッチ式で行なわれた。
重合体のバッチ式製造は、通常希釈剤と単量体とを含
有しかつ所望の温度および圧力下にある反応器中へ触媒
を導入することにより行なわれる。重合が進行するにつ
れて圧力が低下し、希釈剤中の重合体の濃度が増大し、
かつ懸濁物の粘度が上昇する。重合は、この工程をさら
に継続することがたとえば熱除去に関して困難を生ずる
ような高い数値に懸濁物の粘度が達するまで継続され
る。バッチ式重合体製造に際し、温度だけでなく圧力も
所望に応じ単量体を反応器へ重合の間に添加して一定に
保つことができる。
このような重合体の最も重要な性質の1つはその嵩密
度である。これは重合体の製造の際だけでなくその精
製,貯蔵,輸送および加工の際にも重要な役割を演ず
る。重合体の製造に関し、重合体kg/懸濁物100kgとして
表わされる許容しうる最大懸濁濃度は、g/mlとして表わ
される嵩密度の約100倍であるということができる。こ
れは、0.1g/mlの嵩密度を有する重合体を製造する場合
には最大懸濁濃度が約10となり、また0.5g/mlの嵩密度
を有する重合体を製造する場合には最大懸濁濃度が約50
になることを意味する。さらにこれは、嵩密度を5倍増
大させれば、同じ反応器容積にて約5倍多い重合体を製
造しうることを意味する。さらに、たとえば過,洗浄
および乾燥のような重合体の処理に関し、結合する液体
の量は主として重合体の嵩密度により決定される。たと
えば、0.1g/mlの嵩密度を有する重合体は1g当り約5gの
希釈剤もしくは洗浄液を結合するのに対し、0.5g/mlの
嵩密度を有する重合体については対応の量が僅か約0.25
gとなることが判明した。これは、重合体を洗浄するの
に必要とされかつその後に重合体を乾燥する際に除去せ
ねばならない液体の量に関し極めて重要であることは勿
論である。輸送および貯蔵に関し、重合体はその嵩密度
が高くなる程一層好ましい流動特性を示すと共に占める
空間が小さくなる。重合体を成形物品まで加工する際、
低い嵩密度を有する重合体はしばしば加工装置において
問題を生ずる。低い嵩密度を有する重合体は、通常の装
置で加工するのに適するよう、たとえば押出しにより最
初に圧縮しなければならない。重合体の嵩密度が高くな
る程、材料の予備処理の必要性が低くなり、したがって
そのままでさらに加工するのに適する。
本出願人は、重合体のバッチ式製造の処理方法におけ
る変更が重合体の嵩密度に影響を与えうるかどうかを検
討した。驚くことに、使用すべき触媒組成物の全量の全
部を重合の開始時に一度に反応器中へ導入する(これが
従来慣例であった)ことなく、この全量の1部を重合の
開始時に反応器中へ導入すると共に残部をその後の時点
で導入すれば重合体嵩密度の大きい増大が得られること
を突き止めた。さらに、重合の開始時に反応器に添加さ
れる触媒組成物の量とその後の時点で添加される残量と
の比、並びに触媒組成物の残量を添加する時点が、良好
な結果を得るのに極めて重要であることも判明した。よ
り詳細には、0.2g/mlより大きい嵩密度を有する本発明
の重合体のバッチ式製造については、使用すべき触媒組
成物の全量の25〜85%を重合の開始時に反応器中に存在
させ、かつ重合体濃度が重合体懸濁物100g当り少なくと
も0.2gの数値に達するまで残量を添加しないよう確保す
べく注意を払わねばらない。
したがって本発明は、一酸化炭素と1種もしくはそれ
以上のオレフィン系不飽和化合物との混合物の重合を、
この混合物を反応器中で重合体が不溶性または実質的に
不溶性であるような希釈剤におけるパラジウム含有触媒
組成物の溶液と接触させて行ない、また重合体製造をバ
ッチ式で行ない、使用すべき触媒組成物の全量の25〜85
%を重合の最初から反応器中に存在させかつ使用すべき
触媒組成物の残部を重合体濃度が重合体懸濁物100g当り
少なくとも0.2gの数値に達した後にのみ反応器に添加す
ることを特徴とする重合体の製造方法を提供する。
反応器中の重合体懸濁物中の重合体濃度は以下に示す
様な方法を含む種々の方法で測定することができる。
(1)反応器から加圧下において重合体懸濁物のサンプ
ルを取って予め重量を測定してある容器に入れ、該容器
の重量を測定することでサンプル(加圧下)の重量を求
め、その後圧力を解放する。ろ過によって該サンプルか
ら重合体を回収し、該重合体が不溶性である比較的揮発
性の希釈剤(例えばメタノール)で洗浄し、乾燥する。
その後、回収した重合体の重量を測定して、目的の濃度
を求める。
(2)反応器中の懸濁液の全量を測定し、反応に使用す
るモノマーの消費量を測定することで生成した重合体重
量を推定し、それによって目的の濃度を求める。
本発明による改変方法が重合体の嵩密度に及ぼす好適
な作用は、使用すべき触媒組成物の全量の少量部分(た
とえば25〜30%)のみが重合の開始時に反応器中に存在
する場合及びその多量部分(たとえば80〜85%)が重合
の開始時に反応器中に存在する場合の両方で得られる。
残量の触媒組成物の添加は1つもしくはそれ以上の工程
で行なうことができる。所望ならば、残量の触媒組成物
は連続添加することもできる。残量の触媒組成物を数工
程で添加する場合およびこれを連続添加する場合の両者
において、この添加は1工程で添加を行なう場合と同様
に重合体濃度が重合体懸濁物100g当り少なくとも0.2gの
数値に達した後まで開始してはならない。
本発明の方法において使用すべき触媒組成物の全量の
半分未満が重合の開始時に反応器中に存在するよう工程
を選択し、したがってこの量の半分以上をその後の時点
で反応器に添加しなければならない場合は、好ましくは
この添加を2工程もしくはそれ以上で行なう。これらの
工程のそれぞれで添加される触媒組成物の量に関し、各
工程で添加する触媒組成物の量を添加の時点で反応器中
に既に存在している触媒組成物の量の多くとも半分にす
る方法が好適である。たとえば、重合の開始時に使用す
べき触媒組成物の全量の40%を反応器中に存在させる場
合、その後の添加は3工程で行ない、使用すべき触媒組
成物の全量のそれぞれ10%,20%および30%を反応器に
添加するのが極めて好適である。本発明の方法において
使用すべき触媒組成物の全量の半分未満が重合の開始時
に反応器中に存在するよう工程を選択する場合、重合体
濃度が重合体懸濁物100g当り少なくとも1gの数値に達す
るまで残量の添加を待機するのが好適である。
本発明の方法には、パラジウム含有触媒組成物を使用
する。この目的には、 (a)パラジウム化合物と、 (b)6未満のpKaを有する酸のアニオンと、 (c)一般式R1R2P−R−PR3R4[式中、R1,R2,R3および
R4は同一もしくは異なるヒドロカルビル基を示し、これ
らは適宜極性基によって置換されていてもよく、Rは架
橋中に少なくとも2個の炭素原子を有する二価の架橋基
を示す]のジホスフィンと に基づく触媒組成物が極めて適している。
成分(a)として触媒組成物中に使用するパラジウム
化合物は好ましくはカルボン酸のパラジウム塩、特に酢
酸パラジウムである。成分(b)としては、好ましくは
4未満のpKa(18℃の水溶液で測定)を有する酸のアニ
オンを触媒組成物中に使用し、特に2未満のpKaを有す
る酸のアニオンを使用する。特に、たとえばp−トルエ
ンスルホン酸のようなスルホン酸のアニオン或いはたと
えばトリフルオロ酢酸のようなカルボン酸のアニオンが
好適である。触媒組成物において、成分(b)は好まし
くはパラジウム1グラム原子当り0.5〜200当量、特に1.
0〜100当量の量で存在させる。成分(b)は、酸の形態
及び/または塩の形態で触媒組成物中に混入することが
できる。使用しうる塩は非貴金属である遷移金属塩、特
に銅塩である。所望ならば、成分(a)と(b)とを単
一化合物として組合せて使用することもできる。この種
の化合物の例は錯体pd(CH3CN)(O3S−C6H4−CH3
であり、これはアセトニトリル中での塩化パラジウム
とp−トシル酸銀との反応或いは酢酸パラジウムとp−
トルエンスルホン酸との反応により製造することができ
る。
触媒組成物において、成分(c)は好ましくはパラジ
ウム化合物1モル当り0.1〜2モル、特に0.75〜1.5モル
の量で存在させる。成分(c)として使用する化合物に
存在する基R1,R2,R3およびR4は好ましくは適宜極性基で
置換されたアリール基であり、特に適宜極性基により置
換されたフェニル基である。好ましくは基R1,R2,R3およ
びR4が互いに同一であるような成分(c)が挙げられ
る。
成分(c)として触媒組成物中に使用される一般式R1
R2P−R−PR3R4を有する化合物において、Rは架橋中に
少なくとも2個の炭素原子を有する二価の架橋基を示
す。好ましくは、架橋基Rは架橋中に3個の原子を有
し、その少なくとも2個は炭素原子である。適する架橋
基Rの例は−CH2−CH2−CH2−基、−CH2−C(CH3
−CH2−基、−CH2−Si(CH3−CH2基および−CH22
C(R5)(R6)−CH2−基であり、ここでR5はメチル基
でありかつR6はジフェニルホスフィノ−メチル基であ
る。触媒組成中に成分(c)として極めて好適に使用し
うるジホスフィンは1,3−ビス(ジフェニル−ホスフィ
ノ)プロパンである。
本発明による触媒組成物の活性を高めるには、好まし
くは成分(d)として1,4−キノンを混入する。適宜ア
ルキル置換された1,4−ペンゾキノンの他に、たとえば
適宜アルキル置換された1,4−ナフトキノンのような他
の1,4−キノン類を使用することもできる。好ましく
は、活性促進剤として1,4−ベンゾキノンおよび1,4−ナ
フトキノンの使用が挙げられる。使用する1,4−キノン
の量は、好ましくはパラジウム1グラム原子当り10〜10
00モル、特に25〜250モルである。
本発明の重合は、重合体が不溶性または実質的に不溶
性であるような希釈剤中にて行なわれる。適する希釈剤
は単一の希釈剤または配合希釈剤である。単一希釈剤の
例はたとえばメタノールおよびエタノールのような低級
脂肪族アルコールである。適合希釈剤の例は低級脂肪族
アルコールと低級脂肪族ケトンとの配合物、たとえばメ
タノールとアセトンもしくはメチルエチルケトンとの混
合物である。本発明の重合においては、好ましくは低級
脂肪族アルコール(特にメタノール)が使用される。一
般に、重合用の希釈剤として使用されるものと同じ液体
がパラジウム含有触媒組成物のための溶剤として使用さ
れる。
本発明により一酸化炭素と好適に重合させうるオレフ
ィン系不飽和化合物は炭素と水素とのみよりなる化合物
および炭素と水素との他に1種もしくはそれ以上の異種
原子をも含む化合物の両者である。好ましくは、本発明
の方法は一酸化炭素と1種もしくはそれ以上のオレフィ
ン系不飽和炭化水素との重合体を製造するのに適用され
る。適する炭化水素単量体の例はエテンおよびその他の
α−オレフィン類、たとえばプロペン、ブテン−1,ヘキ
セン−1およびオクテン−1,並びにスチレンおよびアル
キル置換スチレン,たとえばp−メチル−スチレンおよ
びp−エチル−スチレンである。本発明の方法は、特に
一酸化炭素とエテンとの共重合体を製造する用途並びに
一酸化炭素とエチンおよびその他のオレフィン系不飽和
炭化水素(特にフロペン)との三元重合体を製造する用
途に極めて適している。
重合体の製造に使用する触媒組成物の量は広範囲に変
化することができる。重合させるべきオレフィン系不飽
和化合物1モル当りに使用する触媒の量は、好ましくは
10-7〜10-3グラム原子、特に10-6〜10-4グラム原子のパ
ラジウムを含有するような量である。
好ましくは重合体の製造は20〜200℃の温度かつ1〜2
00バールの圧力、特に30〜150℃の温度かつ20〜100バー
ルの圧力にて行なわれる。重合させるべき混合物におけ
るオレフィン系不飽和化合物と一酸化炭素とのモル比は
好ましくは10:1〜1:5、特に5:1〜1:2である。
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
実施例 1 一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体を次のよう
に製造した。150の容積を有する機械攪拌されたオー
トクレーブに56kgのメタノールを充填した。オートクレ
ーブの内容物を45℃にした後、エテンとプロペンと一酸
化炭素とをエタン分圧が13.5バールとなり、プロペン分
圧が8.5バールとなりかつ一酸化炭素分圧が23バールと
なるような量で導入した。次いで、次のものから構成さ
れる触媒溶液をオートクレーブ中に導入した: 450mlのメタノール、150mlのトルエン、2ミリモルの酢
酸パラジウム、40ミリモルのトリフルオロ酢酸、および
2ミリモルの1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン。
重合の間、1:1の一酸化炭素/エテン混合物の導入に
より圧力を45バールに保った。96時間後、反応混合物を
室温まで冷却しかつ圧力を解除して重合を停止させた。
三元重合体を過し、メタノールで洗浄しかつ50℃で乾
燥した。
収量は、0.08g/mlの嵩密度を有する三元重合体7.7kg
であった。
実施例 2 一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体を実施例1
の三元重合体と実質的に同様にして製造したが、ただし
次の相違点を設けた: (a)実施例1に示した触媒溶液の全量の95%を重合の
開始時にオートクレーブ中に存在させかつ残部5%を重
合体濃度が重合体懸濁物100g当り6.0gの数値に達した時
点でオートクレーブに添加し、 (b)反応時間は96時間でなく80時間とした。
収量は、0.11g/mlの嵩密度を有する三元重合体6.8kg
であった。
実施例 3 一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体を実施例1
の三元重合体と実質的に同様にして製造したが、ただし
次の相違点を設けた: (a)実施例1に示した触媒溶液の全量の15%を重合の
開始時にオートクレーブ中に存在させかつ残部85%を重
合体濃度が重合体懸濁物100g当り、1.0gの数値に達した
時点でオートクレーブに添加し、 (b)反応時間は96時間でなく90時間とした。
収量は、0.09g/mlの嵩密度を有する三元重合体7.2kg
であった。
実施例 4 一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体を実施例1
の三元重合体と実質的に同様にして製造したが、ただし
次の相違点を設けた: (a)実施例1に示した触媒溶液の全量の50%を重合の
開始時にオートクレーブ中に存在させかつ残部50%を重
合体濃度が重合体懸濁物100g当り0.1gの数値に達した時
点でオートクレーブに添加し、 (b)反応時間は96時間でなく85時間とした。
収量は、0.085g/mlの嵩密度を有する三元重合体7.0kg
であった。
実施例 5 一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体を実施例1
の三元重合体と実質的に同様にして製造したが、ただし
次の相違点を設けた: (a)実施例1に示した触媒溶液の全量の72%を重合の
開始時にオートクレーブ中に存在させかつ残部28%を重
合体濃度が重合体懸濁物100g当り2.1gの数値に達した時
点でオートクレーブに添加し、 (b)反応時間は96時間でなく105時間とした。
収量は、0.40g/mlの嵩密度を有する三元重合体7.2kg
であった。
実施例 6 一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体を実施例1
の三元重合体と実質的に同様にして製造したが、ただし
次の相違点を設けた: (a)反応温度を45℃でなく55℃とし、 (b)実施例1に示した触媒溶液の全量の83%を重合の
開始時にオートクレーブ中に存在させかつ残部17%を重
合体濃度が重合体懸濁物100g当り0.3gの数値に達した時
点でオートクレーブに添加し、 (c)反応時間は96時間でなく80時間とした。
収量は、0.37g/mlの嵩密度を有する三元重合体7.5kg
であった。
実施例 7 一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体を実施例1
の三元重合体と実質的に同様に製造したが、ただし次の
相違点を設けた: (a)実施例1に示した触媒溶液の全量の1/3を重合の
開始時にオートクレーブ中に存在させかつ残部2/3をそ
の後の時点で等量の2つの部分としてオートクレーブに
添加し、最初の部分は重合体濃度が重合体懸濁物100g当
り2.0gの数値に達した時点で、第2の部分は重合体濃度
が重合体懸濁物100g当り4.0gの数値に達した時点で添加
し、 (b)反応時間は96時間でなく125時間とした。
収量は、0.32g/mlの嵩密度を有する三元重合体7.0kg
であった。
実施例1〜7のうち実施例5〜7は本発明によるもの
である。これら実施例において、使用すべき触媒組成物
の全量のそれぞれ72%,83%および33%を重合の開始時
にオートクレーブ中に存在させかつ触媒組成物の残量を
重合体濃度がそれぞれ重合体懸濁物100g当り2.1g,0.3g
および2.0gの数値に達した時点でオートクレーブに添加
し、第2の添加時点では重合体懸濁物100g当り4.0gの数
値に達した時点で添加した。実施例5〜7において、0.
32〜0.40g/mlの高い嵩密度が得られた。例1〜4は本発
明の範囲外であり、比較の目的で本明細書中に含ませ
た。実施例1は慣用のバッチ式重合体製造に関し、ここ
では使用すべき触媒組成物の全量を重合の開始時点でオ
ートクレーブ中に存在させた。例2〜4においては、使
用すべき触媒組成物の全量の1部を重合の開始時にオー
トクレーブ中に存在させかつ残量をその後の時点でオー
トクレーブに添加したが、これらの実施例は本発明の基
準外のものであった。何故なら、重合の開始時に存在さ
せた触媒組成物の量が多過ぎる(実施例2において95
%)かまたは少な過ぎる(実施例3において15%)から
であり、また触媒組成物の残量を重合体濃度がまだ低過
ぎる(実施例4においては0.1g/重合体懸濁物100g)時
点で添加したからである。実施例1〜4においては、0.
08〜0.11の低い嵩密度が得られた。
C13−NMR分析により、実施例1〜7にしたがって製造
された一酸化炭素/エテン/プロペン三元重合体は線状
構造を有しかつ式 −(CO)−(C2H4)−の単位と式 −(CO)−(C3H6)−の単位とで構成され、これらの単
位は三元重合体内にランダム分布して存在することが確
認された。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合体の製造方法であって、一酸化炭素と
    1種もしくはそれ以上のオレフィン系不飽和化合物との
    混合物の重合を、その混合物を反応器中で重合体が不溶
    性であるような希釈剤中のパラジウム含有触媒組成物の
    溶液と接触させて行ない、また製造はバッチ式で行な
    い、使用すべき触媒組成物の全量の25〜85%を重合の最
    初から反応器中に存在させ、かつ使用すべき触媒組成物
    の残部を重合体濃度が重合体懸濁物100g当り少なくとも
    0.2gの数値に達した後にのみ反応器に添加することを特
    徴とする重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】使用すべき触媒組成物の全量の半分未満を
    重合の開始時に反応器中に存在させる場合、使用すべき
    触媒組成物の全量の残部を2もしくはそれ以上の工程で
    反応器に添加することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】各工程で添加する触媒組成物の量が添加の
    時点で反応器中に存在する触媒組成物の量の多くとも半
    分の量であることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】触媒組成物の残量を、重合体濃度が重合体
    懸濁物100g当り少なくとも1gの数値に達した後になるま
    で添加しないことを特徴とする請求項2または3記載の
    方法。
  5. 【請求項5】使用する触媒組成物が (a)パラジウム化合物と、 (b)6未満のpKaを有する酸のアニオンと、 (c)一般式R1R2P−R−PR3R4[式中、R1,R2,R3および
    R4は、無置換であるかまたは極性基によって置換された
    同一もしくは異なるヒドロカルビル基を示し、Rは二価
    の架橋基であって架橋基の骨格中に少なくとも2個の炭
    素原子を有する]のジホスフィンと に基づくことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】希釈剤としての低級脂肪族アルコール中に
    て重合を行なうことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】使用するオレフィン系不飽和化合物が炭化
    水素であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一
    項に記載の方法。
  8. 【請求項8】オレフィン系不飽和炭素水素がエテン又
    は、エテンと他のオレフィン系不飽和炭化水素との混合
    物であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】オレフィン系不飽和炭化水素がエテンとプ
    ロペンの混合物であることを特徴とする請求項8に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】30〜150℃の温度、20〜100バールの圧力
    かつ5:1〜1:2の重合すべき混合物におけるオレフィン系
    不飽和化合物と一酸化炭素とのモル比にて行ない、かつ
    重合すべきオレフィン系不飽和化合物1モル当り10-6
    10-4グラム原子のパラジウムを含有するような量の触媒
    組成物を使用することを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか一項に記載の方法。
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