JP2619837B2 - 人工培地及びその製造方法 - Google Patents
人工培地及びその製造方法Info
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- JP2619837B2 JP2619837B2 JP63333777A JP33377788A JP2619837B2 JP 2619837 B2 JP2619837 B2 JP 2619837B2 JP 63333777 A JP63333777 A JP 63333777A JP 33377788 A JP33377788 A JP 33377788A JP 2619837 B2 JP2619837 B2 JP 2619837B2
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- JP
- Japan
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- fiber
- synthetic fiber
- heat
- water retention
- Prior art date
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-
- Y02P60/216—
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Hydroponics (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、人工の水耕栽培用培地に関する。
(従来の技術) 従来、植物栽培用培地としては土壌を用いることが一
般的であった。ところが天然の土壌を植物栽培を適した
ものとするためには、多年の経験とまた多くの労働力を
用した。また化学肥料や連作による障害のため成長不良
や病気の発生などの問題が起こっている。そこで、種々
の栽培方法とそれに適した人工の培地が提案されている
が、その中でもロックウールを用いた水耕栽培が広く行
なわれるようになって来た。しかしロックウールには、
水溶性の成分があり、しかもそれが強アルカリ性を示
すために成分濃度とpH調整が必要なこと、触るとチク
チクするとか、粉末を吸い込むと健康上よくないなどア
スベスト同様の問題があること、無機質であり廃用後
の処分が困難なことなどの問題点があり、水耕栽培の一
層の普及を防げているのが現状である。
般的であった。ところが天然の土壌を植物栽培を適した
ものとするためには、多年の経験とまた多くの労働力を
用した。また化学肥料や連作による障害のため成長不良
や病気の発生などの問題が起こっている。そこで、種々
の栽培方法とそれに適した人工の培地が提案されている
が、その中でもロックウールを用いた水耕栽培が広く行
なわれるようになって来た。しかしロックウールには、
水溶性の成分があり、しかもそれが強アルカリ性を示
すために成分濃度とpH調整が必要なこと、触るとチク
チクするとか、粉末を吸い込むと健康上よくないなどア
スベスト同様の問題があること、無機質であり廃用後
の処分が困難なことなどの問題点があり、水耕栽培の一
層の普及を防げているのが現状である。
一方、上述のロックウールの欠点を改良した主として
合成繊維を用いる培地が提案されている。特公昭50−32
217号公報,特開昭61−170327号公報,特開昭62−11521
7号公報,特開昭62−179325号公報,特開昭63−49030号
公報などがそれである。しかし特公昭50−32217号公報
は、複雑な異形断面繊維をからみ合わせただけであるの
で形状保持性に問題がある。特開昭61−170327号公報
は、50〜1000デニールの疎水性の立体カールを有する合
成繊維を交絡させ、疎水性のバイダーで固着したもので
あるので、空隙が大きく保水性に問題がある。特開昭62
−115217号公報は、0.5〜100デニールの合成繊維短繊維
を、熱接着性短繊維で接着保形されたものであるが、保
水性と透水性のバランスに問題がある。特開昭62−1793
25号公報は、平均繊維直径が1.0〜7.0μmである合成繊
維を保形されたものであるから、デニールが小さいため
空隙が小さく透水性に問題がある。特開昭63−49030号
公報は、単糸が0.5〜50デニールの主として合成繊維か
らなる積層繊維集合体で一部の繊維が霜柱状に挿入され
ているものであるが、形状保持性に問題がある。
合成繊維を用いる培地が提案されている。特公昭50−32
217号公報,特開昭61−170327号公報,特開昭62−11521
7号公報,特開昭62−179325号公報,特開昭63−49030号
公報などがそれである。しかし特公昭50−32217号公報
は、複雑な異形断面繊維をからみ合わせただけであるの
で形状保持性に問題がある。特開昭61−170327号公報
は、50〜1000デニールの疎水性の立体カールを有する合
成繊維を交絡させ、疎水性のバイダーで固着したもので
あるので、空隙が大きく保水性に問題がある。特開昭62
−115217号公報は、0.5〜100デニールの合成繊維短繊維
を、熱接着性短繊維で接着保形されたものであるが、保
水性と透水性のバランスに問題がある。特開昭62−1793
25号公報は、平均繊維直径が1.0〜7.0μmである合成繊
維を保形されたものであるから、デニールが小さいため
空隙が小さく透水性に問題がある。特開昭63−49030号
公報は、単糸が0.5〜50デニールの主として合成繊維か
らなる積層繊維集合体で一部の繊維が霜柱状に挿入され
ているものであるが、形状保持性に問題がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、ロックウールのもつ3つの問題点、
すなわち成分濃度とpH調整が必要なこと、取扱い上
安全,健康の面で良くないこと、廃用後の処分が困難
なことを解決し、かつ主として合成繊維からなる培地の
もつ2つの問題点すなわち保水性と透水性のバランス
が悪いこと、形状保持性が悪いことを解決した合成繊
維よりなる人工培地を提供することにある。本発明の外
の目的は、上記人工培地を工業上有利に製造する方法を
提供することにある。
すなわち成分濃度とpH調整が必要なこと、取扱い上
安全,健康の面で良くないこと、廃用後の処分が困難
なことを解決し、かつ主として合成繊維からなる培地の
もつ2つの問題点すなわち保水性と透水性のバランス
が悪いこと、形状保持性が悪いことを解決した合成繊
維よりなる人工培地を提供することにある。本発明の外
の目的は、上記人工培地を工業上有利に製造する方法を
提供することにある。
(問題点を解決するための手段及び作用) すなわち本発明は、低融点を有する熱接着性合成繊維
10〜40重量%と、多孔性合成繊維及び非熱接着性合成繊
維90〜60重量%とからなる硬綿からなり、かつ該硬綿の
密度0.01〜0.15g/cm3,最大保水率が5〜40重量倍/傾斜
保水率が3〜30重量倍である水耕栽培用人工培地であ
る。また本発明の方法は、低融点を有する熱接着性合成
繊維10〜40重量%と、多孔性合成繊維及び非熱接着性合
成繊維90〜60重量%とを開繊,混綿し、0.01〜0.15g/cm
3の密度になるように積層した後、熱処理を行ない接着
せしめることを特徴とする水耕栽培用人工培地の製造方
法である。
10〜40重量%と、多孔性合成繊維及び非熱接着性合成繊
維90〜60重量%とからなる硬綿からなり、かつ該硬綿の
密度0.01〜0.15g/cm3,最大保水率が5〜40重量倍/傾斜
保水率が3〜30重量倍である水耕栽培用人工培地であ
る。また本発明の方法は、低融点を有する熱接着性合成
繊維10〜40重量%と、多孔性合成繊維及び非熱接着性合
成繊維90〜60重量%とを開繊,混綿し、0.01〜0.15g/cm
3の密度になるように積層した後、熱処理を行ない接着
せしめることを特徴とする水耕栽培用人工培地の製造方
法である。
本発明における非熱接着性合成繊維は特に限定されな
いが、例えばポリエステル,ポリエチレン,ポリプロピ
レンなどが挙げられる。繊度は1〜100デニール,繊維
長は30〜150mmであれば良い。低融点を有する熱接着性
合成繊維は上記非熱接着性合成繊維より低い融点を有す
るものであれば何でも良いが、好ましくは20℃以上低い
融点を有するもの、例えば上記非接着性合成繊維がポリ
エステルの場合は共重合ポリエステル或いは共重合ポリ
エステル/ポリエステル複合繊維,ポリエチレン,ポリ
プロピレンの場合はポリエチレン,共重合ポリエチレ
ン,ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維,共重合ポ
リエチレン/ポリプロピレン複合繊維などが挙げられ
る。繊度は1〜30デニール,繊維長は30〜150mmであれ
ば良い。
いが、例えばポリエステル,ポリエチレン,ポリプロピ
レンなどが挙げられる。繊度は1〜100デニール,繊維
長は30〜150mmであれば良い。低融点を有する熱接着性
合成繊維は上記非熱接着性合成繊維より低い融点を有す
るものであれば何でも良いが、好ましくは20℃以上低い
融点を有するもの、例えば上記非接着性合成繊維がポリ
エステルの場合は共重合ポリエステル或いは共重合ポリ
エステル/ポリエステル複合繊維,ポリエチレン,ポリ
プロピレンの場合はポリエチレン,共重合ポリエチレ
ン,ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維,共重合ポ
リエチレン/ポリプロピレン複合繊維などが挙げられ
る。繊度は1〜30デニール,繊維長は30〜150mmであれ
ば良い。
多孔性合成繊維は吸水性を示すものであれば特に限定
されないが、好ましくは吸水率20〜100重量%、より好
ましくは30〜50重量%を示すものが良く,例えば多孔性
アクリル系繊維などが挙げられる。繊度は1〜30デニー
ル,繊維長は30〜150mmであれば良い。
されないが、好ましくは吸水率20〜100重量%、より好
ましくは30〜50重量%を示すものが良く,例えば多孔性
アクリル系繊維などが挙げられる。繊度は1〜30デニー
ル,繊維長は30〜150mmであれば良い。
本発明の硬綿における低融点を有する熱接着性合成繊
維(以下A繊維と略称する。)と、多孔性合成繊維(以
下B繊維と略称する。)及び/又は非熱接着性合成繊維
(以下C繊維と略称する。)との混合割合はA/(B及び
/又はC)=10〜40重量%/90〜60重量%、好ましくは1
5〜30重量%/85〜70重量%である。A繊維の割合が10重
量%未満では形状保持性が悪く,40重量%を超えると硬
くなって透水性/根の成長が悪くなる。B繊維の割合
は、B及び/又はCが60〜90重量%であれば特に限定さ
れないが、保水性,透水性,形状保持性から30〜60重量
%が好ましい。
維(以下A繊維と略称する。)と、多孔性合成繊維(以
下B繊維と略称する。)及び/又は非熱接着性合成繊維
(以下C繊維と略称する。)との混合割合はA/(B及び
/又はC)=10〜40重量%/90〜60重量%、好ましくは1
5〜30重量%/85〜70重量%である。A繊維の割合が10重
量%未満では形状保持性が悪く,40重量%を超えると硬
くなって透水性/根の成長が悪くなる。B繊維の割合
は、B及び/又はCが60〜90重量%であれば特に限定さ
れないが、保水性,透水性,形状保持性から30〜60重量
%が好ましい。
硬綿の密度は0.01〜0.15g/cm3、好ましくは0.025〜0.
05g/cm3である。0.01g/cm3未満では形状保持性が悪く、
一方0.15g/cm3を超えると硬くなって透水性、根の成長
が悪くなる。
05g/cm3である。0.01g/cm3未満では形状保持性が悪く、
一方0.15g/cm3を超えると硬くなって透水性、根の成長
が悪くなる。
次に本発明方法について説明する。A繊維,B繊維及び
/又はC繊維を所定の混合割合で開繊機,調合機などに
供給して、開繊,混綿する。梳綿機の使用は繊維が一方
向に並び,それを積層するため密に詰り,そのため含液
率,含気率が低下するばかりか,根の進入が妨げられ易
く,好ましくない。それ故本発明方法は開繊,混綿後所
定の密度に積層し、そのまま熱処理を行ない接着せしめ
ることが必須である。熱処理は乾熱,湿熱いずれでも良
いが、乾熱の場合140〜180℃×0.1〜30分間処理するこ
とが好ましく,湿熱の場合は110〜130℃×0.5〜10分間
処理することが好ましい。また処理は連続処理,バッチ
処理いずれでも良い。
/又はC繊維を所定の混合割合で開繊機,調合機などに
供給して、開繊,混綿する。梳綿機の使用は繊維が一方
向に並び,それを積層するため密に詰り,そのため含液
率,含気率が低下するばかりか,根の進入が妨げられ易
く,好ましくない。それ故本発明方法は開繊,混綿後所
定の密度に積層し、そのまま熱処理を行ない接着せしめ
ることが必須である。熱処理は乾熱,湿熱いずれでも良
いが、乾熱の場合140〜180℃×0.1〜30分間処理するこ
とが好ましく,湿熱の場合は110〜130℃×0.5〜10分間
処理することが好ましい。また処理は連続処理,バッチ
処理いずれでも良い。
こうして得られた硬綿の保水性(最大保水率で示す)
は、該硬綿の5〜40重量倍好ましくは10〜30重量倍であ
ることが好ましい。また透水性は(傾斜保水率で示す)
は3〜30重量倍好ましくは5〜25重量倍であることが好
ましい。ここでいう最大保水率は荒目のカゴ上に置いた
長さ100mm×巾100mm×厚さh0mmの硬綿(重量x0g)に水
道水1をかけ1分間静置後測定した重量x1g(厚さh1m
m)より (x1−x0)/x0 により計算される。傾斜保水率は、上記の吸水した硬綿
を再びカゴ上に置きカゴを45゜傾けて5分間静置後測定
した重量x2gより (x2−x0)/x0 により計算される。
は、該硬綿の5〜40重量倍好ましくは10〜30重量倍であ
ることが好ましい。また透水性は(傾斜保水率で示す)
は3〜30重量倍好ましくは5〜25重量倍であることが好
ましい。ここでいう最大保水率は荒目のカゴ上に置いた
長さ100mm×巾100mm×厚さh0mmの硬綿(重量x0g)に水
道水1をかけ1分間静置後測定した重量x1g(厚さh1m
m)より (x1−x0)/x0 により計算される。傾斜保水率は、上記の吸水した硬綿
を再びカゴ上に置きカゴを45゜傾けて5分間静置後測定
した重量x2gより (x2−x0)/x0 により計算される。
最大保水率5重量倍未満では潅水頻度が高くなり過
ぎ,一方40重量倍を超えると硬綿内の空気が少なくなり
過ぎるために好ましくない。
ぎ,一方40重量倍を超えると硬綿内の空気が少なくなり
過ぎるために好ましくない。
また本発明及び本発明方法の硬綿の形状保持性(ヘタ
リ安定性で示す)は、 (h1/h0)×100 により計算され、80%以上と良好な値を示す。
リ安定性で示す)は、 (h1/h0)×100 により計算され、80%以上と良好な値を示す。
(実施例) 以下実施例にて本発明及び本発明方法を具体的に説明
する。なお特にことわらない限り%及び部は重量%及び
重量部である。又、吸水率はDiN−53814によって測定し
た。
する。なお特にことわらない限り%及び部は重量%及び
重量部である。又、吸水率はDiN−53814によって測定し
た。
実施例1 A繊維としてポリエチレンテレフタレート/共重合ポ
リエステル(テレフタル酸/イソフタル酸=60/40,融点
110℃)の芯鞘形複合繊維(繊度3デニール,繊維長51m
m),B繊維として多孔性アクリル系繊維(アクリル系重
合体/酢酸セルローズ=92/8,吸水率62%,繊度3デニ
ール,繊維長51mm),C繊維としてポリエチレンテレフタ
レート(繊度12デニール,繊維長51mm)を用いた。
リエステル(テレフタル酸/イソフタル酸=60/40,融点
110℃)の芯鞘形複合繊維(繊度3デニール,繊維長51m
m),B繊維として多孔性アクリル系繊維(アクリル系重
合体/酢酸セルローズ=92/8,吸水率62%,繊度3デニ
ール,繊維長51mm),C繊維としてポリエチレンテレフタ
レート(繊度12デニール,繊維長51mm)を用いた。
上記3種の繊維をA/B/C=20/40/40の割合で開繊機に
供給し開繊,混綿した後、再度開繊機に供給しさらに混
綿した。次にトンネル型通風乾熱処理機のエンドレスワ
イヤーベルト上に360g/m3の割合で供給し、60mm間隔
で、相対するエンドレスワイヤーベルト間にはさんで15
0℃×5分間処理した後,室温冷却した。得られた硬綿
は密度0.036g/cm3,最大保水率26重量倍,傾斜保水率17
重量倍,ヘタリ安定性98%であった。
供給し開繊,混綿した後、再度開繊機に供給しさらに混
綿した。次にトンネル型通風乾熱処理機のエンドレスワ
イヤーベルト上に360g/m3の割合で供給し、60mm間隔
で、相対するエンドレスワイヤーベルト間にはさんで15
0℃×5分間処理した後,室温冷却した。得られた硬綿
は密度0.036g/cm3,最大保水率26重量倍,傾斜保水率17
重量倍,ヘタリ安定性98%であった。
該硬綿を用いてロックウールを培地と対比してトマト
の水耕栽培を4ヶ月行ったが、ロックウール培地では成
分溶出などのため培養液濃度,pHコントロールが難しか
ったが、本発明の培地は極めて安定で管理が容易であ
り、草丈,葉数,着花数,収量のいずれにおいても大差
なかった。
の水耕栽培を4ヶ月行ったが、ロックウール培地では成
分溶出などのため培養液濃度,pHコントロールが難しか
ったが、本発明の培地は極めて安定で管理が容易であ
り、草丈,葉数,着花数,収量のいずれにおいても大差
なかった。
実施例2及び比較例1 繊維比率及び素材は全て実施例1と同一で各々繊維を
開繊,混綿した後,梳綿機を通した。梳綿機から出たウ
エッブを360g/m2の割合で積層した後、トンネル型通風
乾熱処理機のエンドレスワイヤーベルト上に供給し60mm
間隔で相対するエンドレスワイヤーベルト間にはさんで
150℃×5分間熱処理をした。得られた硬綿は密度0.057
g/cm3,最大保水率15重量倍,傾斜保水率9重量倍,ヘタ
リ安定性98%であった。
開繊,混綿した後,梳綿機を通した。梳綿機から出たウ
エッブを360g/m2の割合で積層した後、トンネル型通風
乾熱処理機のエンドレスワイヤーベルト上に供給し60mm
間隔で相対するエンドレスワイヤーベルト間にはさんで
150℃×5分間熱処理をした。得られた硬綿は密度0.057
g/cm3,最大保水率15重量倍,傾斜保水率9重量倍,ヘタ
リ安定性98%であった。
これを培地としてカイワレ大根の水耕栽培を約2週間
行なったが、根は中に殆ど入らず,硬綿表面を横にはっ
ているものが大半であった(比較例1)。
行なったが、根は中に殆ど入らず,硬綿表面を横にはっ
ているものが大半であった(比較例1)。
一方実施例1の硬綿を使用すればカイワレ大根の大部
分の根は硬綿の中にまっすぐ入り硬綿表面を横にはって
いるものは少なかった(実施例2)。
分の根は硬綿の中にまっすぐ入り硬綿表面を横にはって
いるものは少なかった(実施例2)。
実施例3 A繊維,B繊維及びC繊維として実施例1と同じものを
使用し、第1表の条件で実施例1と同様の処理を行ない
硬綿を作成し、実施例1と同様トマトの水耕栽培を行っ
た。
使用し、第1表の条件で実施例1と同様の処理を行ない
硬綿を作成し、実施例1と同様トマトの水耕栽培を行っ
た。
実施例4 A繊維として、ポリエチレン/ポリプロピレンの芯鞘
型複合繊維(繊度3デニール,繊維長51mm),B繊維とし
て実施例1と同じものC繊維としてポリプロピレン(繊
度18デニール,繊維長51mm)を用いた。以下乾熱処理を
140℃×3分間とする以下は実施例1と同様の混綿割合
で処理を行なった。得られた硬綿は、密度0.037g/cm3最
大保水率25重量倍,傾斜保水率17重量倍,ヘタリ安定性
90%であった。該硬綿を用いてトマトの育成を行なった
が,実施例1同様良好であった。
型複合繊維(繊度3デニール,繊維長51mm),B繊維とし
て実施例1と同じものC繊維としてポリプロピレン(繊
度18デニール,繊維長51mm)を用いた。以下乾熱処理を
140℃×3分間とする以下は実施例1と同様の混綿割合
で処理を行なった。得られた硬綿は、密度0.037g/cm3最
大保水率25重量倍,傾斜保水率17重量倍,ヘタリ安定性
90%であった。該硬綿を用いてトマトの育成を行なった
が,実施例1同様良好であった。
(発明の効果) 本発明は水耕栽培に適した保水性,透水性,形状保持
性を有しかつロックウールのような養液管理の困難さ、
チクチクしたり,粉末を吸込む危険性,廃用後の処分の
困難さのない極めて取扱いが容易な培地である。また本
発明方法は本発明の培地を工業的に有利に生産する方法
である。
性を有しかつロックウールのような養液管理の困難さ、
チクチクしたり,粉末を吸込む危険性,廃用後の処分の
困難さのない極めて取扱いが容易な培地である。また本
発明方法は本発明の培地を工業的に有利に生産する方法
である。
Claims (2)
- 【請求項1】低融点を有する熱接着性合成繊維10〜40重
量%と、多孔性合成繊維及び非熱接着性合成繊維90〜60
重量%とからなる硬綿からなり、かつ該硬綿の密度0.01
〜0.15g/cm3、最大保水率が5〜40重量倍、傾斜保水率
が3〜30重量倍である水耕栽培用人工培地。 - 【請求項2】低融点を有する熱接着性合成繊維10〜40重
量%と、多孔性合成繊維及び非熱接着性合成繊維90〜60
重量%とを開繊、混綿し、0.01〜0.15g/cm3の密度にな
るように積層した後、熱処理を行ない接着せしめること
を特徴とする水耕栽培用人工培地の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63333777A JP2619837B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 人工培地及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63333777A JP2619837B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 人工培地及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02177828A JPH02177828A (ja) | 1990-07-10 |
JP2619837B2 true JP2619837B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=18269841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63333777A Expired - Lifetime JP2619837B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 人工培地及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2619837B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5363593A (en) * | 1992-08-12 | 1994-11-15 | Glint Hsh | Synthetic cultivation medium and its method of manufacture |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6244889A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-02-26 | Canon Inc | ビデオデ−タ取込装置 |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP63333777A patent/JP2619837B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02177828A (ja) | 1990-07-10 |
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