JP2619813B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2619813B2
JP2619813B2 JP6224095A JP22409594A JP2619813B2 JP 2619813 B2 JP2619813 B2 JP 2619813B2 JP 6224095 A JP6224095 A JP 6224095A JP 22409594 A JP22409594 A JP 22409594A JP 2619813 B2 JP2619813 B2 JP 2619813B2
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詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遊技盤上に配設さ
れ、複数の表示状態に可変表示可能な可変表示装置を備
えた弾球遊技機に関し、更に、詳細に説明すると、前記
可変表示装置の表示態様が、予め定められた特定表示状
態となったときに遊技者にとって大きな利益となるよう
に制御される遊技内容を有する弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機の典型的なものとして、パチ
ンコ玉を弾発して遊技するパチンコ遊技機が広く普及し
て、遊技者に人気を博している。ところで近年における
パチンコ遊技機は、ある特定遊技状態になると遊技盤に
設けられた大型の可変入賞球装置が相対的に多量の入賞
玉が生ずるまで開放し、短時間のうちに多くの景品玉を
獲得できるものが主流となっている。このようなパチン
コ遊技機の一例として、一般に「フィーバー」(本出願
人の有する登録商標)タイプと称されているパチンコ遊
技機がある。このようなパチンコ遊技機は、その遊技盤
上に可変表示装置を備えている。この可変表示装置は、
遊技盤上に設けられた始動入賞口に打球が入賞すると可
変表示開始し、一定時間の経過または遊技者による押ボ
タンスイッチの操作により、その可変表示を停止する。
そして停止時における可変表示装置の表示態様の組み合
わせが予め定められた組み合わせ(一般に、3つのドラ
ムまたはディジタルの表示が「7」を表示したとき)と
一致した場合に、大型の入賞領域を有する可変入賞球装
置が遊技者にとって有利なように開放し、その開放状態
が、所定時間または所定個数入賞するまで続き、更に、
開放状態中に繰り返し入賞口に入賞する打球がある限
り、上記開放状態を所定回数繰り返すようになってい
る。このため、遊技者は、上記可変入賞球装置を開放状
態に変化させることにより、短時間に多量の景品玉を獲
得できるチャンスが与えられることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なチャンスを得るためには、その前提として、可変表示
装置が予め定められた表示状態、いわゆる特定表示状態
を表示しなければならないが、従来の「フィーバー」タ
イプのパチンコ遊技機は、その特定表示状態が出現する
確率は一定の値(一般に、1/200以下の確率)に限
られていた。このため、1回特定表示状態が出現する
と、次の特定表示状態になるまで、時間がかかり、遊技
者の興趣を充分に引き付けることができなかった。本発
明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的と
するところは、特定表示状態の出現間隔が常に一定では
なく、ある条件のもとで変化するようにした弾球遊技機
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、遊技盤に配設され、複数の
表示状態に可変表示可能な可変表示装置と、遊技者にと
って利益となるように可変入賞球装置を所定の態様で駆
動制御する入賞球装置制御手段と、前記可変表示装置の
表示態様を可変開始する信号を発生する可変表示開始信
号発生手段と、前記可変表示装置の可変表示を停止指令
する信号を発生する停止指令信号発生手段と、前記可変
表示開始信号発生手段出力に応答して前記可変表示装置
を可変表示駆動し、かつ前記停止指令信号発生手段出力
に応じて可変表示装置の可変表示駆動を停止する表示駆
動制御手段と、前記可変表示装置が前記入賞球装置制御
手段を作動可能な特定表示となり得ることを判定する特
定表示判定手段と、を備えた弾球遊技機において、前記
弾球遊技機は、さらに前記特定表示判定手段の出力に基
づいて、その出力以後であって前記入賞球装置制御手段
の作動終了後の前記可変表示装置が特定表示を表示する
表示確率を増加させる特定表示確率増加制御手段と、増
加後の前記特定表示となった回数が所定回数に達したと
きに、前記特定表示確率増加制御手段の動作を停止して
元の表示確率に復帰させる特定表示確率復帰制御手段
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明は、1回目の特定表示が出現すると、
賞球装置制御手段を作動させるとともに次の特定表示が
出現する確率が1回目の出現確率よりも高くなるように
作用し、そのような高確率状態を所定回数の特定表示が
出現するまで行うことができるので、特定表示の出現間
隔が一定ではなく、遊技者に対して、より興趣のある遊
技を提供することができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明に係る実施
例を説明する。図1は、弾球遊技機の一例としてのパチ
ンコ遊技機の正面図である。図1において、パチンコ遊
技機1の額縁状に形成された前面枠2の開口には、金枠
3が周設され、該金枠3の一側にガラス4を収納するガ
ラス扉枠5および前面板6が開閉自在に枢着される。前
記前面枠2の裏面には、遊技盤7および図示しない発射
レール等を取り付ける中枠8(図2参照)が固着され
る。遊技盤7は、中枠8に対して着脱自在に取り付けら
れるとともに、その表面に弾発されたパチンコ玉を遊技
領域9に導く誘導レール10、図示しない多数の障害
釘、各種の入賞球装置等が設けられている。より詳しく
説明すると、遊技盤7の遊技領域9には、通常の入賞口
75,53a,53b、始動入賞口52,11a,11
b、風車付入賞口12a,12b、風車13a〜13
d、複数の可変表示部材(図示の実施例では筒状のドラ
ム)71〜73を有する可変表示装置70、開閉板54
を有する可変入賞球装置50、特定表示状態報知ランプ
14a,14b、およびアウト口15等がそれぞれ配設
される。
【0007】前記遊技領域9に打ち込まれたパチンコ玉
が前記通常入賞口75,53a,53b、および風車付
入賞口12a,12bに入賞すると、後述する景品玉払
出装置41により所定個数(例えば13個)の景品玉が
払出されるようになっている。これら通常入賞口のう
ち、75は後に詳述する可変表示装置70に設けられ、
53aおよび53bは、可変入賞球装置50に設けられ
ている。また、前記始動入賞口52,11a,11bに
パチンコ玉が入賞すると、同様に景品玉払出装置41か
ら所定個数の景品玉が払出されるとともに、始動入賞口
52,11a,11bに関連して設けられた後述する始
動入賞玉検出スイッチ33,34a,34bの検出出力
に応答して前記可変表示装置70の複数のドラム状可変
表示部材71〜73を回転開始せしめる。そして、上記
のように回転しているドラム状可変表示部材71〜73
が、回転開始してから一定時間(例えば5秒)経過する
か、前面板6に設けられた押ボタンスイッチ(ストップ
スイッチ)19の遊技者による操作があった場合には、
その回転を停止し、その停止時における各ドラム状可変
表示部材71〜73の表面に描かれた表示が、予め定め
られた表示状態、いわゆる特定表示状態(例えば、図示
のように真ん中の数字がすべて「7」を表示している状
態)になったときには、前記特定表示状態報知ランプ1
4a,14bが点滅してその旨を遊技者に報知するとと
もに、前記可変入賞球装置50の開閉板54が遊技者に
対して所定の価値、この実施例の場合には、多大な利益
を付与するような態様で開閉駆動される。なお、可変入
賞球装置50および可変表示装置70については、後に
詳細に説明する。また、ドラム状可変表示部材71〜7
3の回転を開始するものとして、前記した始動入賞口5
2,11a,11bに限らず、たとえば遊技盤7上のあ
る領域を打球が通過したときやアウト玉が所定個数にな
ったときでも良い。更に、可変表示部材71〜73の回
転を停止させるものとして、前記したストップスイッチ
19を省略して、一定時間後に停止するようにしても良
い。
【0008】また、前記した風車付入賞口12a,12
b、および風車13a〜13dのうち風車13a,13
bは、いわゆるランプ付き入賞口または風車といわれる
もので、この実施例の場合には、前記した特定表示状態
になると、前記特定表示状態報知ランプ14a,14b
とともに点灯あるいは点滅するようになっている。上記
に説明した各種の入賞球装置に入らなかったパチンコ玉
は、誘導レール10の最下部に設けられたアウト口15
に取り込まれる。
【0009】前記前面板6には、打球供給皿16が取り
付けられている。打球供給皿16の上流側には景品玉払
出装置41から排出された景品玉が流出する景品玉出口
17が、下流側には貯溜されたパチンコ玉を1個宛打球
発射レール(図示しない)の発射位置に導く供給口(図
示しない)がそれぞれ形成されている。また、打球供給
皿16の景品玉出口17の下方の空間内に音声発生装置
としてのスピーカー18が収納されている。このスピー
カー18は、特定表示状態になったときや可変表示装置
70のドラム状可変表示部材71〜73が可変表示中で
あるときに、遊技の雰囲気を盛り上げるための効果音を
発生するためのものである。なお、前面板6には、前記
したように可変表示装置70の可変表示を停止するため
のストップスイッチ19も設けられている。
【0010】前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊
技領域9に打ち出す打球発射機構の一部を構成する操作
ハンドル21と、余剰の景品玉を貯溜する余剰景品玉受
皿28とが取り付けられている。余剰景品玉受皿28の
後面には、余剰玉が放出される余剰玉出口29が形成さ
れている。一方、前記前面枠2の上部には、特定表示状
態になったときに、主として遊技場の店員にその旨を報
知する枠ランプ30a,30bが設けられている。
【0011】次に、図2に基づいてパチンコ遊技機1の
背面について説明する。図2は、パチンコ遊技機1の背
面の概略を示す背面概略図である。図2において、前記
中枠8に対して前記遊技盤7が遊技盤固定具31a〜3
1cによって着脱自在に固定されている。この遊技盤7
の裏面には、前記の各入賞口の裏面を覆うように入賞玉
通路カバー体32が取り付けられている。この入賞玉通
路カバー体32には、前記各入賞口に入賞した玉を左右
に振り分ける誘導通路が形成されており、特に前記始動
入賞口52,11a,11bに対応して始動入賞玉検出
スイッチ33,34a,34bがそれぞれの誘導通路に
設けられ、この始動入賞玉検出スイッチ33,34a,
34bが前記可変表示装置70のドラム状可変表示部材
71〜73の可変開始する信号を検出して後述する制御
回路に送るものである。また、入賞玉通路カバー体32
のほぼ中央には、開口が設けられ、該開口から後方へ突
出するように前記可変表示装置70の駆動機構81(符
合81は駆動機構が設けられる収納ボックスである)が
設けられている。
【0012】入賞球通路カバー体32の下方には、前記
可変入賞球装置50の裏面構造部分が突出しているが、
ここには、後に詳述する繰り返し条件検出スイッチ(V
入賞玉検出スイッチ)56および10カウント検出スイ
ッチ57が設けられて、可変入賞球装置50に入賞した
入賞玉からの信号を制御回路に送っている。
【0013】一方、遊技盤7の裏面全体を覆うように機
構板(図示しない)が開閉自在に設けられている。この
機構板には、図2において、一点鎖線で示すように、そ
の前面側に入賞玉を処理するための入賞玉処理機構が形
成され、その後面側に景品玉を払出すための景品玉払出
機構が形成されている。入賞玉処理機構は、前記入賞玉
通路カバー体32に誘導されて左右に落下した入賞玉や
前記可変入賞球装置50内に入賞した入賞玉を受けて、
一側に集合せしめる集合樋35と、該集合樋35によっ
て集められた入賞玉を1個づつ処理する入賞玉処理器3
6と、該入賞玉処理器36から排出される入賞玉を受け
て、図示しない自動杆を作動させて後述する景品玉払出
装置41を作動させるための入賞玉通路37等から成
る。また、景品玉払出機構は、図示しない補給機構から
補給される景品玉を貯溜する景品玉タンク38と、該景
品玉タンク38に貯溜されている景品玉を二列に整列さ
せて流下させる景品玉整列樋39と、該景品玉整列樋3
9からの景品玉の流下方向を180度変化させるととも
にその玉圧を弱めるカーブ樋40と、該カーブ樋40か
らの景品玉を所定個数(13個)受け入れて、1つの入
賞玉に対応してその所定個数の景品玉を払出す景品玉払
出装置41と、該景品玉払出装置41から払出された景
品玉を図示しない景品玉排出通路を介して前記打球供給
皿16に払出すための景品玉連絡開口42と、から成
る。なお、図示しない機構板には、これまた図示しない
制御回路基板が取り付けられ、この制御回路基板には、
後述する制御回路が含まれている。
【0014】前記前面枠2の下部裏面には、前記打球発
射機構20の一部を構成する駆動装置が固着される。こ
の駆動装置は、セット基板22上に、一定速度で回転す
る打球モータ23と、該打球モータ23の回転軸に固定
された間欠カム24と、該カム24と係合する作動腕2
5と、該作動腕25を固着し、かつ打球を弾発する打球
杆26と、該打球杆26の下端と係合して図示しない打
球供給装置の玉送り片を動作せしめる玉送り作動部材2
7とから成る。更に、セット基板22に隣接する前面枠
2の下部裏面には、図示しない余剰玉排出通路を介して
余剰の景品玉を前記余剰景品玉受皿28に導くための接
続樋43が取り付けられている。
【0015】次に、図3に基づいて、可変入賞球装置5
0について説明する。図3は、可変入賞球装置50の正
面図である。図3において、可変入賞球装置50は、取
付基板51の最上部中央に前記始動入賞口52が形成さ
れ、その下方に横長状の入賞開口55が開設されてい
る。この入賞開口55の前面には、この入賞開口55を
開閉する前記開閉板54が下方両端を枢支されて下方を
軸にして上方を開放するようになっている。開閉板54
は、ソレノイド66によって開閉駆動され、該ソレノイ
ド66は、後述する制御回路によって制御される。ま
た、入賞開口55内は、複数の入賞領域に分割形成され
ており、そのほぼ中央に繰り返し条件入賞領域55aが
形成されるとともに、該繰り返し条件入賞領域55aに
は、前記繰り返し条件検出スイッチ(V入賞玉検出スイ
ッチ)56が設けられ、更に、繰り返し条件入賞領域5
5aの左右両側後面には、前記繰り返し条件検出スイッ
チ56が入賞玉を検出した旨を表示するV入賞表示LE
D56a,56bが設けられている。この繰り返し条件
入賞領域55aの左右には、通常の入賞となる通常入賞
領域55b,55cが形成されている。入賞開口55の
下方であって、取付基板51の裏面には、入賞玉誘導樋
58が突設形成されている。この入賞玉誘導樋58は、
入賞開口55の開閉板54によって導かれたすべての入
賞玉を一側に誘導し、その誘導出口には、前記10カウ
ント検出スイッチ57が設けられて、入賞開口55内に
入賞した入賞玉を検出するようになっている。前記した
V入賞玉検出スイッチ56および10カウント検出スイ
ッチ57によって検出された検出信号は、後述する制御
回路に入力信号として送られる。
【0016】一方、取付基板51の下方には、左右方向
に広がる前面カバー板63が一定の間隔を置いて取り付
けられている。この前面カバー板63は、その左右に形
成された係合筒65a,65bを取付基板51に突設さ
れた係合突起64a,64bに嵌合させることによって
固定されている。前面カバー板63の左右には、前記通
常入賞口53a,53bが形成されるとともに、その内
部空間には、装飾ランプ61a,61bが収納されてい
る。更に、前面カバー板63のほぼ中央には、10カウ
ントディジタル表示器59としての7セグメントLED
が設けられている。この10カウントディジタル表示器
59は、前記10カウント検出スイッチ57によって検
出された入賞玉数を表示するようになっている。なお、
10カウントディジタル表示器59の下方空間には、装
飾ランプ60が収納され、前記装飾ランプ61a,61
bとともに、前記特定表示状態のとき点灯あるいは点滅
するようになっている。上記のように構成された可変入
賞球装置50は、取付ビス62a〜62dによって前記
遊技盤7の表面に取着される。
【0017】また、可変入賞球装置50は、以下に述べ
るように制御される。すなわち、可変表示装置70のド
ラム状可変表示部材71〜73の停止時の組み合わせ
が、予め定められた特定表示状態になると、可変入賞球
装置50の開閉板54が、一定時間(例えば、30秒)
が経過するまで、あるいは一定個数(例えば、10個)
入賞するまでのうちいずれか早い方の信号があるまで、
その開放状態を継続する。そして、開閉板54が開放中
に前記繰り返し条件入賞領域55aに入賞玉があると、
前記V入賞玉検出スイッチ56が作動するとともに前記
V入賞表示LED56a,56bが点灯して繰り返し条
件入賞領域55aに入賞玉があったことを遊技者に知ら
せ、前記一定時間または一定個数の入賞の終了後に、再
度上記開放状態を繰り返すようになっている。この繰り
返しは、開閉板54の開放中に、繰り返し条件入賞領域
55aに入賞玉があるかぎり、最高10回まで認められ
ている。なお、開閉板54によって取り入れられたすべ
ての入賞玉は、前記10カウント検出スイッチ57によ
って検出され、その検出された入賞玉の個数を前記10
カウントディジタル表示器59によって表示するととも
に前記した一定個数の入賞を保証している。また、図示
の実施例では、開閉板54が開放中に開閉板54の両端
斜め上方から落下してくる打球は、開閉板54の両端部
が前後方向に亘って外側へ傾斜する傾斜面状に形成され
ているので、その傾斜面に当って斜め下方に落下して、
前記通常入賞口53a,53bの方向に導かれ、該通常
入賞口53a,53bの上方に位置する釘の調節具合に
よっては、比較的多くの入賞玉を受け入れることにな
る。
【0018】次に、図4ないし図12に基づいて可変表
示装置70について説明する。まず、図4ないし図6を
参照して可変表示装置70の全体的な構成について説明
する。図4は、可変表示装置70の正面図であり、図5
は、その平面断面図であり、図6は、その側面断面図で
ある。図において、前記遊技盤7の表面には、可変表示
装置70の前面取付基板74がビスで固着されている。
前面取付基板74の上部には、前記した通常入賞口75
が形成されているとともに、該通常入賞口75の下方の
空間部には、前記可変入賞球装置50の繰り返し回数を
表示する繰り返し回数表示器(ディジタル表示器)76
および前記始動入賞口52,11a,11bに入賞した
玉数を最高4個まで記憶表示する始動入賞記憶表示LE
D77(77a〜77d)が収納されて、前面側から遊
技者が視認できるようになされている。また、前面取付
基板74の下方後部には、ドラム状可変表示部材71〜
73に光を当ててその装飾効果を盛り上げるためのドラ
ム内照明ランプ78が取り付けられている。このドラム
内照明ランプ78は、前記始動入賞口52,11a,1
1bに入賞玉が検出されると同時に点灯するように制御
され、ドラム状可変表示部材71〜73の回転する様子
を照明効果によって遊技者により分かり易くするように
作用している。更に、前面取付基板74の中央には、ほ
ぼ正方形状の透明板79が嵌込まれており、この透明板
79を通して遊技者は、ドラム状可変表示部材71〜7
3の表面に描かれた図柄(数字)を3つ分見ることがで
きるように成されており、特に、中央に位置する図柄の
部分には、透明板79が前方に膨出する局面を有する透
明レンズ部80として形成され、遊技者に中央部分にく
る図柄を大きく見せるようにしている。これは、その中
央部分の図柄の組み合わせが、有効な判断ラインだから
である。なお、各ドラム状可変表示部材71〜73の表
面には、後に詳述するように、0から9までの10個の
図柄が描かれている。
【0019】一方、遊技盤7の裏側には、可変表示装置
70の駆動機構が、前記前面取付基板74に対応して取
り付けられている。可変表示装置70の駆動機構は、収
納ボックス81内に収納されている。収納ボックス81
の一側側壁には、モータ取付板87が該側壁との間に空
間部を有して取り付けられ、該モータ取付板87に回転
モータ82が固着されている。回転モータ82のモータ
出力軸83には、駆動ギヤ84が固定され、該駆動ギヤ
84と噛み合う伝達ギヤ85が回転シャフト86に固定
されている。なお、駆動ギヤ84と伝達ギヤ85とは、
前記収納ボックス81の側壁とモータ取付板87とで形
成される空間内に位置するように配設される。前記回転
シャフト86は、収納ボックス81の両側側壁の前方に
設けたシャフト軸受88a,88bによって回転自在に
軸支されている。従って、回転シャフト86は、前記回
転モータ82が回転すると、駆動ギヤ84および伝達ギ
ヤ85を介して一定速度で回転することになる。なお、
この回転速度は、ドラム状可変表示部材71〜73に描
かれた図柄が、通常の人では、識別できない速度に選定
される。これは、識別できる速度で回転すると、熟練し
た遊技者の中には、前記した押ボタンスイッチ(ストッ
プスイッチ)19を操作することによって、ドラム状可
変表示部材71〜73に描かれた図柄の組み合わせを意
図的に特定表示状態となるように狙って停止させること
ができるようになるので、これを防止するためである。
【0020】前記回転シャフト86には、適宜の間隔を
置いて、固定ワッシャー92a〜92fが固定されてい
る。そして、固定ワッシャー92aと92bとの間に左
側のドラム状可変表示部材71が、固定ワッシャー92
cと92dとの間に中央のドラム状可変表示部材72
が、固定ワッシャー92eと92fとの間に右側のドラ
ム状可変表示部材73がそれぞれ回転シャフト86に遊
嵌されている。更に、固定ワッシャー92a,92c,
92eと各ドラム状可変表示部材71〜73の中心軸筒
部71a,72a,73aとの間には、スプリング93
a〜93cが挿入され、常にスプリング93a〜93c
の付勢力により、ドラム状表示部材71〜73を一方の
固定ワッシャー92b,92d,92f側へ押圧してい
る。これにより回転シャフト86の回転力を各ドラム状
可変表示部材71〜73に伝達するとともにドラム状可
変表示部材71〜73が停止したときにも回転シャフト
86とスリップするようになっている。
【0021】ドラム状可変表示部材71〜73の一側側
面外周沿には、ラチェット歯車89〜91が一定的に突
設形成され、後述するストップレバー97a〜97cの
鉤部98a〜98cと係合するようになっている。この
ラチェット歯車89〜91の歯数は、ドラム状可変表示
部材71〜73の表面に描かれた図柄の数と同一の数
(図示の実施例では10個)だけ形成されている。ま
た、ラチェット歯車89〜91の内側中心寄りには、多
数の透孔94が穿設され、これらの透孔94は、五種類
の透孔94a〜94eに分類される。これについては、
のちに詳述する。なお、透孔94は、内部を通過する光
が散乱しないように筒状に形成される。
【0022】また、収納ボックス81の一方の側壁に
は、カバー102a〜102eに納められた投光器10
0a〜100eが設けられ、他方の側壁には、投光器1
00a〜100eに対応して、やはりカバー103a〜
103eに納められた受光器101a〜101eが設け
られている。投光器100a〜100eは、たとえば発
光ダイオードで構成されており、受光器101a〜10
1eは、たとえばフォトダイオードやフォトトランジス
ター等で構成されている。各投光器100a〜100e
から発せられた光は、前記透孔94のいずれかを通過し
て各受光器101a〜101eに到達するが、どの受光
器101a〜101eが光を受けたかは、後述する制御
回路によって判断される。なお、投光器100a〜10
0e、受光器101a〜101e、および透孔94(9
4a〜94e)との関係は、後に詳述する。
【0023】収納ボックス81の後壁には、3つのドラ
ムソレノイド95a〜95cが取り付けられ、該ドラム
ソレノイド95a〜95cの上部から突出するプランジ
ャー96a〜96cには、それぞれストップレバー97
a〜97cが結合されている。各ストップレバー97a
〜97cには、共通的に1本の軸99が挿通され、この
軸99を中心にして上下方向に回動するようになってい
る。各ストップレバー97a〜97cの先端には、鉤部
98a〜98cが形成され、この鉤部98a〜98cが
前記ラチェット歯車89〜91と係合して、各ドラム状
可変表示部材71〜73を停止保持するようになってい
る。上記のように構成されたドラム状可変表示部材71
〜73とストップレバー97a〜97cとの関係につい
て説明すると、ドラムソレノイド95a〜95cが励磁
されている間は、ストップレバー97a〜97cの鉤部
98a〜98cが上方に回動して、ラチェット歯車89
〜91との係合が外れ、ドラム状可変表示部材71〜7
3が回転シャフト86の回転に応じて回転する。ドラム
ソレノイド95a〜95cが消磁すると、プランジャー
96a〜96cは、復帰バネ104a〜104c(図6
参照、ただし104a,104bは省略)の付勢力によ
って復帰され、これによりストップレバー97a〜97
cの鉤部98a〜98cが下方に回動して、ラチェット
歯車89〜91に噛み合い、直ちにドラム状可変表示部
材71〜73の回転を停止させる。
【0024】次に、前記した投光器100a〜100
e、受光器101a〜101e、および透孔94(94
a〜94e)との関係について、図7ないし図12を参
照して説明する。図7は、投光器100a〜100cお
よび受光器101a〜101eと透孔94との関係を示
す説明図であり、図8ないし図12は、ドラム状可変表
示部材71〜73の遊技者に対する表示と、そのときの
受光器101a〜101eと透孔94(94a〜94
c)との関係を示す説明図である。図において、受光器
101a〜101eは、図7(A)および(B)に示さ
れるように配置され、これに対応する投光器100a〜
100eも同様な配置関係を有して収納ボックス81の
他方側壁に設けられている。なお、図7(A)および
(B)においては、受光器101aを受光器Aと表示
し、かつ他の受光器101b〜101eについても同様
に受光器B〜Eと表示する。以下、図7ないし図12に
おいては、この表示で説明する。
【0025】ドラム状可変表示部材71〜73の側面に
穿設された透孔94は、図7(B)に示されるように合
計20個ある。この図7(B)には、1つのドラム状可
変表示部材71についてだけ図示されているが、他のド
ラム状可変表示部材72、73も全く同様に穿設されて
いるので、その説明を省略する。上記20個の透孔94
は、前記受光器A〜Eに対応するように五種類94a〜
94eに分類される。更に、上記20個の透孔94は、
前記ラチェット歯車89〜91の歯先と回転中心とを結
んで形成される扇形状の各ゾーン(このゾーンは10個
形成される)内に異なる種類の透孔94が2個づつ配設
されるように穿設されている。図示の実施例によれば、
1の図柄を検出するゾーン(以下、『1』ゾーンとい
う)には、透孔94a,94dが穿設され、この『1』
ゾーンが受光器101a〜101eに対応する位置に停
止したとき、遊技者に表示される図柄が1であるという
ことになる。なお、このとき『1』ゾーンの位置とドラ
ム状可変表示装置71の表面に描かれた図柄「1」の表
示位置とは、180度ずれた位置関係にある。以下、同
様にして、『2』ゾーンには、透孔94a,94e、
『3』ゾーンには、透孔94b,94c、『4』ゾーン
には、透孔94b,94d、『5』ゾーンには、透孔9
4b,94e、『6』ゾーンには、透孔94a,94
b、『7』ゾーンには、透孔94c,94d、『8』ゾ
ーンには、透孔94c,94e、『9』ゾーンには、9
4a,94c、『0』ゾーンには、94d,94eがそ
れぞれ穿設されている。したがって、図8(A)ないし
図12(B)に示されるように、ドラム状可変表示部材
71に表示される図柄が「1」であるときには、『1』
ゾーンが受光器101a〜101eに対応する位置にき
ていることとなり、投光器100a〜100eによって
発せられた光が通過し得るのは、透孔94a,94dだ
けである。同様に、図柄が「2」であるときには、
『2』ゾーンが受光器101a〜101eに対応する位
置にきていることとなり、光が通過し得るのは、透孔9
4a,94eだけであり、図柄が「3」であるときに
は、『3』ゾーンが受光器101a〜101eに対応す
る位置にきていることとなり、光が通過し得るのは、透
孔94b,94cだけであり、図柄が「4」であるとき
には、『4』ゾーンが受光器101a〜101eに対応
する位置にきていることとなり、光が通過し得るのは、
透孔94b,94dだけであり、図柄が「5」であると
きには、『5』ゾーンが受光器101a〜101eに対
応する位置にきていることとなり、光が通過し得るの
は、透孔94b,94eだけであり、図柄が「6」であ
るときには、『6』ゾーンが受光器101a〜101e
に対応する位置にきていることとなり、光が通過し得る
のは、透孔94a,94bだけであり、図柄が「7」で
あるときには、『7』ゾーンが受光器101a〜101
eに対応する位置にきていることとなり、光が通過し得
るのは、透孔94c,94dだけであり、図柄が「8」
であるときには、『8』ゾーンが受光器101a〜10
1eに対応する位置にきていることとなり、光が通過し
得るのは、透孔94c,94eだけであり、図柄が
「9」であるときには、『9』ゾーンが受光器101a
〜101eに対応する位置にきていることとなり、光が
通過し得るのは、透孔94a,94cだけであり、図柄
が「0」であるときには、『0』ゾーンが受光器101
a〜101eに対応する位置にきていることとなり、光
が通過し得るのは、透孔94d,94eだけである。
【0026】前述したように、上記の透孔94は、3つ
のドラム状可変表示部材71〜73において、まったく
同一状態で穿設されているので、受光器101a〜10
1eのうち任意の2つを同時に作動させるためには、3
つのドラム状可変表示部材71〜73の表面に描かれた
図柄が、3つとも同じ図柄(数字)であることが必要と
なり、そのとき受光器101a〜101eで検出された
信号が、後述する制御回路に送られる。受光器101a
〜101eから送られてくる信号は、制御回路内で、図
7(C)に示されるような5ビットの信号として識別さ
れる。この図において、「1」は光を受光した状態を示
し、「0」は光を受光しなかった状態を示す。
【0027】以上のように構成された可変表示装置70
においては、通常時の特定表示状態として、ドラム状可
変表示部材71〜73の表示が「5、5、5」「7、
7、7」「9、9、9」の3つの組み合わせが選ばれて
いる。この組み合わせの出現確率を計算すると、以下の
通りとなる。まず、各ドラムには、「5」が1つあり、
1つのドラムに「5」が表示される確率は「1/10」
づつとなる。このため、3つのドラムに「5」が表示さ
れる確率は、各確率を乗算した「1/1000」とな
る。同様に、3つのドラムに「7」が表示される確率
は、「1/1000」となり、3つのドラムに「9」が
表示される確率は、「1/1000」となる。そして、
これら3つの確率を加算した確率「3/1000」が、
可変表示装置70における通常時の特定表示状態の出現
確率(以下、通常確率という場合がある)となる。
【0028】ところで、後述する制御回路は、上記した
「3/1000」の確率で1回目の特定表示状態が出現
すると、次からの特定表示状態の出現確率を増加するよ
うに働く。具体的には、通常確率のときは、「5、5、
5」「7、7、7」「9、9、9」の3通りの組み合わ
せのとき特定表示状態としたが、出現確率増加制御手段
が作動した後には、これに加えて「0、0、0」「1、
1、1」「3、3、3」も特定表示状態であると判断す
るようになる。したがって、出現確率増加制御手段が作
動した状態では、特定表示状態の出現確率(以下、高確
率という場合がある)は「6/1000」となる。そし
て、この実施例の場合には、上記の増加した高確率で2
回特定表示状態が出現すると、出現確率増加制御手段の
作動は終了し、通常の出現確率に戻るように構成されて
いる。このとき、最初の特定表示状態が出現した通常確
率(「3/1000」→333回で1回出現)と出現確
率増加制御手段が作動した状態での2回の高確率(「6
/1000」→166.5回で1回出現)との平均確率
(「3/666」→222回で1回出現)は、従来、一
般的に設定されていた一定の出現確率である「1/20
0」の値を超えることはない。また、出現確率増加制御
手段の作動した状態で特定表示状態となったときには、
その時点から新たに2回の高確率状態を更新するもので
はなく、出現確率増加制御手段の最初の作動時から2回
だけであり、その値が更新されることはない。これによ
り半永久的に高確率状態が継続することを防止してい
る。なお、それぞれの状態での確率表示が前記パチンコ
遊技機1の遊技盤7の上部に設けられた確率表示器10
5に表示されて、遊技者に知らせるようになっている。
この確率表示器105は、必ずしも数値を表示するもの
でなくても良い。
【0029】以上、説明してきた実施例の制御について
図13に基づいて説明する。図13は制御回路構成ブロ
ック図である。図において、制御回路は制御中枢として
のマイクロコンピュータ120を含む。マイクロコンピ
ュータ120は以下に述べるようなパチンコ遊技機1の
全体の動作を制御する機能を有する。このために、マイ
クロコンピュータ120は、たとえば、数チップのLS
Iで構成されており、その中には制御動作を所定の手順
で実行することのできるMPU121と、MPU121
の動作プログラムデータを格納するROM122と、必
要なデータの書込みおよび読出しができるRAM123
とを含む。更に、マイクロコンピュータ120は、入力
信号を受けてMPU121に入力データを与える入力回
路124と、MPU121からの出力データを受けて外
部に出力する出力回路125と、MPU121から音デ
ータを受けるサウンドジェネレータ126と、電源投入
時にMPU121にリセットパルスを与えるパワーオン
リセット回路127と、MPU121にクロック信号を
与えるクロック発生回路128と、クロック発生回路1
28からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的
にMPU121に与えるパルス分周回路(割込パルス発
生回路)129と、MPU121からのアドレスデータ
をデコードするアドレスデコード回路130を含む。M
PU121はパルス分周回路129から定期的に与えら
れる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実
行することが可能となる。またアドレスデコード回路1
30はMPU121からのアドレスデータをデコード
し、ROM122、RAM123、入力回路124、出
力回路125、サウンドジェネレータ126にそれぞれ
チップセレクト信号を与える。なお、この実施例では、
ROM122は、その内容の書き換え、すなわち必要が
生じた場合には、その中に格納されたMPU121のた
めのプログラムデータを変更することができるようにプ
ログラマルROMが用いられる。そしてMPU121は
ROM122内に格納されたプログラムデータに従っ
て、かつ以下に述べる各制御信号の入力に応答して、可
変表示装置70や可変入賞球装置50等に対して制御信
号を与える。
【0030】マイクロコンピュータ120には、入力信
号として、次のような信号が与えられる。まず、始動入
賞口52,11a,11bのそれぞれに対応して設けら
れた始動入賞玉検出スイッチ33,34a,34bの検
出信号は始動入賞玉検出回路131に与えられ、マイク
ロコンピュータ120に始動入賞玉検出信号が与えられ
る。ストップスイッチ19で検出された検出信号はスト
ップ回路132に与えられ、ストップ信号としてマイク
ロコンピュータ120に与えられる。V入賞玉検出スイ
ッチ56で検出された検出信号はV入賞玉検出回路13
3に与えられ、繰り返し信号としてマイクロコンピュー
タ120に与えられる。10カウント検出スイッチ57
で検出された検出信号は10カウント検出回路134に
与えられ、入賞玉数計数信号としてマイクロコンピュー
タ120に与えられる。受光器101a〜101eで検
出された検出信号は受光器回路135に与えられ、ドラ
ム状可変表示部材71〜73の組み合せ判定信号として
マイクロコンピュータ120に与えられる。
【0031】また、マイクロコンピュータ120は以下
の回路及び装置に制御信号を与える。まず、ソレノイド
回路136を介してドラム状可変表示部材71〜73の
ドラムソレノイド95a〜95cにドラム駆動信号を与
える。投光器回路137を介して投光器100a〜10
0eに点灯信号を与える。モータ回路138を介してド
ラム状可変表示部材71〜73のドラムモータ82に駆
動信号を与える。ソレノイド回路139を介してソレノ
イド66に駆動信号を与え、開閉板54の開閉を行う。
ランプ回路140を介して、枠ランプ30a,30b、
特定表示状態報知ランプ14a,14b、装飾ランプ6
0,61a,61bを点灯もしくは点滅させるための制
御信号を与える。LED回路141を介して、始動入賞
口52,11a,11bに入賞した数を表示するLED
77a〜77dや繰り返し条件入賞領域55aに入賞し
たことを示すV入賞表示LED56a,56bを点灯さ
せるための制御信号を与える。ディジタル表示駆動回路
142を介して、ディジタル表示器76,59,105
を表示させるための制御信号を与える。更に、アンプ1
43を介してスピーカー18から効果音を報知させる。
なお、上記構成の各回路には、電源回路144から所定
の直流電圧が供給される。
【0032】図14ないし図16は、図13に示す制御
回路の動作を示すフロー図である。ここで、図1ないし
図16を参照して、この実施例の具体的な動作について
説明する。まず、制御回路の電源がONされると、マイ
クロコンピュータ120は、LED回路141の記憶内
容をイニシャライズし(ステップS1)、次の信号を待
つ。ところでマイクロコンピュータ120は、上記ステ
ップS1の処理が終了すると、図15に示される割込ル
ーチンが常に割込まれるように処理される。この割込ル
ーチンは、パルス分周回路(割込パルス発生回路)12
9から4mSごとに割込まれる信号に基づいてステップ
S52〜ステップS56の処理を行う。すなわち、遊技
中のパチンコ玉が、始動入賞口52,11a,11bの
いずれかに入賞したか否かを始動入賞玉検出スイッチ3
3,34a,34bの検出信号に基づいて判別し(ステ
ップS52)、いずれかの始動入賞口52,11a,1
1bに入賞していた場合には、更に、可変表示装置70
が可変表示中か否かが判別される(ステップS53)。
可変表示中である場合は、始動入賞があった旨をアンプ
143を介してスピーカー18から報知させる(ステッ
プS54)。また、前記報知した後、あるいは可変表示
装置70が可変表示中でない場合には、前記RAM12
3内に記憶されている始動入賞記憶カウンタの値が
「4」か否かが判別され(ステップS55)、「4」で
ない場合には、始動入賞記憶カウンタに記憶されている
数値に1を加えるとともにLED回路141を介してL
ED77a〜77dを点灯させ(ステップS56)、割
込みを終了する。一方、ステップS52で始動入賞検出
スイッチ33,34a,34bからの検出信号がない場
合、およびステップS55で始動入賞記憶カウンタに記
憶されている数値が「4」の場合にも割込みは、終了す
る。上記のステップS52からステップS56までは、
マイクロコンピュータ120により常に割込処理されて
いる。
【0033】一方、メインルーチンに戻って説明する
と、ステップS1でイニシャライズされた後に、パチン
コ遊技機1でゲームが始められ、遊技盤7の遊技領域9
にパチンコ玉が打ち込まれ、打ち込まれたパチンコ玉
が、前記割込ルーチンによって処理されたところによ
り、始動入賞記憶カウンタの値が「0」か否かが判別さ
れる(ステップS2)。始動入賞記憶カウンタの値が
「0」の場合は、この判別を繰り返す。始動入賞記憶カ
ウンタの値が「0」でない場合には、マイクロコンピュ
ータ120は、まず、始動入賞記憶カウンタから1を減
じ、これに対応してLED77a〜77dを1つ消灯し
(ステップS3)、その後、ソレノイド励磁信号をソレ
ノイド回路136に与えて、ドラムソレノイド95a〜
95cをON(励磁)し(ステップS4)、ランプ回路
140にランプ信号を与えてランプ60,61a,61
bを点灯または点滅させ、更にアンプ143に音声信号
を与えてスピーカー18から効果音を出させて、ドラム
状可変表示部材71〜73が可変表示中であることを報
知する(ステップS5)。更に、ドラムソレノイド95
a〜95cがONされた後、ドラム状可変表示部材71
〜73のラチェット歯車89〜91とストップレバー9
7a〜97cの鉤部98a〜98cとの係合を完全に解
除するために、微小時間T1(100mS)だけ時間を
経過させてから(ステップS6)、ドラム回転制御信号
をモータ回路138に与えて、回転モータ82を回転さ
せて、ドラム状可変表示部材71〜73の回転を開始さ
せる(ステップS7)。
【0034】そして、ステップS8において、ドラム状
可変表示部材71〜73の回転が開始してから、遊技者
がストップスイッチ19を押圧したか否かの判別が行わ
れ、もし押圧されていない場合には、次のステップS9
でドラム回転開始から5秒経過したか否かが判別され
る。もし、5秒経過していない場合はステップS8に戻
る。ステップS8でストップスイッチ19が押圧される
か、あるいはストップスイッチ19が押圧されることな
くドラムの回転開始から5秒経過した後には、10通り
の時間の中から、ランダムに1つの時間T2を選択し
(ステップS10)、次のステップS11へ進む。ステ
ップS11では、ステップS10で選択された時間T2
経過後に、まず左の可変表示部材71が停止される。こ
れはマイクロコンピュータ120がソレノイド回路13
6に対して励磁停止信号を送り、ドラムソレノイド95
aを消勢させることによって行われる。また、それと同
時にアンプ143に音声信号を与えて、左の可変表示部
材71が停止したことを表示する音声をスピーカー18
から発生させる(ステップS12)。左の可変表示部材
71が停止した後、再度、10通りの時間の中から、ラ
ンダムに1つの時間T3を選択し(ステップS13)、
選択された時間T3経過後に、中央の可変表示部材72
が停止される(ステップS14)とともに、中央の可変
表示部材72が停止したことを表示する音声が発生させ
られる(ステップS15)。更に、中央の可変表示部材
72が停止した後、同様に、10通りの時間の中から、
ランダムに1つの時間T4を選択し(ステップS1
6)、選択された時間T4経過後に、右の可変表示部材
73が停止される(ステップS17)とともに、右の可
変表示部材73が停止したことを表示する音声が発生さ
せられる(ステップS18)。
【0035】3つの可変表示部材71〜73が停止した
後に、マイクロコンピュータ120から、投光器回路1
37に制御信号が与えられて、投光器100a〜100
eが点灯される(ステップS19)。投光器100a〜
100eが点灯されて微小時間T5(0.4秒)経過し
た後(ステップS20)、ステップS21で特定表示状
態、すなわち大当り状態の出現回数カウンタの値が
「0」か否かが判別される。なお、ステップS20にお
いて、微小時間T5だけ経過させるのは、ドラムソレノ
イド95a〜95cがすべてOFFされた時点でもモー
タ82は回転しているので、ドラムの停止位置のずれを
なくすことができ、その時間を稼ぐためである。また、
上記出現回数カウンタが「0」であるということは、特
定表示状態の出現確率を増加させることなく通常確率で
特定表示状態を判別することを意味するので、出現回数
カウンタが「0」の場合には、受光器101a〜101
eが投光器100a〜100eから発せられる光の有無
を感知して、その検出信号を受光器回路135を介して
マイクロコンピュータ120に与える。マイクロコンピ
ュータ120内では、受光器回路135からの入力信号
に基づいて、ドラム状可変表示部材71〜73の表示態
様が「5のゾロ目」「7のゾロ目」「9のゾロ目」の大
当り状態か否かを判別する(ステップS22)。つま
り、出現カウンタが「0」の場合には、3つの組み合わ
せだけを大当り状態と判断するものである。
【0036】大当り状態でない場合には、ステップS2
3で投光器100a〜100eをOFF(消灯)し、か
つ回転モータ82の回転を停止させた後に、ステップS
2へ戻る。なお、この場合、可変表示部材71〜73の
表示態様が、大当り状態でなく、予め定められた表示態
様である場合には、小当り状態として遊技者に大当りと
は異なる価値を与えるようにしても良い。
【0037】ステップS22において、マイクロコンピ
ュータ120が大当り状態を判別した場合にも、投光器
100a〜100eをOFF(消灯)し、かつ回転モー
タ82の回転を停止させる(ステップS25)。なお、
前記遊技盤7上に設けられた確率表示器105は、ディ
ジタル表示駆動回路142を介して通常時には、特定表
示状態の出現確率が「3/1000」である旨を常に表
示しているが、前記出現回数カウンタの値が「0」でな
いときには、特定表示状態の出現確率が「6/100
0」である旨を表示するようになっている。
【0038】一方、前記ステップS22で出現回数カウ
ンタが「0」でないと判別された場合には、大当りの出
現確率を増加させるべく、ステップS24において、マ
イクロコンピュータ120内では受光器回路137から
の入力信号に基づいて、可変表示部材の表示態様が「0
のゾロ目」「1のゾロ目」「3のゾロ目」「5のゾロ
目」「7のゾロ目」「9のゾロ目」の大当り状態である
か否かを判別する。すなわち、大当り状態となる表示態
様を通常時の3つから6つに増加させて、大当り状態の
出現確率を高確率に増加させている。ステップS24で
大当り状態でないと判断された場合には、前記ステップ
S23へ進み、大当り状態であると判断された場合に
は、前記ステップS25へ進む。
【0039】ステップS22またはステップS24にお
いて、マイクロコンピュータ120が大当り状態を判別
した場合には、アンプ143に音信号を与えてスピーカ
ー18から音を発生させるとともにランプ回路140に
ランプ信号を与えてランプ30a,30b,14a,1
4b,60,61a,61b等を点滅または点灯させ
て、大当り状態である旨を遊技者に報知する(ステップ
S26)。
【0040】次いで、大当り状態となったことを時間的
余裕をもって報知することによって遊技者の抑揚感を向
上させるために、所定時間T6(約3〜6秒)を経過さ
せてから(ステップS27)、可変入賞球装置50の開
閉板54を開成させる(ステップS28)。これは、マ
イクロコンピュータ120がソレノイド回路139に制
御信号を与え、ソレノイド66がON(励磁)されるこ
とによってなされる。この際、開閉板54の開成回数を
計数する開成回数カウンターに1を加算する。そして、
開閉板54が開成している旨をスピーカー18やランプ
60,61a,61b等で報知するとともにディジタル
表示駆動回路142を介してディジタル表示器76に開
成回数を表示する(ステップS29)。
【0041】次に、開閉板54が開成してからは、可変
入賞球装置50内に入賞した玉が、繰り返し条件入賞領
域55aに入賞したか否かが判別される(ステップS3
0)。これは、V入賞玉検出スイッチ56の検出信号
が、V入賞玉検出回路133を介してマイクロコンピュ
ータ120に送られることによって成される。マイクロ
コンピュータ120が、V入賞玉検出スイッチ56の検
出信号があると判別した場合には、開閉板54の開成回
数カウンタの値が「10」になっているか否かが判別さ
れる(ステップS31)。開成回数カウンタの値が10
になっていない場合には、更に、V入賞玉検出スイッチ
56が、すでに作動したか否かが判別される(ステップ
S33)。これは、RAM123内に記憶されているV
入賞記憶カウンタの値が「1」になっているかどうかで
判断される。V入賞記憶カウンタの値が「1」になって
いない場合には、V入賞記憶カウンタに「1」を加算し
て記憶させ(ステップS34)、それと同時にLED回
路141を介してV入賞表示LED56a,56bを点
灯して、遊技者にV入賞があったことを報知する(ステ
ップS35)。前記ステップS31において、開閉板5
4の開成回数カウンタの値が「10」になっていると判
別された場合、および前記ステップS33で、すでにV
入賞記憶カウンタの値が「1」であると判別された場合
には、そのV入賞玉検出信号は、無効であるものとして
処理される(ステップS32)。
【0042】一方、ステップS30において、V入賞玉
検出スイッチ56がONされていないと判別された場合
や前記したステップS32あるいはステップS35の処
理が終了した後には、ステップS36へ進む。ステップ
S36においては、可変入賞球装置50内に入賞したす
べての入賞玉を検出する10カウント検出スイッチ57
がONしたか否かが判別される。10カウント検出スイ
ッチ57が入賞玉を検出するごとに、その検出信号が1
0カウント検出回路134を介してマイクロコンピュー
タ120に送られ、RAM123内に設けられた10カ
ウントカウンタに「1」づつ加算し(ステップS3
7)、その加算があるごとにアンプ143を介してスピ
ーカー18から入賞音を発生し、かつディジタル表示駆
動回路142を介してディジタル表示器59に入賞個数
を表示する(ステップS38)。ステップS38の処理
を終えるか、またはステップS36において10カウン
ト検出スイッチ57の検出信号がない場合には、前記し
たRAM内の10カウントカウンタの値が「10」にな
っているか否かが判別される(ステップS39)。10
カウントカウンタの値が「10」になっていないと判別
された場合には、更に、ソレノイド66がON(励磁)
されてから30秒経過したか否かが判別され(ステップ
S40)、30秒経過していない場合には、ステップS
30へ戻って、ステップS30からステップS40まで
の処理を繰り返す。
【0043】一方、ステップS39において10カウン
トカウンタの値が「10」であると判別された場合、ま
たはステップS40においてソレノイド66がONされ
てから30秒経過したと判別された場合には、マイクロ
コンピュータ120は、ソレノイド回路139に停止信
号を送って、ソレノイド66をOFF(消磁)する(ス
テップS41)。このため、可変入賞球装置50の開閉
板54は、開成状態から閉成状態へと移行する。更に、
開閉板54が閉成したことを報知するためにランプ回路
140を介してランプ60,61a,61bを消灯する
(ステップS42)。開閉板54を閉成してから、マイ
クロコンピュータ120は、RAM123内に記憶され
ているV入賞記憶カウンタの値が「1」か否かを判別す
る(ステップS43)。V入賞記憶カウンタの値が
「1」であると判別された場合には、ソレノイド66が
OFFされた後、所定時間T7(約3秒)だけ経過させ
て(ステップS44)、その後、RAM内の10カウン
トカウンタおよびV入賞記憶カウンタの記憶内容をクリ
アして(ステップS45)、ステップS28に戻り、以
後の動作を繰り返す。なお、ステップS44で時間T7
だけ経過させるのは、開閉扉54が開放中に入賞した入
賞玉のうち、景品玉払出処理の終了していない入賞玉の
処理時間を稼ぐために設定されるものである。
【0044】一方、ステップS43において、V入賞記
憶カウンタの値が「1」でないと判別された場合におい
てもソレノイドがOFFとなってから2秒経過したか否
かが判別される(ステップS46)。すなわち、開閉板
54が閉成した後であっても、V入賞玉検出スイッチ5
6からの検出信号を2秒間待つことになる。これは、特
に可変入賞球装置50に入賞した最後の玉が繰り返し条
件入賞領域55aに入賞し、遊技者がV入賞があったと
感じた場合で、たまたまパチンコ玉の流下状態が悪くて
V検出が遅れたときに、V入賞がなかったと誤って判断
することを避けるためである。したがって、2秒間経過
しない間は、ステップS43に戻って、V入賞の有無を
確認する。また、2秒経過した後には、前記ステップS
44と同じ理由で所定時間T7(約3秒)だけ経過させ
(ステップS47)、その後、RAM123内の10カ
ウントカウンタ、V入賞記憶カウンタおよび開成扉54
の開成回数カウンタの記憶内容をクリアする(ステップ
S48)。更に、同じくRAM内にある大当り回数カウ
ンタの記憶内容に「1」だけ加算処理する(ステップS
49)。そして、次のステップS50において、加算処
理された大当り回数カウンタの記憶数値が「3」である
か否かが判別される。大当り回数カウンタの値が「3」
でないと判別された場合、すなわち「1」「2」である
場合には、いまだ出現確率を増加した高確率状態で所定
回数の特定表示状態となっていないということであっ
て、再度、出現確率が増加された高確率状態でステップ
S2へ戻る。一方、ステップS50において、大当り回
数カウンタの値が「3」であると判別された場合には、
出現確率を増加した高確率状態で所定回数の特定表示状
態が出現したこととなり、その出現確率を通常確率に戻
すため、前記大当り回数カウンタの記憶内容をクリアし
(ステップS51)、その後、ステップS2へ戻り、以
後の処理を繰り返す。なお、ステップS51において、
大当り回数カウンタの記憶内容をクリアする際に、マイ
クロコンピュータ120は、ディジタル表示駆動回路1
42を介して確率表示器105に通常確率を表示する。
【0045】以上の動作説明から明らかなように、この
実施例においては、一回目の特定表示状態の出現確率
は、3通りのゾロ目が出る通常確率、すなわち「3/1
000」であり、その通常確率で特定表示状態が出現す
ると、可変入賞球装置50の開閉板54が30秒間また
は10個入賞するまで開成し、その開成中にV入賞玉が
あると、再度上記した開成状態を繰り返し、そのような
繰り返しを最高10回継続させて、遊技者にとって利益
となる価値を与えている。そして、上記したような特定
表示状態による遊技が終了して、再度特定表示状態とな
る確率は、6通りのゾロ目が出る高確率、すなわち「6
/1000」となるように制御される。したがって、二
回目の特定表示状態となる出現確率は、一回目の出現確
率の2倍となって、遊技者に興趣を起こさせるものとな
っている。更に、この実施例では、三回目の特定表示状
態となる出現確率も増加された高確率であるため、遊技
者にとって比較的短い時間間隔で特定表示状態が出現す
る可能性があり、更に一層、興趣の湧く遊技となってい
ると共に、むやみに特定表示状態が連続して表示される
ことを防止しているので、遊技場にとっても管理のし易
いものとなっている。
【0046】図17は、可変表示装置の第2実施例を示
す正面図である。この第2実施例における可変表示装置
は、電気的可変表示装置であって、前述した第1実施例
の可変表示装置70との違いは、可変表示部材が第1実
施例では、機械的なドラム状可変表示部材であるのに対
して、第2実施例においては、7セグメントLEDを用
いた電気的なディジタル式可変表示部材である点であ
り、この点を除いて他はほぼ同じである。
【0047】図17を参照して、ディジタル式可変表示
装置200の主たる構成について説明する。ディジタル
式可変表示装置200は、そのほぼ中央に3つのディジ
タル式可変表示部材201〜203を有しており、各デ
ィジタル式可変表示部材201〜203は、制御回路の
制御により、0〜9までの10種類の数字を表示できる
ようになっている。また、ディジタル式可変表示装置2
00には、可変入賞球装置50の開閉板54の開成回数
を表示する開成回数表示器204、可変入賞球装置50
内に入賞した入賞玉数を表示する入賞玉数表示器20
5、始動入賞口52,11a,11bに入賞した玉数を
記憶表示する始動入賞記憶表示LED206a〜206
d、および特定表示状態出現確率を表示する確率表示L
ED207a,207bがそれぞれ設けられている。こ
のうち、特に確率表示LED207a,207bは、そ
れぞれ10個のLEDランプから成っており、通常確率
では、10個のうち3個のLEDランプを点灯させて、
遊技者に通常確率であることを報知し、増加した高確率
では、10個のうち6個のLEDランプを点灯させて、
遊技者に増加した高確率であることを報知するようにし
ている。
【0048】次に、図18に基づいて、第2実施例にお
ける出現確率の増加を制御する方法について説明する。
図18は、第2実施例におけるディジタル式可変表示部
材201〜203に表示される図柄パターンの一例を示
すものである。図において、ディジタル式可変表示部材
201〜203では、0〜9までの10個の数字を1個
づつ相対的に短い時間間隔で可変表示する状態を1周期
として採用し、その周期を高速で繰り返している。そし
て、通常時の可変表示中においては、データAで示すよ
うになっている。すなわち、左側のディジタル式可変表
示部材には、0〜9までの10個の数字のうち「2」
「4」を「7」に変えて表示されるようになっているた
め、停止された時点で「7」が表示される確率は、「3
/10」となる。また、中央および右側のディジタル式
可変表示部材202、203には、0〜9までの10個
の数字が順に表示されるようになっているため、停止さ
れた時点で「7」が表示される確率はそれぞれ「1/1
0」となる。したがって、3つのディジタル式可変表示
部材201〜203において、特定表示状態として
「7、7、7」と表示される確率は、それらを乗算した
「3/1000」となる。ところで、一回目の特定表示
状態が上記した通常確率「3/1000」で出現した
後、制御回路は、二回目以後の出現確率を増加するよう
に制御する。しかして、その出現確率を増加するように
制御する方法として。データBおよびデータCに示すよ
うに、3つのディジタル式可変表示部材201〜203
のうち、中央のディジタル式可変表示部材202に表示
される数字パターンだけを変化させるようにすれば良
い。すなわち、データBに示されるように、0〜9まで
の数字のうち「6」を「7」に変えて表示し、その
「7」が連続して表示(時間的に2倍表示する)される
ようにしたり、あるいはデータCに示されるように、
「2」を「7」に変えて表示し、1周期のうちに「7」
が2回表示されるようにすれば、中央のディジタル式可
変表示部材202に「7」の表示される確率は「2/1
0」となる。したがって、3つのディジタル式可変表示
部材201〜203において、特定表示状態としての
「7、7、7」が表示される確率は、それらを乗算した
「6/1000」となる。そして、この第2実施例にお
いても、第1実施例と同じく、増加した高確率で2回特
定表示状態が出現すると、出現確率増加制御手段の作動
は終了し、通常確率に戻るように構成されるので、全体
の平均確率は、従来一般的に設定されていた一定の出現
確率(1/200)の値を超えることはない。
【0049】また、この第2実施例においても、第1実
施例と同じく、各ディジタル式可変表示部材201〜2
03には、0〜9の数字が順序よく可変表示されるよう
にして、通常時の特定表示状態を「5、5、5」「7、
7、7」「9、9、9」の3種類とし、出現確率増加手
段が作動した後には、それらに加えて「0、0、0」
「1、1、1」「3、3、3」をも特定表示状態である
と判断させるようにし、合計6種類となるように制御さ
せても良い。なお、第2実施例の制御回路および動作
は、第1実施例との差異であるドラム部分とディジタル
部分とを入れ替えれば、ほぼ第1実施例と同一となるの
で、その制御回路のブロック図および動作を示すフロー
図は、省略する。
【0050】上記した第1実施例および第2実施例は、
共に複数の可変表示部材の組み合わせによって、特定表
示状態を出現させていたが、1つの可変表示部材を用い
て特定表示状態を出現させても良い。
【0051】図19は、可変表示装置の第3実施例を示
す正面図である。この第3実施例における可変表示装置
は、前記した第2実施例と同じ電気的可変表示装置であ
るが、第2実施例との違いは、第2実施例が、ディジタ
ル表示器を横一列に3つ並べたものであるのに対して、
第3実施例は、縦横それぞれ3列づつ並べて合計9個の
ディジタル表示器を採用している点である。
【0052】図19を参照して、第3実施例のライン表
示式可変表示装置300の主たる構成について説明す
る。ライン表示式可変表示装置300のほぼ中央には、
9つのディジタル表示器301〜309(A〜I;後述
のフロー図を説明するときに使用する)が縦横3列づつ
並べられており、各ディジタル表示器301〜309
は、制御回路の制御により0〜9までの10種類の数字
を表示できるようになっている。ただし、この場合に
は、縦列の3個のディジタル表示器301〜303、3
04〜306、307〜309が、上から順に数字が移
動するように制御されるため、正面から見た場合には、
数字が高速で回転しているように見える。更に、ディジ
タル表示器列の左右両側には、一対の当りライン表示器
310a〜310eが5個づつ縦列されている。すなわ
ち、中央の横3つのディジタル表示器302、305、
308を結んでライン「a」を構成するライン表示器
(LED)310a、上部の横3つのディジタル表示器
301、304、307を結んでライン「b」を構成す
るライン表示器310bと、下部の横3つのディジタル
表示器303、306、309を結んでライン「c」を
構成するライン表示器310cと、左斜め上に向って並
ぶディジタル表示器301、305、309を結んでラ
イン「d」を構成するライン表示器310dと、左斜め
下に向って並ぶディジタル表示器303、305、30
7を結んでライン「e」を構成するライン表示器310
eとが設けられる。また、ライン表示式可変表示装置3
00には、可変入賞球装置50の開閉板54の開成回数
を表示する開成回数表示器311も設けられている。
【0053】上記したようなライン表示式可変表示装置
300の特定表示状態の出現確率について説明すると、
通常時には、ライン「a」上に「7、7、7」か「9、
9、9」の表示が並んだときを特定表示状態として設定
されている。したがって、第1実施例のところでも説明
したように、「7、7、7」と横一列に並ぶ確率は「1
/1000」であるから、2通りのゾロ目が並ぶ確率
は、「2/1000」ということになる。なお、このと
きライン「a」のライン表示器310aは点灯して、有
効な当りラインを遊技者に報知するようにしている。
【0054】ところで、一回目の特定表示状態が上記し
た通常確率「2/1000」で出現した後、制御回路
は、二回目以降の出現確率を増加するように制御する。
まず、二回目の出現確率増加方法は、ライン表示式可変
表示装置300では、当りラインを「a」1つから
「a」「b」「c」の3つのラインを当りラインとして
有効化するように制御することによってなされる。した
がって、この3つの当りライン「a」「b」「c」上
に、「7、7、7」「9、9、9」が出現する確率は、
一回目の確率の3倍であるから「6/1000」とな
る。更に、三回目の出現確率増加方法は、当りラインを
更に増加して「a」「b」「c」「d」「e」の5つの
ラインを当りラインとして有効化するように制御するこ
とによってなされる。このとき、この5つの当りライン
上に、上記した2通りのゾロ目が出現する確率は、一回
目の確率の5倍であるから「10/1000」となる。
そして、この第3実施例においても、第1実施例と同じ
く、増加した高確率で2回特定表示状態が出現すると、
出現確率増加制御手段の作動は終了し、通常確率に戻る
ように構成される。そして、一回目の確率は「2/10
00→500回で1回出現」、二回目の確率「6/10
00→166.5回で1回出現」、三回目の確率「10
/1000→100回で1回出現」となり、全体の平均
確率は「3/766.5→255回で1回出現」とな
り、従来一般的に設定されていた一定の出現確率(1/
200)の値を超えることはない。
【0055】また、上記のような遊技内容は、見方を変
えれば、確率の増加に伴って遊技の表示内容も変化する
特徴を有している。すなわち、通常確率時においては、
1つの当りライン「a」だけを注目して遊技をするのに
対し、二回目以降の高確率時においては、3つの当りラ
イン「a」「b」「c」、又は5つの当りライン「a」
「b」「c」「d」「e」に注目して遊技を行うので、
遊技者から見た場合には、異なる遊技を行っているよう
な印象を受け、より遊技者の興趣を引き付けることがで
きる。そして、この場合、異なる遊技である旨が当りラ
イン表示器310a〜310eによって表示されるの
で、遊技内容の変更が遊技者に分かり易くなっている。
【0056】図20は、第3実施例の制御をする制御回
路構成ブロック図である。この制御回路は、図13に示
される第1実施例の制御回路とほとんど同じであり、こ
れと異なるところだけ説明する。なお、図13に示す構
成要素と同じものには、同一符合を付した。マイクロコ
ンピュータ120の構成は、図13と全く同じである
が、マイクロコンピュータ120が受ける入力信号の種
類、およびマイクロコンピュータ120から送る制御信
号の種類が異なる。そこでこの入出力信号について説明
すると、以下の通りである。
【0057】マイクロコンピュータ120には、入力信
号として、次のような信号が与えられる。まず、始動入
賞口52,11a,11bのそれぞれに対応して設けら
れた始動入賞玉検出スイッチ33,34a,34bの検
出信号は始動入賞玉検出回路131に与えられ、マイク
ロコンピュータ120に始動入賞玉検出信号が与えられ
る。ストップスイッチ19で検出された検出信号はスト
ップ回路132に与えられ、ストップ信号としてマイク
ロコンピュータ120に与えられる。V入賞玉検出スイ
ッチ56で検出された検出信号はV入賞玉検出回路13
3に与えられ、繰り返し信号としてマイクロコンピュー
タ120に与えられる。10カウント検出スイッチ57
で検出された検出信号は10カウント検出回路134に
与えられ、入賞玉数計数信号としてマイクロコンピュー
タ120に与えられる。
【0058】また、マイクロコンピュータ120は以下
の回路及び装置に制御信号を与える。まず、ディジタル
表示駆動回路350を介してライン表示式可変表示装置
300のディジタル表示器301〜309(A〜I)を
可変表示させる可変表示駆動信号を与える。当りライン
表示駆動回路351を介して当りライン表示器310a
〜310eを点灯もしくは点滅するための制御信号を与
える。ソレノイド回路139を介してソレノイド66に
駆動信号を与え、開閉板54の開閉を行う。ランプ回路
140を介して、枠ランプ30a,30b、特定表示状
態報知ランプ14a,14b、装飾ランプ60,61
a,61bを点灯もしくは点滅させるための制御信号を
与える。LED回路141を介して、始動入賞口52,
11a,11bに入賞した数を表示するLED77a〜
77dや繰り返し条件入賞領域55aに入賞したことを
示すV入賞表示LED56a,56bを点灯させるため
の制御信号を与える。ディジタル表示駆動回路142を
介して、ディジタル表示器311,59を表示させるた
めの制御信号を与える。更に、アンプ143を介してス
ピーカー18から効果音を報知させる。
【0059】図21ないし図23は、図20に示す制御
回路の動作を示すフロー図である。なお、図22は、前
記図15と、図23は、前記図16と全く同じである。
そこで、図1ないし図3および図19ないし図23を参
照して、この実施例の具体的な動作について説明する。
まず、制御回路の電源がONされると、マイクロコンピ
ュータ120は、LED回路141の記憶内容をイニシ
ャライズし(ステップS1)、次の信号を待つ。ところ
でマイクロコンピュータ120は、上記ステップS1 の
処理が終了すると、図22に示される割込ルーチンが常
に割込まれるように処理される。この割込ルーチンは、
パルス分周回路(割込パルス発生回路)129から4m
Sごとに割込まれる信号に基づいてステップS49〜ス
テップS53の処理を行う。すなわち、遊技中のパチン
コ玉が、始動入賞口52,11a,11bのいずれかに
入賞したか否かを始動入賞玉検出スイッチ33,34
a,34bの検出信号に基づいて判別し(ステップS4
9)、いずれかの始動入賞口52,11a,11bに入
賞していた場合には、更に、ライン表示式可変表示装置
300が可変表示中か否かが判別される(ステップS5
0)。可変表示中である場合は、始動入賞があった旨を
アンプ143を介してスピーカー18から報知させる
(ステップS51)。また、前記報知した後、あるいは
ライン表示式可変表示装置300が可変表示中でない場
合には、前記RAM123内に記憶されている始動入賞
記憶カウンタの値が「4」か否かが判別され(ステップ
S52)、「4」でない場合には、始動入賞記憶カウン
タに記憶されている数値に1を加えるとともにLED回
路141を介してLED77a〜77dを点灯させ(ス
テップS53)、割込みを終了する。一方、ステップS
49で始動入賞検出スイッチ33,34a,34bから
の検出信号がない場合、およびステップS52で始動入
賞記憶カウンタに記憶されている数値が「4」の場合に
も割込みは、終了する。上記のステップS49からステ
ップS53までは、マイクロコンピュータ120により
常に割込処理されている。
【0060】一方、メインルーチンに戻って説明する
と、ステップS1でイニシャライズされた後に、まず、
マイクロコンピュータ120のRAM123内に記憶さ
れている大当り(特定表示状態)回数カウンタの値が
「0」か否かが判別される(ステップS2)。大当り回
数の値が「0」の場合は、最初の大当りであるから通常
確率であるライン「a」に表示される組み合わせだけを
有効化させる(ステップS4)。このとき、マイクロコ
ンピュータ120は、当りライン表示回路351を介し
て、当りライン表示器310a(LED)を点灯または
点滅させる。一方、大当り回数カウンタの値が「0」で
ない場合には、更に大当り回数カウンタの値が「1」か
否かが判別される(ステップS3)。ここで大当り回数
の値が「1」であると判別された場合には、一回目の出
現確率の増加状態であるから、ライン「a」〜ライン
「c」の3つのラインを有効化させる(ステップS5)
とともに当りライン表示器310a,310b,310
cを点灯または点滅させる。また、大当り回数カウンタ
の値が「1」でないと判別された場合には、二回目の出
現確率の増加状態であるからライン「a」〜ライン
「e」の5つのラインを有効化させる(ステップS6)
とともに当りライン表示器310a,310b,310
c,310d,310eを点灯または点滅させる。そし
て、ステップS4、ステップS5、およびステップS6
でラインの有効化が設定された状態において、パチンコ
遊技機1でゲームが始められ、遊技盤7の遊技領域9に
パチンコ玉が打ち込まれ、打ち込まれたパチンコ玉が、
前記割込ルーチンによって処理されたところにより、始
動入賞記憶カウンタの値が「0」か否かが判別される
(ステップS7)。始動入賞記憶カウンタの値が「0」
の場合は、この判別を繰り返す。始動入賞記憶カウンタ
の値が「0」でない場合には、マイクロコンピュータ1
20は、まず、始動入賞記憶カウンタから「1」を減
じ、これに対応してLED77a〜77dを1つ消灯し
(ステップS8)、その後、ディジタル表示駆動信号を
ディジタル表示駆動回路350に与えて、ディジタル表
示器301〜309を可変表示開始し(ステップS
9)、ランプ回路140にランプ信号を与えてランプ6
0,61a,61bを点灯または点滅させ、更にアンプ
143に音声信号を与えてスピーカー18から効果音を
出させて、ライン表示式可変表示装置300が可変表示
中であることを報知する(ステップS10)。
【0061】そして、ステップS11において、ディジ
タル表示器301〜309(A〜I)の可変表示が開始
してから、遊技者がストップスイッチ19を押圧したか
否かの判別が行われ、もし押圧されていない場合には、
次のステップS12で可変表示開始から5秒経過したか
否かが判別される。もし、5秒経過していない場合はス
テップS11に戻る。ステップS11でストップスイッ
チ19が押圧されるか、あるいはストップスイッチ19
が押圧されることなくディジタル表示器301〜309
(A〜I)の可変表示開始から5秒経過した後には、1
0通りの時間の中から、ランダムに1つの時間T1を選
択し(ステップS13)、次のステップS14へ進む。
ステップS14では、ステップS13で選択された時間
T1経過後に、まず左縦列のディジタル表示器301
(A)、302(D)、303(G)が停止される。ま
た、それと同時にアンプ143に音声信号を与えて、左
縦列のディジタル表示器A、D、Gが停止したことを表
示する音声をスピーカー18から発生させる(ステップ
S15)。左縦列のディジタル表示器A、D、Gが停止
した後、再度、10通りの時間の中から、ランダムに1
つの時間T2を選択し(ステップS16)、選択された
時間T2経過後に、中央列のディジタル表示器304
(B)、305(E)、306(H)が停止される(ス
テップS17)とともに、中央列のディジタル表示器
B、E、Hが停止したことを表示する音声が発生される
(ステップS18)。更に、中央列のディジタル表示器
B、E、Hが停止した後、同様に、10通りの時間の中
から、ランダムに1つの時間T3を選択し(ステップS
19)、選択された時間T3経過後に、右縦列のディジ
タル表示器307(C)、308(F)、309(I)
が停止される(ステップS20)とともに、右縦列のデ
ィジタル表示器C、F、Iが停止したことを表示する音
声が発生させられる(ステップS21)。
【0062】そして、すべてのディジタル表示器A〜I
が停止した後、マイクロコンピュータ120は、前記ス
テップS4〜ステップS6において有効化されたライン
上に「7、7、7」「9、9、9」の特定表示があるか
否かを判別する(ステップS22)。有効化されたライ
ン上に上記特定表示がないと判別された場合には、ステ
ップS7へ戻る。一方、有効化されたライン上に特定表
示があると判別された場合には、遊技者に利益となる価
値を付与すべく、次のステップS23へと進む。
【0063】図23に示されるステップS23〜ステッ
プS48までの処理は、図16で示されるステップS2
6〜ステップS51までの処理と全く同じであるため、
その説明は、省略する。
【0064】以上の動作説明から明らかなように、この
第3実施例においては、一回目の特定表示状態の出現確
率は、1つのライン「a」に2通りのゾロ目が出る通常
確率、すなわち「2/1000」であり、その確率で特
定表示状態が出現すると、可変入賞球装置50の開閉板
54が30秒間または10個入賞するまで開成し、その
開成中にV入賞玉があると、再度上記した開成状態を繰
り返し、そのような繰り返しを最高10回継続させて、
遊技者にとって利益となる価値を与えている。そして、
上記したような特定表示状態による遊技が終了して、再
度特定表示状態となる確率は、3つのライン「a」
「b」「c」に2通りのゾロ目が出る高確率、すなわち
「6/1000」となるように制御される。したがっ
て、二回目の特定表示状態となる出現確率は、一回目の
出現確率の3倍となって、遊技者に興趣を起こさせるも
のとなっている。更に、この実施例では、三回目の特定
表示状態となる確率は、5つのライン「a」「b」
「c」「d」「e」に2通りのゾロ目が出る高確率、す
なわち「10/1000」となるように制御される。し
たがって、三回目の特定表示状態となる出現確率は、一
回目の出現確率の5倍となって、遊技者にとって極めて
短い時間間隔で特定表示状態が出現する可能性があり、
更に一層、興趣の湧く遊技となっている。特に、この第
3実施例の場合には、第1実施例の場合と異なり、特定
表示状態の出現確率が順々に高くなるように設定してあ
るため、遊技者にとって、期待感を抱かせる遊技となっ
ている。なお、遊技の表示内容の変更として、当りライ
ンが「1」「3」「5」と順次増加するものを示した
が、他の方法によって表示内容の変更をしてもよい。た
だし、この場合であってもその変更のあったことが遊技
者に分かり易いように行う必要がある。
【0065】以上、説明した3つの実施例では、可変表
示装置として、機械的なドラム式可変表示部材を採用し
たものや、電気的なディジタル式可変表示部材を採用し
たものを示したが、これに限らず、例えば、機械的な可
変表示部材として、リーフ式可変表示部材を採用しても
良く、更に、電気的な可変表示部材として、LEDラン
プが点滅移動して可変表示するものやLCD(液晶)に
よって可変表示するものであっても良い。また、第3実
施例のようなライン表示式可変表示装置として、機械的
なドラムを使用したものでも良い。また、機械的な可変
表示部材と電気的な可変表示部材とを組み合わせたもの
であっても良い。
【0066】また、いずれの実施例においても、所定価
値として、可変入賞球装置を例示したが、他の入賞球装
置であっても良いし、直接、景品玉を多量に排出させる
ようにしても良い。要は、弾球遊技において、遊技者に
利益となる価値であれば、どのような価値であっても良
い。
【0067】また、可変表示装置の表示態様として、通
常時は、装飾的な効果を出させるために常に可変表示さ
せ、始動入賞口に入賞した時点から特定表示状態を表示
させるための表示態様となって可変表示開始させるよう
にしても良い。この際、装飾的な可変表示と、可変表示
装置の本来的な機能としての可変表示とを区別できるよ
うに、たとえば、本来的な可変表示(始動入賞口の入賞
によって開始する)をしている旨の報知ランプ等を点灯
させるようにした方が好ましい。
【0068】また、上記した3つの実施例では、特定表
示状態出現確率増加制御手段の作動を終了させる条件と
して、特定表示状態の出現回数によって規制されるもの
を示したが、これに限らず、たとえば、特定表示状態確
率増加制御手段の作動が開始してから所定時間経過する
ことによって作動終了としたり、あるいは可変表示装置
が所定回数作動したことにより、更には、可変表示装置
の表示態様が予め定められた表示態様となったときに、
それぞれ作動終了とするようにしても良い。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明は、最初の特定表
示が出現すると、遊技者に対して入賞球装置制御手段を
作動させるとともに、次回以降の所定回数の特定表示の
出現確率を最初の出現確率よりも増加させるようにして
いるので、最初の特定表示が出現すると、比較的短い時
間間隔で次回の特定表示が出現するようになるので、遊
技者に対して、より興趣のある遊技を提供することがで
きる。また、むやみに高確率状態が継続するのではな
く、高確率における特定表示の出現回数を制限している
ので、遊技場にとっても管理のし易い弾球遊技機を提供
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面の概略を示す背面概略図
である。
【図3】可変入賞球装置の正面図である。
【図4】第1実施例に係る可変表示装置の正面図であ
る。
【図5】第1実施例に係る可変表示装置の平面断面図で
ある。
【図6】第1実施例に係る可変表示装置の側面断面図で
ある。
【図7】投光器および受光器と透孔との関係を示す説明
図である。
【図8】可変表示部材の遊技者に対する表示と、そのと
きの受光器と透孔との関係を示す説明図である。
【図9】同じく、可変表示部材の遊技者に対する表示
と、そのときの受光器と透孔との関係を示す説明図であ
る。
【図10】同じく、可変表示部材の遊技者に対する表示
と、そのときの受光器と透孔との関係を示す説明図であ
る。
【図11】同じく、可変表示部材の遊技者に対する表示
と、そのときの受光器と透孔との関係を示す説明図であ
る。
【図12】同じく、可変表示部材の遊技者に対する表示
と、そのときの受光器と透孔との関係を示す説明図であ
る。
【図13】第1実施例の制御を示す制御回路構成ブロッ
ク図である。
【図14】図9に示す制御回路の動作を示すフロー図で
ある。
【図15】図9に示す制御回路の動作を示すフロー図で
ある。
【図16】図9に示す制御回路の動作を示すフロー図で
ある。
【図17】第2実施例に係る可変表示装置の正面図であ
る。
【図18】第2実施例におけるディジタル式可変部材に
表示される図柄パターンの一例を示す説明図である。
【図19】第3実施例に係る可変表示装置の正面図であ
る。
【図20】第3実施例の制御をする制御回路構成ブロッ
ク図である。
【図21】図16に示す制御回路の動作を示すフロー図
である。
【図22】図16に示す制御回路の動作を示すフロー図
である。
【図23】図16に示す制御回路の動作を示すフロー図
である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 7 遊技盤 52,11a,11b 始動入賞口 19 押ボタンスイッチ(ストップスイッチ) 33,34a,34b 始動入賞玉検出スイッチ 50 可変入賞球装置 70 (機械的)可変表示装置 105 確率表示器 120 マイクロコンピュータ 200、300 (電気的)可変表示装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に配設され、複数の表示状態に可
    変表示可能な可変表示装置と、 遊技者にとって利益となるように可変入賞球装置を所定
    の態様で駆動制御する入賞球装置制御手段と、 前記可変表示装置の表示態様を可変開始する信号を発生
    する可変表示開始信号発生手段と、 前記可変表示装置の可変表示を停止指令する信号を発生
    する停止指令信号発生手段と、 前記可変表示開始信号発生手段出力に応答して前記可変
    表示装置を可変表示駆動し、かつ前記停止指令信号発生
    手段出力に応じて可変表示装置の可変表示駆動を停止す
    る表示駆動制御手段と、 前記可変表示装置が前記入賞球装置制御手段を作動可能
    な特定表示となり得ることを判定する特定表示判定手段
    と、を備えた弾球遊技機において、 前記弾球遊技機は、さらに前記特定表示判定手段の出力
    に基づいて、その出力以後であって前記入賞球装置制御
    手段の作動終了後の前記可変表示装置が特定表示を表示
    する表示確率を増加させる特定表示確率増加制御手段
    と、 増加後の前記特定表示となった回数が所定回数に達した
    ときに、前記特定表示確率増加制御手段の動作を停止し
    て元の表示確率に復帰させる特定表示確率復帰制御手段
    と、を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記特定表示確率増加制御手段の作動中
    において、その作動中であることを表示する表示手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊
    技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62270183A (ja) * 1986-01-31 1987-11-24 サミー工業株式会社 得点確率向上維持装置付きゲ−ム機

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