JP2619084B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2619084B2
JP2619084B2 JP32685889A JP32685889A JP2619084B2 JP 2619084 B2 JP2619084 B2 JP 2619084B2 JP 32685889 A JP32685889 A JP 32685889A JP 32685889 A JP32685889 A JP 32685889A JP 2619084 B2 JP2619084 B2 JP 2619084B2
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和雄 庄司
敦 坂本
郁夫 小川
敏弘 大場
久 上出
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、交流駆動型容量性フラット・マトリクスデ
ィスプレイパネル(以下、薄膜EL表示装置と呼ぶ)など
の表示装置に関する。
従来の技術 たとえば、二重絶縁型(または三重構造)薄膜EL素子
は次のように構成される。
第4図に示すように、ガラス基板1の上にIn2O3より
なる帯状の透明電極2を複数本互いに平行に設け、この
上にたとえばY2O3,Si3N4,Al2O3などの誘電物質3a、Mn
などの活性剤をドープしたZnSよりなるEL層4および上
記と同じくY2O3,Si3N4,TiO2,Al2O3などの誘電物質3b
を蒸着法、スパッタリング法のような薄膜技術を用いて
順次500〜1000Åの薄膜に積層して三層構造にし、その
上に上記透明電極2と直交する方向にAl(アルミニウ
ム)よりなる帯状の背面電極5を複数本互いに平行に設
けている。
上記薄膜EL素子は、その電極間に誘電物質3a,3bに挟
持されたEL層4を介在させたものであるから、等価回路
的には容量性素子と見ることができる。また、この薄膜
EL素子は第5図に示す印加電圧−輝度特性から明らかな
ごとく、200V程度の電圧印加によって駆動される。
上記薄膜EL素子を表示パネルとする薄膜EL表示装置の
基本的な表示動作は、薄膜EL素子の透明電極2をデータ
側電極とし、背面電極5を走査側電極として、データ側
電極に発光/非発光を決める表示データに対応する変調
電圧を与える一方、走査側電極に線順次に書込み電圧を
与えることによって行われる。この表示駆動によって、
上述したEL層4のうちの走査側電極とデータ側電極が交
差する画素の部分に、書込み電圧と変調電圧の重畳効果
あるいは相殺効果が生じて、画素には発光しきい値電圧
以上あるいは発光しきい値電圧以下の電圧(以下、実効
電圧と呼ぶ)が印加され、これによって各画素が発光/
非発光の状態になり、所定の表示が得られる。
従来、このような薄膜EL表示装置において、各画素の
輝度を複数段階に変化させる階調表示を行う駆動方法と
して、走査側電極にランプ波形の書込み電圧を印加し、
データ側電極に印加する変調電圧のパルス幅を階調表示
データ(輝度データ)に応じて変化させ、画素にかかる
実効電圧の面積(強度)を制御するパルス幅変調方式が
知られている。
第6図は、一般的な薄膜EL表示装置の構成を概略的に
示す回路図である。表示パネル10は発光しきい値電圧V
th(VW<Vth+VM)の薄膜EL素子からなり、この図では
X方向電極をデータ側電極とし、Y方向電極を走査側電
極として電極のみを表示している。
走査側駆動回路20,30は、高耐圧プッシュプルドライ
バICからなる駆動回路であって、走査側電極の奇数ライ
ンと偶数ラインにそれぞれ対応付けられている。これら
の走査側駆動回路20,30には、プルアップスイッチング
素子PT1〜PTi、プルダウンスイッチング素子NT1〜NTi
や、これらのスイッチング素子をオン・オフ制御する論
理回路(シフトレジスタ・ラッチ回路21,31)などが含
まれる。
データ側駆動回路40も高耐圧プッシュプルドライバIC
からなる駆動回路であって、表示パネル10のデータ側電
極に対応付けられている。このデータ側駆動回路40にも
プルアップスイッチング素子UT1〜UTj、プルダウンスイ
ッチング素子DT1〜DTjや、これらのスイッチング素子を
オン・オフ制御する論理回路(シフトレジスタ・ラッチ
回路41、カウンタ・コンパレータ回路42)などが含まれ
る。この論理回路は、データ側駆動回路40から出力され
る変調電圧のパルス幅を階調表示データに応じて制御す
る機能を持つ。
スイッチング回路50は、上記走査側駆動回路20,30の
全プルダウンスイッチング素子NT1〜NTiに共通に接続さ
れているプルダウン共通線の電位を負極性のランプ波書
込み電圧と0Vとに切替えるための回路であって、2つの
スイッチSW3,SW4によって構成されている。
スイッチング回路60は、上記走査側駆動回路20,30の
全プルアップスイッチング素子PT1〜PTiに共通に接続さ
れているプルアップ共通線の電位を正極性のランプ波書
込み電圧と0Vとに切替えるための回路であって、2つの
スイッチSW1,SW2によって構成されている。
スイッチング回路70は、上記データ側駆動回路40の全
プルアップスイッチング素子UT1〜UTjに共通に接続され
ているプルアップ共通線の電位を1/2VMとVMとに切替え
るための回路であって、2つのスイッチSW5,SW6やコン
デンサCMなどによって構成されている。
以下、走査側電極に正極性の書込み電圧を印加する一
方の走査期間中の駆動をP駆動と呼び、負極性の書込み
電圧を印加する他方の走査期間中の駆動をN駆動と呼
ぶ。
第7図は、上記薄膜EL表示装置のスイッチング回路5
0,60に書込み電圧を供給する書込み電圧供給回路80の概
略的な構成を示すブロック図である。VM発生回路81は外
部から供給される一定電圧1/2VMに基づき、その2倍の
電位の電圧VMを生成する回路であり、この回路の次段に
は正ランプ波発生回路82と−VM発生回路83とが接続され
ている。
正ランプ波発生回路82は、VM発生回路81から出力され
る電圧V を受けて0VからVMへと上昇するランプ波を生成
する機能を持つ回路であり、−VM発生回路83はVM発生回
路81からの出力電圧VMを受けてこれを逆極性の電圧−VM
に変換する回路である。この回路83の次段には負ランプ
波発生回路84が接続されている。この負ランプ波発生回
路84は、−VM発生回路83から出力される電圧−VMを受け
て0Vから−VMへと下降するランプ波を生成する機能を持
つ回路である。
上記正ランプ波発生回路82の出力端子には、コンデン
サC3のマイナス端子が接続され、このコンデンサC3のプ
ラス端子は第5図に示すスイッチング回路60のスイッチ
SW1の入力端子に接続されている。また、このプラス端
子にはダイオード85を介して定電圧VWを供給する電源86
が接続されている。
一方、上記負ランプ波発生回路84の出力端子には、別
のコンデンサC4のプラス端子が接続され、このコンデン
サC4のマイナス端子は第5図に示すスイッチング回路50
のスイッチSW3の入力端子に接続されている。また、こ
のマイナス端子にはダイオード87を介して定電圧−VW
VMを供給する電源88が接続されている。
第8図は、上記書込み電圧供給回路80の各部における
電圧の波形図を示す。そのうち、第8図(1)は正ラン
プ波発生回路82で生成される正極性のランプ波を、第8
図(2)は負ランプ波発生回路84で生成される負極性の
ランプ波をそれぞれ示している。また、第8図(3)は
P駆動用のランプ波書込み電圧としてスイッチング回路
60に与えられるコンデンサC3のプラス端子の電位の波形
を、第8図(4)はN駆動用のランプ波書込み電圧とし
てスイッチング回路50に与えられるコンデンサC4のマイ
ナス端子の電位の波形をそれぞれ示している。
上記書込み電圧供給回路80の動作は次のようにして行
われる。
コンデンサC3には、正ランプ波発生回路82の出力が0V
時に電源86からダイオード85を通して充電電流が流さ
れ、電圧VWが充電される。このときコンデンサC3のプラ
ス端子の電位はVWに保たれる。正ランプ波発生回路82の
出力が第8図(1)のように0VからVMに上昇すると、コ
ンデンサC3のプラス端子の電位はVWからVW+VMに持ち上
げられる。このようにして、コンデンサC3のプラス端子
で得られるP駆動用のランプ波書込み電圧は第8図
(3)のような波形となる。
一方、コンデンサC4には、負ランプ波発生回路84の出
力が0V時にダイオード87を通して電源88へと流れる充電
電流が流れ込み、電圧−VW+VMが充電される。このとき
コンデンサC4のマイナス端子の電位は−VW+VMに保たれ
る。正ランプ波発生回路84の出力が第8図(2)のよう
に0Vから−VMに下降すると、コンデンサC4のマイナス端
子の電位は−VM+VMから−VWに引き下げられる。このよ
うにして、コンデンサC4のマイナス端子で得られるN駆
動用のランプ波書込み電圧は第8図(4)のような波形
となる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述した従来の薄膜EL表示装置では、
P駆動用のランプ波書込み電圧とN駆動用のランプ波書
込み電圧とを得る書込み電圧供給回路80として、VM発生
回路81や正ランプ波発生回路82のほか、−VM発生回路83
や負ランプ波発生回路84を組み込んだ回路が必要であ
り、回路構成が複雑となってコストアップを招くばかり
でなく装置の信頼性もそれだけ低下するという問題点が
あった。
したがって本発明の目的は、簡単な回路構成でランプ
波書込み電圧による交流駆動を行うことができ、製造コ
ストの低減および信頼性の向上を図ることができるよう
にした表示装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、互いに交差する方向に配列した複数の走査
側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在さ
せ、データ側電極には表示データに応じてパルス幅を変
化させた変調電圧を印加し、走査側電極には各走査期間
中に、線順次でランプ波書込み電圧を印加して走査し、
階調表示を行うようにした表示装置において、 一方の走査期間中に、一定の第1レベル電圧から一定
の第2レベル電圧VMに変化する一方勾配と、他方の走査
期間中に、前記第2レベル電圧VMから前記第1レベル電
圧に変化する他方勾配とを繰り返す正または負のいずれ
か一方の極性のランプ波電圧を出力端子から出力するラ
ンプ波発生回路と、 マイナス端子がランプ波発生回路の出力端子に接続さ
れる第1書込み電圧発生用コンデンサC1と、 予め定める正極性の電圧VMを出力する第1電源と、 カソードが第1書込み電圧発生用コンデンサC1のプラ
ス端子に接続され、アノードが第1電源に接続される第
1ダイオード93と、 プラス端子がランプ波発生回路の出力端子に接続され
る第2書込み電圧発生用コンデンサC2と、 予め定める負極性の電圧(−VW+VM)を出力する第2
電源と、 アノードが第2書込み電圧発生用コンデンサC2のマイ
ナス端子に接続され、カソードが第2電源に接続される
第2ダイオード95と、 前記一方の走査期間中に第1書込み電圧発生用コンデ
ンサC1のプラス端子からの出力電圧を走査側電極に印加
して走査し、前記他方の走査期間中に第2書込み電圧発
生用コンデンサC2のマイナス端子からの出力電圧を走査
側電極に印加して走査するスイッチング駆動手段20,30,
50,60とを含むことを特徴とする表示装置である。
作用 本発明によれば、一方の走査期間中、ランプ波発生回
路から出力されるランプ波電圧がたとえば上りの第1勾
配のとき、第1書込み電圧発生用コンデンサC1のプラス
端子に正極性つまりP駆動用ランプ波書込み電圧が出力
され、また他方の走査期間中、ランプ波発生回路から出
力されるランプ波電圧がたとえば下りの第2勾配のと
き、第2書込み電圧発生用コンデンサC2のマイナス端子
に負極性つまりN駆動用ランプ波書込み電圧が出力され
る。第1電源からの正極性の電圧VWは、第1ダイオード
93を経て第1書込み電圧発生用コンデンサC1のプラス端
子に与えられる。第2電源の負極性の電圧(−VW+VM
は、第2ダイオード95を経て第2書込み電圧発生用コン
デンサC2のマイナス端子に与えられる。したがって、交
流駆動による階調表示のための一方の走査期間のランプ
波書込み電圧および他方の走査期間のランプ波書込み電
圧が簡単な回路構成によって得られる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例である表示装置における
書込み電圧供給回路90の概略的な構成を示す回路図であ
る。この実施例の表示装置は、交流駆動型の薄膜EL表示
装置であって、その概略的な構成は上述した従来の薄膜
EL表示装置(第5図)と同じである。したがって、ここ
では第5図をそのまま用いることとし、その概略的な構
成の説明は省略する。
第1図に示す書込み電圧供給回路90において、VM発生
回路91は外部から供給される一定電圧1/2VMに基づき、
その2倍の電位の電圧VMを生成する回路であり、この回
路の次段には正ランプ波発生回路92が接続されている。
正ランプ波発生回路92は、VM発生回路91から出力され
る電圧VMを受けて0VからVMへと上昇する上り勾配とVM
ら0Vへと下降する下り勾配とを交互に繰り返すランプ波
を生成する機能を持つ回路である。
上記正ランプ波発生回路92の出力端子には、P駆動用
書込み電圧発生コンデンサC1のマイナス端子が接続さ
れ、このコンデンサC1のプラス端子は第6図に示すスイ
ッチング回路60のスイッチSW1の入力端子に接続されて
いる。また、このプラス端子にはダイオード93を介して
定電圧VWを供給する電源94が接続されている。
これとは別に、上記正ランプ波発生回路92の出力端子
には、N駆動用書込み電圧発生コンデンサC2のプラス端
子が接続され、このコンデンサC2のマイナス端子は第5
図に示すスイッチング回路50のスイッチSW3の入力端子
に接続されている。また、このマイナス端子にはダイオ
ード95を介して定電圧−VW+VMを供給する電源96が接続
されている。
第2図は、上記書込み電圧供給回路90の各部における
電圧の波形図を示す。そのうち、第2図(1)は正ラン
プ波発生回路92で生成されるランプ波を、第2図(2)
はP駆動用のランプ波書込み電圧としてスイッチング回
路70に与えられるP駆動用書込み電圧発生コンデンサC1
のプラス端子の電位の波形を、第2図(3)はN駆動用
のランプ波書込み電圧としてスイッチング回路50に与え
られるN駆動用書込み電圧発生コンデンサC2のマイナス
端子の電位の波形をそれぞれ示している。
第3図は、第6図に示す薄膜EL表示装置のデータ側電
極X2に印加される変調電圧(第3図(1))、走査側電
極Y1に印加される書込み電圧(第3図(2))、これら
電極X2,Y1の交差部に位置する画素Aに印加される実効
電圧(第3図(3))を示す波形図である。
次に、第2図および第3図の波形図を参照して、上記
薄膜EL表示装置の階調表示動作を説明する。
まず、書込み電圧供給回路80の動作は次のようにして
行われる。
第1図の書込み電圧供給回路90において、P駆動用書
込み電圧発生コンデンサC1には、正ランプ波発生回路92
の出力が0V時に電源94からダイオード93を通して充電電
流が流され、電圧VWが充電される。このときコンデンサ
C1のプラス端子の電位はVWに保たれる。正ランプ波発生
回路92の出力が第2図(1)のように0VからVMに上昇す
ると、コンデンサC1のプラス端子の電位はVWからVW+VM
に持ち上げられる。このようにして、コンデンサC1のプ
ラス端子で得られるP駆動用のランプ波書込み電圧は第
2図(2)のような波形となる。
一方、N駆動用書込み電圧発生コンデンサC2には、正
ランプ波発生回路92の出力がVM時にダイオード95を通し
て電源96へと流れる充電電流が流れ込み、電圧VWが充電
される(C2のプラス端子はVM、C2のマイナス端子は−VW
+VMのためC2にはVM−(−VW+VM)=VWとなりVWが充電
される)。このときコンデンサC2のマイナス端子の電位
は−VW+VMに保たれる。正ランプ波発生回路92の出力が
第2図(1)のようにVMから0Vに下降すると、コンデン
サC2のマイナス端子の電位は−VM+VMから−VWに引き下
げられる。このようにして、コンデンサC2のマイナス端
子で得られるN駆動用のランプ波書込み電圧は第2図
(3)のような波形となる。
第3図の画素Aの駆動において、画素Aには走査側駆
動回路20から走査側電極Y1に与えられる書込み電圧V
Yと、データ側駆動回路40からデータ側電極X2に与えら
れる変調電圧VXとの差分VY−VX(走査側電極を基準とし
て)が実効電圧として印加される。
P駆動においては、上述した書込み電圧供給回路90の
P駆動用書込み電圧発生コンデンサC1のプラス端子から
出力される正極性のランプ波書込み電圧が第3図(2)
に示す波形となって、スイッチング回路60のスイッチSW
1および走査側駆動回路20を通して走査側電極Y1に印加
される。このときデータ側電極X2には、第3図(1)に
破線で示すように0VからVMへと立上がるタイミングを階
調表示データに応じて異ならせた変調電圧(つまり階調
表示データに応じてパルス幅を変化させた変調電圧)が
データ側駆動回路40から印加される。すなわち、たとえ
ば一番輝度の低い階調B0から一番輝度の高い階調B15ま
で16段階の階調を与える階調表示の場合(途中の階調を
B1〜B14とする)、最高の階調B15では変調電圧は0Vつま
りパルス幅0と設定され、階調が低くなるにつれて変調
電圧のパルス幅は広くなり、最低の階調B0では変調電圧
のパルス幅は書込み電圧の全幅にまたがるパルス幅とな
るように設定される。その結果、このとき画素Aに印加
される実効電圧の面積(強度)は、第3図(3)の波形
図に破線で示すように変調電圧のパルス幅が広くなるに
つれて減少し、狭くなるにつれて増大する。
これに対してN駆動においては、書込み電圧供給回路
90のN駆動用書込み電圧発生コンデンサC2のマイナス端
子から出力される負極性のランプ波書込み電圧が第3図
(2)に示す波形となって走査側電極Y1に印加される。
このときデータ側電極X2には、第3図(1)に破線で示
すようにVMから0Vへと立下がるタイミングを階調表示デ
ータに応じて異ならせた変調電圧がデータ側駆動回路40
から印加される。すなわち、16階調B0〜B15の階調表示
において、最低の階調B0では変調電圧は0Vつまりパルス
幅0と設定され、階調が高くなるにつれて変調電圧のパ
ルス幅は広くなり、最高の階調B15では変調電圧のパル
ス幅は書込み電圧の全幅にまたがるパルス幅となるよう
に設定される。その結果、このとき画素Aに印加される
実効電圧の面積(強度)は、第3図(3)の波形図に破
線で示すように変調電圧のパルス幅が広くなるにつれて
増大し、狭くなるにつれて減少する。
このようにして、P駆動およびN駆動のいずれの場合
にも、表示すべき階調に応じた面積(強度)の実効電圧
が画素Aに印加され階調表示が行われる。
ここでは、ランプ波電圧を正極性とすることによっ
て、ランプ波電圧が上り勾配のときのP駆動用書込み電
圧発生コンデンサプラス端子の電位を正極性のランプ波
書込み電圧として出力し、ランプ波電圧が下り勾配のと
きのN駆動用書込み電圧発生コンデンサのマイナス端子
の電位を負極性のランプ波書込み電圧として出力した場
合で説明を行っているが、ランプ波電圧を負極性とする
ことによって、ランプ波電圧が下り勾配のときを正極性
のランプ波書込み電圧として取出し、上り勾配のときを
負極性のランプ波書込み電圧として取出した場合におい
ても、同様の動作で階調表示を行える。
上述したように、書込み電圧がランプ波形とされてい
ることから、実効電圧の波高値も変調電圧のパルス幅に
応じて変化することになり、多段階に亘る階調表示が安
定化することになる。
発明の効果 以上のように本発明の表示装置によれば、一定の第1
レベル電圧から一定の第2レベル電圧に変化する第1勾
配と、前記第2レベル電圧から前記第1レベル電圧に変
化する第2勾配とを繰り返すランプ波発生回路からの出
力である正または負のいずれか一方の極性を有するラン
プ波電圧が上り勾配(または下り勾配)のとき、第1書
込み電圧発生用コンデンサC1のプラス端子に正極性つま
りP駆動用ランプ波書込み電圧が出力され、またランプ
波発生回路から出力されるランプ波電圧が下り勾配(ま
たは上り勾配)のとき、第2書込み電圧発生用コンデン
サC2のマイナス端子に負極性つまりN駆動用ランプ波書
込み電圧が出力されるように構成し、第1電源からの正
極性の電圧VW)は、第1ダイオード93を経て第1書込み
電圧発生用コンデンサC1のプラス端子に与えられ、第2
電源の負極性の電圧(−VW+VM)は第2ダイオード95を
経て第2書込み電圧発生用コンデンサC2のマイナス端子
に与えられているので、交流駆動による階調表示のため
の一方の走査期間のランプ波書込み電圧および他方の走
査期間のランプ波書込み電圧を簡単な回路構成によって
得ることができ、コストの低減および信頼性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である表示装置に用いられる
書込み電圧供給回路の概略的な構成を示す回路図、第2
図はその書込み電圧供給回路における各部の電圧を示す
波形図、第3図はその表示装置の一画素への印加電圧を
示す波形図、第4図は薄膜EL素子の一部切欠き斜視図、
第5図はその薄膜EL素子の印加電圧−輝度特性を示すグ
ラフ、第6図は一般的な薄膜EL表示装置の概略的な構成
を示す回路図、第7図は従来の薄膜EL表示装置における
書込み電圧供給回路の構成を示す回路図、第8図はその
書込み電圧供給回路の各部における電圧を示す波形図で
ある。 10……表示パネル、20,30……走査側駆動回路、40……
データ側駆動回路、50,60,70……スイッチング回路、90
……書込み電圧供給回路、91……VM発生回路、92……正
ランプ波発生回路、C1……P駆動用書込み電圧発生コン
デンサ、C2……N駆動用書込み電圧発生コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 敏弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 上出 久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−15295(JP,A) 特開 平2−149888(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに交差する方向に配列した複数の走査
    側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在さ
    せ、データ側電極には表示データに応じてパルス幅を変
    化させた変調電圧を印加し、走査側電極には各走査期間
    中に、線順次でランプ波書込み電圧を印加して走査し、
    階調表示を行うようにした表示装置において、 一方の走査期間中に、一定の第1レベル電圧から一定の
    第2レベル電圧VMに変化する一方勾配と、他方の走査期
    間中に、前記第2レベル電圧VMから前記第1レベル電圧
    に変化する他方勾配とを繰り返す正または負のいずれか
    一方の極性のランプ波電圧を出力端子から出力するラン
    プ波発生回路と、 マイナス端子がランプ波発生回路の出力端子に接続され
    る第1書込み電圧発生用コンデンサC1と、 予め定める正極性の電圧VMを出力する第1電源と、 カソードが第1書込み電圧発生用コンデンサC1のプラス
    端子に接続され、アノードが第1電源に接続される第1
    ダイオード93と、 プラス端子がランプ波発生回路の出力端子に接続される
    第2書込み電圧発生用コンデンサC2と、 予め定める負極性の電圧(−VW+VM)を出力する第2電
    源と、 アノードが第2書込み電圧発生用コンデンサC2のマイナ
    ス端子に接続され、カソードが第2電源に接続される第
    2ダイオード95と、 前記一方の走査期間中に第1書込み電圧発生用コンデン
    サC1のプラス端子からの出力電圧を走査側電極に印加し
    て走査し、前記他方の走査期間中に第2書込み電圧発生
    用コンデンサC2のマイナス端子からの出力電圧を走査側
    電極に印加して走査するスイッチング駆動手段20,30,5
    0,60とを含むことを特徴とする表示装置。
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