JP2619082B2 - エスカレータの欄干 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はエスカレータの欄干に関する。

（従来の技術） 従来のエスカレータの欄干について第３図〜第６図に
示す例により説明する。

エスカレータの踏段１の両側に設けられた欄干２は、
一般にガラス、プラスチックなどからなる欄干パネル３
の上端部に、取付け金具４により、デッキボード５を取
付け、デッキボード５の上部に手すりレール６を固定
し、更に手すりベルト７が前記手すりレール６に嵌まっ
て、踏段１と同期して移動する構成となっている。

この様な欄干の場合は手すりベルトとデッキボードと
の間は十分なすき間があり、手すりベルトの下側に乗客
の指が在ってもその指が手すりベルトとデッキボードと
のすき間に挟み込まれることなどは無かった。

しかし最近は、デッキボード５と手すりベルト７との
すき間Ａを小さくした欄干（第５図）や、デッキボード
５を無くして欄干パネル３の上部に直接手すりレール６
を固定するスリム欄干（第６図）が設置されてきてい
る。

これらの欄干は欄干上部の外観をすっきりさせること
によって意匠性の向上を計ったものであり、エスカレー
タの外観を良くすることが出来るという利点をもってい
る。

（発明が解決しようとする課題） しかし、これらの欄干は手すりベルト７の裏側の顎部
（端部）とデッキボードのすき間Ａ或いは手すりレール
とのすき間Ｂに乗客の指を挟み込むことがある。

最近その設置が多くなってきたスリム欄干は、欄干上
部の外観をすっきりさせて意匠性の向上を図ったもので
あるが、手すりベルトが薄く小型で乗客が掴みやすい半
面指が裏側の顎部に接触して、そのすき間に挟み込まれ
ることもありうる。

又スリム欄干は照明を取付けにくい構成であるので、
すき間部分が暗く見え難いため指を挟みやすいことにも
なる。

そこで本発明ではスリム欄干の手すりレールと手すり
ベルトのすき間に指などを挟まないように、且つ欄干の
意匠性も更に向上させたものとすることを目的としたも
のである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記目的達成のため、本発明は手すりレール内部に照
明ランプを設け、手すりレールに照明用の穴を開けると
供に、手すりレールと手すりベルトとのすき間にアクリ
ル製の照明カバを付け、このすき間を塞いでしまう。

（作用） このように構成して手すり内部に設けた照明装置が照
明穴を透して照明カバを照らし、乗客の注意を喚起し、
同時に照明カバが、手すりベルトと手すりレールのすき
間を塞いで、指が挟まれる事を無くし、且つ、照明によ
り欄干の意匠性が向上する。

（実施例） 本発明について第１図、第２図に示す実施例に基づい
て説明する。

スリム欄干の手すりレール６内部にランプ８を間隔を
置いて設ける。手すりレール６には、このランプ８に対
応する位置に照明用穴９を明ける。

手すりベルト７の裏側の顎部（端部）と手すりレール
６とのすき間Ｂにアクリル製の照明カバ10を挿し込み、
その片側を手すりレール６下部にねぢで固定し、他側は
斜め上方に延長して、先端を手すりベルト７の裏側の顎
部の上面に接触させ、すき間を塞ぐ。

この様な構成にして、照明ランプ８を点灯すると照明
カバ10が明るくなり、乗客にすき間Ｂの存在を示すこと
になる。

〔発明の効果〕

本発明により欄干の手すりレールと手すりベルトのす
き間に乗客の指が挟み込まれることがなく、しかも手す
りレール内の照明装置がすき間の存在を乗客に示し、且
つ、欄干の外観を良くすることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による欄干上部縦断面図、第２図は第１
図II矢視図、第３図はエスカレータ欄干概略側面図、第
４図、第５図、第６図は各々従来の欄干でその構成が異
なる場合の第３図IV−IV線矢視断面図である。 ３……欄干パネル、５……デッキボード ６……手すりレール、７……手すりベルト ８……照明ランプ、９……照明用穴 10……照明カバ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エスカレータの欄干パネルと、その上に固
   定した手すりレールと、これに嵌まって移動する手すり
   ベルトよりなるエスカレータの欄干において、 前記手すりレールの内側に照明装置を設けると共に、前
   記手すりレールの下部の外側と前記手すりベルト端部と
   のすき間に跨がる透明プラスチック製照明カバを設け、
   その片側を手すりレールの側に固定し、他側を手すりベ
   ルトの端部内側に接触させてなることを特徴とするエス
   カレータの欄干。