JP2618505B2 - 屋根の防水構造 - Google Patents
屋根の防水構造Info
- Publication number
- JP2618505B2 JP2618505B2 JP1323262A JP32326289A JP2618505B2 JP 2618505 B2 JP2618505 B2 JP 2618505B2 JP 1323262 A JP1323262 A JP 1323262A JP 32326289 A JP32326289 A JP 32326289A JP 2618505 B2 JP2618505 B2 JP 2618505B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- waterproof
- water return
- cap
- return member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、勾配屋根の防水構造に係り、ルーフバルコ
ニーの手摺や屋根の棟部分等の防水処理に利用できる。
ニーの手摺や屋根の棟部分等の防水処理に利用できる。
〔背景技術〕 最近では、施工期間の短縮を図るため、予め工場で製
造した複数のユニットを現場で組合わせて建てる工業化
住宅が知られている。この住宅には、屋上にルーフバル
コニーと呼ばれるテラスを形成するために屋根ユニット
と手摺壁を備えたテラスユニットとを配置したものがあ
る。ここで、屋根ユニットは、勾配を有する屋根部と手
摺壁からなる立上がり部とを備えた構造とされ、この立
上がり部には、笠木等の笠状部材が取付けられている。
造した複数のユニットを現場で組合わせて建てる工業化
住宅が知られている。この住宅には、屋上にルーフバル
コニーと呼ばれるテラスを形成するために屋根ユニット
と手摺壁を備えたテラスユニットとを配置したものがあ
る。ここで、屋根ユニットは、勾配を有する屋根部と手
摺壁からなる立上がり部とを備えた構造とされ、この立
上がり部には、笠木等の笠状部材が取付けられている。
この笠状部材と勾配屋根部との間で防水処理を施す必
要があるが、従来では、笠状部材および屋根部のそれぞ
れに防水シートを張り付け、これらの防水シートの端縁
を重ね合わせ、その重合部を接着して接続することによ
り、二枚の防水シートを一続きにして屋根全体の防水処
理を行っていた。
要があるが、従来では、笠状部材および屋根部のそれぞ
れに防水シートを張り付け、これらの防水シートの端縁
を重ね合わせ、その重合部を接着して接続することによ
り、二枚の防水シートを一続きにして屋根全体の防水処
理を行っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上述のような防水処理では、接着剤に
よる湿式処理が行われるため、長い養生時間が必要とな
るので、施工時間が長いという欠点がある。このため、
もっと短時間で施工できる乾式処理のみの防水構造が要
望されていた。
よる湿式処理が行われるため、長い養生時間が必要とな
るので、施工時間が長いという欠点がある。このため、
もっと短時間で施工できる乾式処理のみの防水構造が要
望されていた。
本発明の目的は、乾式処理のみの迅速な防水施工が行
える屋根の防水構造を提供するにある。
える屋根の防水構造を提供するにある。
本発明は、勾配屋根の上端縁に、当該勾配屋根の屋根
面から上方に立ち上がる立ち上がり部と、この立ち上が
り部の上端側を前記勾配屋根の軒先側へ折り返した折り
返し部とを有する水返し部材が取付けられ、この水返し
部材の上方には、当該水返し部材の上方を覆う笠状部材
が配置され、かつ、前記折り返し部の上に可撓性を有す
る防水部材が載置され、この防水部材は、前記笠状部材
の内面と前記水返し部材の折り返し部の上面との間に挟
まれていることを特徴とする。
面から上方に立ち上がる立ち上がり部と、この立ち上が
り部の上端側を前記勾配屋根の軒先側へ折り返した折り
返し部とを有する水返し部材が取付けられ、この水返し
部材の上方には、当該水返し部材の上方を覆う笠状部材
が配置され、かつ、前記折り返し部の上に可撓性を有す
る防水部材が載置され、この防水部材は、前記笠状部材
の内面と前記水返し部材の折り返し部の上面との間に挟
まれていることを特徴とする。
このような本発明においては、笠状部材で勾配屋根の
上端縁が覆われるとともに、勾配屋根の上端縁に水返し
部材が設けられているので、強風にあおられた雨水が笠
状部材と勾配屋根との隙間から勾配屋根の内部へ進入す
ることが防止されるうえ、防水部材が笠状部材の内面と
水返し部材の折り返し部の上面との間に挟まれているの
で、豪雨の際にも、笠状部材と水返し部材との隙間から
勾配屋根の内部へ雨水が進入することが防止され、優れ
た防水性能が確保される。
上端縁が覆われるとともに、勾配屋根の上端縁に水返し
部材が設けられているので、強風にあおられた雨水が笠
状部材と勾配屋根との隙間から勾配屋根の内部へ進入す
ることが防止されるうえ、防水部材が笠状部材の内面と
水返し部材の折り返し部の上面との間に挟まれているの
で、豪雨の際にも、笠状部材と水返し部材との隙間から
勾配屋根の内部へ雨水が進入することが防止され、優れ
た防水性能が確保される。
ここで、水返し部材には、勾配屋根の屋根面から上方
に立ち上がる立ち上がり部と、この立ち上がり部の上端
側を前記勾配屋根の軒先側へ折り返した折り返し部とが
設けられ、水返し部材の上部の折り返し部に防水部材が
取付けられているので、防水部材が勾配屋根の屋根面か
ら突出し、笠状部材の取付けに伴って、笠状部材の内面
と水返し部材の折り返し部の上面とで防水部材を確実に
挟むことが可能となるうえ、水返し部材の上端側を折り
返した折り返し部には、粘着テープ等により、防水部材
が容易に固定できるようになるため、屋根の防水構造の
施工が容易となる。
に立ち上がる立ち上がり部と、この立ち上がり部の上端
側を前記勾配屋根の軒先側へ折り返した折り返し部とが
設けられ、水返し部材の上部の折り返し部に防水部材が
取付けられているので、防水部材が勾配屋根の屋根面か
ら突出し、笠状部材の取付けに伴って、笠状部材の内面
と水返し部材の折り返し部の上面とで防水部材を確実に
挟むことが可能となるうえ、水返し部材の上端側を折り
返した折り返し部には、粘着テープ等により、防水部材
が容易に固定できるようになるため、屋根の防水構造の
施工が容易となる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第2図には、本実施例の住宅1が示され、この住宅1
は、複数のユニットが連結されて構成された工業化住宅
である。住宅1の上部には、屋根部3,4を備えた屋根ユ
ニット5,6およびテラスユニット7が配置され、これら
のユニット5,6,7で囲まれた空間からテラス8が形成さ
れている。テラス8には、床部10が設けられ、床部10の
両端にそれぞれ立上がり部20が設けられている。この立
上がり部20の頂上には、笠状部材としての笠木50が載置
される。
は、複数のユニットが連結されて構成された工業化住宅
である。住宅1の上部には、屋根部3,4を備えた屋根ユ
ニット5,6およびテラスユニット7が配置され、これら
のユニット5,6,7で囲まれた空間からテラス8が形成さ
れている。テラス8には、床部10が設けられ、床部10の
両端にそれぞれ立上がり部20が設けられている。この立
上がり部20の頂上には、笠状部材としての笠木50が載置
される。
屋根ユニット5,6における床部10は、第1図に示され
ように、骨組みであるフレーム11とこのフレーム11上に
載置された床材12とで構成される。
ように、骨組みであるフレーム11とこのフレーム11上に
載置された床材12とで構成される。
屋根ユニット5,6における立上がり部20の内部には、
図示されない柱を介してフレーム11に支持された四角筒
状の梁21が上面を傾斜させた状態で配置されている。こ
の梁21の第1図中右側には、断面略三角形状の部材21A
が上面を水平にし、かつ側面を鉛直にして固着されてい
る。この部材21Aの側面に断面略L字形状の支持部材21B
が固定され、支持部材21Bで木材等で組まれた枠組22が
支持されている。枠組22には、野地板23が取付けられ、
野地板23の側面から前記支持部材21Bの上面にかけて防
水シート25Aが張り付けられている。防水シート25Aに覆
われた野地板23の側面には、所定間隔毎に角棒状の胴縁
26が複数縦に取付けられた防火サイディング27が配置固
定される。
図示されない柱を介してフレーム11に支持された四角筒
状の梁21が上面を傾斜させた状態で配置されている。こ
の梁21の第1図中右側には、断面略三角形状の部材21A
が上面を水平にし、かつ側面を鉛直にして固着されてい
る。この部材21Aの側面に断面略L字形状の支持部材21B
が固定され、支持部材21Bで木材等で組まれた枠組22が
支持されている。枠組22には、野地板23が取付けられ、
野地板23の側面から前記支持部材21Bの上面にかけて防
水シート25Aが張り付けられている。防水シート25Aに覆
われた野地板23の側面には、所定間隔毎に角棒状の胴縁
26が複数縦に取付けられた防火サイディング27が配置固
定される。
一方、梁21の傾斜した上面には、屋根部3,4を構成す
る野地板24が取付けられ、野地板24の表面に防水シート
25Bが張り付けられている。この防水シート25Bを介して
防火サイディング28が野地板24に張り付けられている。
野地板24の上端縁、すなわち、屋根部3,4の上端縁に
は、断面略「コ」字形状に成形された長尺の水返し部材
24Aが配置されている。この水返し部材24Aは、勾配屋根
の屋根部3,4の屋根面から上方に立ち上がる立ち上がる
部24Cと、この立ち上がり部24Cの上端側を屋根部3,4の
軒先側へ折り返した折り返し部24Dとを有するものであ
り、野地板24および防水シート25Bの端部間に挟まれた
状態で野地板24に取付けられている。水返し部材24Aの
上方の一辺には、可撓性を有する防水部材24Bが載置さ
れ、水返し部材24Aに粘着テープ等で固定されている。
この防水部材24Bは、ブチルゴムのコンプリフォーム等
で形成される。
る野地板24が取付けられ、野地板24の表面に防水シート
25Bが張り付けられている。この防水シート25Bを介して
防火サイディング28が野地板24に張り付けられている。
野地板24の上端縁、すなわち、屋根部3,4の上端縁に
は、断面略「コ」字形状に成形された長尺の水返し部材
24Aが配置されている。この水返し部材24Aは、勾配屋根
の屋根部3,4の屋根面から上方に立ち上がる立ち上がる
部24Cと、この立ち上がり部24Cの上端側を屋根部3,4の
軒先側へ折り返した折り返し部24Dとを有するものであ
り、野地板24および防水シート25Bの端部間に挟まれた
状態で野地板24に取付けられている。水返し部材24Aの
上方の一辺には、可撓性を有する防水部材24Bが載置さ
れ、水返し部材24Aに粘着テープ等で固定されている。
この防水部材24Bは、ブチルゴムのコンプリフォーム等
で形成される。
ところで、立上がり部20の頂部には、ブラケット30が
支持部材21Bにボルト止めされ、ブラケット30に笠状部
材としての笠木50が着脱自在に取付けられている。
支持部材21Bにボルト止めされ、ブラケット30に笠状部
材としての笠木50が着脱自在に取付けられている。
ブラケット30は、例えば、第3図に示されるように、
アルミ合金押し出し成形等で作られた長尺部材31を所定
長さに切断して形成される。
アルミ合金押し出し成形等で作られた長尺部材31を所定
長さに切断して形成される。
ブラケット30の底板32には、下面に取付案内片33が突
設され、この取付案内片33の図中手前側に弾性変形部35
が設けられ、さらに、これと反対側に複数のボルト挿通
孔34が設けられている。
設され、この取付案内片33の図中手前側に弾性変形部35
が設けられ、さらに、これと反対側に複数のボルト挿通
孔34が設けられている。
また、前記底板32の両端には、高さの異なる一対の側
壁36A,36Bが立設され、一方の側壁36Aが他方の側壁36B
より高くされている。これら側壁36A,36Bの各上端に
は、それぞれ反対方向を向いた一対の溝37A,37Bが設け
られている。これらの溝37A,37Bの上方には、上方向へ
曲線状に延びたガイド片39A,39Bがそれぞれ設けられ
る。また、溝37A,37Bの下方には、側方へ張り出した掛
止片40A,40Bがそれぞれ設けられている。
壁36A,36Bが立設され、一方の側壁36Aが他方の側壁36B
より高くされている。これら側壁36A,36Bの各上端に
は、それぞれ反対方向を向いた一対の溝37A,37Bが設け
られている。これらの溝37A,37Bの上方には、上方向へ
曲線状に延びたガイド片39A,39Bがそれぞれ設けられ
る。また、溝37A,37Bの下方には、側方へ張り出した掛
止片40A,40Bがそれぞれ設けられている。
前記一方の側壁36Aには、側面から突出した操作突片4
1が設けられている。操作突片41の先端には、滑り止め
の溝部42が設けられ、溝部42の両側に係止片43,44が設
けられている。なお、この溝部42は、第1図に示される
ように、前記防火サイディング27の上方やや外側の位置
に配置される。
1が設けられている。操作突片41の先端には、滑り止め
の溝部42が設けられ、溝部42の両側に係止片43,44が設
けられている。なお、この溝部42は、第1図に示される
ように、前記防火サイディング27の上方やや外側の位置
に配置される。
笠木50は、例えば、アルミニウムの押し出し成形材等
によって製作され、第1図に示されるように、ブラケッ
ト30の側壁36A,36Bに対応する位置に、突片51A,51Bが長
手方向全長にわたって一体に突設されている。突片51A,
51Bの先端には、前記溝37A,37Bに対応する突起52A,52B
が対向して設けられている。これらの突起52A,52B部の
溝37A,37Bへの嵌合によって、笠木50が立上がり部20に
固定される。
によって製作され、第1図に示されるように、ブラケッ
ト30の側壁36A,36Bに対応する位置に、突片51A,51Bが長
手方向全長にわたって一体に突設されている。突片51A,
51Bの先端には、前記溝37A,37Bに対応する突起52A,52B
が対向して設けられている。これらの突起52A,52B部の
溝37A,37Bへの嵌合によって、笠木50が立上がり部20に
固定される。
ところで、笠木50の屋根側の側壁50Bは、前記水返し
部材24A上方を覆うように形成されている。そして、笠
木50の下面では、防水部材24Bが笠木50と水返し部材24A
との間で押圧された状態で介装されている。
部材24A上方を覆うように形成されている。そして、笠
木50の下面では、防水部材24Bが笠木50と水返し部材24A
との間で押圧された状態で介装されている。
また、側壁50Bの先端側には、防火サイディング28の
間に隙間55が有り、この隙間55の入口を塞ぐ可撓性シー
ル57が側壁50Bに取付けられている。
間に隙間55が有り、この隙間55の入口を塞ぐ可撓性シー
ル57が側壁50Bに取付けられている。
笠木50のもう一方の側壁50Aは、鉛直方向に延長さ
れ、防火サイディング27との間に隙間54が成形されてい
る。この隙間54の入口は、側壁50Aに取付けられた可撓
性シール56で塞がれ、棒材、物差し等の細長部材60が挿
通可能とされ、この細長部材60の先端により、前記操作
突片41の操作が可能とされる。
れ、防火サイディング27との間に隙間54が成形されてい
る。この隙間54の入口は、側壁50Aに取付けられた可撓
性シール56で塞がれ、棒材、物差し等の細長部材60が挿
通可能とされ、この細長部材60の先端により、前記操作
突片41の操作が可能とされる。
次に、屋根の防水処理について説明する。
まず、屋根ユニット5,6を組立てる際に、屋根部3,4お
よび立上がり部20に対して、それぞれ防水シート25A,25
Bを張り付けておく。また、屋根部3,4の上端縁にそれぞ
れ水返し部材24Aを予め取付け、水返し部材24Aに防水部
材24Bを取り付けておく。
よび立上がり部20に対して、それぞれ防水シート25A,25
Bを張り付けておく。また、屋根部3,4の上端縁にそれぞ
れ水返し部材24Aを予め取付け、水返し部材24Aに防水部
材24Bを取り付けておく。
次いで、笠木50を取付けるにあたって、予め立上がり
部20の頂部に複数のブラケット30を取付けておき、笠木
50の取付けの下準備を行う。
部20の頂部に複数のブラケット30を取付けておき、笠木
50の取付けの下準備を行う。
続いて、ブラケット30の側壁36A,36Bに対して、笠木5
0の突片51A,51Bの位置を合わせ、笠木50の上方から外力
を加える。これにより、防水部材24Bを笠木50で押圧し
て防水部材24Bを圧縮するとともに、突起52A,52Bを溝37
A,37Bにそれぞれ嵌合させる。これにより、圧縮された
防水部材24Bを水返し部材24Aおよび笠木50に密着させて
水の侵入を防止させる。
0の突片51A,51Bの位置を合わせ、笠木50の上方から外力
を加える。これにより、防水部材24Bを笠木50で押圧し
て防水部材24Bを圧縮するとともに、突起52A,52Bを溝37
A,37Bにそれぞれ嵌合させる。これにより、圧縮された
防水部材24Bを水返し部材24Aおよび笠木50に密着させて
水の侵入を防止させる。
なお、突片51A,51Bは、溝37A,37Bまで移動すると、掛
止片40A,40Bに掛止され、突起51A,51Bおよび溝37A,37B
が確実に嵌合する。
止片40A,40Bに掛止され、突起51A,51Bおよび溝37A,37B
が確実に嵌合する。
全てのブラケット30に対して笠木50との嵌合を嵌合さ
せて、笠木50の取付けが完了する。
せて、笠木50の取付けが完了する。
このように、笠木50の取付けが簡単な操作で行われ、
二枚の防水シート25A,25Bを笠木50等で連結して屋根の
防水構造を構成する。従って、このような屋根の防水構
造では、屋根部3,4の端縁部分の防水処理が笠木50を取
付けるだけで完了してしまう。
二枚の防水シート25A,25Bを笠木50等で連結して屋根の
防水構造を構成する。従って、このような屋根の防水構
造では、屋根部3,4の端縁部分の防水処理が笠木50を取
付けるだけで完了してしまう。
一方、笠木50を取り外すには、シール材56を押し退け
て、物差し等の細長部材60を隙間54に挿入し、この部材
60で操作突片41に上方向の外力を加え、弾性変形部35を
変形させる。これにより、溝37Aを突起52Aから外すとと
もに、掛止片40Aを突片51Aに当接させて笠木50を上方へ
押し上げて、笠木50の取り外しを行う(第1図参照)。
て、物差し等の細長部材60を隙間54に挿入し、この部材
60で操作突片41に上方向の外力を加え、弾性変形部35を
変形させる。これにより、溝37Aを突起52Aから外すとと
もに、掛止片40Aを突片51Aに当接させて笠木50を上方へ
押し上げて、笠木50の取り外しを行う(第1図参照)。
この際、溝37Aが突起52Aから一旦外れると、前記外力
を取り除いても突片51Aの先端がガイド片39Aに係止され
るので、突起52Aの溝37Aへの再嵌合が防止される。
を取り除いても突片51Aの先端がガイド片39Aに係止され
るので、突起52Aの溝37Aへの再嵌合が防止される。
前述のような実施例によれば、次のような効果があ
る。
る。
すなわち、笠木50で屋根部3,4の上端縁を覆うととも
に、屋根部3,4の上端縁に水返し部材24Aを設けたので、
強風にあおられた雨水が隙間55から屋根部3,4の内部へ
進入することが防止される。そのうえ、防水部材24Bが
笠木50の内面と折り返し部24Dの上面との間に挟まれて
いるので、豪雨の際に雨水が隙間55にたまっても、笠木
50と水返し部材24Aとの隙間から屋根部3,4の内部へ雨水
が進入せず、優れた防水性能を確保できる。
に、屋根部3,4の上端縁に水返し部材24Aを設けたので、
強風にあおられた雨水が隙間55から屋根部3,4の内部へ
進入することが防止される。そのうえ、防水部材24Bが
笠木50の内面と折り返し部24Dの上面との間に挟まれて
いるので、豪雨の際に雨水が隙間55にたまっても、笠木
50と水返し部材24Aとの隙間から屋根部3,4の内部へ雨水
が進入せず、優れた防水性能を確保できる。
しかも、水返し部材24Aの上部の折り返し部24Dに防水
部材24Bを取付けたので、防水部材24Bが屋根部3,4の屋
根面から突出し、笠木50の取付けにともなって、笠木50
と水返し部材24Aとで防水部材24Bを確実に挟むことが可
能となるうえ、水返し部材24Aの上端側を折り返した折
り返し部24Dに粘着テープ等で防水部材24Bを固定するよ
うにしたので、防水部材24Bの固定が容易となり、以上
により、屋根の防水構造を容易かつ迅速に完成させるこ
とができる。
部材24Bを取付けたので、防水部材24Bが屋根部3,4の屋
根面から突出し、笠木50の取付けにともなって、笠木50
と水返し部材24Aとで防水部材24Bを確実に挟むことが可
能となるうえ、水返し部材24Aの上端側を折り返した折
り返し部24Dに粘着テープ等で防水部材24Bを固定するよ
うにしたので、防水部材24Bの固定が容易となり、以上
により、屋根の防水構造を容易かつ迅速に完成させるこ
とができる。
また、笠木50の両端部内側に形成される隙間54,55の
入口にシール材56,57を配置させたので、十分な防水性
能を得ることができ、さらに、傾斜した屋根側に入口が
ある隙間55の奥に、水返し部材24Aおよび防水部材24Bを
配置して、二重の防水構造としたので、上部の傾斜が緩
い場合にも良好な防水性能を発揮できる。
入口にシール材56,57を配置させたので、十分な防水性
能を得ることができ、さらに、傾斜した屋根側に入口が
ある隙間55の奥に、水返し部材24Aおよび防水部材24Bを
配置して、二重の防水構造としたので、上部の傾斜が緩
い場合にも良好な防水性能を発揮できる。
さらに、シール部56をゴム等の可撓性のあるものと
し、隙間54に物差し等の細長部材60を挿入して、外力を
加えることにより、溝37Aと突起52Aとの嵌合を解除でき
るようにしたので、笠木50を立上がり部20から容易に取
り外すことができ、しかも、外力を取り除いても突起52
Aが溝37Aに再び嵌合しないようにしたので、ブラケット
30の数が多い場合でも笠木50の取り外しが容易にでき
る。
し、隙間54に物差し等の細長部材60を挿入して、外力を
加えることにより、溝37Aと突起52Aとの嵌合を解除でき
るようにしたので、笠木50を立上がり部20から容易に取
り外すことができ、しかも、外力を取り除いても突起52
Aが溝37Aに再び嵌合しないようにしたので、ブラケット
30の数が多い場合でも笠木50の取り外しが容易にでき
る。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではな
く、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は
本発明に含まれるものである。
く、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は
本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施例では、屋根ユニット5,6およびテ
ラスユニット7からテラス8を有する住宅1としたが、
これに限らず、複数の屋根パネルを合掌状に接合して切
妻屋根等の屋根を形成した住宅でもよい。この際、屋根
パネルの上端に水返し部材を取付け、棟を覆う笠状部材
との間で防水部材24Bを介装すればよい。
ラスユニット7からテラス8を有する住宅1としたが、
これに限らず、複数の屋根パネルを合掌状に接合して切
妻屋根等の屋根を形成した住宅でもよい。この際、屋根
パネルの上端に水返し部材を取付け、棟を覆う笠状部材
との間で防水部材24Bを介装すればよい。
また、笠木50をブラケット30で立上がり部20に嵌合構
造で取付けたが、これに限らず、例えば、立上がり部20
に直接ねじで取付けてもよく、要するに、湿式処理を伴
わずに、防水部材24Bを押圧した状態で笠木50を立上が
り部20に取付けられればよい。なお、外力を加える等の
簡単な操作で取付けが行えるものが望ましい。
造で取付けたが、これに限らず、例えば、立上がり部20
に直接ねじで取付けてもよく、要するに、湿式処理を伴
わずに、防水部材24Bを押圧した状態で笠木50を立上が
り部20に取付けられればよい。なお、外力を加える等の
簡単な操作で取付けが行えるものが望ましい。
さらに、防水部材24Bを水返し部材24A側に固定した
が、これに限らず逆に、防水部材24Bを笠木50側に固定
してもよい。
が、これに限らず逆に、防水部材24Bを笠木50側に固定
してもよい。
また、防水部材24Bをブチルゴムのコンプリフォーム
で形成したが、これに限らず、シリコンゴム等で形成し
てもよく、要するに、可撓性および防水性のある部材で
形成されればよい。
で形成したが、これに限らず、シリコンゴム等で形成し
てもよく、要するに、可撓性および防水性のある部材で
形成されればよい。
前述のように、本発明の屋根の防水構造によれば、乾
式処理のみで迅速な防水施工ができるという効果があ
る。
式処理のみで迅速な防水施工ができるという効果があ
る。
第1図は本発明の一実施例の要部を示す断面図、第2図
は同実施例の住宅を示す斜視図、第3図は同実施例に用
いられたブラケットを示す斜視図である。 2……屋根部、24A……水返し部材、24B……防水部材、
24C……立ち上がり部、24D……折り返し部、50……笠状
部材としての笠木。
は同実施例の住宅を示す斜視図、第3図は同実施例に用
いられたブラケットを示す斜視図である。 2……屋根部、24A……水返し部材、24B……防水部材、
24C……立ち上がり部、24D……折り返し部、50……笠状
部材としての笠木。
Claims (1)
- 【請求項1】勾配屋根の上端縁に、当該勾配屋根の屋根
面から上方に立ち上がる立ち上がり部と、この立ち上が
り部の上端側を前記勾配屋根の軒先側へ折り返した折り
返し部とを有する水返し部材が取付けられ、この水返し
部材の上方には、当該水返し部材の上方を覆う笠状部材
が配置され、かつ、前記折り返し部の上に可撓性を有す
る防水部材が載置され、この防水部材は、前記笠状部材
の内面と前記水返し部材の折り返し部の上面との間に挟
まれていることを特徴とする屋根の防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1323262A JP2618505B2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 屋根の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1323262A JP2618505B2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 屋根の防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03183853A JPH03183853A (ja) | 1991-08-09 |
JP2618505B2 true JP2618505B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=18152831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1323262A Expired - Fee Related JP2618505B2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 屋根の防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2618505B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5400334B2 (ja) * | 2008-09-25 | 2014-01-29 | ミサワホーム株式会社 | 建物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5042527U (ja) * | 1973-08-13 | 1975-04-30 | ||
JPS5524541A (en) * | 1978-08-11 | 1980-02-21 | Nobuchika Mimura | Method and apparatus for spraying granular material |
JPS57174554A (en) * | 1981-04-22 | 1982-10-27 | Nippon Light Metal Co | Construction of ventilator for ridge |
-
1989
- 1989-12-13 JP JP1323262A patent/JP2618505B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03183853A (ja) | 1991-08-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2139981C1 (ru) | Гидроизолирующее устройство | |
EP1533436B1 (en) | Covering sealing element for roof window | |
JP2618505B2 (ja) | 屋根の防水構造 | |
JPH0368188B2 (ja) | ||
JP2001295422A (ja) | 横葺き屋根板装置及びその施工方法 | |
JP4307694B2 (ja) | 建物用付設物の取付具及び建物用付設物の取付構造 | |
JPH0419341B2 (ja) | ||
CN217537620U (zh) | 一种墙面雨棚 | |
JPH0519447Y2 (ja) | ||
JP3342934B2 (ja) | 下屋の防水接続構造および下屋接続用壁パネル | |
JP5040857B2 (ja) | 水切り構造、入隅用水切り構造、及び出隅用水切り構造。 | |
JPS6020747Y2 (ja) | 屋根板の組み付け構造 | |
JPH06146509A (ja) | 笠木を備えたパラペットの防水装置 | |
JP3244670B2 (ja) | 外壁の柱カバーとベランダの笠木との間の防水構造 | |
JPS5918018Y2 (ja) | ひさしの雨おさえ板 | |
JPS5810836Y2 (ja) | たるきひさしの連結構造 | |
JP2705866B2 (ja) | 屋根上構造体の施工方法 | |
JPH0833060B2 (ja) | 工業化住宅の防水構造 | |
JPH0421952Y2 (ja) | ||
JP3184278B2 (ja) | 屋根構造 | |
JPH10148019A (ja) | 建物の入り隅部の組立庇施工方法およびその入り隅部用組立庇 | |
JP3756628B2 (ja) | 軒天パネルの取付け構造 | |
JP3415588B2 (ja) | バルコニーの溝蓋の取り付け構造 | |
JPS58790B2 (ja) | 庇と面格子の取付装置 | |
JP3154791B2 (ja) | 屋根上構造体の化粧パネル取付構造及び方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |