JP2618170B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2618170B2
JP2618170B2 JP5001467A JP146793A JP2618170B2 JP 2618170 B2 JP2618170 B2 JP 2618170B2 JP 5001467 A JP5001467 A JP 5001467A JP 146793 A JP146793 A JP 146793A JP 2618170 B2 JP2618170 B2 JP 2618170B2
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秀夫 小方
康友 大西
康浩 辻井
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内環境を居住者が快
適になるように自動的に制御する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷暖房装置は、室温をある温度範
囲に保つよう制御されるが、本来はそこに居住する人間
の温冷感を快適に保つようになされるべきである。この
ような快適性を実現するためにPMVという快適指標が
提案されている。
【0003】PMV(Predicted Mean
Vote)とは平均予想温冷感申告と訳され、温熱環境
の快適性を評価する一つの指標であり、デンマーク工科
大学のファンガー教授により提案され、1984年にI
SO−7730として国際規格化されたものである。こ
のPMVは環境側要素である温度、湿度、輻射温度そし
て気流速と、人体側要素である活動量と着衣量の関数で
あり、これらの値から前記ISO−7730記載の算式
によって求めることができる。そして、このPMV値0
を中立として快適であるとし、3を暑い、2を暖かい、
1をやや暖かい、−3を寒い、−2を涼しい、−1をや
や涼しいと定義している。なお、この算式および演算方
法についての説明は割愛する。
【0004】この指標をもとに空気調和機を制御するも
のとして、特開平2−242037号公報などに示され
ている。この特開平2−242037号公報に示された
ものは温度、湿度および輻射温度を検知する検知手段を
居住域に設置し、気流速、活動量および着衣量を設定す
る設定手段からPMV値を計算し、PMV値が中立にな
るように温度を制御パラメータとして各種空気調和機器
を連携制御するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、居住域の環境要素を直接検知しているために検
知手段の設置場所が制約されたり、構成が高価になると
いう問題点を有していた。また、着衣量や活動量が変わ
るたびに設定し直さなければならないという問題があっ
た。また、風量や風向を変えるたびに気流速を設定し直
さなければならないという問題があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、検知手段の設置場所に制約されず、また安価な構成
でPMV値を計算して居住域のPMV値を中立に制御す
る空気調和機を提供するとともに、着衣量や活動量や気
流速が変わるたびにいちいち設定しなくても良い空気調
和機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の空気調和機は、室内を冷房または暖房する冷
暖房手段と、居住域のPMV値を計算するPMV値計算
手段と、PMV値計算手段の入力でありPMVを得る方
程式のパラメータの一つである輻射温度を室温と風量と
外気温度を入力とするニューラルネットワークで推論す
る輻射温度推論手段と、前記PMV値計算手段で得られ
たPMV値が所定の範囲で安定するように前記冷暖房手
段を制御する冷暖房制御手段とを備えている。
【0008】また、PMV値計算手段の入力でありPM
Vを得る方程式のパラメータの一つである着衣量の判定
を行うため、運転開始時の室温と外気温度、前回運転時
の最高および最低外気温度と運転モードの5種類のパラ
メータを入力とし、それぞれのパラメータごとに夏期、
冬期、中間期の3つの季節にあらかじめ区分された判定
値に基づき季節を判定し、多数決により季節を総合判定
する季節判定部と、季節ごとにあらかじめ決められた着
衣量を判定結果とする着衣量を判定結果とする着衣量判
定部とからなる着衣量判定手段を備えている。
【0009】また、PMV値計算手段の入力でありPM
Vを得る方程式のパラメータの一つである気流速を得る
ため設定風量と設定風向により推定する平均気流速推定
手段を備えている。
【0010】また、PMV値計算手段の入力でありPM
Vを得る方程式のパラメータの一つである活動量を得る
ため、暑い、寒いの使用者の感覚を入力する温感入力手
段による入力に相当する活動量の補正量を定める温感入
力量指定手段と、前記温感入力量指定手段により定めた
活動量補正量と温感入力された時点の室温や外気温度や
運転経過時間の要因とを関係付けてニューロンを生成す
るニューロン生成手段と、前記ニューロン生成手段によ
り生成された複数のニューロンにより構成され各ニュー
ロンの出力値を演算処理した結果を補正量として出力す
る活動量補正学習ニューラルネットワークとその補正量
によりあらかじめ設定した標準活動量を補正する活動量
補正手段とからなる活動量設定補正手段を備えている。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成によって、空気調和機本
体で検知できる限られた入力条件からニューラルネット
ワークにより輻射温度を推論し、また室温や外気温度な
どから季節を判定し、季節から着衣量を推定する。また
設定風量と設定風向から平均気流速を推定し、またあら
かじめ設定されている標準活動量に対し、暑い、寒いの
使用者の感覚を入力する温感入力手段により活動量を補
正し、温感入力手段による活動量の補正量と温感入力さ
れた時点の室温や外気温度や運転経過時間の要因とを関
係付けて活動量補正学習ニューラルネットワークにより
学習するものであるから、検知手段の設置場所の制約を
受けずに安価な構成で居住域のPMV値を求めることが
でき、また、着衣量や活動量や気流速が変わるたびにい
ちいち設定しなくても良い。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1は空気調和機のブロック図である。こ
の空気調和機の構成要素と、各構成要素の関係は次のと
うりである。構成要素として1はISO−7730記載
の算式によりPMV値を計算して算出するPMV値計算
手段であり、2は前記PMV値計算手段1の入力でPM
Vを得る方程式のパラメータの一つである輻射温度をニ
ューラルネットワークで推論する輻射温度推論手段であ
る。輻射温度推論手段2は室温3と設定風量4と外気温
度5を入力とし、あらかじめ各種条件での入力と輻射温
度との関係をニューラルネットワークで学習した結果を
メモリに記憶させたものであり、そのときの入力条件で
の輻射温度を導き出すものである。
【0014】6は残るその他のパラメータ、すなわち室
温・湿度・気流速・着衣量・活動量である。7は冷凍サ
イクルにより室内を冷房または暖房する冷暖房手段、3
はPMV値が所定の範囲で安定するように冷暖房手段7
を制御する冷暖房制御手段である。
【0015】2は冷暖房手段7の概略構成図である。こ
の冷暖房手段7の構成要素として9は圧縮機、10は四
方弁、11は室内の吸い込み空気を加熱または冷却する
熱交換手段である室内熱交換器、12は減圧器、13は
室外熱交換器であり、これらを環状に連接して冷凍サイ
クルを構成している。14は室内空気を吸い込み、室内
熱交換器11により加熱または冷却された空気を吹き出
す室内送風機であり、15は室外送風機である。16は
室内に設置される室内機、17は室外に設置される室外
機である。冷房運転と暖房運転の切り替えは四方弁10
を切り替えて冷凍サイクル中の冷媒の流れを切り替える
ことにより行われる。
【0016】以上のように本実施例によれば、居住域の
PMV値を計算するPMV値計算手段1と、PMV値計
算手段1の入力でありPMVを得る方程式のパラメータ
の一つである輻射温度を室温3と設定風量4と外気温度
5を入力とするニューラルネットワークで推論する輻射
温度推論手段2とを備えたものであるから、検知手段の
設置場所に制約されず、また安価な構成で居住域のPM
V値を求めることができるものである。 (実施例2)以下本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0017】図3は図1におけるPMV値計算手段1の
入力でPMVを得る方程式のパラメータの一つである着
衣量を検出する着衣量検出部の機能ブロック図である。
構成要素として18は着衣量判定手段であり、季節判定
部19と着衣量判定部20とから構成されている。季節
判定部19は運転開始時の室温3と外気温度5、前回運
転時の最高外気温度21と最低外気温度22と運転モー
ド23を入力としている。なお、前回運転時の最高外気
温度21と最低外気温度22と運転モード23はマイコ
ンなどのメモリに記憶されているデータを用いる。
【0018】季節判定部19は(表1)に示すように夏
期、中間期、冬期と季節を3つに区切り、前記5種類の
入力それぞれに対しあらかじめ決めた判定値に基づき季
節を判定し、判定結果を基に多数決により季節を総合的
に判定する。なお、多数決で表割れのときは中間期とす
る。また、着衣量判定部20はあらかじめ夏期、中間
期、冬期に対応する着衣量を0.6clo,0.8cl
o,1.0cloと決めておき、季節判定部19で判定
した季節に対応した着衣量を判定するものである。
【0019】
【表1】
【0020】以上のように本実施例によれば、居住域の
PMV値を計算するPMV値計算手段の入力でありPM
Vを得る方程式のパラメータの一つである着衣量の判定
を、運転開始時の室温3と外気温度5、前回運転時の最
高外気温度21および最低外気温度22と運転モード2
3の5種類のパラメータを入力とし、それぞれのパラメ
ータごとに夏期、冬期、中間期の3つの季節にあらかじ
め区分された判定値に基づき季節を判定し、多数決によ
り季節を総合判定する季節判定部19と、季節ごとにあ
らかじめ決められた着衣量を判定結果とする着衣量判定
部20とからなる着衣量判定手段18により行うもので
あるから、自動的に季節を判定し季節に応じた着衣量を
判定するため季節が変わるたびに着衣量を設定する必要
がなく、また空調機本体で検出できる限られた検知手段
から着衣量の判定を行うため、安価な構成で居住域のP
MV値を求めることができるものである。 (実施例3)以下本発明の第3の実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0021】図4は図1におけるPMV値計算手段1の
入力でPMVを得る法定式のパラメータの一つである気
流速を検出する気流速検出部の機能ブロック図である。
図中の24は居住域の平均気流速推定手段であり、設定
風量4と設定風向25を入力とし、入力条件により居住
域の平均気流速を推定するものである。(表2)は設定
風量4と設定風向25の組み合わせによる居住域の平均
気流速を発明者が数多くの実験データを基に割り出した
ものであり、平均気流速推定手段24は(表2)の判定
基準に基づき平均気流速を推定するものである。
【0022】
【表2】
【0023】以上のように本実施例によれば、居住域の
PMV値を計算するPMV値計算手段の入力でありPM
Vを得る方程式のパラメータの一つである気流速を設定
風量4と設定風向25により推定する平均気流速推定手
段24により行うものであり、設定風量4と設定風向2
5の組み合わせによる居住域の平均気流速を発明者が数
多くの実験データを基に割り出した判定基準に基づき平
均気流速を推定するものであるから、従来のように風量
や風向を変えるたびに気流速を設定し直さなければなら
ないという問題がなく、また設定風量と設定風向から気
流速の判定を行うため、検出手段が不要であり安価な構
成で居住域のPMV値を求めることができるものであ
る。 (実施例4)以下本発明の第4の実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0024】図5は図1におけるPMV値計算手段1の
入力でPMVを得る方程式のパラメータの一つである活
動量の設定および補正を行う活動量設定補正手段の機能
ブロック図である。図において26は「暑い」、「寒
い」の使用者の感覚を入力する「暑いときキー」と「寒
いときキー」から構成される温感入力手段であり、27
はニューラルネットワークにより温感入力による活動量
の補正量を学習する活動量設定補正手段であり、温感入
力量指定手段28と、ニューロン生成手段29と、活動
量補正学習ニューラルネットワーク31と、活動量補正
手段32とから構成される。
【0025】温感入力量指定手段28は温感入力手段2
6の入力量に相当する活動量補正量を指定し、ニューロ
ン生成手段29は前記温感入力量指定手段28で指定さ
れた活動量補正量と温感入力された時点の室温3、外気
温度5そして運転経過時間30との関係付けを行った1
個のニューロンを活動量補正学習ニューラルネットワー
ク31に生成する。活動量補正学習ニューラルネットワ
ーク31はニューロン生成手段29により生成された複
数のニューロン(後述の中間層ニューロンは5個)から
成り、逐次、室温、外気温度そして運転経過時間を入力
して発火されたニューロンの出力の平均値を補正量とし
て活動量補正手段32に出力する。
【0026】以上の構成の空気調和機の動作例について
図面を基に簡単に説明する。図6(a),(b)はニュ
ーロン生成手段29により補正量学習ニューラルネット
ワーク31に生成される1個のニューロンと入出力条件
との関係を表す概念図で、図6(a)は最初の温感入力
がなされたときの活動量補正学習ニューラルネットワー
ク31の構造を表している。34,35,36はそれぞ
れ室温X1、外気温度X2、運転経過時間X3を入力す
る第1、第2そして第3の入力層ニューロンである。3
7は最初の温感入力時点にニューロン生成手段29によ
り生成される第1の中間層ニューロンで、発火状態にな
ると後述する温感入力補正量Y1を出力する。38は出
力層ニューロンで第一の中間層ニューロン37の温感入
力補正量Y1を入力しその平均値を出力する(この場合
はY1を出力する)。出力層ニューロン38は1個であ
る。図6(b)は第1の中間層ニューロン37の入出力
関係を表すもので、出力Y1は次式により表される。
【0027】Y1=A・f(X) X=Σwixi−T f(X)はいき値関数(f(X)=1(X≧0)、f
(X)=0(X<0))、Aは第一の中間層ニューロン
37が生成されたときに温感入力量指定手段28により
定められた温感入力補正量で、第一の中間層ニューロン
37に記憶されている。また、W1,W2そしてW3は
入力信号に対する結合荷重、Tはしきい値で、ニューロ
ン生成時にニューロン生成手段29により決定される。
X≧0のとき、ニューロンは発火状態になる。なお、中
間層ニューロンは1回の温感入力操作により1個ずつ生
成される。一方、温感入力が1回も操作されていない初
期状態では活動量補正学習ニューラルネットワーク31
の中間層にニューロンが存在せず、入力層から出力層へ
の結合がない。このため、入力層から入力信号が入って
きても出力層は0を出力する。つまり、補正量は0であ
る。
【0028】図7は5回の温感入力操作により学習済み
の活動量補正学習ニューラルネットワーク31の構造図
である。37,39,40,41,42は5回の温感入
力操作により生成された第1、第2、第3、第4そして
第5の中間層ニューロンである。出力層ニューロン38
は入力信号の条件により発火状態にある中間層ニューロ
ンの出力(Y1〜Y5)の平均値を補正量として出力す
る。たとえば、第1、第2の中間層ニューロン37、3
9が発火状態の場合は、出力層ニューロン38は(Y1
+Y2)/2を出力し、また、中間層ニューロン全部が
発火状態の場合は、(Y1+Y2+Y3+Y4+Y5)
/5を出力する。
【0029】以上のように本実施例によれば、PMV値
計算手段の入力でありPMVを得る方程式のパラメータ
の一つである活動量を設定し補正する活動量設定補正手
段31が、暑い、寒いの使用者の感覚を入力する温感入
力手段26による入力に相当する活動量の補正量を定め
る温感入力量指定手段28と、前記温感入力量指定手段
28により定めた活動量補正量と温感入力された時点の
室温や外気温度や運転経過時間の要因とを関係付けてニ
ューロンを生成するニューロン生成手段29と、前記ニ
ューロン生成手段29により生成された複数のニューロ
ンにより構成され各ニューロンの出力値を演算処理した
結果を補正量として出力する活動量補正学習ニューラル
ネットワーク31とその補正量によりあらかじめ設定し
た標準活動量を補正する活動量補正手段32とにより構
成されるものである。
【0030】したがって、温感入力操作が行われるたび
に補正量とその時点の室温、外気温度そして運転経過時
間との関係付けをしたニューロンが生成され、温感入力
操作が行われなくても室温、外気温度そして運転経過時
間の状態によりニューロンが最適な補正量を決定して温
感入力操作を先取りすることができるので、頻繁に温感
入力操作をする必要はない。
【0031】なお、上記実施例において、入力条件を室
温、外気温度そして運転経過時間としたが、これにPM
V値やPMV値変化などの条件を加えたり、または、別
の入力条件としても同様の効果が期待できる。
【0032】以上第1、第2、第3および第4の実施例
について説明したが、それぞれを組み合わせて実施して
も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明の空気調和機は室内を冷房または暖房する冷
暖房手段と、居住域のPMV値を計算するPMV値計算
手段と、PMV値計算手段の入力でありPMVを得る方
程式のパラメータの一つである輻射温度を室温と設定風
量と外気温度を入力とするニューラルネットワークで推
論する輻射温度推論手段と、前記PMV値計算手段で得
られたPMV値が所定の範囲で安定するように前記冷暖
房手段を制御する冷暖房制御手段とを備えたものである
から、輻射温度の検知手段の設置場所に制約されず、ま
た安価な構成で居住域のPMV値を求めることができる
ものである。
【0034】また、本発明の空気調和機は、PMV値計
算手段の入力でありPMVを得る方程式のパラメータの
一つである着衣量の判定を、運転開始時の室温と外気温
度、前回運転時の最高および最低外気温度と運転モード
の5種類のパラメータを入力とし、それぞれのパラメー
タごとに夏期、冬期、中間期の3つの季節にあらかじめ
区分された判定値に基づき季節を判定し、多数決により
季節を総合判定する季節判定部と、季節ごとにあらかじ
め決められた着衣量を判定結果とする着衣量判定部とか
らなる着衣量判定手段により行うものであるから、自動
的に季節を判定し季節に応じた着衣量を判定するため季
節が変わるたびに着衣量を設定する必要がなく、また空
調機本体で検出できる限られた検知手段から着衣量の判
定を行うため、安価な構成で居住域のPMV値を求める
ことができるものである。
【0035】また、本発明の空気調和機は、PMV値計
算手段の入力でありPMVを得る方程式のパラメータの
一つである気流速を設定風量と設定風向により推定する
平均気流速推定手段により行うものであり、設定風量と
設定風向の組み合わせによる居住域の平均気流速を発明
者が数多くの実験データを基に割り出した判定基準に基
づき平均気流速を推定するものであるから、従来のよう
に風量や風向を変えるたびに気流速を設定し直さなけれ
ばならないという問題がなく、また設定風量と設定風向
から気流速の判定を行うため、検出手段が不要であり安
価な構成で居住域のPMV値を求めることができるもの
である。
【0036】また、本発明の空気調和機は、PMV値計
算手段の入力でありPMVを得る方程式のパラメータの
一つである活動量を、暑い、寒いの使用者の感覚を入力
する温感入力手段による入力に相当する活動量の補正量
を定める温感入力量指定手段と、前記温感入力量指定手
段により定めた活動量補正量と温感入力された時点の室
温や外気温度や運転経過時間の要因とを関係付けてニュ
ーロンを生成するニューロン生成手段と、前記ニューロ
ン生成手段により生成された複数のニューロンにより構
成され各ニューロンの出力値を演算処理した結果を補正
量として出力する活動量を補正する活動量補正学習ニュ
ーラルネットワークとその補正量によりあらかじめ設定
した標準活動量を補正する活動量補正手段とからなる活
動量設定補正手段にて行うものである。
【0037】したがって、温感入力操作が行われるたび
に補正量とその時点の室温、外気温度そして運転経過時
間との関係付けをしたニューロンが生成され、温感入力
操作が行われなくても室温、外気温度そして運転経過時
間の状態によりニューロンが最適な補正量を決定して温
感入力操作を先取りすることができるので、頻繁に温感
入力操作をする必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の空気調和機のブロック
【図2】同実施例における冷暖房手段の概略構成図
【図3】本発明の第2の実施例における機能ブロック図
【図4】本発明の第3の実施例における機能ブロック図
【図5】本発明の第4の実施例における機能ブロック図
【図6】同実施例における活動量補正学習ニューラルネ
ットワークとニューロンの概念図 (a)同実施例における活動量補正学習ニューラルネッ
トワークの構造図 (b)同実施例におけるニューロンの入出力関係図
【図7】同実施例における活動量補正学習ニューラルネ
ットワークの構造図(学習済み)
【符号の説明】
1 PMV値計算手段 2 輻射温度推論手段 3 室温 4 設定風量 5 外気温度 7 冷暖房手段 8 冷暖房制御手段 18 着衣量推定手段 19 季節判定部 20 着衣量判定部 21 前回運転時の最高外気温度 22 前回運転時の最低外気温度 23 前回運転時の運転モード 24 平均気流速推定手段 25 設定風向 26 温感入力手段 27 活動量設定補正手段 28 温感入力量指定手段 29 ニューロン生成手段 30 運転経過時間 31 活動量補正学習ニューラルネットワーク 32 活動量補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−99476(JP,A) 特開 平5−264086(JP,A) 特開 平4−86441(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内を冷房または暖房する冷暖房手段
    と、居住域のPMV値を計算するPMV値計算手段と、
    PMV値計算手段の入力でありPMVを得る方程式のパ
    ラメータの一つである輻射温度を室温と設定風量と外気
    温度を入力とするニューラルネットワークで推論する輻
    射温度推論手段と、前記PMV値計算手段で得られたP
    MV値が所定の範囲で安定するように前記冷暖房手段を
    制御する冷暖房制御手段とを備えた空気調和機。
  2. 【請求項2】 PMV値計算手段の入力でありPMVを
    得る方程式のパラメータの一つである着衣量の判定のた
    めの構成要素として運転開始時の室温と外気温度、前回
    運転時の最高および最低外気温度と運転モードの5種類
    のパラメータを入力とし、それぞれのパラメータごとに
    夏期、冬期、中間期の3つの季節にあらかじめ区分され
    た判定値に基づき季節を判定し、多数決により季節を総
    合判定する季節判定部と、季節ごとにあらかじめ決めら
    れた着衣量を判定結果とする着衣量を判定結果とする着
    衣量判定部とからなる着衣量判定手段を備えた請求項1
    記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 PMV値計算手段の入力でありPMVを
    得る方程式のパラメータの一つである気流速を得る構成
    要素として、設定風量と設定風向により推定する平均気
    流速推定手段を備えた請求項1記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 PMV値計算手段の入力でありPMVを
    得る方程式のパラメータの一つである活動量を得る構成
    要素として、暑い、寒いの使用者の感覚を入力する温感
    入力手段による入力に相当する活動量の補正量を定める
    温感入力量指定手段と、前記温感入力量指定手段により
    定めた活動量補正量と温感入力された時点の室温や外気
    温度や運転経過時間の要因とを関係付けてニューロンを
    生成するニューロン生成手段と、前記ニューロン生成手
    段により生成された複数のニューロンにより構成され各
    ニューロンの出力値を演算処理した結果を補正量として
    出力する活動量補正学習ニューラルネットワークとその
    補正量によりあらかじめ設定した標準活動量を補正する
    活動量補正手段とからなる活動量設定補正手段を備えた
    請求項1記載の空気調和機。
JP5001467A 1993-01-08 1993-01-08 空気調和機 Expired - Lifetime JP2618170B2 (ja)

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