JPH07198186A - 空気調和機の冷暖切替装置 - Google Patents

空気調和機の冷暖切替装置

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Publication number
JPH07198186A
JPH07198186A JP5355145A JP35514593A JPH07198186A JP H07198186 A JPH07198186 A JP H07198186A JP 5355145 A JP5355145 A JP 5355145A JP 35514593 A JP35514593 A JP 35514593A JP H07198186 A JPH07198186 A JP H07198186A
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JP
Japan
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cooling
comfort level
heating
value
pmv
Prior art date
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Pending
Application number
JP5355145A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Komano
広 駒野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者の快適度を基準として冷暖の自動切替
えを行い、使用者の快適度をより向上させること。 【構成】 各種センサー41〜45、1からの情報によ
り、室内温度、室内湿度、輻射温度をそれぞれ検出する
と共に、気流速推定値、活動量推定値、活動時着衣量推
定値をそれぞれ算出し、これらの値に基づいて快適度演
算器5により現在の快適度(PMV値)を算出する。こ
こで冷房/暖房を自動判定する運転モードのとき、冷房
運転への切替基準値を+1.5とした場合、現在の快適
度(PMV値)が十1.5以上となった時刻から30分
間、快適度(PMV値)が増加し続けている場合に冷房
に切替える。同様に暖房運転への切替基準値を−1.5
とした場合、現在の快適度(PMV値)が−1.5以下
となった時刻から30分間、快適度(PMV値)が減少
し続けている場合に暖房運転に切替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はISO7730に規定
されている温熱環境指標である快適度(PMV値)を用
いて冷暖を自動的に切替えるよにうした空気調和機の冷
暖切替装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より空気調和機を自動運転している
場合に、温度等により冷房から暖房、暖房から冷房へと
切替えるようにしたのはすでに提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが現在の冷暖の
切替判定は、温度、湿度など熱環境情報のみで行ってお
り、在室者の快適度が考慮されていない。在室者の快適
度を考慮している場合でも、コントローラの方ですでに
決定されている冷暖制御モードに従い、例えば冷房モー
ドで快適度がPMV<+0.5となった場合にはサーモ
オフするというように運転/停止を制御するために使用
している程度であり(例えば、特開平3−51650号
公報)、極端な熱環境の変化に対しての顧慮がない。ま
た冷房、暖房それぞれへの切替判定基準は通年で同じで
あるため、着衣の量による快適感の違いが考慮されてい
ない。
【0004】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、使用者の快適度
を基準として冷暖の自動切替えを行い、使用者の快適度
をより向上させた空気調和機の冷暖切替装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機の冷暖切替装置は、室内の温度、湿度、輻射温度、
気流速推定値、及び使用者の活動量推定値、着衣量推定
値等の情報を取り入れて温熱環境指標である快適度PM
V値を算出する快適度演算器5と、この快適度演算器5
により算出された快適度PMV値の値により冷房あるい
は暖房に切替える冷暖切替判定器10とを備えているこ
とを特徴としている。
【0006】また請求項2の空気調和機の冷暖切替装置
は、快適度演算器5により一定時間経過後に快適度PM
V値を再度算出し、前回の快適度PMV値と比較して快
適度PMV値が上動あるいは下動し続けている場合に冷
暖切替判定器10により冷房あるいは暖房に切替えるよ
うにしたことを特徴としている。
【0007】さらに請求項3の空気調和機の冷暖切替装
置は、リモコン11操作により使用者の温冷感情報を冷
暖切替基準値の補正量として冷暖切替判定器10に入力
することを特徴としている。
【0008】請求項4の空気調和機の冷暖切替装置は、
リモコン11操作により使用者の着衣量情報と活動量情
報とを就寝時のものに変更して上記快適度演算器5に入
力することを特徴としている。
【0009】
【作用】上記請求項1の空気調和機の冷暖切替装置で
は、温度、湿度、輻射温度、気流速推定値、活動量推定
値及び着衣量推定値等の各種情報を取り入れて快適度演
算器5により快適度(PMV値)を算出し、この快適度
(PMV値)を基準に冷暖の切替えを行っている。これ
により使用者の体感を基準とした冷暖制御が可能とな
り、使用者の快適度(PMV値)をより向上させること
ができる。また夏期における急な冷え込み時において
も、快適な温熱環境を実現することができる。
【0010】また請求項2の空気調和機の冷暖切替装置
では、一定時間経過後に再度検出した快適度(PMV
値)が増加し続けている場合には冷房に切替え、また快
適度(PMV値)が滅少し続けている場合には暖房に切
替える。これにより快適度(PMV値)を基準に冷暖切
替が可能になるため、使用者の体感を基準とした冷暖制
御が可能となる。
【0011】さらに請求項3の空気調和機の冷暖切替装
置では、上記請求項1、請求項2の各種センサー情報に
加えて、使用者の温冷感申告などの情報をリモコン11
操作により冷暖切替判定器10に入力して空気調和機の
制御目標である快適度(PMV値)の値を補正している
ことで、使用者の好み/体質を考慮した冷暖自動切替を
実現することができる。
【0012】請求項4の空気調和機の冷暖切替装置で
は、快適度(PMV値)を算出する際に、布団、毛布な
ど就寝時の状態を考慮して着衣量を推定した値と、就寝
時の活動量を使用することにより、就寝時の快適度(P
MV値)を算出し、これを請求項1、請求項2記載の動
作に快適度(PMV値)の補正量として使用することに
より、就寝時においても使用者の体感を基準とした冷暖
自動切替を実現することができる。
【0013】
【実施例】次にこの発明の空気調和機の冷暖切替装置の
具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。
【0014】図1はこの発明の空気調和機の冷暖切替装
置のブロック図を示し、各種センサー1、41〜45
と、マイクロコンピュータから成る制御部20とで構成
されている。なお制御部20にて制御される空気調和機
の駆動部分は図示していない。上記制御部20は、温熱
環境指標である快適度(PMV値)を算出する快適度演
算器5と、この快適度演算器5により算出された快適度
(PMV値)を基準として冷房から暖房への自動切替、
あるいは暖房から冷房への自動切替を行う冷暖切替判定
器10とで構成されている。
【0015】上記センサーの種類としては以下のものを
用いている。まず外気温度を検出して在室者の着衣量を
推定するための外気温度センサー1、室内の温度を検出
する温度センサー41、室内の湿度を検出する湿度セン
サー42、在室者の輻射温度を検出する輻射温度センサ
ー43、空気調和機の気流速度を推定するため風量、風
向き等を検出する作動センサー44、在室者の活動量を
推定する赤外線センサー45等を備えている。そして上
記各種センサー1、41〜45からのセンサー情報から
取得した温度、湿度、輻射温度、空気調和機(エアコ
ン)からの気流速推定値、活動量推定値、及び活動時の
着衣量推定値を用いて、快適度演算器5により現在の快
適度(PMV値)を温熱環境指標PMV(ISO773
0)を用いて算出する。なお上記作動センサー44は、
風量(ファン回転数)や風向き(フラップ角度)等を検
出するためのものであるが、これら作動センサー44を
設けず、ファンモータの回転によって発生するパルスを
計数したり、フラップ制御情報を把握し、これらに基づ
いて気流速度を推定することもある。
【0016】上記快適度演算器5により快適度(PMV
値)の算出方法は次に述べるが、算出した快適度(PM
V値)の値を例えば−3〜0〜+3とした場合に、「+
3:暑い」「+2:暖かい」「+1;やや暖かい」
「0:中立」「−1:やや涼しい」「−2:涼しい」
「−3:寒い」とする。そして「+1.5〜−1.5」
の値であれば現状の空調状態(暖房運転あるいは冷房運
転)を維持し、「+1.5以上」であれば暖房運転から
冷房運転に自動的に切替え、「−1.5以下」の場合で
あれば冷房運転から暖房運転に自動的に切替えるように
している。
【0017】次に図7を用いて上記快通度演算器5によ
り快適度(PMV値)を算出する方法について説明す
る。図7は快適度算出装置の一例を示す概略ブロック図
である。この快適度算出装置は、外気温度を検出する外
気温度センサー1と、この外気温度センサー1の検出信
号を受けて外気温度及びその日又は前日24時間の最高
気温と最低気温を表す信号を出力する外気情報変換器2
と、この外気情報変換器2からの出力信号を受けて快適
度の算出に必要な在室者の着衣量を表す着衣量推論値を
出力するニュートラルネットワーク3と、図示しない空
気調和機で空気調和される室内の空気温度、湿度、輻射
温度、気流速度及び在室者の活動量を検出する環境情報
検出器4と、上記ニュートラルネットワーク3及び環境
情報検出器4の出力信号に基づいて快適度(Predi
cted Mean Vote)を演算して出力する快
適度演算器5で構成される。
【0018】上記ニュートラルネットワーク3は周知の
ごとく、複数の入力信号Oiにそれぞれの可変の重みW
ijを乗じて総和ΣiWijOi(=x)を求め、この
総和Xに対するsigmoid関数f(x){=1/
〔1+exp(−ax)〕、a:定数}を出力信号Oj
として出力するニューロン(j層)を入力層i、中間層
j、出力層kに複数個ずつ配置し、これらのニューロン
を入力層から出力層に向けて放射状の出力線で接続した
多層パーセプトロン構造を有する。そしてニュートラル
ネットワーク3による学習は、誤差逆伝播法(パックプ
ロパゲーション)によって次のように行われる。すなわ
ち入力層の例えば3つのニューロンに、外気情報変換器
2からその時点の外気温度とその日の終わりに1日の最
高気温と最低気温を表す数バイトのディジタル信号Oi
がそれぞれニューロンを特定して入力されると、中間層
の複数のニューロンは入力層の各ニューロンからの入力
信号Oiに上記各重みWijを乗じて総和を求め、この
総和ΣiWijOiに対するsigmoid関数f(Σ
iWijOi)を出力信号Ojとして出力層の各ニュー
ロンに出力する。出力層の例えば3つのニューロンも、
中間層からの各ニューロンからの入力信号Ojに重みW
jkを乗じて総和を求め、この総和に対するsigmo
id関数f(ΣiWjkOi)を出力信号Okとして出
力する。
【0019】このとき出力層の例えば3つのニューロン
を左から順に着衣量が小、中、大の出力と決め、操作者
は上記時点の外気温度、当該1日の最高、最低温度の下
での実際の着衣量を、それが小なら左のニューロンのみ
を、中なら中央のニューロンのみを、大なら右のニュー
ロンのみをそれぞれ“1”にし、他のニューロンを
“0”にして出力層の3つのニューロンに教師データT
kとして与える。すると出力層の各ニューロンが、まず
出力信号Okと教師データTkの差E〔=(Tk−O
k)/2〕を減じるように自己の可変の重み(ネット
ワークの結合の強さ)Wjkを変化させ、次いで中間層
の各ニューロンが出力層の各ニューロンの重みの変化量
に基づき上記Eを減じるように自己の重みWijを変化
させる。学習用の外気温度と最高、最低気温のデータを
入力して出力層に向かって結果を出力し、結果の誤差を
減らすように総ての可変重みを入力層に向かって(逆方
向に)変化させる処理を収束するまで多数のデータにつ
いて繰り返す。ニュートラルネットワーク3は以上の事
前の学習を済ませると、外気情報変換器2から入力され
る外気温度と前日24時間の最高、最低気温に基づいて
正確な着衣量の推論値を小、中、大で快適演算器5に出
力するようになる。
【0020】一方、上記環境情報検出器4は、図1に示
すように、室内に配置されている温度センサー41、湿
度センサー42、輻射温度センサー43、作動センサー
44、赤外線センサー45で構成されている。また快適
度演算器5は、快適度(PMV値)をISO規格で定め
られた次式によって演算する。 PMV=〔0.303exp(−0.36M)+0.028〕 {(M−W)−3.05×10−3×〔5733−6.99 (M−W)−Pa〕−0.42×〔(M−W)−58.15〕 −1.7×10−5×M(5867−Pa)−0.0014M (34−Ta)−3.96×10−8Fcl×〔(Tcl+273) −(Tr+273)〕−FclHc(Tcl−Ta)} Fcl=1.00+1.290 Icl (Icl<0.078) or =1.05+0.645 Icl (Icl>0.078) Tcl=35.7−0.028(M−W)−Icl{3.96×10−8Fc l ×〔(Tcl+273)−(Tr+273)〕 +FclHc(Tcl−Ta)} Hc=2.38×√(Tcl−Ta) 〔2.38×√(Tcl−Ta)>12.1√Var〕 or =12.1√Var 〔2.38×√(Tcl−Ta)<12.1√Var〕 ただし、M:体表面積の新陳代謝率、W:外部仕事、I
cl:衣服の熱抵抗、Fcl:裸体時皮膚表面積に対す
る着衣時の表面積の割合、Ta:空気温度、Tr:平均
輻射温度、Var:相対風速、Pa:水蒸気分圧、H
c:対流熱伝達率、Tcl:衣服の表面温度
【0021】PMV値を求める上式中のパラメータM、
Ta、Tr、Pa、Wは、それぞれ環境情報検出器4か
ら入力される活動量、空気温度、湿度、輻射温度、湿度
を表す信号及び定数で与えられる。また同式中のパラメ
ータFcl、Tcl、Hcは、それぞれ上記3つの式で
求められる。Fclはニュートラルネットワーク3から
入力される小、中、大の着衣量推論値に応じて定められ
た衣服の熱抵抗Iclから算出され、算出式はIclの
大小により異なる。Tclは求まったFclと既知の
M、W、Ta、Tr、Iclを上記の式に代入して算出
する。またHcは(Tcl−Ta)と環境情報検出器4
から入力される気流速度に対応する相対風速Varの値
の大小関係により算出式が異なり、Tcl、Ta、Va
rから算出される。こうして快適度演算器5により快適
度(PMV値)が算出される。
【0022】図7に示す上記構成の快適度算出装置の動
作は次の通りである。ニュートラルネットワーク3は、
使用に先立って外気温度センサー1からの検出信号を受
ける外気情報変換器2を介してその時点の外気温度及び
その日24時間の最高気温、最低気温を表す信号を入力
層の各ニューロンに受け、出力層の各ニューロンに上記
時点に応じて操作者から与えられる着衣量に関する教師
データに基づき、出力信号データと教師データの差を減
らすように自己のネットワークの結合の強さ(Wij)
を変化させる入力処理と重み学習を多数の入力データに
ついて繰り返して、最適の着衣量推論値を出力できる状
態になっている。空気調和機が運転されると、環境情報
検出器4が空気調和される室内の空気温度、湿度、輻射
温度、気流速度及び在室者の活動量を検出して、検出信
号を快適度演算器5に出力する。また外気温度センサー
1から外気情報変換器2を経て外気温度及び前日24時
間における最高気温、最低気温を表わす信号がニュート
ラルネットワーク3に出力され、ニュートラルネットワ
ーク3はこれに基づいて着衣量の推論値を快適度演算器
5に出力する。快適度演算器5は、上記室内の空気温度
等の検出信号と着衣量推論値を既述の演算式に代入して
快適度(PMV値)を算出して出力する。
【0023】こうして算出された快適度は、外気温度、
1日の最高気温、最低気温をパラメータとして予め学習
を済ませたニュートラルネットワーク3により地域差や
季節差が加味された正確な着衣量の推論値に基づくもの
であるから、在室者が感じる快適度に一致する。したが
ってこの快適度に基づいて空気調和機の能力を制御すれ
ば、在室者にとっても最も快適な空気調和を実現するこ
とができる。つまり空気調和機の設置環境の気候特性等
の如何に関わらず、常に正確な快適度を算出することが
できるのである。また着衣量はニュートラルネットワー
ク3により自動的かつ正確に推論して快適度演算器5に
出力されるので、在室者がその都度入力するという手間
が一切いらず、在室者が煩わされることもない。
【0024】次にこのようにして快適度演算器5により
算出した快適度(PMV値)を用いて空気調和機の冷暖
自動切替の動作について図1及び図2により説明する。
まず各種センサー41〜45、1からのセンサー情報に
より、室内温度、室内湿度、輻射温度をそれぞれ検出す
ると共に、気流速推定値、活動量推定値、活動時着衣量
推定値をそれぞれ算出し(ステップS1〜ステップS6
参照)、これらの値に基づいて快適度演算器5により、
ステップS7に示すように現在の快適度(PMV値)を
算出する。ここで冷房/暖房を自動判定する運転モード
のとき、現在の快適度(PMV値)が冷房運転への切替
基準値より大きい状態が冷暖切替監視時間(30分程
度)続くと共に、現在の快適度(PMV値)が増加し続
けている場合に冷暖の切替を行うようにしている。例え
ば冷房運転への切替基準値を+1.5とした場合、現在
の快適度(PMV値)が+1.5以上となった時刻から
30分間、快適度(PMV値)が増加し続けている場合
に冷房に切替えるのである。
【0025】具体的に図2のフローに沿って説明する
と、ステップS7で快適度(PMV値)を算出した後
に、ステップS8で快適度(PMV値)が=1.5より
大きい場合にはステップS9に進む。ステップS9で快
適度(PMV値)が1.5より大きい場合で暖房運転中
の場合(ステップS10)には、ステップS11に移行
して冷暖切替の監視を開始する。
【0026】そしてステップS12〜ステップS18に
おいて、ステップS1〜ステップS7の場合と同様に再
度快適度(PMV値)を算出し、算出した快適度(PM
V値)が1.5より小さければステップS1に戻るが、
快適度(PMV値)が1.5より大きい場合ステップS
20に進む。そして切替監視時間が30分経過すればス
テップS21に進み、快適度(PMV値)が増加し続け
ているかを判断する。そして快適度(PMV値)が増加
し続けていればステップS22に進み、冷暖モードを冷
房運転に切替える。なおこの動作は図1に示す冷暖切替
判定器10により行われる。
【0027】同様に現在の快適度(PMV値)が暖房運
転への切替基準値より小さい状態が冷暖切替監視時間
(30分程度)続くと共に、現在の快適度(PMV値)
が減少し続けている場合、冷暖の切替を行う。例えば暖
房運転への切替基準値を−1.5とした場合、現在の快
適度(PMV値)が−1.5以下となった時刻から30
分間、快適度(PMV値)が減少し続けている場合に暖
房運転に切替える。具体的に図2のフローにしたがって
説明すると、ステップS7で快適度(PMV値)を算出
した後のステップS8において、快適度(PMV値)が
−1.5より小さい場合、ステップS23に進む。ステ
ップS23で冷房運転している場合にステップS24に
進んで冷暖切替の監視を開始する。そしてステップS2
5〜ステップS31において再度快適度(PMV値)を
算出する。ステップS32において快適度(PMV値)
が−1.5より小さい場合にはステップS33に進み、
切替監視時間が30分経過すればステップS34に進
む。そしてステップS34において算出した快適度(P
MV値)が下がり続けている場合には、ステップS35
に示すように、冷暖モードを暖房運転に切替える。これ
により快適度(PMV値)を基準とした冷暖自動切替が
可能となり、使用者の体感を基準とした冷暖制御が可能
となる。
【0028】なお本実施例では、冷房/暖房を自動判定
する運転モードのときに、冷房運転への切替基準値を+
1.5、暖房運転への切替基準値を−1.5、冷暖切替
監視時間を30分間とした場合について説明したが、こ
れらの数値に限定されるものではなく、任意の数値を用
いて冷暖の自動切替を行うようにしてもよい。また後述
の実施例の場合も同じである。
【0029】(実施例2)図3及び図4は実施例2を示
し、本実施例では先の実施例の構成にリモコン11の操
作により空気調和機の制御目標である快適度(PMV
値)を補正するようにしたものである。つまり使用者の
温冷感申告などの情報を補正量とし、この補正量を冷暖
切替判定器10における冷暖切替基準値の補正量として
使用し、これにより使用者の好み/体質を考慮した冷暖
自動切替を実現したものである。本実施例での動作は、
先の実施例の動作に上記リモコン11からの情報を冷暖
切替判定器10に入力して、この情報を冷暖切替基準値
補正量として使用したものであり、図4に示すフローで
ステップS8、ステップS20、ステップS34を加え
たものである。そして他の制御動作は図2に示す場合と
基本的に同様である。
【0030】次に本実施例の制御動作を説明する。まず
各種センサー41〜45、1からのセンサー情報から取
得して、温度、湿度、輻射温度、空気調和機の風量、風
向きから気流速推定値、活動量推定値、及び活動時の着
衣量推定値を用いて現在の快適度(PMV値)を算出す
る(ステップS1〜ステップS7)。次いでステップS
8に示すように、リモコン11からの操作から冷暖切替
判定器10における冷暖切替基準値の補正量を算出す
る。
【0031】そして冷房/暖房を自動判定する運転モー
ドのとき、現在の快適度(PMV値)が冷房運転への切
替基準値と冷暖切替基準値の補正量を加えた値より大き
い状態が冷暖切替監視時間(30分程度)続くと共に、
現在の快適度(PMV値)が増加し続けている場合、冷
暖の切替を行う。例えば冷房運転への切替基準値を+
1.5とした場合、現在の快適度(PMV値)が+1.
5に冷暖切替基準値の補正量を加えた値以上(ステップ
S9、ステップS10)となった時刻から30分間増加
し続けている場合(ステップS13〜ステップS23)
に冷房に切替えるようにしている(ステップS24)。
つまりステップS9、S10、S21に示すように、算
出した快適度(PMV値)にリモコン11からの情報を
補正量として加えて、この加えた値と快適度演算器5に
より算出した快適度(PMV値)を比較して冷暖を切替
えるようにしているのである。
【0032】次に冷房から暖房運転への自動切替の場合
について説明する。上記と同様に、現在の快適度(PM
V値)が暖房運転への切替基準値と、冷暖切替基準値の
補正量を加えた値より小さい状態が冷暖切替監視時間
(30分程度)続くと共に、現在の快適度(PMV値)
が減少し続けている場合、冷暖の切替を行う。例えば暖
房運転への切替基準値を−1.5とした場合、現在の快
適度(PMV値)が−1.5に冷暖切替基準値の補正量
を加えた値以下(ステップS9)となった時刻から(ス
テップS26)30分間、快適度(PMV値)が減少し
続けている場合(ステップS27〜ステップS37)に
暖房に切替えるようにしている(ステップS38)。
【0033】(実施例3)実施例3を図5及び図6に示
す。本実施例では快適度(PMV値)を算出する際に、
布団、毛布など就寝時の状態を考慮して着衣量を推定し
た値と就寝時の活動量(0.8met)を使用すること
により、就寝時の快適度(PMV値)を算出し、これを
実施例1の基本動作における快適度(PMV値)として
使用することにより、就寝時においても使用者の体感を
基準とした冷暖自動切替を実現するようにしたものであ
る。さらに活動時にリモコン11の操作(使用者の温冷
感申告など)により空気調和機の制御目標である快適度
(PMV値)を補正するようにし、この補正量を就寝時
の冷暖切替基準値の補正量として使用することにより、
使用者の好み/体感をも考慮した就寝時の冷暖自動切替
を実現するようにしたものである。
【0034】図5に示すリモコン11には就寝時制御モ
ードを選択可能なボタンが設定されている。入床後、新
陳代謝量(活動量)が安定するまでの時間を考慮して、
就寝時制御モードが選択されてから30分〜1時間程度
経過後を実際の就寝と判断するようにしている。
【0035】次に図6のフローにより制御動作を説明す
るが、基本的な制御動作は実施例1と同じなので、本実
施例の要旨の部分について詳述する。まずステップS1
で就寝モード移行後1時間経過しているかを判断し、次
いでステップS2において冷暖切替基準値の補正量を算
出する。次に各種センサー41〜44、1からのセンサ
ー情報から取得した温度、湿度、輻射温度、空気調和機
の風量、風向きからの気流速推定値、就寝時の活動量推
定値(0.8met)、及び就寝時の着衣量推定値を用
いて現在の快適度(PMV値)を算出する(ステップS
3〜ステップS8)。
【0036】冷房/暖房を自動判定する運転モードのと
き、現在の快適度(PMV値)が冷房運転への切替基準
値と冷暖切替基準値の補正量を加えた値より大きい状態
が冷暖切替監視時間(30分程度)続くと共に、現在の
快適度(PMV値)が増加し続けている場合、冷暖の切
替を行う。例えば冷房運転への切替基準値を+1.5と
した場合、現在の快適度(PMV値)が+1.5に冷暖
切替基準値の補正量を加えた値以上(ステップS9、ス
テップS10)となった時刻から30分間、快適度(P
MV値)が増加し続けている場合(ステップS13〜ス
テップS21)に冷房に切替えるようにしている(ステ
ップS22)。
【0037】同様に現在の快適度(PMV値)が暖房運
転への切替基準値と冷暖切替基準値の補正量を加えた値
より小さい状態が冷暖切替監視時間(30分程度)続く
と共に、現在の快適度(PMV値)が減少し続けている
場合、冷暖の切替を行う。例えば暖房運転への切替基準
値を−1.5とした場合、現在の快適度(PMV値)が
−1.5に冷暖切替基準値の補正量を加えた値以下(ス
テップS9)となった時刻から30分間、快適度(PM
V値)が減少し続けている場合(ステップS25〜ステ
ップS33)に暖房に切替えるようにしている(ステッ
プS34)。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の空気調和機で
は、温度、湿度、輻射温度、気流速推定値、活動量推定
値及び着衣量推定値等の各種情報を取り入れて快適度演
算器により快適度を算出し、この快適度を基準に冷暖の
切替えを行っている。これにより使用者の体感を基準と
した冷暖制御が可能となり、使用者の快適度をより向上
させることができる。また夏期における急な冷え込み時
においても、快適な温熱環境を実現することができる。
【0039】また請求項2の空気調和機の冷暖切替装置
では、一定時間経過後に再度検出した快適度が増加し続
けている場合には冷房に切替え、また快適度が減少し続
けている場合には暖房に切替える。これにより快適度を
基準に冷暖切替が可能になるため、使用者の体感を基準
とした冷暖制御が可能となる。
【0040】さらに請求項3の空気調和機の冷暖切替装
置では、上記請求項1、請求項2の各種センサー情報に
加えて、使用者の温冷感申告などの情報をリモコン操作
により冷暖切替判定器に入力して空気調和機の制御目標
である快適度の値を補正していることで、使用者の好み
/体質を考慮した冷暖自動切替を実現することができ
る。
【0041】請求項4の空気調和機の冷暖切替装置で
は、快通度を算出する際に、布団、毛布など就寝時の状
態を考慮して着衣量を推定した値と、就寝時の活動量を
使用することにより、就寝時の快適度を算出し、これを
請求項1、請求項2記載の動作に快適度の補正量として
使用することにより、就寝時においても使用者の体感を
基準とした冷暖自動切替を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の冷暖切替装置の実施例のブロック図
である。
【図2】この発明の実施例の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】この発明の冷暖切替装置の実施例2のブロック
図である。
【図4】この発明の実施例2の制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】この発明の冷暖切替装置の実施例3のブロック
図である。
【図6】この発明の実施例3の制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】この発明の実施例の快適度演算装置のブロック
図である。
【符号の説明】
5 快適度演算器 10 冷暖切替判定器 11 リモコン 20 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の温度、湿度、輻射温度、気流速推
    定値、及び使用者の活動量推定値、着衣量推定値等の情
    報を取り入れて温熱環境指標である快適度(PMV値)
    を算出する快適度演算器(5)と、この快適度演算器
    (5)により算出された快適度(PMV値)の値により
    冷房あるいは暖房に切替える冷暖切替判定器(10)と
    を備えていることを特徴とする空気調和機の冷暖切替装
    置。
  2. 【請求項2】 快適度演算器(5)により一定時間経過
    後に快適度(PMV値)を再度算出し、前回の快適度
    (PMV値)と比較して快適度(PMV値)が上動ある
    いは下動し続けている場合に冷暖切替判定器(10)に
    より冷房あるいは暖房に切替えるようにしたことを特徴
    とする請求項1の空気調和機の冷暖切替装置。
  3. 【請求項3】 リモコン(11)操作により使用者の温
    冷感情報を冷暖切替基準値の補正量として冷暖切替判定
    器(10)に入力することを特徴とする請求項1又は請
    求項2の空気調和機の冷暖切替装置。
  4. 【請求項4】 リモコン(11)操作により使用者の着
    衣量情報と活動量情報とを就寝時のものに変更して上記
    快適度演算器(5)に入力することを特徴とする請求項
    1又は請求項2の空気調和機の冷暖切替装置。
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