JP2617989B2 - フィードロール装置 - Google Patents

フィードロール装置

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JP2617989B2
JP2617989B2 JP13280988A JP13280988A JP2617989B2 JP 2617989 B2 JP2617989 B2 JP 2617989B2 JP 13280988 A JP13280988 A JP 13280988A JP 13280988 A JP13280988 A JP 13280988A JP 2617989 B2 JP2617989 B2 JP 2617989B2
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勝 折井
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  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、プレスにコイル材を供給する際に用いら
れるレベラーフィーダまたはロールフィーダ等のフィー
ドロール装置に関する。
[従来の技術] 第5図および第6図は従来のレベラーフィーダの一例
を示すものであり、符号1は固定フレーム、符号2は可
動フレームである。固定フレーム1の上端部には、3本
の下矯正ロール3が一列状に配置されるとともに、図示
しない駆動源によって回転駆動される固定ロール4が配
置されている。一方、可動フレーム2の下端部には、下
矯正ロール3と協働してコイル材(板材)Cの巻きぐせ
を矯正する4本の上矯正ロール5が配置されるととも
に、固定ロール4と協働してコイル材Cを図示しないプ
レス装置へ間欠的に供給するための可動ロール6が後述
する支持機構7を介して設けられている。
固定フレーム1の第5図における左端部には、軸8が
回転自在に設けられており、この軸8を介して可動フレ
ーム2の左端部が回転自在に支持されている。一方、固
定フレーム1の右端部には軸9が設けられている。この
軸9には、連結リンク10の下端部が回転自在に設けられ
ている。連結リンク10の上端部には、軸11が回転自在に
設けられており、軸11の各端部は可動フレーム2の両側
部をそれぞれ回転自在に支持している。また、軸11には
駆動リンク12の下端部が回転不能に設けられており、こ
の駆動リンク12の上端部には、可動フレーム2に設けら
れたシリンダ機構13のロッド13aが回転自在に連結され
ている。
上記構成において、軸11は、連結リンク10に嵌合され
る部分と可動フレーム2に嵌合される部分とが偏心して
いる。したがって、ロッド13aを第5図の矢印A方向へ
移動させて、軸11を時計回り方向へ回動させると、可動
フレーム2が上方へ向かって回動(以下、開回動とい
う。)する。その回動角度が所定角度を越えると、可動
ロール6がコイル材Cから離間する。この離間時にプレ
ス装置によるプレス加工が行なわれる。一方、開状態か
らロッド13aを矢印B方向へ移動させて軸11を反時計回
り方向へ回動させると、可動フレーム2が下方へ向かっ
て回動(以下、閉回動という。)し、可動ロール6がコ
イル材Cに接触する。そして、固定ロール4と協働して
コイル材をプレス装置へ送り込むようになっている。
また、可動ロール6は、その両端部が一対の保持機構
7によって保持されている。
すなわち、第6図に示すように、可動フレーム2の上
壁の一側部には、軸線を上下方向に向けた筒体14が螺合
され、ナット15によって固定されている。この筒体14に
は、支持軸16が移動自在に挿入されている。この支持軸
16の下端部には、支持板(支持体)17が固定されてお
り、この支持板17によって可動ロール6の一端部が回転
自在に支持されている。なお、可動ロール6の他端部
は、可動フレーム2の他側部に設けられた支持機構7に
よって支持されている。また、支持体17と筒体14との間
には、支持体17を下方へ向かって付勢するコイルばね18
が配設されており、このコイル18の付勢力によって可動
ロール6がコイル材Cに押圧接触せしめられている。
一方、支持軸16の上端部には、ストッパ19が螺合さ
れ、ナット20によって固定されている。このストッパ19
は、筒体14との間に所定の隙間Tをもって固定されてい
る。したがって、可動ロール6は、可動フレーム2が隙
間Tだけ上方へ移動するまでは、コイル材Cと接触状態
を維持し、可動フレーム2が隙間Tを越えて移動する
と、コイル材Cから離間することになる。
ところで、上記のレベラーフィーダにおいては、隙間
Tを正確に設定することが重要である。仮に、隙間Tが
過大であると、可動ロール6をコイル材Cから離間させ
る場合に、可動フレーム2を大きく回動させなければな
らず、作業能率が低下する。一方、隙間Tが過小である
と、コイル材Cが製作誤差によって薄く形成され、その
製作誤差が隙間Tより大きい場合には、可動ロール6が
コイル材Cに接触し得ない状態を招来し、コイル材Cを
送ることができなくなってしまう。このような観点か
ら、通常、隙間Tは0.2mm〜0.5mmの範囲において一定に
設定されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記構成とレベラーフィーダにおいては、送るべきコ
イル材Cの板厚が変わる都度、コイルばね18の付勢力を
調整する必要があり、コイルばね18の付勢力を調整する
場合には、可動フレーム2に対する筒体14のねじ込み量
を調節することになる。ところが、筒体14のねじ込み量
を調節すると、それに伴って隙間Tの大きさが変化して
しまう。このため、隙間Tの大きさを調節する度、隙間
Tの大きさを調整し直す必要がある。しかるに、隙間T
の調整は、高い精度が要求されるため、隙間ゲージ等を
用いて行わなければならず、調整作業に多大の手間を要
するという問題があった。しかも、支持機構7が可動フ
レーム2の一側部と他側部とに設けられており、各支持
機構7における隙間Tが異なると、コイル材Cが蛇行す
る原因になる、したがって、両隙間Tを同一寸法に調整
しなければならず、調整作業により一層の手間を要し、
ひいては作業の能率を低下させるという問題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、隙間の大きさを所望の一定値に容易に調整すること
ができ、しかも2つの隙間を等しく設定することができ
るフィードロール装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記の目的を達成するために、可動フレ
ームにその両側部および一対の支持体を貫通する締付ロ
ッドを配置し、この締付ロッドの両側部に、支持体に対
して上下方向へ微小範囲移動可能とされ、その範囲を越
えて移動しようとする際に支持体に係合してその移動が
阻止される一対の移動規制駒を上下方向へ移動可能に設
け、締付ロッドの両側部に、それぞれ可動フレームの両
側部を上下方向へ微小範囲移動可能に貫通し、かつ移動
規制駒を締付ロッドの軸線方向へ押圧して締付ロッドに
固定する一対の締付ナットを螺合させたものである。
[作用] 搬送すべき板材の厚さが変わる場合には、可動フレー
ムを開回動させ、可動ロールを固定ロールに対して離間
させておく。このとき、締付ナットを締め付けておき、
締付ナットおよび移動規制部材を締付ロッドに固定して
おく。新たな板材を固定ロールと可動ロールとの間に挿
入し、可動フレームを閉回動させる。可動ロールが板材
に接触すると、可動ロールおよび支持体が停止する。さ
らに、可動フレームを閉回動させると、移動規制部材が
支持体に突き当たり、これによって移動規制部材、締付
ナットおよび締付ロッドが停止する。そして、さらに可
動フレームを閉回動させると、可動フレームが締付ナッ
トに突き当たり、それ以上閉回動し得なくなる。可動ロ
ールが板材に接触した後、可動フレームが閉回動し得な
くなるまでの間の任意の回動位置において可動フレーム
を停止させる。停止後、締付ナットを緩める。
すると、移動規制部材が支持体に突き当たる以前であ
れば、移動規制部材はその自重によって下動し、支持体
に突き当たって停止する。この状態においては、移動規
制駒と支持体との間に、移動規制駒が支持体に対して上
下方向へ移動し得る範囲の分だけの隙間が生じる。そこ
で、締付ナットを締め付ける。
また、移動規制部材が支持体に突き当たった後であれ
ば、締付ナットを緩めると、移動規制部材が支持体によ
って下方への移動を阻止されているので、締付ナットお
よび締付ロッドがこの自重によって下動し、可動フレー
ムに突き当たって停止する。このとき、移動規制部材と
支持体との間には、移動規制部材が下方へ移動して支持
体に突き当たっているので、上記の隙間が必然的に応じ
ている。その後、締付ナットを締め付ける。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について第1図ないし第4
図を参照して説明する。
これらの図は、この発明を適用したレベラーフィーダ
を示すものであり、図中符号21は固定フレーム、22は可
動フレームである。固定フレーム21の上端部には、第3
図に示すように、同図の左端側から右端側へ向かって2
つの下矯正ロール23、歯車24(第1図参照)によって回
転駆動される固定ロール25、および偏心軸26を介して位
置調整可能かつ可転可能に支持された下案内ロール27が
一列状に配置されている。一方、可動フレーム22の下端
部には、左端側から右端側へ向かって順次、下矯正ロー
ル23と協働して搬送すべき板材(図示せず)の巻きぐせ
を矯正する上矯正ロール28、歯車29,30を介して固定ロ
ール25と同期回転し、板材を送る可動ロール31、および
下案内ロール27と協働して板材の送り出し方向を規制す
る上案内ロール32が一列状に配置されている。
固定フレーム21の右端部には、ボルト33によって固定
される偏心軸34が回動自在に設けられている。この偏心
軸34によって可動フレーム22の右端部が回動可能に支持
されている。この場合、偏心軸34は、固定フレーム21に
支持されている部分と可動フレーム22を支持する部分と
が偏心して形成されている。したがって、偏心軸34を回
動させることにより、可動フレーム22の回転中心を適宜
調整し得るようになっている。また、可動フレーム22
は、以下に述べる開閉機構により、偏心軸34を中心にし
てその左端部が上下方向へ回動するようになっている。
すなわち、第4図に示すように、固定フレーム21の左
端部には、図示しない固定手段によって固定フレーム21
に固定される偏心軸35が回動自在に設けられている。こ
の偏心軸35には、偏心軸35から上方へ向かって延びる支
持リンク36が回動自在に設けられている。この支持リン
ク36の上端部には、連結リンク37の上端部が軸38を介し
て回動自在に設けられている。この連結リンク37の下端
部は、可動フレーム22に軸39を介して回動自在に設けら
れている。また、可動フレーム22の右上端部には、レバ
ー40の上端部が軸41を介して回動自在に設けられてい
る。このレバー40の下端部には、略水平方向左方へ向か
って延びる駆動レバー42が軸43を介して回動自在に設け
られている。この駆動レバー42の左端部下面には、溝42
aが形成されており、この溝42aに上記支持リンク36の上
端部に設けられた軸38が回転自在に嵌まり込んでいる。
また、軸41には、水平方向左方へ向かって延びるシリン
ダ機構44の右端部が回動自在に設けられている。このシ
リンダ機構44のロッド44aの先端部は、駆動レバー42の
左端上部に軸45を介して回動自在に設けられている。
上記機構において、シリンダ機構44のロッド44aを矢
印C方向へ伸張させると、駆動リンク42が同方向へ移動
し、支持リンク36が偏心軸35を中心として矢印E方向へ
回動する。すると、連結リンク37が矢印G方向へ回動
し、これによって可動フレーム22の左端部が偏心軸34を
中心として上方へ回動(開可動)せしめられる。この結
果、可動ロール31が固定ロール25から離間移動せしめら
れる。
逆に、ロッド44aを矢印D方向へ向かって退縮させる
と、支持リンク36が矢印F方向へ回動するとともに、連
結リンク37が矢印H方向へ回動し、可動フレーム22の左
端部が下方へ向かって回動(閉回動)せしめられる。こ
れによって可動ロールー31が固定ロール25に対して接近
移動せしめられる。なお、軸38と軸39との各中心が同一
の鉛直線上に位置すると、それ以上可動フレーム22は下
方へ回動し得なくなる。
また、レバー40の右端部は、可動フレーム22から突出
しており、この突出した右端部には、押圧部40aが形成
されている。この押圧部40aを矢印I方向へ押圧するこ
とにより、例えばプレス装置のラムによって押圧するこ
とにより、可動フレーム22を開回動させることができ
る。この場合、閉回動は可動フレーム22の自重によって
なされる。このようにすれば、シリンダ機構44は不要で
ある。また、駆動リンク42の左端部を上方へ回動させ
て、溝42aから軸38を離脱させれば、連結リンク37を図
示の状態からほぼ180゜回動させることにより、可動フ
レーム22を大きく開くことができ、内部を清掃する際に
便利である。
また、可動ロール31は、第1図(A),(B)に示す
2つの支持機構46によって両端部がそれぞれ上下方向
(固定ロール25に対して近接離間する方向)へ移動可能
に支持されている。なお、2つの支持機構46,46は同様
に構成されているので、以下においては、一方の支持機
構46についてのみ説明することとし、他方の支持機構46
については、同様な部分に同一符号を付してその説明を
省略する。
可動フレーム22の側面には、上下方向に延びる案内溝
47が形成されている。この案内溝47には、支持板(支持
体)48が上下方向へ移動自在に挿入されている。この支
持板48の下端部には、可動ロール31の一端部が回転自在
に支持されている。一方、支持板48の上端部は、ばね
(弾性部材)49によって下方へ付勢されている。なお、
ばね49の付勢力は、調整ナット50によって調整可能であ
る。また、支持板48の上端部には、矩形状をなす凹部51
が形成されるとともに、この凹部51の底面の略中央部に
は、逃げ孔52が形成されている。この逃げ孔52と対向す
る可動フレーム22の側部には、逃げ孔52より小径の貫通
孔53が形成されている。そして、これら逃げ孔52および
貫通孔53には、それらを貫通する締付ロッド54が配設さ
れている。
この締付ロッド54は、中央部の大径部54a、両端部の
小径部54bおよび小径部54bの外側の端部に形成されたね
じ部54cからなるもので、小径部54bが逃げ孔52および貫
通孔53を貫通している。なお、締付ロッド54の一端部に
形成されたねじ部54cと他端部に形成されたねじ部54cと
は、ねじれ方向が互いに逆方向になっている。
また、締付ロッド54には、中央部側から端部側へ向か
って順次、保持リング55、スペーサ56、移動規制駒57お
よび締付ナット58が装着されている。
保持リング55は、その一端部が大径部54aの端部に嵌
合され、止め輪59によって位置決めされている。位置決
めされた状態においては、その他端部が小径部54c側に
突出せしめられている。また、スペーサ56は、第2図に
示すように、2つ割り構造をなすものであり、その一部
が小径部54bと保持リング55との間に嵌め込まれるとと
もに、大径部54aと小径部54bとの間に形成された段差面
54dに突き当てられた状態で小径部54bの外周に保持され
ている。
また、移動規制駒57は、矩形状をなすもので、その中
央部には孔57aが形成されている。この孔57aは、小径部
54bの外径よりも大きく形成されている。したがって、
移動規制駒57は締付ロッド54に対しては上下方向へ直径
差の分だけ移動能である。しかしその一方、移動規制駒
57は、第1図(B)に示すように、その一部が支持板48
の凹部54に嵌め込まれており、上下方向の寸法が凹部51
の上下方向の寸法よりも微小量(前述した従来例におけ
る隙間Tに相当する量)T1だけ小さく形成されている。
したがって、移動規制駒57は、実質的には、寸法差T1
分だけしか上下方向へ移動し得ず、板材の通常の搬送時
には、移動規制駒57の上面57bと凹部51の上面51aとの間
に隙間T2が形成されている。なお、移動規制駒57は、凹
部51の両面側によって上下方向への移動を案内されると
ともに、その回転が阻止されている。また、移動規制駒
57の支持板48と対向する面には、その上端から下端まで
延びる係合溝57cが形成されている。
また、締付ナット58は、移動規制駒57を締付ロッド54
に固定するためのものであって、その内周の一端部には
締付ロッド54のねじ部54cに螺合する雌ねじ部58aが形成
されている。そして、締付ナット58を締め付けて移動規
制駒57をスペーサ56に突き当てることにより、締付ナッ
ト58自体および移動規制駒57が締付ロッド54に固定され
ている。なお、雌ねじ部58a以外の内周部分は小径部54b
に嵌合せしめられている。また、締付ナット58は、貫通
孔53を貫通しており、その貫通部分における締付ナット
58の外径は、貫通孔53の内径よりもT2だけ小さくなされ
ている。したがって、締付ナット58は、その下部が貫通
孔53の下部に接触しており、両者の上部の間には隙間T2
が形成されている。なお、寸法差T2は寸法差T1とほぼ同
一寸法に設定されている。さらに、締付ナット58の移動
規制駒57側の端部外周には、係合部58bが形成されてい
る。この係合部58bの両側部には、互いに平行で、かつ
上下方向に延びる2つの平取り面58cが形成されてい
る。2つの平取り面58c,58c間の距離は、移動規制駒57
の係合溝57cの幅とほぼ等しいか若干小さく設定されて
いる。したがって、係合部58bは係合溝57cに挿入可能で
あり、挿入した状態において締付ナット58が移動規制駒
57に対して相対回転不能になり、また締付ナット58を緩
めると、締付ナット58が移動規制駒57に対して上下方向
へ相対移動自在となる。
なお、図中符号60は、締付ロッド54を回転させるため
のハンドルである。
上記構成のレベラーフィーダにおいて、歯車24を介し
て固定ロール25を回転させると、それに同期して可動ロ
ール31が回転し、これら固定ロール25の可動ロール31と
によって板材が搬送される。
搬送時、シリンダ機構44は停止されており、したがっ
て可動フレーム22も位置固定されている。しかるに、搬
送すべき板材の各部には、その厚さに製作誤差がある。
厚さの厚い部分が固定ロール25と可動ロール31その間を
通過する際には、製作誤差の分だけ可動ロール31が上方
へ移動することになるが、その移動分については、支持
板48がばね49に抗して上方へ移動し、移動規制駒57、締
付ナット58および締付ロッド54(以下、これら3者を締
付ロッド等と総称する。)が上方へ移動することによっ
て吸収される。したがって、何等の支障もなく板材の搬
送が続行される。ただし、締付ナット58の移動により、
隙間T2はその移動の分だけ小さくなる。逆に、板材の厚
さが薄い場合には、可動ロール31および支持板48がばね
49の付勢力によって下方へ移動せしめられる。この場合
には、隙間T1がその移動分だけ小さくなる。
一方、板材をプレス加工する際には、両ロール25,31
を停止させ、可動フレーム22を開回動させる。開回動の
初期においては、つまり移動規制駒57の上面57bが凹部5
1の上面51aに突き当たり、隙間T1が零になるまでは、可
動フレーム22とともに締付ロッド等が上方へ移動する
が、可動ロール31はばね49により支持板48を介して下方
へ押圧されているので、板材に接触した状態を維持す
る。可動フレーム22がさらに開回動して隙間T1が零にな
ると、支持板48が締付ロッド等を介して上方へ移動せし
められ、これによって可動ロール31が板材から離間せし
められる。
また、搬送すべき板材の厚さを変更する場合には、上
記のようにして可動フレーム22を開いておき、固定ロー
ル25と可動ロール31との間に新たに搬送すべき板材を位
置させる。次に、可動フレーム22を閉回動させ、可動ロ
ール31を板材に接触させる。可動ロール31が板材に接触
すると、可動ロール31および支持板48が停止する。接触
後、可動フレーム22をさらに閉回動させると、移動規制
駒57が支持板48に対して相対的に下動するため、移動規
制駒57の上面57bと凹部51の上面51aとの間に徐々に隙間
が形成される。そして、その隙間の大きさがT1になった
後、隙間T2の分だけさらに閉回動可能であり、隙間T2
零になると、可動フレーム22はそれ以上閉回動し得なく
なる。可動ロール31が板材に接触してから隙間T2が零に
なるまでのいずれかの状態において可動フレーム22を停
止させる。停止後、締付ロッド54を回動させ、締付ナッ
ト58を緩める。このとき、締付ロッド54の両端部に形成
されたねじ部54c,54cのねじれ方向が逆であるから、2
つの締付ナット58,58は同時に緩めることができる。締
付ナット58を緩めると、移動規制駒57または締付ロッド
54および締付ナット58が自重によって下動する。これに
よって、所定の隙間T1およびT2が形成される。
なお、隙間T1,T2を形成した後、必要によってばね49
の付勢力を調整する。
このように、上記のレベラーフィーダにおいては、締
付ナット58を単に緩めることによって所定の隙間T1が得
られる。したがって、従来のように隙間ゲージを用いて
調整する必要がなく、隙間T1の調整を容易に行うことが
できる。しかも、2つの保持機構における各隙間T1を1
本の締付ロッド54の回動によって得られるから、調整作
業をより一層容易に行うことができる。さらに、両保持
機構における各隙間T1は、移動規制駒57と凹部49の各上
下方向の寸法によって定まるから、それらを予め同一寸
法にしておくことにより、両者を常に同一寸法とするこ
とができる。勿論、隙間T1を変える場合には、上下方向
の寸法が異なる他の移動規制駒を用いればよい。
また、この実施例の場合には、締付ナット58を可動フ
レーム22に移動規制駒57および支持板48を介して回動不
能に設けているから、締付ロッド54を回動させる際に締
付ナット58の回動を阻止する必要がない。したがって、
隙間T1の調整作業をさらに容易に行うことができる。
なお、上記の実施例においては、可動フレーム22を固
定フレーム21に対して上下方向へ回動させているが、可
動フレーム21全体を姿勢を一定にした状態で上下方向へ
移動させるようにしてもよい。つまり、可動フレーム21
を上下方向へ平行移動させてもよい。
また、隙間T2を隙間T1と同一寸法にしているが、必ず
しもそのようにする必要はなく、隙間T2を隙間T1よりも
小さくしてもよい。要は、板材の厚さが製作誤差によっ
て決められた寸法よりも厚い(実質的な厚さ以外に、板
材の曲がりによる見掛けの厚さの増大を含む)場合に、
その誤差を吸収し得る程度の大きさに設定すればよい。
さらに、この発明は、レベラーフィーダのみならずロ
ールフィードにも適用可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明のフィードロール装置
によれば、可動フレームおよび支持体を貫通する締付ロ
ッドを配置し、この締付ロッドに、支持体に対して上下
方向へ所定範囲移動可能な移動規制駒を設けるととも
に、可動フレームに対して上下方向へ所定範囲移動可能
な締付ナットを螺合させているから、締付ナットの締緩
作業によって所定の隙間が得られ、したがってその調整
作業を容易に行うことができ、しかも締付ロッドの両端
部に同様な移動規制駒および締付ナットを設けているか
ら、2つの隙間を常に同一にすることができる等の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの発明の一実施例を示すもの
で、第1図(A)は第3図のA−A矢視断面図、第1図
(B)は第1図(A)のB−B矢視断面図、第2図は締
付ロッド、保持リング、スペーサ、移動規制駒、締付ナ
ットおよびハンドルの固定部材を示す分解斜視図、第3
図は側面図、第4図は可動フレームの開閉機構を示す側
面図、第5図および第6図は従来のフィードロール装置
の一例を示すもので、第5図はその一部を切り欠いて示
す側面図、第6図はその要部の拡大図である。 21……固定フレーム、22……可動フレーム、25……固定
フレーム、31……可動ロール、45……ばね(弾性部
材)、48……支持板(支持体)、54……締付ロッド、57
……移動規制駒、58……締付ナット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線を水平方向に向けた固定ロールを回転
    自在に支持する固定フレームと、この固定フレームに上
    下方向へ変位可能に設けられた可動フレームと、この可
    動フレームの両側部にそれぞれ上下方向へ移動可能に設
    けられ、前記固定ロールと協働して板材を搬送する可動
    ロールの両側部をそれぞれ回転自在に支持する一対の支
    持体と、各支持体を介して前記可動ロールを下方へ付勢
    する一対の弾性部材とを備えたフィードロール装置にお
    いて、前記可動フレームにその両側部および前記一対の
    支持体を貫通する締付ロッドを配置し、この締付ロッド
    の両側部に、前記支持体に対して上下方向へ微小範囲移
    動可能とされ、その範囲を越えて移動しようとする際に
    支持体に係合してその移動が阻止される一対の移動規制
    駒を上下方向へ移動可能に設け、前記締付ロッドの両側
    部に、それぞれ前記可動フレームの各側部を上下方向へ
    微小範囲移動可能に貫通し、かつ前記移動規制駒を前記
    締付ロッドの軸線方向へ押圧して締付ロッドに固定する
    一対の締付ナットを螺合させたことを特徴とするフィー
    ドロール装置。
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