JP3120791U - 曲げ加工機 - Google Patents

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重行 小柳
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Abstract

【課題】従来に無い画期的で作業性に秀れた曲げ加工機を提供する。
【解決手段】板材aを所定の送り方向に送り出す送り機構Mと、この送り機構Mの送り方向側に配設する成形ローラ3とを備え、前記成形ローラ3を昇降自在に設け且つこの成形ローラ3を所定の高さ位置に調整可能な昇降調整機構Eを備え、この昇降調整機構Eは、前記成形ローラ3を回動自在に枢着しこの成形ローラ3と一体に昇降する昇降体5と、この昇降体5を昇降ガイドするガイド部6と、この昇降体5を昇降させる昇降機構eとから成り、この昇降機構eは支点部7を支点として回動する回動操作レバー4を有し、この回動操作レバー4は、前記支点部7からの距離の長い一端側を回動操作部4aとし短い反対側を前記昇降体5を昇降させる作用部8として、この回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用により前記昇降体5を昇降し得るように構成した曲げ加工機。
【選択図】図1

Description

本考案は、板材をロール状に曲げ変形させる曲げ加工機に関するものである。
従来から、板材を挟持して所定の送り方向に送り出すための一対の送りローラと、この一対の送りローラによって送り出された板材を当接するための成形ローラとを有し、一対の送りローラによって送り出された前記板材を成形ローラとの当接によって曲げ変形させる構成の曲げ加工機(所謂、ロール成形機、若しくは三本ロール成形機)が種々提案されており、例えば平板を円筒状に曲げ加工する場合などに使用されている。
この従来の曲げ加工機は、一般に前記板材を挟持する上下一対の送りローラから成る送り機構と、この送り機構の送り方向側に配設される成形ローラと、この成形ローラを昇降自在に設けて且つこの成形ローラを所定の高さ位置に調整する昇降調整機構とを備えた構成であって、前記昇降調整機構によって成形ローラの高さ位置を調整して、図13に図示したようにこの成形ローラと前記送り機構により送り出した板材との相対位置を変えることで、曲げ変形された板材のR形状を調整できるものである。
ところで、成形ローラを所定の高さ位置に調整する上記の昇降調整機構は、一般的に、成形ローラを回動自在に枢着しこの成形ローラと一体に昇降する昇降体と、この昇降体を昇降ガイドするガイド部と、この昇降体を昇降させる昇降機構とから成る構成である。
この昇降体を昇降させる昇降機構は、従来においては、例えば図12に図示したように、成形ローラの両端を夫々枢着する一対の昇降体を一対の裸子杆体に夫々螺着し、この一対の裸子杆体を螺動操作することでこの一対の昇降体を夫々昇降させる構成であった。
しかし、この螺子式のタイプは、前記昇降体を昇降させる際に、一々裸子杆体を何回も回動させる面度な螺動操作が必要なうえに、この裸子杆体とこれに螺着する前記昇降体との間には前記成形ローラの自重による大きな螺動回動抵抗が付加している為に、この裸子杆体を回動させるには非常に強い力を要するなど、前記昇降体を昇降させる操作が非常に厄介で作業能率が悪いという問題を有した。
また、従来においては、曲げ加工したい板材の先端縁を、予め曲げ加工したい方向に湾曲しておく、所謂鼻曲げ作業を行ったうえでこの板材を曲げ加工機にセットして曲げ加工を行うのが一般的である。即ち、例えば平板状の板材をそのまま曲げ加工機にセットして曲げ加工を開始しようとすると、送り機構により送り出された板材が成形ローラに当接して進路を防がれるためにスムーズに送り出せず(送り出しがストップされ)、板材の曲げ加工をスムーズに開始できない問題があるが、この点、板材の先端縁を予め鼻曲げしておけば、成形ローラに先端縁を当接した板材は、先端縁の鼻曲げにより曲げ加工したい方向にスムーズに曲がりながら進むこととなり、板材の曲げ加工をスムーズに開始できる。
しかし、曲げ加工機を使用せずに板材の先端縁を均一に鼻曲げする作業は面倒で厄介であり、特に板材を大量に曲げ加工したい場合にはそれだけ大量に鼻曲げ作業が必要で、非常に厄介である。
例えば、成形ローラを簡単に瞬時に上下動させ得る構成であれば、新しい板材をセットして曲げ加工を開始する場合には、先ず成形ローラを板材の進路から下方に退避させておき、板材をある程度(下方に退避させた成形ローラの上方位置まで)送り進めた状態でこの成形ローラを上方に復帰させることで板材の先端縁がこの上動する成形ローラにより曲げ加工されてスムーズに板材の曲げ加工を開始することができるが、しかし、従来の曲げ加工機においては、上述の通り成形ローラの昇降が非常に面倒であるため、やはり従来においては上記の鼻曲げ作業が必須であった。
また、従来から、例えば前記昇降体を昇降させるエアーシリンダを備えた構成の昇降機構を備えた曲げ加工機が従来から提案されている。
このエアーシリンダ式のタイプによれば、強い力を一切要さずに簡単に素早く昇降体を昇降させられるものの、機体の大型化や複雑化、生産コストアップなどの問題を有するうえに、昇降体の高さ位置の微調整が困難であるという欠点を有した。
本考案は、この点、回動操作レバーを支点部を支点に回動操作することによって昇降体を昇降する構成とし、しかもこの回動操作レバーは支点部からの距離が長い一端側を回動操作部とし短い反対側を前記昇降体を昇降させる作用部として、この回動操作レバーを回動操作することで前記作用部に生ずるモーメントの作用により昇降体を昇降し得る構成とすることで、例えば従来例の螺子式のタイプのように裸子杆体を何回転も回動させる面倒な螺動操作が不要で、回動操作レバーを回動操作するだけの簡易な操作で昇降体を瞬時に昇降させることができ、しかも、従来例のように板材の先端縁を予め鼻曲げする作業もする必要がなくそれだけ作業性アップを図り得、それ故、生産能率アップにより大量の板材の曲げ加工も能率良く行え、しかも本考案によれば、非常に重い成形ローラを、回動操作レバーの作用部に生ずるモーメントの作用によってそれだけ軽い力で昇降させることが可能なために、一層昇降体の昇降が簡易に行え、例えば板材の先端縁を予め鼻曲げせず、成形ローラの昇降操作によって板材の先端縁を曲げてこの板材の曲げ加工を開始するといった使用法を実施する場合においても、この板材の先端縁を曲げる応力を軽い力で簡単に得られるなど、この点においても作業性に秀れ、生産能率アップを一層図り得るなど、秀れた実用価値を有し、それでいて、例えばエアーシリンダ式のタイプのように機体自体が著しく複雑な構成となる心配も無いなど、画期的で極めて実用性に秀れた商品価値の高い曲げ加工機を提供することを課題とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
板材aを曲げ加工する曲げ加工機であって、前記板材aを挟持する上下一対の送りローラ1,2により板材aを所定の送り方向に送り出す送り機構Mと、この送り機構Mの送り方向側に配設する成形ローラ3とを備え、前記送り機構Mから送り出される板材aを前記成形ローラ3に当接させることでこの板材aを曲げ変形させる構成とし、前記成形ローラ3を昇降自在に設け且つこの成形ローラ3を所定の高さ位置に調整可能な昇降調整機構Eを備え、この昇降調整機構Eは、前記成形ローラ3を回動自在に枢着しこの成形ローラ3と一体に昇降する昇降体5と、この昇降体5を昇降ガイドするガイド部6と、この昇降体5を昇降させる昇降機構eとから成り、この昇降機構eは支点部7を支点として回動する回動操作レバー4を有する構成とし、この回動操作レバー4は、前記支点部7からの距離の長い一端側を回動操作部4aとし短い反対側を前記昇降体5を昇降させる作用部8として、この回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用により前記昇降体5を昇降し得るように構成したことを特徴とする曲げ加工機に係るものである。
また、前記昇降機構eは、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用を前記昇降体5を持ち上げる上動作用に変換してこの昇降体5に伝達する伝達機構Tを備えた構成としたことを特徴とする請求項1記載の曲げ加工機に係るものである。
また、前記伝達機構Tは、前記昇降体5を支承しこの支承位置が昇降する支承当接部9を設けた伝達作動部10を備えた構成とし、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用によりこの伝達作動部10を回動することで、この伝達作動部10に設けた前記支承当接部9の支承位置を昇降し前記昇降体5を昇降させる構成としたことを特徴とする請求項2記載の曲げ加工機に係るものである。
また、前記伝達作動部10は、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用により回動するカム部10とし、このカム部10の周面に設けたカム面10aを、前記昇降体5を支承する支承カム面10aとすると共にこの支承カム面10aの前記昇降体5と当接してこの昇降体5を支承する位置を前記支承当接部9として構成し、前記カム部10が回動することで前記昇降体5を支承している支承カム面10aの支承当接部9の支承位置が昇降して前記昇降体5が昇降するように構成したことを特徴とする請求項3記載の曲げ加工機に係るものである。
また、前記カム部10の周面に設けた前記支承カム面10aのカム曲線形状は、このカム部10のカム回動軸10bを原点とした極座標において方程式r=aθ(a=定数)で表される曲線形状に設定したことを特徴とする請求項4記載の曲げ加工機に係るものである。
また、前記伝達機構Tは、前記昇降体5にラック部27を設けると共にこのラック部27とギア連結するピニオンギア28を備えた構成とし、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用によりこのピニオンギア28を回動することで、このピニオンギア28とギア連結する前記ラック部27を設けた前記昇降体5を前記ガイド部6に沿って昇降させるラック・ピニオン機構Taを備えた構成としたことを特徴とする請求項2記載の曲げ加工機に係るものである。
また、前記昇降機構eの回動操作レバー4を所定位置で回動阻止状態に係脱自在に係止ロックするロック機構11を備えた構成としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の曲げ加工機に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、成形ローラを枢着した昇降体を昇降させる際に、例えば従来例の螺子式のタイプのように裸子杆体を何回転も回動させる面倒な螺動操作が不要で、単に回動操作レバーを所定の回動角だけ回動操作するだけの極めて簡単な操作によって、それだけ作業能率良くスムーズに昇降体を昇降させることができる。
また、これまでにおいては重い昇降体を昇降させるのは、強い力を要し非常に厄介であったところを、本考案においては、例えば、回動操作レバーの支点部からの距離が長い一端側に設けた回動操作部を握持して、支点部からの距離が短い反対側に設けた作用部に生ずるモーメントの作用により昇降体を昇降させる構成としたから、重い成形ローラであっても軽い力でそれだけスムーズに昇降させることができる。
従って、本考案は、昇降体を昇降させる操作を、即ち成形ローラの高さ位置の調整を極めて簡単な操作でしかも軽い力でスムーズ且つ良好に行うことができるなど作業性に極めて秀れ、しかも、曲げ加工する板材の先端縁を一々予め鼻曲げしておく必要も無いなど、特に大量の板材を曲げ加工する場合に適した秀れた作業性を有し、それ故生産能率のアップを確実に図り得、しかも、例えばエアーシリンダー式のタイプの従来機のように、複雑なエアーシリンダなどの構成は一切不要で、機体の構成が著しく複雑化したり、昇降体の高さ位置の微調整が出来ないといった問題も生ぜず、極めて画期的で実用性に秀れた商品価値の高い曲げ加工機となる。
また、請求項2,3記載の考案においては、昇降機構に設けた伝達機構により、前記回動操作レバーを回動操作することで前記作用部に生ずるモーメントの作用を、昇降体を昇降させるための直進力に変換し且つこの昇降体に確実に伝達することができ、よって、本考案の回動操作レバーを回動操作することで簡単にしかも軽い力でスムーズに昇降体を昇降させ得る秀れた昇降機能を確実に発揮できる曲げ加工機となる。
また、請求項4,5記載の考案においては、前記回動操作レバーを回動操作することでカム部を回動させ、このカム部の周面に設けて前記昇降体を支承する支承カム面の支承位置をこのカム部の回動によって昇降させ、ひいては、この支承カム面に支承される前記昇降体を昇降させることができるから、回動操作レバーを回動操作することで作用部に生ずるモーメントの作用を前記昇降体を昇降させる直進力に変換してこの昇降体に伝達する伝達機能を確実に発揮し得る伝達機構を簡易な構成で達成でき、よって、本考案の秀れた昇降機能を確実に発揮し且つ簡易に設計実現可能な一層実用性に秀れた曲げ加工機となる。
また、請求項6記載の考案においては、前記回動操作レバーを回動操作することでピニオンギアが回動し、このピニオンギアとギア連結するラック部を設けた昇降体が前記ピニオンギアの回動方向に応じてこの昇降体のガイド部に沿って上動若しくは下動することとなるから、回動操作レバーを回動操作することで作用部に生ずるモーメントの作用を前記昇降体を昇降させる直進力に変換してこの昇降体に伝達する伝達機能を確実に発揮し得る伝達機構を簡易な構成で達成でき、よって、本考案の秀れた昇降機能を確実に発揮し且つ簡易に設計実現可能な一層実用性に秀れた曲げ加工機となる。
また、請求項7記載の考案においては、回動操作レバーの回動操作により昇降体を所望の高さ位置に昇降調整した上で、ロック機構により回動操作レバーを回動阻止状態に係止ロックすることで、この昇降体の高さ位置、即ち成形ローラの高さ位置を所望の高さ位置に係脱自在に固定でき、例えば、ロック機構をロック解除して成形ローラを所定の高さ位置から下方に一端退避させ、その後、成形ローラを上動して再度所定の高さ位置に復帰させロック機構により係止ロックして位置決めるといったことが可能である。
よって、例えば量産時、即ち大量の板材を均一なR形状に曲げ加工すべく次々と均一な曲げ加工を繰り返し行いたい場合、成形ローラを退避させたり、退避させた成形ローラを元の高さ位置に復帰させロック機構により位置決め状態に係止ロックしたりでき、より均一的に繰り返し作業を効率良く行うことがき、板材の大量加工に極めて適する一層実用性に秀れた曲げ加工機となる。
好適と考える本考案の実施形態(考案をどのように実施するか)を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
送り機構Mの上下一対の送りローラ1,2間に挟持した板材aをこの上下一対の送りローラ1,2の回転により所定の送り方向に送り出す。
この送り機構Mにより送り出した前記板材aをこの送り機構Mの送り方向側に配設した成形ローラ3に当接することで、この板材aを曲げ変形させる。
また、成形ローラ3は、昇降調整機構Eにより昇降自在にして所定の高さ位置に調整可能に設けている。
従って、この前記昇降調整機構Eによって成形ローラ3の高さ位置を調整することで、曲げ変形した際の前記板材aのR形状を調整できる。
この昇降調整機構Eは、成形ローラ3を回動自在に枢着しこの成形ローラ3と一体に昇降する昇降体5と、この昇降体5を昇降ガイドするガイド部6と、この昇降体5を昇降させる昇降機構eとから成る構成である。
この昇降体5を昇降させる昇降機構eは、支点部7を支点に回動する回動操作レバー4を有する構成とし、この回動操作レバー4は、前記支点部7からの距離の長い一端側を回動操作部4aとし短い反対側を前記昇降耐5を昇降させる作用部8として、この回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用により前記昇降体5を昇降し得るように構成しているので、それだけ軽い力でスムーズに昇降体5を昇降させることができる。
即ち、これまでは、例えば図12に図示した従来例の螺子式のタイプのように前記昇降体5を昇降させるには螺子杆体を何回転も回転させる面倒な螺動操作が必要で効率が悪かったところを、本考案においては、単に回動操作レバー4を所定の角度だけ回動操作するだけの極めて簡単な操作でそれだけスムーズに効率良く前記昇降体5を昇降操作できることとなる。
しかも、昇降体5は成形ローラ3が枢着されているために非常に重く、それだけ昇降体5を昇降させるためには強い力を要するという困難性を有したところを、本考案においては、例えば、回動操作レバー4の前記支点部7からの距離が長い(遠い)側の回動操作部4aを握持して回動操作し、前記支点部7からの距離が短い(近い)側にある作用部8に生ずるモーメントの作用により昇降体5を昇降させる構成であるから、作業者は、支点部7からの距離が作用部8より長く設定された回動操作部4aを握持して回動操作するので、それだけ軽い力でスムーズに昇降体5を昇降させ得ることとなる。
しかも、回動操作時において、支点部7からの距離が長い回動操作部4aの移動量に対し、支点部7からの距離の短い作用部8の移動量は少なく、それだけ回動操作部4aの回動操作により昇降体5の高さ位置を微動調整でき、昇降体5の昇降調整を一層正確に行え、この点においても実用性に秀れる。
従って、本実施例は、回動操作レバー4の回動操作で簡単にしかも軽い力でスムーズに昇降体5の高さ位置、即ち成形ローラ3の高さ位置を昇降調整できるから、例えば、成形ローラ3の高さを加工条件に合わせて適宜な位置に昇降調整する作業を極めて効率良く行えることは勿論、これまでのように曲げ加工する板材aを、一々予め先端縁を鼻曲げしておく作業が不要(例えば、送り機構Mで送り出される板材aの進路方向から成形ローラ3を下方に退避しておき、送り機構Mにより板材aをセットしてこの板材aの先端が成形ローラ3の上方に位置するまで板材aを送り出し、この状態で成形ローラ3を上動させてこの上動する成形ローラ3によりこの板材aの先端を曲げ加工したい方向に曲げてこの板材の曲げ加工aを開始すれば、板材aの先端縁を一々予め鼻曲げしておかなくとも、スムーズに曲げ加工が開始できる。)で、この点においても作業性に秀れ、大量の板材aも本考案さえあれば次々と曲げ加工していくことができるなど量産性に極めて秀れるなど、画期的で実用性に秀れた曲げ加工機となる。
また、例えば、前記昇降機構eは、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用を前記昇降体5を持ち上げる上動作用に変換してこの昇降体5に伝達する伝達機構Tを備えた構成とした場合には、回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用を、前記伝達機構Tを介して昇降体5に確実に伝達でき、よって非常に重く厄介な昇降体5の上動を回動操作レバー4の回動操作によって簡単にして軽い力でスムーズに確実に達成でき、本考案の秀れた昇降機能を確実に発揮できることとなる。
また、例えば、前記伝達機構Tは、前記昇降体5を支承しこの支承位置が昇降する支承当接部9を設けた伝達作動部10を備えた構成とし、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用によりこの伝達作動部10を回動することで、この伝達作動部10に設けた前記支承当接部9の支承位置を昇降し前記昇降体5を昇降させる構成とした場合には、回動操作レバー4の回動操作により伝達作動部10が回動することで、この伝達作動部10に設けた支承当接部9の昇降位置が昇降し、それによりこの支承当接部9に支承される昇降体5が昇降することとなる。即ち、この伝達機構Tの構成によれば、前記回動操作レバー4を回動操作することで生ずる伝達作動部10を回動させる回動力を、前記昇降体5を上下に昇降させる直進力に変換してこの昇降体5に確実に伝達でき、よって、前記回動操作レバー4の回動操作により昇降体5を昇降させ得る本考案の秀れた昇降機能が確実に発揮できる構成を設計実現可能となる。
特に、前記伝達作動部10は、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用により回動するカム部10とし、このカム部10の周面に設けたカム面10aを、前記昇降体5を支承する支承カム面10aとすると共にこの支承カム面10aの前記昇降体5と当接してこの昇降体5を支承する位置を前記支承当接部9として構成し、前記カム部10が回動することで前記昇降体5を支承している支承カム面10aの支承当接部9の支承位置が昇降して前記昇降体5が昇降するように構成した場合には、回動操作レバー4を回動操作した際のカム部10(伝達作動部10)の回動力を、昇降体5を昇降させる直進力に変換してこの昇降体5に伝達し得る前記伝達機構Tの構成が簡易に設計実現可能となる。更に、例えばこのカム部10(伝達作動部10)の周面に設けた前記支承カム面10aのカム曲線形状は、このカム部10のカム回動軸10bを原点とした極座標において方程式r=aθ(a=定数)で表される曲線形状に設定した場合には、前記回動操作レバー4の回動操作時に、この回動操作レバー4を回動した角度毎に前記昇降体5を一定の高さだけ昇降させることができ、昇降体5の高さ位置の調整を一層簡単且つ良好に行えることとなる。
また、例えば、前記伝達機構Tは、前記昇降体5にラック部27を設けると共にこのラック部27とギア連結するピニオンギア28を備えた構成とし、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用によりこのピニオンギア28を回動することで、このピニオンギア28とギア連結する前記ラック部27を設けた前記昇降体5を前記ガイド部6に沿って昇降させるラック・ピニオン機構Taを備えた構成とした場合には、回動操作レバー4を回動操作することで前記ラック・ピニオン機構Taのピニオンギア28が回動し、このピニオンギア28とギア連結するラック部27を有する前記昇降体5がこのピニオンギア28の回動方向に応じて前記ガイド部6に沿って上動若しくは下動することとなる。即ち、この伝達機構Tの構成によれば、回動操作レバー4を回動操作することで前記ピニオンギア28を回動させる回動力を、前記ラック・ピニオン機構Taを介して前記昇降体5を上下に昇降させる直進力に変換してこの昇降体5に確実に伝達でき、よって、前記回動操作レバー4の回動操作により昇降体5を昇降させ得る本考案の秀れた昇降機能を確実に発揮できる構成を設計実現可能となる。
また、例えば、前記昇降機構eの回動操作レバー4を所定位置で回動阻止状態に係脱自在に係止ロックするロック機構11を備えた構成とした場合には、上述のように回動操作レバー4の回動操作により前記昇降体5を所望の高さ位置に昇降調整した後、このロック機構11により前記回動操作レバー4を所定位置で回動操作状態に係止ロックすることで昇降体5の高さ位置、即ち成形ローラ3の高さ位置を所望の位置に昇降調整して位置固定、及び固定解除できることとなる。
本考案の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
本実施例は、板材aを曲げ加工する曲げ加工機であって、前記板材aを挟持する上下一対の送りローラ1,2により板材aを所定の送り方向に送り出す送り機構Mと、この送り機構Mの送り方向側に配設する成形ローラ3とを備え、前記送り機構Mから送り出される板材aを前記成形ローラ3に当接させることでこの板材aを曲げ変形させる構成とし、前記成形ローラ3を昇降自在に設け且つこの成形ローラ3を所定の高さ位置に調整可能な昇降調整機構Eを備え、この昇降調整機構Eは、前記成形ローラ3を回動自在に枢着しこの成形ローラ3と一体に昇降する昇降体5と、この昇降体5を昇降ガイドするガイド部6と、この昇降体5を昇降させる昇降機構eとから成り、この昇降機構eは支点部7を支点として回動する回動操作レバー4を有する構成とし、この回動操作レバー4は、前記支点部7からの距離の長い一端側を回動操作部4aとし短い反対側を前記昇降体5を昇降させる作用部8として、この回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用により前記昇降体5を昇降し得るように構成したものである。
昇降機構eは、図1及び図7に図示したように、円筒状のガイド部6に、円柱状にして前記成形ローラ3のローラ軸3aを枢着する軸受孔5aを有する昇降体5を昇降スライド自在に嵌挿配設した構成である。
また、昇降機構eは、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用を前記昇降体5を持ち上げる上動作用に変換してこの昇降体5に伝達する伝達機構Tを備えた構成としている。具体的には、図1及び図2に図示したように、前記昇降体5を支承しこの支承位置が昇降する支承当接部9を設けた伝達機構10を備えた構成とし、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用によりこの伝達作動部10を回動することで、この伝達作動部10に設けた前記支承当接部9の支承位置を昇降し、前記昇降体5を昇降させ得るように前記伝達機構Tを構成している。
この伝達機構Tの伝達作動部10は、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用により回動するカム部10とし、このカム部10の周面に設けたカム面10aを前記昇降体5を支承する支承カム面10aとすると共にこの支承カム面10aの前記昇降体5と当接してこの昇降体5を支承する位置を前記伝達機構Tの支承当接部9として構成している。尚、図1及び図7に図示したように、昇降体5の下部には、前記カム部10(伝達作動部10)の支承カム面10aと当接する位置に被当接部5bを設け、このカム部10の回動により支承カム面10aの回動に応じてこの昇降体5の被当接部5bが回動するように構成している。
回動操作レバー4は、図1及び図4に図示したように、棒状体4’の支点部7からの距離が長い一端側に、作業者が握柄する回動操作部4aを設け、支点部7からの距離が短い反対側に、後述のカム部10のカム回動用ギア13と噛み合うラチェット部8aを有する作用部8を設けた構成としており、この作用部8のラチェット部8aは支点部7を回動中心となるようにラチェット歯を周設している。支点部7は、図4及び図7に図示したように、座金7bを介して支点部7を止着部材7aによって本体部Aに設け、この支点部7に回動自在に前記回動操作レバー4を枢設してこの回動操作レバー4を本体部Aに傾動回動(倒伏回動)自在に設けた構成である。また、図中、符号12は、前記支点部7と本体部Aとの間にして前記座金7bと反対側に設けるもう一つの座金12である。また、この支点部7及び作用部8は、具体的には図4及び図7に図示したように、支点部7と作用部8とが設けられた板状体16に溶接固定された連結ボルト16aに、前記回動操作レバー4の棒状体4’の回動操作部4aと反対側に形成した螺合部17を螺合することでこの回動操作レバー4の棒状体4’の回動操作部4aと反対側に支点部7及び作用部8を連設した構成である。
また、カム部10は、図4及び図7に図示したように、本体部Aに回動自在に枢設するカム回動軸10bの一端側に前記カム部10を設け、他端側にカム回動用ギア13を設けてこのカム回動軸10bを介してこのカム回動軸10bを軸にして前記カム部10とカム回動用ギア13の双方が一体回動するように構成している。尚、図4中、符号10cは、カム部10をカム回動軸10bに回動固定するための止着部材10cであり、符号13aは、カム回動用ギア13をカム回動軸10bに回動固定するための止着部材13aである。
また、図1及び図3に図示したように、このカム部10と一体回動するカム回動用ギア13と、前記回動操作レバー4の作用部8のラチェット部8aとをギア連結し、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記支点部7を支点に作用部8のラチェット部8aが回動し、このラチェット部8aとギア連結している前記カム回動用ギア13が回動されて前記カム部10が回動する構成としている。
従って、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用によりカム部10が回動し、このカム部10の回動によってこのカム部10の周面に設けた支承カム面10aが回動し、この支承カム面10aが回動した際、前記支承当接部9(支承カム面10aの前記昇降体5に当接してこの昇降体5を支承する部位)が、この支承カム面10aのカム曲線に応じてカム回動軸10bからの距離を変化することで、この支承当接部9に支承される前記昇降体5が昇降されることとなる。
尚、本実施例では、このカム部10の周面全面ではなく、このカム部10の周面の前記昇降体5と当接する部位のみを所定のカム曲線形状を有する前記支承カム面10aに構成している。また、この支承カム面10aのカム曲線形状は、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記昇降体5を昇降させ得るカム曲線形状であればどのような形状を採用しても良いが、本実施例においてはこの支承カム面10aの曲線形状を、前記カム回動軸10bを原点とした極座標において方程式r=aθ(a=定数)で表される曲線形状に設定している。
従って、前記回動操作レバー4を回動操作する際に、この回動操作レバー4の回動角毎に一定の距離だけ前記昇降体5が昇降する。
また、本実施例においては、前記成形ローラ3の両端を夫々枢着する一対の昇降体5に対して一体ずつ前記カム部10が設けられ、この一対のカム部10は、図4及び図8に図示したように連結軸9aを介して連結し、この一対のカム部10は一体回動するように構成している。また際に、前記回動操作レバー4を回動操作することで、一対のカム部10が一体回動し、これにより、この一対のカム部10の支承カム面10aの支承当接部9に支承されている一対の昇降体5が互いに等しい高さに昇降するように構成している。
従って、回動操作レバー4を回動操作してこの一対の昇降体5を昇降させる際に、この一対の昇降体5に左右両端を夫々枢着した成形ローラ3が水平状態を保持しながら昇降することとなる。即ち、従来のように、例えば一々成形ローラ3の一端側の高さ位置を所定の高さ位置に調整し、次いでこの成形ローラ3の他端側の高さ位置を前記一端側の高さと合致するように高さ位置を正確に調整するという面倒な作業を要さず、本実施例においては、単に回動操作レバー4を回動操作するだけで成形ローラ3を水平状態を保持したまま昇降調整できる。
また、本実施例においては、前記昇降機構eの回動操作レバー4を所定位置で係脱自在に回動阻止状態に係止ロックするロック機構11を備えた構成としている。
具体的には、図4,図5,図6及び図7に図示したように、回動操作レバー4を回動操作した際のこの回動操作レバー4の棒状体4’の支点部7側の先端部の回動軌跡に略沿った位置に周縁部を有する欠円状部15を本体部Aの側方に設けた構成とし、連結ボルト16aに螺合されている前記回動操作レバー4の棒状部4’を螺動操作してこの棒状体4’を支点部7に向けて(即ち、本体部Aの欠円状部15の周縁部に向けて)螺動させることでこの棒状体4’の先端部を前記本体部Aの欠円状部15の周縁部に締め付け押圧固定することで、回動操作レバー4を回動阻止状態にロックするようにこのロック機構11を構成している。尚、この棒状態4’の先端と前記欠円状部15との間には、この欠円状部15の周縁部を被嵌する断面コ字形の溝を有する中間部材14を配設している。
従って、回動操作レバー4の棒状体4’を支点部7に向けて螺動操作することで前記中間部材14を介して回動操作レバー4が本体部Aの欠円状部15に対して締め付け押圧固定状態に係止ロックされ、一方、この棒状体4’を支点部7から離間する方向に螺動操作することで本体部Aの欠円状部15に対する締め付け押圧固定状態が解除され、係止ロックが解除される。また、例えば、この欠円状部15に所定の角度毎に目盛りを表示することで、簡単に所望の高さに成形ローラ3の高さ位置を調整できる。
尚、ロック機構11は、本実施例の構成に限らず、回動操作レバー4を所定位置で回動阻止状態に係止ロックできる構成であれば良い。
尚、送り機構Mの上下一対の送りローラ1,2は、曲げ加工したい板材a(この上下一対の送りローラ1,2で挟持する板材a)の板厚に応じてこの一対の送りローラ1,2間の離間距離を微調整できるように、下側の送りローラ2の高さ位置を上下方向に微動調整できるように構成している。この下側の送りローラ2の高さ位置を上下方向に微動調整する機構は従来から種々提案されており、どのような機構を採用しても良いが、本実施例においては、図7に図示したように、円筒状部20内に、上側の送りローラ1を枢着する枢着体21と、下側の送りローラ2を枢着する枢着体22とを内設し、この下側の送りローラ2の枢着体22の下部には楔状の溝部22aを形成し、更にこの楔状の溝部22aに楔状の進退部材23を配設し、この進退部材23を進退自在に螺動操作することで、前記下側の送りローラ2を枢着した枢着体22が上下に微動するように構成したものを採用している。尚、図8中、符号24は、前記進退部材23を進退自在に螺動操作するための螺動操作ハンドル24であり、また、図7中、符号25,25aは、前記上側の送りローラ1を枢着する枢着体21を支承保持する支承部25と、この支承部25を前記円筒状部20に固定するための止着部材25aである。
また、図中、符号18は、送り機構Mの上下一対の送りローラ1,2を回動させる送りハンドル18である。
また、図中、符号26,26aは、天部材26、及びこの天部材26を本体部Aに固定する止着部材26aである。
また、図8は、送り機構Mの上下一対の送りローラ1,2のうちの上側の送りローラ1の一端側を本体部Aに着脱自在に設ける着脱機構19を示した図であり、この着脱機構19は、この種の曲げ加工機に備えられた一般的な着脱機構19と同様の構成で、前記上下一対の送りローラ1,2のうちの上側の送りローラ1の一端側を本体部Aから脱着して図8に図示したように脱着した一端側を本体部Aから大きく退避動させることで、例えば円筒状に曲げ加工し終えた板材aをこの本体部Aから簡単に取り外せるものである。
本実施例は、上述のように構成したから、送り機構Mの上下一対の送りローラ1,2の下側の送りローラ2を上下方向に微動調整してこの一対の送りローラ1,2間に板材aを挟持し、送りハンドル18を回動操作することでこの板材aを所定の送り方向、即ち成形ローラ3に向けて送り出し、この送り出された板材aを成形ローラ3に当接させてこの成形ローラ3との当接応力によりこの板材aを曲げ変形させることができる。
しかも本実施例では、回動操作レバー4を所定の角度だけ回動させる簡単な操作で成形ローラ3を昇降させることができるので、非常に簡単な作業で素早く成形ローラ3の高さ位置を昇降調整できる。
更に本実施例では、図1に図示したように、この回動操作レバー4の支点部7からの距離が遠い一端側に設けた回動操作部4aを握持して支点部7からの距離が近い反対側の作用部8を回動させることで、この作用部8に生ずるモーメントの作用(テコの作用)を利用して昇降体5を昇降させるので、(テコの作用により回動操作部4aを回動操作する力が倍力されて)それだけ重い昇降体5も軽い力で昇降させることができ、それだけ一層簡単且つスムーズに成形ローラ3の昇降調整が可能である。
また、従来品と同様にこの成形ローラ3の高さ位置を調整することで、図13に図示したように前記板材aを曲げ加工した際のR形状を調整できるが、ここで、本実施例に係る曲げ加工機においては、例えば従来例の螺子式のタイプのように裸子杆体を何回転も回動させる面倒な螺動操作がいらず、単に回動操作レバー4を支点部7を支点に所定の角度だけ回動した後、この回動操作レバー4の棒状体4’を支点部7に向けて進展する方向に螺動操作する簡単な操作で回動操作レバー4を所望の角度に回動阻止状態に係止ロックし、成形ローラ3の高さ位置を簡単に所望の高さ位置に調整できる。
即ち、単に回動操作レバー4を所定の角度だけ回動操作するだけの極めて簡単な操作で、しかも成形ローラ3を水平状態に保持したまま、良好に成形ローラ3を昇降させることができ、更にこの回動操作レバー4を、例えば本体部Aの欠円状部15に表示した目盛りを見ながら所定の位置に簡単に無段階に回動阻止状態に係止ロックでき、極めて作業能率良く成形ローラ3の高さ位置の調整ができる。
よって、本考案は、回動操作レバー4を回動させる簡単な操作で、且つテコの作用によりそれだけ軽い力でスムーズに成形ローラ3の高さ位置を所望の位置に昇降調整できる極めて秀れた作業性を有し、例えばこれまでのように板材aの先端縁を一々鼻曲げしておかずとも、下方に退避しておいた成形ローラ3を上動させて板材aの先端縁を曲げることで、鼻曲げの成されていない板材aもスムーズに曲げ加工を開始でき、特に大量の板材aを次々と作業能率良く曲げ加工していくことができるなど高い生産性をも有し、しかも例えばエアーシリンダーなどの複雑な構成は不要なので、本実施例品自体が極端に複雑な構成であったり極端に大型化やコストアップする心配も無いなど、極めて実用性に秀れた画期的で商品価値の高い曲げ加工機となる。
尚、図9は、これまでに説明した本実施例の伝達機構Tの別例を示している。
具体的に説明すると、図9に示した別例は、回動操作レバー4を回動操作した際に作用部8によりカム部10を回動させる構成とせずに、回動操作レバー4の作用部8を回動操作レバー4の棒状体4’に対して「く字」状に折曲して、この回動操作レバー4の回動操作により一体に回動するこの「く字」状の作用部8自体を伝達作動部10とし、この伝達作動部10によって昇降体5の下端側を支承する構成とすると共に、この伝達作動部10の前記昇降体5と当接してこの昇降体5を支承する部位を支承当接部9とした構成としたものであり、回動操作レバー4を回動操作して前記作用部8である伝達作動部10を回動(上下方向に揺動)させることで、この伝達作動部10の一部にして前記支承当接部9が支承位置を昇降させ、この支承当接部9に支承される前記昇降体5が昇降するように構成した前記伝達機構Tを示す図である。
本考案の具体的な実施例2について図面に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1に係る曲げ加工機の別例であり、具体的には、昇降体5を昇降させる昇降機構eに、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用を前記昇降体5を持ち上げる上動作用に変換してこの昇降体5に伝達する伝達機構Tを備え、この伝達機構Tを、図10及び図11に図示したように、前記昇降体5にラック部27を設けると共にこのラック部27とギア連結するピニオンギア28を備えた構成とし、前記回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8に生ずるモーメントの作用によりこのピニオンギア28を回動することで、このピニオンギア28とギア連結する前記ラック部27を設けた前記昇降体5を前記ガイド部6に沿って昇降させるラック・ピニオン機構Taを備えた構成としたものである。
昇降体5は、図10及び図11に図示したように、成形ローラ3の左右両端を夫々枢着する一対の昇降体5の側面に夫々、この各昇降体5のガイド部6に沿った移動方向にラック部27を設けている。具体的には、昇降体5の側面に側方突出状態にラック部27を設け、ガイド部6内にスライド自在に昇降体5を配設した際にこの昇降体5のラック部27がガイド部6の側壁の切欠箇所から外方に側方突出するように構成している。
また、この昇降体5に設けたラック部27にギア連結するピニオンギア28を、この一対の昇降体5のラック部27に夫々設けている。
この一対のピニオンギア28は、図11を図示したように、連結軸28aを介して一体回動するように構成している。
また、この一対のピニオンギア28の連結軸28aを、前記回動操作レバー4の支点部7と同軸としている。
この伝達機構Tのラック・ピニオン機構Taは、前記ピニオンギア28の連結軸28a自体を前記回動操作レバー4の作用部8とし、この回動操作レバー4を回動操作することで前記作用部8(即ち連結軸28a)に生ずるモーメントの作用により、前記ピニオンギア28を回動せしめ、ひいてはこのピニオンギア28とギア連結(直接噛み合うように配設)されたラック部7を設けた前記昇降体5が昇降するように構成したものである。
尚、本実施例においては、回動操作レバー4の作用部8自体を、前記ピニオンギア28を回動すべくこのピニオンギア28と一体回動する軸として構成したが、これに限らず、例えば、前記作用部8にラチェットを形成してこのラチェットを前記昇降体5のラック部27にギア連結(双方を直接噛み合わせても良いし、間に位置または複数のギアを介してギア連結しても良い。)した構成としても良い。
また、本実施例においては、図10及び図11に図示したように、昇降体5が鉛直方向に昇降するのではなく、図10に図示したように、送り機構Mの送りローラ1,2の斜め下方側からこの送りローラ1,2に近接する方向に斜め方向に昇降するように構成している。
従って、上述の実施例1のタイプのように昇降体5を鉛直方向に昇降するように構成した場合(図1参照)に比して、本実施例の斜め方向に昇降させる構成とした場合は、成形ローラ3を前記送り機構Mの一対の送りローラ1,2の双方に対して一層近接した位置に昇降移動させることができ、でき、それだけ小さいRに板材aを曲げ加工できる構成である。
その余は実施例1と同様である。
尚、本考案は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
実施例1に係る曲げ加工機の説明側断面図である。 実施例1に係る曲げ加工機の説明斜視図である。 実施例1に係る曲げ加工機の説明斜視図である。 実施例1に係る曲げ加工機の説明分解斜視図である。 実施例1に係る曲げ加工機のロック機構11を示す説明図である。 実施例1に係る曲げ加工機のロック機構11を示す説明図である。 実施例1に係る曲げ加工機の説明分解斜視図である。 実施例1に係る曲げ加工機の着脱機構19を示す説明図である。 実施例1に係る曲げ加工機の伝達機構Tの別例を示す説明図である。 実施例2に係る曲げ加工機の説明側断面図である。 実施例2に係る曲げ加工機の説明斜視図である。 従来例を示す図である。 従来例を示す図である。
符号の説明
1 送りローラ
2 送りローラ
3 成形ローラ
4 回動操作レバー
4a 回動操作部
5 昇降体
6 ガイド部
7 支点部
8 作用部
9 支承当接部
10 伝達作動部,カム部
10a カム面,支承カム面
10b カム回動軸
11 ロック機構
27 ラック部
28 ピニオンギア
E 昇降調整機構
M 送り機構
T 伝達機構
Ta ラック・ピニオン機構
a 板材
e 昇降機構

Claims (7)

  1. 板材を曲げ加工する曲げ加工機であって、前記板材を挟持する上下一対の送りローラにより板材を所定の送り方向に送り出す送り機構と、この送り機構の送り方向側に配設する成形ローラとを備え、前記送り機構から送り出される板材を前記成形ローラに当接させることでこの板材を曲げ変形させる構成とし、前記成形ローラを昇降自在に設け且つこの成形ローラを所定の高さ位置に調整可能な昇降調整機構を備え、この昇降調整機構は、前記成形ローラを回動自在に枢着しこの成形ローラと一体に昇降する昇降体と、この昇降体を昇降ガイドするガイド部と、この昇降体を昇降させる昇降機構とから成り、この昇降機構は支点部を支点として回動する回動操作レバーを有する構成とし、この回動操作レバーは、前記支点部からの距離の長い一端側を回動操作部とし短い反対側を前記昇降体を昇降させる作用部として、この回動操作レバーを回動操作することで前記作用部に生ずるモーメントの作用により前記昇降体を昇降し得るように構成したことを特徴とする曲げ加工機。
  2. 前記昇降機構は、前記回動操作レバーを回動操作することで前記作用部に生ずるモーメントの作用を前記昇降体を持ち上げる上動作用に変換してこの昇降体に伝達する伝達機構を備えた構成としたことを特徴とする請求項1記載の曲げ加工機。
  3. 前記伝達機構は、前記昇降体を支承しこの支承位置が昇降する支承当接部を設けた伝達作動部を備えた構成とし、前記回動操作レバーを回動操作することで前記作用部に生ずるモーメントの作用によりこの伝達作動部を回動することで、この伝達作動部に設けた前記支承当接部の支承位置を昇降し前記昇降体を昇降させる構成としたことを特徴とする請求項2記載の曲げ加工機。
  4. 前記伝達作動部は、前記回動操作レバーを回動操作することで前記作用部に生ずるモーメントの作用により回動するカム部とし、このカム部の周面に設けたカム面を、前記昇降体を支承する支承カム面とすると共にこの支承カム面の前記昇降体と当接してこの昇降体を支承する位置を前記支承当接部として構成し、前記カム部が回動することで前記昇降体を支承している支承カム面の支承当接部の支承位置が昇降して前記昇降体が昇降するように構成したことを特徴とする請求項3記載の曲げ加工機。
  5. 前記カム部の周面に設けた前記支承カム面のカム曲線形状は、このカム部のカム回動軸を原点とした極座標において方程式r=aθ(a=定数)で表される曲線形状に設定したことを特徴とする請求項4記載の曲げ加工機。
  6. 前記伝達機構は、前記昇降体にラック部を設けると共にこのラック部とギア連結するピニオンギアを備えた構成とし、前記回動操作レバーを回動操作することで前記作用部に生ずるモーメントの作用によりこのピニオンギアを回動することで、このピニオンギアとギア連結する前記ラック部を設けた前記昇降体を前記ガイド部に沿って昇降させるラック・ピニオン機構を備えた構成としたことを特徴とする請求項2記載の曲げ加工機。
  7. 前記昇降機構の回動操作レバーを所定位置で回動阻止状態に係脱自在に係止ロックするロック機構を備えた構成としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の曲げ加工機。
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