JP4395657B2 - 補助ローラ - Google Patents
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Description
テーブル28の少なくとも一端にはサポート30が設けられている場合が多く、加工材が多少長い場合でも、サポート30で加工材の一端を支えることにより、加工材を傾かせずに保持することが可能な構成となっている。
補助ローラは、図10に示すように最下部にベース1、最上部にローラシャフト2が長手方向に嵌着され、ローラシャフト2上で回動自在に設けられたローラ3を有するローラホルダ4、中央支点ピン5によりX字状に連結された一対のX字状リンク材6、X字状リンク材6に連結されたスライドピース7、スライドピース7と係合するシャフト10、シャフト10と回転方向に連結されたハンドル13とを有する構成をしている。
具体的には、一組のX字状リンク材6のうち2端はリベットやボルトなどの連結部11a、11bによってベース1及びローラホルダ4に回動可能に連結されており、他の2端は長穴1a、4a内で水平移動可能に位置した連結部11c、11dが連結されている。また、一対のX字状リンク材6間に位置し、X字状リンク材6に連結されたスライドピース7は、ベース1に対して移動不能かつ回動可能に設けられたシャフト10のおねじ部9とねじ係合するめねじ部8を有する構成をしており、作業者がハンドル13を回動操作することにより、おねじ部9と係合するめねじ部8の位置が変化し、X字状リンク材6が中央支点ピン5を中心として揺動し、ベース1に対するローラホルダ4の高さ位置を調整することができる。
なお、ハンドル13には、シャフト10の一端に設けられた六角穴部32と係合するボールポイントビット12が設けられており、ボールポイントビット12の特性を活かしてハンドル13がベース1に対して傾斜して設けられ、ローラ3の高さ調整時の、作業者の操作性を考慮した構成となっている。
また作業終了後はローラ3を下げコンパクトな状態で運搬、保管を行なうのが一般的であるが、所定高さから最下位置までローラ3を下げる際もねじ送り量が微小であるため、やはり非効率であった。
たとえ2倍の速さでローラ高さの調整を行なえたとしても、それが完全に作業者の要求に足りうるものであるとは言い難い。またスライドピースを2個設けたことにより、ハンドル操作が重くなる可能性がある。
また液圧を利用したシリンダ機構とギヤ送り機構を併設したローラの高さ調整装置を有する補助ローラでは、上述した問題点は改善されるものの製造コストが著しく高くついてしまう。
具体的には、スライドピース(連結部材)にシャフトのおねじ部と係合可能な半円状のめねじ部を設け、スライドピースをめねじ部がおねじ部から離間する方向に移動させることができる構成とする。
具体的には、スライドピース(連結部材)にシャフトのおねじ部と係合可能な半円状のめねじ部を設け、スライドピースをめねじ部がおねじ部から離間する方向に移動させることができる構成とすることにより、低コストで上述の補助ローラを提供することができる。
また、一組のX字状リンク材6のうち2端はリベットやボルトなどの連結部11a、11bによってベース1及びローラホルダ4に回動可能に連結されており、他の1端には長穴4a内で平行移動可能に位置した連結部11cが連結されている。そしてX字状リンク材6の残りの1端には、連結部11dを介してX字状リンク材6間に位置したスライドピース7が連結された構成をしている。
上記構成による本発明補助ローラでは、スライドピース7のめねじ部8とシャフト10のおねじ部9とが係合している状態でハンドル13を回動操作すると、おねじ部9と係合するめねじ部8の位置が変化することになり、スライドピース7はシャフト10の軸方向に移動して、X字状リンク材6が中央支点ピン5を中心として揺動し、ローラ3のベース1からの距離即ちローラ3の高さを調整することができる。
アーム14の下端(ベース1上面側)面はスライドピース7の上端面と面接触可能な形状をしており、アーム14の一端には穴16が形成され、穴16内にはシャフト10に当接するスプリング17が介在されており、アーム14には常に図示反時計回り方向に揺動する方向の付勢力が加えられている。
アーム14の揺動は、アーム端面B部18がベース1のシャフトホルダ19の上端面に突き当たる際、およびアーム端面A部15側に設けられた面取り部25がシャフト10に当接する際に係止される。
フック20はシャフト10の端部10aとベース1上面との間に入り込んで端部10aと係合する形状をしており、図2〜図4に示すようにフック20が端部10aに係合した状態ではアーム14がスプリング17に抗して揺動することが規制され、アーム14の位置及びシャフト10とスライドピース7とのねじ係合は維持される。
また、フック20の回動軸であるピン21上にはリターンスプリング22が組み込まれており、フック20は常時シャフト10の端部10aと係合する方向へ付勢されている。またリターンスプリング22の一端と当接するロールピン23は同時にフック20の回り止めにもなっており、フック20の一部であるストッパ24がロールピン23に当接する構成となっている。
図2及び図3に示すように通常状態においては、レバー50の上面付近にフック20のリンク部26が位置する構成となっている。
上記した本発明補助ローラは、図1〜図5に示す状態でハンドル13を回動操作すれば従来と同様にローラ3の高さを微調整することができる。
ローラ3を最下位置にした状態から使用するなど大幅にローラ3の高さを変更する際には、図6に示すように、作業者がレバー50の一端(図示左側端)を下方に回動操作しながら、図7に示すようにローラホルダ4を持ち上げることにより、ハンドル13の回動操作を行うことなく、ローラ3の高さを容易にかつ迅速に変更することができる。
詳細には、レバー50をレバースプリング54の付勢力に抗して揺動させることで、フック20とシャフト10端部10aとの係合を解除することができ、この状態でローラホルダ4の図示左端を掴み持上げると、X字状リンク材6の作用によりスライドピース7を上方に移動させる力が加わり、その結果スライドピース7はスプリング17の付勢力に抗してアーム14を揺動させながら上方に移動しスライドピース7とシャフト10とのねじ部の係合が解除される。一旦ねじ部の係合が解除された状態となれば、ローラホルダ4はそのまま任意の高さへ持上げることができる。これは、X字状リンク材6を採用していること、及びスライドピース7が上方に移動することでめねじ部8とおねじ部9との係合が解除される構成を採用していることによる。
ローラホルダ4への上方への持上げ力を解除すると、スプリング17の付勢力によってアーム14がスライドピース7をシャフト10側に付勢し、スライドピース7は図7に示すように初期の位置よりも図示右側に移動した位置でシャフト10と係合することとなる。
この際、レバー50が押下げたままの状態であれば、アーム14の閉動作に伴い降りてくるフック20は再びリンク部26を介してレバー50と接触して開放方向に回動することになるが、レバー50から手を離せば、レバー50はレバースプリング54の付勢力により通常位置に復帰し、これに連動してフック20はリターンスプリング22の作用によって閉じ、再びシャフト10との係合状態をやはり保つことになる。
そしてベース1に、一つの位置ではスライドピース7と略接触してスライドピース7がシャフト10との係合を解除する方向に移動することを抑制し、他の位置ではスライドピース7がシャフト10との係合を解除する方向に移動することを許容するアーム14を設け、アーム14の位置を前記一つの位置で解除可能に固定する固定手段であるフック20を設けた構成としたことにより、例えば運搬時等にローラホルダ4部を掴んで持上げてもスライドピース7はシャフト10との係合を保つため、意図せずローラ3位置が変化してしまうことがない。
また、固定手段であるフックが係合するベース1の一部をシャフト10の端部10aとしたことにより、他部材の追加を必要とせず、且つ製品の小型化を図ることができる。
更に、フック20をベース1の一部と係合する方向に付勢する付勢手段であるリターンスプリング22を設けたことにより、不意にフック20がスライドピース7とシャフト10との係合を解除可能な状態に回動してしまうことを抑制するようにしている。
また、固定手段であるフック20の固定状態をてこの原理を利用して解除する固定解除手段であるレバー50を設けたことにより、容易にフック20を回動させることができるようにしている。
また本実施形態では、フック20の回動によってアーム14をベース1に対して固定する構成としたが、他の構成をした固定手段であってもよいものである。
Claims (9)
- 最下部にベース、最上部にローラが回動自在に設けられたローラホルダを有し、中央支点ピンにより回動自在とした少なくとも2組のX字状リンク材で両者を連結し、その際前記ベースの略両端部に設けられた支点の内少なくとも一方が長手方向に移動可能な連結部材を含む構成であって、該連結部材に設けられためねじ部と嵌合するおねじ部を有するシャフトが前記ベースに設けられており、前記ローラホルダの略両端部に設けられた支点の内少なくとも一方が前記連結部材同様、長手方向に追従移動可能な構成となっており、前記シャフトと直接的あるいは間接的に連結されたハンドルの操作で、前記連結部材が前記シャフトの軸方向に移動することにより前記X字状リンク材の働きで前記ローラの上下位置が変更する機能を有した補助ローラにおいて、前記連結部材と前記シャフトとのねじ係合を係脱可能な構成としたことを特徴とする補助ローラ。
- 前記連結部材のめねじ部を半円状に形成し、且つ連結部材をめねじ部がおねじ部から離間する方向に移動することにより前記連結部材と前記シャフトとの係合を解除することができることを特徴とする請求項1記載の補助ローラ。
- 前記連結部材を、めねじ部を中央に配置した門型形状とし、下端部がベース上面に当接可能としたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の補助ローラ。
- 前記ベースに、一つの位置では前記連結部材と略接触して前記連結部材が前記シャフトとの係合を解除する方向に移動することを抑制し、他の位置では連結部材が前記シャフトとの係合を解除する方向に移動することを許容するアームを設け、前記アームの位置を前記一つの位置で解除可能に固定する固定手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の補助ローラ。
- 前記固定手段は、前記アームに回動可能に設けられ、前記ベースの一部と係合可能なフックであることを特徴とする請求項4記載の補助ローラ。
- 前記フックが係合する前記ベースの一部は前記ベースに回動可能に保持されたシャフトの端部であることを特徴とする請求項5記載の補助ローラ。
- 前記フックを前記ベースの一部と係合する方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項5あるいは請求項6記載の補助ローラ。
- 前記固定手段の固定状態を、てこの原理を利用して解除する固定解除手段を設けたことを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1項記載の補助ローラ。
- 前記固定解除手段は、前記フックの回動軸と平行に延びる回動軸を有したレバーであることを特徴とする請求項8記載の補助ローラ。
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