JP2617165B2 - 植生用ブロック - Google Patents

植生用ブロック

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JP2617165B2
JP2617165B2 JP24062893A JP24062893A JP2617165B2 JP 2617165 B2 JP2617165 B2 JP 2617165B2 JP 24062893 A JP24062893 A JP 24062893A JP 24062893 A JP24062893 A JP 24062893A JP 2617165 B2 JP2617165 B2 JP 2617165B2
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英喜 岩崎
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西日本エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば河川の堤防な
どの斜面に、芝草等の植物を植生するためのブロックに
関し、特に、植生した植物の根腐りや枯死を防止できる
ようにした植生用ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】堤防などの斜面に芝草等を植生する場合
に、土壌の崩壊や流出を防止するために、上面が開放し
た箱状のブロック(101)を、図7のように堤防(102)の斜
面に沿って列設し、ブロック中に土を充填して、植物を
植生することが行われている。
【0003】従来の植生用ブロック(101)は、たとえば
セメントやコンクリートを用いて、図8のように、上面
が開放した箱状に形成されている。また、ブロック(10
1)の底面には、ブロック内の過剰な水分を排出するため
の排水孔(103)が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す従来の植生
用ブロック(101)は、それ自体には、隣接するブロック
と接合するための手段を備えていない。したがって、堤
防の斜面等に設置された各ブロックを、それぞれの位置
に保持するために、各ブロックの間にモルタルやコンク
リート等の充填剤を充填してそれぞれを接着している。
また、ブロック(101)の底面と堤防の斜面との間にも、
充填剤が充填されることがある。
【0005】このため、ブロック(101)の底面に排水孔
(103)が設けられていても、ブロック(101)の内部に溜ま
った水を充分に排出することができず、ブロック(101)
に植生した芝草等が根腐りを起こす原因になっている。
【0006】仮に、底面の下にコンクリート等を充填し
ない場合であっても、各ブロックの間が充填剤で塞がれ
ているために、排水は、表面蒸発か表面浸透によってし
か行われず、排水効率がきわめて悪くなっている。
【0007】本発明は、従来の植生用ブロックにおける
上記の不都合を改善し得る植生用ブロックを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、次のとおりに構成されている。
【0009】底板と4面の側壁とにより、上面が開放し
た正方形又は長方形の箱状に形成され、底板の下面に、
斜面に設置した姿勢で上下方向をなす凹溝が刻設される
とともに、凹溝と底板の内面とを連通する排水孔が設け
られているブロックを、スペーサを介して離隔して配設
し、そのスペーサ部分、もしくはそのスペーサよりも上
方部でブロックを固定することを特徴とする植生用ブロ
ック。
【0010】4個の側壁の中、少なくとも隣接する2面
の外面に、水平方向に延伸するスペーサを突設してある
ことが望ましい。
【0011】凹溝が底面の同一位置に刻設された複数個
のブロックが、方眼状に配列されるように構成されてい
てもよい。
【0012】低面に複数個の凹溝が並列して刻設され、
平面形が横長の長方形に形成されたブロックが、上下に
隣接する列におけるブロック群を互いに半ピッチずつず
らせて、千鳥状に配列されるように構成され、各ブロッ
クにおける複数個の凹溝が、上下に隣接する列のブロッ
クの凹溝あるいはブロック間の隙間に連通する位置に配
置されていてもよい。
【0013】
【作用】隣接するブロックの間にスペーサを介在させ、
ブロック間の隙間のスペーサより上の部分で各ブロック
を固定することにより、スペーサより下方には隙間が保
持され、かつ、各ブロックの下面に刻設した凹溝を、上
下に隣接するブロックの凹溝もしくはブロック間の隙間
に連通する位置に配置すれば、排水をスムーズに行うこ
とができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の植生用ブロックの基本的な
一実施例を示す一部破断斜視図であり、この実施例のブ
ロック(10)は、従来の植生用ブロックと同様に、セメン
トやコンクリートを使用して、4面の側壁(11)と底板(1
2)とで、平面形が正方形で、上面が開放した箱状に形成
されている。
【0015】底板(12)の下面には、堤防の斜面に装着し
た状態における上下方向(以下、単に上下方向という)
をなす凹溝(13)が刻設されている。さらに、底板(12)に
は、凹溝(13)とブロック(10)の内部とを連通する適数個
(この実施例では2個)の排水孔(14)が穿設されてい
る。
【0016】4面の側壁(11)の中、隣接する2面の外面
の中段に、水平方向に延伸するスペーサ(15)が突設され
ている。この実施例のスペーサ(15)は、堤防の斜面に装
着した状態で、ブロック(10)の下辺と右辺に位置する側
壁に、L字形に設けられている。
【0017】図2は、図1の植生用ブロック(10)を、堤
防の斜面に配列設置した状態を示す正面図であり、各ブ
ロック(10)は、底面(12)の下面の凹溝(13)を上下方向と
して、L字形のスペーサ(15)が隣接するブロックの側壁
に当接して、方眼状に配置されている。スペーサ(15)に
より離間された各ブロック(10)の隙間には、各ブロック
(10)を設置した位置に固定するために、コンクリートや
モルタルが充填されている。
【0018】ブロック(10)を図2のように方眼状に配置
したとき、各ブロック(10)における凹溝(13)は、上下方
向に隣接するブロックの凹溝と直線的に整合して、連通
する位置に配列される。したがって、排水孔(14)から凹
溝(13)内に流出した水は、下方のブロックの凹溝(13)に
障害なく流れこむことができ、スムーズに堤防の最下部
に向けて排水される。
【0019】図3は、本発明の第2実施例の植生用ブロ
ックを、天地を転倒して底面側から見た斜視図であり、
このブロック(20)は、第1実施例のブロック(10)と同様
に、コンクリートやセメント等により、4面の側壁(21)
と底板(22)とで、上面が開放した箱状に形成されてい
る。また、ブロック(20)の平面形は、第1実施例の正方
形と異なり、横長の長方形に形成れている。
【0020】底板(22)の下面には、上下方向に3個の凹
溝(23L)(23C)及び(23L)が刻設されている。各凹溝(23)
には、ブロック(20)の内部に連通する排水孔(24)が穿設
されている。ブロック(20)の2面の側壁(21)の外面に
は、第1実施例と同様に、L字形のスペーサ(25)が突設
されている。3個の凹溝(23)は、スペーサ(25)を含めた
ブロック(20)の全幅寸法を、ほぼ4等分した位置に、配
置されている。
【0021】図4は、第2実施例の植生用ブロック(20)
を、堤防の斜面に装着した状態を示す正面図であり、各
ブロック(20)は、1段ごとに左右方向に半ピッチずつ位
置をずらせて、千鳥状に配列されている。このとき、あ
る1つのブロック(20)における3個の凹溝(23)は、上下
に隣接するブロックの凹溝(23)、又は2個のブロックの
間にスペーサ(25)により形成された隙間に整合する位置
に配置されて連通することになる。
【0022】すなわち、図4に示すように、左側の凹溝
(23L)は、下段のブロックにおける右側の凹溝(23R)に連
通し、中央の凹溝(23C)は、下段の2個のブロックの間
の隙間に連通し、右側の凹溝(23R)は、下段のブロック
における左側の凹溝(23L)に連通する位置に配置され
る。したがって、ブロック(20)内から排水孔(24)を通っ
て、凹溝(23)に流下した水は、障害を受けることなく、
スムーズに堤防の下部に向けて排水される。
【0023】図5は、本発明の第3の実施例の植生用ブ
ロックを示す斜視図である。このブロック(30)は、底板
(31)と4面の側壁(32)(33)(34)(35)とにより、平面形が
正方形又は長方形の箱状に形成されている。底板(31)の
下面には、斜面に設置されたときの上下方向に、3個の
凹溝(36)が刻設ており、また、各凹溝(36)には、ブロッ
ク(30)の内部に連通する排水孔(37)が設けられている。
【0024】4面の側壁の中、前側の側壁(32)の下部に
は、左右一対のボルト孔(38)が穿設され、その部分の外
面にスペーサ(39)が突設され、後側の側壁(34)には、前
側の側壁のボルト孔(38)に対向する位置に、左右一対の
ボルト孔(40)が穿設されている。
【0025】さらに、前面及び後面の側壁(32)(34)に
は、1個ずつの透孔(44)が設けられ、左右両面の側壁(3
3)(35)には、2個ずつの透孔(45)が設けられている。
【0026】右側の側壁(33)の下部には、中心に1個の
ボルト孔(41)が穿設され、その部分の外面に、スペーサ
(42)が突設されている。また、左側の側壁(35)には、右
側の側壁のボルト孔(41)に対向する位置に、1個のボル
ト孔(43)が穿設されている。後側及び左側の側壁(34)(3
5)の外面には、スペーサは設けられていない。
【0027】図6は、第3実施例のブロック(30)を千鳥
状に連接して、芝草等を植生した状態を示す部分断面図
で、各ブロックは、スペーサ(39),(42)の部分で上下左
右に隣接するブロック同士互いにボルトにより連結さ
れ、強固に結合される。このためブロック間には隙間が
形成されるとともに、充填剤は不要になり、排水の障害
物がなくなる。
【0028】さらに、各側壁の透孔(44)(45)は、隣接の
ブロックの透孔と対向して設けられているので、ブロッ
ク内の水分やガス体は、ブロックの間を比較的自在に流
通することができて、底面の凹溝(36)による排水効果と
併せて、充分な排水が行われて、植生した植物の根腐れ
を防止することができる。
【0029】この場合、各ブロック(30)の中には、土が
充填され所要の芝草等を植生でき、さらにスペーサ(39)
(42)により形成されるブロック間の隙間に、適宜に土又
は小石等が充填されれば、この隙間に芝草等を植生で
き、堤防の斜面を芝草等でより完全に覆うことができ
る。
【0030】
【発明の効果】
(a) ブロックの底面に上下方向の凹溝を刻設し、排水
孔でブロックの内部と連通させてあるため、ブロック内
の水がスムーズに排出され、植生された芝草等の根腐れ
を防止することができる。
【0031】(b) 各ブロックの隣接する少なくとも2
辺の側壁の外面にスペーサを設け、隣接するブロックの
間に隙間を形成するので、底面の凹溝と合わせて、スム
ーズな排水を可能にできる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植生用ブロックの一実施例を示す一部
破断斜視図である。
【図2】図1のブロックを方眼状に配置した状態を示す
正面図である。
【図3】本発明の植生用ブロックの第2の実施例を示す
底面斜視図である。
【図4】図3のブロックを千鳥状に配置した状態を示す
正面図である。
【図5】本発明の植生用ブロックの第3の実施例を示す
斜視図である。
【図6】図5のブロックの使用状態を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の植生用ブロックを堤防の斜面に装着した
状態を示す斜視図である。
【図8】従来の植生用ブロックの一部破断斜視図であ
る。
【符号の説明】
(10)植生用ブロック (11)側壁 (12)底板 (13)凹溝 (14)排水孔 (15)スペーサ (20)植生用ブロック (21)側壁 (22)底板 (23)凹溝 (24)排水孔 (25)スペーサ (30)植生用ブロック (31)底板 (32)(33)(34)(35)側壁 (36)凹溝 (37)排水孔 (38)ボルト孔 (39)スペーサ (40)ボルト孔 (41)ボルト孔 (42)スペーサ (43)ボルト孔 (44)(45)透孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板と4面の側壁とにより、上面が開放し
    た正方形又は長方形の箱状に形成され、底板の下面に、
    斜面に設置した姿勢で上下方向をなす凹溝が刻設される
    とともに、凹溝と底板の内面とを連通する排水孔が設け
    られているブロックを、スペーサを介して離隔して配設
    し、そのスペーサ部分、もしくはそのスペーサよりも上
    方部でブロックを固定することを特徴とする植生用ブロ
    ック。
  2. 【請求項2】4面の側壁の中、少なくとも隣接する2面
    の外面に、水平方向に延伸するスペーサを突設し、スペ
    ーサ上方に充填剤を充填してブロックを固定したことを
    特徴とする請求項1に記載の植生用ブロック。
  3. 【請求項3】凹溝が底面の相対的な同一位置に設置さ
    れ、複数個のブロックが方眼状に配列されるように構成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の植
    生用ブロック。
  4. 【請求項4】底面に複数個の凹溝が並列して刻設され、
    平面形が横長の長方形に形成されたブロックが、上下に
    隣接する列におけるブロック群を互いに半ピッチずつず
    らせて、千鳥状に配列されるように構成され、各ブロッ
    クにおける複数個の凹溝が、上下に隣接する列のブロッ
    クの凹溝あるいはブロック間の隙間に連通する位置に配
    置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    植生用ブロック。
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