JP2617122B2 - 山留工法 - Google Patents
山留工法Info
- Publication number
- JP2617122B2 JP2617122B2 JP63301946A JP30194688A JP2617122B2 JP 2617122 B2 JP2617122 B2 JP 2617122B2 JP 63301946 A JP63301946 A JP 63301946A JP 30194688 A JP30194688 A JP 30194688A JP 2617122 B2 JP2617122 B2 JP 2617122B2
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- Japan
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- retaining wall
- rod
- earth
- retaining
- Prior art date
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は山留工法に関するものである。
〈従来の技術〉 一般に小規模の掘削工事や良好な地盤を掘削する以外
の掘削工事においては、地盤の崩壊防止策として山留工
法を採用する。
の掘削工事においては、地盤の崩壊防止策として山留工
法を採用する。
山留工法として次の2つの方法が知られている。
切梁式土留工法 この工法は、矢板、腹起こし及び切梁を併用するもの
で、一定深度を根切りする都度、矢板間に水平に順次切
梁を架設していき、切梁に土圧、水圧等を負担させなが
ら根切り工事を進める方法である。
で、一定深度を根切りする都度、矢板間に水平に順次切
梁を架設していき、切梁に土圧、水圧等を負担させなが
ら根切り工事を進める方法である。
アンカー式土留工法。
この方法は矢板とアースアンカーを組み合わせた方法
で、地中に定着したアースアンカーの他端を矢板に定着
して、矢板に作用する地盤の崩壊力をアースアンカーで
支持する方法である。
で、地中に定着したアースアンカーの他端を矢板に定着
して、矢板に作用する地盤の崩壊力をアースアンカーで
支持する方法である。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 上記した従来の山留技術にあっては夫々次のような問
題点がある。
題点がある。
〈イ〉切梁を用いる方法の場合、作業領域内に切梁が存
在するため、特に掘削作業や掘削後の各種構造物の構築
作業が困難となり全体の施工性が悪い。
在するため、特に掘削作業や掘削後の各種構造物の構築
作業が困難となり全体の施工性が悪い。
〈ロ〉アンカーを用いる方法にあっては、コストの高い
アースアンカーを仮設材として用いるため、施工コスト
が高くつく。
アースアンカーを仮設材として用いるため、施工コスト
が高くつく。
そのうえ、地盤が軟弱になるほどアースアンカーの定
着部を確保することが困難となり、地質によってその採
用が制限される。
着部を確保することが困難となり、地質によってその採
用が制限される。
〈ハ〉両方法共に、矢板の背面側の地盤が流動化してい
る場合は、土砂の流動化現象による所謂ヒービングを起
こし易く、周辺地盤の不等沈下を誘発する危険がある。
る場合は、土砂の流動化現象による所謂ヒービングを起
こし易く、周辺地盤の不等沈下を誘発する危険がある。
〈発明の目的〉 本発明は上記の問題点を改善するためになされたもの
で、簡易な工事で安価に施工でき、しかも適用できる土
質範囲が広い、山留工法の提供を目的とする。
で、簡易な工事で安価に施工でき、しかも適用できる土
質範囲が広い、山留工法の提供を目的とする。
〈問題点を解決する手段〉 本発明は、山留範囲に亘って土留壁を構築し、前記土
留壁を貫通して山留予定の地盤に、アンカーと異なり先
端に定着部を設けない多数の棒状体を挿入し、この棒状
体と地山の摩擦あるいは粘着力により山留予定の地盤の
変形する工程と、土留壁の間を根切りする工程とを繰り
返して行う、山留工法である。
留壁を貫通して山留予定の地盤に、アンカーと異なり先
端に定着部を設けない多数の棒状体を挿入し、この棒状
体と地山の摩擦あるいは粘着力により山留予定の地盤の
変形する工程と、土留壁の間を根切りする工程とを繰り
返して行う、山留工法である。
〈本発明の構成〉 次に本発明の一実施例について説明する。
〈イ〉矢板の打設(第2図) 予め、山留改良地盤の開削幅に亘り対向して土留壁
1、1を打設する。
1、1を打設する。
土留壁1としては、例えば鋼矢板やコンクリート製擁
壁等を採用できる。
壁等を採用できる。
〈ロ〉一次根切り(第2図) 次に、土留壁1、1間の地盤を一定の深さに掘削す
る。
る。
地盤の掘削は、現場の状況に最適な公知の掘削方法を
採用する。
採用する。
〈ハ〉棒状体の挿入(第3図) 一次根切りして露出した土留壁1、1から土留壁1、
1の背面側の地中の下方へ向けて複数の棒状体2を挿入
する。
1の背面側の地中の下方へ向けて複数の棒状体2を挿入
する。
棒状体2は、鋼棒や先端を閉塞した中空管等を使用
し、その挿入は打撃、油圧、その他公知の方法によって
行う。
し、その挿入は打撃、油圧、その他公知の方法によって
行う。
棒状体2の挿入用の孔は、土留壁1が鋼矢板の場合
は、棒状体2の挿入予定位置に現場でガスバーナ等を用
いて開設したり、土留壁1がコンクリート製の場合は予
め開孔しておく。
は、棒状体2の挿入予定位置に現場でガスバーナ等を用
いて開設したり、土留壁1がコンクリート製の場合は予
め開孔しておく。
そして、棒状体2の挿入後、土留壁1に開設した開孔
部にモルタル等の止水材を充填して止水処理を施す。
部にモルタル等の止水材を充填して止水処理を施す。
多数の棒状体2の挿入により土粒子間の距離が狭くな
って強度を増すから、多数の棒状体2の挿入範囲が地盤
改良されることになる。
って強度を増すから、多数の棒状体2の挿入範囲が地盤
改良されることになる。
また山留予定の地盤に、その地盤より強度・剛性共に
高い多数の棒状体2を挿入することにより、その地盤を
複合地盤とし、地山の変形を抑止して、土留壁1に作用
する土圧を軽減させて土留壁1を支持する。
高い多数の棒状体2を挿入することにより、その地盤を
複合地盤とし、地山の変形を抑止して、土留壁1に作用
する土圧を軽減させて土留壁1を支持する。
尚、必要に応じて、棒状体2の周囲にモルタル等の固
結材が浸透するように固結材を注入してもよい。
結材が浸透するように固結材を注入してもよい。
〈ニ〉棒状体の固定(第3図) 各棒状体2群の基端を土留壁1に固定する。
土留壁1が鋼矢板の場合は溶接により、コンクリート
製の場合は接合具等の器具を用いる。
製の場合は接合具等の器具を用いる。
その結果、多数の棒状体2群は、地盤改良機能の他に
土留壁1の崩落を阻止する抵抗部材としても機能するこ
とになる。
土留壁1の崩落を阻止する抵抗部材としても機能するこ
とになる。
〈ホ〉二次根切り(第4図) 棒状体2群を挿入して土留壁1の崩落を阻止した状態
で、更に一定の深さに根切りする。
で、更に一定の深さに根切りする。
以下、第1図に示すように前述した棒状体2の挿入に
よる地盤改良工程及び根切り工程を繰り返し行う。
よる地盤改良工程及び根切り工程を繰り返し行う。
〈ヘ〉棒状体の長さ、挿入本数について 土留壁1及び土留壁1の背面地盤の崩落を阻止して安
全に作業を進めるために必要な棒状体2の長さや本数
は、地盤の強さや掘削深度によって決定する。
全に作業を進めるために必要な棒状体2の長さや本数
は、地盤の強さや掘削深度によって決定する。
〈本発明の効果〉 本発明は上記したようになるから次のような効果を得
ることができる。
ることができる。
〈イ〉土留予定の地盤に多数の棒状体を挿入するだけで
地盤改良が行える。
地盤改良が行える。
従って、安価な工費で、しかも短期間で作業を終了で
きる。
きる。
〈ロ〉根切り深さにより地盤の状態によって作用する土
圧が相違する。
圧が相違する。
しかし本発明ならば棒状体の本数、長さ、方向等を選
択することによって容易に地盤改良をすることができ
る。
択することによって容易に地盤改良をすることができ
る。
従って、幅広い範囲の土質に対応することができる。
〈ハ〉多数の棒状体を挿入することによって土留壁に作
用する土圧を低減できるだけでなく、各棒状体が抵抗部
材として機能する。
用する土圧を低減できるだけでなく、各棒状体が抵抗部
材として機能する。
従って、地震時にも土留壁を安定した状態に維持する
ことができる。
ことができる。
〈ニ〉どこへ流出するか不明な薬液の注入や範囲の限定
しにくい凍結工法などと相違して、改良範囲が明確であ
る。
しにくい凍結工法などと相違して、改良範囲が明確であ
る。
そのため無駄な工事をすることがなく、必要な範囲の
みに限定して所定の目的を達成することができる。
みに限定して所定の目的を達成することができる。
〈ホ〉根切り空間内に切梁等の横断物が存在しないの
で、掘削作業性及び掘削後における構造物の構築作業性
が著しく向上する。
で、掘削作業性及び掘削後における構造物の構築作業性
が著しく向上する。
〈ヘ〉掘削によるヒービングや周辺地盤の不等沈下を防
止できる。
止できる。
第1図:本発明の工法の施工完了時の説明図 第2図:本発明に係る工法の説明図であって土留壁の構
築と一次根切り時の説明図 第3図:棒状体の挿入時の説明図 第4図:二次根切り時の説明図
築と一次根切り時の説明図 第3図:棒状体の挿入時の説明図 第4図:二次根切り時の説明図
Claims (1)
- 【請求項1】山留範囲に亘って土留壁を構築し、 前記土留壁を貫通して山留予定の地盤に、アンカーと異
なり先端に定着部を設けない多数の棒状体を挿入し、こ
の棒状体と地山の摩擦あるいは粘着力により山留予定の
地盤の変形を抑制する工程と、 土留壁の間を根切りする工程とを繰り返して行う、 山留工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63301946A JP2617122B2 (ja) | 1988-11-29 | 1988-11-29 | 山留工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63301946A JP2617122B2 (ja) | 1988-11-29 | 1988-11-29 | 山留工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02147719A JPH02147719A (ja) | 1990-06-06 |
JP2617122B2 true JP2617122B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=17903015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63301946A Expired - Lifetime JP2617122B2 (ja) | 1988-11-29 | 1988-11-29 | 山留工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2617122B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0796776B2 (ja) * | 1990-09-03 | 1995-10-18 | 鹿島建設株式会社 | 山留工法 |
JP7176893B2 (ja) * | 2018-09-04 | 2022-11-22 | 鹿島建設株式会社 | 立坑の構築方法 |
CN111622233A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-09-04 | 中铁大桥局第七工程有限公司 | 一种基坑围护装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6033932A (ja) * | 1983-08-02 | 1985-02-21 | Hazama Gumi Ltd | 土留工法 |
-
1988
- 1988-11-29 JP JP63301946A patent/JP2617122B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02147719A (ja) | 1990-06-06 |
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