JP3441266B2 - 地下空間構築工法 - Google Patents
地下空間構築工法Info
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- JP3441266B2 JP3441266B2 JP25513195A JP25513195A JP3441266B2 JP 3441266 B2 JP3441266 B2 JP 3441266B2 JP 25513195 A JP25513195 A JP 25513195A JP 25513195 A JP25513195 A JP 25513195A JP 3441266 B2 JP3441266 B2 JP 3441266B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下空間の構築工
法に関するものである。
法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】地中にトンネル等の空間を構築する場合
で、地盤が自立せず支保が必要な場合、従来は、土留め
と支保工とを使いながら地上から掘削を行い、必要な溝
を確保し、この溝内の設置位置にトンネルなどの構造物
を構築し、その後、埋め戻すいわゆる開削工法によった
り、発進立坑を設けてシールド掘削機を地中に下ろし、
これで地中を堀り進み、掘進にしたがい順次セグメント
を組み立ててトンネルを築造していくシールド工法によ
ったりしている。
で、地盤が自立せず支保が必要な場合、従来は、土留め
と支保工とを使いながら地上から掘削を行い、必要な溝
を確保し、この溝内の設置位置にトンネルなどの構造物
を構築し、その後、埋め戻すいわゆる開削工法によった
り、発進立坑を設けてシールド掘削機を地中に下ろし、
これで地中を堀り進み、掘進にしたがい順次セグメント
を組み立ててトンネルを築造していくシールド工法によ
ったりしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】開削工法の場合は、掘
削しようとする地中の直上の地上に建築物その他の障害
物が存在すると、開削できない。また、開削から埋め戻
しまでの工程数が多く、工期が長くなる欠点がある。
削しようとする地中の直上の地上に建築物その他の障害
物が存在すると、開削できない。また、開削から埋め戻
しまでの工程数が多く、工期が長くなる欠点がある。
【０００４】シールド工法は、地上に建築物その他の障
害物が存在しても施工が可能であるが、シールド掘削機
の特にカッターヘッドの径などにより、トンネル全体の
形状、大きさが決定され、部分的に形状や大きさを変更
することが困難である。また、シールド掘削機は大型で
あるから、同一内部形状を保持したままで、急曲線、特
に９０度より小さい曲線部を短区間内に施工するのは難
しい。
害物が存在しても施工が可能であるが、シールド掘削機
の特にカッターヘッドの径などにより、トンネル全体の
形状、大きさが決定され、部分的に形状や大きさを変更
することが困難である。また、シールド掘削機は大型で
あるから、同一内部形状を保持したままで、急曲線、特
に９０度より小さい曲線部を短区間内に施工するのは難
しい。
【０００５】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、地中に空間を構築する場合、地上に建築物その他の
障害物が存在しても、開削をせずに地中水平掘削による
施工が可能で、また、シールド掘削機のような大型の機
械を使用せずに一般に使用される掘削機での掘削がで
き、しかも、掘削しようとする地中の支保、止水も簡単
にできる地下空間構築工法を提供することにある。
し、地中に空間を構築する場合、地上に建築物その他の
障害物が存在しても、開削をせずに地中水平掘削による
施工が可能で、また、シールド掘削機のような大型の機
械を使用せずに一般に使用される掘削機での掘削がで
き、しかも、掘削しようとする地中の支保、止水も簡単
にできる地下空間構築工法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第１に地中に斜めの地中連続壁もしくはシー
トパイル、プレキャスト板等により壁状に形成した斜連
壁（以下斜連壁等と称する）をその高さ方向で交差させ
て造成し、斜連壁の端に立坑等の導坑を設け、この立坑
等の導坑から斜連壁等の交差点の下方を掘削してここに
地下空間を形成すること、第２に地中に斜めの地中連続
壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により壁状
に形成した斜連壁等をその高さ方向で交差させて造成
し、斜連壁等の一方の端に立坑等の導坑を設け、立坑等
を設けない側は垂直の地中連壁もしくはシートパイル、
プレキャスト板等により壁状に形成した垂直連壁を造成
し、交差点の下方に形成される斜連壁等と立坑等の導坑
または垂直連壁で囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削し、こ
こに地下空間を形成すること、第３に地中に斜めの地中
連続壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により
壁状に形成した斜連壁等をその高さ方向で交差させて造
成するとともに、該斜連壁等の外側にこれにそって垂直
または略垂直連壁を造成し、斜連壁等の交差点の下方で
垂直または略垂直連壁で囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削
し、ここに地下空間を形成すること、第４に交差させた
斜連壁等の下端部間に略水平の地中連壁もしくはシート
パイル、プレキャスト板等により壁状に形成した略水平
連壁を造成し、斜連壁等の交差点の下方で略水平連壁で
囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削することを要旨とするも
のである。
するため、第１に地中に斜めの地中連続壁もしくはシー
トパイル、プレキャスト板等により壁状に形成した斜連
壁（以下斜連壁等と称する）をその高さ方向で交差させ
て造成し、斜連壁の端に立坑等の導坑を設け、この立坑
等の導坑から斜連壁等の交差点の下方を掘削してここに
地下空間を形成すること、第２に地中に斜めの地中連続
壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により壁状
に形成した斜連壁等をその高さ方向で交差させて造成
し、斜連壁等の一方の端に立坑等の導坑を設け、立坑等
を設けない側は垂直の地中連壁もしくはシートパイル、
プレキャスト板等により壁状に形成した垂直連壁を造成
し、交差点の下方に形成される斜連壁等と立坑等の導坑
または垂直連壁で囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削し、こ
こに地下空間を形成すること、第３に地中に斜めの地中
連続壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により
壁状に形成した斜連壁等をその高さ方向で交差させて造
成するとともに、該斜連壁等の外側にこれにそって垂直
または略垂直連壁を造成し、斜連壁等の交差点の下方で
垂直または略垂直連壁で囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削
し、ここに地下空間を形成すること、第４に交差させた
斜連壁等の下端部間に略水平の地中連壁もしくはシート
パイル、プレキャスト板等により壁状に形成した略水平
連壁を造成し、斜連壁等の交差点の下方で略水平連壁で
囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削することを要旨とするも
のである。
【０００７】また、第５に交差させた斜連壁等の下端に
これに対向させて対称的に斜連壁等を造成し、上下の斜
連壁等の組み合わせでこれに囲まれる閉鎖空間内の地盤
を掘削すること、第６に垂直または略垂直連壁の下端に
上方の斜連壁等に対向させて対称的に斜連壁等を造成
し、上下の斜連壁等と垂直または略垂直連壁の組み合わ
せでこれに囲まれる閉鎖空間内の地盤を掘削することを
要旨とするものである。
これに対向させて対称的に斜連壁等を造成し、上下の斜
連壁等の組み合わせでこれに囲まれる閉鎖空間内の地盤
を掘削すること、第６に垂直または略垂直連壁の下端に
上方の斜連壁等に対向させて対称的に斜連壁等を造成
し、上下の斜連壁等と垂直または略垂直連壁の組み合わ
せでこれに囲まれる閉鎖空間内の地盤を掘削することを
要旨とするものである。
【０００８】請求項１記載の本発明によれば、ＳＭＷ工
法（原位置土混合工法）などにより、地中に斜連壁等を
その高さ方向で交差させて造成し、交差点の下方に斜連
壁等で囲まれた部分の地盤は、この交差する斜連壁等に
より閉鎖され、支保、止水された状態となる。よって、
この閉鎖部分の地盤を立坑等の導坑から一般の掘削機を
使用して安全に掘削できる。
法（原位置土混合工法）などにより、地中に斜連壁等を
その高さ方向で交差させて造成し、交差点の下方に斜連
壁等で囲まれた部分の地盤は、この交差する斜連壁等に
より閉鎖され、支保、止水された状態となる。よって、
この閉鎖部分の地盤を立坑等の導坑から一般の掘削機を
使用して安全に掘削できる。
【０００９】請求項２記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、斜連壁等の両端に立坑等の導坑と垂直の地中
連壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により壁
状に形成した垂直連壁（以下垂直連壁等と称する）を設
けることで、交差点の下方に斜連壁等と立坑等の導坑、
垂直連壁等の地中壁で囲まれた部分の地盤は、この交差
する斜め連壁等により閉鎖され、支保、止水された状態
となる。よって、この閉鎖部分の地盤を一般の掘削機を
使用して安全に掘削できる。
に加えて、斜連壁等の両端に立坑等の導坑と垂直の地中
連壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により壁
状に形成した垂直連壁（以下垂直連壁等と称する）を設
けることで、交差点の下方に斜連壁等と立坑等の導坑、
垂直連壁等の地中壁で囲まれた部分の地盤は、この交差
する斜め連壁等により閉鎖され、支保、止水された状態
となる。よって、この閉鎖部分の地盤を一般の掘削機を
使用して安全に掘削できる。
【００１０】請求項３記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、斜連壁等の外側に垂直または略垂直連壁を造
成することで、斜連壁等だけでは造成できない高さの大
きい空間を形成でき、また、垂直または略垂直連壁によ
り十分に根入れすることができて連壁下部でのボイリン
グ等を防止できる。
に加えて、斜連壁等の外側に垂直または略垂直連壁を造
成することで、斜連壁等だけでは造成できない高さの大
きい空間を形成でき、また、垂直または略垂直連壁によ
り十分に根入れすることができて連壁下部でのボイリン
グ等を防止できる。
【００１１】請求項４記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、交差させた斜連壁等の下端部間に造成した略
水平連壁により、連壁下部でのボイリング等を防止でき
る。
に加えて、交差させた斜連壁等の下端部間に造成した略
水平連壁により、連壁下部でのボイリング等を防止でき
る。
【００１２】請求項５、請求項６記載の本発明によれ
ば、前記作用に加えて、上部の斜連壁等や垂直または略
垂直連壁の下端にこれに対向させて対称的に斜連壁等を
造成することで、地下にこれらの連壁に囲まれた閉鎖空
間を予め形成でき、掘削の安全性がさらに向上する。
ば、前記作用に加えて、上部の斜連壁等や垂直または略
垂直連壁の下端にこれに対向させて対称的に斜連壁等を
造成することで、地下にこれらの連壁に囲まれた閉鎖空
間を予め形成でき、掘削の安全性がさらに向上する。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
形態を詳細に説明する。図１は本発明の地下空間構築工
法の第１実施形態を示す説明図、図２は同上平面図で、
造成しようとする地下空間の直上の地上に障害物として
の道路１が存在する場合で、地中に斜連壁等２ａ，２ｂ
をその高さ方向で交差させて、すなわち、断面が略十字
状となるように交差させて造成する。
形態を詳細に説明する。図１は本発明の地下空間構築工
法の第１実施形態を示す説明図、図２は同上平面図で、
造成しようとする地下空間の直上の地上に障害物として
の道路１が存在する場合で、地中に斜連壁等２ａ，２ｂ
をその高さ方向で交差させて、すなわち、断面が略十字
状となるように交差させて造成する。
【００１４】斜連壁等２ａ，２ｂの造成の方法は、ＳＭ
Ｗ工法（原位置土混合工法）などによる連続壁工法、場
所打ち杭、既製杭などを連続的に配置して、柱列状の壁
体を構築する柱列式工法によるもの、シートパイルもし
くはプレキャストコンクリート板を建て込むなどが考え
られる。ＳＭＷ工法（原位置土混合工法）は原地盤を１
エレメント単位に壁体状に掘削する際、混練軸先端より
セメント、ベントナイト等の目的に適応した混合液を吐
出させて、土中において原位置と混合して、１エレメン
トのソイルセメント壁体を造成する。このようにして造
成されたソイルセメント壁の各エレメントを完全にラッ
プさせて一体に連結した壁体を形成する工法である。
Ｗ工法（原位置土混合工法）などによる連続壁工法、場
所打ち杭、既製杭などを連続的に配置して、柱列状の壁
体を構築する柱列式工法によるもの、シートパイルもし
くはプレキャストコンクリート板を建て込むなどが考え
られる。ＳＭＷ工法（原位置土混合工法）は原地盤を１
エレメント単位に壁体状に掘削する際、混練軸先端より
セメント、ベントナイト等の目的に適応した混合液を吐
出させて、土中において原位置と混合して、１エレメン
トのソイルセメント壁体を造成する。このようにして造
成されたソイルセメント壁の各エレメントを完全にラッ
プさせて一体に連結した壁体を形成する工法である。
【００１５】斜連壁等２ａ，２ｂの両端または一端に立
坑３による導坑を設ける。なお、立坑３にかえて、擁壁
から導坑をトンネルとして横堀りする場合などもある。
第１実施形態として、この立坑３を斜連壁等２ａ，２ｂ
の両端に設けた場合は、立坑３等の導坑から一般の掘削
機を搬入して、斜連壁等２ａ，２ｂの交差点４の下方の
地盤を水平または水平以外の方向に掘削する。その際、
両側の立坑３等の導坑から同時掘削で進行させてもよ
い。
坑３による導坑を設ける。なお、立坑３にかえて、擁壁
から導坑をトンネルとして横堀りする場合などもある。
第１実施形態として、この立坑３を斜連壁等２ａ，２ｂ
の両端に設けた場合は、立坑３等の導坑から一般の掘削
機を搬入して、斜連壁等２ａ，２ｂの交差点４の下方の
地盤を水平または水平以外の方向に掘削する。その際、
両側の立坑３等の導坑から同時掘削で進行させてもよ
い。
【００１６】また、第２実施形態として、一端にしか立
坑３等の導坑を設けない場合は、他端には垂直の地中連
壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により壁状
に形成した垂直連壁等の地中壁を造成して、斜連壁等２
ａ，２ｂの交差点４の下方の地盤を斜連壁等２ａ，２ｂ
と立坑３等の導坑または垂直連壁で囲まれて閉鎖された
ものとする。このようにすれば、この閉鎖された地盤
は、斜連壁等２ａ，２ｂと立坑３または垂直連壁等で支
保、止水された状態となる。
坑３等の導坑を設けない場合は、他端には垂直の地中連
壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により壁状
に形成した垂直連壁等の地中壁を造成して、斜連壁等２
ａ，２ｂの交差点４の下方の地盤を斜連壁等２ａ，２ｂ
と立坑３等の導坑または垂直連壁で囲まれて閉鎖された
ものとする。このようにすれば、この閉鎖された地盤
は、斜連壁等２ａ，２ｂと立坑３または垂直連壁等で支
保、止水された状態となる。
【００１７】立坑３等の導坑から一般の掘削機を搬入し
て、この閉鎖部分の地盤を掘削し、ここに地下空間Ａを
形成する。
て、この閉鎖部分の地盤を掘削し、ここに地下空間Ａを
形成する。
【００１８】斜連壁等２ａ，２ｂの斜めの角度や交差点
４の深さは、形成しようとする地下空間の位置、大きさ
などに対応させて適宜設定する。
４の深さは、形成しようとする地下空間の位置、大きさ
などに対応させて適宜設定する。
【００１９】図３は第３実施形態を示し、形成しようと
する地下空間Ａの高さが大きい場合や、土質によって連
壁下部からボイリングなどが発生するおそれのある場合
は、斜連壁等２ａ，２ｂの外側にこれにそって垂直また
は略垂直連壁等５を造成する。これにより、大きな深さ
を確保できるとともに、十分な根入れができてボイリン
グを防げる。
する地下空間Ａの高さが大きい場合や、土質によって連
壁下部からボイリングなどが発生するおそれのある場合
は、斜連壁等２ａ，２ｂの外側にこれにそって垂直また
は略垂直連壁等５を造成する。これにより、大きな深さ
を確保できるとともに、十分な根入れができてボイリン
グを防げる。
【００２０】そして、斜連壁等２ａ，２ｂの交差点４の
下方で垂直または略垂直連壁等５で囲まれた閉鎖部分の
地盤を掘削し、ここに地下空間Ａを形成する。
下方で垂直または略垂直連壁等５で囲まれた閉鎖部分の
地盤を掘削し、ここに地下空間Ａを形成する。
【００２１】なお、この第３実施形態の場合、垂直また
は略垂直連壁等５を造成するから、斜連壁等２ａ，２ｂ
は、どちらか一方のみだけであってもかまわない。
は略垂直連壁等５を造成するから、斜連壁等２ａ，２ｂ
は、どちらか一方のみだけであってもかまわない。
【００２２】図４は第４実施形態を示し、交差させた斜
連壁等２ａ，２ｂの下端部間に、立坑等の導坑から略水
平の地中連壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等
により壁状に形成した略水平連壁（以下略水平連壁等と
称する）６を造成し、斜連壁等２ａ，２ｂの交差点４の
下方で略水平連壁等６で囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削
し、ここに地下空間Ａを形成するもので、略水平連壁６
により連壁下部のボイリングを防止できる。略水平連壁
等６は、水勾配などを設ける場合は、水平でなくてもよ
い。
連壁等２ａ，２ｂの下端部間に、立坑等の導坑から略水
平の地中連壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等
により壁状に形成した略水平連壁（以下略水平連壁等と
称する）６を造成し、斜連壁等２ａ，２ｂの交差点４の
下方で略水平連壁等６で囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削
し、ここに地下空間Ａを形成するもので、略水平連壁６
により連壁下部のボイリングを防止できる。略水平連壁
等６は、水勾配などを設ける場合は、水平でなくてもよ
い。
【００２３】図５は第５実施形態を示し、第１実施形態
の斜連壁等２ａ，２ｂの下端に、これに対向させて対称
的にさらに別の斜連壁等２ｃ，２ｄを連続して造成し、
これらの斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄにより囲まれ
る閉鎖された地下空間Ａを形成するものである。この場
合は、地下空間Ａが斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄに
より閉鎖されたものとなるから、より安全性が向上す
る。
の斜連壁等２ａ，２ｂの下端に、これに対向させて対称
的にさらに別の斜連壁等２ｃ，２ｄを連続して造成し、
これらの斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄにより囲まれ
る閉鎖された地下空間Ａを形成するものである。この場
合は、地下空間Ａが斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄに
より閉鎖されたものとなるから、より安全性が向上す
る。
【００２４】図６は第６実施形態を示し、第３実施形態
の垂直または略垂直連壁等５の下端に上方の斜連壁等２
ａ，２ｂに対向させて対称的に斜連壁等２ｃ，２ｄを造
成し、上下の斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと垂直ま
たは略垂直連壁等５の組み合わせでこれらに囲まれる閉
鎖された地下空間Ａを形成するもので、第５実施形態と
同様に地下空間Ａが斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと
垂直または略垂直連壁等５により囲まれた閉鎖されたも
のとなるから、さらに安全である。
の垂直または略垂直連壁等５の下端に上方の斜連壁等２
ａ，２ｂに対向させて対称的に斜連壁等２ｃ，２ｄを造
成し、上下の斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと垂直ま
たは略垂直連壁等５の組み合わせでこれらに囲まれる閉
鎖された地下空間Ａを形成するもので、第５実施形態と
同様に地下空間Ａが斜連壁等２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと
垂直または略垂直連壁等５により囲まれた閉鎖されたも
のとなるから、さらに安全である。
【００２５】この第５、第６実施形態では、図示の例で
は閉鎖される地下空間Ａを単体として形成したが、これ
に限定されるものではなく、垂直、水平方向に複数を連
続して形成することも可能である。
は閉鎖される地下空間Ａを単体として形成したが、これ
に限定されるものではなく、垂直、水平方向に複数を連
続して形成することも可能である。
【００２６】なお、本発明は、前記第１〜第６実施形態
に限定されるものではなく、これら斜連壁等２ａ，２
ｂ，２ｃ，２ｄ、垂直または略垂直連壁等５、略水平連
壁等６を適宜組合わせて構成する連壁列により、支保、
止水される閉鎖された掘削地盤が形成できるものであれ
ばよい。
に限定されるものではなく、これら斜連壁等２ａ，２
ｂ，２ｃ，２ｄ、垂直または略垂直連壁等５、略水平連
壁等６を適宜組合わせて構成する連壁列により、支保、
止水される閉鎖された掘削地盤が形成できるものであれ
ばよい。
【００２７】なお、第１，３，４実施形態において、地
上部から斜連壁等２ａ，２ｂ、あるいは垂直連壁等５を
構築する場合、各々の連壁の交点であって、構築しよう
とする空間より上のもの以上の部分については必ずしも
連壁を構築する必要はない（例えば、ＳＭＷ工法の場
合、交点以上にモルタルを注入しない等による）。
上部から斜連壁等２ａ，２ｂ、あるいは垂直連壁等５を
構築する場合、各々の連壁の交点であって、構築しよう
とする空間より上のもの以上の部分については必ずしも
連壁を構築する必要はない（例えば、ＳＭＷ工法の場
合、交点以上にモルタルを注入しない等による）。
【００２８】
【発明の効果】以上述べたように本発明の地下空間構築
工法は、斜連壁等の交差点の下方に斜連壁等で、または
斜連壁等と立坑等の導坑、垂直連壁等の地中壁で囲まれ
た部分の地盤は、この交差する斜め連壁等により閉鎖さ
れ、支保、止水された状態となるから、この閉鎖部分の
地盤をシールド掘削機のような大型の機械を使用せず
に、一般の掘削機を使用して安全に掘削でき、直上の地
上に道路や建築物などの障害物が存在しても地中での掘
削施工が可能である。
工法は、斜連壁等の交差点の下方に斜連壁等で、または
斜連壁等と立坑等の導坑、垂直連壁等の地中壁で囲まれ
た部分の地盤は、この交差する斜め連壁等により閉鎖さ
れ、支保、止水された状態となるから、この閉鎖部分の
地盤をシールド掘削機のような大型の機械を使用せず
に、一般の掘削機を使用して安全に掘削でき、直上の地
上に道路や建築物などの障害物が存在しても地中での掘
削施工が可能である。
【００２９】また、斜連壁等の外側に垂直または略垂直
連壁等を造成することで、斜連壁等だけでは造成できな
い高さの大きい空間を形成でき、また、垂直または略垂
直連壁等により十分に根入れすることができて連壁下部
でのボイリング等を防止でき、さらに、交差させた斜連
壁等の下端部間に略水平連壁等を造成することによって
も、連壁下部でのボイリング等を防止できるものであ
る。
連壁等を造成することで、斜連壁等だけでは造成できな
い高さの大きい空間を形成でき、また、垂直または略垂
直連壁等により十分に根入れすることができて連壁下部
でのボイリング等を防止でき、さらに、交差させた斜連
壁等の下端部間に略水平連壁等を造成することによって
も、連壁下部でのボイリング等を防止できるものであ
る。
【図１】本発明の地下空間構築工法の第１、第２実施形
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図２】本発明の地下空間構築工法の第１、第２実施形
態を示す平面側の説明図である。
態を示す平面側の説明図である。
【図３】本発明の地下空間構築工法の第３実施形態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図４】本発明の地下空間構築工法の第４実施形態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図５】本発明の地下空間構築工法の第５実施形態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図６】本発明の地下空間構築工法の第６実施形態を示
す説明図である。
す説明図である。
１…道路 ２ａ，２ｂ，２ｃ，
２ｄ…斜連壁等 ３…立坑 ４…交差点 ５…垂直または略垂直連壁等 ６…略水平連壁等 Ａ…地下空間
２ｄ…斜連壁等 ３…立坑 ４…交差点 ５…垂直または略垂直連壁等 ６…略水平連壁等 Ａ…地下空間
フロントページの続き
(72)発明者 深沢 栄造
東京都調布市飛田給二丁目19番１号 鹿
島建設株式会社 技術研究所内
(56)参考文献 特開 平４−30100（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E02D 29/045
E21D 13/00 - 13/04
Claims (6)
- 【請求項１】 地中に斜めの地中連続壁もしくはシート
パイル、プレキャスト板等により壁状に形成した斜連壁
をその高さ方向で交差させて造成し、斜連壁の端に立坑
等の導坑を設け、この立坑等の導坑から斜連壁の交差点
の下方を掘削してここに地下空間を形成することを特徴
とする地下空間構築工法。 - 【請求項２】 地中に斜めの地中連続壁もしくはシート
パイル、プレキャスト板等により壁状に形成した斜連壁
をその高さ方向で交差させて造成し、斜連壁の一方の端
に立坑等の導坑を設け、立坑等を設けない側は垂直の地
中連壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等により
壁状に形成した垂直連壁を造成し、交差点の下方に形成
される斜連壁と立坑等の導坑または垂直連壁で囲まれた
閉鎖部分の地盤を掘削し、ここに地下空間を形成するこ
とを特徴とする地下空間構築工法。 - 【請求項３】 地中に斜めの地中連続壁もしくはシート
パイル、プレキャスト板等により壁状に形成した斜連壁
をその高さ方向で交差させて造成するとともに、該斜連
壁の外側にこれにそって垂直または略垂直連壁を造成
し、斜連壁の交差点の下方で垂直または略垂直連壁で囲
まれた閉鎖部分の地盤を掘削し、ここに地下空間を形成
することを特徴とする地下空間構築工法。 - 【請求項４】 交差させた斜連壁の下端部間に略水平の
地中連壁もしくはシートパイル、プレキャスト板等によ
り壁状に形成した略水平連壁を造成し、斜連壁の交差点
の下方で略水平連壁で囲まれた閉鎖部分の地盤を掘削す
る請求項１記載の地下空間構築工法。 - 【請求項５】 交差させた斜連壁の下端にこれに対向さ
せて対称的に斜連壁を造成し、上下の斜連壁の組み合わ
せでこれに囲まれる閉鎖空間内の地盤を掘削する請求項
１記載の地下空間構築工法。 - 【請求項６】 垂直または略垂直連壁の下端に上方の斜
連壁に対向させて対称的に斜連壁を造成し、上下の斜連
壁と垂直または略垂直連壁の組み合わせでこれに囲まれ
る閉鎖空間内の地盤を掘削する請求項３記載の地下空間
構築工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25513195A JP3441266B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 地下空間構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25513195A JP3441266B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 地下空間構築工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0995958A JPH0995958A (ja) | 1997-04-08 |
| JP3441266B2 true JP3441266B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=17274523
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25513195A Expired - Fee Related JP3441266B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 地下空間構築工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3441266B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-02 JP JP25513195A patent/JP3441266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0995958A (ja) | 1997-04-08 |
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