JP2616957B2 - 遊技用記憶媒体発行装置 - Google Patents

遊技用記憶媒体発行装置

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記憶媒体式遊技装置において遊技を行う際
に使する記憶媒体を発行する記憶媒体発行装置に関し、
特に記憶媒体の発行に際して予め発行する記憶媒体に対
して所定のデータを記憶させておいてその後購入信号に
基づいて発行済みであることを示す表示を付与して排出
するようにした記憶媒体発行装置に関する。
[従来の技術] 近年、カード状の記憶媒体を媒介として遊技を行なう
ようにした記憶媒体式遊技装置の代表的な例としてカー
ド式のパチンコ遊技システムが提唱されている。カード
方式は、遊技客が記憶媒体であるカードのみを持ち歩け
ばよく、落下し易いパチンコ球を大量に持ち運ぶ手間を
軽減することができるという利点がある。従来提案され
ているカード式パチンコ遊技システムには、大きく分け
ると次の2つの方式がある。
第1の方式は、カードの発行に際して購入金額に対応
した持玉数データをカードに記憶し、この持玉数データ
の範囲内でパチンコ遊技を行ない。遊技過程において増
減した持玉数データをカードに記憶するというものであ
る(特公昭47−42227号参照)。
カード方式の第2の方式は、カードの購入の際にコー
ド番号だけを記録したカードを発行し、持玉数は管理装
置に記憶し、カードをパチンコ機のカード読取装置に挿
入することによって記憶された持玉数を呼び出して遊技
を行なえるようにするものである。(実公昭61−32709
号。特公昭51−17106号) 従来のカード式遊技システムにおける遊技用カード
は、遊技客がカード発行装置に金銭を投入し金額ボタン
を押すことにより希望する金額のカードが発行されるよ
うになっていた。
[発明が解決しようとする課題] 従来のパチンコ遊技用のカードは、磁気面に記録され
た有価データ(購入金額)に対応して予め金額を印刷し
たカードをカード発行装置内に格納しておいてそれを発
行するようにしているため、遊技客に購入金額の選択権
を与えるには、複数種類のカードを用意しておかなけれ
ばならない。そのため、カード発行機にそれら複数のカ
ードの収納タンクと選別装置が必要となる。
そこで、カード発行機に印字装置を装備して購入金額
や発行年月日をカードに印字して発行する方式が考えら
れる。
しかしながら、カード発行機に磁気記録装置ならびに
印字装置を併せて設けると、印字そのものに時間がかか
る上にカード発行の際にタンクからカードを一枚取り出
して磁気面にコード番号等を記録した後、印字を行なう
(逆でも同じ)ことになるので、紙幣を挿入してから実
際にカードが発行されるまでに相当長い時間(10〜20
秒)が必要となる。また、金額の異なる複数種類のカー
ドを用意しておく方式においてもカードの選別から排出
までにかなり時間がかかる。カード購入時の待ち時間が
長くなって好ましくないとともに、開店時等には多くの
遊技客が発行機に殺到するので混乱が生じ易いという不
都合がある。
この発明は上記のような問題点に着目してなされたも
ので、記憶媒体発行時における遊技客の待ち時間を減ら
し、混雑時の混乱を回避できるような記憶媒体発行装置
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この発明は、金銭もしくは
遊技価値と実質的に等価な有価データが付与された記憶
媒体の読取装置を備えた記憶媒体式遊技装置に使用され
る記憶媒体を発行可能な遊技用記憶媒体発行装置におい
て、上記記憶媒体のデータ記憶部にデータを書き込むデ
ータ記憶手段と、上記記憶媒体の発行の際に表示を付与
する表示付与手段と、電源投入による立上がり時および
1の記憶媒体の発行処理後に次に発行されるべき記憶媒
体のデータ記憶部に対して予め所定のデータを記憶させ
ておいてその後購入信号に基づいて上記表示付与手段を
作動させて記憶媒体に表示を付与して排出させる発行制
御手段とを設けるようにしたものである。また、上記表
示付与手段は印字装置で構成し、上記発行制御手段は購
入信号に基づいて発行される記憶媒体に購入金額を印字
して排出させるように構成すると良い。
[作用] 上記した手段によれば、予め発行前の記憶媒体に対し
て大半の処理を行なっておくことができるため、記憶媒
体発行装置に金銭が投入されたときには発行に係る表示
を付与するだけで直ちに排出することができるようにな
り、金銭投入から記憶媒体としてのカードが排出される
までの時間が大幅に短縮される。
[実施例] 第1図に記憶媒体式遊技装置の一例としてのカード式
パチンコ機を備えたパチンコ遊技システム全体の構成を
示す。
この実施例のパチンコ遊技システムは、遊技機として
のパチンコ機100と、各パチンコ機における遊技を開始
させるためローカルな有価価値を有する記憶媒体として
のカードCDを発行する記憶媒体発行装置としての発行機
200と、遊技の結果得られた賞品球および遊技に使用せ
ずに残った購入金を精算するための記憶媒体精算装置と
しての精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と各端末
機を有機的に結合するデータ伝送路500とからなり、こ
れらによつて、有機的結合体が構成される。この有機的
結合体は、上記カードCDによってのみ介入が可能とさ
れ、かつ有機的結合体によってのみカードの運用とその
有価データの変換が可能となっている。そのため、有機
的結合体の各構成要素たるパチンコ機100、発行機200、
精算機300および管理装置400には、それぞれカードリー
ダ(この明細書では、カードの磁気面への書込みを行う
ものもカードリーダと称する)が設けられているととも
に、カードの情報および各端末機の情報は、管理装置40
0の記憶装置内にファイルの形で記憶されるようになっ
ている。
次に、上記有機的結合体の各構成要素についての具体
的な説明に入る前に、本実施例のシステムに使用される
カードについて説明する。
本実施例のシステムに使用されるカードCDは、例えば
第2図(A)に示すように、カードの中心に沿って購入
金額AMやカード挿入方向DIR、発行年月日(=有効年月
日)DATE等遊技客にとって必要な情報および破損カード
の復活の際に必要な発行通し番号n等が発行時に印字さ
れる印字表示部PRTが設けられている。従って、予め異
なる金額を印字した複数種類のカードを用意しておく必
要がない。
この印字表示部PRTのすぐ上にはカード表面からは見
えない磁気インク等の特殊塗料を利用した隠匿部材もし
くはホログラム等の偽造が困難な構造からなる真偽鑑別
物理層TF1〜TF4が適当な間隔をおいて4個設けられ、さ
らにその上方には、カードの状態すなわち、発行済、復
活、遊技、帰零および精算済等カードの来歴もしくは状
態遷移を穿孔の形で記録するパンチ穴形成部PH1〜PH5
設けられている。
カードに形成された上記穿孔を光電検出器で検出する
ことで、磁気面に記録されているコードを使って管理装
置のファイルから持玉数データを読み出して確認するこ
となく容易にカードの状態を把握することができ、これ
によって、カードの状態に対応した処理を決定するのに
要するカードリーダのコントローラや管理装置の負担を
軽減することができる。
一方、上記印字表示部PRTの下方には、磁性材が塗布
された磁気記録部MGが設けられているとともに、磁気記
録部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別物理層TF1〜TF4以外
の余白部分には、図示しないが、装飾用のイラスト等の
模様やパチンコ店のホール名等が印刷されている。真偽
鑑別物理層TF1〜TF4を設ける代わりに装飾用の模様を模
倣しにくい精巧なものにして、その模様を光学的に検査
してカードの真偽を鑑別するようにしてもよい。この実
施例のカードでは、磁気記録部MG、印字表示部PRT、真
偽鑑別物理層TF1〜TF4およびパンチ穴形成部PH1〜PH
5が、カードの挿入方向に沿って形成されている。な
お、第2図(A)のカードでは、磁気記録部MGが長手方
向の一部にのみ設けられているが、印字表示部PRTと同
様カードの端から端まで連続する帯状としてもよいし、
あるいはカードの裏面全体に磁性材を塗布して磁気記録
部としてもよい。
上記磁気記録部MGは、例えば第2図(B)に示すよう
に5つのトラックTR1〜TR5に分割され、このうち第5ト
ラックTR5には他の4つのビットのパリティテェック用
のビットが記録される。また、磁気記録部MGには左側か
ら順に、有効データ部を保護するためのダミーデータた
る8ビットのタイミングコードTMS、データの始まりを
示す4ビットの補助データSTX、遊技店のコードを示す1
6ビットの識別コードDSC、カード発行年月日を表示する
16ビットの年月日データDATE、発行通し番号nに基づい
て変換された16ビットのカード番号No、データの終了を
示す4ビットの補助データETX、上記データSTXからETX
までの各データのビット列ごとのパリティチェック用の
チェックビットLRC、有効データ部を保護するためのダ
ミーデータたる8ビットのタイミングコードTMEが記録
されるようになっている。なお、カード番号Noと補助デ
ータETXとの間には、上記以外の情報を入れることがで
きるように予備エリアRSUが設けられている。
このように、この実施例のカードの磁気面に記録され
る情報は、カードの使用可能空間を特定するための識別
コードと、カードの有効期間を示すための発行年月日
と、発行通し番号nから適当な関数もしくは変換方式を
使って生成した識別符号としてのカード番号と、エラー
検出用のチェックコードのみであり、購入金額や持玉数
は記録されないようになっている。これらは、上記カー
ド番号によって管理装置400のデータファイルからリア
ルタイムで引出し可能な構成にしてある。これによっ
て、カードのコピーによる不正を防止し、かつ不正によ
る被害を最小限にとどめることができる。つまり、カー
ドがコピーされてもデータファイル内に登録されている
購入金額と獲得玉数以上の被害は生じないので、カード
をコピーするのは全くの無駄な行為となる。
しかも、上記実施例ではカードに記録された磁気記録
情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別物理層TF1〜TF4に
よってもカード真偽を鑑定するようにしているので、カ
ードの不正をより確実に防止することができる。また、
真偽鑑別物理層TF1〜TF4のチェックにより不正カードを
直ちに検出できるので、磁気情報を管理装置に送って不
正カードの判定を行うよりもすばやく不正カードを発見
することができる。実施例では真偽鑑別物理層が4個設
けられているが、その数は一つでもよい。
また、上記カードは使い捨て方式とすることによりカ
ードの管理を容易にするとともに、使い捨てに伴う経費
節減を図るため、カードの大きさを縦86mm横54mmのスタ
ンダードとし、かつカードの材質として紙を選択してあ
る。なお、金額等を印字する装置として感熱式プリンタ
を使用する場合には、カードの材質として感熱紙を使っ
てもよい。
ここで、本実施例のカード式遊技システムにおいて使
用されるカード番号生成方法の一例を第21図を用いて説
明する。
カード番号の生成手順は、先ず0以上10000以下の乱
数Aを発生する。具体的には、例えば営業日に当る
「月」と「日」と「現在時刻(1/100秒単位)の1番下
の桁の数」との和を求め、それを乱数1とする(ステッ
プS1)。
次に、プログラム言語たるFORTRANの命令の一つであ
る乱数発生命令RND(n)を使って(n)に上記ステッ
プS1で発生した乱数1を入れて0〜1の小数点表示され
た乱数(7ケタ以上)を生成し、それを107倍して乱数
2とする(ステップS2)。
それから、同じくFORTRANの命令INT(n)を使って乱
数2の小数点以下を切り捨てる(ステップS3)。
しかる後、ステップS4で上記乱数Aが、0≦A≦1000
0なる条件を満たしているか、すなわちAが0より大き
く10000より小さいか調べ、A<0またはA>10000のと
きはステップS1へ戻って乱数Aの発生をやり直す。それ
から、ステップS5で上記条件を満たす乱数Aに10000を
加える。これによって乱数Aは10000〜20000の間のいず
れか一つの数になる。そこで、次にFORTRANの命令MODを
使って、乱数Aを整数「5」で割った余りを求め、それ
を乱数Bとする(ステップS6)。従って、乱数Bは、0,
1,2,3,4のいずれか一つの数字となる。
その後、カードの発行通り番号nにステップS5で得ら
れた乱数Aを加算し、その加算結果Xを一次マード番号
とする(ステップS7)。ただし、ここで与えられる発行
通し番号nは1〜12767までの数であり、カード発行枚
数が12767枚を超えるようなカードの発行は行なわない
ものとする。これによって、一次マード番号Xは10001
〜32767の間の数となる。Xの上限を32767としたのは、
32767は2進法において15ビットの表現できる一番大き
な数だからであり、16ビットのデータを扱う後述の遊技
システムにおいて、最上位ビットに「1」の立つコード
を、通常の遊技カードと異質な特殊カード(後述の実施
例ではテスト用カード)のために予約しておくためであ
る。
しかして、次のステップS8では、上記ステップS7で得
られた一次カード番号Xに、ビット操作命令等を使って
最上位を除く1番目から15番目までのビットの入替え処
理を施してコード変換を行なう。
ここでは、ビットの入替え規則として、予め乱数Bに
合わせて5種類の変換パターンを用意してあり、乱数B
に応じた変換パターンを実行しビットを入替える。
ビット入替えのパターンは15ビットの場合、(15!−
1)通り考えられるが、そのうち任意の5通りを選択し
て、そのようなビット入替えを行なうプログラムを作っ
てやればよい。ビット入替え数が多いほど実行時間は長
くなるが変換パターンは予測しにくくなる。従って、好
ましくは15ビットすべてが入れ替わるようなパターンを
選択するのが良い。
表1に、乱数Bに対応したビット入替えパターンの一
例を示す。
次に、上記ビット入替えパターンを使ったカード番号
の変換の実際を、乱数Aが14297、乱数Bが2、発行通
し番号nが635の場合を例にとって説明する。この場
合、一次カード番号Xは、X=A+nより「14932」と
なる。これを16進数で表現すると「3A54」となり2進数
で表現すると「0011110001010100」となる。この一次カ
ード番号を、乱数B=2に対応する3番目の変換パター
ンで変換すると、次の表2のようになり、二次カード番
号は16進数表現で「1E13」、10進数表現で「7699」とな
る。
第3図に上記カード発行機200の構成例を示す。
上記実施例の変換方式によれば、カード番号の予測が
困難でカードの偽造が不可能に近くなる。
この実施例のカード発行機200は、カード購入のため
の紙幣を識別する紙幣識別装置210と、購入金に対応し
た金額を印刷し、カード番号を記録するカードリーダ22
0と、つり銭を排出するための残金払出装置230と、各種
表示器241〜245および、発行機200全体の制御を行なう
制御ユニット250等により構成されている。
上記紙幣識別装置210に対応して、前面パネル201には
紙幣挿入口211と、購入金額選択スイッチ群212および金
額表示器213が設けられている。従って、遊技客は、先
ず紙幣挿入口211より紙幣を投入すると、金額表示器213
に投入金額が表示される。そして、選択スイッチ群212
の中から所望の購入金額に対応するスイッチを押圧する
ことにより、所望の購入金額に相当するカードが上記カ
ードリーダ220のカード排出口202より発行される。ま
た、上記金額選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型
スイッチで構成されており、スイッチを操作すると対応
する内蔵ランプが点灯されるようになっている。そし
て、投入された紙幣は、紙幣収納タンク214内に回収さ
れる。
カードリーダ220は、カードタンク内にストックされ
ている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出して、表面に
購入金額と、発行年月日および管理装置400より付与さ
れる発行通し番号nを印刷するとともに、カードの磁気
面に管理装置400により演算されたカード番号および識
別コード(店コード)、発行年月日コード、チェックコ
ード等を記録し、さらに発行済穿孔位置PH1(第2図参
照)にパンチ穴を開けてから前面パネル201に設けられ
たカード排出口202より排出する。上記発行通し番号n
は、カード発行機200からカード購入の申込を受けた管
理装置400が、自己の制御下にある複数のマード発行機
からの購入申込みに対し、その受付け順に発行通し番号
nを決定し、各カード発行機に付与する番号であって、
この発行通し番号nに基づいて前述したビットの並び換
え等のコード変換処理を行なって得られたコードをカー
ド番号としてカードの磁気面に記録して発行し、カード
に関する情報は管理装置400内のファイルに記録するよ
うになっている。また、発行通し番号nを印字表面部PR
Tに印字するようになっているため、カードの破損等に
より磁気記録部MGの情報が読出し不能になっても管理装
置のファイル情報からカードを復活することができる。
上記発行通し番号nからカード番号の生成を可能にす
るため、管理装置400の制御プログラムには、乱数A,Bの
発生および一次カード番号発生ルーチンと、コード変換
ルーチンが設けられているともに、カードから読み出さ
れたカード番号と発行通し番号nとの一致を確認するた
め逆変換と逆算ルーチンが用意されている。
一方、発行機200の紙幣挿入口211より紙幣が挿入さ
れ、金額選択スイッチ212により購入金額が決定されて
残金が生じたときに、それを払い戻すための残金払出装
置230は、紙幣をストックしておく紙幣タンク231を備え
ており、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設けら
れた紙幣排出口232により排出するように構成されてい
る。
さらに、上記カード発行機200の前面パネル201には、
カード発行可能な状態にあることを示す発行中ランプ24
1、カード発行不能状態を示す発行中止ランプ242、紙幣
挿入口211より投入された紙幣でタンク214が満杯になっ
たことを知らせる紙幣プールオーバ表示器243、カード
タンク221内の未発行カードが空になったことを知らせ
るカード不足表示器244、残金払出装置の紙幣タンク231
内のストック紙幣がなくなったことを知らせるつり銭不
足表示器245が設けられている。また、上記状態を検出
して対応する表示器を点灯させるため、紙幣タンク214,
231およびカードタンク221にはセンサ261,262,263がそ
れぞれ設けられている。
さらに、この実施例のカード発行機200には、遊技店
に設置される複数(数10台)の発行機200の各々を区別
して、特定のカードを発行した発行機を管理装置400に
おいて把握できるようにするため台番号設定器205が内
部に設けられており、この設定器205により設定された
台番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の伝
送アドレスの生成および各発行機ごとのデータファイル
の作成に供される。
なお、特に限定されないが、設定器205によって設定
される台番号と同じ番号が、発行機の前面パネル201の
上部に付着された銘板206に表示されるようになってい
る。
カードリーダ220はその詳細を第4図に示すように、
一端(図では右端)に磁気記録部MGと印字表示部PRTが
白紙の状態とされているカードが、多数収納されたカー
ドタンク810とこのタンク内から一枚ずつカードを取り
出すカード取出装置820が設けられている。このカード
取出装置820は、カード走行路823に沿って配置された搬
送ローラ824,825と、それらの駆動モータ826と、取り出
されたカードの端部を検出する光電式のセンサ816とに
より構成され、カードタンク810の底壁の一部に設けら
れた開口部810aに対向して配置された上記搬送ローラ82
4によってタンク内のカードを一枚分離し、搬送ローラ8
25によってカードリーダ220側へ送り出す。カードの先
端がローラ825に到達すると、センサ816によって検出さ
れ、搬送ローラ824の回転が停止される。これによっ
て、カードの2枚送りを防止することができる。
上記カード取出装置820によりカードタンク810から取
り出された、カードCDがカード取入口809に挿入され、
センサ814によって検出されると、パルスモータからな
る搬送モータ802が駆動され、ベルト803を介して搬送ロ
ーラ804が回転される。すると、カードCDが搬送ローラ8
04とガイドローラ805とに挾まれて走行路806に沿って搬
送され、カードリーダ内に取り込まれる。搬送モータ80
2には回転角を検出するエンコーダのような回転検出器
(センサ5)815が設けられており、所定量だけカード
を搬送するとモータが停止される。
また、カードリーダ220の本体中央には磁気ヘッド808
aと808bが設けられており、一方のヘッド808aでカード
の磁気記録部MGに識別コード等のデータの書込みを行な
い、他方のヘッド808bで確認のための読出しを行なう。
(パチンコ機100や精算機300のカードリーダ180、310で
は書込みを行なわないので、記録用ヘッド808aは不要で
ある。)そして、この磁気ヘッド808aと808bとの間にパ
ンチ穴を形成するための穿孔装置807が設けられてい
る。発行機200のカードリーダ220では、カード発行時に
上記穿孔装置807が駆動され、所定の穿孔位置PH1にパン
チ穴があけられるようになっている。
また、穿孔装置807の近傍には穿孔装置807による穿孔
が実施されたか確認するためのパンチ穴検出用の光電式
センサ813が設けられている。このセンサ813はパチンコ
機や精算機ではカードにあけられたパンチ穴PH1〜PH5
検出してカードの状態を把握するのに使用される。
カード排出口801の近傍にはカードの端部を検出する
センサ811と、カード上のセキュリティマークを光学的
に検出するための光学センサ812が配置されている。
さらに、カードリーダ220の後方(図では左側)に
は、搬送されて来たカードの印字表示部PRTに対して購
入金額AM、発行年月日DATEおよび発行通し番号nを印字
するための表示付与手段としての印字装置830が配置さ
れている。印字装置803は、一対の搬送ローラ831とそれ
に対応したガイドローラ832およびそれらの駆動モータ8
33と、搬送ローラ831と832との間に配置されたカード検
出用センサ817およびサーマルヘッド834とによって構成
されている。
上記各センサ811〜817の検出信号に基づく上記モータ
802,826,833や穿孔装置807、磁気ヘッド808a,808b、サ
ーマルヘッド834の制御がマイクロコンピュータからな
るコントローラ228(パチンコ機では188、精算機では31
9)によって行なわれる。
第5図には、上記のごとく構成されたカード発行機20
0の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、符号L1〜L5で示されているの
が、購入金額の選択スイッチ群212に内蔵されたランプ
で、オンされたスイッチに対応するランプが点灯されて
操作ボタンを後方から照明するようになっている。
この実施例では、カードリーダ220の各構成部品たる
磁気ヘッド808a,808bや搬送モータ802、穿孔装置807、
印字装置830、カード取出装置820が、センサ811〜815か
らの検出信号に基づいて、CPU(マイクロコンピュー
タ)のようなコントローラ228(第4図参照)によって
制御され、このコントローラ228および発行機に設けら
れた各種センサや表示器、紙幣識別器210、残金払出装
置230が、同じくマイクロコンピュータからなる制御ユ
ニット250内のユニトコントローラ251によって制御され
るようになっている。
ユニットコントローラ251は、上記構成部品の制御や
カード番号の受信を行なってカード発行処理を実行する
ともに、稼動データを収集し、それをデュアルポートメ
モリからなるパラレル通信手段としてのユニットメモリ
270内の送信データエリアSDAに書き込む。ユニットメモ
リ270に書き込まれた稼動データは、後述の伝送コント
ローラとネットワーク制御手段(NAU)とにより伝送ケ
ーブル(ネットワーク)を介して管理装置400との間の
データ交信によって管理装置に送られる。また、管理装
置400から送られて来るデータも一旦ユニットメモリ270
内の受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコン
トローラ251がこれを読み取ることによってデータの受
信が行なわれる。ユニットメモリ270には送信データや
受信データがメモリ内にあることを相手方のコントロー
ラに伝えるためのコマンドやステータス情報の入る共有
データエリアCDAが設けられている。
表3、表4および表5に、各々上記ユニットメモリ27
0内の送信データエリアSDA、受信データエリアRDAおよ
び共有データエリアCDAの構成例を示す。
上記表3に示されているホットコードは、システムの
立上りのときに管理装置がユニットメモリ270の送信エ
リア内に、例えば010101‥‥01なるコードを書き込んで
おいて、定期的に管理装置におくって、静電気等のノイ
ズによるRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信デ
ータの異常を速やかに検出できるようになっている。
なお、上記表3に示されているモニタ情報1は、表6
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、発行機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表7に示すようにカードリー
ダの異常を示すビット、カードの有無を示すビット、同
紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰まりを示すビ
ット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残金払出器の
紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出器の異常を
示すビット等により構成されている。
次に、本来の遊技を提供するパチンコ機の構成例につ
いて第6図を用いて説明する。
この実施例のパチンコ機100は、遊技機本体110と、遊
技機と1対1で対応されて遊技機本体上方の島設備等に
装着され、主としてカードに関する処理と遊技中の稼動
データの収集を司る制御ユニット160とにより構成され
る。
制御ユニット160は、遊技機本体110と別個に構成さ
れ、カード挿排口161と、カードの有する金額を表示す
る金額表示器162、遊技者の持玉数をディジタル数字で
表示する持玉表示器163、複数個のランプが一列に整列
されてなるアナログ表示器164、係員呼出し用の呼出し
スイッチ165等を前面に有している。上記アナログ表示
器164は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、
打止め状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示す
るのに用いられる。
また、特に限定されないが、制御ユニット160の前面
には、従来はパチンコ機の本体に設けられていた入賞発
生表示用のセーフランプ166や遊技中であることを示す
遊技表示ランプ167、効果音および警告発生用のスピー
カ168が設けられている。さらに、制御ユニット160の側
面の島設備内部に位置される部位には、パチンコ機100
を管理装置400と切り離した特異状態で、後述のテスト
カードを用いて遊技動作を可能にさせるためのテストス
イッチ171が、またユニット前面には当該パチンコ機に
与えられる台番号を明示する銘板172がそれぞれ設けら
れている。
そして、制御ユニット160の内部には、上記カード挿
排口161に対応してカードリーダ180が、また台番号の銘
板172の後方に台番号設定スイッチ173が、さらにこの制
御ユニット160全体の制御を司るユニットコントローラ1
90が各々設けられている。ユニットコントローラ190
は、光ファイバもしくは同軸ケーブルのような伝送路19
1によって、遊技機本体110の制御装置150に、また後述
の伝送コントローラおよびローカルネットワーク(伝送
ケーブル)を介して管理装置400に接続される。
パチンコ機のカードリーダ180は、第4図に示されて
いる発行機用のカードリーダ220と略同じであり、印字
装置809とカードタンク821、カード取出装置822を有し
ていない点が異なる。
一方、本実施例の遊技機本体110は、機内に封入され
た遊技球を循環使用する密閉型遊技機として構成されて
おり、封入球を循環させる循環装置120を有している。
また遊技機本体110の下部には、上記封入球を一個ずつ
遊技領域内に発射する発射装置111とその操作ダイヤル1
12および前記カードを使用した遊技の手続きを可能にす
るための購入スイッチ113、終了スイッチ114、中継スイ
ッチ115が設けられている。遊技領域の構成は従来のも
のと同じである。購入スイッチ113は、カード挿排口161
へのカードの挿入を前提としてカードの有する金額の範
囲内で、200円等の単位でこれを遊技球に変換するため
の指示スイッチで、変換された遊技球が持玉数となる。
持玉数は持玉表示器163に表示され、打球発射装置によ
り遊技球一つ発射されるごとに持玉数が一つ減算され、
入賞球が発生すると賞品球数の分だけ加算表示される。
終了スイッチ114は遊技者が遊技を終了させたくなった
とき(遊技台を変更したい場合を含む)にいつでもこれ
をオンさせることで、使用中のカードを制御ユニット16
0より排出させることができる。そのときユニットコン
トローラ190はその時点で遊技客の持玉数(購入玉と獲
得球の和)を、管理装置400のファイル内に登録してか
らカードを挿排口161より排出する。また、中断スイッ
チ115は、遊技者が現在遊技中の遊技機での遊技を止め
る意思はないが、休憩のため一時的に遊技を中断させる
ために使用するスイッチで、このスイッチが操作される
と、ユニットコントローラ190は一旦カードを排出して
再び同一カードを挿入されるまで待機状態となり、その
間他のカードを受け付けないようになる。なお、上記各
スイッチのうち購入スイッチ113と中断スイッチ115はラ
ンプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購入スイッチ11
3内のランプが点滅されるとともに、中断スイッチ115が
押されると中断が解除されるまで内蔵ランプが点灯され
る。
第7図に遊技機本体110の裏面の構成例を示す。
遊技盤101前面の遊技領域内に設けられた入賞領域に
対応して遊技盤を貫通するように形成された複数の入賞
球導出孔121を覆う入賞集合樋122が、遊技盤101の裏面
に取り付けられている。入賞球集合樋122の底壁は中央
に向かって下り傾斜されて案内棚122a,122bとされ、そ
の流下端部に第1誘導樋123が接続されており、入賞球
集合樋122内に流入した入賞球は、案内棚122a,122b上に
流下して集合され、第1誘導樋123を流下する途中でセ
ーフセンサ131により検出される。また、遊技領域の下
部に設けられたアウト穴102に対応して遊技盤の裏面に
は、回収樋124が設けられており、この回収樋124の終端
は上記第1誘導樋123の終端部に合流されている。さら
に、この実施例では遊技領域に設けられた大型の変動入
賞装置に入賞した遊技球を回収する第2誘導樋125が設
けられ、この第2誘導樋125の終端は上記回収樋124の終
端部に合流されている。上記回収樋124および第2誘導
樋125には、アウトセンサ132とセーフセンサ133が設け
られていて、そこへ流入した遊技球を検出する。第1誘
導樋123と第2誘導樋125とを設けることにより、それぞ
れの入賞領域に入賞して得られる賞品球数を異ならせて
遊技者に提供することができる。
そして、上記各樋の合流部は、連通口127にて、回収
した遊技球を打球発射装置111まで案内する案内樋126の
途中に連通されている。
上記案内樋126は、第8図に示すように、打球発射装
置111によって発射された遊技球を遊技領域上部まで案
内する円弧状のガイドレール103の途中に設けられたフ
ァール球取込口104に接続された樋であり、ファール
球、セーフ球(入賞球)およびアウト球は、すべて最終
的にこの案内樋126によって回収され、打球発射装置111
まで誘導される。案内樋126の途中には、ファール球取
込口104より回収された遊技球を検出するファールセン
サ134、案内樋に回収された遊技球を整列させる球ナラ
シ105、封入球を外部へ抜き取るための玉抜きレバー106
が設けられている。ファールセンサ134により検出され
た球は発射球から減算され、実際に遊技領域に打ち込ま
れた打球数が正確に計数される。また、ガイドレール10
3の始端部には打球発射装置111により発射された打球を
検出するための発射センサ135,136が設けられ、空打ち
を発射球として計数しないようになっているとともに、
発射センサ135側から発射センサ136側への打球の移動を
もって発射数として計数している。また、この逆として
発射センサ136側から135側への打球の移動を検出した場
合には、戻り球(ファール球)として計数する。玉抜き
レバー106は、案内樋126の底壁の一部を構成するように
設けられた回転可能な回動プレート107の回転を阻止し
て遊技球を打球発射装置側へ供給させ、レバー106を第
9図(A)のごとく上方へスライドさせると回動プレー
ト107が自重で下方へ回動して案内樋126内の遊技球を排
出するように構成されている。
一方、案内樋126の下端には、第9図(B)に示すご
とく玉受け部128aを有する玉送り128が揺動可能に取り
付けられており、これが揺動することにより案内樋126
内の遊技球を一個ずつ分離してガイドレール103の発射
始端位置に移動させるようになっている。玉送り128
は、打球発射装置111の発射杆111aに連動して上方へ回
動される。案内樋126とガイドレール103の始端部との境
界には分離壁109が形成されており、玉送り128が上方へ
回動されると、先端の玉受け部128aに係合している遊技
球が一つだけ分離壁109を乗り越えることにより、球の
移動が行なわれる。なお、玉送り128内には円柱状のウ
ェイト129が内蔵されており、このウェイトの自重によ
って玉送り128の回動復帰が円滑に行なわれる。
第10図にパチンコ機100の制御システムの構成例が示
されている。
同図におけるコントローラ188が、第4図に示されて
いるカードリーダ180の各構成部品たる搬送モータ802、
磁気ヘッド808b、穿孔装置807を制御するコントローラ
である。そして、このコントローラ188および制御ユニ
ット160に設けられた各種スイッチ165,171,173や表示器
162,163,164,166,167、スピーカ168は、同じくマイクロ
コンピュータからなるユニットコントローラ190によっ
て制御されるようになっている。
また、特に制限されないが、この実施例では光ケーブ
ル191を介して、遊技機本体110の制御装置150や各種セ
ンサ、表示器等が上記ユニットコントローラ190に接続
される。光ファイバケーブルによる通信を可能にするた
め、パラレルデータとシリアルデータの変換を行なう並
−直列変換器や電気信号と光信号との変換を行なう光−
電変換器等からなる光多重データリンク(インタフェー
ス)192と193が、ユニットコントローラ190と光ファイ
バケーブル191との間および光ファイバケーブルと制御
装置150との間に設けられている。
なお、光ファイバケーブル191をユニットコントロー
ラ190とパチンコ機の制御装置150との間のデータ通信に
使用することにより、従来パチンコ機の裏側にて複雑に
配設されていた多数の配線をすっきりさせ、保守、管理
を容易にするとともに、誤った配線接続を防止すること
ができる。
第11図に遊技機本体110の制御システムの構成例が示
されている。
上記光多重データリンク193および光ケーブル191を介
してユニットコントローラ190の制御下には、上記制御
装置150とともに、打球発射装置111と購入スイッチ113
内蔵の購入可表示ランプ113a、中断スイッチ115内蔵の
中断表示ランプ115aがドライバ195を介して設置されて
いる。また、購入スイッチ113や遊技終了スイッチ114、
中断スイッチ115からの信号が光多重データリンク193お
よび光ファイバケーブル191を介して、前記ユニットコ
ントローラ190に伝送される。
上記制御装置150のマイクロコンピュータにより構成
されており、この制御装置150には、発射センサ135,136
およびセーフセンサ131,133、ファールセンサ134、アウ
トセンサ132からの検出信号に入力されており、これら
の信号に基づいて入賞球やファール球、アウト球等を判
定してユニットコントローラ190に知らせる。
一方、ユニットコントローラ190は、これらの遊技球
に関する検出信号や購入スイッチ113からの信号等に基
づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、売上金額等の稼
動データを演算したり、パチンコ機に関する稼動情報
(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、それらをデュア
ルポートメモリからなるユニットメモリ170の送信デー
タエリアSDAに書き込む。
ユニットメモリ170に書き込まれた稼動データ等は、
後述の伝送コントローラによる管理装置400との間のデ
ータ交信によって管理装置に送られる。また、管理装置
400から送られてくるデータも一旦ユニットメモリ170内
の受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコント
ローラ190がこれを読み取ることによってデータの受信
が行なわれる。ユニットメモリ170には送信データや受
信データがメモリ内にあることを相手方のコントローラ
に伝えるためのコマンドやステータス情報の入る共有デ
ータエリアCDAが設けられている。
表8、表9および表10に、各々上記ユニットメモリ17
0内の送信データエリアSDA、受信データエリアRDAおよ
び共有データエリアCDAの構成例を示す。
なお、表8において示されているモニタ情報1は、表
11に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示す
ビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコー
ドエラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケ
ーブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2
ビット)、遊技機異常を示すビット等により構成されて
いる。また、モニタ情報2は、表12に示すようにカード
リーダの異常を示すビットを有している。
さらに、稼動情報は、表13のごとく打止め状態を示す
ビット、遊技中断中であることを示すビット、通信異常
あるいは不正検出等に基づく管理装置もしくはコントロ
ーラによる強制終了状態を示すビット、遊技中であるこ
とを示すビット、遊技機が遊技客のついていないフリー
状態にあることを示すビット等により構成されている。
上記表13より、実際のパチンコ機の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされる。
第12図に前述した精算機300の構成例を示す。
この実施例の精算機300は、挿入されたカードCDのカ
ード番号を読み取るカードリーダ310と、そのカードに
ついて使用されずに残った未購入金額に相当する金額を
払い戻すための残金払出装置320と、遊技により獲得し
た持玉数を印刷したレシートを発行するプリンタ330と
各種表示器340〜342および、精算機300全体の制御を行
なう制御ユニット350等により構成されている。
上記カードリーダ310に対応して、前面パネル301には
カード挿入口311と、獲得した賞球数(持玉数)を表示
する玉数表示器312および未購入金額を表示する金額表
示器313が設けられている。遊技客が、まずカード挿入
口311よりカードを投入すると、カードリーダ310がカー
ドCDの磁気面に記録されているカード番号を読み取って
管理装置400に送り、そのカードに関するデータを受け
取る。そして、金額表示器313に未購入金額が表示され
るとともに、玉数表示器312に獲得玉数が表示され、プ
リンタ330によりレシートが発行される。また、挿入さ
れたカードは精算終了後に穿孔装置807により、所定の
穿孔位置PH5にパンチ穴の形成がなされてから排出され
る。
なお、この実施例では、精算機のカードリーダには記
録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを設けて、精
算済カードについては磁気面のデータを消去して排出す
ることにより、カード番号の変換方式の解読を不能に
し、カードの偽造を防止するようにしてもよい。
カードリーダ310の構成は、発行機200のカードリーダ
220(第4図参照)とほぼ同様であり、カード取出装置8
22とカードタンク821がなくその位置にカード収納タン
ク314が配置されている。そして、カードの搬送方向は
発行機の場合と逆になる。プリンタ330は、ロール状態
でストックされている白紙のシートを引き出して、その
表面に発行年月日と、獲得玉数および未使用残金額さら
にはカード来歴等を印刷し、レシート発行口331より排
出する。
これとともに、未購入金額に相当する金銭が残金とし
て紙幣払出装置320および硬貨払出装置326より払い出さ
れる。紙幣払出装置320は、紙幣をストックしておく紙
幣タンク321と紙幣排出口322とからなる。また、精算の
際には1000円未満の端数が生じるので、100円単位の硬
貨を収納する硬貨タンク324と硬貨払出口325とからなる
硬貨払出装置326が設けられている。
さらに、上記精算機300の前面パネル301には、カード
精算中であることを示す精算中ランプ341、カード精算
不能状態を示す精算中止ランプ342、カード挿入口311よ
り投入されたカードでタンク313が満杯になったことを
知らせるカードオーバフロー表示器L11や残金払出装置3
20の紙幣タンク321内のストック紙幣がなくなったこと
を知らせる紙幣不足表示器L12、硬貨払出装置の硬貨タ
ンク324内のストック硬貨がなくなったことを知らせる
硬貨不足表示器L13、プリンタ330内のロール紙がなくな
ったことを表示する紙なし表示器L14等からなるモニタ
表示ランプ群340が設けられている。また、上記各状態
を検出して対応する表示器を点灯させるため、カードタ
ンク314、紙幣タンク321、硬貨タンク324、およびプリ
ンタ330にはセンサ361,362,363,364がそれぞれ設けられ
ている。また、硬貨払出装置326には硬貨抜取スイッチ3
27が設けられている。
さらに、この実施例の精算機300には、遊技店に設置
される複数の精算機の各々を区別して、特定のカードの
精算を行なった精算機を管理装置400において把握でき
るようにするため台番号設定器305が内部に設けられて
おり、この設定器305により設定された台番号は管理装
置400に送られて、データ通信の際の伝送アドレスの生
成および各精算機ごとのデータファイル作成に供され
る。
なお、特に限定はされないが、設定器305によって設
定される台番号と同じ番号が、精算機の前面パネル301
の上部に付着された銘板306に表示されるようになって
いる。
第13図には、上記のごとく構成された精算機300の制
御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、符号L11〜L14で示されているの
が、上記モニタ表示ランプ群340を構成するランプであ
る。
このシステムでは、カードリーダ310を構成する磁気
ヘッド808b、穿孔装置807および搬送モータ802が、各種
センサ811〜815からの検出信号に基づいてCPU(マイク
ロコンピュータ)まらなるコントローラ319(第4図の
コントローラ228に相当)によって制御され、このコン
トローラ319および精算機に設けられた各種センサや表
示器、紙幣払出器320、硬貨払出装置326、プリンタ330
が、同じくマイクロコンピュータからなる制御ユニット
350内のユニットコントローラ351によって制御されるよ
うになっている。
ユニットコントローラ351は、上記構成部品の制御や
カード番号のチェック、カードデータの受信、表示等を
行なって精算処理を実行するとともに、稼動データを収
集し、それをデュアルポートメモリからなるユニットメ
モリ370内の送信データエリアSDAに書き込む。ユニット
メモリ370に書き込まれた稼動データは、伝送コントロ
ーラによる伝送ケーブルを介した管理装置400との間の
データ交信により管理装置に送られる。管理装置から送
られて来るデータも、一旦ユニットメモリ370内の受信
データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントローラ3
51がこれを読み取ることによってデータの受信が行なわ
れる。ユニットメモリ370には送信データや受信データ
がメモリ内にあることを相手方のコントローラに伝える
ためのコマンドやステータス情報の入る共有データエリ
アCDAが設けられている。
表14、表15および表16に、各々上記ユニットメモリ37
0内の送信データエリアSDA、受信データエリアRDAおよ
び共有データエリアCDAの構成例を示す。
表15に示すようにこの実施例ではカードの来歴データ
も受信して、これを時刻データとともにレシートに印刷
して排出することにより、遊技客に対し信頼度の高い精
算データであることを印象づけることができる。ただ
し、来歴データはカードファイル内に入っている最高20
回までのデータである。
なお、上記表14に示されているモニタ情報1は、表17
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、精算機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表18に示すようにプリンタの
異常を示すビット、カードリーダの異常を示すビット、
硬貨タンク内の状態を示すビット、硬貨払出装置326の
硬貨詰まりを示すビット、硬貨払出装置326の異常を示
すビット、紙幣払出装置320の紙幣タンク内の状態を示
すビット、紙幣払出装置320の異常を示すビット等によ
り構成されている。
次に、前述のごとく構成されたパチンコ機100、カー
ド発行機200および精算機300を統括的に制御するととも
に稼動データをリアルタイムに収集して、停電や故障が
発生しても復旧時に直ちに元のデータ状態を復活させて
システム各部の動作を再開させ、また遊技店の経営に必
要なデータの集計を可能にするとともに、カードが破損
した場合に同一資格の復活カードを発行する管理装置40
0について説明する。
第14図に管理装置400の具体的な構成を、また第15図
に管理装置のシステム構成を示す。
管理装置400は、ミニコンクラスの中央処理装置CPUや
半導体メモリ(RAM)からなる主記憶装置M−MEM、タイ
マ(カレンダを含む)TMR、通信制御装置SCC等が格納さ
れたメイン制御装置401と、このメイン制御装置401の上
部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピディスク
記憶装置402、ハードディスク記憶装置403とパーソナル
コンピュータ410とにより構成されている。また、パー
ソナルコンピュータ410は、メッセージや収集データを
表示するCRT表示装置411と、オペレータが指令や設定デ
ータを与えるためのコンソール412と、CPUを内蔵し、メ
イン制御装置401内の中央処理装置と通信回線および割
込回路を介して接続されたローカル処理装置413と、収
集データ等を印字するためのプリンタ414とにより構成
されている。
ローカル処理装置413と中央処理装置CPUとを結合する
ため、通信制御装置406a,406bがメイン制御装置401内に
設けられている。
上記プリンタ414は、管理装置400のスループットを向
上させるため、印字されるデータを一時的に格納するバ
ッファ414aを備えている。
さらに、この管理装置400には、パチンコ遊技システ
ムに特有なものとして、復活カードや各端末からシステ
ムにアクションを起こさせる媒体としてのテスト用カー
ドを発行するカードリーダ407やパチンコ機で発生する
“打止め”等、システムで発生した緊急情報をリアルタ
イムで印字する補助プリンタ408が上記メイン制御装置4
01の上部に設けられ、通信制御装置406c,406dを介して
中央処理装置CPUに接続されている。
SCCは、ネットワークを介して各端末機との間でデー
タ伝送を可能にするための伝送制御装置である。
また、停電発生時に、主記憶装置に揮発的に保持され
ている全ての端末の稼動データや、発行した全てのカー
ドのデータをハードディスク記憶装置403に移して保護
できるようにするため、最低でも10分間程度は管理装置
を動作できるようにする補助電源装置409が、上記メイ
ン制御装置401の下方に設けられている。
なお、本実施例においては、主としてパチンコ機とカ
ード発行機、精算機および管理装置からなるシステムに
ついて説明するが、この発明は店内放送装置や景品交換
装置、自動販売機等をも管理装置400の制御下におくよ
うにしたシステムにまで拡張することができる。特に景
品交換装置は、カードを使って精算機300を通さずに直
接景品と交換できるような方式を容易に適用する可能性
がある。
さらに、管理装置400を構成するコンソール412も、本
実施例のパチンコ遊技システムに最も適した独特のキー
構成となっている。
第16図に、コンソール412の構成例を示す。同図
(B)はコンソールの上面すなわちパネル面、同図
(A)はコンソールの背面を示す。
第16図において、421はシステムの各端末に対する営
業開始を指示するための開店スイッチ、422は同じく営
業終了を指示するための閉店スイッチで、開店スイッチ
421がオンされた後、閉店スイッチ422がオンされるまで
の間、各端末機におけるカードの運用が可能となる。ま
た、423は営業終了後に全端末機の稼動データをフロッ
ピディスク記憶装置402に格納し、管理装置へ動作の停
止を指示するための終了スイッチ、424は破損したカー
ドの復活処理を指示するためのカード復活スイッチであ
る。
なお、上記開店スイッチ421、閉店スイッチ422、終了
スイッチ423およびカード復活スイッチ424の4つのスイ
ッチは、本システムにとって特に重要なスイッチであ
り、システム稼動中安易に操作されるのを防止するた
め、その後方(図では上方)に設けられたキースイッチ
420に連動されており、キースイッチ420を回してオンさ
せた状態でないと各スイッチ421〜424を操作してオンさ
せることができないようになっている。
425,426,427は、通常のパーソナルコンピュータ等の
コンソールに設けられているのと同種のテンキー、リタ
ーンキーおよびデリートキーである。
一方、428はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をCRT表示装置411の画面上に表示させる指令を与
える表示メニュースイッチ、429はCRT表示装置に表示さ
れたデータの消去を要求するCRTクリアスイッチであ
る。また430はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をプリンタ414によって印字させる指令を与える
印字メニュースイッチ、431はプリンタ414による印字の
中止を要求する印字ストップスイッチである。432はパ
チンコ機における打止数や打止モード等の設定を要求す
るための設定スイッチ、433は、設定された打止数の賞
品球が払い出されて打止すなわち遊技継続不能状態にな
っているパチンコ機の打止状態の解除指令を与えるため
の打止解除スイッチ、434は、通信ネットワークの異常
等に伴い正常な制御やデータ収集が不能になった場合、
あるいは遊技客の不正を発見した場合に特定端末もしく
は全端末に対する強制停止を要求するための強制終了ス
イッチ、435は強制停止された端末の停止を解除させる
ための終了解除スイッチ、439は日時設定用スイッチで
ある。また、実施例のコンソール412には、パチンコ機
での打止等緊急事態が発生した場合にオペレータの喚起
を促す音を発生するブザー440と、その発音停止を指示
するブザーストップスイッチ436とが設けられている。
上記各スイッチのうち、図中2重枠で示されているス
イッチ421〜424,432〜436は、ランプ内蔵型のスイッチ
で、これらのスイッチがオンされて対応する処理の実行
中もしくは状態継続中内蔵ランプが点灯される。ただ
し、ブザーストップスイッチ436内のランプは、ブザー
と連動し、ブザー発音中点灯され、ストップスイッチ43
6が押されると消灯する。
さらに、この実施例のコンソール412には、その背面
に、テストカード発行指令を与えるためのテストカード
スイッチ437と、システム導入時に購入玉の交換レート
や店コード、端末機の総台数、入賞球1個当たりの賞品
球数等の設定値の設定要求を行なうためのビルトインス
イッチ438が設けられている。これらのスイッチ437と43
8は、他のスイッチと異なり、通常はほとんど使用しな
いスイッチであり、かつ特定の者(遊技店の支配人等)
が存在を知っていればよいスイッチであるため、コンソ
ールの背面に設けられている。
ここで、上記テストカードについて言及する。既に説
明した構成より明らかなように、この実施例の遊技シス
テムは、すべての端末機(パチンコ機、カード発行機、
精算機)が管理装置の制御下にあり、カード番号等のや
り取りによって稼動可能な状態に移行するようになって
おり、端末単独では動作不能である。しかるに、パチン
コ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチュー
リップなどの役物が故障したりすることが多いととも
に、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が必要であ
る。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうこと
になるが、システム全体を立ち上がらせてしかも購入カ
ードによってのみパチンコ機を作動させる方式では非常
に不便である。そこで、本実施例では、前述した各パチ
ンコ機の制御ユニット160内のテスト用スイッチ171をオ
ンさせ、かつ管理装置によって発行された特殊なテスト
用カードを制御ユニット160のカード挿排口161より挿入
すると、一定の持玉数が与えられてパチンコ機単独で遊
技動作が実行可能になるように構成されている。
なお、管理装置400に設けられたカードリーダ407は第
4図に示すカード発行機内のカードリーダ220と全く同
じ構成である。
ただし、内部に白紙カードを有さず、外部から白紙カ
ードを挿入して磁気面にコードを記録して排出する方式
を採るようにしてもよい。その場合にはカードタンクを
省略できる。また、管理装置400により発行される前記
テストカードや復活カードは必ずしも他の一般カードの
ように使用年月日や発行通し番号等を明記する必要がな
いので、印字装置を省略してもよい。復活カード発行の
際には穿孔装置807によってカードの所定の穿孔位置PH2
にパンチ穴が開けられる。
上述したようにこの実施例の端末機100,200,300はす
べて管理装置400の管理下に置かれ、管理装置400が起動
されていないと、原則として単独で動作できない。従っ
て、システムの立上り時には管理装置400によってすべ
ての端末機に設定値を与えてイニシャライズを行なう。
しかも、このイニシャライズに先立って、データ伝送を
可能にするため各端末機から台番号を吸い上げて1つ1
つの伝送アドレスを形成する。そして、システム稼動中
はすべての端末機の稼動データをリアルタイムで収集し
て主記憶装置M−MEMに保持するようになっている。
このように、本実施例では管理装置400の取扱うデー
タの量は膨大なものとなる。そこで、実施例ではこれら
のデータをファイル管理により整理して取扱いを容易に
している。
表19に管理装置400によって管理されるデータのファ
イル構成例を示す。
これらのファイルは通常主記憶装置M−MEM内に記録
されるが、すべてのファイルは停電時にハードディスク
記憶装置403にセーブされる。また、端末機に関するデ
ータファイルすなわちパチンコ機ファイル(以下P機フ
ァイルと称する)、発行機ファイルおよび精算機ファイ
ルは、営業終了時にフロッピーディスク記憶装置402に
記憶あれ、月別の稼動データ集計等に供される。
次に、表19に示されている各ファイルについて更に詳
しく説明する。
同表における設定値ファイルFL1は、システム導入時
にコンソールの入力によって予めハードディスクに記憶
される購入玉の交換レートや店コード、端末台数、賞品
球数、打止数等のシステムの特性や構成に応じて変動す
る設定値である。この設定値ファイルは通常営業開始時
にハードディスクHDDより主記憶装置にロードされる。
また、設定値ファイルFL1は、パチンコ機の入替えの際
等にビルトインスイッチを押してコンソールより更新で
きるようになっている。
表20に設定値ファイルFL1の構成例を示す。
同表において、購入玉交換レートとは、購入金額単位
(例えば200円)に対する貸玉数すなわち最初の持玉数
であり、NAU台数とは、データ伝送システムとしての高
層ネットワークと低層ネットワークとの連結部に設けら
れるネットワークアダプタユニット(通信制御装置)の
総数である。また、符号iで示されるテーブルには、あ
るパチンコ機からあるパチンコ機までの賞品球数が設定
される。この賞品球数には1台につき2種類の賞品球数
が設定できるようになっている。しかも、i=1〜16で
示されるようにこの実施例では、遊技店の全パチンコ機
を16のグループに分割して、各々メインとサブの2つの
賞品球数を別個に設定できるようになっている。ただし
同一の設定値のパチンコ機には連続した台番号が与えら
れ、その先頭番号と末尾番号とによって対象範囲が指定
される。
さらに、jで示されるテーブルには打止数が設定さ
れ、kで示されるテーブルには打止モードが設定され
る。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕方(演
算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打止数に
達したときをもって打止とするモードや、払出し賞品球
数から打込球数を引いたものが打止数に達したときをも
って打止めとするモード等がある。特に限定はされない
が、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16で示されるよ
うに、各々16のグループに分けて独立に打止機および打
止モードを設定できる。
表21に、データ伝送に使用される伝送アドレスのファ
イルFL2の構成例を示す。
表21において、種別フラグは端末の種類を示すための
フラグで、「1」でパチンコ機、「2」がカード発行
機、「4」が精算機であることを、そして、「0」が端
末の不存在を各々示す。台番号および通し番号は「4」
と「9」を除いて作られた端末機の番号とその通し番号
であり、ユニット番号は、端末の種類にかかわらず一つ
のNAU(ネットワークアダプタユニット)の下に置かれ
た各端末機の番号、またチャネル番号は、管理装置から
見た各端末機のアドレスとなる番号である。
NAU番号と台番号は既に述べたように設定スイッチ(1
73,205,305,561)で与えられる番号で、パチンコ店の場
合「4」と「9」を除いた数字で与えられる飛び番号で
ある。ここで「4」と「9」を使用しないということは
8進法表現が可能であることが分かる。そこで、10進数
表示された台番号を表22に示す変換テーブルを使って0
〜7の数字のみで表現する。これに従うと、例えば「25
8」なる台番号は「247」と表記される。
これを2進化8進法によりバイナリコードで表現する
と、「010・100・111」となる。このコードは10進法の
「167」を示しており、これによって「4」と「9」と
の抜けたパチンコ機台番号が連続した通し番号となる。
一方、上記コードの下位6ビットをとって、これを2進
化10進法で表されたコード「10・0111」とみなし、これ
をHEXA表現すると、「27H」となる。この実施例ではこ
れをユニット番号とするものである。そして、さらにこ
のユニット番号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニ
ット番号」をチャネル番号としている。このような方法
により、「4」と「9」を使用しない台番号を有するパ
チンコ遊技店の慣例において、2進法のみを使ってデー
タ処理を行なうマイクロコンピュータの特性に合致した
効率の良いアドレス処理が可能となる。
上記ファイルは、回線テスト後の管理装置によるユニ
ットテーブル要求の返答データに基づいて全端末機につ
いて作成されている。
表23にカードファイルFL3の構成例を示す。カードフ
ァイルFL3には、各カードごとの情報が入る。
同表において、カード番号は発行通し番号nから関数
f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉数と金
額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で特定さ
れるカードの現在状態を示す情報で、この実施例では以
下カードテキストを称する。なお、ここでカード状態と
は、表24に示すように、遊技に使用されていないフリー
状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊技機から一
時的に離れる中断中を示すビット、既に精算機における
精算を行なったカードであることを示すビット、カード
の持玉数および残金がともにゼロになってことを示すビ
ット、過去に1回以上打止めを発生したことを示すビッ
ト、強制終了されたパチンコ機で使用されたカードであ
ることを示すビット、復活されたカードであることを示
すビット等により構成されている。
一方、表23に戻って、カードファイルFL3には、カー
ドの現在存在している端末の位置を示す所在端末通し番
号と、所在端末番号が登録される。パチンコ機遊技店で
は慣例として、「4」と「9」の数字を台番号として用
いないので、裏と表の2種類の端末番号が発生する。
また、表23においてiカウンタとはカードがアクショ
ンを起こした数すなわち、カードが有機的結合体たるシ
ステムから外部へ排出動作された回数を示すもので、こ
の回数に対応して、そのときの台番号、持玉数、金額、
時刻等のカード情報すなわちカードの来歴が記録され
る。統計的に見て遊技者は1日20台以下のパチンコ機で
遊技するのがほとんどであるので、この実施例では最高
20回までカード来歴を記録することとした。ただし、20
回を超えた場合には、i=20で示されるテーブルを更新
する形で記録される。なお、上記の場合、iカウンタは
遊技中断を計数しない。つまり、中断時に各カード情報
を新しいエリアに記録するが、中断解除後の遊技終了ス
イッチオン時にカウンタを更新せず同一エリアに重ねて
カード情報を記録することによりiカウンタの値を実質
的な遊技台数と一致させている。
ここで、カードの状態およびアクションとカードファ
イルFL3へのカード情報の登録について第17図を用いて
説明する。
先ず、カード発行機200においてカードの発行が行な
われると、カードが排出されて、カードは未発行(白
紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行する。それから、
所望のパチンコ機100にカードを挿入すると、遊技状態S
S2へ移行する。ここで遊技によってカードの持玉および
金額がゼロになると、カードが排出されて帰零状態SS3
に移る。また、遊技中に中断スイッチ115が押される
と、カードが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同一
カードの再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そし
て、遊技中に遊技を終了させるべく終了スイッチ114を
押すと、カードが排出されてフリー状態SS1に移行す
る。CPUによる強制終了または打止発生によってもカー
ドが排出されて遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移る。
そのフリー状態のカードを持って精算機300に行き精算
処理を行なうと、無効マークが付されてからカードが回
収され精算済の状態SS5へ移る。この実施例のシステム
では、中断状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻ら
ずそのまま精算機300に行き、精算処理を行なうことも
可能でありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
上記状態遷移図において、遷移方向を示す矢印に○が
付されているのがカードファイルFL3へのカード情報の
記録を伴うアクションである。また、各ブロック内に
て、××Hで示されている符号は、表24のカード状態を
示すコードを用いて対応する状態を16進数字で表現(HE
XA表現)したものである。
次に、表25にP機ファイルFL4の構成例を示す。
同図において、台番号からカード状態までの項目は、
表8に示されている送信データエリアに保持されている
データであり、これらは1秒に1回管理装置400によっ
てサンプリングされ、ファイルに登録される。また、メ
イン賞球数、サブ賞球数、打止数および打止モードは、
システム立上り時に表20に示されている設定値ファイル
FL1に基づいてP機ファイルFL4に登録される。
表26および表27に発行機ファイルFL5と精算機ファイ
ルFL6をそれぞれ示す。表26に示すデータ項目は、表3
に示されている発行機の送信データエリアに保持されて
いるデータ、また、表27に示すデータの項目は表14に示
されている送信データエリアに保持されているデータと
各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装置によっ
てサンプリングされる。
表25〜表27において、セーブ欄に○印が付されている
データは、営業終了時にフロッピディスクFDDにセーブ
されるデータである。
次に上記のごとく構成された端末機としてのカード発
行機100、パチンコ機200、精算機300およびそれらの端
末機の集中制御を行なう管理装置400を有機的に結合し
て、データ伝送およびカードの運用を可能にするデータ
伝送路(ローカルエリアネットワーク)について説明す
る。第17図に階層的データ伝送路を用いたパチンコ遊技
システムの構成例を示す。
すなわち、100〜1000台の端末機は、例えば遊技店の
島設備のような単位で20〜40台ずつグループ化され、各
群の端末機は、リング状の伝送路上を高速で巡回するト
ークンと呼ばれるアクセス権をつかまえたノード(端末
機)がパケットの形でデータの送受信を行なう権利を有
するようにされたトークンパッシング方式の低層ネット
ワーク(トークンバス)510によってネットワークアダ
プタユニット(以下、NAUと称する)530に接続されてい
る。
そして、各低層ネットワーク(トークンバス)510を
制御する複数個のNAU530は、CSMA/CD方式の高層ネット
ワーク520を介して管理装置400に接続されている。
上記低層ネットワーク510は2.5Mbps(メガビット/
秒)のような伝送速度を有し、高層ネットワーク520
は、10Mbpsのような伝送速度を有するように制御され、
NAU530は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝
送を可能とするバッファとして作用し、これによって、
管理装置400の負担を軽減し、大量の稼動データの収集
を可能にしている。
第18図において符号Pで示されているが端末機として
のパチンコ機、符号Hで示されているのがカード発行
機、また符号Sで示されているのが精算機である。
各端末機P,H,Sは、第3図、第6図および第12図に示
すようなケーブル分岐回路540によって低層ネットワー
ク510から分岐された分岐線に接続されている。各分岐
線の終端に各々の端末機の制御ユニット160,250および3
50が接続されている。第18図において符号Uで示すの
が、各端末機の制御ユニットである。
第19図に、各端末機に共通の制御ユニットの構成例を
示す。
すなわち、各端末機の制御を行なうユニットコントロ
ーラ190(251,351)と低層ネットワーク510との間に
は、パラレル通信手段としてのユニットメモリ170(27
0,370)と、ユニットコントローラ190(251,351)の動
作を妨げることなくデータの送受信を行なうデータ伝送
コントローラ551と、データ伝送の高速化を図るため送
受信データをパケットの形で保持する緩衝用パケットメ
モリ552と、低層ネットワーク(トークンバス)510での
送受信権を確立するとともに、送信するパラレルデータ
をシリアルデータに変換したり、受信したりシリアルデ
ータをパラレルデータに変換する通信制御用のネットワ
ークコントローラ553と、送受信データ信号のレベル変
換を行なうレベル変換回路554と、送信信号と受信信号
の分離および結合を図るためのケーブル分岐回路540と
が接続されている。上記コントローラ551と553は各々マ
イクロコンピュータで構成され、パケットメモリ552
は、ユニットメモリ170と同じくデュアルポートメモリ
により構成されている。ただし、パケットメモリ552内
にはコマンドの入る共有データエリアはなく、データ伝
送コントローラ551とネットワークコントローラ553との
間の送信、受信の要求のやり取りは、コントローラ間で
直接行なわれるようになっている。
第20図に、上記低層ネットワーク510と高層ネットワ
ーム520間のデータ伝送の緩衝を行なう上記NAU(ネット
ワークアダプタユニット)530の回路構成例を示す。
この実施例のNAU530は、低層ネットワーク510におけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう低
層ネットワークコントローラ533と、CSMA/CD方式の高層
ネットワークにおける送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう高層ネットワークコントローラ537
と、これらのネットワークコントローラ533と537との間
のデータ転送を制御するデータ伝送コントローラ535と
を備えている。上記コントローラのうち、低層ネットワ
ークコントローラ533は、トークンパッシング専用の通
信用LSIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュ
ータによって構成されている。そして、これらのコント
ローラ533と535との間および535と537との間には、低層
ネットワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送速
度違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ534と536
とがそれぞれ接続されている。上記パケットメモリ534,
536はデュアルポートメモリにより構成され、送信デー
タエリアと受信データエリアとを有する。また、上記低
層ネットワークコントローラ533を低層ネットワーク
(トークスバス)510との間には、送信信号と受信信号
の分離および結合を行なう分岐回路531と、送受信デー
タ信号のレベル変換を行なうレベル変換回路532が接続
されている。また、同様に、高層ネットワークコントロ
ーラ537と高層ネットワーク520との間には、レベル変換
回路538と分岐回路539が接続されている。
さらに、この実施例のNAU530には、複数個接続されて
いるNAUを互いに区別するための番号を設定するNAU番号
設定器561と、各NAU530の制御下にある低層ネットワー
ク510上に存在する端末機のうち最小台番号を設定する
最小台番号設定器562と、低層ネットワーク上に存在す
る端末機の台数を設定する台数設定器563とが設けられ
ている。各設定器561〜563の設定値は、NAU530内のデー
タ伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層ネッ
トワーク520における各NAUの伝送アドレスの形成に使用
される。また、最小台番号と台数とにより低層ネットワ
ーク510における各端末機の伝送アドレスが形成され
る。
上記階層的ローカルネットワーク500(第18図)にお
いては、システム立上り時に管理装置400が各NAU530を
通じて回線テストと、各端末機に対する設定値の設定を
行なうとともに、システム稼動中にはNAU530が低層ネッ
トワーク510を使用して1秒間に1回ずつ端末機P,H,Sか
ら稼動データを収集して自己のメモリ内に蓄積する。そ
して、蓄積データは、管理装置400からの要求に応じて
同じく1秒間に1回ずつ高層ネットワーク520を通して
各NAU530から管理装置400内のデータファイル内にスト
ックされる。
上記のごとく、通信ネットワークがNAU530をバッファ
とする階層的構成にされ、高層ネットワーク520が低層
ネットワーク510の伝送速度2.5Mbpsの4倍の伝送速度を
有するようにされているため、100〜1000台の端末機を
有するシステムにおいても、各端末機から表1、表6、
表12に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置へ収集することができる。
次に、上述した各種パケットを用いて乱数発生からカ
ード発行までの手順を第22図〜第24図を参照しながら説
明する。
第22図には、カード発行機200と管理装置400との相互
関係に関する動作フローが、また第23図にはカード発行
機200におけるカード発行動作のフローが、そして第24
図には管理装置におけるカード番号とカードファイル作
成のフローがそれぞれ示されている。
第22図に示すように、システムの電源が投入される
と、管理装置400、NAU530、発行機の制御ユニット250お
よびカードリーダ220コントローラ228内の各種レジスタ
やフラグ、カウンタ等のイニシャライズが実行される
(S401,S501,S201,S601)。
管理装置400における初期化処理では、先ず記憶装置
内にファイルFL1〜FL6の枠組みを行なってから、ハード
ディスクから端末機の台数等の設定値を読み出して表17
に示すような設定値ファイルを確立するとともに、第21
図のステップS1〜S6の手順に従って乱数Aと乱数Bを発
生し、記憶する。
それから、管理装置400より“回線テスト”パケット
が送信され、NAU530を介して制御ユニット250に伝送さ
れる(S402,S502,S202)。すると、制御ユニット250が
受信データとともに自己の台番号、通し番号、チャネル
番号を送信し、NAU530がこれを受信して各端末の伝送ア
ドレスを算出し、ユニットテーブルを作成する(S503,S
203)。一方、管理装置400は“ユニットテーブル要求”
パケットを送信し、NAU530がこれを受信すると、作成し
たユニットテーブルを送信して、管理装置400によって
受信される(S403,S504,S404)。
続いて、管理装置400が、“初期値設定”パケットを
使って初期値を送信すると、NAU530を介して制御ユニッ
ト250およびカードリーダのコントローラ228に伝送され
る(S405,S505,S204,S602)。しかる後、管理装置400が
“開店コード”パケットを、NAU530を介して制御ユニッ
ト250へ送信し、これによってカード発行機200はカード
発行可能な状態に移行する(S406,S506,S205)。そし
て、カード購入のための紙幣投入の有無にかかわらずカ
ード発行機200は、カード発行予約処理を開始し、仮の
購入パケットをNAUを介して管理装置へ送る(S210,S51
0,S410)。このパケットには発行受付番号を入れてお
く。
管理装置400が仮の購入パケットを受信すると、発行
受付番号から発行通し番号を決定してカード番号を生成
し、カードファイルの所定の欄に書込みを行ないかつ発
行回数を更新してからカードテキスト(カードに関する
データ)の入った応答パケットを作成してそれを送信す
る。すると、それがNAUを介して発行機の制御ユニット2
50に伝送され、制御ユニットがこれを受信すると、カー
ド番号をカードリーダのコントローラに渡し、カードリ
ーダがタンクからカードを一枚取り出して磁気面へカー
ド番号等を記録し、発行位置にパンチ穴を開け、かつ発
行年月日と発行通し番号を印字して紙幣投入待ち状態と
なる(S410,S510,S210,S610)。この状態で、カード発
行機200に購入紙幣が投入されると、制御ユニット250か
らNAU530を介して管理装置400へ、購入金額と発行準備
の際の発行受付番号の入った本来の“カード購入”パケ
ットが送信される(S220,S520,S430)。
管理装置がこれを受信すると、仮の購入パケット受信
の際に作成したカードファイルの書換えを行なってから
応答パケットを送信する。そして、発行機の制御ユニッ
トがこれを受信すると、カードリーダに購入金額データ
を渡し、カードリーダが購入金額を印字して排出する
(S620)。
また、つり銭があるときは制御ユニット250が、残金
払出装置を駆動して、つり銭を返却する。しかる後、発
行機200は直ちに次のカード発行準備に移行し、発行予
約のための仮の購入パケットを管理装置400へ送り、新
しいカード番号をもらって紙幣投入待ち状態になる。
なお、システム稼動中に、カード発行機200の動作を
強制停止させたい事態が生じた場合には、管理装置400
から対応する発行機200に対して“強制終了”パケット
(個別もしくは種別)が送信され、NAU530を介して発行
機の制御ユニット250に伝えられ、カードの発行不能な
状態に移行される(481,S581,S281)。また、強制終了
の原因が解消されて、カード発行機200の動作を再開さ
せる場合には、“強制終了解除”パケットが管理装置40
0からカード発行機に対して送信される(S482,S582,S28
2)。
さらに、閉店時刻になってシステムの稼動を終了させ
る場合には、“閉店コード”パケットが管理装置400か
らカード発行機200に対して送信される(S490,S590,S29
0)。
次に、カード発行機200におけるカード発行予約から
紙幣投入に伴うカード発行までの処理(第22図に示すス
テップS210,S220に相当)と、管理装置400におけるカー
ド番号の生成の詳細な動作手順(ステップS410,S430に
相当)を第23図および第24図を用いて説明する。
カード発行機200は、管理装置400から開店指令を受け
るか、前回のカード発行が終了すると、紙幣投入の有無
にかかわらず発行受付番号をプラス1してそれを入れた
仮の“カード購入”パケットを送信する(ステップS21
1,S212)。このとき、パケット内の購入金額およびカー
ド番号の欄には「0」を入れて送る。そして、管理装置
400からカード番号と発行通し番号の入った“ACK"パケ
ットを受信すると、そのカード番号と発行通し番号をカ
ードリーダに渡す(ステップS213)。すると、カードリ
ーダはカードタンクからカードを1枚取り出してその磁
気面にカード番号や識別コード等所定の情報を記録し
て、ベリファイを行なった後、穿孔装置により発行済穿
孔装置PH1にパンチ穴を開け、さらに印字装置により発
行年月日と発行通し番号および購入金額(千円単位)の
千の位を除く桁に「0」を印字して発行準備を終了し、
紙幣投入待ちとなる(ステップS611〜S615,S221)。
ここでカード発行機200に紙幣が投入されると、紙幣
投入待ち状態(S221)にあったユニットコントローラ25
1が紙幣識別器210に投入された紙幣を識別して、異常紙
幣と判断した場合にはそのままその紙幣を排出してカー
ドの発行を拒否する(S222)。一方、正常な紙幣である
と判定すると、受入金額を金額表示器213に表示させ、
かつ購入選択スイッチ内蔵のランプを、購入可能な金額
範囲まで表示させる(S223,S224)。
次に、購入選択スイッチ212により購入金額が指定さ
れると、その金額を確認して、予め管理装置400より受
信してあるカード番号と発行通し番頭とともに発行受付
番号と金額とを入れた“カード購入”パケットを形成
し、管理装置400に向かって送信する。そして、管理装
置400からの“ACK"パケットを受信すると、ユニットメ
モリ270(表3参照)内の発行機200に関する稼動データ
(受入金額、預り金額、払出金額)および送信カードテ
キスト内のカード金額を更新する(S225〜S228)。
管理装置400が、“カード購入”パケットを受信する
と、第24図に示す手順に従って、先ずパケット内のカー
ド番号(購入金額でも可)が「0」か否か判定する(ス
テップS411)。仮の購入パケットの場合にはカード番号
が「0」となっているので、イエス(YES)と判定して
ステップS412へ移行する。ステップS412では、発行機フ
ァイルFL5を調べて当該発行機における発行回数が、パ
ケット内の発行受付番号よりも「1」だけ少ないか否か
判定する。
ここで、イエスと判定されると、前回のカード発行の
際に与えた全発行機に関する発行通し番号に「1」を加
えたものを今回の発行通し番号nとし、この発行通し番
号nに、第21図の手順(S1〜S6)に従って既に生成し記
憶している乱数Aを加えて一次カード番号を算出する
(ステップS414)。
それから、記憶装置から既に生成してある乱数Bを読
み出してきて、先ずその乱数Bが「0」か否か判定する
(ステップS415,S416)。そして、乱数B=0ならば、
前述した第1の変換方式(表1参照)を使って一次カー
ド番号のビットの入替えを実行して二次カード番号を算
出する(ステップS446)。また、乱数Bが「0」でなか
った場合にはステップS416からS417へ進み、乱数Bが
「1」か否か判定し、B=1なら第2の変換方式により
ビットの入替えを行なう(ステップS447)。以下同様に
乱数Bが「1」でなければ、B=2か否か、B≠2なら
B=3か否かそれぞれ判定し、乱数Bに対応する変換方
式を実行して二次カード番号Xを算出する(ステップS4
18〜S420およびステップS448,S449)。
しかる後、発行機ファイル内の当該発行機の発行回数
を更新し、発行通し番号nを使ってカードファイルFL3
を検索し、そのカードに関するデータ欄にすべて「0」
を書き込んで初期化してから、カード番号欄(表23参
照)に上記ステップ(S446〜S449またはS420)で算出し
た二次カード番号Xを書込み、次にファイル内の当該カ
ードの各欄(表23参照)に、“カード購入”パケットに
より送られてきたデータを、そしてカード来歴欄(i=
1の欄)の各項目に発行機の台番号、購入金額、現在時
刻(ただし、購入金額はゼロ)を書込み、「カード状
態」の欄は「フリー」に設定し、かつiカウンタを
「1」にする(ステップS421〜S424)。
それから、応答パケット作成処理(ステップS425)へ
進み、カードファイルに登録した当該カードに関するデ
ータのうちカードテキスト(カード番号、持玉数、金
額、カード状態)と発行通し番号、発行受付番号および
上記各送信データの誤り検出用符号CHECK$SUMを、デー
タフィールドに入れた“ACK"パケットを作成し、そのパ
ケットを購入申込みのあった発行機へ送信して管理装置
400におけるカード発行予約処理が終了する(ステップS
426)。この“ACK"パケットを受けて発行機においてカ
ード発行の下準備すなわちカードの磁気面へのコードの
書込みおよび発行通し番号と発行年月日の印字までを行
なって紙幣の投入を待つ。
そして、その状態で紙幣が投入されると、発行機から
購入金額やステップS446〜S449で算出されたカード番号
を入れた本来の“カード購入”パケットが管理装置へ送
信される。
すると、管理装置では再び第24図のルーチンを実行す
る。しかして、真の“カード購入”パケットが送られて
きた場合には、パケット内にカード番号が入っているの
でステップS411でノオ(否)と判定されて、ステップS4
31へ移行し、ここで発行機ファイルを検索してファイル
内の発行回数がパケット内の発行受付番号と一致するか
否か判定する。ここで、送信ミスやソフトエラー等がな
ければ発行機ファイル内の発行回数と“カード購入”パ
ケット内の発行受付番号とは一致するので、イエスと判
定され、前記ステップS424へジャンプして、カードファ
イルの書込み(購入金額欄と現在時刻の書換え)を行な
ってから、“ACK"パケットを作成し、送信する(S425,S
426)。
一方、ステップS431で発行機ファイル内の発行回数と
“カード購入”パケット内の発行受付番号が一致しなか
った場合は、エラーがあったものとみなして、ステップ
S434へ移行して否定応答たる“NACK"パケットを発行機
に対し送信する。
また、管理装置400から発行機200に向けて送信された
“ACK"パケットが発行機に届かなかったような場合、再
度発行機から管理装置に対して同一内容の“カード購
入”パケットが送信される。管理装置がこの“カード購
入”パケットを受信すると、前記ステップS411からS412
へ進み、発行機ファイルから読み出した発行回数とパメ
ット内の発行受付番号とを比較する。しかし、このとき
にはすでに発行機ファイル内の発行回数が更新されてい
るため、ノオ(NO)と判定されてステップS432へ移行す
る。
そして、ステップS432で発行機ファイル内の発行回数
と送信したパケット内の発行受付番号とが、一致するか
否か判定する。ここで両者が一致するのは、既に管理装
置が最初の“カード購入”パケットの受信に基づいてカ
ード番号を決定して送信した後に再度発行機から同一の
“カード購入”パケットの送信がなされた場合である。
そこで、ファイル内の発行回数と、パメット内の発行受
付番号が一致したときにはステップS433へ進んで、前回
決定した発行通し番号を使ってカードファイルを検索
し、対応するカードのデータを読み出して、ファイル内
の購入金額とパケット内の購入金額が一致するか否か判
定し、一致したときにはステップS425へジャンプして、
つまりカード番号の算出を省略して、カードファイルよ
り読み出した内容を入れた同一の“ACK"パケットを再度
作成して発行機へ送信する。
一方、ステップS432で発行機ファイル内の発行回数と
パケット内の発行受付番号が一致しなければいと判定し
たときは、ステップS434へ移行して、否定応答たる“NA
CK"パケットを発行機に対して送信し、カード発行を認
めない旨を知らせる。
しかして、発行機200が管理装置400から真の“カード
購入”パケットに対する応答パケットを受信すると、サ
ーマルヘッド834で下準備の終わったカードに購入金額
の千の桁のみを印字して排出し、実行終了をユニットコ
ントローラ251に送信する(第23図S621〜S624)。
ユニットコントローラ251は、カードリーダからカー
ド発行終了通知を受けると、つり銭がある場合には残金
払出器230よりつり銭を払い出す(S231,S232)。それか
ら、金額表示器213の表示を「0」にクリアし、購入選
択スイッチ内蔵のランプを消灯して一連のカード発行処
理が終了(S233,S234)し、直ちに次のカード発行の予
約処理(S211〜S212)へ移行する。
さらに、上記実施例では“カード購入”パケットに対
する管理装置から発行機に対する応答パケットで、持玉
数を「0」としてデータを送っているが、カード購入の
際にある一定の金額(例えば200円分)を持玉数に変換
してそのデータをパケットに入れて応答するようにして
もよい。これによって、カードを購入した後、直ちに精
算して精算済のカードを手に入れるといういたずらもし
くはそれを使って偽造カードを作るといった不正行為を
防止することができる。
なお、上記実施例においては、カード発行機で記憶媒
体としてのカードにカード番号を付与し、このカード番
号を用いて管理装置でカードのデータを管理し遊技機か
らの要求によりこのデータを送信して遊技を可能ならし
めるようにしているが、カード自身にデータを記憶させ
たカードを発行するように構成したカード発行装置や管
理装置からデータを送信してカードを発行させる代わり
に発行装置自身が単独で判断してカードを発行するよう
に構成したカード発行装置に適用することもできる。ま
た、上記実施例では、遊技機の一例として封入球循環方
式のパチンコ遊技機を備えた遊技設備に適用した場合に
ついて説明したが、この発明はそれに限定されるもので
なく、例えばカードの有する有価データを各遊技機で実
球に変換してそれを遊技機前面の供給皿から1個宛遊技
機内部に供給して遊技を行うように構成された遊技機を
備えた遊技設備その他識別符号が付与された記憶媒体に
より遊技可能になるものであれば、どのような構成の遊
技機(パチンコ遊技機以外の遊技機を含む)を備えた遊
技設備においても適用することができる。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、金銭もしくは遊技価
値と実質的に等価な有価データが付与された記憶媒体の
読取装置を備えた記憶媒体式遊技装置に使用される記憶
媒体を発行可能な遊技用記憶媒体発行装置において、上
記記憶媒体のデータ記憶部にデータを書き込むデータ記
録手段と、上記記憶媒体の発行の際に表示を付与する表
示付与手段と、電源投入による立上がり時および1の記
憶媒体の発行処理後に次に発行されるべき記憶媒体のデ
ータ記憶部に対して予め所定のデータを記憶させておい
てその後購入信号に基づいて上記表示付与手段を作動さ
せて記憶媒体に表示を付与して排出させる発行制御手段
とを設けたので、予め発行前の記憶媒体に対して大半の
処理を行なっておくことができるため、記憶媒体発行装
置に金銭が投入されたときには発行に係る表示を付与す
るだけで直ちに排出することができるようになり、金銭
投入から記憶媒体としてのカードが排出されるまでの時
間が大幅に短縮され、カード発行時における遊技客の待
ち時間を減らし、混雑時の混乱を回避できる。また、上
記表示付与手段は印字装置で構成し、上記発行制御手段
は購入信号に基づいて発行される記憶媒体に購入金額を
印字して排出させるように構成したので、用意する記憶
媒体としてのカードは一種類でよく、しかも予め人手に
よって日付印等を押す必要がないので、カードの管理お
よび発行手続きの省力化を図ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図、 第2図(A)は本発明に係るシステムに使用されるカー
ドの構成を示す正面図、 第2図(B)はそのカードの磁気記録部の構成を示す説
明図、 第3図は本発明に係るシステムに使用されるカード発行
機の構成例を示す正面図、 第4図はカードリーダの一例を示す概略構成図、 第5図はカード発行機の制御系の構成例を示すブロック
図、 第6図(A)はパチンコ機の構成例を示す正面図、 第6図(B)はパチンコ機の制御ユニットの構成例を示
す斜視図、 第7図はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面図、 第8図はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す背面図、 第9図(A)は封入球循環装置の玉抜き部の詳細を示す
拡大図、 第9図(B)は封入球循環装置の玉送り部の詳細を示す
斜視図、 第10図はパチンコ機全体の制御系の構成例を示すブロッ
ク図、 第11図はパチンコ機の制御装置の構成例を示すブロック
図、 第12図は精算機の構成例を示す正面図、 第13図は精算機の制御系の構成例を示すブロック図、 第14図は管理装置全体の構成例を示す斜視図、 第15図は管理装置自身のシステム構成例を示すブロック
図、 第16図は管理装置のコンソールの構成例を示すもので、
(A)は平面図、(B)は背面図、 第17図は本発明の遊技システム内でのカードの状態遷移
を示す説明図、 第18図は本発明の遊技システムにおける伝送系の構成例
を示すブロック図、 第19図は各端末機のユニットコントローラと伝送路(ネ
ットワーク)との間のデータ送受信の制御を行なう制御
ユニットの構成例を示すブロック図、 第20図はネットワーク上でのデータ転送制御を行なうNA
U(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示すブ
ロック図、 第21図は本発明に係るカード番号生成方法の一例を示す
フローチャート、 第22図はカード発行機と管理装置との相互に関連した動
作の手順を示すフローチャート、 第23図はカード発行機におけるカード発行の動作手順を
示すフローチャート、 第24図は管理装置におけるカード発行認可の動作手順を
示すフローチャートである。 100……パチンコ機、110……遊技機本体、120……封入
球循環装置、160……制御ユニット、170……ユニットメ
モリ、180……カードリーダ、190……ユニットコントロ
ーラ、200……カード発行機、210……紙幣識別機、220
……カードライタ、230……残金払出器、250……制御ユ
ニット、300……精算機、310……カードリーダ、320…
…紙幣払出器、330……プリンタ、350……制御ユニッ
ト、400……管理装置、510……低層ネットワーク、520
……高層ネットワーム、530……NAU(ネットワーク・ア
ダプタ・ユニット)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金銭もしくは遊技価値と実質的に等価な有
    価データが付与された記憶媒体の読取装置を備えた記憶
    媒体式遊技装置に使用される記憶媒体を発行可能な遊技
    用記憶媒体発行装置において、 上記記憶媒体のデータ記憶部にデータを書き込むデータ
    記録手段と、上記記憶媒体の発行の際に表示を付与する
    表示付与手段と、電源投入による立上がり時および1の
    記憶媒体の発行処理後に次に発行されるべき記憶媒体の
    データ記憶部に対して予め所定のデータを記憶させてお
    いてその後購入信号に基づいて上記表示付与手段を作動
    させて記憶媒体に表示を付与して排出させる発行制御手
    段とを設けたことを特徴とする遊技用記憶媒体発行装
    置。
  2. 【請求項2】上記表示付与手段は印字装置であり、上記
    発行制御手段は購入信号に基づいて発行される記憶媒体
    に購入金額を印字して排出させるように構成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の遊技用
    記憶媒体発行装置。
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