JP2671997B2 - 遊技設備 - Google Patents

遊技設備

Info

Publication number
JP2671997B2
JP2671997B2 JP63134819A JP13481988A JP2671997B2 JP 2671997 B2 JP2671997 B2 JP 2671997B2 JP 63134819 A JP63134819 A JP 63134819A JP 13481988 A JP13481988 A JP 13481988A JP 2671997 B2 JP2671997 B2 JP 2671997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
data
management device
game
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63134819A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01303176A (ja
Inventor
吉平 新山
広司 伊東
Original Assignee
株式会社ソフィア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソフィア filed Critical 株式会社ソフィア
Priority to JP63134819A priority Critical patent/JP2671997B2/ja
Publication of JPH01303176A publication Critical patent/JPH01303176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2671997B2 publication Critical patent/JP2671997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は遊技装置を用いた遊技設備に関し、特に遊技
装置と中継装置と管理装置とが通信可能に接続されてな
る遊技設備に関する。
[従来の技術] 従来の遊技設備の一例としてのパチンコ遊技システム
は、遊技装置としてのパチンコ機と管理装置とが接続さ
れて構成されている。そして、遊技店内に配置された多
数のパチンコ機と管理装置とは、それぞれ複数の配線で
直接接続され、パチンコ機の打止管理や球補給等を管理
装置で行えるシステムが実用化されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来のパチンコ遊技システムは、営業中においては玉
補給回数と回収球数とによって、遊技店(各遊技機)の
利益状態または不利益状態を大体の目安によって知るこ
とができるのみであり、営業状態を正確に把握するため
には、営業終了後に遊技者が獲得した賞品球数の合計と
遊技者が購入した購入球数の合計との差を計算すること
によって知ることしかできなかった。
つまり、従来のパチンコシステムでは営業中の回収球
数は各パチンコ機に設けられているセンサーによって正
確かつリアルタイムに把握することができるが、球補給
は400個を1単位として上タンクに補給され、その後の
経過は判らない。そのため、各パチンコ機のおよその差
し引き球数は、ある程度把握することができるが、営業
中の正確な差し引き球数は不明であった。さらに、各パ
チンコ機においてアトランダムに発生する複数の稼動デ
ータがパチンコ機から直接的に管理装置に送信されてく
るため、管理装置の処理の負担が増大してしまうという
欠点があった。
この発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもの
で、各遊技装置からの稼働データの収集の高速化および
管理装置の負担の軽減および正確な営業方針による経営
の安全性の向上を図るとともに、遊技店の省力化を図る
ことができるような遊技設備を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためこの発明は、遊技媒体を用い
て遊技を行う遊技装置と、これらの遊技装置の稼動デー
タを収集可能な管理装置とを備え、該管理装置と上記遊
技装置とが通信可能に接続されてなる遊技設備におい
て、上記管理装置と上記遊技装置との間には、複数の遊
技装置に対応された中継制御装置が介在され、上記遊技
装置と上記中継制御装置との間は第1伝送手段により接
続され、上記管理装置と上記中継制御装置との間は上記
第1伝送手段よりも高速通信可能な第2伝送手段により
接続されるとともに、上記遊技装置は、アトランダムに
発生する複数の稼働データを送信するデータ送信手段を
備え、上記中継制御装置は、上記各遊技装置においてア
トランダムに発生する複数の稼働データを一旦集約的に
受信して所要の処理を行い上記管理装置が有意な情報と
して把握可能に上記管理装置へ転送する集約転送手段
と、上記管理装置からの出力信号を各遊技装置へ分配す
る分配転送手段とを備え、上記管理装置は、上記各遊技
装置から各々の稼働データを周期的に収集し、記憶装置
内に格納する定時データ収集手段を備えるようにした。
[作用] 上記した手段によれば、管理装置と遊技装置との間に
中継制御装置が介在されるため、各遊技装置からの稼働
データの収集を正確かつ高速に行なうことができ、しか
も管理装置の負担を軽減することができる。特に、管理
装置と中継制御装置との間は遊技装置と中継制御装置と
の間を接続する第1伝送手段よりも高速通信可能な第2
伝送手段により接続されているので、中継制御装置が複
数の遊技装置から集約的に受信した多量の稼動データを
管理装置へ短時間に転送することが可能である。また、
営業中においても遊技店の経営者あるいは係員は所望の
ときに営業データを見ることも可能となるので現状の営
業状況を正確に把握することができるとともに、遊技店
の省力化を図ることができる。
[実施例] 第1図に記憶媒体式遊技設備の一例としてのカード式
パチンコ遊技システム全体の構成を示す。
この実施例のパチンコ遊技システムは、遊技機として
のパチンコ機100と、各パチンコ機における遊技を開始
させるためローカルな有価価値を有する記憶媒体として
のカードCDを発行する記憶媒体発行装置としての発行機
200と、遊技の結果得られた賞品球および遊技に使用せ
ずに残った購入金を精算するための記憶媒体精算装置と
しての精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と各端末
機を有機的に結合する伝送手段としてのデータ伝送路50
0とからなり、これらによって、有機的結合体が構成さ
れる。この有機的結合体は、上記カードCDによってのみ
介入が可能とされ、かつ有機的結合体によってのみカー
ドの運用とその有価データの変換が可能となっている。
そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチンコ機10
0、発行機200、精算機300および管理装置400には、それ
ぞれカードリーダ(この明細書では、カードの磁気面へ
の書込みを行うものもカードリーダと称する)が設けら
れているとともに、カードの情報および各端末機の情報
は、管理装置400の記憶装置内にファイルの形で記憶さ
れるようになっている。
次に、上記有機的結合体の各構成要素についての具体
的な説明に入る前に、本実施例のシステムに使用される
カードについて説明する。
本実施例のシステムに使用されるカードCDは、例えば
第2図(A)に示すように、カードの中心に沿って購入
金額AMやカード挿入方向DIR、発行年月日(=有効年月
日)DATE等遊技客にとって必要な情報および破損カード
の復活の際に必要な発行通し番号n等が発行時に印字さ
れる印字表示部PRTが設けられている。従って、予め異
なる金額を印字した複数種類のカードを用意しておく必
要がない。
この印字表示部PRTのすぐ上にはカード表面からは見
えない磁気インク等の特殊塗料を利用した隠匿部材もし
くはホログラム等の偽造が困難な構造からなる真偽鑑別
物理層TF1〜TF4が適当な間隔をおいて4個設けられ、さ
らにその上方には、カードの状態すなわち、行済、復
活、遊技、帰零および精算済等カードの来歴もしくは状
態遷移を穿孔の形で記録するパンチ穴形成部PH1〜PH5
設けられている。
カードに形成された上記穿孔を光電検出器で検出する
ことで、磁気面に記録されているコードを使って管理装
置のファイルから持玉数データを読み出して確認するこ
となく容易にカードの状態を把握することができ、これ
によって、カードの状態に対応した処理を決定するのに
要するカードリーダのコントローラや管理装置の負担を
軽減することができる。
一方、上記印字表示部PRTの下方には、磁性材が塗布
された磁気記録部MGが設けられているとともに、磁気記
録部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別物理層TF1〜TF4以外
の余白部分には、図示しないが、装飾用のイラスト等の
模様やパチンコ店のホール名等が印刷されている。真偽
鑑別物理層TF1〜TF4を設ける代わりに装飾用の模様を模
倣しにくい精巧なものにして、その模様を光学的に検査
してカードの真偽を鑑別するようにしてもよい。この実
施例のカードでは、磁気記録部MG、印字表示部PRT、真
偽鑑別物理層TF1〜TF4およびパンチ穴形成部PH1〜PH
5が、カードの挿入方向に沿って形成されている。な
お、第2図(A)のカードでは、磁気記録部MGが長手方
向の一部にのみ設けられているが、印字表示部PRTと同
様カードの端から端まで連続する帯状としてもよいし、
あるいはカードの裏面全体に磁性材を塗布して磁気記録
部としてもよい。
上記磁気記録部MGは、例えば第2図(B)に示すよう
に5つのトラックTR1〜TR5に分割され、このうち第5ト
ラックTR5には他の4つのビットのパリティチェック用
のビットが記録される。また、磁気記録部MGには左側か
ら順に、有効データ部を保護するためのダミーデータた
る8ビットのタイミングコードTMS、データの始まりを
示す4ビットの補助データSTX、遊技店のコードを示す1
6ビットの識別コードDSC、カード発行年月日を表示する
16ビットの年月日データDATE、発行通し番号nに基づい
て変換された16ビットのカード番号No、データの終了を
示す4ビットの補助データETX、上記データSTXからETX
までの各データのビット例ごとのパリティチェック用の
チェックビットLRC、有効データ部を保護するためのダ
ミーデータたる8ビットのタイミングコードTMEが記録
されるようになっている。なお、カード番号Noと補助デ
ータETXとの間には、上記以外の情報を入れることがで
きるように予備エリアRSUが設けられている。
このように、この実施例のカードの磁気面に記録され
る情報は、カードの使用可能空間を特定するための識別
コードと、カードの有効期間を示すための発行年月日
と、発行通し番号nから適当な関数もしくは変換方式を
使って生成した識別符号としてのカード番号と、エラー
検出用のチェックコードのみであり、購入金額や持玉数
は記録されないようになっている。これらは、上記カー
ド番号によって管理装置400のデータファイルからリア
ルタイムで引出し可能な構成にしてある。これによっ
て、カードのコピーによる不正を防止し、かつ不正によ
る被害を最小限にとどめることができる。つまり、カー
ドがコピーされてもデータファイル内に登録されている
購入金額と獲得玉数以上の被害は生じないので、カード
をコピーするのは全くの無駄な行為となる。
しかも、上記実施例ではカードに記録された磁気記録
情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別物理層TF1〜TF4に
よってもカード真偽を鑑定するようにしているので、カ
ードの不正をより確実に防止することができる。また、
真偽鑑別物理層TF1〜TF4のチェックにより不正カードを
直ちに検出できるので、磁気情報を管理装置に送って不
正カードの判定を行うよりもすばやく不正カードを発見
することができる。実施例では真偽鑑別物理層が4個設
けられているが、その数は一つでもよい。
また、上記カードは使い捨て方式とすることによりカ
ードの管理を容易にするとともに、使い捨てに伴う経費
節減を図るため、カードの大きさを縦86mm横54mmのスタ
ンダードとし、かつカードの材質として紙を選択してあ
る。なお、金額等を印字する装置として感熱式プリンタ
を使用する場合には、カードの材質として感熱紙を使っ
てもよい。
第3図に上記カード発行機200の構成例を示す。
この実施例のカード発行機200は、カード購入のため
の紙幣を識別する紙幣識別装置210と、購入金に対応し
た金額を印刷し、カード番号を記録するカードリーダ22
0と、つり銭を排出するための残金払出装置230と、各種
表示器241〜245および、発行機200全体の制御を行なう
制御ユニット250等により構成されている。
上記紙幣識別装置210に対応して、前面パネル201には
紙幣挿入口211と、購入金額選択スイッチ群212および金
額表示器213が設けられている。従って、遊技客は、先
ず紙幣挿入口211より紙幣を投入すると、金額表示器213
に投入金額が表示される。そして、選択スイッチ群212
の中から所望の購入金額に対応するスイッチを押圧する
ことにより、所望の購入金額に相当するカードが上記カ
ードリーダ220のカード排出口202より発行される。ま
た、上記金額選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型
スイッチで構成されており、スイッチを操作すると対応
する内蔵ランプが点灯されるようになっている。そし
て、投入された紙幣は、紙幣収納タンク214内に回収さ
れる。
カードリーダ220は、カードタンク内にストックされ
ている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出して、表面に
購入金額と、発行年月日および管理装置400より付与さ
れる発行通し番号nを印刷するとともに、カードの磁気
面に管理装置400により演算されたカード番号および識
別コード(店コード)、発行年月日コード、チェックコ
ード等を記録し、さらに発行済穿孔位置PH1(第2図参
照)にパンチ穴を開けてから前面パネル201に設けられ
たカード排出口202より排出する。上記発行通し番号n
は、カード発行機200からカード購入の申込を受けた管
理装置400が、自己の制御下にある複数のカード発行機
からの購入申込みに対し、その受付け順に発行通し番号
nを決定し、各カード発行機に付与する番号であって、
その発行通し番号nに基づいて前述したビットの並び換
え等のコード変換処理を行なって得られたコードをカー
ド番号としてカードの磁気面に記録して発行し、カード
に関する情報は管理装置400内のファイルに記録するよ
うになっている。また、発行通し番号nを印字表示部PR
Tに印字するようになっているため、カードの破損等に
より磁気記録部MGの情報が読出し不能になっても管理装
置のファイル情報からカードを復活することができる。
上記発行通し番号nからカード番号の生成を可能にす
るため、管理装置400の制御プログラムには、カード番
号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが設けられてい
るともに、カードから読み出されたカード番号と発行通
し番号nとの一致を確認するため逆変換と逆算ルーチン
が用意されている。
一方、発行機200の紙幣挿入口211より紙幣が挿入さ
れ、金額選択スイッチ212により購入金額が決定されて
残金が生じたときに、それを払い戻すための残金払出装
置230は、紙幣をストックしておく紙幣タンク231を備え
ており、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設けら
れた紙幣排出口232により排出するように構成されてい
る。
さらに、上記カード発行機200の前面パネル201には、
カード発行可能な状態にあることを示す発行中ランプ24
1、カード発行不能状態を示す発行中止ランプ242、紙幣
挿入口211より投入された紙幣でタンク214が満杯になっ
たことを知らせる紙幣プールオーバ表示器243、カード
タンク221内の未発行カードが空になったことを知らせ
るカード不足表示器244、残金払出装置の紙幣タンク231
内にストック紙幣がなくなったことを知らせるつり銭不
足表示器245が設けられている。また、上記状態を検出
して対応する表示器を点灯させるため、紙幣タンク214,
231およびカードタンク221にはセンサ261,262,263がそ
れぞれ設けられている。
さらに、この実施例のカード発行機200には、遊技店
に設置される複数(数10台)の発行機200の各々を区別
して、特定のカードを発行した発行機を管理装置400に
おいて把握できるようにするため台番号設定器205が内
部に設けられており、この設定器205により設定された
台番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の伝
送アドレスの生成および各発行機ごとのデータファイル
の作成に供される。
なお、特に限定されないが、設定器205によって設定
される台番号と同じ番号が、発行機の前面パネル201の
上部に付着された銘板206に表示されるようになってい
る。
カードリーダ220はその詳細を第4図に示すように、
一端(図では右端)に磁気記録部MGと印字表示部PRTが
白紙の状態とされているカードが、多数収納されたカー
ドタンク810とこのタンク内から一枚ずつカードを取り
出すカード取出装置820が設けられている。このカード
取出装置820は、カード走行路823に沿って配置された搬
送ローラ824,825と、それらの駆動モータ826と、取り出
されたカードの端部を検出する光電式のセンサ816とに
より構成され、カードタンク810の底壁の一部に設けら
れた開口部810aに対向して配置された上記搬送ローラ82
4によってタンク内のカードを一枚分離し、搬送ローラ8
25によってカードリーダ220側へ送り出す。カードの先
端がローラ825に到達すると、センサ816によって検出さ
れ、搬送ローラ824の回転が停止される。これによっ
て、カードの2枚送りを防止することができる。
上記カード取出装置820によりカードタンク810から取
り出された、カードCDがカード取入口809に挿入され、
センサ814によって検出されると、パルスモータからな
る搬送モータ802が駆動され、ベルト803を介して搬送ロ
ーラ804が回転される。すると、カードCDが搬送ローラ8
04とガイドローラ805とに挾まれて走行路806に沿って搬
送され、カードリーダ内に取り込まれる。搬送モータ80
2には回転角を検出するエンコーダのような回転検出器
(センサ5)815が設けられており、所定量だけカード
を搬送するとモータが停止される。
また、カードリーダ220の本体中央には磁気ヘッド808
aと808bが設けられており、一方のヘッド808aでカード
の磁気記録部MGに識別コード等のデータの書込みを行な
い、他方のヘッド808bで確認のための読出しを行なう。
(パチンコ機100や精算機300のカードリーダ180、310で
は書込みを行なわないので、記録用ヘッド808aは不要で
ある。)そして、この磁気ヘッド808aと808bとの間にパ
ンチ穴を形成するための穿孔装置807が設けられてい
る。発行機200のカードリーダ220では、カード発行時に
上記穿孔装置807が駆動され、所定の穿孔位置PH1にパン
チ穴があけられるようになっている。
また、穿孔装置807の近傍には穿孔装置807による穿孔
が実施されたか確認するためのパンチ穴検出用の光電式
センサ813が設けられている。このセンサ813はパチンコ
機や精算機ではカードにあけられたパンチ穴PH1〜PH5
検出してカードの状態を把握するのに使用される。
カード排出口801の近傍にはカードの端部を検出する
センサ811と、カード上にセキュリティマークを光学的
に検出するための光学センサ812が配置されている。
さらに、カードリーダ220の後方(図では左側)に
は、搬送されて来たカードの印字表示部PRTに対して購
入金額AM、発行年月日DATEおよび発行通し番号nを印字
するための印字装置830が配置されている。印字装置830
は、一対の搬送ローラ831とそれに対応したガイドロー
ラ832およびそれらの駆動モータ833と、搬送ローラ831
と832との間に配置されたカード検出用センサ817および
サーマルヘッド834とによって構成されている。
上記各センサ811〜817の検出信号に基づく上記モータ
802,826,833や穿孔装置807、磁気ヘッド808a,808b、サ
ーマルヘッド834の制御がマイクロコンピュータからな
るコントローラ228(パチンコ機では188、精算機では31
9)によって行なわれる。
第5図には上記のごとく構成されたカード発行機200
の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、符号L1〜L5で示されているの
が、購入金額の選択スイッチ群212に内蔵されたランプ
で、オンされたスイッチに対応するランプが点灯されて
操作ボタンを後方から照明するようになっている。
この実施例では、カードリーダ220の各構成部品たる
磁気ヘッド808a,808bや搬送モータ802、穿孔装置807、
印字装置830、カード取出装置820が、センサ811〜815か
らの検出信号に基づいて、CPU(マイクロコンピュー
タ)のようなコントローラ228(第4図参照)によって
制御され、このコントローラ228および発行機に設けら
れた各種センサや表示器、紙幣識別器210、残金払出装
置230が、同じくマイクロコンピュータからなる制御ユ
ニット250内のユニットコントローラ251によって制御さ
れるようになっている。
ユニットコントローラ251は、上記構成部品の制御や
カード番号の受信を行なってカード発行処理を実行する
ともに、稼動データを収集し、それをデュアルポートメ
モリからなるパラレル通信手段としてのユニットメモリ
270内の送信データエリアSDAに書き込む。ユニットメモ
リ270に書き込まれた稼動データは、後述の伝送コント
ローラとネットワーク制御手段(NAU)とにより伝送ケ
ーブル(ネットワーク)を介して管理装置400との間の
データ交信によって管理装置に送られる。また、管理装
置400から送られて来るデータも一旦ユニットメモリ270
内の受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコン
トローラ251がこれを読み取ることによってデータの受
信が行なわれる。ユニットメモリ270には送信データや
受信データがメモリ内にあることを相手方のコントロー
ラに伝えるためのコマンドやステータス情報の入る共有
データエリアCDAが設けられている。
表1、表2および表3に、各々上記ユニットメモリ27
0内の送信データエリアSDA、受信データエリアRDAおよ
び共有データエリアCDAの構成例を示す。
上記表1に示されているホットコードは、システムの
立上りのときに管理装置がユニットメモリ270の送信エ
リア内に、例えば010101……01なるコードを書き込んで
おいて、定期的に管理装置におくって、静電気等のノイ
ズによるRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信デ
ータの異常を速やかに検出できるようになっている。
なお、上記表1に示されているモニタ情報1は、表4
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、発行機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表5に示すようにカードリー
ダの異常を示すビット、カードの有無を示すビット、同
紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰まりを示すビ
ット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残金払出器の
紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出器の異常を
示すビット等により構成されている。
次に、本来の遊技を提供するパチンコ機の構成例につ
いて第6図を用いて説明する。
この実施例のパチンコ機100は、遊技機本体110と、遊
技機と1対1で対応されて遊技機本体上方の島設備等に
装着され、主としてカードに関する処理と遊技中の稼動
データの収集を司る制御ユニット160とにより構成され
る。
制御ユニット160は、遊技機本体110と別個に構成さ
れ、カード挿排口161と、カードの有する金額を表示す
る金額表示器162、遊技者の持玉数をディジタル数字で
表示する持玉表示器163、複数個のランプが一列に整列
されてなるアナログ表示器164、係員呼出し用の呼出し
スイッチ165等を前面に有している。上記アナログ表示
器164は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、
打止め状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示す
るのに用いられる。
また、特に限定されないが、制御ユニット160の前面
には、従来はパチンコ機の本体に設けられていた入賞球
発生表示用のセーフランプ166や遊技中であることを示
す遊技表示ランプ167、効果音および警告発生用のスピ
ーカ168が設けられている。さらに、制御ユニット160の
側面の島設備内部に位置される部位には、パチンコ機10
0を管理装置400と切り離した特異状態で、後述のテスト
カードを用いて遊技動作を可能にさせるためのテストス
イッチ171が、またユニット前面には当該パチンコ機に
与えられる台番号を明示する銘板172がそれぞれ設けら
れている。
そして、制御ユニット160の内部には、上記カード挿
排口161に対応してカードリーダ180が、また台番号の銘
板172の後方に台番号設定スイッチ173が、さらにこの制
御ユニット160全体の制御を司るユニットコントローラ1
90が各々設けられている。ユニットコントローラ190
は、光ファイバもしくは同軸ケーブルのような伝送路19
1によって、遊技機本体110の制御装置150に、また後述
の伝送コントローラおよびローカルネットワーク(伝送
ケーブル)を介して管理装置400に接続される。
パチンコ機のカードリーダ180は、第4図に示されて
いる発行機用のカードリーダ220と略同じであり、印字
装置809とカードタンク821、カード取出装置822を有し
ていない点が異なる。
一方、本実施例の遊技機本体110は、機内に封入され
た遊技球を循環使用する密閉型遊技機として構成されて
おり、封入球を循環させる循環装置120を有している。
また遊技機本体110の下部には、上記封入球を一個ずつ
遊技領域内に発射する発射装置111とその操作ダイヤル1
12および前記カードを使用した遊技の手続きを可能にす
るための購入スイッチ113、終了スイッチ114、中断スイ
ッチ115が設けられている。遊技領域の構成は従来のも
のと同じである。購入スイッチ113は、カード挿排口161
へのカードの挿入を前提としてカードの有する金額の範
囲内で、200円等の単位でこれを遊技球に変換するため
の指示スイッチで、変換された遊技球が持玉数となる。
持玉数は持玉表示器163に表示され、打球発射装置によ
り遊技球一つ発射されるごとに持玉数が一つ減算され、
入賞球が発生すると賞品球数の分だけ加算表示される。
終了スイッチ114は遊技者が遊技を終了させたくなった
とき(遊技台を変更したい場合を含む)にいつでもこれ
をオンさせることで、使用中のカードを制御ユニット16
0より排出させることができる。そのときユニットコン
トローラ190はその時点で遊技客の持玉数(購入玉と獲
得球の和)を、管理装置400のファイル内に登録してか
らカードを挿排口161より排出する。また、中断スイッ
チ151は、遊技者が現在遊技中の遊技機での遊技を止め
る意思はないが、休憩のため一時的に遊技を中断させる
ために使用するスイッチで、このスイッチが操作される
と、ユニットコントローラ190は一旦カードを排出して
再び同一カードが挿入されるまで待機状態となり、その
間他のカードを受け付けないようになる。なお、上記各
スイッチのうち購入スイッチ113と中断スイッチ115はラ
ンプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購入スイッチ11
3内のランプが点滅されるとともに、中断スイッチ115が
押されると中断が解除されるまで内蔵ランプが点灯され
る。
第7図は遊技機本体110の裏面の構成例を示す。
遊技盤101前面の遊技領域内に設けられた入賞領域に
対応して遊技盤を貫通するように形成された複数の入賞
球導出孔121を覆う入賞球集合樋122が、遊技盤101の裏
面に取り付けられている。入賞球集合樋122の底壁は中
央に向かって下り傾斜されて案内棚122a,122bとされ、
その流下端部に第1誘導樋123が接続されており、入賞
球集合樋122内に流入した入賞球は、案内棚122a,122b上
に流下して集合され、第1誘導樋123を流下する途中で
セーフセンサ131により検出される。また、遊技領域の
下部に設けられたアウト穴102に対応して遊技盤の裏面
には、回収樋124が設けられており、この回収樋124の終
端は上記第1誘導樋123の終端部に合流されている。さ
らに、この実施例では遊技領域に設けられた大型の変動
入賞装置に入賞した遊技球を回収する第2誘導樋125が
設けられ、この第2誘導樋125の終端は上記回収樋124の
終端部に合流されている。上記回収樋124および第2誘
導樋125には、アウトセンサ132とセーフセンサ133が設
けられていて、そこへ流入した遊技球を検出する。第1
誘導樋123と第2誘導樋125とを設けることにより、それ
ぞれの入賞領域に入賞して得られる賞品球数を異ならせ
て遊技者に提供することができる。
そして、上記各樋の合流部は、連通口127にて、回収
した遊技球を打球発射装置111まで案内する案内樋126の
途中に連通されている。
上記案内樋126は、第8図に示すように、打球発射装
置111によって発射された遊技球を、遊技領域上部まで
案内する円弧状のガイドレール103の途中に設けられた
ファール球取込口104に接続された樋であり、ファール
球、セーフ球(入賞球)およびアウト球は、すべて最終
的にこの案内樋126によって回収され、打球発射装置111
まで誘導される。案内樋126の途中には、ファール球取
込口104より回収された遊技球を検出するファールセン
サ134、案内樋に回収された遊技球を整列させる球ナラ
シ105、封入球を外部へ抜き取るための玉抜きレバー106
が設けられている。ファールセンサ134により検出され
た球は発射球から減算され、実際に遊技領域に打ち込ま
れた打球数が正確に計数される。また、ガイドレール10
3の始端部には打球発射装置111により発射された打球を
検出するための発射センサ135,136が設けられ、空打ち
を発射球として計数しないようになっているとともに、
発射センサ135側から発射センサ136側への打球の移動を
もって発射数として計数している。また、この逆として
発射センサ136側から135側への打球の移動を検出した場
合には、戻り球(ファール球)として計数する玉抜きレ
バー106は、案内樋126の底壁の一部を構成するように設
けられた回転可能な回動プレート107の回転を阻止して
遊技球を打球発射装置側へ供給させ、レバー106を第9
図(A)のごとく上方へスライドさせると回動プレート
107が自重で下方へ回動して案内樋126内の遊技球を排出
するように構成されている。
一方、案内樋126の下端には、第9図(B)に示すご
とく玉受け部128aを有する玉送り128が揺動可能に取り
付けられており、これが揺動することにより案内樋126
内の遊技球を一個ずつ分離してガイドレール103の発射
始端位置に移動させるようになっている。玉送り128
は、打球発射装置111の発射杆111aに連動して上方へ回
動される。案内樋126とガイドレール103の始端部との境
界には分離壁109が形成されており、玉送り128が上方へ
回動されると、先端の玉受け部128aに係合している遊技
球が一つだけ分離壁109を乗り越えることにより、球の
移動が行なわれる。なお、玉送り128内には円柱状のウ
ェイト129が内蔵されており、このウェイトの自重によ
って玉送り128の回動復帰が円滑に行なわれる。
第10図にパチンコ機100の制御システムの構成例が示
されている。
同図におけるコントローラ188が、第4図に示されて
いるカードリーダ180の各構成部品たる搬送モータ802、
磁気ヘッド808b、穿孔装置807を制御するコントローラ
である。そして、このコントローラ188および制御ユニ
ット160に設けられた各種スイッチ165,171,173や表示器
162,163,164,166,167、スピーカ168は、同じくマイクロ
コンピュータからなるユニットコントローラ190によっ
て制御されるようになっている。
また、特に制限されないが、この実施例では光ケーブ
ル191を介して、遊技機本体110の制御装置150や各種セ
ンサ、表示器等が上記ユニットコントローラ190に接続
される。光ファイバケーブルによる通信を可能にするた
め、パラレルデータとシリアルデータの変換を行なう並
−直列変換器や電気信号と光信号との変換を行なう光−
電変換器等からなる光多重データリンク(インタフェー
ス)192と193が、ユニットコントローラ190と光ファイ
バケーブル191との間および光ファイバケーブルと制御
装置150との間に設けられている。
なお、光ファイバケーブル191をユニットコントロー
ラ190とパチンコ機の制御装置150との間のデータ通信に
使用することにより、従来パチンコ機の裏側にて複雑に
配設されていた多数の配線をすっきりさせ、保守、管理
を容易にするとともに、誤った配線接続を防止すること
ができる。
第11図に遊技機本体110の制御システムの構成例が示
されている。
上記光多重データリンク193および光ケーブル191を介
してユニットコントローラ190の制御下には、上記制御
装置150とともに、打球発射装置111と購入スイッチ113
内蔵の購入可表示ランプ113a、中断スイッチ115内蔵の
中断表示ランプ115aがドライバ195を介して設置されて
いる。また、購入スイッチ113や遊技終了スイッチ114、
中断スイッチ115からの信号が光多重データリンク193お
よび光ファイバケーブル191を介して、前記ユニットコ
ントローラ190に伝送される。
上記制御装置150もマイクロコンピュータにより構成
されており、この制御装置150には、発射センサ135,136
およびセーフセンサ131,133、ファールセンサ134、アウ
トセンサ132からの検出信号に入力されており、これら
の信号に基づいて入賞球やファール球、アウト球等を判
定してユニットコントローラ190に知らせる。
一方、ユニットコントローラ190は、これらの遊技球
に関する検出信号や購入スイッチ113からの信号等に基
づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、売上金額等の稼
動データを演算したり、パチンコ機に関する稼動情報
(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、それらをデュア
ルポートメモリからなるユニットメモリ170の送信デー
タエリアSDAに書き込む。
ユニットメモリ170に書き込まれた稼動データ等は、
後述の伝送コントローラによる管理装置400との間のデ
ータ交信によって管理装置に送られる。また、管理装置
400から送られてくるデータも一旦ユニットメモリ170内
の受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコント
ローラ190がこれを読み取ることによってデータの受信
が行なわれる。ユニットメモリ170には送信データや受
信データがメモリ内にあることを相手方のコントローラ
に伝えるためのコマンドやステータス情報の入る共有デ
ータエリアCDAが設けられている。
表6、表7および表8に、各々上記ユニットメモリ17
0内の送信データエリアSDA、受信データエリアRDAおよ
び共有データエリアCDAの構成例を示す。
なお、表6において示されているモニタ情報1は、表
9に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示す
ビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコー
ドエラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケ
ーブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2
ビット)、遊技機異常を示すビット等により構成されて
いる。また、モニタ情報2は、表10に示すようにカード
リーダの異常を示すビットを有している。
さらに、稼動情報は、表11のごとく打止め状態を示す
ビット、遊技中断中であることを示すビット、通信異常
あるいは不正検出等に基づく管理装置もしくはコントロ
ーラによる強制終了状態を示すビット、遊技中であるこ
とを示すビット、遊技機が遊技客のついていないフリー
状態にあることを示すビット等により構成されている。
上記表11より、実際のパチンコ機の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされる。
第12図に前述した精算機300の構成例を示す。
この実施例の精算機300は、挿入されたカードCDのカ
ード番号を読み取るカードリーダ310と、そのカードに
ついて使用されずに残った未購入金額に相当する金額を
払い戻すための残金払出装置320と、遊技により獲得し
た持玉数を印刷したレシートを発行するプリンタ330と
各種表示器340〜342および、精算機300全体の制御を行
なう制御ユニット350等により構成されている。
上記カードリーダ310に対応して、前面パネル301には
カード挿入口311と、獲得した賞球数(持玉数)を表示
する玉数表示器312および未購入金額を表示する金額表
示器313が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入
口311よりカードを投入すると、カードリーダ310がカー
ドCDの磁気面に記録されているカード番号を読み取って
管理装置400に送り、そのカードに関するデータを受け
取る。そして、金額表示器313に未購入金額が表示され
るとともに、玉数表示器312に獲得玉数が表示され、プ
リンタ330によりレシートが発行される。また、挿入さ
れたカードは精算終了後に穿孔装置807により、所定の
穿孔位置PH5にパンチ穴の形成がなされてから排出され
る。
なお、この実施例では、精算機のカードリーダには記
録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを設けて、精
算済カードについては磁気面のデータを消去して排出す
ることにより、カード番号の変換方式の解読を不能に
し、カードの偽造を防止するようにしてもよい。
カードリーダ310の構成は、発行機200のカードリーダ
220(第4図参照)とほぼ同様であり、カード取出装置8
22とカードタンク821がなくその位置にカード収納タン
ク314が配置されている。そして、カードの搬送方向は
発行機の場合と逆になる。プリンタ330は、ロール状態
でストックされている白紙のシートを引き出して、その
表面に発行年月日と、獲得玉数および未使用残金額さら
にはカード来歴等を印刷し、レシート発行口331より排
出する。
これとともに、未購入金額に相当する金銭が残金とし
て紙幣払出装置320および硬貨払出装置326より払い出さ
れる。紙幣払出装置320は、紙幣をストックしておく紙
幣タンク321と紙幣排出口322とからなる。また、精算の
際には1000円未満の端数が生じるので、100円単位の硬
貨を収納する硬貨タンク324と硬貨払出口325とからなる
硬貨払出装置326が設けられている。
さらに、上記精算機300の前面パネル301には、カード
精算中であることを示す精算中ランプ341、カード精算
不能状態を示す精算中止ランプ342、カード挿入口311よ
り投入されたカードでタンク313が満杯になったことを
知らせるカードオーバフロー表示器L11や残金払出装置3
20の紙幣タンク321内のストック紙幣がなくなったこと
を知らせる紙幣不足表示器L12、硬貨払出装置の硬貨タ
ンク324内のストック硬貨がなくなったことを知らせる
硬貨不足表示器L13、プリンタ330内のロール紙がなくな
ったことを表示する紙なし表示器L14等からなるモニタ
表示ランプ群340が設けられている。また、上記各状態
を検出して対応する表示器を点灯させるため、カードタ
ンク314、紙幣タンク321、硬貨タンク324、およびプリ
ンタ330にはセンサ361,362,363,364がそれぞれ設けられ
ている。また、硬貨払出装置326には硬貨抜取スイッチ3
27が設けられている。
さらに、この実施例の精算機300には、遊技店に設置
される複数の精算機の各々を区別して、特定のカードの
精算を行なった精算機を管理装置400において把握でき
るようにするための台番号設定器305が内部に設けられ
ており、この設定器305により設定された台番号は管理
装置400に送られて、データ通信の伝送アドレスの生成
および各精算機ごとのデータファイル作成に供される。
なお、特に限定はされないが、設定器305によって設
定される台番号と同じ番号が、精算機の前面パネル301
の上部に付着された銘板306に表示されるようになって
いる。
第13図には、上記のごとく構成された精算機300の制
御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、符号L11〜L14で示されているの
が、上記モニタ表示ランプ群340を構成するランプであ
る。
このシステムでは、カードリーダ310を構成する磁気
ヘッド808b、穿孔装置807および搬送モータ802が、各種
センサ811〜815からの検出信号に基づいてCPU(マイク
ロコンピュータ)からなるコントローラ319(第4図の
コントローラ228に相当)によって制御され、このコン
トローラ319および精算機に設けられた各種センサや表
示器、紙幣払出器320、硬貨払出装置326、プリンタ330
が、同じくマイクロコンピュータからなる制御ユニット
350内のユニットコントローラ351によって制御されるよ
うになっている。
ユニットコントローラ351は、上記構成部品の制御や
カード番号のチェック、カードデータの受信、表示等を
行なって精算処理を実行するとともに、稼動データを収
集し、それをデュアルポートメモリからなるユニットメ
モリ370内の送信データエリアSDAに書き込む。ユニット
メモリ370に書き込まれた稼動データは、伝送コントロ
ーラによる伝送ケーブルを介した管理装置400との間の
データ交信により管理装置に送られる。管理装置から送
られて来るデータも、一旦ユニットメモリ370内の受信
データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントローラ3
51がこれを読み取ることによってデータの受信が行なわ
れる。ユニットメモリ370には送信データや受信データ
がメモリ内にあることを相手方のコントローラに伝える
ためのコマンドやステータス情報の入る共有データエリ
アCDAが設けられている。
表12、表13および表14に、各々上記ユニットメモリ37
0内の送信データエリアSDA、受信データエリアRDAおよ
び共有データエリアCDAの構成例を示す。
表13に示すようにこの実施例ではカードの来歴データ
も受信して、これを時刻データとともにレシートに印刷
して排出することにより、遊技客に対し信頼度の高い精
算データであることを印象づけることができる。ただ
し、来歴データはカードファイル内に入っている最高20
回までのデータである。
なお、上記表12に示されているモニタ情報1は、表15
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、精算機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表16に示すようにプリンタの
異常を示すビット、カードリーダの異常を示すビット、
硬貨タンク内の状態を示すビット、硬貨払出装置326の
硬貨詰まりを示すビット、硬貨払出装置326の異常を示
すビット、紙幣払出装置320の紙幣タンク内の状態を示
すビット、紙幣払出機の異常を示すビット等により構成
されている。
次に、前述のごとく構成されたパチンコ機100、カー
ド発行機200および精算機300を統括的に制御するととも
に稼動データをリアルタイムに収集して、停電や故障が
発生しても復旧時に直ちに元のデータ状態を復活させて
システム各部の動作を再開させ、また遊技店の経営に必
要なデータの集計を可能にするとともに、カードが破損
した場合に同一資格の復活カードを発行する管理装置40
0について説明する。
第14図に管理装置400の具体的な構成を、また第15図
に管理装置のシステム構成を示す。
管理装置400は、ミニコンクラスの中央処理装置CPUや
半導体メモリ(RAM)からなる主記憶装置M−MEM、タイ
マ(カレンダを含む)TMR、通信制御装置SCC等が格納さ
れたメイン制御装置401と、このメイン制御装置401の上
部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピディスク
記憶装置402、ハードディスク記憶装置403とパーソナル
コンピュータ410とにより構成されている。また、パー
ソナルコンピュータ410は、メッセージや収集データを
表示するCRT表示装置411と、オペレータが指令や設定デ
ータを与えるためのコンソール412と、CPUを内蔵し、メ
イン制御装置401内の中央処理装置と通信回路および割
込回路を介して接続されたローカル処理装置413と、収
集データ等を印字するためのプリンタ414とにより構成
されている。
ローカル処理装置413と中央処理装置CPUとを結合する
ため、通信制御装置406a,406bがメイン制御装置401内に
設けられている。
上記プリンタ414は、管理装置400のスループットを向
上させるため、印字されるデータを一時的に格納するバ
ッファ414aを備えている。
さらに、この管理装置400には、パチンコ遊技システ
ムに特有なものとして、復活カードや各端末からシステ
ムにアクションを起こさせる媒体としてのテスト用カー
ドを発行するカードリーダ407やパチンコ機で発生する
“打止め”等、システムで発生した緊急情報をリアルタ
イムで印字する補助プリンタ408が上記メイン制御装置4
01の上部に設けられ、通信制御装置406c,406dを介して
中央処理装置CPUに接続されている。
SCCは、ネットワークを介して各端末機との間でデー
タ伝送を可能にするための伝送制御装置である。
また、停電発生時に、主記憶装置に揮発的に保持され
ている全ての端末の稼動データや、発行して全てのカー
ドのデータをハードディスク記憶装置403に移して保護
できるようにするため、最低でも10分間程度は管理装置
を動作できるようにする補助電源装置409が、上記メイ
ン制御装置401の下方に設けられている。
なお、本実施例においては、主としてパチンコ機とカ
ード発行機、精算機および管理装置からなるシステムに
ついて説明するが、この発明は店内放送装置や景品交換
装置、自動販売機等をも管理装置400の制御下におくよ
うにしたシステムにまで拡張することができる。特に景
品交換装置は、カードを使って精算機300を通さずに直
接景品と交換できるような方式を容易に適用する可能性
がある。
さらに、管理装置400を構成するコンソール412も、本
実施例のパチンコ遊技システムに最も適した独特なキー
構成となっている。
第16図に、コンソール412の構成例を示す。同図
(B)はコンソールの上面すなわちパネル面、同図
(A)はコンソールの背面を示す。
第16図において、421はシステムの各端末に対する営
業開始を指示するための開店スイッチ、422は同じく営
業終了を指示するための閉店スイッチで、開店スイッチ
421がオンされた後、閉店スイッチ422がオンされるまで
の間、各端末機におけるカードの運用が可能となる。ま
た、423は営業終了後に全端末機の稼動データをフロッ
ピディスク記憶装置402に格納し、管理装置へ動作の停
止を指示するための終了スイッチ、424は破損したカー
ドの復活処理を指示するためのカード復活スイッチであ
る。
なお、上記開店スイッチ421、閉店スイッチ422、終了
スイッチ423およびカード復活スイッチ424の4つのスイ
ッチは、本システムにとって特に重要なスイッチであ
り、システム稼動中安易に操作されるのを防止するた
め、その後方(図では上方)に設けられたキースイッチ
420に連動されており、キースイッチ420を回してオンさ
せた状態でないと各スイッチ421〜424を操作してオンさ
せることができないようになっている。
425,426,427は、通常のパーソナルコンピュータ等の
コンソールに設けられているのと同種のテンキー、リタ
ーンキーおよびデリートキーである。
一方、428はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をCRT表示装置411の画面上に表示させる指令を与
える表示メニュースイッチ、429はCRT表示装置に表示さ
れたデータの消去を要求するCRTクリアスイッチであ
る。また430はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をプリンタ414によって印字させる指令を与える
印字メニュースイッチ、431はプリンタ414による印字の
中止を要求する印字ストップスイッチである。432はパ
チンコ機における打止数や打止モード等の設定を要求す
るための設定スイッチ、433は、設定された打止数の賞
品球が払い出されて打止すなわち遊技継続不能状態にな
っているパチンコ機の打止状態の解除指令を与えるため
の打止解除スイッチ、434は、営業終了時に端末機を種
別ごとに強制終了させたり、通信ネットワークの異常等
に伴い正常な制御やデータ収集が不能になった場合に全
端末機を強制終了させたり、あるいは遊技客の不正を発
見した場合に特定端末機を強制停止させるための強制終
了スイッチ、435は強制停止された端末機の停止を解除
させるための終了解除スイッチ、439は日時設定用スイ
ッチである。また、実施例のコンソール412には、パチ
ンコ機での打止等緊急事態が発生した場合にオペレータ
の喚起を促す音を発生するブザー440と、その発音停止
を指示するブザーストップスイッチ436とが設けられて
いる。
上記各スイッチのうち、図中2重枠で示されているス
イッチ421〜424,432〜436は、ランプ内蔵型のスイッチ
で、これらのスイッチがオンされて対応する処理の実行
中もしくは状態継続中内蔵ランプが点灯される。ただ
し、ブザーストップスイッチ436内のランプは、ブザー
と連動し、ブザー発音中点灯され、ストップスイッチ43
6が押されると消灯する。
さらに、この実施例のコンソール412には、その背面
に、テストカード発行指令を与えるためのテストカード
スイッチ437と、システム導入時に購入玉の交換レート
や店コード、端末機の総台数、入賞球1個当たりの賞品
球数等の設定値の設定要求を行なうためのビルトインス
イッチ438が設けられている。これらのスイッチ437と43
8は、他のスイッチと異なり、通常はほとんど使用しな
いスイッチであり、かつ特定の者(遊技店の支配人等)
が存在を知っていればよいスイッチであるため、コンソ
ールの背面に設けられている。
ここで、上記テストカードについて言及する。既に説
明した構成より明らかなように、この実施例の遊技シス
テムは、すべての端末機(パチンコ機、カード発行機、
精算機)が管理装置の制御下にあり、カード番号等のや
り取りによって稼動可能な状態に移行するようになって
おり、端末単独では動作不能である。しかるに、パチン
コ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチュー
リップなどの役物が故障したりすることが多いととも
に、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が必要であ
る。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうこと
になるが、システム全体を立ち上がらせてしかも購入カ
ードによってのみパチンコ機を作動させる方式では非常
に不便である。そこで、本実施例では、前述した各パチ
ンコ機の制御ユニット160内のテスト用スイッチ171をオ
ンさせ、かつ管理装置によって発行された特殊なテスト
用カードを制御ユニット160のカード挿排口161より挿入
すると、一定の持玉数が与えられてパチンコ機単独で遊
技動作が実行可能になるように構成されている。
なお、管理装置400に設けられたカードリーダ407に第
4図に示すカード発行機内のカードリーダ220と全く同
じ構成である。
ただし、内部に白紙カードを有さず、外部から白紙カ
ードを挿入して磁気面にコードを記録して排出する方式
を採るようにしてもよい。その場合にはカードタンクを
省略できる。また、管理装置400により発行される前記
テストカードや復活カードは必ずしも他の一般カードの
ように使用年月日や発行通し番号等を明記する必要がな
いので、印字装置を省略してもよい。復活カード発行の
際には穿孔装置807によってカードの所定の穿孔位置PH2
にパンチ穴が開けられる。
上述したようにこの実施例の端末機100,200,300はす
べて管理装置400の管理下に置かれ、管理装置400が起動
されていないと、原則として単独で動作できない。従っ
て、システムの立上り時には管理装置400によってすべ
ての端末機に設定値を与えてイニシャライズを行なう。
しかも、このイニシャライズに先立って、データ伝送を
可能にするため各端末機から台番号を吸い上げて1つ1
つの伝送アドレスを形成する。そして、システム稼動中
はすべての端末機の稼動データをリアルタイムで収集し
て主記憶装置M−MEMに保持するようになっている。
このように、本実施例では管理装置400の取扱うデー
タの量は膨大なものとなる。そこで、実施例ではこれら
のデータをファイル管理により整理して取扱いを容易に
している。
表17に管理装置400によって管理されるデータのファ
イル構成例を示す。
これらのファイルは通常主記憶装置M−MEM内に記録
されるが、すべてのファイルは停電時にハードディスク
記憶装置403にセーブされる。また、端末機に関するデ
ータファイルすなわちパチンコ機ファイル(以下P機フ
ァイルと称する)、発行機ファイルおよび精算機ファイ
ルは、営業終了時にフロッピーディスク記憶装置402に
記憶され、月別の稼動データ集計等に供される。
次に、表17に示されている各ファイルについて更に詳
しく説明する。
同表における設定値ファイルFL1は、システム導入時
にコンソールの入力によって予めハードディスクに記憶
される購入玉の交換レートや店コード、端末台数、賞品
球数、打止数等のシステムの特性や構成に応じて変動す
る設定値である。この設定値ファイルは通常営業開始時
にハードディスクHDDより主記憶装置にロードされる。
また、設定値ファイルFL1は、パチンコ機の入替えの際
等にビルトインスイッチを押してコンソールより更新で
きるようになっている。
表18に設定値ファイルFL1の構成例を示す。
同表において、購入玉交換レートとは、購入金額単位
(例えば200円)に対する貸玉数すなわち最初の持玉数
であり、NAU台数とは、データ伝送システムとしての高
層ネットワークと低層ネットワークとの連結部に設けら
れるネットワークアダプタユニット(通信制御装置)の
総数である。また、符号iで示されるテーブルには、あ
るパチンコ機からあるパチンコ機までの賞品球数が設定
される。この賞品球数には1台につき2種類の賞品球数
が設定できるようになっている。しかも、i=1〜16で
示されるようにこの実施例では、遊技店の全パチンコ機
を16のグループに分割して、各々メインとサブの2つの
賞品球数を別個に設定できるようになっている。ただし
同一の設定値のパチンコ機には連続した台番号が与えら
れ、その先頭番号と末尾番号とによって対象範囲が指定
される。
さらに、jで示されるテーブルには打止数が設定さ
れ、kで示されるテーブルには打止モードが設定され
る。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕方(演
算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打止数に
達したときをもって打止とするモードや、払出し賞品球
数から打込球数を引いたものが打止数に達したときをも
って打止めとするモード等がある。特に限定はされない
が、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16で示されるよ
うに、各々16のグループに分けて独立に打止数および打
止モードを設定できる。
表19に、データ伝送に使用される伝送アドレスのファ
イルFL2の構成例を示す。
表19において、種別フラグは端末の種類を示すための
フラグで、「1」がパチンコ機、「2」がカード発行
機、「4」が精算機であることを、そして、「0」が端
末の不存在を各々示す。台番号および通し番号は「4」
と「9」を除いて作られた端末機の番号とその通し番号
であり、ユニット番号は、端末の種類にかかわらず一つ
のNAU(ネットワークアダプタユニット)の下に置かれ
た各端末機の番号、またチャネル番号は、管理装置から
見た各端末機のアドレスとなる番号である。
NAU番号と台番号は既に述べたように設定スイッチ(1
73,205,305,561)で与えられる番号で、パチンコ店の場
合「4」と「9」を除いた数字で与えられる飛び番号で
ある。ここで「4」と「9」を使用しないということは
8進法表現が可能であることが分かる。そこで、10進数
表示された台番号を表20に示す変換テーブルを使って0
〜7の数字のみで表現する。これに従うと、例えば「25
8」なる台番号は「247」と表記される。
これを2進化8進法によりバイナリコードで表現する
と、「010・100・111」となる。このコードは10進法の
「167」を示しており、これによって「4」と「9」と
の抜けたパチンコ機台番号が連続して通し番号となる。
一方、上記コードの下位6ビットをとって、これを2進
化10進法で表されたコード「10・0111」とみなし、これ
をHEXA表現すると、「27H」となる。この実施例ではこ
れをユニット番号とするものである。そして、さらにこ
のユニット番号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニ
ット番号」をチャネル番号としている。このような方法
により、「4」と「9」を使用しない台番号を有するパ
チンコ遊技店の慣例において、2進法のみを使ってデー
タ処理を行なうマイクロコンピュータの特性に合致した
効率の良いアドレス処理が可能となる。
上記ファイルは、回線テスト後の管理装置によるユニ
ットテーブル要求の返答データに基づいて全端末機につ
いて作成されている。
表21にカードファイルFL3の構成例を示す。カードフ
ァイルFL3には、各カードごとの情報が入る。
同表において、カード番号は発行通し番号nから関数
f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉数と金
額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で特定さ
れるカードの現在状態を示す情報で、この実施例では以
下カードテキストと称する。なお、ここでカード状態と
は、表22に示すように、遊技に使用されていないフリー
状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊技機から一
時的に離れる中断中を示すビット、既に精算機における
精算を行なったカードであることを示すビット、カード
の持玉数および残金がともにゼロになったことを示すビ
ット、過去に1回以上打止めを発生したことを示すビッ
ト、強制終了されたパチンコ機で使用されたカードであ
ることを示すビット、復活されたカードであることを示
すビット等により構成されている。
一方、表21に戻って、カードファイルFL3には、カー
ドの現在存在している端末の位置を示す所在端末通し番
号と、所在端末番号が登録される。パチンコ機遊技店で
は慣例として、「4〕と「9」の数字を台番号として用
いないので、裏と表の2種類の端末番号が発生する。
また、表21においてiカウンタとはカードがアクショ
ンを起こした数すなわち、カードが有機的結合体たるシ
ステムから外部へ排出動作された回数を示すもので、こ
の回数に対応して、そのときの台番号、持玉数、金額、
時刻等のカード情報すなわちカードの来歴が記録され
る。統計的に見て遊技者は1日20台以下のパチンコ機で
遊技するのがほとんどであるので、この実施例では最高
20回までカード来歴を記録することとした。ただし、20
回を超えた場合には、i=20で示されるテーブルを更新
する形で記録される。なお、上記の場合、iカウンタは
遊技中断を計数しない。つまり、中断時に各カード情報
を新しいエリアに記録するが、中断解除後の遊技終了ス
イッチオン時にカウンタを更新せず同一エリアに重ねて
カード情報を記録することによりiカウンタの値を実質
的な遊技台数と一致させている。
ここで、カードの状態およびアクションとカードファ
イルFL3へのカード情報の登録について第17図を用いて
説明する。
先ず、カード発行機200においてカードの発行が行な
われると、カードが排出されて、カードは未発行(白
紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行する。それから、
所望のパチンコ機100にカードを挿入すると、遊技状態S
S2へ移行する。ここで遊技によってカードの持玉および
金額がゼロになると、カードが排出されて帰零状態SS3
に移る。また、遊技中に中断スイッチ115が押される
と、カードが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同一
カードの再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そし
て、遊技中に遊技を終了させるべく終了スイッチ114を
押すと、カードが排出されてフリー状態SS1に移行す
る。CPUによる強制終了または打止発生によってもカー
ドが排出されて遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移る。
そのフリー状態のカードを持って精算機300に行き精算
処理を行なうと、無効マークが付されてからカードが回
収され精算済の状態SS5へ移る。この実施例のシステム
では、中断状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻ら
ずそのまま精算機300に行き、精算処理を行なうことも
可能でありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
上記状態遷移図において、遷移方向を示す矢印に○が
付されているのがカードファイルFL3へのカード情報の
記録を伴うアクションである。また、各ブロック内に
て、××Hで示されている符号は、表22のカード状態を
示すコードを用いて対応する状態を16進数字で表現(HE
XA表現)したものである。
次に、表23にP機ファイルFL4の構成例を示す。
同図において、台番号からカード状態までの項目は、
表6に示されている送信データエリアに保持されている
データであり、これらは1秒に1回管理装置400によっ
てサンプリングされ、ファイルに登録される。また、メ
イン賞球数、サブ賞球数、打止数および打止モードは、
システム立上り時に表18に示されている設定値ファイル
FL1に基づいてP機ファイルFL4に登録される。
表24および表25に発行機ファイルFL5と精算機ファイ
ルFL6をそれぞれ示す。表24に示すデータ項目は、表1
に示されている発行機の送信データエリアに保持されて
いるデータ、また、表25に示すデータの項目は表12に示
されている送信データエリアに保持されているデータと
各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装置によっ
てサンプリングされる。
表23〜表25において、セーブ欄に○印が付されている
データは、営業終了時にフロッピディスクFDDにセーブ
されるデータである。
次に上記のごとく構成された端末機としてのカード発
行機100、パチンコ機200、精算機300およびそれらの端
末機の集中制御を行なう管理装置400を有機的に結合し
て、データ伝送およびカードの運用を可能にするデータ
伝送路(ローカルエリアネットワーク)について説明す
る。第18図に階層的データ伝送路を用いたパチンコ遊技
システムの構成例を示す。
すなわち、100〜1000台の端末機は、例えば遊技店の
島設備のような単位で20〜40台ずつグループ化され、各
群の端末機は、リング状の伝送路上を高速で巡回するト
ークンと呼ばれるアクセス権をつかまえたノード(端末
機)がパケットの形でデータの送受信を行なう権利を有
するようにされた第1伝送手段としてのトークンパッシ
ング方式の低層ネットワーク(トークンバス)510によ
って中継制御装置としてのネットワークアダプタユニッ
ト(以下、NAUと称する)530に接続されている。
そして、各低層ネットワーク(トークンバス)510を
制御する複数個のNAU530は、第2伝送手段としてのCSMA
/CD方式の高層ネットワーク520を介して管理装置400に
接続されている。
上記低層ネットワーク510は2.5Mbps(メガビット/
秒)のような伝送速度を有し、高層ネットワーク520
は、10Mbpsのような伝送速度を有するように制御され、
NAU530は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝
送を可能とするバッファとして作用し、これによって、
管理装置400の負担を軽減し、大量の稼動データの収集
を可能にしている。
第18図において符号Pで示されているのが端末機とし
てのパチンコ機、符号Hで示されているのがカード発行
機、また符号Sで示されているのが精算機である。
各端末機P,H,Sは、第3図、第6図および第12図に示
すようなケーブル分岐回路540によって低層ネットワー
ク510から分岐された分岐線に接続されている。各分岐
線の終端に各々の端末機の制御ユニット160,250および3
50が接続されている。第18図において符号Uで示すの
が、各端末機の制御ユニットである。
第19図に、各端末機に共通の制御ユニットの構成例を
示す。
すなわち、各端末機の制御を行なうユニットコントロ
ーラ190(251,351)と低層ネットワーク510との間に
は、パラレル通信手段としてのユニットメモリ170(27
0,370)と、ユニットコントローラ190(251,351)の動
作を妨げることなくデータの送受信を行なうデータ伝送
コントローラ551と、データ伝送の高速化を図るため送
受信データをパケットの形で保持する緩衝用パケットメ
モリ552と、低層ネットワーク(トークンバス)510での
送受信権を確立するとともに、送信するパラレルデータ
をシリアルデータに変換したり、受信したシリアルデー
タをパラレルデータに変換する通信制御用のネットワー
クコントローラ553と、送受信データ信号のレベル変換
を行なうレベル変換回路554と、送信信号と受信信号の
分離および結合を図るためのケーブル分岐回路540とが
接続されている。上記コントローラ551と553は各々マイ
クロコンピュータで構成され、パケットメモリ552は、
ユニットメモリ170と同じくデュアルポートメモリによ
り構成されている。ただし、パケットメモリ552内には
コマンドの入る共有データエリアはなく、データ伝送コ
ントローラ551とネットワークコントローラ553との間の
送信、受信の要求のやり取りは、コントローラ間で直接
行なわれるようになっている。
第20図に、上記低層ネットワーク510と高層ネットワ
ーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう上記NAU(ネット
ワークアダプタユニット)530の回路構成例を示す。
この実施例のNAU530は、低層ネットワーク510におけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう低
層ネットワークコントローラ533と、CSMA/CD方式の高層
ネットワークにおける送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう高層ネットワークコントローラ537
と、これらのネットワークコントローラ533と537との間
のデータ転送を制御するデータ伝送コントローラ535と
を備えている。上記コントローラのうち、低層ネットワ
ークコントローラ533は、トークンパッシング専用の通
信用LSIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュ
ータによって構成されている。そして、これらのコント
ローラ533と535との間および535と537との間には、低層
ネットワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送速
度違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ534と536
とがそれぞれ接続されている。上記パケットメモリ534,
536はデュアルポートメモリにより構成され、送信デー
タエリアと受信データエリアとを有する。また、上記低
層ネットワークコントローラ533と低層ネットワーク
(トークスバス)510との間には、送信信号と受信信号
の分離および結合を行なう分岐回路531と、送受信デー
タ信号のレベル変換を行なうレベル変換回路532が接続
されている。また、同様に、高層ネットワークコントロ
ーラ537と高層ネットワーク520との間には、レベル変換
回路538と分岐回路539が接続されている。
さらに、この実施例のNAU530には、複数個接続されて
いるNAUを互いに区別するための番号を設定するNAU番号
設定器561と、各NAU530の制御下にある低層ネットワー
ク510上に存在する端末機のうち最小台番号を設定する
最小台番号設定器562と、低層ネットワーク上に存在す
る端末機の台数を設定する台数設定器563とが設けられ
ている。各設定器561〜563の設定値は、NAU530内のデー
タ伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層ネッ
トワーク520における各NAUの伝送アドレスの形成に使用
される。また、最小台番号と台数とにより低層ネットワ
ーク510における各端末機の伝送アドレスが形成され
る。
上記階層的ローカルネットワーク500(第18図)にお
いては、システム立上り時に管理装置400が各NAU530を
通じて回線テストと、各端末機に対する設定値の設定を
行なうとともに、システム稼動中にはNAU530が低層ネッ
トワーク510を使用して1秒間に1回ずつ端末機P,H,Sか
ら稼動データを収集して自己のメモリ内に蓄積する。そ
して、蓄積データは、管理装置400からの要求に応じて
同じく1秒間に1回ずつ高層ネットワーク520を通して
各NAU530から管理装置400内のデータファイル内にスト
ックされる。
上記のごとく、通信ネットワークがNAU530をバッファ
とする階層的構成にされ、高層ネットワーク520が低層
ネットワーク510の伝送速度2.5Mbpsの4倍の伝送速度を
有するようにされているため、100〜1000台の端末機を
有するシステムにおいても、各端末機から表1、表6、
表12に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置へ収集することができる。
表26には、上記データ伝送システムにおいて使用され
るパケットの種類すなわちCPUからCPUへのメッセージの
種類が示されている。
同表において、ユニットとは各端末機(パチンコ機、
カード発行機、精算機)の制御ユニットのことであり、
例えば管理装置400から各NAU(ネットワークアダプタユ
ニット)530に対して「ユニットテーブル要求」なるパ
ケットが送信されると、NAUはそれを受けて自己の制御
下にある端末機から吸い上げた台番号等を管理装置に返
送し、管理装置はこれに基づいて伝送アドレスを知り、
アドレスファイルを形成して保持する。
また、表26に掲記されている「カード・イン」パケッ
トは、パチンコ機100の制御ユニット160にカードが挿入
されたときに、ユニット側から管理装置400に対してそ
のカードに関する情報“カードテキスト”を要求するた
めのパケットである。ここでカードテキストとは、カー
ド番号、持玉数、金額(未使用分)およびカード状態の
4つの情報の入ったデータフィールドである。「帰零」
なるパケットは、あるパチンコ機で遊技中にカードの持
玉数および金額が共に零になった場合に、パチンコ機の
制御ユニット160から管理装置400に対してカードテキス
トを送信するためのパケットである。
一方、「中断終了」なるパケットは、遊技客が中断ス
イッチ115を押してカードを受取ってパチンコ機を離
れ、その後、中断中のパチンコ機に戻らずそのまま精算
機にカードを入れて精算を行なった場合に、管理装置が
中断中のパチンコ機の中断状態を解除するための指令を
行なうパケットである。これによって遊技客はわざわざ
中断中のパチンコ機へ戻って遊技終了スイッチ114を押
さなくても精算を行なうことができるようになる。
また、ACKおよびNAKなるパケットは、管理装置400と
ネットワークアダプタユニット530間で、送信要求を受
けたときに相手に対して要求に応じた旨の応答をする場
合と要求に応じられない旨の応答をする場合に使用され
るパケットで、このうちACKを返送する場合には、カー
ドテキスト等要求されたデータが付加されることもあ
る。さらに、この実施例では回線テストやモニタ異常、
トークンバス異常等に基づいて管理装置400の判断で、
各端末機を個別に、もしくは種別毎に動作の停止指令を
与えるための“強制終了要求”パケットとともに、各端
末機の制御ユニット側の判断で、例えば自己の制御下の
端末機が制御不能になったような場合に、制御を停止し
てそれを管理装置に通知できるようにする“強制終了通
知”パケットが用意されている。
なお、表26に示されているパケットコード8OH〜8AH
は、16進数で表示したものであり、そのコードは一例で
あってこれに限定されるものでないことはいうまでもな
い。
次に、上記データ伝送システム(ローカルネットワー
ク)において使用されるパケットのフォーマットを、
“定時データ要求”とその応答たる“定時データ送信”
および“カードイン”を例にとって説明する。
第21図(A),(B)にパチンコ機に対する“定時デ
ータ要求”パケットの構造(他の端末と共通)と、その
応答としてNAUがパチンコ機から収集した稼動データも
送信するための“ACK"パケットの構造を示す。また、第
22図(A),(B)には、発行機に対する“定時データ
要求”パケットとその“ACK"パケットの構造が、さら
に、第23図(A),(B)には精算機に対する“定時デ
ータ要求”パケットとその“ACK"パケットの構造が示さ
れてい。これらのパケットにより定時データの収集を行
ない各端末機の稼動状態をリアルタイムで把握すること
が可能となる。
さらに、第24図に管理装置400から各端末機の制御ユ
ニットに送られる“回線テスト”パケットの構造を示
す。そして、表27には、上記各パケットのヘッド部にレ
イアウトされた固有データの定義を掲記した。
第21図〜第24図において、HHDで示されているのは高
層ネットワーク520で、またLHDで示されているのは低層
ネットワーク510でそれぞれ使用されるパケットヘッド
である。
高層ネットワーク520内での管理装置400とNAU530との
間のデータ伝送は、パケットヘッドHHDを用いて行なわ
れ、低層ネットワーク510内でのNAU530と各端末機との
間のデータ伝送は、パケットヘッドLHDを用いて行なわ
れる。
また、管理装置400からNAU530を介して各端末機への
データの伝送は、2つのパケットヘッドHHDとLHDを使っ
て行なわれる。この場合、上位のパケットヘッドHHDに
よって、伝送先の端末機の属するネットワークアダプタ
が指定され、そこにパケットが取り込まれると、上位の
パケットヘッドHHDが外され、下位のパケットヘッドLHD
のみをヘッドとして低層ネットワーク510上に送り出さ
れ、指定された端末機にパケットが伝送される。
一方、各端末機から管理装置400に対してデータを伝
送する場合、先ず端末機は低層ネットワーク用のパケッ
トヘッドLHDのみをデータの頭に付けて低層ネットワー
ク510上に送り出す。すると、そのパケットはNAU530に
よって取り込まれ、そこでパケットヘッドLHDの頭にさ
らに高層ネットワーク用パケットヘッドHHDを付けて高
層ネットワーク520上に送り出し、管理装置400へ伝送さ
れるようになっている。
さらに、第21図〜第24図の各パケットの末尾に付加さ
れている“PADDING"なる部分は、パケットデータの長さ
を所定の長さに合せるために付加されたダミーのデータ
フィールドである。
また、第21図(B)に示されている定時データ要求に
対する応答パケットにおいて、上位のパケットヘッドHH
Dの下には、一つのNAU530に属する全パチンコ機の稼動
データが連結されるようになっており、※1で示すヘッ
ドとデータは最初のパチンコ機に関するもの、※2で示
すヘッドとデータは2番目のパチンコ機に関するもの
で、以下同様にして全てのパチンコ機のデータが続いて
いる。この応答パケットでは、稼働データの一つとして
差数(回収球数−出玉数)を送信しているが、差数の代
わりもしくは差数とともに割数(出玉数÷回収玉数×1
0)を送信するようにしてもよい。
また、発行機および精算機に関する定時データ要求に
対する応答パケットにおいては、第22図(B)および第
23図(B)に示すように各端末機ごとの稼働データがパ
ケットヘッドHHDの次に連結されて送信されるようにな
っている。
なお、第21図〜第24図に示されているパケットは、各
ネットワークにのせられる本来のパケットの全体でなく
要部のみであり、その他に伝送元を示すソースアドレス
フィールドや伝送先を示すデスティネーションアドレス
等からなるヘッド部と、誤り検出用のチェックコード部
がある。これらは、各端末機の制御ユニットとネットワ
ークアダプタユニット内のネットワークコントローラ55
3,533,537(第19図、第20図参照)によって自動的に生
成されて付加されるようになっている。
次に、表26に示す各パケットのうち本発明に関連する
代表的なパケットを用いたデータ伝送によるシステムの
動作について説明する。
第25図に、管理装置400による各端末機の初期化およ
びネットワークの回線テストの手順の流れを示す。
システムの電源が投入されると、管理装置400では、
先ず主記憶装置内の全てのファイルFL1〜FL6をゼロにク
リアしてから、ハードディスク(補助記憶装置1)から
端末機の台数や賞球数、打止数等の設定値を読み出して
表17に示すような設定値ファイルFL1を確立し、この設
定値ファイルFL1からNAU530の台数を読み出してNAUアド
レスを演算した後、このNAUアドレスを使って回線テス
ト処理を行なう(S2501〜S2505)。すなわち、高層ネッ
トワーク520を使って各NAU530へ第22図に示すような
“回線テスト”パケットを送信するとともに、管理装置
のCRT表示器411に「回線テスト中」なるメッセージを表
示する(S2506,S2507)。“回線テスト”パケットに
は、高層ネットワーク用パケットヘッド部HHDとともに
タイマより得られる年月日および識別コード(店番号)
が付加されて伝送される。
一方、電源投入によりNAU530においては、先ずNAU番
号設定器561〜563から設定値(NAU番号、最小台番号、
端末台数)を読み出して各端末の伝送アドレスを算出し
てユニットアドレステーブルを作成し、各ユニット(端
末)およびNAU自身の伝送アドレスを認知する(S2511〜
S2514)。設定器からの設定値に基づいてここで認知さ
れたNAUアドレスは、ステップS2504で管理装置400が設
定値ファイルFL1のデータから認知したNAUアドレスと一
致する。各々が互いに同一のアドレスを認知することに
より相互通信が可能になる。
その後、管理装置400から“回線テスト”パケットが
送られてくると、NAU530はパケットの受信を確認してか
ら応答信号として“ACK"パケットを送信する。この“AC
K"を管理装置400の通信制御装置SCCが受信することによ
り対応するNAUとの間の回線異常がないことを認知する
ことができ、上記手続き(S2507〜S2510)をNAUの数だ
け繰り返すことにより全回線のチェックが終了し、その
後ユニットテーブル要求処理S2601(第26図)へ移行す
る。
一方、各端末機の制御ユニット160,250,350は、電源
が投入されると、先ずユニット内のデータ伝送コントロ
ーラ551が、ユニットメモリ170,270,370の全データエリ
アをクリアしてから共有エリアに割込みコマンドを入れ
てスタート要求を行なう(S2521〜S2523)。すると、各
端末機のユニットコントローラ190,251,351がスタート
要求を確認して台番号設定器から設定値(台番号)を読
出し、通し番号とチャネル番号の下位の算出を行なって
から、それをユニットメモリの送信データエリアに書き
込み、それをデータ伝送コントローラ551が読み取るこ
とで制御ユニット側でのユニットアドレスの認知が行な
われる(S2524〜S2528)。これによってトークンバスを
使ったNAU530と各端末機との間のデータ伝送が可能とな
る。
その後、NAU530が各ユニット(端末)に対して既に管
理装置400より受信したデータ(年月日と識別コード)
を低層ネットワーク用パケットヘッド部LHDに付加した
“回線テスト”パケットを送信すると、ユニット側のデ
ータ伝送コントローラ551が“回線テスト”の受信を確
認してから、受信データとともにステップS2528で得ら
れた台番号、通し番号およびチャネル番号(下位)を付
加してNAUに送信し、NAUがこれを確認する(S2531〜S25
34)。これを全ユニットについて繰り返すことにより低
層ネットワーク510の回線テストが終了する。
すると、NAU530は受信した台番号等から伝送アドレス
を算出し、自己の制御下のユニット(端末)に関するユ
ニットテーブルを作成してから、管理装置400からのユ
ニットテーブル要求に応じたユニットテーブル送信処理
S2604へ移行する。このユニットテーブルには、処理S25
31の受信確認の結果すなわち表4、表9、表15に示すモ
ニタ情報1も入れておく。一方、NAU530からの“回線テ
スト”パケットを受け取ったユニット側の伝送コントロ
ーラ551は、ユニットメモリ内の共有データエリアのコ
マンドレジスタCR2に“回線テスト”を示すコマンドを
書き込む(S2551)。これを各端末機のユニットコント
ローラ190,251,351が読み取ることにより回線が正常に
接続されたことを確認し(S2552)、初期値設定処理S27
01へ移行する。
第26図(A)に、管理装置400における伝送アドレス
ファイルの作成手順を示す。伝送アドレスファイルを作
成する場合、先ず管理装置400はユニットテーブル要求
処理を開始して、通信制御装置SCCが各NAU530に対して
“ユニットテーブル要求”パケット(表26)を送信する
(S2602)。すると、NAU530はそのパケットを受信(S26
03)して、第26図(B)のようにPACKET$TYPE部に“AC
K"(=08H)の入ったヘッド部HHDの次に、NAU番号とNAU
ステータス(トークンバス異常、開店コード受信済み、
NAU正常を示すビット等からなる)および前述したユニ
ットテーブルのデータ(各ユニットについてのユニット
番号と種別フラグ、台番号、通し番号、チャネル番号と
モニタ情報1)をユニット数だけ付加してなる“ACK"パ
ケットを送信する(S2604)。
管理装置400がこのユニットテーブルを受信すると、
表17に示すような伝送アドレスファイルFL2を作成して
から、第25図の回線テストで各端末機からの受信データ
の受信確認(S2534)により形成されたモニタ情報1を
見て、回線モニタを確認(S2607)し、異常がなけれ
ば、初期値設定処理(S2701)へ移行する。しかして、
ここで各端末機から送られてきたモニタ情報1を見て異
常があった場合にはCRT表示装置411の画面上に、異常端
末の表示を行なう。
第27図に、回線テスト終了に行なわれる管理装置400
から各端末機の制御ユニット160,250,350に対する初期
値設定の手順を示す。
初期値を設定する場合、先ず管理装置400の中央処理
装置CPUは、第25図の処理S2502で作成した設定値ファイ
ルFL1を主記憶装置M−MEMから読み出して通信制御装置
SCCに渡し、ここで“初期値設定”パケットのデータ部
に、年月日、識別コード、購入玉交換レート、メイン賞
球数、サブ賞球数、打止数、打止モード等の初期値とホ
ットコード(ユニットメモリ内のデータの信頼性を後に
確かめるためのコード)を入れて、高層ネットワーク用
ヘッド部と低層ネットワーク用ヘッド部をパケットの頭
につけて送信する(S2701,S2702)。
すると、NAU530がそのパケットを受け取って、高層ネ
ットワーク用ヘッド部を除去して、低層ネットワーク上
へ“初期値設定”パケットを送り出すとともに、高層ネ
ットワークへは応答信号たる“ACK"パケットを送信する
(S2703,S2704)。管理装置400は、この“ACK"を受信す
ると、S2705から再びS2701の処理に戻り、伝送先アドレ
スを変更してS2701〜S2705の手続きを繰返し、全端末機
の制御ユニットに対する初期値の送信を行なう。
一方、低層ネットワーク510側では、NAU530から送信
されたパケットを、指定された制御ユニットが受け取っ
て、ユニットメモリ(170,270,370)内のコマンドレジ
スタCR2に初期値設定コマンドを書き込み、受信データ
エリアに受信した初期値を書き込む(S2711,S2712)。
そして、ユニットコントローラ190,251,351が、ユニッ
トメモリ内のコマンドとデータを読み込んで、初期値の
受信確認をするとともに、年月日と識別コードを、端末
機に設けられているカードリーダ(カードライタを含
む)180,220,310に転送し、カードリーダ側の制御装置
がこれを記憶する(S2713,S2714)。
また、上記処理とは別個に、管理装置400のコンソー
ル412上の初期値設定スイッチ432がオンされて、設定値
更新処理(S2720)が実行されると、CRT表示装置411の
画面DSP上に設定値が表示されるとともに、主記憶装置
M−MEM内の設定値ファイルFL1が更新され、このファイ
ルから設定値が読み出されて上記手続きS2701〜S2714に
従って新しい初期値が設定される。そして、各端末機に
対する初期値の設定が終了した後、管理装置が全端末機
に対して“開店コード”パケットを送ることにより営業
が開始される。
第28図に、営業開始後に各端末機から稼動データの定
期的収集を行なう手順を示す。
各端末機の制御ユニット160,250,350内の伝送コント
ローラ551は、自己の持つタイマからの割込みによって
例えば1秒ごとの定時時刻を確認すると、ユニットメモ
リ170,270,370内の送信データエリアSDAに書き込まれて
いる稼動データを読み出して、それを“定時データ送
信”パケットに入れて低層ネットワーク510上にのせ、N
AU530に送る(S2801〜S2803)。NAU530は、各ユニット
から定時データを受信すると、自己のメモリ内に形成さ
れている各ユニットごとの稼動データを格納するデータ
テーブルを更新する(S2804,S2805)。なお、NAU530に
よって収集される定時データは、各端末機のユニットコ
ントローラ190,251,351がリアルタイムで端末機の稼動
データを吸い上げて次々とユニットメモリ170,290,370
内に書き込んでおくようにされている。
一方、管理装置400の側でも、中央処理装置CPUが自己
のタイマからの割込みによって1秒ごとの定時時刻を確
認して、定時データ要求処理を開始し、通信制御装置SC
Cから各NAU530に対して“定時データ要求”パケットを
送信する(S2811〜S2813)。すると、指定されたNAU530
がそのパケットを受信して、“ACK"パケットに、S2801
〜S2805の手続きで収集したデータテーブルを入れて送
信するS2814,S2815)。これを管理装置400が受信して表
23〜表25に示す該当端末機のファイルFL4〜FL6を更新す
る(S2816,S2817)。
第29図には、定時データ収集によりデータが得られな
かった場合や、収集した端末機の稼動データ中のホット
コードが初めに設定した値と一致するか管理装置400が
チェックすることによってユニット側のデータの異常を
発見した場合に、各端末機の制御ユニット内の稼動デー
タを破棄させ、代わりに管理装置400のファイル内の登
録しておいた異常発生直前のデータを端末機に送ってユ
ニットのデータを復旧させたり、停電発生時に補助記憶
装置403に退避させておいたデータを元の端末機に戻し
てやるためのデータ復旧処理の手順が示されている。
管理装置400のCPUがユニット(端末機)の異常を検出
した場合は、そのユニットに関するファイルを、直接主
記憶装置M−MEM内のP機ファイルFL4、発行機ファイル
FL5または精算機ファイルFL6から読み出して、“ユニッ
ト復旧データ”パケットを形成し、ヘッド部HHDとHLDの
次のデータフィールドの中にファイルから読み出した上
記稼動データと年月日、識別コード等の設定値データ
(以下復旧データと称する)を入れて送信する(S4401,
S4402)。
一方、停電後の電源回復時には、先ず補助記憶装置40
3内のファイルFL1〜FL5と停電フラグを主記憶装置に移
してから上記と同じ“ユニット復旧データ”パケットを
全ユニットについて形成し送信する。
すると、指定されたNAU530がそれを送信して高層ネッ
トワーク用ヘッドを外して低層ネットワーク510上へ送
り出し、対応する端末機のデータ伝送コントローラ551
がそのパケットを受信して、ユニットメモリ170,270ま
たは370内のコマンドレジスタCR2に「ユニット復旧デー
タ」なるメッセージを書き込み、受信データエリアRDA
には復旧データを書き込む(S4403〜S4405)。それをユ
ニットコントローラ190,251または351が読み取って、端
末機の動作を停止させるとともに、カードリーダ180,22
0,310には年月日と識別コードを与えて記憶させる(S44
06〜S4408)。パチンコ機では、動作停止命令を実行す
るときに遊技中であればカードリーダからカードを排出
させるようにしてもよい。
その後、ユニットコントローラ190,251または351が、
ユニットメモリ170,270,370内のコマンドレジスタCR1に
「ユニット復旧データ」メッセージを、また送信データ
エリアSADに受信した復旧データのうち稼動データを書
き込み、データ伝送コントローラ551がそれを読み取っ
て“ACK"パケットを形成し、ヘッド部LHDの次のデータ
フィールドの中に稼動データを入れて送信する(S4409,
S4410)。そして、そのパケットを受け取ったNAU530が
高層ネットワーク用ヘッドを頭に付けて送信し、管理装
置400がそれを受信すると稼動データ内の台番号からP
機ファイルFL4、発行機ファイルFL5または精算機ファイ
ルFL6を参照して相当する端末機の稼動データを読み出
してきて、受信した稼動データと比較する(S4411〜S44
3)。
その結果、内容が一致すると、リスタート処理S4501
へ移行する。
なお、このリスタート処理は、端末機に“リスター
ト”パケットを送信することを内容とするもので、この
実施例のシステムでは各端末機個々に対して行なうこと
も、端末機の種別(パチンコ機、発行機、精算機)ごと
に行なうこともできるようになっている。
以上説明したように上記実施例の遊技システムでは、
管理装置とパチンコ機等の端末機とをローカルネットワ
ークで接続し、パケット伝送で1秒に1回ずつ全端末機
の稼働データを収集してファイル内に格納するようにし
ているので、それらのデータを集計することで、いつで
もコンソールからの指示に従って管理装置のCRT表示画
面上に各端末機の稼働データや種々の営業データを表示
したり。プリンタやプリントアウトさせることが可能と
なる。さらに、実施例のシステムではカード方式を採用
し、各カードに関するデータをも収集しているので、管
理装置において各遊技客の持玉数を常に把握することが
可能となる。
すなわち、管理装置のCRT表示画面に表示されている
作業メニューを見て、表示メニュースイッチ428をオン
すると、表示可能な稼働データの種類を示すメニュー選
択画面(第30図参照)が表示される。ここで、テンキー
425を使って選択枝として「1」が入力されると、打止
台(パチンコ機)の番号および各台ごとの打止回数、出
玉数、アウト玉数、差数(回収玉数−出玉数)、持玉
数、売上額、遊技客数等のデータの一覧表が表示される
(第31図参照)。この画面は「RET」キー426で、10行ず
つスクロールアップ可能になっている。
一方、選択枝「2」が入力されると、特定台のデータ
表示画面に変わり、台番号を入力することによりその台
に関する稼働データが表示される(第32図参照)。
同図の画面の右端は稼働状態表示欄で、ここには、各
台ごとに、遊技状態を示す「遊」、フリー状態を示す
「空」、強制終了状態を示す「強」、中断中を示す
「断」、打止状態を示す「打」、異常発生を示す「異」
の文字のいずれかが表示される。
また、選択枝「3」が入力されると、パチンコ機の全
台に関する稼働データの一覧表が表示される(第33図参
照)。なお、第31図〜第33図の表示画面においては、差
数が負の場合、他のデータと異なる色(例えば赤)でそ
の数値を表示するようになっている。
一方、第30図のメニュー表示画面で選択枝「4」が入
力されると、出玉数が回収玉数よりも多いいわゆる「赤
字台」の台番号とその稼働データを表示する画面(第34
図参照)が、また選択枝「5」が入力されると、回収玉
数が出玉数よりも多いいわゆる「黒字台」の台番号とそ
の稼働データを表示する画面(第35図参照)がそれぞれ
表示される。この場合、CPUは、差数の「±」によって
赤字台と黒字台を判定してリストアップする。
さらに、選択枝「6」が入力されると、全発行機の台
番号と各機ごとの受入金額、預かり金額(発行カードの
総額)、払出金額(つり銭総額)、発行回数、モニタ情
報等の稼働データの一覧表が表示される(第36図参
照)。
なお、同画面のモニタ欄には、表4,表5に示すモニタ
情報に基づいて払出機の異常を示す「払異常」、つり銭
用の紙幣切れを示す「紙幣無」、紙幣の引抜きを示す
「紙幣抜」、紙幣詰まりを示す「紙幣詰」、紙幣の満杯
状態を示す「紙幣満」、白紙カード切れを示す「カー
無」、カードライタの異常を示す「カ異常」や通信異常
を示す「通異常」なる文字が表示される。
選択枝「7」が入力されると、全精算機の台番号と各
機ごとの精算金額、精算玉数、精算解数、モニタ情報等
の稼働データの一覧表が表示される(第37図参照)。
同画面のモニタ欄には、表15,表16に示すモニタ情報
に基づいて、紙幣払出機の異常を示す「払異常」、紙幣
切れを示す「紙幣無」、硬貨払出機の異常を示す「硬異
常」、硬貨切れを示す「硬貨無」、カードリーダの異常
を示す「カ異常」プリンタ異常を示す「印異常」、精算
機の異常を示す「機異常」や通信異常を示す「通異常」
なる文字が表示される。
選択枝「8」が入力されると、端末機の種類ごとの稼
働データの総計(例えば、パチンコ機については出玉数
とアウト球数、差数、持玉数の各合計、発行機について
は預り金額とカード発行枚数の各合計、精算機について
は精算金額と精算玉数と精算カード枚数の各合計)が表
示される(第38図参照)。
選択枝「9」が入力されると、特定カードのデータ表
示画面に変わり、カードの発行通し番号nを入力するこ
とにより、第39図に示すように、そのカードに関する現
在値と来歴データ(受付け端末の番号、残高すなわち持
玉への交換がなされていない金額、持玉数、時刻)が表
示される。また、そのカードが既に精算済みの場合に
は、現在値は0円、0個と表示され、第18行目に精算機
の台番号と精算時の未使用金額および持玉数が表示され
る。
選択枝「10」が入力されると、第40図に示すようなカ
ードの明細を表示する画面、すなわち開店後から現時点
までに発行したすべてのカードの発行通し番号と各々の
カードの残高、持玉数、所定端末番号等の稼動データの
一覧表およびそれらの全カードの稼動データの現時点で
の合計を表示する画面が表示される。しかもこの第40図
のカード明細表示画面では、表示の末尾に全カードの状
況をカード枚数で示すデータ表示欄LTR3が設けられてい
る。
選択枝「11」を入力すると、カード合計表示画面(第
41図参照)に変わり、全発行カードのカード枚数、残高
合計、持玉合計および遊技中、中断中、精算終了、フリ
ー状態、帰零、復活等の各状態ごとのカードの枚数がそ
れぞれ表示される。
選択枝「12」を入力すると、中断カードに関するデー
タ(残高、持玉数、中断した端末機の番号、中断時刻、
中断経過時間)をカード番号ごとに表示する画面(第42
図参照)に変わる。
上記画面のうち、打止台表示(第31図)、全台表示
(第33図)、赤字台表示(第34図)、黒字台表示(第35
図)、発行機データ表示(第36図)、精算機データ表示
(第37図)、特定カード表示(第39図)、カードデータ
明細表示(第40図)および中断カードデータ表示(第42
図)の各表示画面は、スクロールが可能にされており、
「RET」キー426を押すごとに例えば10行ずつスクロール
アップされる。しかも、本実施例のシステムでは、1秒
ごとに各端末機から稼動データを収集しており、上記各
画面表示中、表示データは収集データに応じて刻々と更
新される。
さらに、上記各処理実行中に、発行機200におけるカ
ード切れやつり銭切れ、打止台発生等の緊急情報を知ら
せる割込みが通信回線より入ってくると、各表示画面の
第19行目の割込み表示欄(第30図参照)に割込み表示を
行なう。
また、第30図〜第42図の各表示画面の第20行目には、
遊技店全体の営業統計を示す「売上」と「割数」、「稼
動率」および「打止台の数」に関するデータがタイマ割
込みによって表示されるようになっている。
次に、第30図〜第42図の画面表示中に、CRTクリアス
イッチ429がオンされると、作業メニューを表示するノ
ーマル表示画面に戻る。ここで印字メニュースイッチ43
0がオンされると、第43図の印字メニュー選択画面が表
示される。印字メニューの内容は表示メニューの内容と
全く同じであり、画面を見ながら各選択枝の番号をテン
キーを用いて入力すると、対応する稼動データの印字が
実行される。
各稼動データの印字が終了し、または印字メニュー選
択画面表示中に、コンソール上のCRTクリアスイッチが
オンされると、再び作業メニューを示すノーマル表示画
面に戻る。
また、上記各印字処理実行中に、通信回線から割込み
が入ってくると表示画面の割込み表示欄(第19行目)に
割込み表示を行なうとともに、第20行目にはタイマ割込
みによる営業統計データが表示される。
上記のごとく実施例のシステムでは、種々の営業デー
タをリアルタイムで表示したり印字することができる。
これとともに、選択枝「12」を選んで、画面上に中断カ
ードに関するデータ(第42図)を表示させ、その画面か
ら中断経過時間が必要以上に長くなっているカードの中
断端末の台番号を読み取り、中断中の遊技機に対して中
断解除指令を与えることで、その遊技機を他の遊技客の
ために開放させることも可能である。上記実施例のシス
テムでは例えば次のようにして中断台を開放することが
できる。すなわち、先ず中断カードデータを示す第42図
の画面を呼び出して中断中の台番号を読み取ってから、
コンソール上のCRTクリアスイッチ429を押して作業メニ
ュー表示画面に戻し、ここで強制終了スイッチ434を押
して中断中の遊技機の台番号を入力してこれを一旦強制
終了させた後、中断終了解除スイッチ435を押してその
遊技機を動作状態にする。これによって、中断状態が解
除される。なお、上記の場合、中断中の遊技台に強制終
了をかけたとき、管理装置のカードファイル内の当該中
断カードのカード状態を「中断中」から「フリー」に変
更してやれば、当該遊技客はそのカードを使って他の遊
技機で遊技を行なうことができるようになる。
強制終了スイッチを使って中断台を解除させるように
する代わりに、コンソール上に中断終了スイッチを設け
るようにしてもよい。
さらに、上記実施例では中断カードに関するデータ表
示用画面(第42図)を用意して、中断台と中断経過時間
を表示できるようにしているが、中断カードデータの代
わりに中断台に関するデータ表示用画面を用意し、そこ
にカードファイルから読み出した中断開始時刻と経過時
間を表示させるようにしてもよい。
なお、上記実施例においては、管理装置によってカー
ド発行機および遊技機、カード精算機の稼働データを収
集するようにしているが、これ以外に例えば制御ユニッ
ト160もパチンコ機とは別個の端末機とみなしてその稼
働データ(例えば売上金額すなわちカード未使用金額か
ら持玉への変換量、変換回数等)を収集するようにして
も良い。また、実施例では定時データ収集を1秒に1回
行なうようにしているが、周期はそれに限定されるもの
でなく、もっと長い例えば分単位等で行なうようにして
も良い。さらに、上記実施例では、カード発行機で記憶
媒体としてのカードにカード番号を付与し、このカード
番号を用いて管理装置でカードのデータを管理し遊技機
からの要求によりこのデータを送信して遊技を可能なら
しめるようにしているが、カード自身にデータを記憶さ
せたカードを発行するように構成したカード発行装置や
管理装置からデータを送信してカードを発行させる代わ
りに発行装置自身が単独で判断してカードを発行するよ
うに構成した遊技設備に適用することもできる。また、
上記実施例では、遊技機の一例として封入球循環方式の
パチンコ遊技機を備えた遊技設備に適用した場合につい
て説明したが、この発明はそれに限定されるものでな
く、例えばカードの有する有価データを各遊技機で実球
に変換してそれを遊技機前面の供給皿から1個宛遊技機
内部に供給して遊技を行うように構成された遊技機を備
えた遊技設備その他記憶媒体により遊技を行なうもの、
又は記憶媒体を使用しない遊技機を備えた遊技設備等で
あれば、どのような構成の遊技機(パチンコ遊技機以外
の遊技機を含む)を備えた遊技設備においても適用する
ことができる。
[発明の効果] この発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技装置
と、これらの遊技装置の稼動データを収集可能な管理装
置とを備え、該管理装置と上記遊技装置とが通信可能に
接続されてなる遊技設備において、上記管理装置と上記
遊技装置との間には、複数の遊技装置に対応された中継
制御装置が介在され、上記遊技装置と上記中継制御装置
との間は第1伝送手段により接続され、上記管理装置と
上記中継制御装置との間は上記第1伝送手段よりも高速
通信可能な第2伝送手段により接続されるとともに、上
記遊技装置は、アトランダムに発生する複数の稼働デー
タを送信するデータ送信手段を備え、上記中継制御装置
は、上記各遊技装置においてアトランダムに発生する複
数の稼働データを一旦集約的に受信して所要の処理を行
い上記管理装置が有意な情報として把握可能に上記管理
装置へ転送する集約転送手段と、上記管理装置からの出
力信号を各遊技装置へ分配する分配転送手段とを備え、
上記管理装置は、上記各遊技装置から各々の稼働データ
を周期的に収集し、記憶装置内に格納する定時データ収
集手段を備えるようにしたので、管理装置と遊技装置と
の間に中継制御装置が介在されるため、各遊技装置から
の稼働データの収集を正確かつ高速に行なうことがで
き、しかも管理装置の負担を軽減することができるとい
う効果がある。特に、管理装置と中継制御装置との間は
遊技装置と中継制御装置との間を接続する第1伝送手段
よりも高速通信可能な第2伝送手段により接続されてい
るので、中継制御装置が複数の遊技装置から集約的に受
信した多量の稼動データを管理装置へ短時間で転送する
ことが可能である。また、営業中においても遊技店の経
営者あるいは係員は所望のときに営業データを見ること
も可能となるので現状の営業状況を正確に把握すること
ができるとともに、遊技店の省力化を図ることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図、 第2図(A),(B)は本発明に係るシステムに使用さ
れるカードの構成を示す正面図および背面図、 第3図は本発明に係るシステムに使用されるカード発行
機の構成例を示す正面図、 第4図はカードリーダの構成例を示すもので、(A)は
発行機用、(B)はパチンコ機用、(C)は精算機用そ
して(D)は管理装置用のカードリーダの概略構成図、 第5図はカード発行機の制御系の構成例を示すブロック
図、 第6図(A)はパチンコ機の構成例を示す正面図、 第6図(B)はパチンコ機の制御ユニットの構成例を示
す斜視図、 第7図はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面図、 第8図はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す背面図、 第9図(A)は封入球循環装置の玉抜き部の詳細を示す
拡大図、 第9図(B)は封入球循環装置の玉送り部の詳細を示す
斜視図、 第10図はパチンコ機全体の制御系の構成例を示すブロッ
ク図、 第11図はパチンコ機の制御装置の構成例を示すブロック
図、 第12図は精算機の構成例を示す正面図、 第13図は精算機の制御系の構成例を示すブロック図、 第14図は管理装置全体の構成例を示す斜視図、 第15図は管理装置自身のシステム構成例を示すブロック
図、 第16図は管理装置のコンソールの構成例を示すもので、
(A)は平面図、(B)は背面図、 第17図は本発明の遊技システム内でのカードの状態遷移
を示す説明図、 第18図は本発明の遊技システムにおける伝送系の構成例
を示すブロック図、 第19図は各端末機のユニットコントローラと伝送路(ネ
ットワーク)との間のデータ送受信の制御を行なう制御
ユニットの構成例を示すブロック図、 第20図はネットワーク上でのデータ転送制御を行なうNA
U(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示すブ
ロック図、 第21図〜第24図はネットワークにおいて使用される代表
的なパケットの構成例を示すもので、 第21図はパチンコ機に対する“定時データ要求”パケッ
トとその応答パケットの構成例、 第22図は、発行機に対する“定時データ要求”パケット
とその応答パケットの構成図、 第23図は、精算機に対する“定時データ要求”パケット
とその応答パケットの構成図、 第24図は“回線テスト”パケットの構成図、 第25図は管理装置による各端末機の初期化およびネット
ワークの回線テストの手順を示すシステムフローチャー
ト、 第26図(A)は管理装置における伝送アドレスファイル
の作成手順を示すシステムフローチャート、 第26図(B)は“テーブル要求”パケットに対する応答
パケットの構成図、 第27図は管理装置による各端末機への初期値設定の手順
を示すシステムフローチャート、 第28図は管理装置による各端末機からの定時データ収集
の手順を示すシステムフローチャート、 第29図は管理装置が端末機から収集したデータの異常を
検出した場合のデータ復旧処理手順を示すシステムフロ
ーチャート、 第30図は管理装置における表示メニュー選択用画面の構
成例を示す表示画面構成図、 第31図は管理装置における打止台に関するデータ表示用
画面の構成例を示す表示画面構成図、 第32図は管理装置における特定遊技台に関するデータ表
示用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第33図は管理装置における全遊技台に関するデータ表示
用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第34図は管理装置における赤字遊技台に関するデータ表
示用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第35図は管理装置における黒字台に関するデータ表示用
画面の構成例を示す表示画面構成図、 第36図は管理装置における全発行機に関するデータ表示
用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第37図は管理装置における全精算機に関するデータ表示
用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第38図は管理装置における遊技店全体の営業データ表示
用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第39図は管理装置における特定カードのデータ表示用画
面の構成例を示す表示画面構成図、 第40図は管理装置における発行済の全カードに関するデ
ータ明細表示用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第41図は管理装置における発行済の全カードのデータの
合計表示用画面の構成例を示す表示画面構成図、 第42図は中断中のカードに関するデータ表示用画面の構
成例を示す表示画面構成図、 第43図は印字メニュー選択用画面の構成例を示す画面構
成図である。 100……パチンコ機、110……遊技機本体、120……封入
球循環装置、160……制御ユニット、170……ユニットメ
モリ、180……カードリーダ、190……ユニットコントロ
ーラ、200……カード発行機、210……紙幣識別機、220
……カードライタ、230……残金払出器、250……制御ユ
ニット、300……精算機、310……カードリーダ、320…
…紙幣払出器、330……プリンタ、350……制御ユニッ
ト、400……管理装置、510……低層ネットワーク、520
……高層ネットワーク、530……NAU(ネットワーク・ア
ダプタ・ユニット)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技媒体を用いて遊技を行う遊技装置と、
    これらの遊技装置の稼動データを収集可能な管理装置と
    を備え、該管理装置と上記遊技装置とが通信可能に接続
    されてなる遊技設備において、 上記管理装置と上記遊技装置との間には、複数の遊技装
    置に対応された中継制御装置が介在され、 上記遊技装置と上記中継制御装置との間は第1伝送手段
    により接続され、上記管理装置と上記中継制御装置との
    間は上記第1伝送手段よりも高速通信可能な第2伝送手
    段により接続されるとともに、 上記遊技装置は、アトランダムに発生する複数の稼働デ
    ータを送信するデータ送信手段を備え、 上記中継制御装置は、上記各遊技装置においてアトラン
    ダムに発生する複数の稼働データを一旦集約的に受信し
    て所要の処理を行い上記管理装置が有意な情報として把
    握可能に上記管理装置へ転送する集約転送手段と、上記
    管理装置からの出力信号を各遊技装置へ分配する分配転
    送手段とを備え、 上記管理装置は、上記各遊技装置から各々の稼働データ
    を周期的に収集し、記憶装置内に格納する定時データ収
    集手段を備えたことを特徴とする遊技設備。
JP63134819A 1988-05-31 1988-05-31 遊技設備 Expired - Lifetime JP2671997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63134819A JP2671997B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 遊技設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63134819A JP2671997B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 遊技設備

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13427195A Division JP2614994B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 記憶媒体式遊技設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01303176A JPH01303176A (ja) 1989-12-07
JP2671997B2 true JP2671997B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=15137222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63134819A Expired - Lifetime JP2671997B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 遊技設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2671997B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2532433Y2 (ja) * 1991-12-13 1997-04-16 株式会社竹屋 パチンコ機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52143131A (en) * 1976-05-24 1977-11-29 Sankyo Giken Kk Playing machine control system
JPH069628B2 (ja) * 1983-04-19 1994-02-09 株式会社三共 弾球遊技機の集中管理装置
JPS62122682U (ja) * 1986-01-28 1987-08-04

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01303176A (ja) 1989-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2696531B2 (ja) 遊技用記憶媒体
JP2663147B2 (ja) 記憶媒体式遊技設備
JP2671997B2 (ja) 遊技設備
JP2614994B2 (ja) 記憶媒体式遊技設備
JP2688701B2 (ja) 遊技設備
JP2671996B2 (ja) 遊技設備
JP2779606B2 (ja) 遊技設備
JP2616957B2 (ja) 遊技用記憶媒体発行装置
JP2838405B2 (ja) 遊技設備
JP2724463B2 (ja) 遊技用記憶媒体発行装置
JP2651823B2 (ja) 記憶媒体式遊技設備
JP2709390B2 (ja) 遊技設備
JP2663120B2 (ja) 記憶媒体管理方法
JP2748107B2 (ja) 遊技用記憶媒体
JP2766980B2 (ja) 遊技機
JP2688738B2 (ja) 記憶媒体式遊技設備
JP2663243B2 (ja) 記憶媒体式遊技設備
KR910006688B1 (ko) 게임 시스템
JP2728630B2 (ja) 遊技設備
JP2753807B2 (ja) 遊技設備
JP2753806B2 (ja) 遊技設備
JP2779592B2 (ja) 遊技設備
JP2791939B2 (ja) 記憶媒体精算装置
JPH07132177A (ja) 記憶媒体式遊技装置およびこれを備えた遊技設備
JPH0857141A (ja) 遊技設備

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term