JP2954546B2 - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP2954546B2
JP2954546B2 JP9055071A JP5507197A JP2954546B2 JP 2954546 B2 JP2954546 B2 JP 2954546B2 JP 9055071 A JP9055071 A JP 9055071A JP 5507197 A JP5507197 A JP 5507197A JP 2954546 B2 JP2954546 B2 JP 2954546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機あるいは
アレンジボール、スロットマシーン等を用いて遊技を提
供する遊技装置に関し、特に、記憶媒体が記憶媒体処理
装置に挿入されることに関連して遊技が実行可能にされ
る遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カード状の記憶媒体を媒介として
遊技を行うようにしたカード式のパチンコ遊技装置を備
えた遊技システムが提唱されている。カード方式には、
カードに金額情報を記憶して、該金額情報から遊技を実
行可能な実球へ変換する方式と、カードに記憶された金
額情報や持玉数データに基づいて封入された遊技球によ
り遊技を行う封入球方式などがある。
【0003】
【0004】また、カード式の遊技システムには、カー
ドの購入の際にコード番号だけを記憶したカードを発行
し、金額情報あるいは持玉数データは集中管理装置に記
憶し、カードをパチンコ遊技装置に挿入することによっ
て記憶された金額情報や持玉数データを呼びだして遊技
を行えるようにするものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カード式遊技システムはいずれの方式にあってもカード
による遊技が可能であるのは発行されたカードに最初に
付与された金額情報あるいは持玉数データが「0」にな
るまでであり、金額情報や持玉数データが「0」になる
とカードは無効とされていた。つまり従来のカードシス
テムにおけるカードは使い捨て方式であった。 そのた
め、カードのコストが高くなり無駄の多いシステムであ
るといった問題点があった。また、無効となったカード
が遊技店内に散乱して美観を損ねたり、店員による清
掃、回収作業が必要となって人件費が嵩むとともに、カ
ードの発行枚数も多くなり資源の無駄使いを招くという
問題点があることが明らかになった。
【0006】更に、カードの金額情報や持玉数データが
「0」となった場合には、再度カード発行装置でカード
を購入する必要がある。即ち、遊技していた遊技装置か
ら一旦席を外して遊技店内に設置されているカード発行
装置まで移動しなければならないため、遊技者に対して
煩わしさを与えるものであった。また、遊技店にはカー
ド発行装置が1台か2台程度しか設置されていないた
め、遊技店の開店時や混雑時などのカード発行装置に購
入者が殺到する時には、遊技者は購入待ちをしなければ
ならないため、遊技者に対して不満を与えてしまうもの
であった。
【0007】この発明は上記のような背景の下になされ
たもので、その目的とするところは、金額情報がゼロに
なったカードの再使用を可能とし、それによって無効と
なったカードの錯乱による美観の低下およびそれを回収
する作業を回避できるとともに、資源の無駄使いを防止
できるようにし、また、カードの金額情報がゼロとなっ
ても席を立ってカードを購入しに行く必要がなく、遊技
装置に居ながらにして追加購入できるようにした遊技装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、遊技媒体(例えば、カードCD)が記憶媒
体処理装置(例えば、カードリーダ120)に挿入され
ることに関連して遊技が実行可能にされる遊技装置(例
えば、パチンコ機100)において、上記記憶媒体処理
装置に挿入された記憶媒体の保有する有価価値に相当す
る有価データを記憶可能な有価データ記憶手段(例えば
内部メモリ181等)と、上記記憶媒体処理装置に挿入
された記憶媒体の保有する有価価値を表示可能な有価価
値表示手段(例えば、金額表示器111)と、上記有価
データ記憶手段に記憶された有価データから遊技を実行
可能な遊技価値への変換指令を与えるための変換指令手
段(例えば、変換スイッチ113)と、貨幣を受け入れ
可能な貨幣受入手段(例えば、紙幣投入口152)と、
上記貨幣受入手段から受け入れられた貨幣の真偽を識別
可能な貨幣識別手段(例えば、紙幣識別装置157)
と、上記貨幣識別手段により真正と識別された貨幣の価
値に相当する有価データに基づいて、上記記憶媒体の保
有する有価データを更新する有価データ更新手段(例え
ば、ユニット制御装置180、カードリーダ制御装置1
88等)と、を備えたことを特徴とする遊技装置。ま
た、上記遊技装置において、上記有価データ更新手段に
より更新された有価データを、外部装置に対して送信可
能なデータ送信手段を備えても良い。また、当該遊技装
置は、遊技を実行可能な主遊技装置(例えば、パチンコ
機)と少なくとも上記貨幣受入手段および貨幣識別手段
を各々備えた補助遊技装置(例えば、図16の追加購入
装置150)と、により別体で構成されていても良い。
【0009】上記した手段によれば、記憶媒体としての
カードの金額情報がゼロとなったとしても、貨幣を投入
すれば有価データ更新手段により、該貨幣の価値に相当
する有価データに基づいて上記記憶媒体の保有する有価
データが更新されるため、カードがリサイクルされるこ
ととなり、無効となった使用済みカードの散乱による美
観の低下およびそれを回収する作業を回避できるととも
に、1枚のカードの使用期間が長くなってカードの総発
行枚数を減らすことができ、トータルのカード発行コス
トを下げかつ資源の無駄使いを防止することができる。
更に、遊技者はカードの追加購入のために席を離れる必
要が無く遊技装置に居ながらにしてカードの金額情報を
更新できるようになり、追加購入に対する煩わしさを無
くして、遊技者の不満のない遊技環境を提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1にはカード運用システム(ネ
ットワーク)の一実施例としての概略構成が示されてい
る。
【0011】すなわち、このシステムは、全国を複数の
ブロックに分割し、各ブロックごとにその地区の全遊技
店HALLを管理する中継局としての地区管理センタB
MCをそれぞれ設置して、その地区管理センタBMCと
その傘下の各遊技店HALLとを公衆電話回線もしくは
専用回線にて接続するとともに、各地区管理センタBM
Cをカード発行主体たるカード管理センタとしての中央
管理センタCNTにそれぞれ接続してある。
【0012】各地区管理センタBMCのデータ処理装置
470は、各遊技店の管理装置と接続されており、各カ
ード発行機でカードの発行(購入)や追加購入が行なわ
れると、記憶媒体としてのカードの番号と金額を受信し
て日付データとともに中央管理センタCNTへ送信する
とともに、1日の営業終了後に各遊技店から売上請求が
あるとそれを中央管理センタCNTへ送信する。
【0013】中央管理センタCNTのデータ処理装置4
50は“カード発行”または“追加購入”を受信すると
発行カードファイルを検索してカード番号と遊技店番号
を照合してからファイル内のカードデータを更新すると
ともに、発行カードファイルを検索してファイル内の金
額と請求のあったカードの売上げ金額とを照合して利用
代金を決定し、各ホールごとの利用代金ファイルを作成
する。また、カードに残金があればカードファイル内の
データを更新する。
【0014】この実施例のシステムにおけるカードの運
用方法は、先ず中央管理センタCNTが金額の固定され
たカード(例えば1000円、5000円、10000
円等)を発行し、各遊技店が中央管理センタからカード
をまとめて購入し、自己の店内に配置されている各発行
機にカードを補給し、実際にカードが購入された時点で
中央管理センタに報告する。そして、各遊技店は1日ま
たは1月ごとにカード発行機による発行額および付加可
能有価データ発生手段を構成する追加購入装置における
購入金額と全遊技機における売上げ高を算出してセンタ
に報告する。すると中央管理センタCNTは売上げに応
じて支払額を決定し、利用代金ファイルに基づいて金融
機関のネットワークを介して指定口座に振込みを行なっ
たり、引出しを行なうことによって遊技店間の売上げの
調整を図るようになっている。
【0015】図2にはプリペードカード方式を採用した
場合の各遊技店におけるカード式遊技システムの構成例
を示す。
【0016】この実施例のパチンコ遊技システムは、遊
技装置としてのパチンコ機100と、中央管理センタC
NTより購入したカードCDを発行するカード発行機2
00と、遊技の結果得られた賞品球を精算するためのカ
ード精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と
各端末機を有機的に結合する光ファイバーケーブル等か
ら成るデータ伝送路500とからなり、これらによっ
て、有機的結合体が構成される。尚、データ伝送路(光
ファイバー等)500を使用することなく、光通信を利
用してパチンコ機100、カード発行機200、カード
精算機300と管理装置400との間でデータの送受信
を行なうことも可能であり、光通信を利用した場合には
煩雑な配線が不必要となり、配線接続等の手間が省かれ
るので、遊技店内をすっきりさせることができ、保守、
管理を容易にすることができる。図2の遊技システム
は、上記カードCDによってのみ介入が可能とされ、か
つ互いに接続されたシステムによってのみカードの運用
とその有価データの変換が可能となっている。そのた
め、システムの各構成要素たる遊技装置としてのパチン
コ機100、カード発行機200、カード精算機300
および管理装置400には、それぞれカードリーダ(こ
の明細書では、カードの磁気面への書込みを行うものも
カードリーダと称する)が設けられているとともに、カ
ードの情報および各端末機の情報は、管理装置400の
記憶装置内にファイルの形で記憶されるようになってい
る。
【0017】次に、本発明に係る遊技用記憶媒体として
のカードについて説明する。
【0018】本実施例に係るカードCDは、例えば図3
に示すように、購入金額等が印刷される金額表示部PR
Tがカードの中央にカードの長手方向に沿って設けられ
ている。
【0019】この金額表示部PRTのすぐ上には、カー
ドの増減要素情報としての残金と持玉数を数字に対応し
た形態で記憶し表示する表示手段としての可変表示部D
SPが設けられている。
【0020】一方、カードの中央よりやや下方の位置に
は、前端から後端まで帯状の磁性材が塗布された磁気記
録部MGが設けられている。この磁気記録部MGにはカ
ード番号や未使用金額(発行時は購入金額と一致)およ
び持玉数、カード限度額、セキュリティコード等が記録
される。
【0021】さらに、この実施例のカードでは、磁気記
録部MGの下方に人間の目では識別できないが光学セン
サや磁気センサ等によって読取り可能な特殊マークが付
されたセキュリティ記憶部SCTが設けられている。こ
のセキュリティマークは、表面の有色コーティング層の
下に設けたり、表面に印刷された図柄の中に目立たない
ようにひそませることにより、隠匿されている。
【0022】上記可変表示部DSPは、例えば図4の
(A)〜(C)に示すような構造にすることによって安
価に実現することができる。すなわち、非磁性材料中に
磁性体粒子10を分散させてなる基板11と同じく磁性
体粒子10を分散させてなるアクリル等の透明板12を
隔壁13aで仕切られた図4の(B),(C)のような
ハニカム構造のスペーサ13を介して対向させ、その間
隙内に鉄粉等の有色磁性粉末15を混入させた高粘度液
体14を封入しておく。高粘度液体14としては経年変
化の少ない例えばシリコーン油等を用い、これに酸化チ
タン等の有色粒子16を分散させることで白濁させて不
透明液とするとよい。
【0023】上記構造の可変表示部DSPは、基板11
の下方より磁石等を近付けて高粘度液体14中の磁性粉
末15を図4の(B)のように下方へ移動させておく
と、透明板12の表面は白色となって未表示状態とな
る。一方、表示を行なわせたいときには、多数の微小電
磁石が7セグメント状あるいはドットマトリックス状も
しくは直線状に配置されてなる書込み用ヘッドを近付け
所定の微小電磁石にのみ電流を流してやる。すると、励
磁された微小電磁石の磁力によって高粘度液体14中の
磁性粉末15が表面に吸着されて透明板12の裏面に着
床する。そして、書込み用ヘッドを離すと、磁性粉末が
吸着された部分のみ黒色のドットが浮き上がり、数字や
文字が表示されるようになる。基板11と透明板12と
の間には高粘度液体14が封入されているため、磁性粉
末15は容易に移動することができず長時間放置した後
でも表示が消滅しない。しかも磁性粉末15を混入した
高粘度液体14をハニカム構造のスペーサ13の間隙に
封入しているので、磁性粉末の横方向への移動を阻止
し、表示のムラを防止することができる。
【0024】なお、表示を書き直したいときは、一旦基
板11の裏面に大きな磁石を近付けて表面側に浮遊した
磁性粉末15を裏面側に移動させて消去を行なった後、
改めて透明板12の表面に書込み用ヘッドを近付けてや
ればよい。書込み用ヘッドが直線状に配置された微小磁
石からなる場合にはヘッドまたはカードを移動させるこ
とで順次吸着を行なって表示を出現させることができ
る。
【0025】図5および図6に上記カード発行機200
の構成例を示す。
【0026】この実施例のカード発行機200は、カー
ド購入のための紙幣を識別する紙幣識別装置210と、
投入紙幣に対応した金額のカードを選択し、カードに発
行日を印字して発行する発行装置700と、つり銭とし
ての紙幣を払出するための紙幣払出装置230と、各種
表示器221〜225およびカード発行機200全体の
制御および管理装置400との間のデータ交信を行なう
ユニット制御装置280等により構成されている。
【0027】上記紙幣識別装置210に対応して、開閉
自在な前面パネル201には紙幣挿入口211と、購入
選択スイッチ群212および金額表示器213が設けら
れている。従って、遊技客は、先ず紙幣挿入口211よ
り紙幣を投入すると、金額表示器213に投入金額が表
示される。そして、購入選択スイッチ群212の中から
所望の購入金額に対応するスイッチを押圧することによ
り、所望の購入金額に相当するカードが上記発行装置7
00のカード排出口202より発行される。また、上記
購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型スイッ
チで構成されており、紙幣が投入されるとその投入金額
の範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら3つ、5千
円なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯されるように
なっている。
【0028】カード発行機200の紙幣挿入口211よ
り紙幣が挿入され、購入選択スイッチ212により購入
金額が決定されて残金が生じたときに、それを払い戻す
ための紙幣払出装置230は、紙幣をストックしておく
紙幣タンクを備えており、残金に相当する紙幣を前面パ
ネル201に設けられた紙幣払出口232より排出する
ように構成されている。
【0029】また、上記カード発行機200の前面パネ
ル201には、カード発行可能な状態にあることを示す
発行中ランプ221、カード発行不能状態を示す発行中
止ランプ222、紙幣挿入口211への紙幣の受付の可
否を示す紙幣挿入表示器223、カードの発行状態を知
らせるカード発行表示器224、残金の払出状態を知ら
せる紙幣払出表示器225が設けられている。
【0030】さらに、この実施例のカード発行機200
には、遊技店に設置される複数(数10台)の発行機の
各々を区別して、特定のカードを発行した発行機を管理
装置400において把握できるようにするため台番号設
定器205が内部に設けられており、この設定器205
により設定された台番号は管理装置400に送られて、
データ通信の際の伝送アドレスの生成および各発行機ご
とのデータファイルの作成に供される。
【0031】一方、発行装置700は、複数のカードタ
ンク701内に金額ごとにストックされているカードを
選択して1枚ずつ取り出して、印字装置で発行年月日を
印字するとともに、発行済みを示す発行穴を開けて前面
パネル201に設けられたカード発行口202より排出
する。発行時に発行穴を開ける目的は、発行機が発行し
たカードのみ有効カードとするためであり、その他に
は、発行時に磁気面に特定コードを追加書込みさせるよ
うな方法も考えられる。なお、発行したカードに関する
情報は管理装置400内のファイルに記録するようにな
っている。
【0032】図7にカード精算機300の構成例を示
す。
【0033】この実施例のカード精算機300は、挿入
されたカードCDの磁気記録部に記録されたカード番号
および金額、持玉数等の読み取りを行なうカードリーダ
と、遊技により獲得した持玉数を印刷したレシートを発
行するプリンタと、各種表示器303,304,34
1,342およびカード精算機300全体の制御を行な
うユニット制御装置等により構成されている。
【0034】このカード精算機300は上面パネル30
1が上下方向回動可能に構成され、上記カードリーダ1
20に対応して、上面パネル301の前端にはカード挿
入口302が、また上面パネル301の上面には、獲得
した賞球数(持玉数)を表示する玉数表示器303およ
び賞品球を換金する場合の金額を表示する金額表示器3
04が設けられている。しかも、この実施例のカード精
算機300はパチンコ店に設置されるカウンタを構成で
きるように上面がフラットに形成され、かつ玉数表示器
303と金額表示器304が2組設けられており、その
うち一つは前方に傾斜して遊技客にとって読み取り易
く、他方は後方に傾斜してカウンタ内側の係員にとって
読み取り易いようになっている。また、上面パネル30
1の上面後方寄りには、上記表示器の表示を「0」にク
リアする表示リセットスイッチ305が設けられてい
る。遊技客が、先ずカード挿入口302よりカードを投
入すると、カード精算機300内のカードリーダがカー
ドCDの磁気面に記録されているカード番号、金額およ
び玉数を読み取って、玉数表示器303に獲得玉数を表
示させ、カード番号を管理装置に送ってファイルを確認
してからプリンタにより未使用金額と獲得玉数および来
歴データ等を印字したレシートを発行する。また、精算
後のカードの残金がゼロのときは内部のカード回収タン
ク内に没収する。
【0035】また、この実施例のカード精算機300
は、賞品球を換金したり未使用金額を精算できるように
するため紙幣を払い出す紙幣払出器と100円硬貨を払
い出す硬貨払出器を内蔵し、紙幣払出器に対応して前面
パネル306には紙幣排出口322が、また硬貨払出器
に対応して硬貨払出口326が設けられている。ただ
し、これらの装置は必ずしも設ける必要はなく、未使用
金の精算はできないようにしてもよい。残金のあるカー
ドは翌日以降、しかも他の遊技店でも使用できるからで
ある。
【0036】さらに、上記カード精算機300の上面パ
ネル301の上面には、カード精算中であることを示す
精算中ランプ341、カード精算不能状態を示す精算中
止ランプ342が設けられている。
【0037】一方、上記システムを構成する遊技装置の
一例としてのパチンコ機は封入球循環方式とされてお
り、各パチンコ機100には、図8に示すように記憶媒
体読取装置としてのカードリーダ120と持玉の量をア
ナログ的に表示するための表示ランプ105がパチンコ
機100の上部に、また、カードによる遊技の終了、遊
技権利としての持玉への変換等の指令を与える操作パネ
ル110と追加購入装置150がパチンコ機の下部にそ
れぞれ設けられている。また、追加購入装置150に対
応してパチンコ機の前面下部には、カードの残金がゼロ
になったとき点灯されて追加購入を促す追加購入ランプ
106が設けられている。さらに、各パチンコ機100
の内部には、封入球循環装置と封入球を一個ずつ遊技領
域内に発射する打球発射装置が配置され、前面下部には
その操作ダイヤル104が設けられており、また、操作
ダイヤル104の上方には、前記カードを使用した遊技
開始の手続きを可能にするための有価価値情報表示手段
を構成する金額表示器111、増減要素表示装置を構成
する玉数表示器112、変換指令手段としての変換スイ
ッチ113、中断スイッチ114、終了スイッチ11
5、遊技状態表示器116等を備えた操作パネル110
が設けられている。パチンコ遊技盤前面の遊技領域の構
成は従来のものと同じである。変換指令手段としての変
換スイッチ113は、上記カードリーダ120へのカー
ドの挿入を前提としてカードの有する増減要素情報とし
ての金額の範囲内で、200円等の単位でこれを遊技球
に変換するための指示スイッチで、変換された遊技球が
増減要素情報としての持玉数となる。カードの残り金額
は、100円を1単位とする度数で金額表示器111に
表示されるとともに、変換された持玉数は玉数表示器1
12に表示され、打球発射装置により遊技球が一つ発射
されるごとに持玉数が一つ減算され、入賞球が発生する
と賞品玉数の分だけ加算表示される。終了スイッチ11
5は遊技者が遊技を終了させたくなったとき(遊技台を
変更したい場合を含む)にいつでもこれをオンさせるこ
とで、使用中のカードをカードリーダ120より排出さ
せることができる。そのとき、カードリーダ120はそ
の時点での遊技客の残金額と持玉数(購入玉と獲得球の
和)を、カードの可変表示部DSPに表示させ、かつカ
ードの磁気記録部MGに記録してからカードを排出す
る。また、中断スイッチ114は、遊技者が現在遊技中
の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩のため一
時的に遊技を中断させるために使用するスイッチで、こ
のスイッチが操作されると、カードリーダ120は一旦
カードを排出して再び同一カードが挿入されるまで待機
状態となり、その間他のカードを受け付けないようにな
る。このときには残り金額と持玉数をカードに表示およ
び記録して排出する。なお、上記各スイッチのうち変換
スイッチ113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」にな
ると変換スイッチ113内のランプが点滅される。
【0038】図9には、情報を読み取りおよび書き込み
可能な記憶媒体処理装置としてのカードリーダ120の
構成例が示されている。
【0039】カードリーダ120の一端(図では右端)
には、記憶媒体挿入口としてのカード挿排口121が設
けられ、その近傍にカードの端部を検出する光電式の挿
入検出センサ131が配設されている。
【0040】また、カード挿排口121に対応してカー
ドリーダ内部にカード走行路123が設けられ、このカ
ード走行路123に沿つて搬送ローラ124,125お
よび搬送モータ126が配設されている。そして、上記
搬送ローラ124,125および搬送モータ126間に
は搬送ベルト127が捲回されている。さらに、上記カ
ード走行路123の終端(図では左端)にはカードの反
転位置検出用センサ132が、またカード走行路123
の途中すなわち搬送ローラ124と125との間には、
カードに設けられたセキュリティマークを読み取るため
のセンサ135とカードに設けられた磁気記録部MGの
データを読み取ったり書き込んだりする磁気ヘッド13
6が配設されている。この磁気ヘッド136の隣には、
カードに設けられた可変表示部DSPへの書込を行なう
書き込み手段としての磁性体定着装置140と可変表示
部DSPの表示の消去を行なう書き込み手段の一部を構
成する磁性体遊離装置139とが走行路123を挾んで
互いに対向するように配置されている。
【0041】上記カードリーダ120はカード挿排口1
21にカードが挿入されると、挿入検出センサ131が
カードの端部を出し、その検出信号に基づいてパルスモ
ータからなる搬送モータ126が駆動され、搬送ベルト
127を介して搬送ローラ124,125が回転され
る。すると、カードが走行路123に沿って搬送され、
カードリーダ内に取り込まれる。搬送モータ126には
回転角を検出するためのエンコーダ133と回転位置検
出センサ134が設けられており、所定量だけカードを
搬送するとモータが停止される。
【0042】上記磁性体定着装置140は、例えば図1
0の(B)に示すように、細長い鉄芯(コア)141の
廻りにコイル142が捲回されてなる微小ソレノイドS
1〜S7が、図10の(A)のように7セグメント状に
配置されてなるヘッド143を有し、所定のソレノイド
に選択的に電流を流すことで、カードの可変表示部DS
P内に遊離している磁性粉末を表面に吸着して、任意の
数字を表示できるようになっている。磁性体定着装置1
40は上記のようなヘッド143を表示桁数分だけ備え
て一度に全桁の書込を行なってもよいし、ヘッド143
を一つだけ備え、カードを間歇送りして1桁ずつ順番に
書き込んでいくようにしてもよい。
【0043】更に、書き込み手段としての磁性体定着装
置140は、カードCDに所定の数値等を書き込めるも
のであれば、どの様な構成のものであっても良い。磁性
体遊離装置139は、図10の(B)のヘッド143と
同程度の大きさのコアの廻りにコイルを捲回することで
構成することができる。なお、前記カードリーダ120
は、本実施例においては、パチンコ機100と一体型と
して説明したが、これに限定されるものではなく、カー
ドリーダ120を別体として設け、パチンコ機100の
近傍にパチンコ機100と1対1でカードリーダ120
を有するカードリーダユニット等を対応させて、パチン
コ機100とカードリーダユニットによって遊技装置を
構成する場合であっても良い。
【0044】図11には、パチンコ機100の下部に設
けられている上記追加購入装置150の構成例が示され
ている。
【0045】この実施例の追加購入装置150は、取付
基板151の前面に、貨幣受入手段としての紙幣投入口
152と、貨幣受入部としての硬貨投入口153と、金
額表示器154と、購入スイッチボタン155と、硬貨
返却口156とが設けられている。一方、上記紙幣投入
口152に対応して取付基板151の裏面に搬送手段と
光学センサと識別手段とからなる貨幣識別手段としての
紙幣識別装置157が設けられている。
【0046】また、硬貨投入口153に対応して取付基
板151の裏面に、投入口開閉手段と硬貨選別機構と硬
貨検出器とからなる硬貨検出装置158が設けられてい
る。さらに、取付基板151の裏面には、上記紙幣識別
装置157や硬貨検出装置158からの検出信号に基づ
いて投入金額(合計)を算出して、100円を1単位と
する度数を上記金額表示器154に表示させる付加可能
有価データ発生手段としての追加購入制御装置159が
設けられている。また、購入スイッチボタン155には
ランプが内蔵されており、投入紙幣または硬貨が検出さ
れると、購入スイッチボタン155内蔵ランプが制御装
置159によって点灯されるようになっている。
【0047】図12にはパチンコ機の制御システムの構
成例が示されている。
【0048】同図において188は、図9に示されてい
るカードリーダ120の各構成部品たる搬送モータ12
6、磁気ヘッド136、磁性体定着装置140などを
御する有価データ更新手段の一部として機能するカード
リーダ制御装置である。そして、このカードリーダ制御
装置188は遊技店全体の管理装置(後述)と通信ライ
ンを介して接続された有価データ更新手段の一部として
機能するユニット制御装置180に接続されている。ユ
ニット制御装置180はパチンコ機に設けられた台番号
設定スイッチ171や呼出スイッチ165からの入力を
受け、アナログランプ105、パチンコ機状態ランプ1
62、セーフ球ランプ164、カード挿入ランプ168
およびスピーカ166を制御する。
【0049】また、ユニット制御装置180には上記追
加購入装置150の制御装置159が接続され、追加購
入金額を管理装置に知らせたり、カードリーダ120に
送って記録するようになっている。
【0050】また、特に制限されないが、この実施例で
は光ケーブル191を介して、パチンコ機100の制御
装置195が上記ユニット制御装置180に接続され、
各種センサからの検出信号が入力されるとともに、表示
器等に対する駆動制御信号が出力される。光ファイバー
ケーブルによる通信を可能にするため、パラレルデータ
とシリアルデータの変換を行なう並−直列変換器や電気
信号と光信号との変換を行なう光−電変換器等からなる
光多重データリンク(インタフェース)が、ユニット制
御装置180と光ファイバーケーブル191との間及び
光ファイバーケーブル191とパチンコ機制御装置19
5との接続部にそれぞれ設けられている(後述)。
【0051】光ファイバーケーブル191をユニット制
御装置180とパチンコ機制御装置195との間のデー
タ通信に使用することにより、従来パチンコ機の裏側に
て複雑に配設されていた多数の配線をすっきりさせ、保
守、管理を容易にするとともに、ノイズによる誤動作を
防止することができる。
【0052】上記パチンコ機制御装置195の制御下
に、金額表示器111や玉数表示器112、購入ランプ
121、遊技状態表示ランプ123や打球発射装置10
3の制御装置194および役物制御装置158が置かれ
ているとともに、購入スイッチ115やアウトセンサ等
の球検出センサSNS1〜SNS5からの信号がパチン
コ機制御装置195によって波形整形されてユニット制
御装置180に供給されるようになっている。
【0053】ここで、ユニット制御装置180による各
種制御のうち本発明に関連する追加購入ランプ106の
駆動と追加購入装置150の制御について説明する。
【0054】ユニット制御装置180は、例えばタイマ
割込みによって図13の処理を開始し、定期的(数秒お
き)に有価データ記憶手段としての内部メモリ181
に保持している当該パチンコ機に使用されているカード
に関する情報のうち持玉数と残金データを読み込んで残
金が「0」か否か判定する(ステップS301,S30
2)。
【0055】ここで、残金が「0」でないときは割込み
処理を終了し、残金が「0」のときはステップS303
へ進み、パチンコ機前面下部の追加購入ランプ106を
点灯させてから、持玉数が「0」か否か判定する(ステ
ップS304)。ここで、持玉数も「0」と判定する
と、タイマを起動して例えば30秒経過するのを待つ
(ステップS305,S306)。そして、30秒経過
した時点で追加購入ランプ106を消灯させる指令をパ
チンコ機制御装置195へ与えてから、カードリーダ制
御装置188に対してカード排出指令を与える(ステッ
プS307,S308)。
【0056】図14には、追加購入スイッチ155がオ
ンされたことを追加購入装置150の制御装置159が
ユニット制御装置180に知らせてきたときの制御手順
が示されている。
【0057】ユニット制御装置180は、追加購入スイ
ッチ155がオンされたことを知ると、追加購入制御装
置159から送られてきた購入金額データを取込み、内
部メモリ181内からパチンコ機内のカードの残金デー
タを読み込む(ステップS311)。そして、残金デー
タに受信した追加購入金額を加算し、その金額データを
カードリーダ制御装置188へ送信してカードへの記録
指令を与え、カードリーダ制御装置188からの応答を
待つ(ステップS312〜S314)。カードリーダ制
御装置188は金額データを受信すると、カードリーダ
120を駆動して磁気記録部MGに金額データを書き込
んでから終了信号をユニット制御装置180へ送る。す
ると、ユニット制御装置180はステップS314で応
答有りと判断してステップS315へ移行し、内部メモ
リ181のカードデータ欄に追加購入金額を書込みかつ
残金データを書き換えてから、管理装置400へカード
リーダ内に有るカードの番号と追加購入金額データおよ
び残金もしくは使用金額すなわち持玉に変換した金額の
合計を送信し、管理装置400からの応答を待つ(ステ
ップS316,S317)。
【0058】管理装置400から“ACK”(肯定応
答)が返ってくるとユニット制御装置180は、追加購
入制御装置159へ追加購入処理の終了信号を送り(ス
テップS318)、追加購入ランプ106を消灯させる
指令をパチンコ機制御装置195へ与えて処理を終了す
る(ステップS319)。すると、追加購入制御装置1
59は、金額表示器154の表示を「0」にクリアし、
購入スイッチ155内蔵のランプを消灯させる。
【0059】また、パチンコ機内のカードの残金が
「0」になった時点で点灯された追加購入スイッチ10
6は、持玉も「0」になってから30秒経過するか、追
加購入処理が終了した時点で消灯されることになる。
【0060】上記フローによれば、カードの金額が
「0」でない場合においても追加購入を可能とすること
ができる。
【0061】一方、追加購入制御装置159は、紙幣投
入口152から投入された紙幣また硬貨投入口153か
ら投入された硬貨を検出するたびに図15の処理を開始
し、先ず投入金額を加算し、合計を金額表示器154に
表示させてから、購入スイッチ155内蔵の購入ランプ
を点灯させる(ステップS401〜S403)。それか
ら、ステップS404で次の紙幣または硬貨の検出信号
があったか否か判定し、なければスイッチ155がオン
されたか否かを判定し、オフならステップS404へ戻
り、スイッチ155がオンされるのを待つ(ステップS
405)。購入スイッチ155がオンされるのを待って
いるうちに再び紙幣または硬貨投入検出信号が入ってく
ると、ステップS404からS401へ戻って追加投入
金額を加算し表示させる。
【0062】また、ステップS405で購入スイッチ1
55がオンされたことを検出すると、ステップS406
へ移行して、ユニット制御装置180へ追加購入金額デ
ータを送信してから、購入スイッチ154内蔵のランプ
を消灯させる(ステップS407)。
【0063】なお、上記実施例では100円単位で数万
円まで追加購入できるようにされた追加購入装置が示さ
れているが、実施例のように紙幣の他に硬貨も投入でき
たり、紙幣も複数枚投入できる構成にしようとすると、
追加購入装置が複雑になるので、1000円札のみまた
は硬貨のみ投入できるような構造の追加購入装置として
もよい。このようにすれば装置をコンパクトにすること
ができ、各パチンコ機ごとに追加購入装置を内蔵させる
ことが容易になる。
【0064】図16には、追加購入装置150の他の実
施例を示す。
【0065】この実施例の追加購入装置150は、パチ
ンコ機100に内蔵される代わりに、島設備のパチンコ
機とパチンコ機との間に配置されるのに適した構造のも
のとし、主遊技装置としてのパチンコ機と、補助遊技装
置としての追加購入装置150と、が各々別体で構成さ
れている。
【0066】この実施例の追加購入装置の構成要素は、
図11の実施例の追加購入装置とほぼ同じで、紙幣投入
口152と硬貨投入口153、金額表示器154、硬貨
返却口156、紙幣識別装置157、硬貨検出装置15
8および制御装置159を備えている。異なるのは、取
付け時のスペース効率を良くするため、基板151の代
わりに箱状のケース151a,151bとし、上記各手
段が縦方向に沿って配置され、縦長構造となっている点
と、購入スイッチボタン155の代わりに投入金額の範
囲内で購入金額を指定できるようにするための購入選択
スイッチボタン155a〜155が設けられている点で
ある。また、装置が使用可能状態にあることを示す表示
ランプ108と、不正や異常があったことを知らせるア
ラーム表示ランプ109も補助的に設けられている。こ
の追加購入装置はパチンコ機1台ごとに設けられ、購入
金額は隣接するパチンコ機のカードリーダ内にあるカー
ドに記録される。
【0067】なお、この実施例では、つり銭返却装置が
示されていないが、つり銭返却装置を設けたり、あるい
は装置を小型化するため、1000円札のみ投入可能な
構造にしてもよい。
【0068】さらに、追加購入方式とせず、この装置内
に例えば1000円分のプリペードカードのみ格納する
タンクを設けておいて簡易カード発行機としてパチンコ
機とパチンコ機の間に配設させるようにしてもよい。そ
の場合、装置の制御装置159を直接遊技店の管理装置
と接続してやればよい。
【0069】さらに、追加購入装置を各遊技機と一対一
の関係で設ける代わりにパチンコ機2台で1つの追加購
入装置を共用させるようにすることも可能である。
【0070】図17には管理装置400の具体的な構成
を、また図18には管理装置400のシステム構成を示
す。
【0071】管理装置400は、ミニコンクラスの中央
処理装置CPUや半導体メモリ(RAM)からなる主記
憶装置M−MEM、伝送制御装置SCC等が格納された
マスタ制御装置401と、このマスタ制御装置401の
上部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピディス
ク記憶装置(補助記憶装置2)402、ハードディスク
記憶装置(補助記憶装置1)403とパーソナルコンピ
ュータ410とにより構成されている。また、パーソナ
ルコンピュータ410は、メッセージや収集データを表
示するCRT表示装置411と、オペレータが指令や設
定データを与えるためのコンソール412を有し、CP
UとタイマTMR(カレンダを含む)を内蔵し、マスタ
制御装置401内の中央処理装置と通信回線および割込
回線を介して接続されたローカル処理装置413と、収
集データ等を印字するためのプリンタ414とにより構
成されている。
【0072】ローカル処理装置413と中央処理装置C
PUとを結合するため、シリアル通信制御装置406
a,406bがマスタ制御装置401内に設けられてい
る。このうち、通信制御装置406aは通常の交信に、
また通信制御装置406bは、緊急時の割込み通信用と
して使用する。
【0073】上記プリンタ414は、管理装置400の
スループットを向上させるため、印字されるデータを一
時的に格納するバッファ414aを備えている。
【0074】さらに、この管理装置400には、パチン
コ遊技システムに特有なものとして、システムから切り
離された状態でパチンコ機を起動させることが可能なテ
スト用カードを発行するカード発行装置700やパチン
コ機で発生する“打止め”等、システムで発生した緊急
情報をリアルタイムで印字する補助プリンタ408を内
蔵したボックス420と、補助電源装置409とが上記
マスタ制御装置401に隣接して設けられている。上記
カード発行装置700と補助プリンタ408はそれぞ
れ、通信制御装置406c,406dを介して中央処理
装置CPUに接続されている。また、カード発行装置7
00は、カード発行機200内のカード発行装置700
と全く同一の構成のものを使用している。202はその
カード発行口である。
【0075】補助電源装置409は、停電発生時に主記
憶装置M−MEMに揮発的に保持されている全ての端末
の稼動データや、発行した全てのカードのデータをハー
ドディスク記憶装置403に移して保護できるようにす
るため、最低でも10分間程度は管理装置を動作できる
ようにバックアップする。
【0076】また、図18において符号SCC1は、ネ
ットワーク500を介して各端末機との間、SCC2は
公衆電話回線等を介して中央管理センタのデータ処理装
置との間でそれぞれデータ伝送を可能にするための伝送
制御装置である。
【0077】なお、本実施例においては、主としてパチ
ンコ機100とカード発行機200、カード精算機30
0および管理装置400からなるシステムについて説明
するが、店内放送装置や景品交換装置、自動販売機等を
も管理装置400の制御下におくようにしたシステムに
まで拡張することができる。特に景品交換装置は、カー
ドを使って精算機300を通さずに直接景品と交換でき
るような方式を容易に実現する可能性がある。
【0078】さらに、管理装置400を構成するコンソ
ール412も、本実施例のパチンコ遊技システムに最も
適した独特のキー構成となっている。
【0079】図19に、コンソール412の構成例を示
す。同図の(B)はコンソールの上面すなわちパネル
面、同図の(A)はコンソールの背面を示す。
【0080】図19において、421はシステムの各端
末に対する営業開始を指示するための開店スイッチ、4
22は同じく営業終了を指示するための閉店スイッチ
で、開店スイッチ421がオンされた後、閉店スイッチ
422がオンされるまでの間、各端末機におけるカード
の運用が可能となる。また、423は営業終了後に全端
末機の稼動データをフロッピディスク記憶装置402に
格納し、管理装置へ制御の停止を指示するためのシステ
ム終了スイッチである。
【0081】なお、上記開店スイッチ421、閉店スイ
ッチ422およびシステム終了スイッチ423は、本シ
ステムにとって特に重要なスイッチであり、システム稼
動中安易に操作されるのを防止するため、その後方(図
では上方)に設けられたキースイッチ420に連動され
ており、キースイッチ420を回してオンさせた状態で
ないと各スイッチ421〜424を操作してオンさせる
ことができないようになっている。
【0082】425,426,427は、通常のパーソ
ナルコンピュータ等のコンソールに設けられているのと
同種のテンキー、リターンキーおよびデリートキーであ
る。
【0083】一方、428はカードに関するデータや各
端末の稼動データ等をCRT表示装置411の画面上に
表示させる指令を与える表示メニュースイッチ、429
はCRT表示装置に表示されたデータの消去を要求する
CRTクリアスイッチである。また430はカードに関
するデータや各端末の稼動データ等をプリンタ414に
よって印字させる指令を与える印字メニュースイッチで
ある。432はパチンコ機における打止数や打止モード
等の設定を要求するための設定スイッチ、433は、設
定された打止数の賞品球が払い出されて打止すなわち遊
技継続不能状態になっているパチンコ機の打止状態の解
除指令を与えるための打止解除スイッチ、434は、営
業終了時に端末機を種別ごとに強制終了させたり、通信
ネットワークの異常等に伴い正常な制御やデータ収集が
不能になった場合に全端末機を強制終了させたり、ある
いは遊技客の不正を発見した場合に特定端末機を強制停
止させるための強制終了スイッチ、435は強制停止さ
れた端末機の停止を解除させるための終了解除スイッ
チ、439は日時設定用スイッチである。また、実施例
のコンソール412には、パチンコ機での打止等緊急事
態が発生した場合にオペレータの喚起を促す音を発生す
るブザー440と、その発音停止を指示するブザースト
ップスイッチ436とが設けられている。431aと4
31bは管理装置400の機能が将来拡張されることを
予想して用意した予備スイッチであり、例えばプリンタ
414による印字の中断を指示するためのスイッチとし
て使用することができる。
【0084】上記各スイッチのうち、図中2重枠で示さ
れているスイッチ421〜424,432〜436は、
ランプ内蔵型のスイッチで、これらのスイッチがオンさ
れて対応する処理の実行中もしくは状態継続中内蔵ラン
プが点灯される。ただし、ブザーストップスイッチ43
6内のランプは、ブザーと連動し、ブザー発音中点灯さ
れ、ストップスイッチ436が押されると消灯する。
【0085】さらに、この実施例のコンソール412に
は、その背面に、テストカード発行指令を与えるための
テストカードスイッチ439とシステム導入時に購入玉
の交換レートや店コード、端末機の総台数、入賞球1個
当たりの賞品球数等の設定値の設定およびその設定値の
変更を指示するためのビルトインスイッチ438が設け
られている。これらのスイッチ437と438は、他の
スイッチと異なり、通常はほとんど使用しないスイッチ
であり、かつ特定の者(遊技店の支配人等)が存在を知
っていればよいスイッチであるため、コンソールの背面
に設けられている。
【0086】この実施例のシステムでは、特に限定され
ないが、パチンコ機100、カード発行機200、カー
ド精算機300はすべて管理装置400の管理下に置か
れ、管理装置400が起動されていないと、原則として
単独で動作できない。従って、システムの立上り時には
管理装置400によってすべての端末機に設定値を与え
てイニシャライズを行なう。しかも、このイニシャライ
ズに先立って、データ伝送を可能にするため各端末機か
ら台番号を吸い上げて1つ1つの伝送アドレスを形成す
る。そして、システム稼動中はすべての端末機の稼動デ
ータをリアルタイムで収集して主記憶装置M−MEMに
保持するようになっている。
【0087】つまり、管理装置400の管理下における
端末機の数が多いので、すべての制御を管理装置によっ
て行なうと応答が遅くなるので、一部の処理は端末機の
ユニット制御装置に委ねる分散処理方式を採用し、定時
データ収集で全端末機のデータを収集し、稼働状況を監
視するようにしている。
【0088】また、定時データを収集すると、管理装置
400の取扱うデータの量は膨大なものとなる。そこ
で、本実施例ではこれらのデータをファイル管理により
整理して取扱いを容易にしている。
【0089】主記憶装置M−MEM内のファイルのう
ち、伝送アドレスファイルFL6を除くファイルFL1
〜FL5は停電時にハードディスクHDD(補助)記憶
装置403にセーブされる。また、端末機に関するデー
タファイルすなわちパチンコ機ファイル(以下P機ファ
イルと称する)FL2、発行機ファイルFL3および精
算機ファイルFL4は、日報ファイルとして営業終了時
にフロッピーディスクFDD(補助記憶装置402)に
記憶され、月別の稼動データ集計等に供される。
【0090】さらに、設定値ファイルFL5と、伝送ア
ドレスファイルFL6はシステムの立上り時にハードデ
ィスクHHDから主記憶装置M−MEM内にロードさ
れ、変更があるとハードディスクHHDにセーブされ
る。
【0091】なお、設定値ファイルは、主記憶装置M−
MEMの内に設けられたコモンデータエリアにロードさ
れる。このコモンデータエリアは、中央処理装置CPU
のワーキング領域となるエリアで、ここには、上記設定
ファイルFL5の他、システムモードや停電フラグ等が
記憶される。
【0092】図20には中央管理センタCNTのデータ
処理装置450の構成例が、また図21には地区管理セ
ンタBMCのデータ処理装置470の構成例がそれぞれ
示されている。
【0093】中央管理センタCNTのデータ処理装置4
50は遊技店の管理装置400のマスタ制御装置401
とほぼ同一の構成とされている。すなわち、マイクロコ
ンピュータのような中央処理装置CPUと、半導体記憶
装置からなりシステム稼働中に次々と更新される各種デ
ータファイルを格納しかつワークエリアを提供する主記
憶装置451と、フロッピディスク装置からなり1日ご
との各遊技店での売上げ等を記憶し保管する第1の補助
記憶装置452と、ハードディスク装置からなりシステ
ムを管理したりデータを集計したりするためのプログラ
ムや重要なデータが格納される第2の補助記憶装置45
3と、キーボードのようなコンソール461やプリンタ
462と中央処理装置CPUとを接続するインタフェー
スとしての通信制御装置454,455および地区管理
センタBMCのデータ処理装置470との間でデータ通
信を行なうための伝送制御装置456とから構成されて
いる。
【0094】図21に示す地区管理センタBMCのデー
タ処理装置470のハードウェアの構成は、中央管理セ
ンタCNTのデータ処理装置460とほとんど同一であ
る。異なるのは中央管理センタCNTのデータ処理装置
460との間でデータ通信を行なうための伝送制御装置
476の他、自己の傘下の遊技店の管理装置400との
間でデータ通信を行なうための伝送制御装置477およ
び他の地区管理センタのデータ処理装置との間でデータ
通信を行なうための伝送制御装置478とを備えている
点のみである。
【0095】次に、図1に示すネットワークを構成する
遊技店HALL、地区管理センタBMCおよび中央管理
センタCNTによるカードの運用に関する管理装置40
0及び各データ処理装置450,470における処理内
容について説明する。
【0096】図22には遊技店の管理装置400がカー
ド発行機200から“カード購入”パケットを受信した
場合の処理手順を示す。
【0097】カード発行機200には紙幣投入後に選択
スイッチにより金額が指定されると相当する金額のカー
ドをタンク701より取り出してカードリーダでカード
番号を読み取り、金額を確認してから、カード番号と金
額を入れた“カード購入”パケットを管理装置400へ
送ってくる。管理装置400がこのパケットを受信する
と、主記憶装置内に予め設定されているカードファイル
を検索して、発行機にセットした正規のカードであるこ
とを確認する(ステップS1)。
【0098】次に管理装置400は、中央管理センタC
NTのデータ処理装置450へカード発行を知らせる。
このとき、発行しようとするカードの番号と金額も送信
する(ステップS2)。すると、中央管理センタは受信
したカード番号と金額を、発行カードファイル内のデー
タと照合してチェックしてから、許可を示す応答ACK
または拒否を示す応答NAKを返す。
【0099】遊技店の管理装置400は中央管理センタ
からの応答を待って、ACKがあれば売上げ高の計算
(発行カードの金額の累積)を行なって売上ファイルを
更新する(ステップS3〜S5)。それから、カードフ
ァイル内の当該カードのカード状態を発行済に変えた
後、カード発行機の稼働データを記憶する発行機ファイ
ル(発行枚数、金額等)を更新して、当該カード発行機
200へACKパケットを送信する(ステップS6〜S
8)。すると、カード発行機200はタンク701より
取り出してあったカードを発行口202より排出する。
【0100】一方、ステップS2で中央管理センタCN
Tへカード発行を知らせ、その応答としてNAKが返っ
てきたときは当該カード発行機200へNAKパケット
を送信し、カードの排出をストップさせる(ステップS
9,S10)。
【0101】ただし、遊技店から中央管理センタCNT
へのカード発行の送信の集中を防止するため、定期的に
複数のカードの発行を一括して知らせる方式を採用する
場合には、破線Aで示すように中央管理センタからの応
答を待たずにとりあえずファイルの更新をしてカード発
行機へACKパケットを返しておいて、管理センタから
NAKが戻ってきた時点でその旨を不当なカードの番号
とともにCRT表示器の画面上に表示させるようにして
もよい。
【0102】図23には、遊技店の管理装置400がカ
ード精算機300から“カード精算”パケットを受信し
た場合の処理手順を示す。
【0103】カード精算機300は、カード挿入口30
2にカードが挿入されると、内部のカードリーダでカー
ドに記録されているカード番号と未使用金を読み取って
“カード精算”パケットを管理装置400へ送ってく
る。
【0104】管理装置400がこのパケットを受信する
とカード番号を用いて主記憶装置内のカードファイルを
検索して、当該カードのファイルがあるかチェックし、
ファイルがないときはカード精算機300へNAKパケ
ットを送信する(ステップS21,S22,S29)。
すると、精算機300は内部のカードリーダに取り込ん
だカードをそのままカード挿入口302へ戻して精算を
拒否する。発行されていないカードや他の遊技店で獲得
した賞品球の精算を拒否するためである。
【0105】一方、当該カードのファイルが見つかった
ときは、ステップS21からS23へ進んでそのカード
ファイルのデータを読み込んで、カード精算機300か
ら受信したカードの発行日と一致するかチェックする
(ステップS24)。次に、カードから読み取った金額
と玉数が一致するかチェックし(ステップS25)、一
致しないときはステップS29へジャンプしてカード精
算機300へNAKパケットを返す。なお、この実施例
の遊技システムでは全パチンコ機100を管理装置40
0に接続し、遊技が終了もしくは中断されたときの当該
カードのデータを遊技から管理装置へ送ってカードファ
イルに格納するようにしているため、ステップS25の
チェックを行なっているが、パチンコ機から管理装置へ
そのようなデータを送らないようにしたシステムでは、
破線Bのごとく、ステップS25のチェックをしないで
次のステップS26へ移行してもよい。
【0106】次のステップS26では、カードファイル
内のカード状態を精算済に変え、玉数をゼロに書き換
え、精算機ファイル内のデータ(精算カード番号、枚
数、精算総額等)を書き換えてからカード精算機300
へACKパケットを送信する(ステップS27,S2
8)。すると、カード精算機300は賞品球数等を印字
したレシートを発行し、精算済カードはカード挿入口3
02へ戻す。
【0107】なお、このとき、精算済カードの未使用金
額がゼロならカードを内部に没収するようにしてもよ
い。また、管理装置400がパチンコ機100からカー
ドに関するデータを収集しないようなシステムを構成し
た場合には、上記ステップS26で、カード精算機30
0から受信した当該カードの未使用金額をカードファイ
ルに書き込むようにしてもよい。
【0108】図24にはパチンコ機100の制御ユニッ
ト160にカードが挿入された場合の管理装置400の
処理手順を示す。
【0109】パチンコ機100にカードが挿入されると
パチンコ機の制御装置は管理装置400へカード番号と
金額を入れた“カードイン”パケットを送ってくる。こ
のパケットを受信すると管理装置400は受信したカー
ド番号を用いてカードファイルを検索し、当該カードの
ファイルが見つからなかったときは、そのカードのファ
イルを新たに作成し、そのファイルに受信したカードの
未使用金額を書き込む(ステップS41〜S44)。他
の遊技店で発行されたカードによる遊技を可能にするた
めである。必要ならば中央管理センタCNTへカード番
号を送って金額を確認するようにしてもよい。
【0110】一方、ステップS42でカードファイルが
見つかったときはステップS51へ移行して当該カード
のデータを読込み、金額と玉数がともにゼロのときは当
該パチンコ機100へNAKパケットを送る(ステップ
S52〜S54)。金額がゼロでないときはステップS
45へ移行し、カードファイル内のカード状態を遊技中
に書き換え、パチンコ機ファイル内のデータ(稼働状態
やカード番号等)を書き換えてから当該パチンコ機10
0へACKパケットを送る(ステップS46,S4
7)。
【0111】パチンコ機100はACKパケットを受信
すると遊技を開始させ、NAKパケットを受信すると制
御ユニット160内のカードリーダよりカードを排出さ
せ、遊技の開始を拒否する。
【0112】図25には上記のようにして遊技が開始さ
れたパチンコ機100において中断スイッチ114又は
終了スイッチ115がオンされた場合の管理装置400
の処理手順を示す。
【0113】パチンコ機100は中断スイッチ114ま
たは終了スイッチ115がオンされると遊技中のカード
の番号と未使用金額を入れたパケットを管理装置400
へ送る。管理装置400がこのパケットを受信すると、
パケット内のカード番号を用いてカードファイルを検索
して当該カードのデータを読み込む(ステップS61,
S62)。
【0114】そして、カードファイル内の金額から受信
した金額を差し引くことで、そのパチンコ機で貸玉へ変
換した金額(売上げ)を求め、売上ファイルのデータに
加算して記憶する(ステップS63,S64)。そし
て、カードファイルに受信した玉数と金額を書き込むと
ともに、必要ならカード状態を変更し、パチンコ機ファ
イル内のデータ(稼働状態等)も書き換えてから当該パ
チンコ機100へACKパケットを送る(ステップS6
5〜S67)。パチンコ機100の制御ユニット160
はACKを受信するとカードリーダにより、カードの未
使用金額を書き換えてから排出する。
【0115】図26には管理装置400がパチンコ機1
00のユニット制御装置180から“追加購入”パケッ
トを受信した場合の処理手順を示す。“追加購入”パケ
ットにはカード番号とともに追加購入金額と残金(もし
くは使用金額)が入っており、管理装置400は先ずカ
ードファイルを検索し、送信元アドレスとファイル内の
パチンコ機台番号とから正しいカードであることを確認
する(ステップS71)。
【0116】次に管理装置400は、中央管理センタC
NTのデータ処理装置450へ追加購入を知らせる。こ
のとき、追加購入のあったカードの番号と追加購入金額
も送信する(ステップS72)。すると、中央管理セン
タは受信したカード番号と、発行カードファイル内のカ
ード番号とを照合してから、許可を示す応答ACKまた
は拒否を示す応答NAKを返してくる。
【0117】次に、遊技店の管理装置400は中央管理
センタからの応答を待って、ACKがあれば追加購入金
額の累計の計算を行なって追加購入ファイルを更新する
(ステップS73,S74)。それから、カードファイ
ル内の当該カードの初期金額を読み出して追加購入金額
を加算して新たなカード金額としてカードファイルに書
き込む(ステップS75,S76)その後、パチンコ機
の稼働データを記憶するパチンコ機ファイル(追加購
入、金額等)を更新して、当該パチンコ機100へAC
Kパケットを送信する(ステップS77,S78)。
【0118】一方、ステップS72で中央管理センタC
NTへ追加購入を知らせ、その応答としてNAKが返っ
てきたときは当該パチンコ機100へNAKパケットを
送信する(ステップS79,S80)。
【0119】ただし、遊技店から中央管理センタCNT
への追加購入の送信の集中を防止するため、定期的に複
数の追加購入を一括して知らせる方式を採用する場合に
は、破線Bで示すように中央管理センタからの応答を待
たずにとりあえずファイルの更新をしてパチンコ機へA
CKパケットを返しておいて、管理センタからNAKが
戻ってきた時点でその旨を不当なカードの番号とともに
CRT表示器の画面上に表示させるようにしてもよい。
【0120】図27には地区管理センタBMCのデータ
処理装置470が遊技店からのデータ送信を受信した場
合の処理手順を示す。
【0121】データ処理装置470は、遊技店の管理装
置400からのデータ送信を受信すると、遊技店ごとに
与えられているホール番号を用いてアドレスファイルを
検索し、自己の傘下の遊技店であることを確認すると伝
送先(中央管理センタ)のアドレスを読み込んで受信デ
ータに付加して通信回線を介して中央管理センタCNT
へ送信する(ステップS101〜S104)。
【0122】一方、自己の傘下以外の遊技店から送信が
あったときは、送信元へNAK(否定応答)を返す(ス
テップS105)。
【0123】図28には、中央管理センタCNTのデー
タ処理装置450が、地区管理センタBMCを通して遊
技店から「カード発行」メッセージを受信した場合の処
理手順を示す。なお、この処理は地区管理センタにおい
て行ない中央管理センタへは結果のみ報告するようにし
てもよい。
【0124】各遊技店に設置されたカード発行機200
においてカードが発行されるとき、遊技店の管理装置4
00からデータ処理装置450にカードの発行を知らせ
るメッセージが送られてくる(図13のステップS52
参照)。
【0125】データ処理装置450は上記メッセージを
受信すると、メッセージ内のカード番号を用いて主記憶
装置451内の発行カードファイルを検索する(ステッ
プS201)。この発行カードファイルは、中央管理セ
ンタが遊技店にカードを引き渡すときに作成し、カード
番号と金額および遊技店名等を記憶しておくようにすれ
ばよい。
【0126】発行カードファイルを検索した結果、当該
カードのデータがあったときはメッセージ内のカード金
額とファイル内の金額とが一致しているか否かチェック
する(ステップS202,S203)。そして、カード
番号が存在しなかったり金額が一致しなかったときは不
正カードと判断して遊技店の管理装置400へNAK
(否定応答)を返す(ステップS208)。
【0127】一方、同一カード番号のファイルが見つか
り金額が一致したときは、ステップS204へ移行して
当該カードファイル内のカード状態を未発行から発行済
に変更し、カードを発行した遊技店名を書き込む(ステ
ップS205)。そして、遊技店を識別するホール番号
を用いて利用代金ファイルを検索し、発行したカードの
番号と金額を書込み、それまでの発行金額の累積値を求
め、それを売上金としてファイルに記録し保管する(ス
テップS206,S207)。
【0128】図29には、中央管理センタCNTのデー
タ処理装置450が、地区管理センタBMCを通して遊
技店から「追加購入」メッセージを受信した場合の処理
手順を示す。なお、この処理は地区管理センタにおいて
行ない中央管理センタへは結果のみ報告するようにして
もよい。
【0129】各遊技店のパチンコ機100に設けられて
いる追加購入装置150において追加購入がなされる
と、遊技店の管理装置400からデータ処理装置450
に追加購入を知らせるメッセージが送られてくる(図2
6のステップS72参照)。
【0130】データ処理装置450は上記メッセージを
受信すると、メッセージ内のカード番号を用いて主記憶
装置451内の発行カードファイルを検索する(ステッ
プS231)。
【0131】発行カードファイルを検索した結果、当該
カードが存在しなかったり金額が一致しなかったときは
不正カードと判断して遊技店の管理装置400へNAK
(否定応答)を返す(ステップS238)。
【0132】一方、同一カード番号のファイルが見つか
り金額が一致したときは、ステップS233へ移行して
当該カードファイル内のカード状態を発行済から追加購
入に変更し、追加購入を行なった遊技店名を書き込む
(ステップS234)。そして、遊技店を示すホール番
号を用いて利用代金ファイルを検索し、追加購入のあっ
たカードの番号と追加購入金額を書込み、それまでの追
加購入金額の累計を求め、それをファイルに記録し保管
する(ステップS235〜S237)。
【0133】図30には中央管理センタCNTのデータ
処理装置450が遊技店の管理装置400から売上請求
メッセージを受信した場合の処理手順を示す。上記売上
請求メッセージには、当該遊技店において遊技に使用さ
れた全カードの番号と使用金額およびそのトータルとし
ての利用代金と発行金額および追加購入金額とその合計
としての売上げ金を入れて送信してくる。
【0134】データ処理装置450がこのメッセージを
受信すると、発行カードファイルを検索し(ステップS
211)、請求に係るカードの番号とカードの状態およ
び金額を照合して、請求に係るカード番号がなかった
り、カード状態が未発行になっているものやカード金額
(未使用金)よりも使用金額の方が大きいものがある
と、遊技店へNAKを送信する(ステップS212,S
222)。これにより不正請求を排除することができ
る。
【0135】一方、請求に係るカード番号がすべて存在
し、カード状態も使用金額も正常であれば、ステップS
213へ移行して、ホール番号から利用代金ファイルを
読み出す。そして、図28の処理ですでにファイル内に
記録しておいた当該遊技店の売上金額とメッセージ内の
売上金額とを比較して(ステップS214)、一致しな
いときはNAKを送信し、一致したときはステップS2
15へ移行してファイル内の当該遊技店の追加購入金額
の累計とメッセージ内の要求に係る追加購入金額累計と
を比較する(ステップS215)。そして、一致しない
ときはステップS222へ移行してNAKを送信し、一
致したときはステップS216へ移行して利用代金(使
用金額の合計)と売上金(発行金額と追加購入金額の
和)とを比較する。その結果、利用代金の方が多いと
き、すなわち遊技店のカード発行機における発行金額と
追加購入金額の合計よりも全パチンコ機における利用金
額の合計の方が多いときはその差を求め支払金額を決定
し利用代金ファイルに書き込む(ステップS217,S
218)。また、利用代金よりも売上金額の方が多いと
きは支払金額の算出を省略して利用代金を利用代金ファ
イルに書き込む。
【0136】それから、請求に係る全カードについて未
使用金が残っているか否かチェックし(ステップS21
9)、残っていなければ発行カードファイル内の当該カ
ードのデータを消去する(ステップS220,S22
1)。また、請求に係るカードのうち未使用金の残って
いるものがあれば、当該カードの残金を書き換える(増
額されることもある)。これによって、全発行カードに
ついて1日ごとにその未使用金額を把握することができ
他の遊技店からまたは後日同一店から同一カードについ
て請求があったとき、既に精算した利用代金以上の支払
を回避することができる。また、営業中において遊技店
から未使用金の問い合わせがあれば応答することがで
き、カードの偽造による遊技店の被害を最小限に抑える
ことができる。なお、中央管理センタCNTは上記利用
代金ファイルを金融機関へ送信し、指定口座へ支払金額
を振り込むことによって精算が実行される。この精算は
1日ごとに行なっても良いし、1月ごとに行なってもよ
い。
【0137】なお、上記実施例ではカードの発行および
追加購入の状況をリアルタイムで中央管理センタCNT
に知らせるようにしてるが、1日の営業終了後に利用代
金の請求と同時にカード発行センタに報告するようにし
てもよい。
【0138】また、上記実施例では中央管理センタCN
Tが金額の固定されたカード(例えば1000円、50
00円、10000円等)を発行し、各遊技店が中央管
理センタからカードをまとめて購入し、自己の店内に配
置されている各発行機にカードを補給し、実際にカード
が購入された時点で中央管理センタに報告するようにし
ているが、各遊技店に設置されるカード発行機および追
加購入装置をすべて中央管理センタ側が管理し、遊技店
側はパチンコ機における利用金額のみ管理し、その合計
を請求額として算出して管理センタへ報告するようにし
てもよい。
【0139】さらに、上記実施例ではカードに未使用金
額を記録するようにした運用システムについて説明した
が、カードには識別コードのみ記録し、金額および玉数
は管理装置のファイルに記憶して管理するようにしたシ
ステムにも適用できる。また、本実施例においては、増
減要素情報として金額(残金)情報と持玉数情報とを遊
技用記憶媒体としてのカードの表示手段に表示させるよ
うにした場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、遊技に関わる増減要素情報であれば、どの
様な情報であっても表示可能に記憶することが可能であ
る。なお、増減要素情報としては、遊技に関わる情報で
あれば一部であっても良く、例えば、増減要素情報とし
ては金額情報のみであり、カードの表示手段には金額情
報のみを表示する場合、もしくは増減要素情報としては
持玉数情報のみであり、カードの表示手段には持玉数情
報のみを表示する場合であっても適用することができ
る。
【0140】なお、本発明に係る遊技用カードは、パチ
ンコ機のみではなくアレンジボールやスロットマシンそ
の他の遊技システムにおいても利用することができる。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
憶媒体としてのカードの金額情報がゼロとなったとして
も、貨幣を投入すれば有価データ更新手段により、該貨
幣の価値に相当する有価データに基づいて上記記憶媒体
の保有する有価データが更新されるため、カードがリサ
イクルされることとなり、無効となった使用済みカード
の散乱による美観の低下およびそれを回収する作業を回
避できるとともに、1枚のカードの使用期間が長くなっ
てカードの総発行枚数を減らすことができ、トータルの
カード発行コストを下げかつ資源の無駄使いを防止する
ことができる。更に、遊技者はカードの追加購入のため
に席を離れる必要が無く遊技装置に居ながらにしてカー
ドの金額情報を更新できるようになり、追加購入に対す
る煩わしさを無くして、遊技者の不満のない遊技環境を
提供できる。また、有価データ更新手段により更新され
た有価データを外部装置に対して送信可能なデータ送信
手段を備えれば、外部装置において有価データの更新に
関わるデータ収集を可能にすることができる。 また、当
該遊技装置には、遊技を実行可能な主遊技装置と、少な
くともを、上記貨幣受入手段および貨幣識別手段を各々
備えた補助遊技装置と、により別体で構成するようにす
れば、例えば、遊技内容を入れ替える際などにおいて、
遊技内容を提供する主遊技装置のみを交換して、補助遊
技装置を遊技店の設備装置として残して共通して使用す
ることが可能となり効率のよい装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード運用システムの構成例を示
すシステム構成図である。
【図2】カード式パチンコ遊技システムの構成例を示す
システム構成図である。
【図3】上記システムで使用されるカードの構成例を示
す正面図である。
【図4】そのカードの可変表示部の構造の一例を示す断
面図および可変表示部内のスペーサの形状を示す平面図
と断面図である。
【図5】同じくカード式遊技システムを構成するカード
発行機の一実施例を示す斜視図である。
【図6】そのカード発行機の前面パネルを開いた状態を
示す斜視図である。
【図7】カード式遊技システムを構成するカード精算機
の一実施例を示す斜視図である。
【図8】カード式遊技システムを構成するパチンコ機の
一実施例を示す正面図である。
【図9】カードリーダの構成例を示す断面図である。
【図10】カードリーダ内の磁性体定着ヘッドの構成例
を示す正面図と側面図である。
【図11】追加購入装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図12】パチンコ機全体の制御システムの構成例を示
すブロック図である。
【図13】パチンコ機のユニット制御装置による追加購
入ランプの制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図14】追加購入装置における追加購入があったとき
のユニット制御装置による処理の手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図15】追加購入制御装置による紙幣または硬貨検出
時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】追加購入装置の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図17】カード式遊技システムを構成する管理装置の
一実施例を示す斜視図である。
【図18】その管理装置のシステム構成を示すブロック
図である。
【図19】管理装置のキーボードの構成例を示す背面図
および平面図である。
【図20】中央管理センタのデータ処理装置のシステム
構成例を示すブロック図である。
【図21】地区管理センタのデータ処理装置のシステム
構成例を示すブロック図である。
【図22】遊技店の管理装置における“カード購入”パ
ケット受信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】同じく“カード精算”パケット受信時の処理
手順を示すフローチャートである。
【図24】“カードイン”パケット受信時の処理手順を
示すフローチャートである。
【図25】“中断スイッチ”または“終了スイッチ”パ
ケット受信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図26】“追加購入”パケット受信時の処理手順を示
すフローチャートである。
【図27】地区管理センタのデータ処理装置におけるデ
ータ中継処理手順を示すフローチャートである。
【図28】中央管理センタのデータ処理装置における
“カード発行”メッセージの処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図29】中央管理センタのデータ処理装置における
“追加購入”メッセージの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図30】中央管理センタのデータ処理装置における
“売上請求”メッセージ処理手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
100 パチンコ機 113 購入スイッチ 114 中断スイッチ 115 終了スイッチ 150 追加購入装置 200 カード発行機 300 カード精算機 400 管理装置 450,470 データ処理装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技媒体が記憶媒体処理装置に挿入される
    ことに関連して遊技が実行可能にされる遊技装置におい
    て、 上記記憶媒体処理装置に挿入された記憶媒体の保有する
    有価価値に相当する有価データを記憶可能な有価データ
    記憶手段と、 上記記憶媒体処理装置に挿入された記憶媒体の保有する
    有価価値を表示可能な有価価値表示手段と、 上記有価データ記憶手段に記憶された有価データから遊
    技を実行可能な遊技価値への変換指令を与えるための変
    換指令手段と、 貨幣を受け入れ可能な貨幣受入手段と、 上記貨幣受入手段から受け入れられた貨幣の真偽を識別
    可能な貨幣識別手段と、 上記貨幣識別手段により真正と識別された貨幣の価値に
    相当する有価データに基づいて、上記記憶媒体の保有す
    る有価データを更新する有価データ更新手段と、 を備えたことを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】上記有価データ更新手段により更新された
    有価データを、外部装置に対して送信可能なデータ送信
    手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技装
    置。
  3. 【請求項3】当該遊技装置は、遊技を実行可能な主遊技
    装置と、少なくとも上記貨幣受入手段および貨幣識別手
    段を各々備えた補助遊技装置と、により別体で構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技
    装置。
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