JP2616773B2 - ジルコニアセラミックスの製造方法 - Google Patents

ジルコニアセラミックスの製造方法

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JP2616773B2 JP62125375A JP12537587A JP2616773B2 JP 2616773 B2 JP2616773 B2 JP 2616773B2 JP 62125375 A JP62125375 A JP 62125375A JP 12537587 A JP12537587 A JP 12537587A JP 2616773 B2 JP2616773 B2 JP 2616773B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は安定化ジルコニアあるいは部分安定化ジルコ
ニアなどのジルコニアセラミックスの製造方法に関す
る。ジルコニアセラミックスは酸素センサ、燃料電池等
の機能性セラミックスとして広い分野で利用されてい
る。
[従来の技術] ジルコニアにY2O3、CaO、MgO等が固溶したいわゆる安
定化ジルコニア、特に部分安定化ジルコニアは高強度、
高靭性を有することから機能性セラミックスとして注目
されている。
高性能が要求されるセラミックス製品の製造には、良
質の焼結用原料粉末を得ることが重要な要件であり、一
般に高密度の焼結体を得るためにはなるべく粒径の小さ
い粉末が有利である。
しかしながら、例えば安定化ジルコニアあるいは部分
安定化ジルコニアの構成成分の酸化物粉末を出発原料と
し、乾式法で原料粉末を調製した場合、得られる原料粉
末の平均粒径は1〜2μm以上であり、これをそのまま
焼結用原料として使用しても高密度かつ高性能の機能性
セラミックスを得ることは難しい。そこで従来はさらに
原料粉末の粉砕工程を必要とし、またより高密度品を得
るために装置が複雑化するなどコストが増大する傾向に
あった。
[発明が解決しようとする問題点] このように安定化ジルコニアあるいは部分安定化ジル
コニアの製法はいまだ充分に確立されているとはいえな
い。本発明の目的は、前述した乾式法の欠点を解消し、
サブミクロン級の粉末特性の優れた原料粉末を得、簡単
な工程でかつ高性能を有するジルコニアミックスを提供
することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、ジルコ
ニアに安定化剤を添加してなるジルコニアセラミックス
を製造するに際し、先ず第1工程としてジルコニアと少
なくとも一種の安定化剤成分を含有し、ジルコニウムお
よび安定化剤成分のいずれかまたは両方の含有量を、目
的組成に対して必要な量の一部とした混合溶液を調製
し、これを加水分解して生成するゾルを乾燥後700〜130
0℃で仮焼して変性粉末を得る 次に第2工程として得られた変性粉末と、上記第1工
程で添加したのと同一の成分の残量と目的組成とするに
必要なさらに他の成分を含む化合物粉末とを混合して50
0〜1300℃で仮焼する。
さらに第3工程として、得られた仮焼物粉末を成形し
て700〜1700℃で焼結する。
本発明のジルコニアセラミックスとしては、ジルコニ
アにCaO、Y2O3、MgO、La2OCeO2、Yb2O3等を固溶させた
安定化ジルコニアあるいは部分安定化ジルコニア、さら
にこれにAl2O3などを添加したもの等が挙げられる。
第1工程において、混合溶液はジルコニウム溶液に、
少なくとも一種の安定化剤成分の適量を添加することに
より調製される。ジルコニウム溶液としてはオキシ塩化
ジルコニウム、オキシ硝酸ジルコニウム、塩化ジルコニ
ウム、、硝酸ジルコニウム及び金属ジルコニウム等の水
溶液またはアルコール溶液が挙げられる。
ジルコニウム溶液との混合溶液を調製するために使用
される安定化剤としてはカルシウム、イットリウム、マ
グネシウム、ランタン、セリウムおよびイッテルビウム
のハロゲン化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩等が挙げら
れ、焼成して得られる変成ジルコニア粉末の凝集を抑制
するものが好ましい。
得られた混合溶液は煮沸により加水分解してゾルを形
成し、乾燥後仮焼する。仮焼温度は700〜1300℃が好ま
しく、700℃より低いと凝集が顕著に起り、1300℃を越
えると粒子が粗大化する傾向がある。
このようにして得られた粉末は安定化剤を1種以上含
む変成ジルコニア粉末であり、分散性の良いサブミクロ
ン級の微細粒子である。
第2工程では、上記変性粉末に、目的とするセラミッ
クス組成を構成するに必要な残りの成分の化合物粉末を
添加、混合する。ここで添加される化合物粉末とは、第
1工程におけるジルコニウムまたは安定化剤の残量を含
む化合物粉末と、目的組成とする必要なさらに他の安定
化成分の化合物粉末である。添加される化合物粉末は、
上記仮焼物粉末とほぼ同じ粒度の酸化物粉末を用いるこ
とが望ましい。添加量は安定化剤の種類によつて異なる
が、第3工程で得られる焼結体中の安定化剤の含有量が
1〜50モル%となるように適宜選択される。
仮焼温度は固相反応がほぼ、または完全に終了する最
低温度以上で、顕著な粒子成長が生じない最高温度範囲
で行なわれ、通常500〜1300℃である。
得られる仮焼物粉末は分散性の良いサブミクロン級の
微細粒子であり、粉砕工程を特に必要としないで第3工
程におれる原料粉末として使用することができる。
第3工程では第2工程で得られた仮焼物粉末を通常の
方法で成型し焼結する。焼結温度は原料粉末の組成によ
って異なるが、一般に700〜1700℃の範囲で焼結するこ
とが望ましい。
また焼結性を改善するためにAl2O3等を添加してもよ
く、これらは第1工程ないし第2工程において適宜添加
される。
[作用効果] 本発明によれば、第1工程で極めて分散性の良いサブ
ミクロン級の変性ジルコニア粉末を得、これと他の原料
粉末を混合して容易に焼結用ジルコニア原料粉末を得る
ことができる。得られる原料は易焼結性、かつ高崇密度
の特性を有し、従って極めて高密度のものが要求される
ジルミニアセラミックスをホットプレスや熱間ガス圧焼
結(HIP)などの操作を要せずに単なる固相焼結によっ
て製造することができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は以
下の実施例により限定されるものではない。
実施例1 オキシ塩化ジルコニウム水溶液(0.45モル/)100c
cと塩化イットリウム水溶液(0.05モル/)100ccの混
合溶液を100℃で100時間保持してジルコニウム、イット
リウムを含むゾルを得た。これを洗浄、乾燥した後1100
℃で仮焼して粒径0.32μmの(Zr0.90.1)O1.95粉末
を作成した。該粉末6.109gと市販のZrO2微粉末6.161gと
ボールミルで一昼夜混合した後、740℃で1時間仮焼し
たところ平均粒径0.32μmの部分安定化ジルコニア原料
粉末が得られた。これを1ton/cm2で形成し、1400℃で2
時間焼結することによって理論密度に極めて近い密度を
有する部分安定化ジルコニアが得られた。
実施例2 実施例1と同様の方法で得られた(Zr0.90.1)O
1.95粉末6.109gと市販のZrO微粉末6.161g、Al2O3微粉末
0.123gとをボールミルで一昼夜混合した後、750℃で1
時間仮焼したところ、平均粒径0.39μmの部分安定化ジ
ルコニア原料粉末を得た。これを成型、焼結することに
よつて理論密度に極めて近い密度を有する部分安定化ジ
ルコニアが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−91467(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジルコニアに安定化剤を添加してなるジル
    コニアセラミックスを製造する方法であって、 (1)ジルコニアと少なくとも一種の安定化剤成分を含
    有し、ジルコニウムおよび安定化剤成分のいずれかまた
    は両方の含有量を、目的組成に対して必要な量の一部と
    した混合溶液を調製し、これを加水分解して生成するゾ
    ルを乾燥後700〜1300℃で仮焼して変性粉末を得る第1
    工程、 (2)得られた変性粉末と、上記第1工程で添加したの
    と同一の成分の残量と目的組成とするに必要なさらに他
    の成分を含む化合物粉末とを混合して500〜1300℃で仮
    焼する第2工程、 (3)得られた仮焼物粉末を成形して700〜1700℃で焼
    結する第3工程とからなることを特徴とするジルコニア
    セラミックスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6291467A (ja) * 1985-06-20 1987-04-25 東ソー株式会社 透光性ジルコニア焼結体の製造法

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