JP2616364B2 - 格納式カップホルダー - Google Patents

格納式カップホルダー

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JP2616364B2
JP2616364B2 JP33384492A JP33384492A JP2616364B2 JP 2616364 B2 JP2616364 B2 JP 2616364B2 JP 33384492 A JP33384492 A JP 33384492A JP 33384492 A JP33384492 A JP 33384492A JP 2616364 B2 JP2616364 B2 JP 2616364B2
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cup holder
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充隆 志田
裕史 原田
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は格納式カップホルダーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の格納式カップホルダーにつ
いて説明する。
【0003】図7において、フィニッシャー1は収納凹
部11を備え、この収納凹部11の開口部12の下端に
は、軸支部25によってリッド2が回動可能に支持され
ており、軸支部25から収納凹部11の内壁13までの
距離はほぼ一定に保たれている。
【0004】リッド2は収納凹部11の開口部12を覆
う平板状の蓋体部21を備え、蓋体部21の軸支部25
から支持体23が収納凹部11の内側上方へ延設されて
いて、リッド2は側面略L字状をなしている。
【0005】リング部4はリング状の保持部41を備
え、保持部41の端面両側には支持部42が突設されて
いる。
【0006】リンク3はリッド2の支持体23とリング
部4の支持部42とを連結するものであって、このリン
ク3の一端のボス部31はピン6を介してリッド2の支
持体23に連結しており、他端のボス部32はピン7を
介してリング部4の支持部42に連結している。
【0007】リンク3のボス部31、32のピン6、7
には二重ばね5が取付けられており、二重ばね5の両端
は支持体23と保持部41とに夫々係合されて、リンク
3とリング部4とを開方向に付勢している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、軸支部25から収納凹部11の内壁13
までの距離はほぼ一定であるために、これに接するリン
グ部4の端部の描く回動軌跡も軸支部25を中心とする
円弧上にあるため、リッド2はスムーズに開閉できる
が、車の振動などでリング部4が突然突出したりする欠
点があり、また開閉時の抵抗が初めから終りまで一様で
アクセントがなく、高級感に欠けるきらいがあった。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、リング部が突然突出したりすることがなく、しかも
開閉時の抵抗が中間部で変化して高級感のある格納式カ
ップホルダーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の格納式カップホルダーは、収納凹部の開口部
の下端に、その開口部を覆う蓋体を回動可能に軸支し、
その蓋体の軸支部から収納凹部内方へ延設された支持体
の他端に、リンクの一端を回動可能に軸支し、そのリン
クの他端に、蓋体閉時には収納凹部内に格納され、蓋体
開時には収納凹部の上端から突出するカップ保持体を回
動可能に軸支し、リンクの両端の軸支部に、リンクとカ
ップ保持体とを上方へ付勢する付勢手段を設けた格納式
カップホルダーであって、前記リンクの前記カップ保持
体側の端部が摺接する前記収納凹部の内壁と、前記蓋体
軸支部との間の距離がその摺動中間部において局部的に
延長された構成を有している。
【0011】
【作用】この構成によって、収納凹部の内壁と、蓋体軸
支部との間の距離がその中間部において局部的に延長さ
れているため、リンクとカップ保持体とを付勢する付勢
手段の強さが中間部において小さくなって抵抗が減少す
るので、カップ保持体が突然突出したりすることがな
く、この抵抗が蓋体開閉時のアクセントとなって高級感
が保たれる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面1乃至
図6を参照しながら説明する。尚、従来例で示した部品
と同じ部品には同符号を付してある。
【0013】図において2は蓋体であるリッド、3はリ
ンク、4はカップ保持体であるリング部、5は二重ばね
である。フィニッシャー1は収納凹部11を備え、この
収納凹部11の開口部12の下端には、リッド2が軸支
部25によって回動可能に支持されており、軸支部25
から収納凹部11の内壁13までの距離は、開口部12
付近に比して中間部では局部的に延長されている。
【0014】リッド2は収納凹部11の開口部12を覆
う平板状の蓋体部21を備えており、蓋体部21の軸支
部25からリンク状の支持体23が収納凹部11の内側
上方へ延設されていて、リッド2は側面略L字状をなし
ている。また収納凹部11の内壁13の固着点14と支
持体23の固着点22とはばね8によって連結されてい
る。
【0015】リング部4はリング状の保持部41を備
え、保持部41の端面両側には支持部42が突設されて
いる。
【0016】リンク3はリッド2の支持体23とリング
部4の支持部42とを連結するものであって、上面には
突起35が形成されており、両端にボス部31、32を
備えている。一端のボス部31は軸支部であるピン6を
介してリッド2の支持体23に連結しており、他端のボ
ス部32はピン7を介してリング部4の支持部42に連
結していて、リッド2とリング部4とがピン6、7によ
って回動可能に連結されている。
【0017】リンク3のボス部31、32のピン6、7
には二重ばね5が取付けられており、二重ばね5の両端
は支持体23と支持部42とに夫々係合されて、リッド
2とリング部4とを開方向に付勢している。そしてこの
二重ばね5の支持体23側のばね部51と、支持部42
側のばね部52とには夫々異なる反力を持たせてあり、
ばね部51の反力はばね部52の反力より大きく設定し
てある。
【0018】以上のように構成された格納式カップホル
ダーの動作を図3乃至図6を用いて説明する。
【0019】図3に示すように、リッド2を押し上げる
と、支持体23が開位置Aから中間位置Bに傾斜する。
これに連動して、二重ばね5の反力の違いにより、リン
ク3は支持体23に対して角度を一旦閉じて再び開き、
リング部4はリンク3に対して角度を閉じながら、リン
ク3の上面とリング部4の上面とが収納凹部11の内壁
13を中間位置B方向に摺動する。このとき二重ばね5
の角度はα3 からα2 に変化する。
【0020】ここから、支持体23が傾斜して格納位置
Cに近づくにつれて、リンク3は支持体23に対して角
度を開き、リング部4はリンク3に対して角度を閉じな
がら、リンク3とリング部4の上面は収納凹部11の内
壁13を摺動し、格納位置Cに格納され、リッド2はフ
ィニッシャー1の開口部12に嵌まり込む。このとき二
重ばね5の角度はα2からα1に変化する。
【0021】また図4乃至図6に示すように、上記の支
持体23の移動の間に、収納凹部11と支持体23との
間のばね8の角度はβ3からβ2に、β2からβ1に変
化する。
【0022】リッド2の開時には上記と反対の動作が行
われて、ばね部51の反力によりリンク3が跳ね上げら
れて角度が開き、またばね部52の反力によりリング部
4が跳ね上げられて収納凹部11の上端から突出し、ス
トッパーによって水平に保持される。
【0023】以上の図で明らかなように、ばね8の角度
β2はβ1よりも小さいので、B位置でのばね8の弾発
付勢力がC位置でのそれより大きく、しかもC位置にお
いて二重ばね5の弾発付勢力よりも、ばね8のそれの方
が大きくなるように設定してあるので、車の振動などで
リッド2が開くのを阻止している。また二重ばね5の角
度α3はα1,α2のいずれよりも小さいので、A位置
での二重ばね5の弾発付勢力が最も大きく、リング部4
が収納凹部11から突然突出することを防止しており、
リッド2開閉時のアクセントになっている。
【0024】以上のように本実施例によれば、収納凹部
11の開口部12を覆うリッド2を備えた支持体23
と、カップを保持するリング部4とをリンク3によって
回動可能に連結し、さらにリンク3とリング部4とを二
重ばね5によって弾発付勢し、収納凹部11の内壁13
とリッド2の軸支部25との間の距離を中間部において
局部的に延長することにより、リンク3とリング部4と
を付勢する二重ばね5の弾発付勢力が一旦小さくなり、
次にリッド2の開位置に近ずくにつれて大きくなるの
で、リング部4が突然突出したりすることがなく、開閉
時の抵抗が増減してアクセントがつき高級感が保たれ
る。
【0025】また利用者が安心してリッドの内部を覗い
たり、開閉時の障害物の有無、飛び出しのおそれなどを
確認したりすることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、収納凹部の開口
部の下端に、その開口部を覆う蓋体を回動可能に軸支
し、その蓋体の軸支部から収納凹部内方へ延設された支
持体の他端に、リンクの一端を回動可能に軸支し、その
リンクの他端に、蓋体閉時に収納凹部内に格納され、蓋
体開時に収納凹部の上端から突出するカップ保持体を、
回動可能に軸支し、リンクの両端の軸支部に、リンクと
カップ保持体とを上方へ付勢する付勢手段を設けた格納
式カップホルダーであって、前記リンクの前記カップ保
持体側の端部が摺接する前記収納凹部の内壁と、前記蓋
体軸支部との間の距離をその摺動中間部において局部的
に延長することにより、リンクとカップ保持体とを付勢
する付勢手段の付勢力が中間部において小さくなって抵
抗が減少するので、カップ保持体が突然突出したりする
ことがなく、この抵抗の増減が蓋体開閉時のアクセント
となって高級感が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における格納式カップホルダ
ーの斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】同格納式カップホルダーの動作説明図である。
【図4】同格納式カップホルダーの動作説明図である。
【図5】同格納式カップホルダーの動作説明図である。
【図6】同格納式カップホルダーの動作説明図である。
【図7】従来の格納式カップホルダーの断面図である。
【符号の説明】
2 リッド(蓋体) 3 リンク 4 リング部(カップ保持体) 5 二重ばね(付勢手段) 6 ピン(軸支部) 7 ピン(軸支部) 11 収納凹部 12 開口部 13 内壁 23 支持体 25 軸支部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納凹部の開口部の下端に、その開口部
    を覆う蓋体を回動可能に軸支し、その蓋体の軸支部から
    収納凹部内方へ延設された支持体の他端に、リンクの一
    端を回動可能に軸支し、そのリンクの他端に、蓋体閉時
    に収納凹部内に格納され、蓋体開時に収納凹部の上端か
    ら突出するカップ保持体を、回動可能に軸支し、リンク
    の両端の軸支部に、リンクとカップ保持体とを上方へ付
    勢する付勢手段を設けた格納式カップホルダーであっ
    て、前記リンクの前記カップ保持体側の端部が摺接する
    前記収納凹部の内壁と、前記蓋体軸支部との間の距離が
    その摺動中間部において局部的に延長されていることを
    特徴とする格納式カップホルダー。
JP33384492A 1992-11-20 1992-11-20 格納式カップホルダー Expired - Lifetime JP2616364B2 (ja)

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JP33384492A JP2616364B2 (ja) 1992-11-20 1992-11-20 格納式カップホルダー

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JPH06156139A JPH06156139A (ja) 1994-06-03
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