JP2616168B2 - オーバコート層形成方法 - Google Patents

オーバコート層形成方法

Info

Publication number
JP2616168B2
JP2616168B2 JP2187729A JP18772990A JP2616168B2 JP 2616168 B2 JP2616168 B2 JP 2616168B2 JP 2187729 A JP2187729 A JP 2187729A JP 18772990 A JP18772990 A JP 18772990A JP 2616168 B2 JP2616168 B2 JP 2616168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
overcoat layer
forming
glass
insulating substrate
thermal head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2187729A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0473163A (ja
Inventor
和夫 馬場
好之 白附
浩一 羽賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2187729A priority Critical patent/JP2616168B2/ja
Publication of JPH0473163A publication Critical patent/JPH0473163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616168B2 publication Critical patent/JP2616168B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 1)産業上の利用分野 本発明は、薄膜トランジスタ、サーマルヘッド等の各
種電子部品の表面に滑らかな耐摩耗性のオーバコート層
を形成する方法に関する。
2)従来の技術 従来、サーマルヘッドの発熱抵抗体の表面や薄膜トラ
ンジスタの表面等はオーバコート層によって被覆され、
保護されている。
この種のオーバコート層には、滑らかで(凹凸が少な
く)硬い表面が要求される場合がある。
3)発明が解決しようとする課題 前記オーバコート層をスパッタリング等の薄膜技術に
より形成すると、滑らかで硬い表面を得ることが可能で
ある。しかしながら、薄膜技術は設備が高価であり、し
かも膜厚を厚くすることが容易でない。
また、前記オーバコート層を厚膜技術で形成すると、
表面性が悪く(表面に凹凸が存在し)、硬度も低い。た
とえば、サーマルヘッドの発熱抵抗体表面にオーバコー
ト層を形成する場合、従来は、軟化点が800℃以下のガ
ラス粉体を原料としている。この場合、オーバコート層
表面のビッカース硬度は800程度で硬度が低く、また、
表面性も悪い。そこで、前記硬度を上げるため、Al2O3
(アルミナ粉体)等を添加する場合もあるが、この場合
オーバコート層の表面性がさらに悪化する。また、サー
マルヘッドのオーバコート層を前記厚膜技術を用いて形
成する場合、耐摩耗性を確保するために、膜厚3μm以
上とする必要があるが、膜厚が厚くなるに従って熱伝導
性が悪化する。
本発明は、前述の事情に鑑み、薄膜技術に使用するよ
うな大形で高価な製造設備を使用せずに、耐摩耗性およ
び表面性が良好なオーバコート層を形成することを課題
とする。
B.発明の構成 1)課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本発明のオーバコート層形
成方法は、平均粒径0.1μm以下の球状の無機質のガラ
スの超微粒子と焼成時にガラスを形成する金属有機物と
の混合物を、部材表面に塗布焼成してオーバコート層を
形成することを特徴とする。
2)作用 本発明のオーバコート層形成方法は、平均粒径0.1μ
m以下の球状の無機質のガラスの超微粒子を用いている
ので、比較的低温で複数の微粒子どうしが焼結する。ま
た、前記金属有機物は焼成時にガラスを形成する。した
がって、前記無機質の微粒子と金属有機物との混合物
を、部材表面に塗布して適当な温度で焼成すれば、複数
の微粒子が焼結して形成された微粒子の固まりと、その
各固まりの間の隙間を埋めるとともに各固まり間の接着
材として機能する前記ガラスとによって、オーバコート
層が形成される。このオーバコート層は、耐摩耗性およ
び表面性が良好である。
3)実施例 以下、図面により本発明のオーバコート層形成方法の
実施例をサーマルヘッドに適用した場合について説明す
る。
第1図は本発明の一実施例が適用されたサーマルヘッ
ドの全体説明図、第2図はその要部の斜視図、第3図は
第2図の矢視III部分の拡大図、第4A図は同実施例の要
部の平面図、第4B図および第4C図は第4A図のIVB−IVB線
およびIVC−IVC線断面図であり、第5A〜第9C図は同サー
マルヘッドの製造方法の説明図である。
第1図に示すように、プラテンロールRの外周に沿っ
て搬送される感熱記録紙Pに熱記録を行うためのサーマ
ルヘッドHは、支持板1を備えている。この支持板1の
表面には、第1図中、右側部分に絶縁基板2が接着剤に
よって張付けられており、この絶縁基板2は、アルミナ
製本体2aとその表面に形成された約60μmの厚さのアン
ダーグレーズ層2bとから構成されている。そして、第3
図に示すように前記絶縁基板2の表面には、複数の発熱
抵抗体3が主走査方向Xに沿って島状に設けられてい
る。
また、前記絶縁基板2表面上には、第3図に示すよう
な帯状の共通電極本体部4aとこの共通電極本体部4aから
櫛歯状に副走査方向Yに突出する多数の共通電極接続部
4bとから成る共通電極4と、前記多数の共通電極接続部
4bに対向する位置に所定の距離を置いてそれぞれ個別電
極5が形成されている。前記各共通電極接続部4bおよび
個別電極5は前記絶縁基板2表面上に主走査方向Xに沿
って配設された前記発熱抵抗体3に接続されている。ま
た、前記個別電極5の基端部(第1図中、左端部)は後
述の駆動用ICと接続するためのIC接続端子5aとして形成
されている。
前記支持板1の表面には、第1図中、左側部分にプリ
ント配線板6が接着剤によって張付けられており、この
プリント配線板6表面には外部接続用配線7が形成され
ている。この外部接続用配線7はその入力端側(第1図
中、左側)において前記プリント配線板6を貫通するコ
ネクタピン8を介して、駆動信号入力端子としてのソケ
ット9に接続されている。プリント配線板6の前記絶縁
基板2に近い部分には駆動用ICが配設されており、この
駆動用ICはボンディングワイヤ10および11によって前記
個別電極5のIC接続端子5aおよび外部接続用配線7と接
続されている。
前記ICおよびボンディングワイヤ10,11は、保護樹脂1
2によって被覆されており、前記発熱抵抗体3、共通電
極4、および個別電極5等は耐摩耗層13(第1,3,4A,4C
図参照)によって被覆されている。さらに、前記保護樹
脂12はアルミ製のカバー14によって保護されている。
そして、前記サーマルヘッドHは、前記符号1〜14で
示された構成要素および前記駆動用ICから構成されてい
る。
次に、第5A〜9C図により、前記第4A〜4C図に示される
構成を備えたサーマルヘッドHの製造方法を説明する。
(イ)抵抗体膜および発熱抵抗体形成用のレジストパタ
ーン形成工程(第5A,第5B参照) 先ず、前記絶縁基板2表面に、発熱抵抗体形成用の金
属有機物材料をスクリーン印刷によりベタ印刷する。
前記抵抗体膜形成用金属有機物材料としては、たとえ
ば、エンゲルハード社のメタルレジネート(商品名)の
下記の番号の各溶液を混合して使用する。
A−1123(Ir有機物材料) #28−FC(Si有機物材料) #8365(Bi有機物材料) すなわち、上記各溶液を焼成後の原子数比が、Ir:Si:
Bi=1:1:1となるような割合で混合し、さらに、α−タ
ーピネオール、ブチルカルビトールアセテート等の溶剤
を使用して粘度を5000〜30000cpsに調製する。この混合
物を100〜400メッシュのステンレススクリーンにより前
記絶縁基板2表面上に印刷塗布する。この印刷塗布され
た絶縁基板2を120℃で乾燥してから、赤外線ベルト焼
成炉ににおいて温度800℃で10分間焼成して抵抗体膜3L
を形成する。このようにして形成された抵抗体膜3Lは、
膜厚0.1〜0.5μmであり、シート抵抗は膜厚0.2μmに
換算して150Ω/口程度である。
次に、前記抵抗体膜3L上にレジスト層R1を形成してか
らその上に露光用のマスクM1を重ねて露光、現像を行
う。そうすると、第6A,第6B図に示すような発熱抵抗体
形成用のレジストパターンRpが得られる。
(ロ)個別抵抗体膜形成工程(第7A,7B図参照) 次に、エッチング液(フッ硝酸)を用いてエッチング
を行い、発熱抵抗体3のパターンを得る。
(ハ)電極形成工程(第8A〜9C図参照) 次に、前記発熱抵抗体3が形成された絶縁基板2表面
にノリタケ株式会社製のメタロオーガニック金ペースト
27をベタ印刷して焼成し、金膜4Lを形成する。
次に、絶縁金膜4L上にレジスト層R2を形成してから、
マスクM2を重ね、露光、現像を行って電極形成用のレジ
ストパターンを得る。次に、エッチング液(ヨウ素−ヨ
ウ化カリウム溶液)を用いてエッチングを行い、前記金
膜4Lから共通電極4および個別電極5を形成する。
(ニ)耐摩耗層形成工程 次に、前述の発熱抵抗体3、共通電極4および個別電
極5が形成された絶縁基板2表面上に、耐摩耗層形成用
の金属有機物材料をスクリーン印刷によりベタ印刷す
る。
前記耐摩耗層形成用金属有機物材料としては、たとえ
ば、Si,Pb,Biの有機物材料の各溶液を焼成後の原子数比
が、Si:Pb:Bi=4:3:1となるような割合で混合し、さら
に、αターピネオール、ブチルカルビトールアセテート
等の溶剤を使用して粘度を約10000cpsに調整する。次
に、SiO2:B2O3=2:1(原子数比)のガラスの超微粒子
(ここで、超微粒子とは、粒径0.1μm以下の球状の粒
子を意味するものとする。)を前記金属有機物溶液の金
属含有量(重量%)以下となる量混合し、ロールミルを
用いて昆練する。この混合物を前記絶縁基板2表面上に
スクリーン印刷する。このスクリーン印刷された絶縁基
板2を、乾燥させてから赤外線ベルト焼成炉において80
0℃程度で焼成して下側オーバコート層を形成する。こ
の下側オーバコート層は必要に応じて多層に形成する。
そして最後に、SiO2−B2O3ガラスとZrO2超微粒子とを
2:1(重量比)で含むオーバコート用ペーストを印刷焼
成することにより、上側オーバコート層を形成する。そ
して、この上側オーバコート層と前記下側オーバコート
層との二層から形成される前記オーバコート層13(第1
図参照)は厚さ3μm程度になるようにする。このオー
バコート層13の表面粗さはRa=0.05μm程度で平滑なも
のであった。
このようにして、前記第4A〜4C図に示した構成を有す
るサーマルヘッドHが得られる。
なお前記実施例においては、前記下側オーバコート層
を形成する際、金属有機物の分解により低軟化点の鉛ま
たはビスマス系のガラスが得られるため、800℃程度の
低い温度で焼結が可能となる。
以上、本発明によるオーバコート層形成方法の実施例
を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱す
ることなく、種々の小設計変更を行うことが可能であ
る。
例えば、前記無機質の微粒子として、SiO2、SiO2−B2
O3ガラス、TiO2、Al2O3、Ta2O5、ZrO2等の中からSiO2−
B2O3ガラスを含む1種以上を選択して使用することが可
能であり、また、前記金属有機物材料として、Si,Pb,B
i,Snの中から1種以上選択して使用することが可能であ
る。また、金属有機物材料を絶縁基板表面に塗布する方
法としては、スクリーン印刷法の代わりに、ディップ
法、ロールコート法、スピンコート法等を採用すること
も可能である。さらに、本発明はサーマルヘッド以外の
電子部品にオーバコート層を形成する場合にも適用する
ことも可能である。
C.発明の効果 前述の本発明のオーバコート層形成方法は、表面が平
滑で、耐摩耗性の良好なオーバコート層を設備費用の少
ない厚膜技術により比較的低温のプロセスで得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の抵抗体膜の第1実施例を適用したサー
マルヘッドの全体説明図、第2図は同サーマルヘッドの
要部の斜視図、第3図は第2図の矢視3部分の拡大図、
第4A図は同サーマルヘッドの要部の平面図、第4B図は第
4A図のIVB−IVB線断面図、第4C図は第4A図のIVC−IVC線
断面図、第5A〜9C図は前記第4A〜4C図に示した部分の製
造方法の説明図、である。 2…絶縁基板、3…発熱抵抗体、4…共通電極、4a…共
通電極本体部、4b…共通電極接続部、5…個別電極、13
…オーバコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−32864(JP,A) 特開 平2−39953(JP,A) 特開 平1−206067(JP,A) 特開 昭62−76603(JP,A) 特開 平3−83660(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径0.1μm以下の球状の無機質のガ
    ラスの超微粒子と焼成時にガラスを形成する金属有機物
    との混合物を、部材表面に塗布焼成してオーバコート層
    を形成するオーバコート層形成方法。
  2. 【請求項2】前記金属有機物は、Si,Pb,Bi,Snのうちか
    ら選ばれた1種以上の金属元素を含む請求項1記載のオ
    ーバコート層形成方法。
  3. 【請求項3】前記球状の超微粒子は、ホウケイ酸ガラ
    ス、SiO2、ZrO2、Al2O3、Ta2O5、TiO2のうちから選ばれ
    たホウケイ酸ガラスを含む1種以上の無機質の超微粒子
    である請求項1または2記載のオーバコート層形成方
    法。
JP2187729A 1990-07-16 1990-07-16 オーバコート層形成方法 Expired - Fee Related JP2616168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2187729A JP2616168B2 (ja) 1990-07-16 1990-07-16 オーバコート層形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2187729A JP2616168B2 (ja) 1990-07-16 1990-07-16 オーバコート層形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0473163A JPH0473163A (ja) 1992-03-09
JP2616168B2 true JP2616168B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=16211160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2187729A Expired - Fee Related JP2616168B2 (ja) 1990-07-16 1990-07-16 オーバコート層形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616168B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6276603A (ja) * 1985-09-30 1987-04-08 ティーディーケイ株式会社 保護膜の製造法
JPH0659738B2 (ja) * 1988-02-15 1994-08-10 株式会社コパル 厚膜サーマルヘッド用オーバーコートペースト
JPH0232864A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd サーマルヘッド
JPH0239953A (ja) * 1988-07-29 1990-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd サーマルヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0473163A (ja) 1992-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100306554B1 (ko) 후막저항체및그의제조방법
JP2605875B2 (ja) 抵抗体膜およびその形成方法
JP2617110B2 (ja) 抵抗体の製造方法
JP2616168B2 (ja) オーバコート層形成方法
JP2699381B2 (ja) 抵抗体の製造方法
JP2789609B2 (ja) サーマルヘッドおよびその製造方法
JP2743383B2 (ja) 抵抗体の製造方法及びサーマルヘッドの製造方法
JPS62292453A (ja) サ−マルヘツド
JPH02281082A (ja) 印刷回路用ペーストおよび印刷回路の形成方法
JPH04214368A (ja) サーマルヘッドおよびその製造方法
JP2517726B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP2972937B2 (ja) サーマルヘッドおよびその製造方法
JP2515202B2 (ja) セラミックス配線基板及びその製造方法
JPH0727161Y2 (ja) サーマルヘッド
JP3824246B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP3093602B2 (ja) セラミック回路基板の製造方法
JP2705069B2 (ja) 薄膜抵抗器及びその製造方法
JP2575554B2 (ja) 端面型サーマルヘッド
JPH0238063A (ja) サーマルヘッド
JPH0584944A (ja) サーマルヘツドおよびその製造方法
JPS5983682A (ja) セラミツクサ−マルヘツド
JPH02205311A (ja) 厚膜コンデンサの製造方法
EP0344329A1 (en) Thermal head and production thereof
JPS6082365A (ja) サ−マルプリントヘツド
JPS60170296A (ja) 厚膜多層配線板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees