JP2615702B2 - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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JP2615702B2
JP2615702B2 JP62294514A JP29451487A JP2615702B2 JP 2615702 B2 JP2615702 B2 JP 2615702B2 JP 62294514 A JP62294514 A JP 62294514A JP 29451487 A JP29451487 A JP 29451487A JP 2615702 B2 JP2615702 B2 JP 2615702B2
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JP
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furnace
furnace shell
heat treatment
peripheral wall
corner
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JP62294514A
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隆司 小野
節也 森野
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は被処理物に熱処理を施すようにしてある熱
処理炉に関し、更に詳しくは、自体における周壁が炉殻
とその内面に添設された断熱材とから構成されている熱
処理炉に関するものである。
(従来の技術) この種の熱処理炉としては例えば第3
図、第4図に示されるような構造のものが知られてい
る。即ちこれらの図面において、1は熱処理炉、2はそ
の周壁、3は入口、4は出口、5は内部の熱処理空間を
夫々示す。上記周壁2は炉殻(鉄皮とも呼ばれる)6と
その内面に添設された断熱材7とから構成されている。
上記周壁2における内周壁面8は、炉長方向1aに対し直
交する方向における断面形状を第4図に明示されるよう
に四角に形成されている。
このような構成のものにあっては、被処理物は入口3
から熱処理空間5に入り、そこを出口へ向けて通過す
る。その通過過程において、被処理物には例えば熱処理
空間に備えられるヒーターによって、高温(例えば850
℃)の加熱処理が施され、加熱処理後の被処理物は出口
4から送出される。上記のように熱処理を行う場合、断
熱材7の存在によって炉殻6から外部への熱放散を少な
くでき、省エネルギー効果を図ることができる。しかし
省エネルギー効果を高める為に断熱材7の厚みを大きく
例えば450〜500mmにした場合には炉殻6の温度が低温化
してくるが、その場合周壁2における隅部2aの炉殻の温
度が隅部相互の中間部2bにおける炉殻の温度に比べて低
温化する。即ち、中間部2bにおいては内周壁面8の熱が
矢印21で示されるように伝わる為、炉殻6の単位面積当
たりの熱量が比較的大きいのに対し、隅部2aにおいては
熱が矢印22で示されるように、上記矢印21の場合に比べ
て比較的長い距離を介して、しかも広い面積の炉殻6に
伝わる為、隅部2aにおいては炉殻6の単位面積当たりの
熱量は小さい。この為上記中間部2aの炉殻6の温度に比
べ、隅部2aの炉殻6の温度が著しく低くなる。このよう
に大きな温度差が生ずると、炉長方向への炉殻の伸びの
程度は、中間部2bにおいては矢印23で示されるように大
きいのに対して、隅部2aにおいては矢印24で示されるよ
うに小さく、この為炉殻の変形あるいはクラックの発生
といった周壁2の破損を引き起こす問題点があった。更
に又熱処理空間5に高融点(例えば60℃)の雰囲気ガス
が入れられた状態で熱処理が行なわれた場合、断熱材7
は通気性を有している為、上記高露点の雰囲気ガスが上
記低温化した隅部2aの炉殻6に触れ、そこに結露25を起
こしてしまったりする問題点もあった。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は上記従
来の問題点を除き、省エネルギー効果を高める為に断熱
材の厚みを大きくした場合においても、周壁の隅部にお
ける炉殻の温度を隅部相互の中間部における炉殻の温度
に近い温度に維持させることができて、周壁の破損ある
いは炉殻内面側での結露の防止を図り得るようにした熱
処理炉を提供しようとするものである。
(問題点を解決する為の手段) 本願発明の熱処理炉
は、一端に入口を他端に出口を夫々有し、しかも内部は
上記入口から出口へ向けて被処理物を通過させると共
に、その通過過程において被処理物に加熱処理を施し得
るようにした熱処理空間となっており、さらに、自体に
おける周壁は、炉殻とその内面に添設された断熱材とか
ら構成されていると共に、炉長方向に対し直交する方向
における上記周壁の内周壁面の断面形状を四角に形成し
てある熱処理炉において、上記周壁の炉長方向に対し直
交する方向における断面形状の各隅部においては、上記
内周壁面において相互に隣り合う二つの内壁面が交わる
角部から、一方の内壁面の炉殻方向に向けての延長面と
他方の内壁面の炉殻方向に向けての延長面とによって挟
まれる範囲の炉殻までの寸法を、上記各内壁面から各々
に平行する各炉殻までの各寸法のうち大きい方の寸法よ
りも小さくしたのである。
(作用) 熱処理空間において被処理物の熱処理を行う
場合、上記空間の熱は周壁における断熱材を通して炉殻
に伝わる。この場合、周壁の各隅部における炉殻に伝わ
る熱量は、隅部相互の中間部の炉殻に伝わる熱量に近い
値となる。この為、隅部における炉殻の温度は隅部相互
の中間部における炉殻の温度に近い値となり、従来発生
していたような隅部での結露は防止される。
(実施例)以下本願の実施例を示す図面第1図及び第2
図について説明する。尚、同図中の符号で第3、4図と
同一の符号は機能上相互に均等構成の部分を現すものと
して、その部分についての詳しい説明は省略する。図に
おいて、上記熱処理炉1としては本例では被処理物Aと
して金属ストリップを炉長方向1aに移送させる過程でそ
れに熱処理を施すようにした炉を示す。従って、周壁2
における内周壁面8の上記断面形状は、第2図に示され
るように高さ方向の寸法(例えば500mm)に比べて幅方
向の寸法(例えば1700mm)が大きい四角形に形成してあ
る。
次に上記周壁2における各隅部2aの構造について説明
する。尚その構造は四つの隅部について何れも均等であ
る為、以下においては第2図左下の隅部についてのみ説
明を行い、他の隅部についての重複する説明を省略す
る。隅部2aにおいては、上記内周壁面8において相互に
隣り合う夫々平坦な二つの内壁面10,11が交わる角部12
から、一方の内壁面10の延長面10aと他方の内壁面11の
延長面11aとによって挟まれる範囲13の炉殻6までの寸
法を、上記各内壁面10,11から各々に平行する各炉殻6a,
6bまでの各寸法L1,L2のうち大きい方の寸法L1よりも小
さくしてある。即ち上記範囲13においては炉殻6を、延
長面10aが炉殻6bと交わる箇所と延長面11aが炉殻6aと交
わる箇所との二つの箇所相互を結ぶ平坦な形状に形成し
てある。
上記構成の熱処理炉1にあっては、熱処理空間5にお
いてそこの雰囲気ガス(例えば850℃)により被処理物
Aを熱処理する場合、隅部2aの炉殻や中間部2bの炉殻に
は内周壁面8からの熱が夫々矢印15,16で示されるよう
に伝わる。この場合、内周壁面8の角部12から、隅部2a
における炉殻6までの寸法は小さく形成されており、し
かもその結果として隅部2aにおける炉殻6の面積が比較
的小さくなっている為、そこの炉殻6に伝わってくる熱
量は中間部2bの炉殻6に伝わってくる熱量に比較的近い
値となる。この為、第2図に付記された温度カーブで示
されるように、隅部2aの炉殻の温度は中間部2bの炉殻の
温度に対して近い温度となる(例えば略65℃で均一)。
その結果炉殻6においては隅部2aもまた中間部2bもその
炉長方向への伸びの程度が略均一化し、炉殻の変形やク
ラックの発生が防止される。
更にまた、上記のように隅部2aにおける炉殻6の温度
が中間部2bにおける炉殻6の温度に近い値に維持される
為、熱処理空間5において高露点(例えば60℃)の雰囲
気ガスを用いて熱処理を行なおうとする場合、上記中間
部2bにおける炉殻6の温度をそこの内面で結露が生ぜぬ
範囲で低く例えば65℃程度に設定(例えば断熱材7の厚
みを選定)しても、隅部2aにおける炉殻内面での結露を
防止できる。
(発明の効果) 以上のように本発明にあっては、内部
の熱処理空間5において被処理物Aに高温の熱処理を施
す場合、断熱材7の存在によって炉殻6から外部への熱
放散を少なくすることができ、省エネルギー効果を図り
得る特長がある。
しかも上記の場合において省エネルギー効果を高める
為に断熱材7の厚みを大きくした場合には、炉殻6の温
度が低温化してくるが、そのような場合においても本願
発明にあっては、周壁の各隅部2aにおいては、上記内周
壁面8において相互に隣り合う二つの内壁面10,11が交
わる角部12から、一方の内壁面10の延長面10aと他方の
内壁面11の延長面11aとによって挟まれる範囲13の炉殻
6までの寸法を、上記各内壁面10,11から各々に平行す
る各炉殻6a,6bまでの各寸法L1,L2のうち大きい方の寸法
L1よりも小さくしているから、各隅部2a,2a・・・にお
ける炉殻6の温度を、各隅部2a,2a相互の中間部2bにお
ける炉殻6の温度に比べて極端に低温化させずそれに近
い温度に維持させられる特長がある。このことは、各隅
部2aの炉殻6と隅部相互の中間部2bにおける炉殻6とに
ついて、それらの炉長方向への伸びの程度を略均一化さ
せられることであって、炉殻の変形あるいはクラックの
発生といった炉周壁の破損を防止できる効果がある。ま
た熱処理空間に高露点の雰囲気ガスを入れた状態で上記
の熱処理が行なわれた場合においては、隅部2aにおける
炉殻内面側での結露の防止も図り得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は熱処理炉の
略示斜視図、第2図は第1図におけるII−II線拡大断面
図(炉殻の温度カーブも付記した)。第3図は従来の熱
処理炉の略示斜視図、第4図は第3図におけるIV−IV線
断面図(炉殻の温度カーブも付記した)。 2……周壁、6……炉殻、7……断熱材、2a……隅部、
2b……中間部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に入口を他端に出口を夫々有し、しか
    も内部は上記入口から出口へ向けて被処理物を通過させ
    ると共に、その通過過程において被処理物に加熱処理を
    施し得るようにした熱処理空間となっており、さらに、
    自体における周壁は、炉殻とその内面に添設された断熱
    材とから構成されていると共に、炉長方向に対し直交す
    る方向における上記周壁の内周壁面の断面形状を四角に
    形成してある熱処理炉において、上記周壁の炉長方向に
    対し直交する方向における断面形状の各隅部において
    は、上記内周壁面において相互に隣り合う二つの内壁面
    が交わる角部から、一方の内壁面の炉殻方向に向けての
    延長面と他方の内壁面の炉殻方向に向けての延長面とに
    よって挟まれる範囲の炉殻までの寸法を、上記各内壁面
    から各々に平行する各炉殻までの各寸法のうち大きい方
    の寸法よりも小さくしたことを特徴とする熱処理炉。
JP62294514A 1987-11-20 1987-11-20 熱処理炉 Expired - Lifetime JP2615702B2 (ja)

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