JPH0437883Y2 - - Google Patents

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JPH0437883Y2
JPH0437883Y2 JP15974386U JP15974386U JPH0437883Y2 JP H0437883 Y2 JPH0437883 Y2 JP H0437883Y2 JP 15974386 U JP15974386 U JP 15974386U JP 15974386 U JP15974386 U JP 15974386U JP H0437883 Y2 JPH0437883 Y2 JP H0437883Y2
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rolls
steel strip
conveyance
furnace
roll
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、連続焼鈍設備の加熱炉における被処
理材、例えば鋼帯の搬送装置に関し、具体的に
は、加熱炉の炉長を長くすることなく処理能力を
増大できるようにした搬送ロールの改良に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、冷間圧延鋼板(以下、鋼帯という)の
連続焼鈍設備の炉体部は、主として、上流側から
加熱帯、均熱帯、冷却帯を配置して構成されてお
り、鋼帯は上記各帯を順次通過しながら所定の熱
処理が施される。そして上記加熱帯、均熱帯を構
成する加熱炉は、従来、例えば第3図に示す構造
になつている。図において、1は側面から見た竪
型の加熱炉本体であり、これの同図左側側壁の下
部には炉幅方向に装入口1aが、右側側壁の上部
には炉幅方向に抽出口1bがそれぞれ形成されて
いる。上記炉本体1内の上部及び下部には、それ
ぞれ複数の上部搬送ロール2a、下部搬送ロール
2bが、炉幅方向に架設されており、各搬送ロー
ル2a,2bは、炉長方向にロール径と同一の間
隔をあけて配設されている。
そして、上記上、下の搬送ロール2a,2b間
には、鋼帯3が順次掛け渡されており、この鋼帯
3間には、所定の間隔を設けて該鋼帯3と向かい
合うように多数の輻射管であるラジアントチユー
ブ4が挿入配設されている。
上記加熱炉本体1では、各ラジアントチユーブ
4に取り付けられたバーナにより炉内を所定の温
度に昇温保持し、搬送ロール2a,2bの回転に
より鋼帯3を鉛直方向に上下させながら所定の速
度でもつて搬送しつつ、加熱及び均熱の処理が行
われる。そして、次工程の冷却帯に搬送され、目
的の熱処理が施されるようになつている。
ところで、上記加熱炉1では、上記搬送ロール
2a,2bはロール径800mm以上のものが採用さ
れ、またラジアントチユーブ4は直径150mmから
200mmのものを採用して、ラジアントチユーブ4
と対向する鋼帯3との間隔を一定距離、例えば
300mm程度とするのが一般的である。従つて、炉
の加熱能力を大きくするには、鋼帯の炉内長さを
長くする必要があり、そのためにはロール本数を
増す必要があることから、必然的に炉長が長くな
る。しかしながら、加熱炉の炉長が長くなると、
その分設置スペースが拡大し、またそれに伴う設
備が高くなり、さらに炉体からの放熱損失が大き
くなつて燃料原単位が悪化するという問題点があ
る。
このような問題を解決するため、炉長を長くす
ることなく処理能力を増大することが要請されて
いる。この要請に応えるためには、例えば、上記
搬送ロールに直径の小さいものを採用し、この小
径ロールの直径程度の間隔をあけて配置したり、
または、ロール径はそのままで上部又は下部の各
搬送ロールの間隔を狭めたりすることが考えら
れ、このようにすれば炉長を長くすることなく炉
内の鋼帯長さを長くでき、処理能力を向上でき
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、一般に炉内温度が800℃以上に
昇温されている点及び鋼帯の張力を強く受ける点
から、搬送ロールを小径にする方法は、強度上限
界がある。また、ロール間隔を狭めた場合は、鋼
帯が上、下の搬送ロール間に斜めに掛け渡される
ことになり、その結果、この場合はラジアントチ
ユーブの配設スペースを確保することが困難にな
るという問題点がある。
本考案は上記問題点を解決するためになされた
もので、必要な搬送ロール径及びラジアントチユ
ーブ配設スペースを確保し、かつ炉長を長くする
ことなく処理能力を増大できるようにした連続焼
鈍設備の加熱炉における被処理材搬送装置を提供
することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、鉛直方向に上下しつつ搬送される被
処理材間に輻射管を挿入するようにした連続焼鈍
設備の加熱炉において、上下被処理材を上、下の
搬送ロールに順次掛け渡して搬送するようにした
搬送装置であつて、上記上部又は下部の各搬送ロ
ールを相互にロール径以下に近接させて配置する
とともに、上、下部の搬送ロール間に掛け渡され
た被処理材が鉛直になるように、該被処理材を上
記搬送ロールの軸直角方向に押圧するデフレクタ
ロールを上記上、下部搬送ロール径をロール又は
そのいずれかの近傍に配設したことを特徴として
いる。
ここで、上記デフレクタロールの配置について
は、搬送ロールの近接程度に応じて適宜選択す
る。例えば、各搬送ロールをロール径より少しだ
け近接させる場合は上部又は下部のみに設け、さ
らに近接させる場合は上部及び下部の両方に配置
すればよい。
〔作用〕
本考案に係る連続焼鈍設備の加熱炉における被
処理材搬送装置では、上、下部の各搬送ロールを
近接させることによる傾斜した鋼帯を、これが鉛
直になるようにデフレクタロールにより押圧して
矯正するようにしたので、ラジアントチユーブの
配設スペースを確保でき、また上記各搬送ロール
の間隔を狭めた分だけ炉内に配置可能なロール本
数を増大して炉内における被処理材の長さを長く
できるから、その結果、炉長を長くすることなく
処理能力を増大できる。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図について説明する。
第1図は本考案の一実施例による連続焼鈍設備
の加熱炉における鋼帯の搬送装置を示し、図中、
第3図と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図において、加熱炉本体1内上部、下部には上
部、下部搬送ロール2a,2bが相互に近接して
配設されている。そして上記各上部搬送ロール2
aの下方近傍の鋼帯入側には、回転自在の上部デ
フレクタロール5aが該上部搬送ロール2aと平
行に架設されている。また、下部搬送ロール2b
の上方近傍のこれも鋼帯入側には、下部デフレク
タロール5bが該下部搬送ロール2bと平行に架
設されている。
これにより鋼帯3は、装入口1a側の下部搬送
ロール2bに巻回され、これの鉛直上方のデフレ
クタロール5aの抽出口1b側周面と転接して上
部搬送ロール2aに巻回され、つづいてこれの鉛
直下方のデフレクタロール5bの抽出口1b側周
面に転接した後下部搬送ロール2bに巻回されて
おり、このようにして鋼帯3は、順次上、下の各
搬送ロール2a,2bに掛け渡されて抽出口1b
まで導かれている。そしてこの場合、本実施例で
は、上記各デフレクタロール5a,5bは、鋼帯
3の上、下の搬送ロール2a,2b間部分が鉛直
になるように該鋼帯3部分を各搬送ロール2a,
2bの抽出口1b側に水平方向に押圧している。
また、上記鉛直支持された各鋼帯3間には、多
数のラジアントチユーブ4が所定の間隔をあけて
挿入されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の加熱炉1では、加熱帯、均熱帯の各
帯は所定の温度に昇温保持され、鋼帯3は搬送ロ
ール2a,2bにより所定の速度でもつて鉛直上
下方向に搬送され、各帯を通過する際に目的の熱
処理が施される。
そして本実施例では、上、下部の各搬送ロール
2a,2bを近接させるとともに、鋼帯3を、こ
れが鉛直になるように押圧するデフレクタロール
5a,5bを設けたので、ラジアントチユーブ4
の配設スペースを確保でき、また、上記各搬送ロ
ール2a,2bを相互に近接させた分だけロール
本数を増大できるから、鋼帯3の炉内長さを長く
でき、その結果炉長を長くすることなく処理能力
を向上できる。また、鋼帯3の単位長さ当たりの
炉長を短縮でき、設置スペースや設備費が低減で
きるとともに、炉体1の放熱面積を減少した分、
熱効率が向上でき、その結果エネルギー原単位を
低減できる。
なお、上記実施例では、上部、下部の各搬送ロ
ールの両方にデフレクタロールを配置したが、本
考案ではいずれか一方の搬送ロール近傍のみにデ
フレクタロールを設けてもよい。
第2図は上部のみにデフレクタロールを配置し
た例であり、これは上、下部の各搬送ロール2
a,2bの位置関係により、上方から下方に搬送
される鋼帯3が傾斜状になる場合であり、この場
合は、デフレクタロール5を上部搬送ロール2a
の下方近接の抽出口1b側に配設することにより
鋼帯3を鉛直状態に矯正している。
このように本実施例では、各搬送ロールを相互
に近接させることにより上、下方向に搬送される
鋼帯が斜めになり、ラジアントチユーブの配設ス
ペースが確保できない場合に、該鋼帯が鉛直にな
るようにデフレクタロールを配設したものであ
る。
また、上記実施例では、被処理材が鋼帯である
場合について説明したが、本考案は、非鉄金属帯
や金属線材における焼鈍設備又はパテンテイング
設備にも適用できる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係る連続焼鈍設備の加熱
炉における被処理材搬送装置によれば、上部又は
下部の各搬送ロールを相互に近接させて配設し、
被処理材の上、下の搬送ロール間部分が鉛直にな
るように該被処理材を押圧するデフレクタロール
を上記搬送ロールの近傍に配設したので、輻射管
の配設スペースを確保でき、また各搬送ロールを
近接できた分、炉長を長くすることなく処理能力
を増大できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による連続焼鈍設備
の加熱炉における鋼帯搬送装置の概略構成を説明
するための側面図、第2図はその他の実施例を示
す側面図、第3図はその従来方法を説明するため
の側面図である。 図において、1は加熱炉、2a,2bは搬送ロ
ール、3は鋼帯(被処理材)、4はラジアントチ
ユーブ(輻射管)、5a,5bはデフレクタロー
ルである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鉛直方向に上下しつつ搬送される被処理材間に
    輻射管を配設して該被処理材を加熱及び均熱する
    ようにした連続焼鈍設備の加熱炉において、炉内
    の上部及び下部にそれぞれ平行に複数の搬送ロー
    ルを配設し、被処理材を上記上、下搬送ロールに
    順次掛け渡して搬送するようにした搬送装置であ
    つて、上記上部又は下部の隣接する各搬送ロール
    を相互にロール径以下の間隔に近接させて配置
    し、被処理材の上、下の搬送ロール間部分が略鉛
    直になるように該ロール間部分を上記搬送ロール
    の軸直角方向に押圧するデフレクタロールを上記
    各搬送ロールの近傍に配設したことを特徴とする
    連続焼鈍設備の加熱炉における被処理材の搬送装
    置。
JP15974386U 1986-10-17 1986-10-17 Expired JPH0437883Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15974386U JPH0437883Y2 (ja) 1986-10-17 1986-10-17

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15974386U JPH0437883Y2 (ja) 1986-10-17 1986-10-17

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Publication Number Publication Date
JPS6364764U JPS6364764U (ja) 1988-04-28
JPH0437883Y2 true JPH0437883Y2 (ja) 1992-09-04

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ID=31084459

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JP15974386U Expired JPH0437883Y2 (ja) 1986-10-17 1986-10-17

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JPH086146B2 (ja) * 1989-05-24 1996-01-24 日本鋼管株式会社 堅型直火加熱炉

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JPS6364764U (ja) 1988-04-28

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