JP2615069B2 - 写真フイルム積上げ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は写真フィルム・ネガ取扱い装置、例えば、フ
ィルム・ストリップを積上げ、顧客への配送用封筒に入
れる装置に関するものである。

（従来の技術および発明が解決しようとする問題点） 写真フィルムの営業処理にあたっては、現像フィルム
や同ネガを、リプリントの注文に際して使用できるよう
に顧客へ返却することが必要である。一般にフィルム
は、連続ロール形態で現像される。現像後、フィルムは
通常４こま長のストリップに切断され、１注文を構成す
るストリップは収集されて、フィルム・スリーブと呼ば
れる封筒内へと入れられる。ネガのつまったスリーブ
は、プリント、ネガおよび封筒から成る注文の１部であ
り、ひとまとめにされて、顧客へ渡される。

印画紙やその他のシート品目を積重ねるにあたっては
数種の装置が使用できるが、写真フィルムの取扱いは独
特である。何故なら、フィルムを慎重に取扱って、破断
や傷がつかないようにしなければならないからである。
フィルム・ネガを顧客に返却する主要目的は、顧客がこ
のフィルム・ネガを使用して、自分望む写真のリプリン
トを入手できるようにすることであるから、ネガを顧客
に返却するにあたっては良好な状態を維持し、このネガ
から作成したプリントをもとのプリントと同じように良
好なものとすることが必要である。このため、フィルム
の画像領域に、取扱い装置のために生じる恐れのある傷
や汚れがつかないようにする独特な取扱い装置が必要と
なる。

フィルム・スリーブへの装置を待っている一連のフィ
ルム・ストリップを積上げることのできるフィルム・ス
トリップ取扱い装置を提供するのが、本発明のひとつの
目的である。フィルムの画像面との接触を最小限にして
フィルムを取扱い、またネガ・カッタとともに使用した
場合、このネガ・カッタから直接フィルム・ストリップ
を受取るのに容易に妥当するごとき装置を提供するの
が、本発明の別の目的である。

タブがあるなしに拘らず、異なるフィルム幅を取扱う
ことができ、また収集、積上げ手順のいかなるときにあ
っても、フィルム・ストリップの制御が行えるフィルム
・ストリップ・スタッカを提供するのが、本発明のもう
ひとつの目的である。

（問題点を解決するための手段） 上述した目的に従い、ベース上に取付けられ、ネガ・
カッタと共働してネガ・カッタからフィルム・ストリッ
プを受取り、このフィルム・ストリップを積上げ位置に
誘導するガイド手段を備えたフィルム・ストリップ取扱
い装置を提供する。フィルム積上げ手段は、ガイド手段
上に取付けられてこれと共働動作し、その動作によって
フィルム・ストリップの端部と係合して、このフィルム
・ストリップを積上げ位置からスタック内へと移動させ
る。ガイド手段に隣接してチャンネル手段が取付けられ
ていて、フィルム・ストリップをガイド手段から受取
り、既定数のフィルム・ストリップがチャンネル手段内
に堆積されるまで、フィルム・ストリップを保持する。
ベース上には、プッシャ手段が移動可能状に取付けられ
ていて、その動作によってフィルム・ストリップ・スタ
ックの一端と係合し、スタックをガイド手段から待機フ
ィルム・スリーブ内へと移動させる。

積上げ手段が同時にフィルム・ストリップの反対端と
係合し、双方の端部を縦・横に動かし、フィルム・スト
リップを押下げて、横方向へスタック内に押入れるのが
望ましい。またフィルム・スタッカは、ネガ・カッタと
タイミング同期して動作するのが望ましい。

本発明の動作および利点は、本技術等に日頃通じてい
る人であれば、添付図面と関連させて下記の明細書を読
むことにより、一層よく理解されよう。

（実施例および発明の効果） 第１図に、注文仕上げステーション10の１実施例を示
すが、この場合、現像フィルム、この現像フィルムから
作製したプリント、および顧客用封筒はひとまとめにさ
れて、顧客に返却できるようになっている。この注文仕
上げステーションは数種の構成品目を有し、写真プリン
トのリール12を取付ける装置と、プリントを切断し包装
するプリント・カッタ14とを備えている。またネガ・カ
ッタ16は、現像ネガの連続リール18を受取り、このネガ
をストリップに切断する。１注文に属するネガのストリ
ップは、ついで収集され、このネガから作製したプリン
トとエッチングさせてから、顧客に返却する。プリント
とネガは第１封筒内で一緒にされ、構成品目はすべて顧
客識別情報を有する第２封筒内へ入れられるので、プリ
ント数およびフィルムのタイプに関してステーションが
入手した情報を用いて、注文の価格付けを行い、該当顧
客に返却することができる。第１図に示す注文仕上げス
テーションは、フィルム・ストリップ・スタッカ20を備
えている。このフィルム・ストリップ・スタッカはネガ
・カッタ16からネガ・ストリップを受取り、切断したス
トリップをスタック内に集める。この切断ストリップは
ついで封筒かフィルム・スリーブ内に入れ、ひとまとめ
にして顧客に返却することができる。

第２図には、第１図に示した注文仕上げステーション
で使用するのに適したフィルム・ストリップ・スタッカ
の１実施例を示す。このスタッカはベース21を有してい
て、このベースの上には固定ガイド・レール・アセンブ
リ22が取付けられている。また可動ガイド・レール・ア
センブリ24がベース21上に、固定ガイド・レール・アセ
ンブリ22から一定の距離のところに、かつこれと平行に
取付けられている。固定ガイド・レールおよび可動ガイ
ド・レールはチャンネルを画定するが、このチャンネル
内には、ネガのストリップがネガ・カッタから導入され
る。固定ガイド・レール・アセンブリと可動ガイド・レ
ール・アセンブリとの横方向の間隔は、可動ガイド・レ
ール・アセンブリ24のベース21に形成されたスロット26
および28に沿う横方向の移動によって変えることができ
る。第１および第２ガイド・ピン30,32がそれぞれ固定
ガイド・レール・アセンブリ22から伸び、可動ガイド・
レール・アセンブリ24の上方端に一体形成された第１お
よび第２取付けタブ34,36を通過する。可動ガイド・レ
ール・アセンブリ24はガイド・ピンをスライドし、また
横方向に移動可能であって、固定ガイド・レール・アセ
ンブリ22と可動ガイド・レール・アセンブリ24との間隔
を変える。固定ガイド・レールと可動ガイド・レールと
の間隔が可変できるため、フィルム・スタッカは、タブ
のあるなしに拘らず、いろいろなサイズのフィルムを受
取ることができる。

第１上部シェルフ38は固定ガイド・レール・アセンブ
リ22から直角状に伸びており、可動ガイド・レール・ア
センブリ24から直角状に伸びている第２上部シェルフ40
と共働して、ガイド・レール・アセンブリで画定される
チャンネルを上部と下部に分割する。第１および第２下
部シェルフ42,44が、それぞれ固定ガイド・レール・ア
センブリと可動ガイド・レール・アセンブリから伸びて
いて、チャンネル下部の底部を画定する。第３図に示す
とおり、フィルム・ストリップ・スタッカは、フィルム
・ストリップ46がネガ・カッタを出る際、これを受取
る。フィルム・ストリップ46は、フィルム・ストリップ
46の端部を支持する上部シェルフ38および40に静止す
る。第１レール48が第１上部シェルフ38の真上に位置決
めされていて、かつシェルフから十分な距離を置いた一
定の位置にあるので、フィルム・ストリップ46を第１上
部シェルフ38と第１レール48との間に装着することがで
きる。レールは横方向に位置決めされ、シェルフの上方
に位置することはないが、内方に位置決めされているの
で、シェルフにきっちり隣接して自由に垂直移動するこ
とができる。第４図に示すとおり、第１駆動リンク50が
第１レールの順方向位置にその第１端部で回動自在に取
付けられており、また第１ガイド・ピン30にその第２端
部で固定されている。第１ピポット・リンク52の第１端
部は、第１駆動リンク50の取付け部からレールへの一定
距離のところで、第１レール48に回動自在に取付けられ
ており、また第１ピボット・リンク52の第２端部は、ベ
ース21上に回動自在に取付けられている第２ガイド・ピ
ン32へと固定されている。第２レール54は、第１レール
48と平行で、これから一定距離のところにあり、第２上
部シェルフ40にきっちり隣接してその上方に取付けら
れ、それが直接シェルフの上方に位置することなく、シ
ェルフにきっちり隣接して垂直移動できるように再度位
置決めされる。第２駆動リンク56の第１端部は、第２レ
ール54に回動自在に取付けられており、その第２端部は
第１ガイド・ピン30に固定されている。第２ピボット・
リンク58の第１端部は第２レール54に回動自在に取付け
られており、その第２端部は回動自在に取付けられ第２
ガイド・ピン32に固定されている。従ってレール48およ
び54は、第１および第２駆動リンクの各対応レールへの
取付部を介して第１ガイド・ピン30が回転することによ
って駆動される。第１ガイド・ピンが回転すると、第１
および第２駆動リンクは第１ガイド・ピンとともに振動
し、レールを下方および後方に掃引動作させる。第１お
よび第２ピボット・リンク52,58はレールの動きととも
に移動し、レールを安定に制御するが、レールは駆動し
ない。

第３図から分るとおり、フィルム・ストリップ46がネ
ガ・カッタからフィルム・ストリップ・スタッカへと移
動すると、このフィルム・ストリップは上部シェルフ部
材38および40に静止し、またレール48および54はフィル
ム・ストリップ46の端部上に位置することになる。フィ
ルム・ストップが上部シェルフに位置決めされて、切断
されると、レールが作動して下方移動を行い、上部シェ
ルフ部材と隣接するフィルムの端部と係合し、フィルム
に十分な圧力を加えて、フィルムを曲げ、スナップ動作
でフィルムが上部シェルフ部材を通過して下方へ移動で
きるようにするので、フィルムは下部シェルフ部材42お
よび44に静止する。ついでレールは上方に移動して、元
の位置に戻るため、次のフィルム・ストリップが上部シ
ェルフ部材に入れるようになる。レールの動きは、第４
図でよく分る。この図は、レールが、駆動リンク50およ
び56で指示された上方位置と下方位置との間を移動する
ことを示している。第５図はフィルム・スタッカの端面
図である。この場合、レールは最低位置にあって、フィ
ルム・ストリップ46をサイド・チャンネルの下部に押し
やっているので、フィルムは下部シェルフ部材42および
44上に静止している。

レールの移動は第１ガイド・ピン30の回転によって制
御されるが、このガイド・ピンはその第１端部に固定さ
れたベベル・ギア60によって駆動される。ベベル・ギア
60は、シャフト63に固定された第２ベベル・ギア62と、
共働動作できるように連結されている。またシャフト63
は制御アーム64を固定している。制御アーム64の第２端
部にはカム従動節66が取付けられており、このカム従動
節は駆動シャフト70に固定されたカム部68で支えられて
いる。駆動シャフト70はベース21で回動自在に支持され
ていて、駆動するとネガ・カッタ（図示していない）の
ナイフ駆動装置と結合する。駆動シャフト70はナイフと
結び合わされているので、ナイフがその切断手順で回転
すると、駆動シャフト70が駆動される。この駆動シャフ
トはカム部材68と、従ってまたレール48および54を駆動
し、上部シェルフ部材38および40に載置されているフィ
ルム・ストリップを、下部シェルフ部材42および44の位
置へと移動させる。カム部材68、カム従動節66および制
御アーム64の長さと形状は、ネガ・カッタ・ナイフのタ
イミングに適応するよう設計されているので、フィルム
・ストリップは、カッタから受取って切断した後、ネガ
・カッタの速度に従って積重ねられる。第５図は、カム
部材68およびカム従動節66がレール48および54を駆動し
た際における、それらの動作を示すものである。駆動シ
ャフト70が回転した際におけるカム部材68の各位置での
動きを、第５図に実線と点線で示す。

プッシャ・ブレード72は、その垂直軸のまわりを回転
できるように、チェーン74上に取付られている。このチ
ェーン74はスプロケット76で駆動される。スプロケット
はステッパ・モータによって駆動されるが、このステッ
パ・モータはフィルム・ストリップにある注文終了マー
クで制御される。ネガ・カッタで注文終了マークが認め
られると、信号がステッパ・モータへと送られ、スプロ
ケット76と従ってまたチェーン74が駆動されて、プッシ
ャ・ブレード72がネガ・スタック背後の所定位置に移動
し、ネガ・スタックを第２図で見て左方へ押しやるた
め、第７図で示すとおり、フィルム・ストリップ・スタ
ッカの出口端に位置決めされたフィルム・スリーブ内
に、ネガ・スタックが挿入される。チェーン74の経路は
第６図から分る。またプッシャは、それがスタックを、
次に注文の次のフィルム・ストリップがスタッカ内に導
入されるに先立って、経路から押出すように、タイミン
グ調整されている。プッシャ・ブレード72の回動自在性
のため、プッシャ・ブレードはフィルム・ストリップの
背後端に対して平たんな妥当作用角度で回転し、端部を
傷つけることなく、フィルム・ストリップをスタッカに
押入れる。

フィルム・ストリップ・スタックがフィルム・スリー
ブに入るにあたっては、吸引部材80が介護する。この吸
引部材は、フィルム・スリーブ78の端部を開口し、フィ
ルム・スタックの挿入時、開口状態を維持する一助とな
る。吸引部材80の初めの位置を第２図に示し、その最終
位置を第７図に示す。吸引部材80の回転は、プッシャ・
ブレード72を支持するチェーン74の移動によって制御さ
れる。第２図、第６図、および第７図を見ればよく分る
とおり、独立制御されたホイール82は、垂直に伸びるピ
ン84を有している。ピン84は、吸引制御アーム88内に形
成されたスロット86に係留されており、吸引制御アーム
88は吸引部材キャリッジ90に取付けられている。ホイー
ル82が回転すると、ピン84により、吸引制御アーム88は
第６図で見て左方へ移動し、吸引部材キャリッジ90をと
もに運搬する。吸引部材80は、その第２端部に固定され
たピニオン・ギア94を有するシャフト92の１端に固定さ
れている。このシャフト90は、吸引部材キャリッジ90に
取付けられている。吸引部材キャリッジ90が移動する
と、ピニオン・ギア94がラック96を介して引かれ、ピニ
オン・ギア94が回転するため、シャフト92と吸引部材80
とが回転することになる。吸引部材80が回転すると、こ
れはフィルム・ストリップ・スタックを受取るように位
置決めされたフィルム・スリーブ78の上（部）端と係合
する。真空ライン98が真空源（図示してない）から吸引
部材80に接続されているため、吸引部材80はフィルム・
スリーブ78の上端に付着し、ピニオン・ギア94の制御の
もとで回転する際、フィルム・スリーブをともに運搬す
る。吸引部材80の回転により、フィルム・スリーブ78の
上部が下部から引張られ、第７図に示すとおり、開口部
が形成されるので、フィルム・スタックは一層たやすく
フィルム・スリーブに入れるようになる。フィルム・ス
トリップ・スタックがフィルム・スリーブ78内に挿入さ
れると、真空が中断され、スリーブが吸引部材80から離
れるように真空源の制御が行われる。プッシャ・ブレー
ド72を支持するチェーン74の連続移動により、ホイール
82がさらに回転するが、このホイールは吸引部材キャリ
ッジ90を、第６図で見た右方に移動させ、次のフィルム
・ストリップ・スタックのフィルム・スリーブへの挿入
を可能とするはじめの位置に戻す。ホイール82およびチ
エーン74の動作は、吸引によってフィルム・スリーブが
開口された後、フィルム・スリーブが正しくロードされ
るように制御される。１実施例では、センサが駆動スプ
ロケット76に隣接して取付けられており、スプロケット
の歯を計数して、スプロケットの回転を監視する。第２
センサはプッシャ・ブレード72の位置を監視する。この
２つのセンサからの信号を使用し、吸引部材80が正しく
位置決めされて、プッシャ・ブレードがフィルム・スタ
ックをスリーブ内に押しやる際、フィルム・スリーブを
開口するように、スプロケット76を駆動するモータを制
御する。

上述した如く、可動ガイド・レール・アセンブリ24が
調整可能であるため、本発明では、様々なサイズのフィ
ルム・ストリプ・スタッカ、即ち、タブがあるなしに拘
らず、様々な幅の写真フィルムを使用することができ
る。さらに、固定ガイド・レール・アセンブリおよび可
動ガイド・レール・アセンブリの面は、上部シェルフ部
材38および40に隣接するその第１端部22aおよび24aで面
取りされていて、フィルム・ストリップをスタッカに入
れるエントリ・チャンネルが幅広く形成されているの
で、フィルム・ストリップの順方向端の損傷可能性が最
小化する。

顧客が、フィルム・ネガを複数のストリップに切断し
ないで、連続長のまま返却することを要求する場合もあ
る。フィルム・ストリップを切断するかどうかは、フィ
ルム・ストリップ上にあるネガ・カッタを制御するため
のマークによって決定される。連続長フィルム・ストリ
ップとする要求に応えるため、上部シェルフ38および40
が上方にカーブしている面100に至るその最後尾端に形
成されているので、フィルム・ストリップは吸引部材キ
ャリッジ90の前方で上方を向いているカーブをずり上っ
て、オペレータに提供される。

第１・第２レール48および54の間隔は、これがフィル
ムの画像部と係合しないように、選択される。この方法
では、レールの接触によりフィルムの画像部が傷つく可
能性は最小化される。さらに、レールの下方・後方への
掃引動作によって、フィルムとの接触は荒っぽくなくな
り、フィルム損傷の可能性は最小化する。

従って、注文仕上げステーションで使用するフィルム
・スタッカがネガ・カッタからフィルム・ストリップを
受取ってこれを積重ねるのに適しているため、このフィ
ルム・ストリップを顧客に返送するのに先立って、同時
にフィルム・スリーブ内に送ることができるのは、明ら
かである。本スタッカは、ネガ・カッタからはじめにフ
ィルム・ストリップを受取る上部シェルフで画定される
チャンネルを有している。一定間隔で配置した１対のレ
ールが設けられていて、フィルム・ストリップの端部の
上方に位置している。このレールは垂直方向に移動可能
であって、フィルム・ストリップと係合してこれを十分
変形させ、上部シェルフから、下部シェルフ部材が画定
するチャンネル内に至るシェルフ下方の位置へとスナッ
プする。フィルム・ストリップ上の注文終了マークで制
御されるブッシャ部材は、その動作によってフィルム・
ストリップ・スタックの後方端と係合し、フィルム・ス
トリップをスタッカを通して待機フィルム・スリーブへ
と縦長に押しやす。またプッシャ部材の移動によって、
真空部材が制御され、この真空部材はフィルム・スリー
ブと係合してこれを開口し、フィルム・スタックのフィ
ルム・スリーブ内へのエントリが容易となる。フィルム
・ストリップ・スタッカはフィルムの端部だけと係合
し、フィルム・ストリップの画像部と係合しないことが
望ましい。またスタック動作は、ネガ・カッタのナイフ
の動作と同期し、ネガ・カッタの動作時に限ってスタッ
カが動作するのが望ましい。上部シェルフ部材は、ネガ
・カッタによる未切断の連続フィルム・ストリップをス
タッカから離して、オペレータがアクセスしやすいよう
に形成されている。本技術等に日頃慣れ親しんでいる人
であれば、上に述べ図示した本発明になるフィルム・ス
タッカの実施例に、本発明の適用範囲を越えることな
く、数種の変更が可能であることが理解されよう。従っ
て、本発明は添付した特許請求の範囲に応じてだけ規定
されるべきことが分ろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のフィルム・ストリップ・スタッカを
含む注文仕上げステーションの１実施例を示す斜視図、 第２図は、本発明の原理に従って製作したフィルム・ス
トリップ・スタッカの１実施例を示す斜視図、 第３図は、第２図に示したフィルム・ストリップ・スタ
ッカの１部の斜視図で、フィルム・ストリップの装置へ
の入口を示し、 第４図は、第３図に示したフィルム・ストリップ・スタ
ッカの１部の側面図、 第５図は、第２図の５−５線に沿う断面図で、スタック
手段の駆動部を示し、 第６図は、第２図に示したフィルム・ストリップ・スタ
ッカの平面図、 第７図は、第６図に示したフィルム・ストリップ・スタ
ッカの１部の斜視図で、フィルム・スリーブにロードさ
れつつあるフィルム・ストリップ・スタックを示すもの
である。 図中、 10……注文仕上げステーション 12……リール、14……プリント・カッタ 16……ネガ・カッタ、18……連続リール 20……フィルム・ストリップ・スタッカ 21……ベース 22……固定ガイド・レール・アセンブリ 24……可動ガイド・レール・アセンブリ 26,28……スロット、30……第１ガイドピン 32……第２ガイドピン、34……第１取付けタブ 36……第２取付けタブ 38……第１上部シェルフ 40……第２上部シェルフ 42……第１下部シェルフ 44……第２下部シェルフ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレン ユージーン フレッケンスタイ ン アメリカ合衆国，ダブリュエー 98006, ベレヴュー，エス．イー．51スト プレ イス 13212 (72)発明者 ハンスーアルリッチ シュラッパー アメリカ合衆国，ダブリュエー 98199, シアトル，ウエストモント ウエイ ウ エスト 2451 (56)参考文献 実開 昭60−1151（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭56−768（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (10)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ベース（21）と、 前記ベース上に相互に平行に取付けられ、対向面が、フ
   ィルム・ストリップ（46）の幅に相当する距離だけ相互
   に離れている第１および第２チャンネル画定部材（22,2
   4）であって、各々には、一方の対向面から他方の対向
   面に向かって直角状に伸びており、それにより、上部チ
   ャンネルおよび下部チャンネルを形成する上部シェルフ
   （38,40）および下部シェルフ（42,44）が設けられた第
   １および第２チャンネル画定部材（22,24）と、 前記チャンネル画定部材（22,24）上に相互に平行でか
   つ上部チャンネルの長手方向に沿って取付けられた第１
   および第２延長レール（48,54）であって、上部チャン
   ネルの上方の第１の位置から上部チャンネルの下方の第
   ２の位置まで移動可能に前記チャンネル画定部材（22,2
   4）上に取付けられており、それにより、上部シェルフ
   （38,40）上に載置されているフィルム・ストリップ（4
   6）を下部シェルフ（42,44）まで移動させる第１および
   第２延長レール（48,54）と、 前記ベース（21）上に移動可能に取付けられたプッシャ
   手段（72,74）であって、下部シェルフ（42,44）上に載
   置されている前記フィルム・ストリップに係止し、かつ
   下部シェルフ（42,44）により形成された下部チャンネ
   ルを通って長手方向に、前記フィルム・ストリップをフ
   ィルム・スリーブ（78）内まで移動させるように構成さ
   れたプッシャ手段（72,74）と、 制御手段であって、切断フィルム・ストリップが上部シ
   ェルフ（38,40）上に完全に入りかつ配置される毎に、
   前記上部チャンネルの上方の第１の位置から上部チャン
   ネルの下方の第２の位置までの前記第１および第２延長
   レール（48,54）の移動を制御するための、そして、一
   つの注文の最後のフィルム・ストリップ上に注文終了マ
   ークが認められる毎に、前記下部チャンネルを通って前
   記下部シェルフ（42,44）上に載置されているフィルム
   ・ストリップ（46）を移動させる前記プッシャ手段の移
   動を制御するための、前記第１および第２延長レール
   （48,54）と前記プッシャ手段（72,74）とに組合わされ
   た制御手段と、 からなるフイルム・ストリップ積上げ装置。
2. 【請求項２】前記第１および第２チャンネル画定部材
   （22,24）が、切断フィルム・ストリップが上部チャン
   ネルに入る第１端部で面取りされている特許請求の範囲
   第１項記載の装置。
3. 【請求項３】前記第１および第２チャンネル画定部材
   （22,24）に回転可能に取付けられた第１ガイド・ピン
   （30）と、 該第１ガイド・ピン（30）に一端部が固定され、かつ前
   記第１および第２延長レール（48,54）に他端部が回転
   自在に取付けられた第１および第２駆動リンク（50,5
   6）と、 前記第１ガイド・ピン（30）を回転可能に駆動し、それ
   により、前記第１および第２延長レール（48,54）を、
   上部チャンネルの上方の第１の位置から上部チャンネル
   の下方の第２の位置まで移動させるための駆動手段（6
   0,62,64,66,68,70）と、 をさらに含む特許請求の範囲第１項記載の装置。
4. 【請求項４】前記第２チャンネル画定部材（24）が、第
   １チャンネル画定部材（22）に向かって又はから離れて
   移動し、それにより、切断フィルム・ストリップ（16）
   の異なる幅を受け入れ可能にするために、前記上部チャ
   ンネルおよび前記下部チャンネルの幅を変えるために、
   前記ベース（21）上に移動可能に取付けられている特許
   請求の範囲第１項記載の記載。
5. 【請求項５】前記プッシャ手段が、チェーン（74）と該
   チェーン（74）に回転可能に取付けられたブレード（7
   2）とからなり、前記チェーン（74）は、前記下部チャ
   ンネルの長手方向に沿って移動するために取付けられた
   装置であって、前記チェーン（74）と噛み合い、チェー
   ン（74）を前記下部チャンネルの長手方向に沿って移動
   させるスプロケット（76）をさらに含む特許請求の範囲
   第１項記載の装置。
6. 【請求項６】フィルム・ストリップを収納するためにフ
   ィルム・スリーブ（78）が設けられた前記下部チャンネ
   ルの端部に隣接して前記ベース（21）上に回転可能に取
   付けられ、前記フィルム・スリーブ（78）の上部を前記
   フィルム・スリーブ（78）の下部から引き上げ、それに
   より、前記フィルム・ストリップを前記フィルム・スリ
   ーブ（78）に入れるための開口部を形成することが可能
   な吸引部材（80）と、 前記吸引部材（80）を駆動するための吸引部材駆動手段
   （90,92,94,96）と、 プッシャブレード（72）が、前記下部チャンネルを通っ
   て前記フィルム・スリーブ（78）に向かってフィルム・
   ストリップ（16）を押す時に前記フィルム・スリーブ
   （78）を開口するために吸引部材が好適に配置されるよ
   うに、前記スプロケット（76）の歯を計数しかつ前記吸
   引部材（80）の回転を制御するために前記プッシャブレ
   ード（72）の位置を監視する吸引部材制御手段と、 をさらに含む特許請求の範囲第５項記載の装置。
7. 【請求項７】フィルム・ストリップ（46）が前記上部チ
   ャンネルに入る前に切断されず、かつ前記第１および第
   ２延長レール（48,54）が前記上部チャンネルから前記
   下部チャンネルまで移動されず、それにより、一つの注
   文に属するフィルム・ストリップは切断されずに残り、
   さらに、フィルム・ストリップが上部チャンネルに出る
   前記上部シェルフ（38,40）の端部に上方にカーブして
   いる面（100）が設けられ、それにより、上部チャンネ
   ルに出たフィルム・ストリップがオペレータに提供され
   る特許請求の範囲第１項記載の装置。
8. 【請求項８】内部にナイフを有するネガ・カッター（1
   6）と、フィルム・ストリップ（46）を移動すべきフィ
   ルム・スリーブ（78）を保持するためのフィルム・スリ
   ーブ・ホルダとを含む写真フィルムを取扱うための注文
   仕上げステーション（10）であって、 前記ネガ・カッター（16）および前記フィルム・スリー
   ブ・ホルダとの間に一直線状に取付けられたフィルム・
   ストリップ・スタッカ（20）を含み、 前記フィルム・ストリップ・スタッカ（20）は、ベース
   （21）上に相互に平行に取付けられた第１および第２チ
   ャンネル画定部材（22,24）からなるフィルム受取り部
   を有し、前記第１および第２チャンネル画定部材（22,2
   4）の対向面は、該フィルム・ストリップ・スタッカ（2
   0）から来るフイルム・ストリップ（46）の幅に相当す
   る距離だけ相互に離れており、前記第１および第２チャ
   ンネル画定部材（22,24）の各々には、一方の対向面か
   ら他方の対向面に向かって直角状に伸びており、それに
   より、上部チャンネルおよび下部チャンネルを形成する
   上部シェルフ（38,40）および下部シェルフ（42,44）が
   設けられ、 前記フィルム・ストリップ・スタッカ（20）は、前記チ
   ャンネル画定部材（22,24）上に相互に平行でかつ上部
   チャンネルの長手方向に沿って取付けられ、上部チャン
   ネルの上方の第１の位置から上部チャンネルの下方の第
   ２の位置まで移動可能に前記チャンネル画定部材（22,2
   4）上に取付けられており、それにより、上部シェルフ
   （38,40）上に載置されているフィルム・ストリップ（4
   6）を下部シェルフ（42,44）まで移動させる第１および
   第２延長レール（48,54）を有し、 前記フィルム・ストリップ・スタッカ（20）は、前記ベ
   ース（21）上に移動可能に取付けられ、下部シェルフ
   （42,44）上に載置されている前記フィルム・ストリッ
   プに係止し、かつ下部シェルフ（42,44）により形成さ
   れた下部チャンネルを通って長手方向に、前記フィルム
   ・ストリップをフィルム・スリーブ（78）内まで移動さ
   せるように構成されたプッシャ手段（72,74）を有し、 前記フィルム・ストリップ・スタッカ（20）は、切断フ
   ィルム・ストリップが上部シェルフ（38,40）上に完全
   に入りかつ配置される毎の、前記上部チャンネルの上方
   の第１の位置から上部チャンネルの下方の第２の位置ま
   での前記第１および第２延長レール（48,54）の移動を
   制御するための、そして、一つの注文の最後のフィルム
   ・ストリップ上に注文終了マークが認められる毎に、前
   記下部チャンネルを通って前記下部シェルフ（42,44）
   上に載置されているフィルム・ストリップ（46）を移動
   させる前記プッシャ手段の移動を制御するための、前記
   第１および第２延長レール（48,54）と前記プッシャ手
   段（72,74）とに組合わされた制御手段を有し、そして 前記フィルム・ストリップ・スタッカ（20）は、プッシ
   ャ手段が前記下部シェルフ（42,44）上に載置されてい
   るフィルム・ストリップ（46）をフィルム・スリーブ
   （78）に向かって移動させる毎にフィルム・スリーブ
   （78）を開口し、それにより、スリーブ（78）内へのフ
   ィルム・ストリップ（46）の移動を容易にするためのフ
   ィルム・スリーブ・ホルダと組合わされた開口手段（8
   0,90,92,94,96）を有する、 ことを特徴とする注文仕上げステーション（10）。
9. 【請求項９】前記ネガ・カッター（16）のナイフの作動
   を、前記第１および第２上部シェルフ（38,40）上に載
   置されているフィルム・ストリップ（46）を前記第１お
   よび第２下部シェルフ（42,44）に移動させる前記第１
   および第２延長レール（48,54）の下方への移動と同期
   させるための手段をさらに含む特許請求の範囲第８項記
   載の注文仕上げステーション。
10. 【請求項１０】前記第２チャンネル画定部材（24）が、
    第１チャンネル画定部材（22）に向かって又はから離れ
    て移動し、それにより、前記フィルム・ストリップ・ス
    タッカ（20）に入る切断フィルム・ストリップ（16）の
    異なる幅を受け入れ可能にするために、前記上部チャン
    ネルおよび前記下部チャンネルの幅を変えるために前記
    ベース（21）上に移動可能に取付けられている特許請求
    の範囲第８項記載の注文仕上げステーション。