JP2818710B2 - フィルム集積装置及びフィルム集積ホルダ - Google Patents

フィルム集積装置及びフィルム集積ホルダ

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JP2818710B2 JP4025202A JP2520292A JP2818710B2 JP 2818710 B2 JP2818710 B2 JP 2818710B2 JP 4025202 A JP4025202 A JP 4025202A JP 2520292 A JP2520292 A JP 2520292A JP 2818710 B2 JP2818710 B2 JP 2818710B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼付装置や自動現像機等
から送り出されるフィルムを集積するためのフィルム集
積装置及びフィルム集積ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】長尺状のネガフィルムが焼付装置へ送ら
れて焼付作業が終了すると、ネガフィルムは焼付装置の
出口から作業者がこのネガフィルムを取り出してフツク
等へ吊り下げる作業を行っている。このため、多数本の
ネガフィルムが焼付装置へ供給される場合には、1本の
ネガフィルムの焼付作業の終了毎に作業者がネガフィル
ムの取り出し作業を行う必要があった。
【0003】このため、焼付作業が終了したネガフィル
ムを焼付装置の下流側で集積し、複数のネガフィルムを
定期的にネガフィルムの取り出し作業をすることが考え
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長尺の
ネガフィルムを互いに傷つけずに集積することは困難で
あり、また、集積量を把握することができないため、作
業者は常に監視しなくてはならず、作業が煩雑となる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、焼付装置や現
像装置から送り出されるフィルムを画像面への傷付きを
生じさせることなく、自動的に順次集積すると共にこの
集積状態を監視することができるフィルム集積装置及び
フィルム集積ホルダを得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、順次送り出される複数のフィルムを集積するフィル
ム集積装置であって、順次送り出されるフィルムを肉厚
方向へ順次押圧する押圧手段と、前記押圧手段で押圧さ
れたフィルムの両側端を保持し順次押圧されるフィルム
を集積かつ保持するホルダと、前記ホルダに集積された
フィルムの集積量に応じて増加するフィルムの肉厚寸法
の合計が所定値となったときに最下層のフィルムに押圧
されることにより、フィルムの所定量の集積状態を検出
するフィルム集積量検出手段と、を有している。
【0007】請求項2に記載の発明は、順次送り出され
る複数のフィルムを所定の位置で肉厚方向へ押圧するこ
とにより、このフィルムを集積するフィルム集積ホルダ
であって、前記フィルムの一方の表面及び両側部に対応
するように略コ字型に形成されフィルムの両端部を保持
する収容部が設けられるホルダ本体と、前記一方の表面
に対応する底部に設けられ前記収容部へのフィルム集積
に応じて増加するフィルムの肉厚寸法の合計が所定値
なった状態でフィルムに押圧されてフィルムの集積量
を検出する接触手段を挿入するための挿入用貫通孔と、
を有している。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、例えば焼付装
置から焼付作業が終了し、順次送り出されるフィルムを
押圧手段によってフィルムの肉厚方向へ押圧する。押圧
されたフィルムはその幅方向両端部がホルダに保持され
集積される。このため、ホルダには複数枚のフィルムを
集積することができ、1本のフィルムの焼付作業終了毎
にフィルムを取り出す必要がない。
【0009】ここで、所定の集積量、すなわち、ホルダ
が満杯となると、フィルムを取り出さなければならな
い。フィルム集積量検出手段では、フィルムが所定の集
積量となると、この集積量に応じて増加するフィルムの
肉厚寸法の合計が所定値となり、最下層のフィルムに押
圧されてこの所定量の集積情報を検出する。すなわち、
所定量未満の場合は、フィルムの合計肉厚寸法が足り
ず、集積されたフィルムとフィルム集積量検出手段とは
非接触であるため、画像面等を傷付けることはない。
【0010】この検出によって、例えば、アラームや表
示等によって作業者に報知することにより、作業者は、
フィルムの取り出し時期を認識することができる。この
ため、作業者が常にホルダへの集積状態を監視する必要
なく、フィルムを集積することができるので、作業性が
向上する。
【0011】なお、前記フィルム積層量検出手段で所定
の集積量となった時点で、焼付装置での焼付作業を中止
するようにしてもよい。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、ホルダ本
体の底部には収容部へのフィルム集積量が多くなった状
態でフィルムに押圧されて集積量を検出する接触手段の
挿入用貫通孔が設けられている。この接触手段はフィル
ムが収容部にない、或いは集積量が少ない状態では収容
部側に突出され、かつ最下層のフィルムと離反されてお
り、フィルムの集積量が多くなるとこのフィルムの最下
層に押圧される。このため、この接触手段の移動量によ
ってホルダ本体の収容部へのフィルム集積量を認識する
ことができる。
【0013】この場合、集積量はフィルムの肉厚寸法に
置き換えることができ、フィルムの肉厚寸法の増加によ
ってフィルム最下層が徐々に接触手段へ近づき、所定値
となると、接触手段と接触してこの接触手段を移動させ
ることになる。例えば、この接触手段の移動状態をリミ
ットスイッチ等のセンサで検出したり、インジケータ
(指針)等で示したりすば、作業者は容易にフィルム集
積量を認識することができる。
【0014】また、フィルムが満杯となったホルダを取
り外す際に、接触手段とホルダとは何ら連結されておら
ず、単に接触手段は貫通孔内に収容されているのみであ
るため、ホルダの取り替え作業が容易となる。
【0015】
【実施例】図1及び図2には本発明が適用されたネガフ
ィルム集積装置10実施例が示されている。このネガフ
ィルム集積装置10は、図1に示される如く、ネガフィ
ルム12に記録された画像を透過して、印画紙へ焼付け
る焼付部14に隣接して設けられている。
【0016】図1に示される如く、焼付部14の焼付光
軸L上には、ネガキャリア16が配設されている。この
ネガキャリア16の下方には、フィルタ18、光拡散筒
20、光源22が配設されている。また、ネガキャリア
16の上方にはシャッタ24、レンズ26を介して印画
紙28が配設されている。
【0017】ここで、所定の画像コマが焼付光軸L上に
至ると、シャッタ24が開放され、設定された露光条件
に応じて、フィルタ18を出没させ、ネガ透過画像を印
画紙28へ露光するようになっている。この焼付工程
は、制御装置30によって制御されている。また、制御
装置30は、ネガフィルム12をコマ送りして、順次焼
付位置へ位置決めする搬送系も制御している。
【0018】図2に示される如く、焼付部14で焼付作
業が終了した後のネガフィルム12は、焼付部14の後
端部にある挟持搬送ローラ32、34によって送り出さ
れ、制御装置30に接続されたモータ36の駆動力で回
転する挟持搬送ローラ38、40に受け渡される。この
挟持搬送ロー32、34と挟持搬送ローラ38、40と
の間には、センサ42が配設され、ネガフィルム12の
後端部を検出するようになっている。センサ42は、ネ
ガフィルム12の搬送路を挟んで配設される投光部42
A及び受光部42Bとで構成されている。
【0019】挟持搬送ローラ38、40の接線は傾斜し
て配置されており、送り出されるネガフィルム12は若
干下方へ向けられ、支持台44の上方に配設されたガイ
ドブロツク46、48の対向面へ形成されるスリツト5
0、52間へ案内されるようになっている。このスリツ
ト50、52はネガフィルム12の両側端を収容し、ネ
ガフィルム12の幅方向中央部にある画像部は非接触状
態となる。
【0020】これらのガイドブロツク46、48は、固
定配置されており、その長手方向(フイルム12の長手
方向に沿った)寸法Pは、ガイドブロック46、48の
上方に配設された押圧ブロツク54の長手方向寸法Mよ
りも若干長い程度とされている。
【0021】図3に示される如く、押圧ブロツク54
は、その上端部に水平フランジ54Aが形成され、一対
のスリーブ56が固着されている。これらのスリーブ5
6は垂直配置されるガイドポスト58に沿って上下動可
能となっており、圧縮コイルばね60によって上方へ付
勢されている。
【0022】なお、ガイドボスト58及び圧縮コイルば
ね60は、その中間部がガイドブロツク46、48に設
けられた貫通孔62を貫通しており、ガイドブロツク4
6、48とガイドポスト58及び圧縮コイルばね60と
の干渉はない。
【0023】このガイドブロツク46、48との間の空
間Sに、前記押圧ブロツク54が入り込むようになって
いる。すなわち、押圧ブロツク54の上端面には、偏心
カム64が対応配置されており、偏心カム64は回転軸
66が減速歯車列68を介してモータ70へ連結されて
いる。モータ70は制御装置30によって制御されるよ
うになっている。
【0024】モータ70の駆動力で偏心カム64が1回
転すると、ガイドブロツク46、48の上方から上記空
間Sに入り込み、ガイドブロツク46、48の下部に設
けられたホルダ72まで至るまでの軌跡を往復するよう
になっている。
【0025】このため、ガイドブロツク46、48のス
リツト50、52に案内されて押圧ブロツク54の移動
軌跡上にあるネガフィルム12は、押圧ブロツク54の
往路移動によって、ホルダ72方向へ押圧されることに
なる。
【0026】このとき、ネガフィルム12は、幅方向に
沿って湾曲し長手方向から見た状態で撓みが生じるた
め、スリツト50、52から離脱され、離脱された瞬間
に撓みが解除されて、ホルダ72に保持されるようにな
っている(図4参照)。
【0027】ホルダ72は、支持台44上に設置されて
いる。図5に示される如くこのホルダ72はコ字型に屈
曲された板材から構成され、その屈曲両端部である側板
72A、72Bにはその対向面に布材74が貼り付けら
れ、これらの布材74間の間隔はネガフィルム12の幅
寸法と同一又は若干広幅となっている。この布材74か
らは多数の係止突起76が突出している。これらの係止
突起76は先端部が屈曲した合成樹脂細線や、両端部が
布材74へ固着されたループ状の合成樹脂細線等が適用
でき、これらの係止突起76の間にネガフィルム12の
両側端が入り込むことによってネガフィルム12がこの
ホルダ72へ保持されるようになっている。ネガフィル
ム12はこれらの布材74間へ積層状態で保持される場
合に長手方向へは比較的軽い外力で移動可能であるが、
肉厚方向へは不用意に移動できない構成となる。
【0028】側板72A、72Bの外側にはL字突片7
8の一片が固着され、このL字突片78の他の一片には
貫通孔80が形成されている。この貫通孔80は支持台
44から突出される係止ピン82の挿入用となってお
り、これによってホルダ72を容易に支持台44へ位置
決め固定できるようになっている。さらにホルダ72の
長手方向一端からは突片84が突出しており、ホルダ7
2をネガフィルム12と共に取り外した場合に図示しな
いフツクへ掛け止めてネガフィルムFの長手方向を上下
方向にして貯留できるようになっている。
【0029】また、ホルダ72の底部には、本発明の貫
通孔としての矩形孔86が設けられている。この矩形孔
86には、移動ブロック88が収容されている。移動ブ
ロック88は、その下端面に軸90の一端が取付けられ
ている。軸90の他端部は、支持台44に設けられた孔
92に対応配置されたブラケット93へ軸支されてい
る。また、軸90の中間部には、圧縮コイルばね94が
取付けられており、この圧縮コイルばね94の付勢力に
より、移動ブロック88の上端面は前記ホルダ72の床
面よりも上方に突出されている。
【0030】ここで、移動ブロック88は、ホルダ72
に順次集積されるネガフィルム12の枚数が少ないとき
は、押圧ブロック54のストロークが短いため、最下層
のネガフィルム12と非接触状態となっている。また、
ホルダ72にネガフィルム12が満杯となると、最下層
のネガフィルム12が移動ブロック88と接触し、押圧
ブロック54の押圧力を受け、圧縮コイルばね94の付
勢力に抗して下方へ移動されるようになっている。
【0031】移動ブロック88の側面下端部にはレバー
96が取り付けられている。このレバー96の移動軌跡
上には、このレバー96の有無を検出するセンサ98が
配設されている。
【0032】センサ98は、投光部と受光部とが所定の
間隔に配設された二股形状とされ、レバー96は、この
所定の間隔内に出没される構成となっている。このた
め、ホルダ72へのネガフィルム12の集積が所定枚数
となると、その肉厚寸法の増加によって押圧ブロック5
4の押圧力が移動ブロック88へ伝達され、レバー96
が前記センサ98の間隔内に入り込み、ネガフィルム1
2の集積量(枚数)を検出することができる。なお、本
実施例では、ホルダ72への集積枚数が30枚となる
と、レバー96がセンサ98の所定間隔内へ入り込み、
接点が切り換わるように設定されている。
【0033】制御装置30では、このセンサ98からの
信号で、ホルダ72に収容されたネガフィルム12が所
定の枚数(30枚)となると、アラーム及び表示によっ
てオペレータに報知するための、報知装置100を作動
させるようになっている。また、制御装置30では、上
記報知装置100の作動と共に以後の焼付処理を中止す
るようになっている。
【0034】図1に示される如く制御装置30は、マイ
クロコンピュータ102を含んで構成されており、マイ
クロコンピュータ102は、CPU104、RAM10
6、ROM108、入出力ポート110及びこれらを接
続するデータバスやコントロールバス等のバス112に
よって構成されている。
【0035】入出力ポート110は、前述の焼付処理の
ための駆動系及びネガフィルム12を搬送するための搬
送系との信号線113が接続されている。また、制御装
置30には、焼付処理をスタートさせるためのスタート
ボタン及び報知装置100の作動時に焼付処理中止とな
った状態から再開させる再スタートボタン等が設けられ
た操作パネル114が接続されている。
【0036】さらに、この制御装置30の入出力ポート
110には、挟持搬送ローラ38、40を回転させるた
めのモータ36、偏心カム64の回転させるためのモー
タ70それぞれドライバ116、118を介して接続さ
れている。また、この入出力ポート110には、報知装
置100が接続されている。
【0037】また、入出力ポート110には、焼付部1
4から送り出されるネガフィルムFの後端部を検出する
センサ42及びホルダ72への集積枚数が所定枚数(3
0枚)となったことを検出するセンサ98の信号線が接
続されている。
【0038】次に本発明の実施例の作用を説明する。ま
ず、図6のフローチャートに従い焼付処理工程を説明す
る。
【0039】焼付スタートボタンが操作されると、ま
ず、ステップ200でネガフィルム12が送り込まれ、
ステップ202へ移行して、ネガフィルム12はネガキ
ャリア16によって所定画像コマが焼付光軸L上に位置
決めされる。次のステップ204では、露光量が演算さ
れ、次いでステップ206でシャッタ24が開放され、
ステップ208へ移行する。ステップ208では、設定
された露光量に応じてフィルタ18が出没され、所定時
間が経過すると、ステップ210へ移行してシャッタ2
4が閉止する。これにより、所定の画像コマの透過画像
が印画紙28へ露光される。
【0040】次のステップ212では、1本分のネガフ
ィルム12の焼付処理が終了したか否かが判断され、否
定判定の場合はステップ202へ移行して、順次焼付処
理を行う。また、ステップ212で肯定判定された場合
はステップ214で全てのネガフィルム12の処理が終
了したか否かが判断され、否定判定の場合は、ステップ
200へ移行して次のネガフィルム12の送り込みを指
示する。
【0041】焼付作業が終了した後のネガフイルム12
は挟持搬送ローラ38、40を通ってガイドブロツク4
6、48間へと押し出されると、ネガフイルム12の両
側端はスリツト50、52内へ挿入される。
【0042】この状態で挟持搬送ローラ38、40によ
って搬送が継続されると、センサ42では、ネガフィル
ム12の後端部を検出する。以下、図7のフローチャー
トに従い、センサ42によってネガフィルム12の後端
部が検出された時点で割り込まれるネガフィルム集積制
御ルーチンについて説明する。
【0043】ネガフィルム12の焼付後端部がセンサ4
2を通過した状態が検出されると、ステップ250でモ
ータ70が駆動されて偏心カム64が回転する。このた
め押圧ブロツク54が図3の状態から降下(往路移動)
して、ガイドブロツク46、48間の空間Sに入り込む
(図4(A)参照)。この押圧ブロツク54により、ネ
ガフイルム12は押圧されるため、ネガフイルム12は
幅方向に沿って湾曲して長手方向から見た状態で撓みが
生じる。この撓みによって、幅方向両端部がスリツト5
0、52から離脱する(図4の(B)参照)。
【0044】離脱された瞬間、上記撓みが解除され、ネ
ガフイルム12の幅方向両端部は、ホルダ72に保持さ
れる。すなわち、ネガフィルム12を幅方向に沿って湾
曲させることにより、スリツト50、52から離脱させ
る構成となっている。このため、ネガフイルム12は、
ガイドブロツク46、48のスリツト50、52又はホ
ルダ72の何れかに保持されていることになり、一時的
にフリーとなるときがない。このため、ネガフイルム1
2の先端部又は中間部で捩れが生じていても、ばらつく
ことなく、確実にホルダ72へ保持させることができ
る。
【0045】次に、押圧ブロツク54は、再び上昇して
(復路移動)、ガイドブロツク46、48間の空間Sか
ら退避されるので、次のネガフイルム12の挿入が可能
となる。このようにして順次多数のネガフイルム12が
ホルダ72内へ積層状態で積み重ねられる。
【0046】次のステップ252では、センサ98によ
ってネガフィルム12のホルダ72への集積枚数が所定
枚数(30枚)となったか否かが判断される。すなわ
ち、ネガフィルム12の集積枚数が少ないときは、最下
層のネガフィルム12と移動ブロック88とは非接触で
あるが、集積枚数が満杯となると最下層のネガフィルム
12と移動ブロック88とが接触され、押圧ブロック5
4の押圧力を移動ブロック88が受けることになる。こ
のため、移動ブロック88が圧縮コイルばね94の付勢
力に抗して下降し、この下降に伴ってレバー96がセン
サ98の投光部及び受光部間の間隔内に入り込むことに
より検出できる。
【0047】ステップ252において、否定判定された
場合は、ホルダ72への集積が可能であると判断され、
メインルーチン戻る。また、ステップ252で肯定判定
された場合、これ以上のホルダ72への集積が出来ない
と判断され、ステップ254へ移行して報知装置100
を作動させる。これにより、アラーム及び表示がなさ
れ、オペレータに知らせることができる。次のステップ
256では、焼付部14での焼付処理を中止し、ステッ
プ258へ移行する。なお、この焼付処理の中止は、焼
付処理中の場合はシャッタ24が閉じるのを待って行う
ことが好ましい。
【0048】ここで、ホルダ72を係止ピン82からL
字突片78を抜き出すことによって取り出し、突片84
を利用してフツク等へと吊り下げられて貯留した後、新
たなホルダ72を装填する作業が行われる。
【0049】ステップ258では、再スタートボタンが
操作されたか否か判断され、肯定判定された場合は、ス
テップ252でセンサ88でレバー96を検出していな
いこと、すなわち、ホルダ72が満杯でないことが判定
されることを条件にメインルーチンへ移行する。
【0050】本実施例によれば、焼付処理が終了したネ
ガフィルム12は既にホルダ72内へ収容されているネ
ガフィルム12とスライドしないので画像面の傷つきが
ない。
【0051】また、移動ブロック88は、ホルダ72へ
のネガフィルム12の集積量が少ないときは、ネガフィ
ルム12とは非接触であるので、ネガフィルム12の画
像面等を傷付けることはない。
【0052】さらに、オペレータが常に集積枚数を監視
していなくても、所定の枚数となると、自動的に報知さ
れ、以後の焼付処理が中止されるため、送り出されるネ
ガフィルム12と集積されているネガフィルム12とが
重なる等、所謂ジャムを引き起こすことがない。なお、
本実施の形態では、集積方向、すなわち、ネガフィルム
12の肉厚寸法の増加方向が重力の加わる方向の如き図
示したが、本実施例では、集積量をネガフィルムの重さ
で検出しているのではないため、ネガフィルム12を縦
向きや斜め向きに集積しても、何ら影響なく所定の集積
量を認識することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るフィルム
集積装置及びフィルム集積ホルダは、焼付装置や現像装
置から送り出されるフィルムを画像面への傷付きを生じ
させることなく、自動的に順次集積すると共にこの集積
状態を監視することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る焼付部及びフィルム集積装置の
概略構成図である。
【図2】本実施例に係るネガフィルム集積装置を示す縦
断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】(A)は図9に状態から押圧ブロツクが移動を
開始したときの動作図、(B)は押圧ブロツクが最下位
置に達したときの動作図である。
【図5】ホルダ及びその周辺部分の分解斜視図である。
【図6】焼付処理工程の流れを示すフローチャートであ
る。
【図7】フィルムの集積工程の流れを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 ネガフィルム集積装置(フィルム集積装置) 12 ネガフィルム(フィルム) 30 制御装置 54 押圧ブロック(押圧手段) 64 偏心カム(押圧手段) 70 モータ(押圧手段) 72 ホルダ 86 矩形孔(貫通孔) 88 移動ブロック(接触手段) 94 圧縮コイルばね 98 センサ(フィルム集積量検出手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次送り出される複数のフィルムを集積
    するフィルム集積装置であって、 順次送り出されるフィルムを肉厚方向へ順次押圧する押
    圧手段と、 前記押圧手段で押圧されたフィルムの両側端を保持し順
    次押圧されるフィルムを集積かつ保持するホルダと、 前記ホルダに集積されたフィルムの集積量に応じて増加
    するフィルムの肉厚寸法の合計が所定値となったときに
    最下層のフィルムに押圧されることにより、フィルムの
    所定量の集積状態を検出するフィルム集積量検出手段
    と、 を有するフィルム集積装置。
  2. 【請求項2】 順次送り出される複数のフィルムを所定
    の位置で肉厚方向へ押圧することにより、このフィルム
    を集積するフィルム集積ホルダであって、 前記フィルムの一方の表面及び両側部に対応するように
    略コ字型に形成されフィルムの両端部を保持する収容部
    が設けられるホルダ本体と、 前記一方の表面に対応する底部に設けられ前記収容部へ
    のフィルム集積量に応じて増加するフィルムの肉厚寸法
    の合計が所定値となった状態でフィルムに押圧されて
    ィルムの集積量を検出する接触手段を挿入するための
    入用貫通孔と、を有するフィルム集積ホルダ。
JP4025202A 1992-01-29 1992-02-12 フィルム集積装置及びフィルム集積ホルダ Expired - Fee Related JP2818710B2 (ja)

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