JP2563558B2

JP2563558B2 - 紙片搬送装置付きプリンタ

Info

Publication number: JP2563558B2
Application number: JP1015651A
Authority: JP
Inventors: 一明杉本
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-01-25
Filing date: 1989-01-25
Publication date: 1996-12-11
Anticipated expiration: 2011-12-11
Also published as: JPH02196677A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、連続用紙に必要事項を印字し、それを切断
して所定長さのラベル等の紙片を形成し、これらの紙片
をスタツカーに収納するようにした紙片搬送装置付きプ
リンタに関するものである。

従来の技術一般に、連続用紙をカツターにより切断して所定寸法
のラベル等の紙片を形成するプリンタにおいて、印字部
が設けられた本体ケース内の連続用紙の送り速度よりも
カツターで切断された紙片の送り速度が早くなるように
設定している。このようにすることにより、切断された
紙片が互いに重なり合う状態になることを防止している
ものであるが、その目的は、多数の紙片を切断した順序
に重ねて収納することである。

この収納方式としては、傾斜の付いた滑り台上に切断
された紙片を順次供給し、その滑り台上を滑落する紙片
を受け台上またはそれに相当する台上に積層している。

発明が解決しようとする課題切断された紙片を滑り台の上に供給して滑落させるこ
とは、その搬送途中で向きが変化したり、あるいは、順
序が狂つたりし易く、安定した整列収納を行うことが難
しい。

また、受け台の上に自然落下により積層させること
は、たとえ順序が狂わなくてもその積層状態が一定でな
く、取出時等に注意して扱わなければならない。

課題を解決しようとする手段連続用紙に印字する印字部が内蔵された本体ケースを
設け、この本体ケースの連続用紙排出口に近接させてカ
ツターを設け、このカツターに連続させて前記連続用紙
の送り速度よりも早い送り速度で回動する無端帯状のベ
ルトを設け、このベルト上に前記カツターにより切断さ
れた紙片を挟持する平坦な接触面を有する押え板を有す
る平坦挟持部と湾曲ベルトガイド板により前記ベルトを
湾曲させると共にそのベルトとの間で前記紙片を挟持す
る押えベルトにより前記紙片の送り方向を変換する方向
変換部と前記ベルトに前記紙片を押圧する押し板を有し
て前記紙片が収納されるスタツカーに前記紙片を斜めに
押し込む押し込み部とを順次連設した。

作用カツターに連続させて設けたベルトにより切断された
紙片の速度を連続用紙の速度よりも大きくして搬送途中
の紙片の重なりを防止するが、カツターの直後には平坦
な接触面を有する押え板を有する平坦挟持部を設けたた
め、紙片の送り出しが確実であり、また、方向変換部は
湾曲ベルトガイド板によりベルトを湾曲させると共にそ
のベルトとの間で紙片を挟持する押えベルトを設けたた
め、紙片の搬送をその両面から摩擦を与えつつ行なうこ
とができ、これにより、紙片の方向を変換させつつその
送り出しを確実に行なうことができ、しかも、紙片の送
り方向を変換する方向変換部とベルトに紙片を押圧する
押し板を有してスタツカーにその紙片を押し込む押し込
み部とを順次連設することにより、スタツカーに収納さ
れる紙片が垂直であり、かつ、新たな紙片をその後端に
順次圧入するような収納方式を採用しても紙片が斜めに
押し込まれるため、その押し込みと搬送とを確実に行う
ことができるように構成したものである。

実施例本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。まず、
本体ケース１は直方体状に形成され、この本体ケース１
の内部には、図示しない連続用紙の収納部といこの連続
用紙に印字する印字部とが設けられている。そして、前
記本体ケース１の一方の側面２には、ラベルガイド３が
突出した連続用紙排出口４が形成されている。

ついで、前記本体ケース１の側面２からは、丸棒状の
二本の平行なレール５を有する取付部６が突出して設け
られている。この取付部６には、カツター７を保持する
カツター装置８が前記レール５に沿つて進退自在で所定
位置に固定自在に取付けられている。すなわち、前記取
付部６には操作つまみＡが設けられ、この操作つまみＡ
が取付けられた軸にはピニオン（図示せず）が固定さ
れ、前記カツター装置８に形成されたラツク（図示せ
ず）に噛み合わされている。したがつて、前記操作つま
みＡを回動させることにより前記カツター装置８は前記
取付部６のレール５に沿つてスライドする。このカツタ
ー装置８は、モータ９が取付けられたフレーム10を有
し、このフレーム10には、前記カツター７を構成する回
転刃11と固定刃12と前記取付部６の上方に位置してその
取付部６と平行な搬送装置支持部13とが取付けられてい
る。

また、前記モータ９のモータ軸14と前記回転刃11の軸
部15とには、それぞれプーリ16,17が固定され、これら
のプーリ16,17にはタイミングベルト18が懸け渡されて
いる。そして、前記回転刃11の軸部15と前記プーリ17と
の間には、図示しないソレノイドで断続状態が制御され
るクラツチが取付けられている。そのため、モータ９が
連続駆動されていてもクラツチが動作するまでは前記回
転刃11が回転することはない。

つぎに、前記搬送装置支持部13には、紙片搬送装置19
が取付けられている。この紙片搬送装置19は、相対向す
る側板20を有する基板21を有し、この基板21は四本の固
定ビス22により前記搬送装置支持部13に取付けられてい
る。このような基板21の下端には受動軸23が設けられ、
この受動軸23に固定されたプーリ24と前記プーリ16と一
体的に形成されたベルト巻回部25との間には、タイミン
グベルト26が巻回されて両者は連結されている。また、
前記基板21の前記カツター７に近接した位置には、従動
軸27が取付けられ、この従動軸27と前記受動軸23との間
には、二本の中間軸28,29が取付けられている。そし
て、前記受動軸23と前記従動軸27と前記中間軸28,29と
には、無端帯状の一定幅のベルト30が懸け渡されてい
る。このベルト30の移動速さは、連続用紙の送り速度よ
りも早い状態に設定されている。さらに、前記従動軸27
と前記中間軸28との間における前記ベルト30の下面位置
には、平坦なベルトガイド板31が水平に設けられ、前記
中間軸28と前記受動軸23との間における前記ベルト30の
内面には、滑らかに湾曲した湾曲ベルトガイド板32が設
けられている。

ついで、前記ベルトガイド板31の上部における前記ベ
ルト30上には、平坦な接触面33を有する平坦な押え板34
が設けられ、この押え板34の両側の垂直壁35には、二本
ずつの支持ピン36が設けられ、これらの支持ピン36に掛
けられたスプリング37により下方へ付勢されている。す
なわち、前記カツター７により切断された紙片38を一定
の押圧力で平らに押圧する平坦挟持部39が設けられてい
る。

また、前記中間軸28の真上とその中間軸より僅かに後
方に位置させて二本のベルトローラ40,41が設けられ、
これらのベルトローラ40,41には、押えベルト42が巻回
されている。この押えベルト42の内面は、前記湾曲ベル
トガイド板32の曲面に沿わせて湾曲しており、この湾曲
ベルトガイド板32と前記押えベルト42と前記ベルト30と
により前記紙片38の送り方向を変換する方向変換部43が
形成されている。

さらに、前記湾曲ベルトガイド板32の後端部に位置す
るベルト30に対向させて押し板44が設けられ、この押し
板44と前記湾曲ベルトガイド板32と前記ベルト30とによ
り押し込み部45が形成されている。前記押し板44にも前
記押え板34と同様にその側方に支持ピン36が設けられて
おり、前記側板20の外側においてスプリング37が前記支
持ピン36に懸け渡されて前記ベルト30に対する押圧力が
付与されている。

つぎに、前記紙片搬送装置19の基板21の下端には、蝶
ネジ46により、スタツカー47が着脱自在に取付けられて
いる。このスタツカー47は、支持板48と、この支持板48
と直交する固定側板49とを有する。そして、これらの支
持板48と固定支持側板49とに上下位置調節自在で蝶ネジ
50で任意位置固定自在に取付けられた台板51が設けら
れ、この台板51には、ガイドレール52が設けられてい
る。また、前記固定側板49の上縁には、丸棒状の案内軸
53が取付けられており、この案内軸53に摺動自在に嵌合
するとともに前記ガイドレール52の外側を転動するロー
ラ54を備えた紙片押え板55が摺動自在に取付けられてい
る。この紙片押え板55には、前記案内軸53の外周面に圧
接する図示しない板ばねにより一定の制動力が付与され
ている。

このような構成において、本体ケース１内の印字部で
は連続用紙に必要事項の印字が行われ、この印字された
連続用紙がラベルガイド３から突出するタイミングでモ
ータ９が始動し、カツター７の回転刃11が回転して固定
刃12との間で一定の長さの紙片38に切断される。切断さ
れた紙片38の先端は、すでに押え板34を備えた平坦挟持
部39により挟持されているため、連続用紙の送り速度よ
りも早く回転するベルト30により切断直後から高速で送
られる。そのため、切断部分では、後続の連続用紙の先
端縁との間に一定の間隔が形成される。このとき、押え
板34の接触面33は平滑であるため、その接触面33に紙片
38の印字面が接触しても印字乱れが生じることがない。

このようにして切断された紙片38は、押えベルト42に
よりベルト30との間で押えられ、この方向変換部43でや
や斜めの下向きにその搬送方向が変換される。

このように方向変換された紙片38は、スタツカー47に
垂直に収納された最後部の紙片38の後部に挿入される。
すなわち、最後部の紙片38は受動軸23部分で位置決めさ
れて垂直に立つており、紙片38を搬送するベルト30は斜
めに設けられているので、スタツカー47に収納された最
後部の紙片38の上部には、Ｖ字状の空間ができ、紙片38
の押し込みが確実になされる。この時の紙片38の押込力
は、その紙片38が湾曲ベルトガイド板32で支持されたベ
ルト30と押し板44との間の圧接力に基づく摩擦力で充分
に得られる。そして、紙片38はその下端がスタツカー47
の台板51に当接することにより停止し、整列状態にい並
べられる。

発明の効果本発明は上述のように、連続用紙に印字する印字部が
内蔵された本体ケースを設け、この本体ケースの連続用
紙排出口に近接されてカツターを設け、このカツターに
連続させて前記連続用紙の送り速度よりも早い送り速度
で回動する無端帯状のベルトを設け、このベルト上に前
記カツターにより切断された紙片を挟持する平坦な接触
面を有する押え板を有する平坦挟持部と湾曲ベルトガイ
ド板により前記ベルトを湾曲させると共にそのベルトと
の間で前記紙片を挟持する押えベルトにより前記紙片の
送り方向を変換する方向変換部と前記ベルトに前記紙片
を押圧する押し板を有して前記紙片が収納されるスタツ
カーに前記紙片を斜めに押し込む押し込み部とを順次連
設したので、カツターに連続させて設けたベルトにより
切断された紙片の速度を連続用紙の速度よりも大きくし
て搬送途中の紙片の重なりを防止するようにしたものに
おいて、カツターの直後には平坦な接触面を有する押え
板を有する平坦挟持部を設けたため、紙片の送り出しが
確実であり、また、方向変換部は湾曲ベルトガイド板に
よりベルトを湾曲させると共にそのベルトとの間で紙片
を挟持する押えベルトを設けたため、紙片の搬送をその
両面から摩擦を与えつつ行なうことができ、これによ
り、紙片の方向を変換させつつその送り出しを確実に行
なうことができ、しかも、紙片の送り方向を変換する方
向変換部とベルトに紙片を押圧する押し板を有してスタ
ツカーにその紙片を押し込む押し込み部とを順次連設す
ることにより、スタツカーに収納される紙片が垂直であ
り、かつ、新たな紙片をその後端に順次圧入するような
収納方式を採用しても紙片が斜めに押し込まれるため、
その押し込みと搬送とを確実に行うことができる等の効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は基板を
省略した紙片搬送装置の側面図、第２図は基板を図示し
た紙片搬送装置の側面図、第３図は全体の分解斜視図で
ある。１……本体ケース、４……連続用紙排出口、７……カツ
ター、30……ベルト、32……湾曲ベルトガイド板、33…
…接触面、34……押え板、38……紙片、39……平坦挟持
部、42……押えベルト、43……方向変換部、44……押し
板、45……押し込み部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】連続用紙に印字する印字部が内蔵された本
体ケースを設け、この本体ケースの連続用紙排出口に近
接させてカツターを設け、このカツターに連続させて前
記連続用紙の送り速度よりも早い送り速度で回動する無
端帯状のベルトを設け、このベルト上に前記カツターに
より切断された紙片を挟持する平坦な接触面を有する押
え板を有する平坦挟持部と湾曲ベルトガイド板により前
記ベルトを湾曲させると共にそのベルトとの間で前記紙
片を挟持する押えベルトにより前記紙片の送り方向を変
換する方向変換部と前記ベルトに前記紙片を押圧する押
し板を有して前記紙片が収納されるスタツカーに前記紙
片を斜めに押し込む押し込み部とを順次連設したことを
特徴とする紙片搬送装置付きプリンタ。