JP2609279B2 - ポリイミド粉末成形体 - Google Patents
ポリイミド粉末成形体Info
- Publication number
- JP2609279B2 JP2609279B2 JP63094474A JP9447488A JP2609279B2 JP 2609279 B2 JP2609279 B2 JP 2609279B2 JP 63094474 A JP63094474 A JP 63094474A JP 9447488 A JP9447488 A JP 9447488A JP 2609279 B2 JP2609279 B2 JP 2609279B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- polyimide powder
- aromatic
- hours
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C67/00—Shaping techniques not covered by groups B29C39/00 - B29C65/00, B29C70/00 or B29C73/00
- B29C67/24—Shaping techniques not covered by groups B29C39/00 - B29C65/00, B29C70/00 or B29C73/00 characterised by the choice of material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G73/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
- C08G73/06—Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
- C08G73/10—Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
- C08G73/1003—Preparatory processes
- C08G73/1007—Preparatory processes from tetracarboxylic acids or derivatives and diamines
- C08G73/1028—Preparatory processes from tetracarboxylic acids or derivatives and diamines characterised by the process itself, e.g. steps, continuous
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C43/00—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2079/00—Use of polymers having nitrogen, with or without oxygen or carbon only, in the main chain, not provided for in groups B29K2061/00 - B29K2077/00, as moulding material
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、高いレベルの機械的強度を保持している
とともに、優れた耐熱性能および寸法安定性を有してい
る芳香族ポリイミド粉末成形体に係わるものである。
とともに、優れた耐熱性能および寸法安定性を有してい
る芳香族ポリイミド粉末成形体に係わるものである。
従来、芳香族テトラカルボン酸類と芳香族ジアミン類
とから得られたポリイミド粉末成形体およびその製造法
は、特公昭39−22196号公報、特公昭49−5737号公報な
どに記載されているように、種々のものが知られてい
た。
とから得られたポリイミド粉末成形体およびその製造法
は、特公昭39−22196号公報、特公昭49−5737号公報な
どに記載されているように、種々のものが知られてい
た。
前記の公知文献において、ポリイミド粉末成形体を構
成する芳香族ポリイミドとしては、極めて広範囲で多種
類の芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分
とから得られた芳香族ポリイミドを含むことが示されて
いる。
成する芳香族ポリイミドとしては、極めて広範囲で多種
類の芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分
とから得られた芳香族ポリイミドを含むことが示されて
いる。
しかし、前記の公知の文献に具体的に開示されている
芳香族ポリイミドは、 (a)ピロメリット酸二無水物(PMDA)またはベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)からなる芳香
族テトラカルボン酸成分と、 (b)4,4'−ジアミノジフェニルプロパン(DDP)ベン
ジジン(PP)、または4,4'−ジアミノジフェニルエーテ
ル(4,4'−オキシジニリン、DADEまたはPOPとも表示さ
れる。)からなる芳香族ジアミン成分とから得られる芳
香族ポリイミドであった。
芳香族ポリイミドは、 (a)ピロメリット酸二無水物(PMDA)またはベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)からなる芳香
族テトラカルボン酸成分と、 (b)4,4'−ジアミノジフェニルプロパン(DDP)ベン
ジジン(PP)、または4,4'−ジアミノジフェニルエーテ
ル(4,4'−オキシジニリン、DADEまたはPOPとも表示さ
れる。)からなる芳香族ジアミン成分とから得られる芳
香族ポリイミドであった。
しかし、それらの公知の芳香族ポリイミド粉末成形体
は、耐熱性、寸法安定性などの物性において、必ずしも
充分に満足できるものではなかった。
は、耐熱性、寸法安定性などの物性において、必ずしも
充分に満足できるものではなかった。
また、公知のポリイミド粉末成形体の構造において
は、芳香族ポリイミド粉末が、適当な融点(または二次
転移温度)などを有していなければ、充分な機械強度を
有する圧縮成形体が容易に得られないとされていた。
は、芳香族ポリイミド粉末が、適当な融点(または二次
転移温度)などを有していなければ、充分な機械強度を
有する圧縮成形体が容易に得られないとされていた。
この発明の目的は、従来公知の芳香族ポリイミド粉末
成形体が、耐熱性、寸法安定性において満足できるもの
ではなかったので、芳香族ポリイミドとして基本的な機
械的物性を高いレベルで保持していると共に、優れた耐
熱性、寸法安定性などを同時に有している芳香族ポリイ
ミド粉末成形体を提供することである。
成形体が、耐熱性、寸法安定性において満足できるもの
ではなかったので、芳香族ポリイミドとして基本的な機
械的物性を高いレベルで保持していると共に、優れた耐
熱性、寸法安定性などを同時に有している芳香族ポリイ
ミド粉末成形体を提供することである。
すなわち、この発明は、下記のポリイミド粉末成形体
を提供するものである。
を提供するものである。
3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸、その酸二
無水物あるいはその酸と低級アルコールとのエステル化
物を全テトラカルボン酸成分に対して80モル%以上の割
合で含む芳香族テトラカルボン酸成分と、フェニレンジ
アミン類を全ジアミン成分に対して60モル%以上の割合
で含む芳香族ジアミン成分とから重合、イミド化および
粉末化によって得られた、平均粒子径が0.5〜100μmで
あって400℃以下では二次転移温度を示さない高分子量
の芳香族ポリイミドの粉末、減圧下または常圧下100〜4
00℃の温度で1〜20時間前焼成し、次いで300〜500℃の
温度で500〜8000kg/cm2の圧力下に圧縮成形して得られ
た成形体であって、下記(a)、(b)及び(c)の条
件を満足することを特徴とする耐熱性で、寸法安定性の
良好なポリイミド粉末成形体。
無水物あるいはその酸と低級アルコールとのエステル化
物を全テトラカルボン酸成分に対して80モル%以上の割
合で含む芳香族テトラカルボン酸成分と、フェニレンジ
アミン類を全ジアミン成分に対して60モル%以上の割合
で含む芳香族ジアミン成分とから重合、イミド化および
粉末化によって得られた、平均粒子径が0.5〜100μmで
あって400℃以下では二次転移温度を示さない高分子量
の芳香族ポリイミドの粉末、減圧下または常圧下100〜4
00℃の温度で1〜20時間前焼成し、次いで300〜500℃の
温度で500〜8000kg/cm2の圧力下に圧縮成形して得られ
た成形体であって、下記(a)、(b)及び(c)の条
件を満足することを特徴とする耐熱性で、寸法安定性の
良好なポリイミド粉末成形体。
(a)見掛け密度が1.40g/cm2以上で、硬度(ロックウ
ェルM)が100〜120で、曲げ強度が600〜1800kg/cm
2で、かつ切削加工が可能である。
ェルM)が100〜120で、曲げ強度が600〜1800kg/cm
2で、かつ切削加工が可能である。
(b)23〜300℃における線膨張係数が3.5×10-5〜5.0
×10-5cm/cm/℃で、23〜350℃における加熱収縮率が0.1
%以下で、400℃で20時間後における恒温重量減少率が
1.0%以下である。
×10-5cm/cm/℃で、23〜350℃における加熱収縮率が0.1
%以下で、400℃で20時間後における恒温重量減少率が
1.0%以下である。
(c)熱変形温度(0.245mm変形)が500℃以上である。
この明細書において、芳香族ポリイミド粉末およびポ
リイミド粉末成形体の物性値は以下に示す方法によって
測定したものである。
リイミド粉末成形体の物性値は以下に示す方法によって
測定したものである。
1)ポリイミド粉末の二次転移温度は、示差熱分析計
(パーキンエルマー社製DSC−2C型)を用いて、昇温速
度;20℃/分、および20ml/分の窒素ガスの流通下で測定
した。
(パーキンエルマー社製DSC−2C型)を用いて、昇温速
度;20℃/分、および20ml/分の窒素ガスの流通下で測定
した。
2)引張強度(kg/cm2)は、引張試験(ASTM D−638)
により、測定温度23℃および260℃において測定した。
により、測定温度23℃および260℃において測定した。
3)曲げ強度(kg/cm2)および曲げ弾性率(kg/cm2)
は、曲げ試験(ASTM D−790)により測定温度23℃およ
び260℃において測定した。
は、曲げ試験(ASTM D−790)により測定温度23℃およ
び260℃において測定した。
4)圧縮強度(kg/cm2)、圧縮弾性率(kg/cm2)および
10%歪みにおける圧縮応力(kg/cm2)は、圧縮試験(AS
TM D−695)により測定温度23℃において測定した。
10%歪みにおける圧縮応力(kg/cm2)は、圧縮試験(AS
TM D−695)により測定温度23℃において測定した。
5)硬度(ロックウェルM)は、ロックウェルM測定法
(ASTM D−785)により測定温度23℃において測定し
た。
(ASTM D−785)により測定温度23℃において測定し
た。
6)見掛け密度(g/cm3)は、ASTM D−792に準じる測定
法により測定温度23℃において測定した。
法により測定温度23℃において測定した。
7)線膨張係数(×10-5cm/cm/℃)は、熱機械分析装置
(理学電機(株)製)を用いる測定法において、測定温
度23〜300℃、荷重5g重、サンプルサイズ:5×10mmとす
る条件で測定した。
(理学電機(株)製)を用いる測定法において、測定温
度23〜300℃、荷重5g重、サンプルサイズ:5×10mmとす
る条件で測定した。
8)恒温重量減少率(重量%)は、熱機械分析装置(理
学電機(株)製)を用いる測定法において、測定温度40
0℃として、1時間、5時間、10時間、15時間、20時間
における重量減少率(重量%)を測定した。
学電機(株)製)を用いる測定法において、測定温度40
0℃として、1時間、5時間、10時間、15時間、20時間
における重量減少率(重量%)を測定した。
9)熱変形温度は、熱変形温度測定法(ASTM D−648)
によって、HDT装置(安田精機(株)製)を用いて測定
した。
によって、HDT装置(安田精機(株)製)を用いて測定
した。
前記の芳香族ポリイミドの粉末は、3,3',4,4'−ビフ
ェニルテトラカルボン酸、その酸二無水物、あるいはそ
の酸と低級アルコールとのエステル化物を全テトラカル
ボン酸成分に対して80モル%以上、好ましくは90モル%
以上の割合で含む芳香族テトラカルボン酸成分と、フェ
ニレンジアミン類、具体的には1,4−ジアミノフェニレ
ン(パラフェニレンジアミン、1,3−ジアミノフェニレ
ン(メタフェニレンジアミン)などのフェニレンジアミ
ン類を全ジアミン成分に対して60モル%以上の割合で含
む芳香族ジアミン成分とを、略等モル、公知の方法で有
機溶媒中で、重合およびイミド化することによって得ら
れた400℃以下の温度では二次転移温度が測定されない
高分子量の芳香族ポリイミドからなる、平均粒子径が0.
5〜100μm、好ましくは1〜60μm、特に好ましくは3
〜50μmである粉末であればよい。
ェニルテトラカルボン酸、その酸二無水物、あるいはそ
の酸と低級アルコールとのエステル化物を全テトラカル
ボン酸成分に対して80モル%以上、好ましくは90モル%
以上の割合で含む芳香族テトラカルボン酸成分と、フェ
ニレンジアミン類、具体的には1,4−ジアミノフェニレ
ン(パラフェニレンジアミン、1,3−ジアミノフェニレ
ン(メタフェニレンジアミン)などのフェニレンジアミ
ン類を全ジアミン成分に対して60モル%以上の割合で含
む芳香族ジアミン成分とを、略等モル、公知の方法で有
機溶媒中で、重合およびイミド化することによって得ら
れた400℃以下の温度では二次転移温度が測定されない
高分子量の芳香族ポリイミドからなる、平均粒子径が0.
5〜100μm、好ましくは1〜60μm、特に好ましくは3
〜50μmである粉末であればよい。
前記の芳香族ポリイミドは、実質的に二次転移温度
(前述の測定方法による)が測定されないものである。
(前述の測定方法による)が測定されないものである。
この発明では、前記の芳香族ポリイミドとして、3,
3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸またはその酸二
無水物(s−BPDA)とパラフェニレンジアミン(PPD)
とを、略等モル、公知の方法で重合およびイミド化する
ことによって得られた芳香族ポリイミドが、ポリイミド
粉末成形体の耐熱性、寸法安定性などの点において最適
である。
3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸またはその酸二
無水物(s−BPDA)とパラフェニレンジアミン(PPD)
とを、略等モル、公知の方法で重合およびイミド化する
ことによって得られた芳香族ポリイミドが、ポリイミド
粉末成形体の耐熱性、寸法安定性などの点において最適
である。
前記芳香族テトラカルボン酸成分として、前記3,3',
4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸類と共に使用するこ
とができる芳香族テトラカルボン酸としては、2,3,3',
4'−ビフェニルテトラカルボン酸又はその酸二無水物、
ピロメリット酸又はその酸二無水物、3,3',4,4'−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸又はその酸二無水物、2,2'
−ビス(3,4−ジカルボンキシフェニル)プロパン又は
その酸無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メ
タン又はその酸無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)エーテル又はその酸無水物、ビス(3,4−ジカル
ボンキシフェニル)スルホン又はその酸無水物などを挙
げることができ、特に、2,3,3',4'−ビフェニルテトラ
カルボン酸又はその酸二無水物、ピロメリット酸又はそ
の酸二無水物が好適である。
4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸類と共に使用するこ
とができる芳香族テトラカルボン酸としては、2,3,3',
4'−ビフェニルテトラカルボン酸又はその酸二無水物、
ピロメリット酸又はその酸二無水物、3,3',4,4'−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸又はその酸二無水物、2,2'
−ビス(3,4−ジカルボンキシフェニル)プロパン又は
その酸無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メ
タン又はその酸無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)エーテル又はその酸無水物、ビス(3,4−ジカル
ボンキシフェニル)スルホン又はその酸無水物などを挙
げることができ、特に、2,3,3',4'−ビフェニルテトラ
カルボン酸又はその酸二無水物、ピロメリット酸又はそ
の酸二無水物が好適である。
前記芳香族ジアミン成分としては、前記フェニレンジ
アミン類と共に使用することができる芳香族ジアミン類
としては、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−
ジアミノジフェニルスルホン、4,4'−ジアミノジフェニ
ルメタン、4,4'−ジアミノジフェニルプロパン、3,3'−
ジメトキシベンジン、ビス(4−アミノフェニル)ジエ
チルシラン、1,4−ビス(4−アミノ−フェノキシ)ベ
ンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−フェノキシ)ベンゼ
ンなどを挙げることができ、特に、4,4'−ジアミノフェ
ニルエーテルが最適である。
アミン類と共に使用することができる芳香族ジアミン類
としては、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−
ジアミノジフェニルスルホン、4,4'−ジアミノジフェニ
ルメタン、4,4'−ジアミノジフェニルプロパン、3,3'−
ジメトキシベンジン、ビス(4−アミノフェニル)ジエ
チルシラン、1,4−ビス(4−アミノ−フェノキシ)ベ
ンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−フェノキシ)ベンゼ
ンなどを挙げることができ、特に、4,4'−ジアミノフェ
ニルエーテルが最適である。
この発明のポリイミド粉末成形体は、前述の芳香族ポ
リイミドの粉末を減圧下または常圧下100〜400℃の温度
で1〜20時間前焼成し、該前焼成したポリイミド粉末を
そのまま使用するか、あるいは該前焼成したポリイミド
粉末から予備成形体を成形するかして、300〜500℃の成
形温度で、500〜8000kg/cm2、特に約4000kg/cm2程度の
成形圧力で圧縮成形することによって製造することがで
きる。
リイミドの粉末を減圧下または常圧下100〜400℃の温度
で1〜20時間前焼成し、該前焼成したポリイミド粉末を
そのまま使用するか、あるいは該前焼成したポリイミド
粉末から予備成形体を成形するかして、300〜500℃の成
形温度で、500〜8000kg/cm2、特に約4000kg/cm2程度の
成形圧力で圧縮成形することによって製造することがで
きる。
前記の圧縮成形法に使用するポリイミド粉末は、上記
の如く充分に乾燥(前焼成)しておく必要があり、揮発
成分を実質的に含有していないこと、特に、揮発成分の
含有率が0.5重量%以下であることが好ましい。ポリイ
ミド粉末を上記の如く前焼成しておくことによって、サ
ラサラした状態となり、その流動性が向上し、これによ
り、上記の圧縮成形においてポリイミド粉末に均一な圧
力がかかり、物性の安定したポリイミド粉末成形体が得
られる。
の如く充分に乾燥(前焼成)しておく必要があり、揮発
成分を実質的に含有していないこと、特に、揮発成分の
含有率が0.5重量%以下であることが好ましい。ポリイ
ミド粉末を上記の如く前焼成しておくことによって、サ
ラサラした状態となり、その流動性が向上し、これによ
り、上記の圧縮成形においてポリイミド粉末に均一な圧
力がかかり、物性の安定したポリイミド粉末成形体が得
られる。
さらに、この発明の粉末成形体においては、シリカ、
マイカ、カオリン、窒化ほう素、酸化アルミニウム、酸
化鉄、グラファイト、硫化モリブテン、硫化鉄などの無
機充填剤、あるいは、ふっ素樹脂などの有機充填剤など
の各種の充填剤が粉末成形体の物性を損なわない範囲で
あれば含まれていてもよい。
マイカ、カオリン、窒化ほう素、酸化アルミニウム、酸
化鉄、グラファイト、硫化モリブテン、硫化鉄などの無
機充填剤、あるいは、ふっ素樹脂などの有機充填剤など
の各種の充填剤が粉末成形体の物性を損なわない範囲で
あれば含まれていてもよい。
前記の圧縮成形においては、例えば、 (a)ポリイミド粉末を金型内へ充填し、オーブン中
で、減圧下または常圧下、100〜400℃、好ましくは200
〜380℃程度の温度で、1〜20時間、特に3〜15時間、
前焼成し、 (b)その前焼成を行ったポリイミド粉末を金型ごと、
圧縮成形機にセットし、300〜500℃の温度で500〜8000k
g/cm2、特に約4000kg/cm2程度の圧力下で、0.1〜20時
間、特に0.5〜15時間程度、本焼成し、 (c)さらに、必要であれば、前記の本焼成について、
オーブン中に入れて、減圧下または常圧下、400〜600℃
の温度で、0.5〜10時間程度、後熱処理(アフターキュ
アー)を行い、 (d)最後に、本焼成で得られた圧縮成形体を、常温
(約0〜40℃)まで冷却することによって行うことがで
きる。
で、減圧下または常圧下、100〜400℃、好ましくは200
〜380℃程度の温度で、1〜20時間、特に3〜15時間、
前焼成し、 (b)その前焼成を行ったポリイミド粉末を金型ごと、
圧縮成形機にセットし、300〜500℃の温度で500〜8000k
g/cm2、特に約4000kg/cm2程度の圧力下で、0.1〜20時
間、特に0.5〜15時間程度、本焼成し、 (c)さらに、必要であれば、前記の本焼成について、
オーブン中に入れて、減圧下または常圧下、400〜600℃
の温度で、0.5〜10時間程度、後熱処理(アフターキュ
アー)を行い、 (d)最後に、本焼成で得られた圧縮成形体を、常温
(約0〜40℃)まで冷却することによって行うことがで
きる。
前記の圧縮成形において、前記の本焼成は、好適には
約4000kg/cm2程度の圧力下、250〜400℃の温度で第1段
階の本焼成を行い、次いで、同じ圧力下、第1段階の本
焼成の温度より5〜300℃高い温度、特に400〜550℃の
温度まで0.1〜10℃/分、特に0.5〜5℃/分程度の昇温
速度で昇温し、そして、その圧力下および温度で第2段
階の本焼成を行うという多段階の本焼成を行ってもよ
い。
約4000kg/cm2程度の圧力下、250〜400℃の温度で第1段
階の本焼成を行い、次いで、同じ圧力下、第1段階の本
焼成の温度より5〜300℃高い温度、特に400〜550℃の
温度まで0.1〜10℃/分、特に0.5〜5℃/分程度の昇温
速度で昇温し、そして、その圧力下および温度で第2段
階の本焼成を行うという多段階の本焼成を行ってもよ
い。
前記の圧縮成形において、圧縮成形体を製造する装置
としては、例えば、4柱式油圧プレス、高圧ホットプレ
スなどが使用される。
としては、例えば、4柱式油圧プレス、高圧ホットプレ
スなどが使用される。
前記の予備成形体は、例えば、ロータリープレス、タ
ブレットマシーンを使用して形成することが好ましい。
ブレットマシーンを使用して形成することが好ましい。
この発明のポリイミド粉末成形体は、前述の特定の芳
香族ポリイミド粉末を前焼成(減圧下または常圧下100
〜400℃で1〜20時間)し、高温高圧(300〜500℃、500
〜8000kg/cm2)下に圧縮成形して得られたもので、23℃
で測定した各物性において、見掛け密度が1.40g/cm3以
上で、硬度(ロックウェルM)が100〜120で、曲げ強度
が600〜1800kg/cm2、好ましくは700〜1500kg/cm2で、圧
縮強度が好ましくは1500kg/cm2以上、特に好ましくは18
00〜2500kg/cm2で、23〜300℃における線膨張係数が3.5
×10-5〜5.0×10-5cm/cm/℃で、23〜350℃における加熱
収縮率が0.10%以下、特に好ましくは0.05%以下で、40
0℃における高温重量減少率が20時間後においても1.0%
以下で、熱変形温度(0.245mm変形)が500℃以上であ
り、かつ切削加工が可能であるものである。
香族ポリイミド粉末を前焼成(減圧下または常圧下100
〜400℃で1〜20時間)し、高温高圧(300〜500℃、500
〜8000kg/cm2)下に圧縮成形して得られたもので、23℃
で測定した各物性において、見掛け密度が1.40g/cm3以
上で、硬度(ロックウェルM)が100〜120で、曲げ強度
が600〜1800kg/cm2、好ましくは700〜1500kg/cm2で、圧
縮強度が好ましくは1500kg/cm2以上、特に好ましくは18
00〜2500kg/cm2で、23〜300℃における線膨張係数が3.5
×10-5〜5.0×10-5cm/cm/℃で、23〜350℃における加熱
収縮率が0.10%以下、特に好ましくは0.05%以下で、40
0℃における高温重量減少率が20時間後においても1.0%
以下で、熱変形温度(0.245mm変形)が500℃以上であ
り、かつ切削加工が可能であるものである。
すなわち、この発明のポリイミド粉末成形体は、機械
的物性と耐熱特性とを兼ね備えた従来のポリイミド粉末
成形体では達成できなかった性能を有する新規な粉末成
形体を提供するものである。
的物性と耐熱特性とを兼ね備えた従来のポリイミド粉末
成形体では達成できなかった性能を有する新規な粉末成
形体を提供するものである。
以下、実施例および比較例を示す。
実施例1 i) 3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物(s−BPDA)とパラフェニレンジアミン(PPD)とか
ら得られた芳香族ポリイミド粉末(二次転位温度;400℃
まで測定されず、平均粒子径;8μm)を、箱型(サイ
ズ;100W×100L×150Hmm)の金型に充填し、350℃に加熱
されたオーブン内に入れて、減圧下、約10時間の前焼成
を行い、 ii) その前焼成されたポリイミド粉末に、圧力4000kg
/cm2を加えて350℃で10分間、第1段階の本焼成を行
い、 iii) 続いて、前記の圧力下に約130分間で昇温して48
0℃の温度となし、この圧力と温度とに30分間維持し、
この間に揮発分などのガス抜きをする第2段階の本焼成
を行い、 iv) そして、加圧状態を停止して、圧縮成形機から取
り出した成形品をさらにオーブン内で、450℃、2時間
の後焼成を行った後、 v) 最後に、その圧縮成形品を放冷して、 vi) ポリイミド粉末成形体(長さ110mm、幅110mm、厚
さ30mm)を得た。
物(s−BPDA)とパラフェニレンジアミン(PPD)とか
ら得られた芳香族ポリイミド粉末(二次転位温度;400℃
まで測定されず、平均粒子径;8μm)を、箱型(サイ
ズ;100W×100L×150Hmm)の金型に充填し、350℃に加熱
されたオーブン内に入れて、減圧下、約10時間の前焼成
を行い、 ii) その前焼成されたポリイミド粉末に、圧力4000kg
/cm2を加えて350℃で10分間、第1段階の本焼成を行
い、 iii) 続いて、前記の圧力下に約130分間で昇温して48
0℃の温度となし、この圧力と温度とに30分間維持し、
この間に揮発分などのガス抜きをする第2段階の本焼成
を行い、 iv) そして、加圧状態を停止して、圧縮成形機から取
り出した成形品をさらにオーブン内で、450℃、2時間
の後焼成を行った後、 v) 最後に、その圧縮成形品を放冷して、 vi) ポリイミド粉末成形体(長さ110mm、幅110mm、厚
さ30mm)を得た。
前記のポリイミド粉末成形体を、切削加工して、ポリ
イミド粉末成形体からなる板(試験片)などを作成し、
それぞれの試験片について、引張試験、曲げ試験、圧縮
試験などを行うと共に、見掛け密度、線膨張係数、恒温
重量減少率などの測定試験を行った。その結果を第1表
に示す。
イミド粉末成形体からなる板(試験片)などを作成し、
それぞれの試験片について、引張試験、曲げ試験、圧縮
試験などを行うと共に、見掛け密度、線膨張係数、恒温
重量減少率などの測定試験を行った。その結果を第1表
に示す。
比較例1 ポリイミド粉末として、3,3',4,4'−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物(s−BPDA)と、4,4'−ジアミノ
ジフェニルエーテル(DADE)とから得られた芳香族ポリ
イミド粉末(二次転位温度;293℃、平均粒子径;12μ
m)を使用したほかは、実施例1と同様に圧縮成形を行
って、ポリイミド粉末成形体を得た。そのポリイミド粉
末成形体の機械的物性などの測定試験を結果を第1表に
示す。
ラカルボン酸二無水物(s−BPDA)と、4,4'−ジアミノ
ジフェニルエーテル(DADE)とから得られた芳香族ポリ
イミド粉末(二次転位温度;293℃、平均粒子径;12μ
m)を使用したほかは、実施例1と同様に圧縮成形を行
って、ポリイミド粉末成形体を得た。そのポリイミド粉
末成形体の機械的物性などの測定試験を結果を第1表に
示す。
参考例1 ポリイミド粉末として、ピロメリット酸二無水物(PM
DA)と、DADEとから得られたポリイミド粉末(二次転位
温度;400℃まで測定されず、平均粒子径;15μm)を使
用したほかは、実施例1と同様に圧縮成形を行って、ポ
リイミド粉末成形体を得た。そのポリイミド粉末成形体
の機械的物性などの測定試験の結果を第1表に示す。
DA)と、DADEとから得られたポリイミド粉末(二次転位
温度;400℃まで測定されず、平均粒子径;15μm)を使
用したほかは、実施例1と同様に圧縮成形を行って、ポ
リイミド粉末成形体を得た。そのポリイミド粉末成形体
の機械的物性などの測定試験の結果を第1表に示す。
実施例2 i) 3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物(s−BPDA)とパラフェニレンジアミン(PPD)とか
ら得られた芳香族ポリイミド粉末(二次転位温度;400℃
まで測定されず、平均粒子径;8μm)を、箱型(サイ
ズ;100W×100L×150Hmm)の金型内に充填し、350℃に加
熱されたオーブン内に入れて、減圧下、約10時間の前焼
成を行い、 ii) その前焼成されたポリイミド粉末に、圧力4000kg
/cm2を加えて350℃で10分間、第1段階の本焼成を行
い、 iii) 続いて、前記の圧力下に約4時間で昇温して450
℃の温度となし、この圧力と温度とに2時間維持し、こ
の間に揮発分などのガス抜きをする第2段階の本焼成を
行い、 iv) 最後に、圧縮成形機から圧縮成形品を取り出し
て、デシケーター内で放冷して、 vi) ポリイミド粉末成形体(長さ110mm、幅110mm、厚
さ30mm)を得た。
物(s−BPDA)とパラフェニレンジアミン(PPD)とか
ら得られた芳香族ポリイミド粉末(二次転位温度;400℃
まで測定されず、平均粒子径;8μm)を、箱型(サイ
ズ;100W×100L×150Hmm)の金型内に充填し、350℃に加
熱されたオーブン内に入れて、減圧下、約10時間の前焼
成を行い、 ii) その前焼成されたポリイミド粉末に、圧力4000kg
/cm2を加えて350℃で10分間、第1段階の本焼成を行
い、 iii) 続いて、前記の圧力下に約4時間で昇温して450
℃の温度となし、この圧力と温度とに2時間維持し、こ
の間に揮発分などのガス抜きをする第2段階の本焼成を
行い、 iv) 最後に、圧縮成形機から圧縮成形品を取り出し
て、デシケーター内で放冷して、 vi) ポリイミド粉末成形体(長さ110mm、幅110mm、厚
さ30mm)を得た。
前記のポリイミド粉末成形体を、切削加工して、長さ
100mm、幅100mmおよび厚さ2mmであるポリイミド粉末成
形体からなる板(試験片)を作成し、その試験片につい
て、加熱収縮試験を行った。
100mm、幅100mmおよび厚さ2mmであるポリイミド粉末成
形体からなる板(試験片)を作成し、その試験片につい
て、加熱収縮試験を行った。
加熱収縮率試験は、まず、試料(圧縮成形板)にカッ
ターナイフで目印の直線傷(長手方向及びその直列方
向:長さ77mm)を付けたものを、デシケーター中(室
温)で約40時間放置した後、その試料を350℃に昇温し
たオーブン内に投入し1時間加熱し、続いてオーブンか
ら取り出してデシケーター中で1時間放冷し、冷却され
た試料における前記の傷の長さを測定顕微鏡で測定し
て、第1回目の加熱処理による加熱収縮率〔最初の試験
片上の傷の長さl0に対する加熱後に減少した直線傷の長
さl0−l1の比率:(l0−l1)/l0×100%〕を算出した。
ターナイフで目印の直線傷(長手方向及びその直列方
向:長さ77mm)を付けたものを、デシケーター中(室
温)で約40時間放置した後、その試料を350℃に昇温し
たオーブン内に投入し1時間加熱し、続いてオーブンか
ら取り出してデシケーター中で1時間放冷し、冷却され
た試料における前記の傷の長さを測定顕微鏡で測定し
て、第1回目の加熱処理による加熱収縮率〔最初の試験
片上の傷の長さl0に対する加熱後に減少した直線傷の長
さl0−l1の比率:(l0−l1)/l0×100%〕を算出した。
その後、前述の加熱収縮率の測定をした試料を、再び
350℃に昇温したオーブンに投入し、1時間加熱した
後、そのオーブンから取り出してデシケーター中で1時
間放冷し、そして前記の傷の長さを測定顕微鏡で測定し
て、加熱収縮率を算出するという測定プロセスを、2回
繰り返して、各加熱収縮率を測定した。
350℃に昇温したオーブンに投入し、1時間加熱した
後、そのオーブンから取り出してデシケーター中で1時
間放冷し、そして前記の傷の長さを測定顕微鏡で測定し
て、加熱収縮率を算出するという測定プロセスを、2回
繰り返して、各加熱収縮率を測定した。
さらに、前述の加熱処理を3回行った試料(圧縮成形
板)を使用し、350℃の加熱時間を2時間としたほか
は、2回目の加熱処理と同様の加熱処理を行って、加熱
収縮率を算出するという測定プロセスを1回行って、そ
の加熱収縮率(第4回目)を測定した。それらの結果を
第2表に示す。
板)を使用し、350℃の加熱時間を2時間としたほか
は、2回目の加熱処理と同様の加熱処理を行って、加熱
収縮率を算出するという測定プロセスを1回行って、そ
の加熱収縮率(第4回目)を測定した。それらの結果を
第2表に示す。
比較例2 比較例1で使用したと同様のポリイミド粉末を使用し
たほかは、実施例2と同様にして、ポリイミド粉末成形
体(長さ110mm、幅110mm、厚さ30mm)を得た。
たほかは、実施例2と同様にして、ポリイミド粉末成形
体(長さ110mm、幅110mm、厚さ30mm)を得た。
そして、前記のポリイミド粉末成形体を、切削加工し
て、長さ100mm、幅100mmおよび厚さ2mmであるポリイミ
ド粉末成形体からなる板(試験片)を作成し、その試験
片について、実施例2と同様の加熱収縮試験(4回)を
行った。
て、長さ100mm、幅100mmおよび厚さ2mmであるポリイミ
ド粉末成形体からなる板(試験片)を作成し、その試験
片について、実施例2と同様の加熱収縮試験(4回)を
行った。
なお、実施例2で得られたポリイミド粉末成形体は、
曲げ強度(室温)が948kg/cm2であり、曲げ弾性率(室
温)が66.5×103kg/cm2であり、また、硬度(ロックウ
ェルM)が105であって、さらに、見掛け密度が1.45g/c
m3であった。
曲げ強度(室温)が948kg/cm2であり、曲げ弾性率(室
温)が66.5×103kg/cm2であり、また、硬度(ロックウ
ェルM)が105であって、さらに、見掛け密度が1.45g/c
m3であった。
比較例3 加熱、加圧の条件を、特開昭61−241326号公報の実施
例2に記載されている条件に合わせて、前記実施例2に
おけるii)およびiii)の本焼成を300kg/mm2、400℃で6
0分間処理に変えた他はこの明細書の実施例2と同様に
実施した。
例2に記載されている条件に合わせて、前記実施例2に
おけるii)およびiii)の本焼成を300kg/mm2、400℃で6
0分間処理に変えた他はこの明細書の実施例2と同様に
実施した。
成形体を切削加工して物性を測定しようとしたが、成
形体がボロボロになり切削加工できなかった。
形体がボロボロになり切削加工できなかった。
この発明の製法で得られたポリイミド粉末成形体は、
基本的に、芳香族ポリイミド粉末から圧縮成形された公
知の圧縮成形体と同様の機械的物性および耐熱性を高い
レベルで保持していると共に、特に、 (a) 圧縮応力、圧縮強度など機械的強度が公知の圧
縮成形体よりかなり優れており、また、 (b) i)400℃の高い温度での恒温重量減少率が小
さく、 ii)線膨張係数が小さくて、そして、 iii)加熱収縮率が小さいので常温から350℃の高温まで
の温度変化に対して寸法安定性の極めて高いものであっ
て、 (c) さらに、熱変形温度が500℃以上と非常に高い
という優れた耐熱性も有しているものである。
基本的に、芳香族ポリイミド粉末から圧縮成形された公
知の圧縮成形体と同様の機械的物性および耐熱性を高い
レベルで保持していると共に、特に、 (a) 圧縮応力、圧縮強度など機械的強度が公知の圧
縮成形体よりかなり優れており、また、 (b) i)400℃の高い温度での恒温重量減少率が小
さく、 ii)線膨張係数が小さくて、そして、 iii)加熱収縮率が小さいので常温から350℃の高温まで
の温度変化に対して寸法安定性の極めて高いものであっ
て、 (c) さらに、熱変形温度が500℃以上と非常に高い
という優れた耐熱性も有しているものである。
この発明のポリイミド成形体は、前述のように優れた
耐熱性および機械的物性を同時に有している芳香族ポリ
イミド粉末成形体であり、そのようなポリイミド粉末成
形体が、従来、まったく知られていなかったのである。
耐熱性および機械的物性を同時に有している芳香族ポリ
イミド粉末成形体であり、そのようなポリイミド粉末成
形体が、従来、まったく知られていなかったのである。
フロントページの続き (72)発明者 松井 勇二 山口県宇部市大字小串1978番の10 宇部 興産株式会社宇部ケミカル工場内 (56)参考文献 特開 昭57−190021(JP,A) 特開 昭61−241326(JP,A) 特開 昭61−113620(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン
酸、その酸二無水物あるいはその酸と低級アルコールと
のエステル化物を全テトラカルボン酸成分に対して80モ
ル%以上の割合で含む芳香族テトラカルボン酸成分と、
フェニレンジアミン類を全ジアミン成分に対して60モル
%以上の割合で含む芳香族ジアミン成分とから重合、イ
ミド化および粉末化によって得られた、平均粒子径が0.
5〜100μmであって400℃以下では二次転移温度を示さ
ない高分子量の芳香族ポリイミドの粉末を、減圧下また
は常圧下100〜400℃の温度で1〜20時間前焼成し、次い
で300〜500℃の温度で500〜8000kg/cm2の圧力下に圧縮
成形して得られた成形体であって、下記(a)、(b)
及び(c)の条件を満足することを特徴とする耐熱性
で、寸法安定性の良好なポリイミド粉末成形体。 (a)見掛け密度が1.40g/cm2以上で、硬度(ロックウ
ェルM)が100〜120で、曲げ強度が600〜1800kg/cm
2で、かつ切削加工が可能である。 (b)23〜300℃における線膨張係数が3.5×10-5〜5.0
×10-5cm/cm/℃で、23〜350℃における加熱収縮率が0.1
%以下で、400℃で20時間後における恒温重量減少率が
1.0%以下である。 (c)熱変形温度(0.245mm変形)が500℃以上である。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63094474A JP2609279B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | ポリイミド粉末成形体 |
EP19890303726 EP0338736A3 (en) | 1988-04-19 | 1989-04-14 | Shaped aromatic imide polymer article and method of producing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63094474A JP2609279B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | ポリイミド粉末成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01266134A JPH01266134A (ja) | 1989-10-24 |
JP2609279B2 true JP2609279B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=14111272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63094474A Expired - Lifetime JP2609279B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | ポリイミド粉末成形体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0338736A3 (ja) |
JP (1) | JP2609279B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2678934B2 (ja) * | 1989-01-20 | 1997-11-19 | 宇部興産株式会社 | 熱硬化性樹脂組成物およびその硬化物 |
US5898048A (en) * | 1996-04-05 | 1999-04-27 | Ube Industries, Ltd. | Polyimide powder and process for producing powder molded body |
KR20000057392A (ko) * | 1996-12-05 | 2000-09-15 | 메리 이. 보울러 | 높은 유리 전이온도, 높은 열산화 안정도, 및 낮은 수분율의폴리이미드 |
US6555647B2 (en) | 2000-07-21 | 2003-04-29 | Ube Industries, Ltd. | Process for production of polyimide molded bodies and polyimide molded bodies |
US6706346B2 (en) | 2000-07-24 | 2004-03-16 | Ube Industries, Ltd. | Process for production of metal encased polyimide molded bodies and metal encased polyimide molded bodies |
US7754108B2 (en) | 2005-06-08 | 2010-07-13 | UBE Industires, Ltd. | Polyimide powder for antistatic polyimide molded product and polyimide molded product thereby |
ES2706228T3 (es) * | 2013-12-17 | 2019-03-27 | Evonik Fibres Gmbh | Polvo de poliimida con elevada estabilidad termooxidativa |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3413394A (en) * | 1965-02-16 | 1968-11-26 | Du Pont | Process of preparing shaped polymeric articles |
NL6601893A (ja) * | 1966-02-15 | 1967-08-16 | ||
DE2945139C2 (de) * | 1978-11-09 | 1986-04-10 | Ube Industries, Ltd., Ube, Yamaguchi | Verfahren zur Herstellung einer homogenen Polyimidlösung |
JPS5811455B2 (ja) * | 1981-05-18 | 1983-03-03 | 日東電工株式会社 | ポリイミド粉体の製造方法 |
JPS61113620A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-31 | Nitto Electric Ind Co Ltd | ポリイミド粉末の製法 |
GB2174399B (en) * | 1985-03-10 | 1988-05-18 | Nitto Electric Ind Co | Colorless transparent polyimide shaped articles and their production |
JPS61241326A (ja) * | 1985-04-18 | 1986-10-27 | Nitto Electric Ind Co Ltd | ポリイミド粉末およびその製法 |
-
1988
- 1988-04-19 JP JP63094474A patent/JP2609279B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-04-14 EP EP19890303726 patent/EP0338736A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0338736A3 (en) | 1991-07-31 |
EP0338736A2 (en) | 1989-10-25 |
JPH01266134A (ja) | 1989-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5296929B2 (ja) | グラファイトフィルム及びグラファイトフィルムの製造方法 | |
JP3551846B2 (ja) | 末端変性イミドオリゴマ−およびその硬化物 | |
KR101558621B1 (ko) | 폴리이미드 필름 | |
Xie et al. | Thermal characterization of PMR polyimides | |
JP2609279B2 (ja) | ポリイミド粉末成形体 | |
CN101415549A (zh) | 软磁性金属薄带层叠体及其制造方法 | |
Huang et al. | Preparation and properties of rigid‐rod polyimide/silica hybrid materials by sol–gel process | |
KR20120102712A (ko) | 치수적으로 안정한 폴리이미드, 및 그 관련 방법 | |
US20020120091A1 (en) | Poly amic acid system for polyimides | |
JP2019151277A (ja) | アブレータ、及びアブレータの製造方法 | |
KR102097431B1 (ko) | 폴리이미드 및 이의 제조 방법 | |
JP3531719B2 (ja) | ポリイミド樹脂成形体の製造法 | |
KR102492197B1 (ko) | 그라파이트 시트용 폴리이미드 필름 및 이로부터 제조된 그라파이트 시트 | |
KR102484478B1 (ko) | 기계적 물성이 향상된 판상형 폴리이미드 분말의 제조방법 | |
KR102255134B1 (ko) | 열전도 폴리이미드 복합 분말 및 그 제조방법 | |
Zhou et al. | Isomeric dianhydrides based modified phenylethynyl-terminated addition-type imide oligomers | |
JP4218716B2 (ja) | 芳香族ポリイミド粉末、及び該芳香族ポリイミド粉末からなる成形体 | |
US4906731A (en) | Polyimide molecular weight enhancement by solvent extraction | |
JP4010594B2 (ja) | ポリイミド粉末、粉末成形体の製法 | |
JP7142873B2 (ja) | アブレータ、プリプレグ、アブレータの製造方法、及びアブレータ用のプリプレグの製造方法 | |
JP3755436B2 (ja) | ポリイミド成形体の製造法およびポリイミド成形体 | |
JP2631926B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物 | |
US20020037995A1 (en) | Process for production of polyimide molded bodies and polyimide molded bodies | |
JP2982745B2 (ja) | ポリイミドフィルム | |
JP2000084958A (ja) | ポリイミドシ−ト、カ−ボンシ−トおよびその製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213 Year of fee payment: 12 |