JP2609124B2 - 有機電子写真用感光体の製造方法 - Google Patents

有機電子写真用感光体の製造方法

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JP2609124B2 JP33000087A JP33000087A JP2609124B2 JP 2609124 B2 JP2609124 B2 JP 2609124B2 JP 33000087 A JP33000087 A JP 33000087A JP 33000087 A JP33000087 A JP 33000087A JP 2609124 B2 JP2609124 B2 JP 2609124B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真用感光体、特に有機光導電性材料
(OPC)を用いた多層構造の機能分離型電子写真用感光
体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
電子写真用感光体の光感度特性や生産性を向上させる
ために、最近、導電性基板上に形成する感光層を、それ
ぞれ別機能を持たせた機能分離型の多層構造とした電子
写真用感光体が実用化されてきている。
この機能分離型電子写真用感光体は、アルミニウム,
ステンレス等の導電体或いは導電性処理の施されたガラ
スや高分子材料などの導電性基板上に、キャリヤを発生
させる機能を有するキャリヤ発生層(Carrier Generati
on Layer、以下CGLと略称する)と、該CGL上に発生した
キャリヤを郵送する機能を有するキャリヤ輸送層(Carr
ier Transport Layer、以下CTLと略称する)とが順次積
層されて形成され、必要により導電性基板とCGLとの間
に下引き層(Under Layer、以下ULと略称する)が形成
されてなっており、その感光層として、一般に有機導電
材料(以下、OPCと略称する)が用いられている。
これらCGL及びCTLの各層を製作する場合、一般に溶接
塗布法が用いられており、この方法では単量体の溶液重
合装置,重合溶液貯槽,その貯槽から浸漬又はスプレー
装置への重合溶液の移送,浸漬装置から貯槽への再循環
等の各種工程を行うための設備を使用し、必要な膜厚に
制御して成膜することになる。一方、CGLは蒸着によっ
ても成膜することが可能であり、材料としては多環キノ
ン系色素,フタロシアニン系色素等の有機系光導電物質
が用いられ得ることが種々報告されている。
〔発明が解決しようとしている問題点〕
しかしながら、上記CGLを蒸着によって膜形成した場
合、次段の工程においてCTLを形成するために浸漬或い
はスプレー等の方法を用いると、インライン化が困難で
あり、製造コストが高くなることにもなる。
また、光導電基板上にCGLを形成後、真空から大気圧
までもどす再に、或いは次段のCTLの形成工程において
浸漬及びスプレー等の工程までの間に、ゴミの付着等が
あり、歩留まり低下の原因ともなる。
さらに浸漬の場合は、ポット寿命のために液管理が難
しく、全体的な溶液の使用効率は非常に低いものであっ
た。
本発明は、上記従来の感光体の有する問題点を解消
し、機能分離型電子写真用感光体を歩留まりよく、連続
して製造し得る方法を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
上記目的は、本発明によれば、導電性基板上に蒸着に
よりキャリヤ発生層を形成し、その上にキャリヤ輸送層
を形成して成る電子写真用感光体の製造方法において、
キャリヤ輸送層が、電荷輸送物質として7,7,8,8−テト
ラシアノキノジメタンを含有するポリイミド重合体を使
用して、蒸着重合法によって形成されるようにしたこと
によって達成される。
この発明によれば、CGL及びCTLの膜形成がドライシス
テム内において真空中で連続して行われるため、ゴミ等
が付着することなく歩留まりよく且つ安価に機能分離型
電子写真用感光体を製造することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の機能分離型電子写真用感光体の製造方
法の実施例をさらに説明する。
第1図は本発明法により製造した機能分離型電子写真
用感光体の基本構造の断面を示すもので、感光体1は、
A1や導電性膜付きフィルムなどの導電性基板2上に、光
源からの光によってキャリヤを発生する機能をもったキ
ャリヤ発生層(CGL)3と、発生したキャリヤを表面に
輸送する機能をもったキャリヤ輸送層(CTL)4との二
層構造を有する感光層で構成されている。
ここでCGL3は、以前から報告のあるように無機系或い
は有機系の光導電性材料にて約0.5〜2μmの膜厚に蒸
着によって形成される。CGL3の材料として、アモルファ
スSeや、As2Se3,CdSなど無機系材料を用いる場合には、
これらを導電性基板2上に真空蒸着法で成膜すればよ
く、またアモルファスSiの場合は、SiH4ガス等を用いた
所謂プラズマCVD法で成膜することができる。さらに、C
GL3として有機系の光導電材料、例えばペリレンを代表
とする多環キノン及びフタロシアニン系色素を用いるこ
ともできる。この場合、CGL3の下に下引き層(UL)を形
成してもよい。
続いて、上述のようにして形成したCGLの上にCTL4を
形成する。CTLは、真空中で有機単量体を蒸発させ、基
板上で重合反応を行わせることにより成膜する。材料と
しては、単量体として下表1の(A)及び(B)に示す
酸二無水物とジアミンを用い、電荷輸送の働きをさせる
物質として(C)の材料を用い、同じ又は別々のボード
で抵抗加熱により蒸着する。次に、Heなどの不活性ガス
で残留単量体ガスを除去し、基板を200〜300℃に加熱す
る。その結果、5〜25μmの(C)物質添加ポリイミド
膜が得られる。
これにより、溶液塗布法の如きウエット法ではなく、
乾式法でCTLを形成することができ、ウエット式による
欠点を回避することができる。
次に、本発明による電子写真用感光体の製造方法の具
体例を説明する。
以下の実施例で用いたCGLは、チタニルフタロシアニ
ンを0.05μ以上0.5μ未満の薄膜に、真空蒸着法により
形成した。
実施例1 前記表1に示した番号Iの組み合わせのCTLを形成し
た。10-5Torrより低い真空中で無水ピロメリット酸を18
0℃,4,4−ジアミノジフェニルエーテルを160℃に加熱し
て昇華させ、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンを250
℃で気化させ、CGL膜上に蒸着させた。Heを導入して残
留ガスを除去し、形成された膜を200℃にて1時間加熱
し、化合物(C)を含有する約20μmの厚さのポリイミ
ド膜を形成した。無水ピロメリット酸と4,4−ジアミノ
ジフェニルエーテルは化学量論比となるように導入し、
化合物(C)は形成ポリイミド100重量部に対し、80重
量部の割合で導入した。
得られた感光体としての電気的性質は良好であった。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、電子写真感光体
を製造するにあたって、導電性基板上に蒸着によりキャ
リヤ発生層を形成し、さらに、電荷輸送物質として7,7,
8,8−テトラシアノキノジメタンを含有するポリイミド
重合体を用いてキャリヤ輸送層を蒸着重合法にて形成す
るようにしたから、CGL及びCTLの各層が真空中で一連に
成膜されることになる。従って、従来、使用されている
浸漬及びスプレー法では、塗工時及び乾燥時にゴミ等の
付着が考えられ、歩留まりの低下を招きやすくなるが、
本発明によれば、ゴミ等が付着することなく、歩留まり
よく電子写真用感光体を製造することができる。
さらに、電荷輸送材料としての7,7,8,8−テトラシア
ノキノジメタンの量を、ポリマーとして形成されるポリ
イミドに対しての割合をCTLの膜厚内で自由にコントロ
ールできるため、CGL−CTL間のイオン化エネルギーの大
小を最適値にすることができ、良好な感度の電子写真用
感光体が得られる。また、上記7,7,8,8−テトラシアノ
キノジメタンはアクセプター成分として作用するため、
正帯用として使用可能であり、現在の無機系の感光体を
使用したプロセスをそのまま使用することができる。
かくして、本発明によれば、CGL及びCTLの両方共乾式
系内で連続して形成でき、しかもドラム内面洗浄,端面
洗浄の工程がなくなるため、安価な電子写真用感光体が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による機能分離型電子写真用感光体の断
面図である。 1……機能分離型電子写真用感光体:2……導電性基板:3
……キャリヤ発生層(CGL):4……キャリヤ輸送層(CT
L)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基板上に、蒸着によりキャリヤ発生
    層を形成し、その上にキャリヤ輸送層を形成して成る電
    子写真用感光体の製造方法において、キャリヤ輸送層
    が、電荷輸送物質として7,7,8,8−テトラシアノキノジ
    メタンを含有するポリイミド重合体を使用して、蒸着重
    合法によって形成されることを特徴とする、有機キャリ
    ヤ輸送層を有する電子写真用感光体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ポリイミド重合体100重量部に対し、
    7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンが20〜120重量部の
    割合で添加されることを特徴とする、特許請求の範囲第
    1項に記載の電子写真用感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記キャリヤ輸送層が5〜30μmの厚さに
    形成されることを特徴とする、特許請求の範囲第1項に
    記載の電子写真用感光体の製造方法。
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