JP2608819B2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との仕口 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との仕口

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JP2608819B2 JP3235539A JP23553991A JP2608819B2 JP 2608819 B2 JP2608819 B2 JP 2608819B2 JP 3235539 A JP3235539 A JP 3235539A JP 23553991 A JP23553991 A JP 23553991A JP 2608819 B2 JP2608819 B2 JP 2608819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁と
の仕口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の鉄筋コンクリート柱と鉄
骨梁との仕口に関しては、「図3」に示すごときものが
提案されている。この「図3」従来例は、パイプ状の梁
接合金具本体10aを鉄筋コンクリート柱1の中央部に
埋設し、この梁接合金具本体10aにH型鋼(または一
対の水平板と、一枚の垂直板との組み合わせからなる)
などからなる鉄骨梁接合材20aを溶接し、この鉄骨梁
接合材20aに鉄骨梁(図示せず)を溶接またはボルト
止めするようになしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の鉄
筋コンクリート柱と鉄骨梁との仕口は、強度的に課題を
有している。すなわち、上記従来例は、鉄骨梁接合材2
0aは鉄筋コンクリート柱1の隣接する主筋2a,2a
の間を通る幅以内に設定しなくてはならないので鉄骨梁
の端面幅と必ずしも一致させることが困難で、この鉄骨
梁の端面接合部での強度を確保できない場合があり、ま
た、梁接合金具本体10aの周囲(さらに特定するな
ら、鉄骨梁接合材20aのH型鋼の垂直ウエブを含む上
下両端の間部位)には帯筋2bが配設できないこと等の
制約を有し、鉄筋コンクリート柱1を側方より圧縮また
は膨らますような外力に対しては充分な強度を有してい
るとは言えない。
【0004】
【目的】そこで、本発明は上記欠点に鑑みなされたもの
で、接合部の剪断終局強度を高めた鉄筋コンクリート柱
と鉄骨梁との仕口を提供することを目的としたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、断面四角形の垂直パイプ形状の梁接合
金具本体10の四隅角部位に夫々窓孔11,11,1
1,11を設け、上記梁接合金具本体10内の上部と下
部とに、夫々対向する一対の垂直面13,13の内面間
を連結する平面十字状の補強中板12を設け、上記梁接
合金具本体10の垂直面13の外面には、上下両部位に
多少の余白部を残して、複数の帯筋挿通孔23,23,
23・・・を有したウエブ部21を垂直方向に、複数の
主筋挿通孔24,24,24・・・を有した両フランジ
部22,22を水平方向に位置したH型鋼よりなる鉄骨
梁接合材20の一端面を溶接し、上記梁接合金具本体1
0を鉄筋コンクリート柱1内に、その鉄骨梁接合材20
の他端側を突出して埋設してなる技術的手段を講じたも
のである。
【0006】
【作用】それ故、本発明鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁と
の仕口は、帯筋挿通孔23,23,23・・・に帯筋2
b,2b,2b・・・を、主筋挿通孔24,24,24
・・・に主筋2a,2a,2a・・・を通して配筋し、
コンクリートCを打設して鉄筋コンクリート柱1を形成
すると、該主筋2aと帯筋2bとで囲まれて拘束された
コンクリートC内部に梁接合金具本体10が位置するの
で、鉄骨梁よりの力がこの主筋2と帯筋2bとで拘束さ
れたコンクリートC部に直接伝えられる作用を呈する。
【0007】また、本発明は、鉄骨梁よりの引張力はパ
イプ状の梁接合金具本体10の鋼板を通して梁接合金具
本体10の全体に伝えられるのは従来と同じであるが、
特に本発明は補強中板12を設けたため、この補強中板
12が上記引張力に対して大きな応力負担を担い鉄骨梁
の抜け出しを防ぐ作用を呈する。
【0008】また、本発明は断面四角形のパイプ形状の
梁接合金具本体10の四隅角部位に夫々窓孔11,1
1,11,11を設け、該梁接合金具本体10内の上部
と下部とのみに、夫々対向する一対の垂直面13,13
の内面間を連結する平面十字状の補強中板12を設けて
あるので、この窓孔11および上下の補強申板12の間
をコンクリートが通過でき、コンクリートCの充填性も
損なわれない作用を呈する。
【0009】さらに、本発明は、帯筋2bが剪断補強筋
の作用をも兼ねるものである。
【0010】
【実施側】次に、本発明の実施側を添付図面にしたがっ
て説明する。図中、1が鉄筋コンクリート柱、10がこ
の鉄筋コンクリート柱1内に埋設される梁接合金具本体
である。
【0011】上記鉄筋コンクリート柱1は従来公知なも
ので、図示何の鉄筋コンクリート柱1はコンクリートC
内に、主筋2a,2a,2a・・・と、帯筋2b,2
b,2b・・・とを埋設してなる。なお、これら主筋2
aと帯筋2bとの間隔および使用本数は適宜設定すれば
よいことは無論である。
【0012】また、上記梁接合金具本体10は、断面四
角形の垂直パイプ形状で、綱材等で形成されるのは従来
と同じであるが、本発明ではその四隅角部位に夫々窓孔
11,11,11,11を設けてある。
【0013】すなわち、上記梁接合金具本体10は、四
方を垂直面13で固まれるも、その角部には窓孔11が
夫々存在し、この窓孔11内を打設するコンクリートが
通過できて、本発明の梁接合金具本体10を埋入した付
近のコンクリートCの一体性を確保している。
【0014】そして、上記梁接合金具本体10内の上部
と下部とに、夫々対向する一対の垂直面13,13の内
面間を連結する平面十字状の補強中板12を設けてあ
る。
【0015】上記補強中板12も上下に連結するもので
はなく上下に間隔を有して分断されその間にもコンクリ
ートCが通過できて該コンクリートの充填性を阻害しな
いようになすと共に、窓孔11内より上記補強中板12
の上下中間空部に充填されたコンクリートが梁接合金具
本体10の上方及び下方のコンクリートと連結すること
でコンクリートCの一体性を確保している。
【0016】なお、上記補強中板12も鋼板が使用され
ることは無論である。また、この梁接合金具本体10は
パイプ状の型鋼を所定の長さに切断して製造してもよい
が、型鋼に上記窓孔11,11,11,11を開穿する
のは煩雑であるので、平板鋼板を順次溶接止めして製造
するのが効率的である。
【0017】そして、上記梁接合金具本体10の垂直面
13の外面には、上下両部位に多少の余白部を残して、
複数の帯筋挿通孔23,23,23・・・を有したウエ
ブ部21を垂直方向に、複数の主筋挿通孔24,24,
24・・・を有した両フランジ部22,22を水平方向
に位置したH型鋼よりなる鉄骨梁接合材20の一端面を
溶接してある。
【0018】上記鉄骨梁接合材20は、H型鋼を予め所
定の長さに切断したものを用意し、一端を梁接合金具本
体10に溶接止めしておき、他端側には図通しない鉄骨
梁を溶接または螺子またはリベット止めしてもよいこと
は無論であり、また、鉄筋コンクリート柱1の構築を先
行させない時は、この鉄骨梁接合材20は省略して直接
H型鋼よりなる鉄骨梁の端部を該垂直面13に溶接止め
してもよく、さらには、図では梁接合金具本体10の二
つの垂直面13に鉄骨梁接合材20を夫々配設したが、
この鉄骨梁接合材20は施工場所に応じて1〜4面の垂
直面13,13,13,13のいずれか一つまたは複数
の所望のものに配設すればよいのも従来と同じである。
【0019】そして、上記梁接合金具本体10を鉄筋コ
ンクリート柱1内に、その鉄骨梁接合材20の他端側を
突出して埋設してなる。
【0020】上記梁接合金具本体10の鉄筋コンクリー
ト柱1内への埋設に際しては、帯筋挿通孔23に帯筋2
bを、主筋挿通孔24に主筋2aを通して配筋し、その
周囲を図示しない型枠で囲み、この型枠内にコンクリー
トCを打設して鉄筋コンクリート柱1を形成する。な
お、図では帯筋挿通孔23には一つおきに帯筋2bを挿
通してあるが無論すべての帯筋挿通孔23に帯筋2bを
挿通してもよく、主筋2aはフランジ部22部位を通ら
ないものは主筋挿通孔24には無関係に配筋すればよい
ことは無論である。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記のごときで、鉄骨梁より梁
接合金具本体10およびコンクリートCに加わる力は、
圧縮力、引張力、剪断力のいずれもがコンクリートの広
い領域で受け、大きな構造耐力を有した鉄筋コンクリー
ト柱と鉄骨梁との仕口を提供することができるものであ
る。
【0022】特に、本発明は、帯筋挿通孔23,23,
23・・・に帯筋2b,2b,2b・・・を、主筋挿通
孔24,24,24・・・に主筋2a,2a,2a・・
・を通して配筋してなるので、鉄筋と梁接合金具本体1
0とが一体化し、該主筋2aと帯筋2bとで固まれて拘
束されたコンクリートC内部に梁接合金具本体10が位
量するので、鉄骨梁よりの力がこの主筋2aと帯筋2b
とで拘束されたコンクリートC部に直接伝えられ大きな
耐力を有した鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との仕口を提
供することができるものである。
【0023】さらに本発明は、補強中板12を使用する
ことにより、この補強中板12が鉄筋コンクリート柱1
を膨らますような外力に対しては、その補強中板12の
十字状の面全体で抗するし、さらには鉄骨梁接合材20
が接合された垂直面13と対向する垂直面13にまでそ
の力を伝えて、この対向垂直面でも外力に抗することに
なるため充分な強度を有した鉄筋コンクリート柱と鉄骨
梁との仕口を提供することができるものである。
【0024】また、本発明は窓孔11を設けると共に、
上記補強中板12は上下に間隔を有して分断して設けた
ため、コンクリートの充填性、一体性が阻害されるのを
最小限にとどめ、梁接合金具本体10を埋設することに
よる鉄筋コンクリート柱1の局所的強度低下の心配がな
い鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との仕口を提供すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との仕口に
使用される梁接合金具本体の斜視図である。
【図2】本発明鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との仕口の
要部正面図である。
【図3】従来例横断面図である。
【符号の説明】
1 鉄筋コンクリート柱 2a 主筋 2b 帯筋 10 梁接合金具本体 11 窓孔 12 補強中板 13 垂直面 20 鉄骨梁接合材 21 ウエブ部 22 フランジ部 23 帯筋挿通孔 24 主筋挿通孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面四角形の垂直パイプ形状の梁接合金
    具本体(10)の四隅角部位に夫々窓孔(11,11,
    11,11)を設け、 上記梁接合金具本体(10)内の上部と下部とに、夫々
    対向する一対の垂直面(13,13)の内面間を連結す
    る平面十字状の補強中板(12)を設け、 上記梁接合金具本体(10)の垂直面(13)の外面に
    は、上下両部位に多少の余白部を残して、複数の帯筋挿
    通孔(23,23,23・・・)を有したウエブ部(2
    1)を垂直方向に、複数の主筋挿通孔(24,24,2
    4・・・)を有した両フランジ部(22,22)を水平
    方向に位置したH型鋼よりなる鉄骨梁接合材(20)の
    一端面を溶接し、 上記梁接合金具本体(10)を鉄筋コンクリート柱
    (1)内に、その鉄骨梁接合材(20)の他端側を突出
    して埋設してなる鉄筋コンクリート柱と鉄筋梁との仕
    口。
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JPH0726433B2 (ja) * 1989-09-11 1995-03-22 株式会社フジタ Rc柱と鉄骨梁とよりなる複合構造における柱・梁接合部の靭性補強構造

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