JP2608084B2 - ペイント除去用タッピンねじおよびその製造方法 - Google Patents

ペイント除去用タッピンねじおよびその製造方法

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JP2608084B2 JP63007734A JP773488A JP2608084B2 JP 2608084 B2 JP2608084 B2 JP 2608084B2 JP 63007734 A JP63007734 A JP 63007734A JP 773488 A JP773488 A JP 773488A JP 2608084 B2 JP2608084 B2 JP 2608084B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、ペイント除去用タッピンねじおよびその製
造方法に関する。
(従来の技術) 従来、塗装がされている鉄板等の下孔に、アースとり
用の電線端子を固定するために、タッピンねじを使用す
ることが一般におこなわれている。そしてこの下孔はバ
ーリング加工によって形成されることが多く、このバー
リング加工孔はその内周面にも塗装が及んでいる。
(発明が解決しようとする課題) しかるに上記従来のタッピンねじによって、鉄板等に
形成され塗装がされているバーリング加工孔にアースと
り用の電線端子を固定する場合、塗装技術の進歩によっ
て塗料が剥がれにくくなっているので、タッピンねじを
ねじ込んでも塗料がほとんど剥がれないままの状態で塗
料を含んで鉄板等にねじ山が形成され、また、鉄板等に
ナットが溶接されていて、ナットのねじ山が塗装されて
いる場合には、このナットにボルトをねじ込むとボルト
とナットとの間のすきまの存在により、塗料がほとんど
剥がれないままの状態でナットにボルトが螺合されてア
ースとり用の電線端子が固定されることとなり、アース
とりが達成されないという不具合が生じる等の問題があ
った。
本発明はこれに鑑み、従来のタッピンねじに代えてバ
ーリング加工孔に当接するタッピンねじの所要部に周方
向に断続する特殊ねじ山を形成し、その特殊ねじ山には
少なくともねじ込み方向の側面に通常のねじ山より突出
する切刃部を形成したことにより、特殊ねじ山がねじ込
まれると特殊ねじ山に形成されている切刃部が塗料を剥
がすのでアースとり用の電線端子が固定されてもアース
とりが達成されるペイント除去用タッピンねじおよびこ
のタッピンねじを高能率に生産することができる製造方
法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この出願の第1の発明のペイント除去用タッピンねじ
は、軸部に沿って通常のねじ山と、軸部の一端に工具係
合手段を有する頭部とを備えたタッピンねじにおいて、
前記軸部の所要部に周方向に断続する特殊ねじ山を形成
し、その特殊ねじ山は少なくともねじ込み方向の側面に
通常のねじ山より突出する切刃部を有せしめ、前記特殊
ねじ山以外の軸部に通常のねじ山を形成したことを特徴
とするものである。
この出願の第2の発明は、前記第1の発明のペイント
除去用タッピンねじを製造する方法の発明であって、ま
ず工具係合手段を有する頭部を備えた軸部の所要部に、
軸線方向に連続する凸条と凹溝とを全周にわたり転造に
より成形して山径拡大部を形成する工程と、前記山径拡
大部の頂部を押圧して減径すると同時に山径拡大部を軸
直角方向に拡幅する工程と、前記所要部以外の軸部に転
造により通常のねじ山を形成するとともに、前記山径拡
大部に断続する特殊ねじ山を成形し、その特殊ねじ山の
側面に通常のねじ山より突出する切刃部を形成する工程
よりなることを特徴とするものである。
(作 用) 本発明によれば、タッピンねじの軸部の所要部に周方
向に断続する特殊ねじ山を形成し、その特殊ねじ山の少
なくともねじ込み方向の側面に通常のねじ山より突出す
る切刃部を形成したので、ペイント除去用タッピンねじ
を塗装がされている鉄板等の下孔にねじ込むと、切刃部
が塗料を引掻くようにして剥がすことになり、アースと
りは十分に達成される。
(実施例) 以下、本発明を図面に示す実施例を参照して説明す
る。第1図は本発明による製造方法により製造されたペ
イント除去用タッピンねじの一例の正面を示し、第2図
は第1図のA−A線拡大断面図を示している。なお、第
2図は説明の便宜上、形状は誇張されている。上記各図
に示す実施例において、軸部2の一端にねじを駆動させ
る工具係合手段3(例えば十字穴)を有する頭部4と、
他端に相手部材への導入を容易にするための適当な先細
りの先端部5とを形成し、軸部2の首下部6より先端部
5までの間の中央部近傍の所要部7に周方向に断続する
特殊ねじ山8を形成し、この特殊ねじ山8のねじ込み方
向の斜上側面9に通常のねじ山より突出する切刃部10を
形成するとともに、所要部7以外の軸部2には通常のね
じ山11a,11bが連続して形成されている。
本発明によるペイント除去用タッピンねじ1は前記の
ように構成されるため、塗装がされている鉄板等のバー
リング加工孔にペンイト除去用タッピンねじ1をねじ込
むと、通常のねじ山11aによってバーリング個所の塗料
が若干剥がされ、さらにペイント除去用タッピンねじ1
をねじ込むと、バーリング加工孔に対応する位置の所要
部7に形成されている特殊ねじ山8の切刃部10によって
塗料が完全に剥がされる。つづいて通常のねじ山11bが
ねじ込まれて塗装がされている鉄板等に固定すべきアー
スとり用の電線端子が固定される。
以上のような構成のペイント除去用タッピンねじ1は
例えば次のようにして製造される。これを第2図乃至第
8図を用いて説明すると、まず、丸鋼に対して冷間鍛造
をおこなって頭部4と先端部5とを形成し、ねじブラン
ク1aを得る(第3図参照)。その後、ねじブランク1aの
所要部7aに転造加工により軸線方向に連続する凸条12と
凹溝13とを全周に形成することにより山径拡大部14を形
成する(第4図参照)。なお、第5図はその山径拡大部
14の断面を示し、さらに第6図は山径拡大部14の1部を
拡大したものである。つぎに、山径拡大部14に対して再
び転造加工をおこない、山径拡大部14の外径を減径させ
てd2<d1とし、頂部15の巾を拡幅してt2>t1として、転
造加工による特殊ねじ山加工を容易に行える様にする
(第6図,第7図参照)。その後、平ダイス16により山
径拡大部14にも特殊ねじ山8を形成するとともに、通常
のねじ山11a,11bを形成する。平ダイス16はそのダイス
面の巾(a)がペイント除去用タッピンねじ1の軸部2
の長さにほぼ相当する移動ダイス17と固定ダイス18とで
構成されている。移動ダイス17および固定ダイス18には
ねじブランク1aの山径拡大部14が当接する個所に、通常
のねじ山が形成されないようにするために、山径拡大部
14の軸方向の長さに相当する巾を有する溝形部19を形成
し、移動ダイス17および固定ダイス18の端部17a,18aか
ら軸部2の外周長さ(b)に相当する位置を中央として
特殊ねじ山成形用ダイス20が形成されている。そして、
固定ダイス18に対して移動ダイス17を対向移動させるこ
とにより、山形拡大部14以外の軸部2に通常のねじ山を
形成するとともに、特殊ねじ山成形用ダイス20によって
山拡大部14に対して周方向に断続する特殊ねじ山8を形
成し、その斜上側面9に通常のねじ山より突出する切刃
部10とを形成することができる。ペイント除去用タッピ
ンねじ1は最後に浸炭熱処理等をおこなって完成され
る。
したがって、第2図に二点鎖線で示されている通常ね
じ山に対して特殊ねじ山8とその突出した斜上側面9に
通常のねじ山より突出する切刃部10が形成されているの
で、ねじ山の塗料が完全に剥がされる形態となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、軸部の所要部に周方向
に断続する特殊ねじ山を形成し、その特殊ねじ山の少な
くともねじ込み方向の側面に通常のねじ山より突出する
切刃部を形成したことにより、ねじ込み時にねじ用下孔
の塗料を完全に剥がすことができるので、アースとりが
達成されるとともに、ねじ込みトルクが減少され、特殊
ねじ山は相手の雌ねじ部に干渉されてゆるみ止めの機能
を持ち、振動に対してゆるみのないペイント除去用タッ
ピンねじを提供することができる等の効果を奏する。ま
た、ねじ転造用の平ダイスは、通常のねじ山の形成とと
もに特殊ねじ山を形成し、その側面に通常のねじ山より
突出する切刃部を形成する工程とが同時に一つの平ダイ
スで加工出来るので、加工時間の短縮と特殊ねじ山の位
置が正しく成形できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるペイント除去用タッ
ピンねじの正面図、第2図は第1図のA−A線断面拡大
図、第3図はねじブランクの正面図、第4図はねじブラ
ンクに山径拡大部を形成した場合の正面図、第5図は第
4図のB−B線断面図、第6図は山径拡大部の部分拡大
図、第7図は山径拡大部を再転造したのちの部分拡大
図、第8図はダイスの斜視図、第9図は移動ダイスの斜
視図である。 1……ペイント除去用タッピンねじ、1a……ねじブラン
ク、2……軸部、3……工具係合手段、4……頭部、5
……先端部、6……首下部、7,7a……所要部、8……特
殊ねじ山、9……斜上側面、10……切刃部、11a,11b…
…ねじ山、12……凸条、13……凹溝、14……山径拡大
部、15……頂部、16……平ダイス、17……移動ダイス、
17a……端部、18……固定ダイス、18a……端部、19……
溝形部、20……特殊ねじ山成形用ダイス。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部に沿って通常のねじ山と、軸部の一端
    に工具係合手段を有する頭部とを備えたタッピンねじに
    おいて、前記軸部の所要部に周方向に断続する特殊ねじ
    山を形成し、その特殊ねじ山は少なくともねじ込み方向
    の側面に通常のねじ山より突出する切刃部を有せしめ、
    前記特殊ねじ山以外の軸部に通常のねじ山を形成したこ
    とを特徴とするペイント除去用タッピンねじ。
  2. 【請求項2】工具係合手段を有する頭部を備えた軸部の
    所要部に、軸線方向に連続する凸条と凹溝とを全周にわ
    たり転造により成形して山径拡大部を形成する工程と、
    前記山径拡大部の頂部を押圧して減径すると同時に山径
    拡大部を軸直角方向に拡幅する工程と、前記所要部以外
    の軸部に転造により通常のねじ山を形成するとともに、
    前記山径拡大部に断続する特殊ねじ山を成形し、その特
    殊ねじ山の側面に通常のねじ山より突出する切刃部を形
    成する工程とを含むことを特徴とするペイント除去用タ
    ッピンねじの製造方法。
JP63007734A 1988-01-18 1988-01-18 ペイント除去用タッピンねじおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP2608084B2 (ja)

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