JP2608021B2 - 足踏み式ジャッキ - Google Patents

足踏み式ジャッキ

Info

Publication number
JP2608021B2
JP2608021B2 JP19122193A JP19122193A JP2608021B2 JP 2608021 B2 JP2608021 B2 JP 2608021B2 JP 19122193 A JP19122193 A JP 19122193A JP 19122193 A JP19122193 A JP 19122193A JP 2608021 B2 JP2608021 B2 JP 2608021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foot pedal
ratchet
power transmission
base
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19122193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0741293A (ja
Inventor
久行 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rikenkaki Kogyo KK
Original Assignee
Rikenkaki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rikenkaki Kogyo KK filed Critical Rikenkaki Kogyo KK
Priority to JP19122193A priority Critical patent/JP2608021B2/ja
Publication of JPH0741293A publication Critical patent/JPH0741293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2608021B2 publication Critical patent/JP2608021B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基台と、一端が基台に
揺動可能に連結される一対の第1リンクと、両第1リン
クの他端に一端が連結される一対の第2リンクと、基台
の上方で両第2リンクの他端が連結される載置台とを備
えてパンタグラフ式に構成され、足踏みペダルの踏込み
動作に応じた載置台の昇降が可能な足踏み式ジャッキに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる足踏み式ジャッキは、たと
えば実開昭64−3788号公報等により既に知られて
おり、このものでは、一方の組の第1および第2リンク
の連結部に一端が回転自在に連結されたねじ軸が、他方
の組の第1および第2リンクの連結部に設けられた軸受
部に進退自在に螺合され、該ねじ軸の他端部にラチェッ
ト機構を介して足踏みペダルの基端部が連結されてお
り、足踏みペダルの踏込み動作に伴うねじ軸の一方向へ
の回動により載置台を昇降させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、載置台の昇降に伴ってねじ軸の高さが変化す
る。すなわち足踏みペダルの踏込み位置が上下に変化す
ることになり、足踏み操作に違和感を生じさせる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、足踏み位置を一定に保って円滑な足踏み操作
を可能とした足踏み式ジャッキを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、基台と、一端が基台に揺動
可能に連結される一対の第1リンクと、両第1リンクの
他端に一端が連結される一対の第2リンクと、基台の上
方で両第2リンクの他端が連結される載置台とを備えて
パンタグラフ式に構成され、足踏みペダルの踏込み動作
に応じた載置台の昇降が可能な足踏み式ジャッキにおい
て、基台で回転自在に支承されて上下に延びるねじ軸の
下端部に被動傘歯車が固設され、ねじ軸に螺合されるナ
ットと一対の第1リンクとの間が連結リンクでそれぞれ
連結され、被動傘歯車に噛合される第1駆動傘歯車を内
端に有する第1駆動軸と、前記被動傘歯車に噛合される
第2駆動傘歯車を内端に有する第2駆動軸とが同一軸線
上で基台に回転自在に支承され、第1および第2駆動軸
の一方に、足踏みペダルの基端部が、該足踏みペダルの
踏込み動作を第1駆動軸あるいは第2駆動軸の一方向へ
の回動のみに変換する動力伝達機構を介して択一的に連
結されることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、足踏みペダルの基端
部は、第1および第2駆動軸を介して基台に上下揺動自
在に支承され、該足踏みペダルを上昇位置側に付勢する
ばね力を発揮する戻しばねが基台および足踏みペダル間
に設けられ、足踏みペダルと第1および第2駆動軸との
間には、足踏みペダルの踏込み動作を第1および第2駆
動軸の一方向への回動に変換する動力伝達状態ならびに
その動力伝達を遮断する動力遮断状態を切換可能な動力
伝達機構がそれぞれ設けられ、両動力伝達機構および足
踏みペダル間には、足踏みペダルに配設される操作レバ
ーの操作に応じて両動力伝達機構の一方を動力伝達状態
とするとともに他方を動力遮断状態とする選択機構が設
けられる。
【0007】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、両動力伝達機構は、第1
および第2駆動軸にそれぞれ固定される第1および第2
ラチェット歯車と、それらのラチェット歯車に噛合する
位置ならびにその噛合を解除する位置間での回動を可能
として足踏みペダルに支承されるとともに各ラチェット
歯車への噛合位置に向けて弾発付勢される第1および第
2ラチェット爪とから成る。
【0008】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項3記載の発明の構成に加えて、選択機構は、第1
および第2ラチェット爪に一端がそれぞれ連結される第
1および第2ワイヤと、第1および第2ワイヤの他端が
連結される操作レバーとを備え、該操作レバーは、第2
ワイヤを介して第2ラチェット爪を第2ラチェット歯車
との噛合を解除する位置に回動させるとともに第1ラチ
ェット爪が第1ラチェット歯車に噛合する位置に回動す
るのを許容すべく第1ワイヤを弛ませる上昇駆動位置
と、第1ワイヤを介して第1ラチェット爪を第1ラチェ
ット歯車との噛合を解除する位置に回動させるとともに
第2ラチェット爪が第2ラチェット歯車に噛合する位置
に回動するのを許容すべく第2ワイヤを弛ませる下降駆
動位置との間での作動を可能として足踏みペダルに配設
される。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0010】図1ないし図8は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は下降時の足踏み式ジャッキの側面
図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3
−3線拡大断面図、図4は図1の4−4線に沿う足踏み
ペダルの平面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は
図2の6−6線断面図、図7は図4の7−7線拡大断面
図、図8は上昇時の足踏み式ジャッキの側面図である。
【0011】先ず図1において、この足踏み式ジャッキ
は、たとえば乗用車両の車体のジャッキアップに用いら
れるものであり、床面10上に載置される基台11と、
一端が基台11に揺動可能に連結される一対の第1リン
ク121 ,122 と、両第1リンク121 ,122 の他
端に一端がそれぞれ連結される一対の第2リンク1
1 ,132 と、基台11の上方で両第2リンク1
1 ,132 の他端が連結される載置台14とを備えて
パンタグラフ式に構成されるものであり、足踏みペダル
15の踏込み動作に応じて載置台14を昇降せしめるこ
とができる。
【0012】図2および図3を併せて参照して、基台1
1は、相互に対向する第1および第2支持板部11a,
11bが床面10上に載置される連結板部11cの両側
端に立設されて横断面略U字状に形成される。また第1
リンク121 ,122 は、下方を開放した略U字状の横
断面形状を有するように形成されるものであり、一方の
第1リンク121 の一端は基台11の両支持板部11
a,11bに一対の支軸161 ,161 により揺動可能
に支承され、他方の第1リンク122 の一端は前記支軸
161 ,161 と平行である一対の支軸162 ,162
により両支持板部11a,11bに揺動可能に支承され
る。
【0013】第2リンク131 ,132 は、第1リンク
121 ,122 と同様に下方を開放した略U字状の横断
面形状を有するように形成されるものであり、一方の第
2リンク131 の一端は前記支軸161 ,161 と平行
な連結軸171 を介して第1リンク121 の他端に連結
され、他方の第2リンク132 の一端は前記支軸1
2 ,162 と平行な連結軸172 を介して第1リンク
122 の他端に連結される。また第2リンク131 ,1
2 の他端は、前記連結軸171 ,172 と平行な連結
ピン181 ,182 を介して載置台14に連結される。
しかも第2リンク131 ,132 の他端には、載置台1
4の傾きを防止するために相互に噛合するセクタギヤ1
1 ,192 が設けられる。
【0014】基台11の第1および第2支持板部11
a,11b間には上下に延びるねじ軸20が配置されて
おり、該ねじ軸20の下端部には被動傘歯車21が固設
される。而して該被動傘歯車21すなわちねじ軸20の
下端部は、スラスト軸受22を介して基台11の連結板
部11cに軸線まわりの回転を自在にして支承される。
またねじ軸20にはナット23が螺合されており、この
ナット23と一方の第1リンク121 とは一対の連結リ
ンク241 ,241 を介して連結され、またナット23
と他方の第1リンク122 とは一対の連結リンク2
2 ,242 を介して連結される。したがってナット2
3はその軸線まわりの回転を阻止されており、ねじ軸2
0の回転動作に応じてナット23は上下に進退作動し、
それにより第1リンク121 ,122 が起伏作動するこ
とにより昇降台14が昇降せしめられることになる。
【0015】基台11の第1支持板部11aには、ねじ
軸20と直交する軸線を有する第1駆動軸27が円筒状
の軸受部材25を介して回転自在に支承され、また基台
11の第2支持板部11bには、第1駆動軸27と同軸
である第2駆動軸28が円筒状の軸受部材26を介して
回転自在に支承される。しかも第1駆動軸27の内端に
は被動傘歯車21に噛合する第1駆動傘歯車29が固設
され、第2駆動軸28の内端には被動傘歯車21に噛合
する第2駆動傘歯車30が固設される。而して第1駆動
軸27が一方向に回転駆動されるときにねじ軸20は第
1駆動傘歯車29および被動傘歯車21を介してナット
23を上昇させる方向に回転するのに対し、第2駆動軸
28が第1駆動軸27と同一の方向に回転駆動されると
きにねじ軸20は第2駆動傘歯車30および被動傘歯車
21を介してナット23を下降させる方向に回転する。
【0016】図4を併せて参照して、足踏みペダル15
は、基台11における第1および第2支持板部11a,
11bの両側方で相互に平行に延びるとともに基端部が
基台11に揺動可能に支承される一対のアーム15a,
15bと、それらのアーム15a,15bの先端部間を
連結する足踏み板15cとから成る。
【0017】この足踏みペダル15における両アーム1
5a,15bの基端部には円筒状のボス部31a,31
bが一体に設けられており、第1および第2駆動軸2
7,28の外端がそれらのボス部31a,31b内に嵌
合され、これにより足踏みペダル15の基端部が第1お
よび第1駆動軸27,28を介して基台11の両支持板
部11a,11bに上下に揺動可能に支承されることに
なる。
【0018】前記両アーム15a,15bの基端部と基
台11の両支持板部11a,11bとの間には、後述の
第1および第2動力伝達機構38,39の構成要素であ
る第1および第2ラチェット歯車41,47がその両面
を両アーム15a,15bの基端部内面および両支持板
部11a,11bの外面に摺接させるようにして配置さ
れており、両ラチェット歯車41,47は第1および第
2駆動軸27,28にそれぞれ固定される。而して第1
および第2駆動軸27,28の外端には、前記両ボス部
31a,31bの外径よりも大径である円板状の規制板
32,32が第1および第2駆動軸27,28にそれぞ
れ螺合されるボルト33,33により締着されており、
この規制板32,32によりボス部31a,31bすな
わち足踏みペダル15の基端部が第1および第2駆動軸
27,28から離脱することが阻止される。
【0019】足踏みペダル15の両ボス部31a,31
bには、ねじりばねである戻しばね34,34がそれぞ
れ巻装されており、それらの戻しばね34,34の一端
は足踏みペダル15の両アーム15a,15bに係合さ
れ、両戻しばね34,34の他端は、基台11における
両支持板部11a,11bの外面に植設された係合ピン
35,35に係合される。これらの戻しばね34,34
のばね力により、足踏みペダル15は上昇位置側に付勢
されることになる。しかも足踏みペダル15における両
アーム15a,15bの基端部には、前記係合ピン3
5,35に係合、当接して足踏みペダル15の上昇位置
を規制するストッパ36,36が一体に設けられる。
【0020】足踏みペダル15におけるアーム15aの
基端部と第1駆動軸27との間には、足踏みペダル15
の踏込み動作を第1駆動軸27の一方向への回動に変換
する動力伝達状態ならびにその動力伝達を遮断する動力
遮断状態を切換可能な第1動力伝達機構38が設けら
れ、足踏みペダル15におけるアーム15bの基端部と
第2駆動軸28との間には、足踏みペダル15の踏込み
動作を第2駆動軸28の一方向への回動に変換する動力
伝達状態ならびにその動力伝達を遮断する動力遮断状態
を切換可能な第2動力伝達機構39が設けられる。
【0021】図5において、第1動力伝達機構38は、
基台11の支持板部11aならびに足踏みペダル15に
おけるアーム15aの基端部間でキー40により第1駆
動軸27に固定される第1ラチェット歯車41と、第1
ラチェット歯車41に噛合する位置ならびにその噛合を
解除する位置間での回動を可能として足踏みペダル15
のアーム15aに回動可能に支承される第1ラチェット
爪42とから成るものである。第1ラチェット爪42は
アーム15aに支持ピン43により回動自在に支承さ
れ、アーム15aに植設された係合ピン44に一端を係
合させて支持ピン43を囲繞するねじりばね45の他端
が第1ラチェット爪42に係合されることにより、第1
ラチェット爪42は第1ラチェット歯車41に噛合する
方向に回動付勢される。
【0022】図6において、第2動力伝達機構39は、
上記第1動力伝達機構38と同様に構成されるものであ
り、基台11の支持板部11bならびに足踏みペダル1
5におけるアーム15bの基端部間でキー46により第
2駆動軸28に固定される第2ラチェット歯車47と、
第2ラチェット歯車47に噛合する位置ならびにその噛
合を解除する位置間での回動を可能として足踏みペダル
15のアーム15bに回動可能に支承される第2ラチェ
ット爪48とから成るものであり、第2ラチェット爪4
8はアーム15bに支持ピン49により回動自在に支承
され、アーム15bに植設された係合ピン450一端を
係合させて支持ピン49を囲繞するねじりばね51の他
端が第2ラチェット爪48に係合されて、第2ラチェッ
ト爪48が第2ラチェット歯車47に噛合する方向に回
動付勢される。
【0023】このような第1および第2動力伝達機構3
8,39は、その動力伝達状態では足踏みペダル15の
踏込み動作に応じてラチェット爪42,48がラチェッ
ト歯車41,47に係合して第1および第2駆動軸2
7,28を図5および図6の矢印52で示す同一方向に
回動駆動するが、足踏みペダル15が戻しばね34,3
4のばね力により上昇位置に復帰するときにはラチェッ
ト爪42,48がラチェット歯車41,47の外周を滑
るのみである。
【0024】第1および第2動力伝達機構38,39と
足踏みペダル15との間には、両動力伝達機構38,3
9の一方を動力伝達状態とするとともに他方を動力遮断
状態とする選択機構53が設けられ、該選択機構53
は、第1および第2ラチェット爪42,48に一端がそ
れぞれ連結される第1および第2ワイヤ54,55と、
第1および第2ワイヤ54,55の他端が連結される操
作レバー56とを備える。
【0025】操作レバー56は、支持部56aの中間部
に操作部56bの基端が略T字状に連設されて成るもの
であり、支持部56aの両端に第1および第2ワイヤ5
4,55がそれぞれ連結される。また支持部56aの中
間部は、支持ピン57により足踏みアーム15の足踏み
板15cに回動可能にして枢着される。また操作部56
bの先端部には、作業者が握持するための握持部58が
設けられており、この握持部58を握って操作すること
により操作レバー56が回動操作される。
【0026】而して操作レバー56は、第2動力伝達機
構39を動力遮断状態にするとともに第1動力伝達機構
38を動力伝達状態とする上昇駆動位置(図4で示す位
置)と、それとは逆に第1動力伝達機構38を動力遮断
状態にするとともに第2動力伝達機構39を動力伝達状
態とする下降駆動位置との間で回動可能なものであり、
操作レバー56の支持部56aと足踏みペダル15の足
踏み板15cとの間には、操作レバー56の上記両位置
間の回動を節度的に行なうためのクリック機構59が設
けられる。
【0027】図7において、クリック機構59は、操作
レバー56における支持部56aの足踏み板15cへの
対向面に設けられた凹部60に嵌合されて足踏み板15
cに転動可能に摺接せしめられる鋼球61と、操作レバ
ー56が上昇駆動位置にあるときに鋼球61を嵌合させ
るようにして足踏み板15cに設けられる嵌合孔62
と、操作レバー56が下降駆動位置にあるときに鋼球6
1を嵌合させるようにして足踏み板15cに設けられる
嵌合孔63とで構成される。
【0028】このような選択機構53によれば、図4で
示すように操作レバー56を上昇駆動位置に操作したと
きには、第2動力伝達機構39では第2ワイヤ55を介
して第2ラチェット爪48がねじりばね51のばね力に
抗して第2ラチェット歯車47との噛合を解除する位置
に回動せしめられるのに対し、第1動力伝達機構38で
は、第1ワイヤ54が弛むことにより、第1ラチェット
爪42がねじりばね45のばね力により第1ラチェット
歯車41に噛合する位置に回動するのが許容されること
になる。したがって足踏みペダル15の踏込み操作に応
じて、該足踏みペダル15の踏込み動作が第1動力伝達
機構38を介して第1駆動軸27に伝達され、第1駆動
傘歯車29から被動傘歯車21を介してねじ軸20に回
転動力が伝達される。
【0029】一方、操作レバー56を下降駆動位置に操
作したときには、第1動力伝達機構38では第1ワイヤ
54を介して第1ラチェット爪42がねじりばね45の
ばね力に抗して第1ラチェット歯車41との噛合を解除
する位置に回動せしめられるのに対し、第2動力伝達機
構39では、第2ワイヤ55が弛むことにより、第2ラ
チェット爪48がねじりばね51のばね力により第2ラ
チェット歯車47に噛合する位置に回動するのが許容さ
れ、足踏みペダル15の踏込み操作に応じて、該足踏み
ペダル15の踏込み動作が第2動力伝達機構39を介し
て第2駆動軸28に伝達され、第2駆動傘歯車30から
被動傘歯車21を介してねじ軸20に回転動力が伝達さ
れる。この際、ねじ軸20の回転方向は、第1動力伝達
機構39を介して動力が伝達されるとき、すなわち第1
駆動傘歯車29から被動傘歯車21を経て動力が伝達さ
れるときとは逆方向であり、したがって操作レバー56
を上昇駆動位置に操作したときのねじ軸20の回転に応
じてナット23が上昇せしめられるのに対し、操作レバ
ー56を下降駆動位置に操作したときには、ねじ軸20
の回転に応じてナット23が下降せしめられることにな
る。
【0030】次にこの実施例の作用について説明する
と、操作レバー56を上昇駆動位置に操作して足踏みペ
ダル15の踏込み操作を繰り返すと、該足踏みペダル1
5の踏込み動作が第1動力伝達機構38を介して第1駆
動軸27の一方向回転動作に変換され、それによるねじ
軸20の回転に伴ってナット23が図8で示すように上
昇し、連結リンク241 ,242 により両第1リンク1
1 ,122 が近接回動せしめられることにより、載置
台14が上昇する。また載置台14を下降させるときに
は、操作レバー56を下降駆動位置に操作して足踏みペ
ダル15の踏込み操作を繰り返すと、該足踏みペダル1
5の踏込み動作が第2動力伝達機構39を介して第2駆
動軸28の一方向回転動作に変換され、それによるねじ
軸20の回転に伴ってナット23が下降し、連結リンク
241 ,242 により両第1リンク121 ,122 が離
反回動せしめられて載置台14が下降することになる。
【0031】このような足踏み式ジャッキにおいて、足
踏みペダル15の揺動軸線すなわち第1および第2駆動
軸27,28の位置は不変であり、したがって載置台1
4の昇降動作にかかわらず、足踏みペダル15の踏込み
位置は一定であり、したがって足踏み操作に違和感を生
じることなく、円滑な足踏み操作により載置台14を昇
降させることができる。
【0032】また第1および第2動力伝達機構38,3
9は、足踏みペダル15に設けられた選択機構53の操
作レバー56により、動力伝達状態および動力遮断状態
を択一的に切換えられるものであり、切換操作が極めて
容易である。
【0033】しかも第1および第2動力伝達機構38,
39は、第1および第2駆動軸27,28にそれぞれ固
定される第1および第2ラチェット歯車41,47と、
それらのラチェット歯車41,47に噛合可能な第1お
よび第2ラチェット爪42,48とで構成されるもので
あり、足踏みペダル15の踏込み動作を第1および第2
駆動軸27,28の一方向への回転作動に変換する機構
の構成を単純化することができる。
【0034】さらに選択機構53は、第1および第2ラ
チェット爪42,48に連結される第1および第2ワイ
ヤ54,55を足踏みペダル15に配設される操作レバ
ー56で操作して、第1および第2動力伝達機構38,
39の動力伝達状態および動力遮断状態を選択するもの
であり、簡単な構成で選択操作を行なうことができる。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0036】たとえば、上記実施例では足踏みペダル1
5の基端部を第1および第2駆動軸27,28を介して
基台11に支承したが、第1および第2駆動軸27,2
8のいずれか一方に、動力伝達機構としての一方向クラ
ッチを介して足踏みペダルの基端部を着脱可能に連結す
るようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、基台で回転自在に支承されて上下に延びるねじ軸
の下端部に被動傘歯車が固設され、ねじ軸に螺合される
ナットと一対の第1リンクとの間が連結リンクでそれぞ
れ連結され、被動傘歯車に噛合される第1駆動傘歯車を
内端に有する第1駆動軸と、前記被動傘歯車に噛合され
る第2駆動傘歯車を内端に有する第2駆動軸とが同一軸
線上で基台に回転自在に支承され、第1および第2駆動
軸の一方に、足踏みペダルの基端部が、該足踏みペダル
の踏込み動作を第1駆動軸あるいは第2駆動軸の一方向
への回動のみに変換する動力伝達機構を介して択一的に
連結されるので、足踏みペダルの踏込み位置を不変とし
て載置台を昇降することができ、踏込み操作時に違和感
が生じることを防止して円滑な操作を行なうことができ
る。
【0038】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、足踏みペダルの基端
部は、第1および第2駆動軸を介して基台に上下揺動自
在に支承され、該足踏みペダルを上昇位置側に付勢する
ばね力を発揮する戻しばねが基台および足踏みペダル間
に設けられ、足踏みペダルと第1および第2駆動軸との
間には、足踏みペダルの踏込み動作を第1および第2駆
動軸の一方向への回動に変換する動力伝達状態ならびに
その動力伝達を遮断する動力遮断状態を切換可能な動力
伝達機構がそれぞれ設けられ、両動力伝達機構および足
踏みペダル間には、足踏みペダルに配設される操作レバ
ーの操作に応じて両動力伝達機構の一方を動力伝達状態
とするとともに他方を動力遮断状態とする選択機構が設
けられるので、操作レバーの切換操作により足踏みペダ
ルの踏込み操作に伴う載置台の上昇および下降を切換え
ることができ、切換操作が容易である。
【0039】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、両動力伝達機構は、第1
および第2駆動軸にそれぞれ固定される第1および第2
ラチェット歯車と、それらのラチェット歯車に噛合する
位置ならびにその噛合を解除する位置間での回動を可能
として足踏みペダルに支承されるとともに各ラチェット
歯車への噛合位置に向けて弾発付勢される第1および第
2ラチェット爪とから成るので、足踏みペダルの踏込み
動作を第1および第2駆動軸の一方向への回転作動に変
換する機構の構成を単純化することができる。
【0040】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項3記載の発明の構成に加えて、選択機構は、第1
および第2ラチェット爪に一端がそれぞれ連結される第
1および第2ワイヤと、第1および第2ワイヤの他端が
連結される操作レバーとを備え、該操作レバーは、第2
ワイヤを介して第2ラチェット爪を第2ラチェット歯車
との噛合を解除する位置に回動させるとともに第1ラチ
ェット爪が第1ラチェット歯車に噛合する位置に回動す
るのを許容すべく第1ワイヤを弛ませる上昇駆動位置
と、第1ワイヤを介して第1ラチェット爪を第1ラチェ
ット歯車との噛合を解除する位置に回動させるとともに
第2ラチェット爪が第2ラチェット歯車に噛合する位置
に回動するのを許容すべく第2ワイヤを弛ませる下降駆
動位置との間での作動を可能として足踏みペダルに配設
されるので、選択機構の構成を簡単にし、選択操作を容
易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下降時の足踏み式ジャッキの側面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線拡大断面図である。
【図4】図1の4−4線に沿う足踏みペダルの平面図で
ある。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図4の7−7線拡大断面図である。
【図8】上昇時の足踏み式ジャッキの側面図である。
【符号の説明】
11・・・基台 121 ,122 ・・・第1リンク 131 ,132 ・・・第2リンク 14・・・載置台 15・・・足踏みペダル 20・・・ねじ軸 21・・・被動傘歯車 23・・・ナット 241 ,242 ・・・連結リンク 27・・・第1駆動軸 28・・・第2駆動軸 29・・・第1駆動傘歯車 30・・・第2駆動傘歯車 34・・・戻しばね 38・・・第1動力伝達機構 39・・・第2動力伝達機構 41・・・第1ラチェット歯車 42・・・第1ラチェット爪 47・・・第2ラチェット歯車 48・・・第2ラチェット爪 53・・・選択機構 54・・・第1ワイヤ 55・・・第2ワイヤ 56・・・操作レバー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(11)と、一端が基台(11)に
    揺動可能に連結される一対の第1リンク(121 ,12
    2 )と、両第1リンク(121 ,122 )の他端に一端
    が連結される一対の第2リンク(131 ,132 )と、
    基台(11)の上方で両第2リンク(131 ,132
    の他端が連結される載置台(14)とを備えてパンタグ
    ラフ式に構成され、足踏みペダル(15)の踏込み動作
    に応じた載置台(14)の昇降が可能な足踏み式ジャッ
    キにおいて、基台(11)で回転自在に支承されて上下
    に延びるねじ軸(20)の下端部に被動傘歯車(21)
    が固設され、ねじ軸(20)に螺合されるナット(2
    3)と一対の第1リンク(121 ,122 )との間が連
    結リンク(241 ,242 )でそれぞれ連結され、被動
    傘歯車(21)に噛合される第1駆動傘歯車(29)を
    内端に有する第1駆動軸(27)と、前記被動傘歯車
    (21)に噛合される第2駆動傘歯車(30)を内端に
    有する第2駆動軸(28)とが同一軸線上で基台(1
    1)に回転自在に支承され、第1および第2駆動軸(2
    7,28)の一方に、足踏みペダル(15)の基端部
    が、該足踏みペダル(15)の踏込み動作を第1駆動軸
    (27)あるいは第2駆動軸(28)の一方向への回動
    のみに変換する動力伝達機構(38,39)を介して択
    一的に連結されることを特徴とする足踏み式ジャッキ。
  2. 【請求項2】 足踏みペダル(15)の基端部は、第1
    および第2駆動軸(27,28)を介して基台(11)
    に上下揺動自在に支承され、該足踏みペダル(15)を
    上昇位置側に付勢するばね力を発揮する戻しばね(3
    4)が基台(11)および足踏みペダル(15)間に設
    けられ、足踏みペダル(15)と第1および第2駆動軸
    (27,28)との間には、足踏みペダル(15)の踏
    込み動作を第1および第2駆動軸(27,28)の一方
    向への回動に変換する動力伝達状態ならびにその動力伝
    達を遮断する動力遮断状態を切換可能な動力伝達機構
    (38,39)がそれぞれ設けられ、両動力伝達機構
    (38,39)および足踏みペダル(15)間には、足
    踏みペダル(15)に配設される操作レバー(56)の
    操作に応じて両動力伝達機構(38,39)の一方を動
    力伝達状態とするとともに他方を動力遮断状態とする選
    択機構(53)が設けられることを特徴とする請求項1
    記載の足踏み式ジャッキ。
  3. 【請求項3】 両動力伝達機構(38,39)は、第1
    および第2駆動軸(27,28)にそれぞれ固定される
    第1および第2ラチェット歯車(41,47)と、それ
    らのラチェット歯車(41,47)に噛合する位置なら
    びにその噛合を解除する位置間での回動を可能として足
    踏みペダル(15)に支承されるとともに各ラチェット
    歯車(41,47)への噛合位置に向けて弾発付勢され
    る第1および第2ラチェット爪(42,48)とから成
    ることを特徴とする請求項2記載の足踏み式ジャッキ。
  4. 【請求項4】 選択機構(53)は、第1および第2ラ
    チェット爪(42,48)に一端がそれぞれ連結される
    第1および第2ワイヤ(54,55)と、第1および第
    2ワイヤ(54,55)の他端が連結される操作レバー
    (56)とを備え、該操作レバー(56)は、第2ワイ
    ヤ(55)を介して第2ラチェット爪(48)を第2ラ
    チェット歯車(47)との噛合を解除する位置に回動さ
    せるとともに第1ラチェット爪(42)が第1ラチェッ
    ト歯車(41)に噛合する位置に回動するのを許容すべ
    く第1ワイヤ(54)を弛ませる上昇駆動位置と、第1
    ワイヤ(54)を介して第1ラチェット爪(42)を第
    1ラチェット歯車(41)との噛合を解除する位置に回
    動させるとともに第2ラチェット爪(48)が第2ラチ
    ェット歯車(47)に噛合する位置に回動するのを許容
    すべく第2ワイヤ(55)を弛ませる下降駆動位置との
    間での作動を可能として足踏みペダル(15)に配設さ
    れることを特徴とする請求項3記載の足踏み式ジャッ
    キ。
JP19122193A 1993-08-02 1993-08-02 足踏み式ジャッキ Expired - Lifetime JP2608021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19122193A JP2608021B2 (ja) 1993-08-02 1993-08-02 足踏み式ジャッキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19122193A JP2608021B2 (ja) 1993-08-02 1993-08-02 足踏み式ジャッキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0741293A JPH0741293A (ja) 1995-02-10
JP2608021B2 true JP2608021B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=16270917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19122193A Expired - Lifetime JP2608021B2 (ja) 1993-08-02 1993-08-02 足踏み式ジャッキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2608021B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102207180B (zh) * 2010-10-11 2013-04-03 刘仙昌 一种分节丝杠式升降装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0741293A (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4828323A (en) Adjustable armrest
JP2007001572A (ja) 自転車のディレーラ及びブレーキの統合制御デバイス
JPH0342394A (ja) 自転車のディレーラー用操作装置
US5967252A (en) Push button actuation system for ATV transmission
JP2608021B2 (ja) 足踏み式ジャッキ
JPH07191773A (ja) 前後調節可能な操作ペダル装置
JP4289532B2 (ja) レバー装置
JP4989118B2 (ja) キャスタ
JPS6316715Y2 (ja)
JPH0810862Y2 (ja) テープレコーダ用リール駆動装置
JP3086874B2 (ja) チェーンレバーホイスト
US4174547A (en) Hospital bed structure
JPH0428838Y2 (ja)
JP2554303Y2 (ja) 建設機械の操縦装置
JP4483397B2 (ja) 農作業車
JPH0423911Y2 (ja)
JP3506420B2 (ja) シート・リフタ
JPH0752690A (ja) 産業車両用ペダル装置
JPS6228508Y2 (ja)
JP2971704B2 (ja) 歩行型作業機の変速操作構造
JPS6225377Y2 (ja)
JP3466544B2 (ja) ラチェット式レバー機構
JPH064126Y2 (ja) 可倒形シフトレバー
JP2549936B2 (ja) 変速操作装置
JPH0336286Y2 (ja)