JP2606937Y2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
- Publication number
- JP2606937Y2 JP2606937Y2 JP1992042229U JP4222992U JP2606937Y2 JP 2606937 Y2 JP2606937 Y2 JP 2606937Y2 JP 1992042229 U JP1992042229 U JP 1992042229U JP 4222992 U JP4222992 U JP 4222992U JP 2606937 Y2 JP2606937 Y2 JP 2606937Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink reservoir
- temporary
- barrel
- ink
- temporary ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】軸筒内壁に一時的インキ溜め部材
を固定し、インキタンクからペン先へのインキ移動を前
記一時的インキ溜め部材により調節してなる筆記具に関
する。
を固定し、インキタンクからペン先へのインキ移動を前
記一時的インキ溜め部材により調節してなる筆記具に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、軸筒内壁に一時的インキ溜め部材
を固定してなる筆記具は、一時的インキ溜め部材のホル
ダ−部に、軸筒内径より若干大径となる部分を設け、圧
入状態で固定するものがある。また、軸筒内壁と一時的
インキ溜め部材とに凹凸嵌合部を形成し、一時的インキ
溜め部材の軸筒に対する長手方向の位置決めをしたもの
もある。
を固定してなる筆記具は、一時的インキ溜め部材のホル
ダ−部に、軸筒内径より若干大径となる部分を設け、圧
入状態で固定するものがある。また、軸筒内壁と一時的
インキ溜め部材とに凹凸嵌合部を形成し、一時的インキ
溜め部材の軸筒に対する長手方向の位置決めをしたもの
もある。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】一時的インキ溜め部材
は、インキタンクからペン先へのインキの移動を筆記具
内の圧力の変化に伴って空気交換することにより調節す
るものである。ペン先への潤滑なるインキ移動のために
は一時的インキ溜め部材、インキタンクそしてペン先部
などのそれぞれの位置関係を精度厳しく設定し、成形す
る必要があった。特に、一時的インキ溜め部材の位置決
めを厳密に管理しないと、インキの過剰流出や過少流
出、更には、インキもれといった筆記具として致命的不
良となることがあった。
は、インキタンクからペン先へのインキの移動を筆記具
内の圧力の変化に伴って空気交換することにより調節す
るものである。ペン先への潤滑なるインキ移動のために
は一時的インキ溜め部材、インキタンクそしてペン先部
などのそれぞれの位置関係を精度厳しく設定し、成形す
る必要があった。特に、一時的インキ溜め部材の位置決
めを厳密に管理しないと、インキの過剰流出や過少流
出、更には、インキもれといった筆記具として致命的不
良となることがあった。
【０００４】しかしながら、上述した不良を起こさない
ための厳しい部品寸法の管理は、作業が煩雑であるだけ
でなく、部品間のバラツキの大きさから不良の発生を抑
制するには不十分であった。
ための厳しい部品寸法の管理は、作業が煩雑であるだけ
でなく、部品間のバラツキの大きさから不良の発生を抑
制するには不十分であった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本願考案は、軸筒内に一
時的インキ溜め部材を固定し、インキタンクからペン先
へのインキ移動を前記一時的インキ溜め部材により調節
してなる筆記具において、軸筒内に弾性体を固定し、前
記一時的インキ溜め部材を前記弾性体に当接させ、一時
的インキ溜め部材を、軸筒内壁に形成した突部と前記弾
性体とにより挾持固定することを特徴とする筆記具を要
旨とする。
時的インキ溜め部材を固定し、インキタンクからペン先
へのインキ移動を前記一時的インキ溜め部材により調節
してなる筆記具において、軸筒内に弾性体を固定し、前
記一時的インキ溜め部材を前記弾性体に当接させ、一時
的インキ溜め部材を、軸筒内壁に形成した突部と前記弾
性体とにより挾持固定することを特徴とする筆記具を要
旨とする。
【０００６】
【実施例】以下、図面に基づき、実施例について説明す
る。参照符号１は有底筒体からなる軸筒であり、その軸
体の底方部分を直接インキタンク２とし、このインキタ
ンク２内にインキを貯蔵している。軸筒内壁３には底部
方向に縮径する段部４が形成され、この段部４に、ゴム
などの弾性体よりなるＯ−リング５が位置決めされつつ
圧入固定している。また、前記段部４よりペン先６側の
軸筒内壁３に後述する一時的インキ溜め部材７が係合す
る係合突部８が形成されている。
る。参照符号１は有底筒体からなる軸筒であり、その軸
体の底方部分を直接インキタンク２とし、このインキタ
ンク２内にインキを貯蔵している。軸筒内壁３には底部
方向に縮径する段部４が形成され、この段部４に、ゴム
などの弾性体よりなるＯ−リング５が位置決めされつつ
圧入固定している。また、前記段部４よりペン先６側の
軸筒内壁３に後述する一時的インキ溜め部材７が係合す
る係合突部８が形成されている。
【０００７】一時的インキ溜め部材７はホルダ−部９と
櫛歯状のインキ溜め部１０とからなり、インキタンク２
のインキをペン先６に供給する繊維収束体からなるイン
キ中継部材１１の挿通する中心孔１２を有している。ま
た、一時的インキ溜め部材７は、前記Ｏ−リング５と当
接し、Ｏ−リング５の弾性力によりによりペン先方向に
付勢され、ホルダ−部９に形成された周状の突部１３が
前述した軸筒内壁３の係合突部８と係合することで挾持
状態で軸筒１の長手方向に対する位置決めをされてい
る。図１のＩ部拡大図である図２に示すように、この突
部１３の頂部１４はインキタンク側に向かって縮径する
ようなテ−パ−形状を有している。
櫛歯状のインキ溜め部１０とからなり、インキタンク２
のインキをペン先６に供給する繊維収束体からなるイン
キ中継部材１１の挿通する中心孔１２を有している。ま
た、一時的インキ溜め部材７は、前記Ｏ−リング５と当
接し、Ｏ−リング５の弾性力によりによりペン先方向に
付勢され、ホルダ−部９に形成された周状の突部１３が
前述した軸筒内壁３の係合突部８と係合することで挾持
状態で軸筒１の長手方向に対する位置決めをされてい
る。図１のＩ部拡大図である図２に示すように、この突
部１３の頂部１４はインキタンク側に向かって縮径する
ようなテ−パ−形状を有している。
【０００８】この一時的インキ溜め部材７の先端は、ペ
ン先６を先端突出して圧入固定するペン先ホルダ−１５
の中心孔１６に圧入し、ペン先ホルダ−１５と一時的イ
ンキ溜め部材７とを固定している。
ン先６を先端突出して圧入固定するペン先ホルダ−１５
の中心孔１６に圧入し、ペン先ホルダ−１５と一時的イ
ンキ溜め部材７とを固定している。
【０００９】一時的インキ溜め部材７を軸筒内に位置決
め固定するに際しては、まず、一時的インキ溜め部材７
のインキ溜め部１０側から軸筒１内に挿入し、Ｏ−リン
グ５に当接させる。次いで、ホルダ−部９の突部１３が
軸筒内壁３の係合突部８を乗り越えるようにしてＯ−リ
ング５の弾性力により前記突部１３が係合突部８に係合
し、一時的インキ溜め部材７が位置決め固定される。例
え、一時的インキ溜め部材７を位置決めする各部材の寸
法に多少のバラツキがあったとしても、そのような寸法
バラツキは、弾性体であるＯ−リング５により吸収され
ることとなる。
め固定するに際しては、まず、一時的インキ溜め部材７
のインキ溜め部１０側から軸筒１内に挿入し、Ｏ−リン
グ５に当接させる。次いで、ホルダ−部９の突部１３が
軸筒内壁３の係合突部８を乗り越えるようにしてＯ−リ
ング５の弾性力により前記突部１３が係合突部８に係合
し、一時的インキ溜め部材７が位置決め固定される。例
え、一時的インキ溜め部材７を位置決めする各部材の寸
法に多少のバラツキがあったとしても、そのような寸法
バラツキは、弾性体であるＯ−リング５により吸収され
ることとなる。
【００１０】ここで、一時的インキ溜め部材７と連設す
るペン先ホルダ−１５は軸筒１の先端部内径より大径で
ある鍔部１７を有しており、一時的インキ溜め部材７が
軸筒内に過剰に挿入され結果的に良好な位置決めをされ
ないことを防止する。また、一時的インキ溜め部材７が
軸筒内に位置決めされた状態で、鍔部１７と軸筒先端部
とには若干の隙間が形成され、軸筒内に対する空気交換
部分となっていると共に、ペン先６に無理な力がかかっ
た場合の緩衝部となっている。
るペン先ホルダ−１５は軸筒１の先端部内径より大径で
ある鍔部１７を有しており、一時的インキ溜め部材７が
軸筒内に過剰に挿入され結果的に良好な位置決めをされ
ないことを防止する。また、一時的インキ溜め部材７が
軸筒内に位置決めされた状態で、鍔部１７と軸筒先端部
とには若干の隙間が形成され、軸筒内に対する空気交換
部分となっていると共に、ペン先６に無理な力がかかっ
た場合の緩衝部となっている。
【００１１】以上、一例について説明したが本考案の要
旨を逸脱しない範囲で種々なせる。ペン先６については
ボ−ルペン先、繊維収束体ペン先、合成樹脂製ペン先、
金属性ペン先、ウレタンなどの発砲体ペン先など種々の
ものが使用できるものである。また、ペン先ホルダ−１
５と一時的インキ溜め部材７とは、一体に成形された一
部材からなるものであってもよい。
旨を逸脱しない範囲で種々なせる。ペン先６については
ボ−ルペン先、繊維収束体ペン先、合成樹脂製ペン先、
金属性ペン先、ウレタンなどの発砲体ペン先など種々の
ものが使用できるものである。また、ペン先ホルダ−１
５と一時的インキ溜め部材７とは、一体に成形された一
部材からなるものであってもよい。
【００１２】
【考案の効果】本考案は、軸筒内に一時的インキ溜め部
材を固定し、インキタンクからペン先へのインキ移動を
前記一時的インキ溜め部材により調節してなる筆記具に
おいて、軸筒内に弾性体を固定し、前記一時的インキ溜
め部材を前記弾性体に当接させ、一時的インキ溜め部材
を、軸筒内壁に形成した突部と前記弾性体とにより挾持
固定するので、簡単な取付作業にて、一時的インキ溜め
部材、インキタンクそしてペン先部などのそれぞれの位
置関係を決定することができ、各部材の寸法バラツキも
吸収するので、インキの過剰流出や過少流出、更には、
インキもれなどの筆記具として致命的不良となるものを
極力抑制することができる。
材を固定し、インキタンクからペン先へのインキ移動を
前記一時的インキ溜め部材により調節してなる筆記具に
おいて、軸筒内に弾性体を固定し、前記一時的インキ溜
め部材を前記弾性体に当接させ、一時的インキ溜め部材
を、軸筒内壁に形成した突部と前記弾性体とにより挾持
固定するので、簡単な取付作業にて、一時的インキ溜め
部材、インキタンクそしてペン先部などのそれぞれの位
置関係を決定することができ、各部材の寸法バラツキも
吸収するので、インキの過剰流出や過少流出、更には、
インキもれなどの筆記具として致命的不良となるものを
極力抑制することができる。
【図１】実施例を示す断面図。
【図２】図１のＩ部拡大図。
１ 軸筒 ２ インキタンク ３ 軸筒内壁 ４ 段部 ５ Ｏ−リング ６ ペン先 ７ 一時的インキ溜め部材 ８ 係合突部 ９ ホルダ−部 １０ インキ溜め部 １１ インキ中継部材 １２ 中心孔 １３ 突部 １４ 頂部 １５ ペン先ホルダ− １６ 中心孔 １７ 鍔部
Claims (1)
- 【請求項１】 軸筒内に一時的インキ溜め部材を固定
し、インキタンクからペン先へのインキ移動を前記一時
的インキ溜め部材により調節してなる筆記具において、
軸筒内に弾性体を固定し、前記一時的インキ溜め部材を
前記弾性体に当接させ、一時的インキ溜め部材を、軸筒
内壁に形成した突部と前記弾性体とにより挾持固定する
ことを特徴とする筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992042229U JP2606937Y2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992042229U JP2606937Y2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593875U JPH0593875U (ja) | 1993-12-21 |
| JP2606937Y2 true JP2606937Y2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=12630209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992042229U Expired - Lifetime JP2606937Y2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2606937Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6145191U (ja) * | 1984-08-29 | 1986-03-25 | パイロツトインキ株式会社 | 筆記具 |
| JP3077684U (ja) * | 2000-11-14 | 2001-05-29 | 勗 柴田 | 飲料水貯留容器 |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP1992042229U patent/JP2606937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0593875U (ja) | 1993-12-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071201 Year of fee payment: 7 |