JPH04332698A - 直液形筆記具のスライド栓 - Google Patents

直液形筆記具のスライド栓

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JPH04332698A
JPH04332698A JP3102853A JP10285391A JPH04332698A JP H04332698 A JPH04332698 A JP H04332698A JP 3102853 A JP3102853 A JP 3102853A JP 10285391 A JP10285391 A JP 10285391A JP H04332698 A JPH04332698 A JP H04332698A
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JP
Japan
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slide
ink chamber
seal portion
plug
ink
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JP3102853A
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Jiro Hori
堀 二郎
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0035Pen-like sprayers

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  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク室内に液状のイ
ンクを直接充填したいわゆる直液形の筆記具のスライド
栓に関する。さらに特定すれば、本発明はインク室内の
圧力によってスライド栓が摺動する際の摺動抵抗を正確
に制御することができるスライド栓に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、フエルトペン等の筆記具は、イン
ク室内に中綿を充填し、この中綿に毛細管力によってイ
ンクを含浸保持させていた。しかし、このようなものは
、貯溜できるインクの量が少なく、またフエルトチップ
等のペン体へのインクの供給量が少ないため、早く筆記
すると筆跡がかすれる等の不具合があった。
【0003】このような不具合を解消するため、最近で
はインク室内に液状のインクを直接充填したいわゆる直
液形の筆記具が各種開発されている。このような直液形
の筆記具では、このインク室内に液密を維持して摺動自
在なスライド栓が挿入されており、このスライド栓によ
ってインクと空気とを区画している。そして、このスラ
イド栓はインクの消費に対応して前進し、またインクの
膨脹、収縮に対応して移動し、これらインクの体積の変
化を補償する。
【0004】ところで、このスライド栓は、その摺動抵
抗を小さく、かつ正確に設定することが重要である。た
とえば、ペン体はそれ自身の毛細管力によって内部のイ
ンクを吸い出す作用をなすが、このインクの吸い出し力
はフエルトチップで水頭圧300mm程度、、ボールチ
ップでは100〜200mmである。したがって、この
スライド栓はこのような微小圧力で円滑に移動する必要
がある。また、ペン体を下向きにしたような場合、イン
ク室内のインクの水頭圧によってこのペン体からインク
がボタ落ちするのを防止するため、このスライド栓にこ
のインクの水頭圧を支える程度の摺動抵抗を与える場合
もある。
【0005】しかしながら、上記のインク室は、ペン軸
内に形成されるため、その内径は7mm程度であり、こ
のスライド栓は小型の部品である。また、このスライド
栓は液密を維持しなければならないので、その外周面に
小さい環状の弾性材料のシール部等を突設し、インク室
の内周面と密着させる必要がある。このようなシール部
とインク室の内周面との接触圧力等は、このスライド栓
の摺動抵抗やシール性に直接的な影響を与える。しかし
、上記のように、このような小型の部品であるスライド
栓のシール部とインク室の内周面との接触圧力等を正確
に設定することは困難であった。
【0006】また、このような直液形の筆記具は、イン
ク室を透明にすることによってインクの残量が一目で確
認できる利点がある。しかし、このスライド栓が摺動し
た跡に、この透明なインク室の内周面にインクが付着し
て残り、多数の筋状のインクの跡が残り、外観が損なわ
れる等の不具合があった。このような不具合を防止する
には、このスライド栓のシール部とインク室の内周面と
の接触圧力を大きくし、このスライド栓が摺動した場合
にこのインク室の内周面に付着したインクが完全に拭き
取られるようにすればよいが、このスライド栓は上記の
ようにその摺動抵抗を大きくできないので、シール部の
接触圧力を大きくすることができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に基づいてなされたもので、摺動抵抗を小さく、かつ正
確に規制することができるとともに、このスライド栓が
摺動した跡にインクの跡が残らない直液形筆記具のスラ
イド栓を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
直液形の筆記具において、そのスライド栓のシール部を
弾性材料で形成するとともに、このスライド栓の両側の
微小な差圧によって湾曲するように薄板状とし、このシ
ール部自身の弾性力によってこのシール部の外周面をイ
ンク室の内周面に押圧するように構成したものである。
【0009】
【作用】筆記等によって上記のインク室内のインクが消
費されると、このスライド栓がこれに対応して摺動する
。この場合、このスライド栓の両側の微小な差圧によっ
て上記の薄板状のシール部が湾曲し、このシール部の径
が縮小する。この径の縮小によって、このシール部の外
周面のインク室の内周面に対する接触圧力が減少し、こ
のスライド栓の摺動抵抗も減少してゆく。そして、この
摺動抵抗の減少がこのスライド栓に作用する差圧による
荷重より小さくなった場合に、このスライド栓が摺動す
る。
【0010】このような作用により、このスライド栓の
摺動抵抗を小さく、かつ正確に設定することができる。 たとえば、このスライド栓の製造誤差、インク室の内径
の誤差等によって、このシール部の外周面の接触圧力が
大きくなった場合でも、この薄板状のシール部がより大
きく湾曲することにより、このシール部の外周面の接触
圧力がより減少し、この接触圧力が所定の値になった場
合にこのスライド栓が摺動する。このように、このシー
ル部の接触圧力の誤差は、このシール部の湾曲度合いの
大きさによって自動的に補償され、このスライド栓の摺
動抵抗が正確に規制される。このような薄板状のシール
部の湾曲量は、作用する差圧に対して敏感であり、した
がって、より小さい差圧によってスライド栓を摺動させ
ることができ、このスライド栓の摺動抵抗を実質的に小
さく、かつ正確に規制することができる。
【0011】また、従来のスライド栓では、このスライ
ド栓が摺動する際に、そのシール部の外周面とインク室
の内周面との間に薄いインク膜が巻き込まれ、このイン
ク膜が潤滑作用をなして摺動していたので、このスライ
ド栓が摺動した後にこのインク膜がインク室の内周面に
残り、この残ったインク膜の跡が透明なインク室の内面
を汚していたものである。
【0012】本発明のスライド栓は、上記のようにシー
ル部が湾曲してから摺動するので、この湾曲によりシー
ル部の外周面が傾くとともに、接触圧力が減少し、この
外周面の一側縁部がインク室の内周面から離れてゆく。 したがって、この外周面の他側縁部は最後までインク室
の内周面と密着状態を維持し、この他側縁部まで完全に
インク室の内周面から離れることはない。したがって、
この最後まで密着状態を維持している部分によってイン
クの拭き取りがなされ、透明なインク室の内周面にイン
クの跡が残ることが防止される。
【0013】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1ないし図4には本発明の第1の実施例を示す。 この実施例は、ホワイトボードマーカのスライド栓に本
発明を適用した例である。
【0014】図中の1はこのホワイトボードマーカの本
体であって、この本体1は円筒状をなし、その内部には
筒状のインク室2が形成されている。そして、このイン
ク室2内には、液状のインクが充填されている。また、
この本体1の前端部にはペン体ホルダ3が取り付けられ
ている。このペン体ホルダ3には、ペン体、この実施例
の場合にはフエルトチップ4が軸方向に摺動自在に設け
られ、筆記の際の筆圧によってこのフエルトチップ4が
軸方向に後退するように構成されている。
【0015】また、このペン体4とインク室2との間に
はポンプ機構5が設けられている。このポンプ機構5は
、以下のように構成されている。すなわち、上記のペン
体ホルダ3の後端部には円筒状の保持部6が形成され、
この保持部6内にはシリコーンゴム等の弾性材料からな
るピストン体7が嵌合されている。このピストン体の中
心部を貫通して孔が形成されている。そして、上記のフ
エルトチップ4の後端部には径の縮小した嵌合部8が形
成され、この嵌合部8は上記のピストン体7の孔内に嵌
合している。
【0016】したがって、このホワイトボードマーカに
よって筆記する際に、このフエルトチップ4に筆圧が作
用すると、このフエルトチップ4が後退し、上記のピス
トン体7が図2に示すように変形し、上記のインク室2
内の内容積を減少させ、このインク室2内のインクを加
圧するように構成されている。なお、筆圧が解除されれ
ば、上記のピストン体7は自身の弾性力によって図1に
示すような状態に復帰し、この場合にはこのインク室2
の内容積は増大する。
【0017】また、上記のインク室2内にはスライド栓
10が摺動自在に設けられている。このスライド栓10
は、液密を維持するとともに、所定の摺動抵抗で摺動し
、このインク室2内のインクと空気とを区画し、また上
記のインクの消費等に対応して摺動するように構成され
ている。また、上記の本体1の後端部には、尾栓11が
取り付けられており、この尾栓には大気連通孔12が形
成されている。
【0018】そして、筆記の際には、筆圧により上記の
ポンプ機構5が作動し、インク室2内のインクが加圧さ
れる。この場合、上記のスライド栓10は所定の摺動抵
抗で後退し、このインク室2内のインクはこのスライド
栓10の摺動抵抗に対応した微小圧力に加圧される。そ
して、この筆記ごとの加圧により、上記のフエルトチッ
プ4に筆記によって消費された分に見合った少量ずつの
インクが供給され、このフエルトチップ4に常に所定の
量のインクが含まれるように維持される。なお、このよ
うなポンプ機構5は、このホワイトボードマーカの如く
吸水性のない筆記面に筆記する筆記具に好適したもので
、このポンプ機構5によって常にフエルトチップ4に多
少多めのインクを含ませておき、吸水性のない筆記面に
も濃く筆記できるようにするものである。
【0019】また、上記のスライド栓10の摺動抵抗は
、上記のフエルトチップ4を下向きにした場合、インク
室2内のインクの水頭圧による負圧が作用した場合にこ
のスライド栓10が受ける荷重より大きく設定されてい
る。よって、このフエルトチップ4を下向きにした場合
のインクの水頭圧はこのスライド栓10の摺動抵抗によ
って支えられ、この水頭圧によってこのフエルトチップ
4に過剰にインクが含まれたり、またボタ落ちするのを
防止するように構成されている。
【0020】上述した如く、このスライド栓10は小さ
い摺動抵抗で摺動し、かつこの摺動抵抗は正確に規制さ
れる必要がある。そして、本発明の上記スライド栓10
は、このような必要性を満足するために、以下のように
構成されている。
【0021】すなわち、このスライド栓10は、スリー
ブ部材16と押さえ部材15とから構成される本体と、
シール部17とから構成されている。このシール部材1
7はたとえばシリコーンゴム、ふっ素系シリコーンゴム
等の弾性材料から構成され、薄板円板状をなしている。 そして、このシール部17の中心部には、取付孔18が
形成され、上記の押さえ部材15の軸部はこの取付孔1
8内を貫通し、このシール部17を上記のスリーブ部材
16に固定している。なお、このスリーブ部材16およ
び上記の押さえ部材15の頭部の端面は円錐形をなし、
このシール部17の湾曲を妨げないように構成されてい
る。
【0022】また、上記のシール部17の外周面19は
、このスライド栓10の中心軸、すなわちインク室2の
中心軸を中心とする円柱面に形成されている。そして、
このシール部17の径は、上記のインク室2の内径より
わずかに大きく形成され、このシール部17が径方向に
わずかに圧縮され、その弾性力によってこの外周面19
がインク室2の内周面に所定の接触圧力で密着するよう
に構成されている。
【0023】次に、この実施例のスライド栓10の作用
を説明する。まず、筆記等がなされていない場合、すな
わちこのスライド栓10の両側に差圧が発生していない
場合には、図1および図3に示すように、このシール部
17は平板状をなし、その外周面19の全面がインク室
2の内周面に密着している。
【0024】次に、筆記の際には上記のポンプ機構5に
よってインク室2内が加圧され、上記のスライド栓10
が摺動し、このインク室2内の圧力はこのスライド栓1
0の摺動抵抗に対応した圧に加圧される。この場合、こ
のインク室2内が加圧されると、まず上記のシール部1
7にその圧が作用し、このシール部17が図2および図
4に示すように湾曲する。このような湾曲により、この
シール部17の径が縮小するとともに、その外周面19
がテーパ状に傾斜する。したがって、図4に示すように
、この外周面19の一側縁部、つまりインク側の縁部が
インク室2の内周面から離れる。しかし、この外周面1
9の他側縁部つまり空気側の縁部はインク室2の内周面
から離れず、密着状態を維持する。
【0025】次に、このインク室2内の圧がさらに上昇
すると、このシール部17の湾曲はますます大きくなり
、外周面19の接触圧力もますます小さくなり、他側縁
部の密着部の幅Aも小さくなってゆく。したがって、こ
のスライド栓10の摺動抵抗もますます小さくなってゆ
き、この摺動抵抗がインク室2内の圧によってこのスラ
イド栓10が受ける荷重より小さくなると、このスライ
ド栓10が摺動を始める。
【0026】この場合、上記のシール部17の湾曲の大
きさはインク室2内の圧に対して敏感、すなわち圧がわ
ずかに変動しても大きく湾曲する。したがって、初期の
状態でこのシール部17の外周面19の接触圧力に誤差
があっても、この誤差はこのシール部17がより大きく
湾曲することによって補償され、この場合のインク室2
内の圧の誤差は小さい。よって、このスライド栓10は
その実質的な摺動抵抗が小さく、かつ正確となる。
【0027】また、1字分の筆記が終了して筆圧が解除
されると、上記のポンプ機構5のピストン体7が弾性力
によって復帰し、インク室2内が負圧となる。この場合
には、上記のシール部17は前記とは逆の方向に湾曲し
、今度はシール部17の一側縁部の部分が密着状態とな
り、上記とまったく同様の作動でスライド栓10が前進
し、この場合の摺動抵抗も上記と同様に小さくかつ正確
である。この場合、他側縁部の密着部分が順次一側縁部
に移動するので、一側縁部とインク室2の内周面との間
に介在していたインク膜は排除される。そして、このス
ライド栓10が前進する場合には、一側縁部が密着して
インク室2の内周面のインクを拭き取るので、このイン
ク室2の内周面にインク膜が残ることがない。なお、こ
の外周面の密着部分の幅Aは、零となること、すなわち
外周面全体がインク室2の内面から離れることはなく、
上記のインクの拭き取り作用はいかなる場合でも確実に
達成される。
【0028】また、図5および図6には第2の実施例の
筆記具のスライド栓10aを示す。この実施例の筆記具
は、アンダーラインマーカ等の筆記具で、そのペン体た
とえばフエルトチップ4の毛細管力が強く、また筆記面
が紙等の吸水性の面であるため、前記の第1の実施例の
ようなポンプ機構は設けられていない。なお、この実施
例の筆記具は、上記の第1の実施例のホワイトボードマ
ーカと基本的な構造が共通しており、図5中、第1の実
施例と対応する部分には同じ符号を付し、その説明は省
略する。
【0029】この実施例のスライド栓10aは、あらか
じめ湾曲したシール部17aを備えており、このスライ
ド栓10aが後退する場合と前進する場合の摺動抵抗を
相違させたものである。
【0030】すなわち、図6に示すように、このシール
部17aは、あらかじめ湾曲たとえば頂角の大きい円錐
形をなしている。したがって、このスライド栓10aが
後退する場合、すなわち図6中で右方に摺動する場合に
は、インク室2内の圧によってこのシール部17aが湾
曲しようとするとこのシール部17aの径が大きくなり
、その外周面19の接触圧力が大きくなり、摺動抵抗が
大きくなる。このような径の拡大の力は、一種のトグル
作用であり、このシール部17aの形状や外周面19の
初期接触圧力を適当に設定しておけば、このスライド栓
10aが右方すなわち後退しないように構成することも
可能である。
【0031】このような実施例の筆記具は、インクの消
費に対応してスライド栓10aが前進する場合には、上
記の第1の実施例の場合と同様にその摺動抵抗が小さく
かつ正確に規制される。また、このような筆記具のキヤ
ップ(図示せず)は、一般にインクの蒸発を防止するた
めに気密性のシール構造をなしている。したがって、こ
のキヤップを嵌合する場合に、このキヤップが嵌合して
から摺動して完全に嵌合するまでの間に、このキヤップ
内の空気が圧縮され、フエルトチップ4から内部に空気
が混入することがある。しかし、上記のスライド栓10
aは、後退する場合の摺動抵抗が大きいので、このよう
な場合にも、フエルトチップ4を介して内部に空気が圧
入されることが防止される。なお、この実施例では、こ
のスライド栓10aの後退の際の摺動抵抗が極めて大き
いので、インクが膨脹した場合にこのスライド栓10a
が後退せず、フエルトチップ4から過剰のインクが押し
出される可能性があるが、上記のペン体ホルダ3には含
み9が形成されており、余剰のインクはこの含み9内に
保持され、ボタ落ちすることはない。
【0032】また、図7には第3の実施例のスライド栓
のシール部17bを示す。このものは、このシール部1
7bの一方の側面21を円錐形に形成したものである。 このようなものは、このシール部17bの肉厚の中心面
が実質的に円錐形となるので、上記の第2の実施例の場
合と同様に、図7中の右方に摺動する場合の摺動抵抗が
大きくなる。
【0033】また、図8には第4の実施例のスライド栓
のシール部17cを示す。このものは、その外周面19
cをその一側縁部から他側縁部に向かって径が拡大する
ような円錐面にしたものである。もちろん、この円錐面
の中心は、スライド栓の中心、すなわちインク室の中心
軸と合致している。このものは、このシール部17cが
図中の右方に湾曲し、このシール部17cの肉厚の中心
が他側縁部を越えて右方に突出するまでは、このシール
部17cの径が拡大するので、上記の第2および第3の
実施例と同様に、右方に摺動する場合の摺動抵抗が大き
い。
【0034】さらに、図9には第5の実施例のスライド
栓のシール部17dを示す。このものは、このシール部
17dの外周面19dをその中央部が凸となるような断
面山形に形成したものである。この断面山形の斜面部の
軸方向に対する傾斜角度θは、5〜15°、好ましくは
10°程度が良い。このものは、このシール部17dが
左右いずれの方向に移動する際でも、この断面山形の外
周面19dの頂部のみが常にインク室の内周面に密着し
ている。したがって、前記の実施例のような外周面が円
柱面の場合と相違し、このシール部17dが右方から左
方、または左方から右方へと摺動方向が変わる場合に、
その外周面のインク室の内周面との密着部分が一側縁部
から他側縁部へ、または他側縁部から一側縁部へと移動
することがない。したがって、この外周面とインク室の
内周面との間にインク膜が残る可能性がなく、インクの
拭き取り作用がより確実である。
【0035】さらに、図10は第6の実施例のスライド
栓のシール部17eを示す。このものは、その外周面1
9eをその中央部が凸となるような円弧状の山形にした
もので、その作用は上記の第5の実施例のものと同様で
ある。
【0036】さらに、図11には第7の実施例のスライ
ド栓10fを示す。このものは、本体部16fに孔22
を形成し、また一対のシール部17fの中央部に取付け
軸部23を一体に突設し、これらの取付け軸部23を本
体16fの孔22内に圧入し、この本体16fの両側に
シール部17fを取付けたものである。このものは、一
対のシール部17fを備えているので、このスライド栓
10fが傾くことがなく、その作動がより安定する。
【0037】また、図12には第8の実施例のスライド
栓10gを示す。このものは、このスライド栓の本体部
16gとシール部17gをシリコーンゴム等の弾性材料
で一体に成形したものである。すなわち、この本体部1
6gは円錐形をなし、その小径側端部にフランジ状のシ
ール部17gが一体に突設されている。このシール部1
7gは、フランジ状をなしているが、軸方向に湾曲可能
な薄板状のもので、その作用は上記の実施例のものと同
様である。なお、上記の本体部16gの大径側端部の径
は、インク室の内径よりやや小さく形成されており、こ
の大径側端部がこのスライド栓の傾きを防止するガイド
として作用する。
【0038】また、図13には第9の実施例のスライド
栓10hを示す。このものは、本体部16hの両側端部
に一対のフランジ状のシール部17hを一体に突設した
もので、これ以外の構成は上記の第8の実施例のものと
同様である。
【0039】なお、本発明は上記の各実施例にも限定さ
れるものではない。たとえば、本発明のスライド栓は上
記のようなホワイトボードマーカやアンダーラインマー
カ等の筆記具に使用するものに限定されるものではなく
、水性ボールペン、ペイントマーカ、その他の直液形の
筆記具一般に適用できることはもちろんである。また、
スライド栓の細部の構成は、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で各種変更できるものであることはもちろんである
【0040】
【発明の効果】本発明のスライド栓は、シール部の湾曲
によって製造誤差等が自動的に補償されるので、摺動抵
抗が小さく、かつ正確に規制することができる。また、
このシール部が摺動する際には、その外周面の一部が必
ずインク室の内周面に密着しているので、摺動の際にイ
ンク室の内面のインクを確実に拭き取り、インク室の内
周面にインクの跡が残ることを防止できる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の筆記具の縦断面図。
【図2】第1の実施例の筆記具の別の作動状態の縦断面
図。
【図3】第1の実施例のスライド栓の一部を拡大した縦
断面図。
【図4】第1の実施例のスライド栓の一部を拡大した別
の作動状態の縦断面図。
【図5】第2の実施例の筆記具の縦断面図。
【図6】第2の実施例のシール部の縦断面図。
【図7】第3の実施例のシール部の縦断面図。
【図8】第4の実施例のシール部の縦断面図。
【図9】第5の実施例のシール部の縦断面図。
【図10】第6の実施例のシール部の縦断面図。
【図11】第7の実施例のスライド栓の縦断面図。
【図12】第8の実施例のスライド栓の側面図。
【図13】第9の実施例のスライド栓の側面図。
【符号の説明】
1  本体 2  インク室 4  ペン体 10  スライド栓 16  本体 17  シール部 19  外周面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  筆記具本体内に形成された筒状のイン
    ク室と、このインク室内に充填された液状のインクと、
    上記の本体の先端部に設けられたペン体と、上記のイン
    ク室内に液密を維持して摺動自在に挿入され上記のイン
    クと空気とを区画し上記のインクの消費に対応して摺動
    するスライド栓とを備えた直液形の筆記具において、上
    記のスライド栓には、上記のインク室を横断する方向に
    配置されたシール部が設けられ、このシール部は弾性材
    料で形成され、このスライド栓の両側の圧力差によって
    湾曲するように薄板状に形成され、このシール部の外周
    面がこのシール部自身の弾性力によって上記のインク室
    の内周面に密着していることを特徴とする直液形筆記具
    のスライド栓。
  2. 【請求項2】  前記のシール部は円板状をなし、スラ
    イド栓の本体部に取り付けられていることを特徴とする
    請求項1の直液形筆記具のスライド栓。
  3. 【請求項3】  前記のシール部は、スライド栓の本体
    部と一体に形成され、このスライド栓の本体部の外周面
    から突設されたフランジ状のものであることを特徴とす
    る請求項1の直液形筆記具のスライド栓。
  4. 【請求項4】  前記のシール部は、平板状をなしてい
    ることを特徴とする請求項1の直液形筆記具のスライド
    栓。
  5. 【請求項5】  前記のシール部は、その肉厚の中心線
    が実質的に湾曲していることを特徴とする請求項1の直
    液形筆記具のスライド栓。
  6. 【請求項6】  前記のシール部の外周面は、前記の筒
    状のインク室の中心線を中心とする円柱面をなしている
    ことを特徴とする請求項1の直液形筆記具のスライド栓
  7. 【請求項7】  前記のシール部の外周面は、前記の筒
    状のインク室の中心線を中心とする円錐面に形成されて
    いることを特徴とする請求項1の直液形筆記具のスライ
    ド栓。
  8. 【請求項8】  前記のシール部の外周面は、凸状に形
    成されていることを特徴とする請求項1の直液形筆記具
    のスライド栓。
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