JP3384196B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
キを収容するインキタンクとペン先部材との間に、長手
方向に摺動可能な押圧部材により押圧力を受けることに
より弾性的に変形してインキ通孔を開放し、この押圧力
が解除されることによって該インキ通孔を閉塞する弁部
材を介在させてなる筆記具に関する。
キ保持部材を設けずに自由状態でインキを収容する所謂
生インキ式の筆記具と呼ばれる種類のものは、インキを
大量に収納できるという利点を有する反面、ペン先への
インキの供給を厳しく管理しなくてはインキ洩れや筆跡
のボテなどが発生し易いという問題を有していた。
けた筆記具の一例として、特開平6−24195号公報
には、シリコンゴム(以下、Siとする)などの弾性材
料よりなり、ペン先の摺動により押圧力を受けて、スリ
ット状のインキ通孔を開放し、押圧力が解除されると弾
性的に収縮するようにしてインキ通孔を閉塞する弁部材
を有する筆記具が示されている。
い力で(または少ない押圧部材の摺動距離で)弁を開放
することができ、生インキ式筆記具本来の特性である豊
富なインキによるみずみずしい筆跡を実現できる点で好
ましいものであると共に、弁部材に対する押圧力を解除
すると部材の有する弾性により直ちにインキ通孔を閉塞
し、余分なインキをペン先に供給してインキが洩れたり
ボタ落ちするといった心配が比較的少ないものであると
いえる。ここで、弁を閉塞した際のインキ遮断信頼性の
ためには、インキ通孔は、開閉に伴って直ちにインキの
流出・遮断を実現することが必要である。
が負圧化されることを防ぐために、通常、筆記具ではイ
ンキ・空気の交換を行うことが一般的になされている
が、上述のように、スリット状のインキ通孔は、その開
閉に伴って直ちにインキの流出・遮断を実現しなくては
ならないので、インキのみを通過させることが好まし
い。よって、インキタンクの負圧化防止のためには、イ
ンキ・空気の交換をなすといった手段を採用せずに、消
費されたインキ分インキタンクの容積が減少する構造が
採用されている。この構造は、上述の従来技術の公報に
開示されているような摺動可能な尾栓を使用したものの
他に、インキタンクを形成する部材を合成樹脂フィルム
の袋ような容積可変の容器としたものなどが知られてい
る。
ンキタンク内に空気が侵入しない構造を採用したもの
は、万一インキタンク内に空気が侵入してしまうとその
インキ供給が阻害されることになる。即ち、温度の上昇
などでインキタンク内に侵入した空気が膨張し、インキ
タンク内を高圧状態としてしまう。すると、弁部材のイ
ンキ通孔を通してインキが洩れだしやすくなるか、また
は、洩れださないにしても使用しようとしてインキ通孔
を開放したときに圧力のかかったインキが噴出すること
になってしまう。
に記載されているものの弁部材の材料であるSiは、き
わめて空気透過率の高い材料であり、例えば、筆記具を
キャップをした状態で放置した場合、温度の上昇により
膨張したキャップ内の空気が弁部材を通してインキタン
ク内に侵入しやすいものである。
材質の弾性及びインキ通孔の大きさによって決まるもの
であるが、押圧部材の係止位置及びこれらと弁との位置
関係を厳しく管理しなくては、弁の過開放を招き、上述
の用にインキタンク内が高圧状態となっていないとして
もインキの洩れやインキのボタ落ちの発生しやすいもの
であり、生産性にも問題があった。更に、インキタンク
内に空気が存在すると、インキの使用量分インキタンク
の容量変化が行われにくくなり、特に、インキタンクの
容量変化をインキタンク内壁に密接するスライド栓によ
りなしているものでは、インキの使用に伴ってのスライ
ド栓の移動が遅れがちとなりインキタンク内が負圧化さ
れインキ吐出不良や、インキタンク後部よりのインキ洩
れなどにつながるという問題があった。
自由状態でインキを収容するインキタンクと、ペン先部
材との間に、長手方向に摺動可能な押圧部材により押圧
力を受けることにより弾性的に変形してインキ通孔を開
放し、この押圧力が解除されることによって該インキ通
孔を閉塞する弁部材を介在させてなる筆記具において、
前記弁部材をエチレンプロピレンゴム、スチレンブタジ
エンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴ
ム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化
ポリエチレン、フッ素ゴムから選ばれる1種もしくは2
種以上の混合物としたことを特徴とする筆記具を要旨と
する。
図1の筆記具Aは、軸筒1の内孔をそのままインキタン
ク2として用いたものであり、所謂使い捨ての生インキ
式筆記具の一例としてある。軸筒1の先端にはペン先ホ
ルダー3が圧入固定されており、軸筒1の内壁に形成し
た凸部4にてより抜け落ち防止されている。
摺動自在に取り付けられている。ペン先5の後端部6
(筆記面と反対の端部)は、弾性を有するの合成樹脂か
らなる弁部材7に当接している。即ち、僅かでも筆圧等
の押圧力が加わればペン先5はインキタンク2側に移動
し、その押圧力が解除されれば、弁部材7の弾性力によ
り前方付勢されているため前進する。弁部材7は、軸筒
1に対する固定脚部7aと、切り込み状のインキ通孔7
cの形成されている平板状の変形面部7bとからなって
いる。ペン先5に筆圧などの押圧力を付与すると、ペン
先5はインキタンク2側に移動し、弁部材7の変形面部
7bを押圧する。変形面部7bは、押圧力により弾性変
形し、インキ通孔7cを開放する。ここで、ペン先5と
弁部材7との当接関係を設定することによって、ペン先
5の移動と同時にインキ通孔7cが開放するか、ペン先
5の移動がある点に達してはじめてインキ通孔7cが開
放するかなど適宜設定なすことができる。
に示すように、ペン先5はその後端部分に段部5aを有
し、縮径部5bを形成している。縮径部5bの端面は、
弁体に対する押圧部5cとなっており、ペン先5の摺動
に伴って、弁部材7の変形面部7bを押圧し、インキ通
孔7cを開放する。
に示す通り、ペン先5の段部5aは、インキ通孔7cが
過開放状態となる前に弁部材7の変形面部7bに当接
し、ペン先5の摺動範囲を規制する。ペン先5に対して
無理な筆圧を掛ければ、ペン先5をこれ以上摺動させる
こともできるが、筆記者の手に軽い衝突感を与えるだけ
でこれ以上押圧させないための摺動終了を示すには十分
である。
部を硬化し、インキが浸透しにくい部分として、更にペ
ン先5の摺動終了時(インキ通孔7c開放状態)、ペン
先5と弁7との当接を周状に密接するようなせば、ペン
先5とペン先ホルダー3との間にインキが流出すること
も極力抑制される。このペン先5とペン先ホルダー3と
の間にインキが流出すると、ペン先5が摺動する部材で
あることから、ペン先ホルダー3の中心孔よりインキが
洩れだす危険がある。しかし、上述のようにインキタン
ク2より流出したインキをすべてペン先に供給するよう
なせば、このような問題も極力抑制されるものである。
圧前の状態を示し、図5は押圧時の状態を示すI部断面
図である。図1乃至図3にて示した例と異なるのは、弁
部材7の変形面部7bをインキタンク2側に凸状且つペ
ン先5側に凹状となるようなし、且つペン先5の縮径部
5bの端面が当接する位置をより中心に近いインキ通孔
7c近傍としたので、ペン先5の少ない距離の摺動によ
って、インキ通孔7cを開放することができる。
終了時にペン先と当接する部分として凸部7dを形成し
たので、凸部7dの大きさを調節することにより、ペン
先5の摺動範囲を簡単に調節することができると共に、
ペン先5の摺動終了を告げる段部5aと凸部7dとの当
接関係を面接触としたので、摺動終了を告げる衝撃が少
ない移動範囲にもかかわらず、比較的大きな衝撃となる
ようなし、更に、過剰な押圧力に対しても弁部材の破損
や、不要な変形を抑制するものである。
造は、上述の例と同様であるが、大きく異なるのはイン
キタンク2及び弁部材7についてである。インキタンク
2は、後端を開放する軸筒1の内部にインキの使用減量
に伴って移動する高粘度流体8を配し外界と遮断したも
のである。高粘度流体8は、インキ逆流防止体組成物と
して、インキに対して比較的高粘度、高表面張力、低比
重のものが好ましく、インキの種類によっても異なる
が、一例としてシリコングリス、シリコンオイル、ワセ
リン、ポリブテンのゲル化物などが挙げられる。
との界面形状を安定に保ち、軸筒1の後端よりのインキ
洩れを抑制する界面形状保持部材9が浸漬されている。
界面形状保持部材9は、そのインキ側部分にインキタン
ク2の内径形状と略相似形の断面形状を有する最大径部
分9aを有している。インキ吐出機構として弾性の弁部
材7を使用した本発明の筆記具の場合、インキ消費に伴
ったインキ/空気交換をしない方がインキの吐出に有利
であるため、インキタンク内容積可変のインキタンク構
造が採用されるものであるが、本例のように少ないイン
キ通孔の開口量で豊富なインキを吐出させようとするも
のでは、特別に円滑なインキタンクの容積変化が要求さ
れる。即ち、インキ消費時直ちにその消費量と同じ量の
容積変化がなされないと、インキタンク内の負圧がイン
キ吐出を抑制する力として働いてしまうためである。こ
こで、、インキタンク2の内壁2aと界面形状保持部材
9の最大径部分9aとの間に設けられた隙間部10には
高粘度流体8が存在するようなしてある。即ち、インキ
の減少に伴って移動する界面形状保持部材9は移動抵抗
がほとんどなく、且つインキの洩れを極力抑制すること
ができる。
び高粘度流体8よりも見かけ上の比重が小さい方が好ま
しく、各種合成樹脂の射出成形品が採用できるが、イン
キの透過性(減量)や寸法安定性、コスト、成形の容易
性の面を考慮するとすると、ポリプロピレンやポリエチ
レンが好ましい。合成樹脂そのものの比重が比較的大き
い値であっても、本例のもののように空洞部分11を設
けることにより全体としての相対的な見かけ上の比重を
小さくすることができるものである。
度流体8と界面形状保持部材9とは移動するが、この
際、インキタンク2の内壁2aに高粘度流体8が付着し
ていき、高粘度流体8の層は少なくなっていくが、界面
形状保持部材9の底部分9bには、空洞部11に開口す
る孔12が形成されており、この空洞部11に存在する
高粘度流体8をインキタンク2の内壁2aと界面形状保
持部材9との隙間部分に供給できるのでインキを完全に
消費するまでインキタンクの容積現象を円滑になすこと
ができるものである。
の図1〜図5に示した例の図2〜図5に相当する弁部材
7について説明するものである。弁部材7は、変形面部
7bのインキタンク側部分に周状の凹部7eを有してい
る。インキ通路7cの長さを液密信頼性の十分な長さを
有しながら、インキ通路7cが開放する際の弁部材7の
圧縮変形部分を凹部7eとしている。弁部材7の圧縮さ
れる部分が少なく、軽い力で弁部材を開放することがで
きると共に変形後の形状回復がスムースであり、生イン
キ式筆記具本来の長所であるみずみずしい筆跡と軽く滑
らかな筆記感を維持しながらインキ洩れを極力抑制する
ことができるものである。また、変形面部7bの固定脚
部7aに対する連結部分に、押圧部材であるペン先5側
に突出した凸部7dが形成されている。この凸部7d
は、一度開放されたインキ通孔7cの閉塞することを容
易になすものであると共に凹部7eによって若干薄肉に
なる変形面部7bの肉厚を保ち、弁部材7の破損を抑制
するものである。また、凸部7dは、前例におけるペン
先5の摺動終了時にペン先と当接し、インキ通孔7cの
過開放を抑制するものである。
図8にも示すように、変形面部7bのインキタンク2側
には周状の凹部7eが形成されておりペン先5による弁
部材7の変形、インキ通孔7cの開放が容易に少ない力
にてなせ、インキ通孔からペン先方向への力には弁部材
7の変形、インキ通孔7cの開放がされにくくなるよう
になっている。つまり、ペン先5がインキタンク2側に
移動すると、弁部材7の変形面部7bは弾性変形してイ
ンキタンク2内方向に伸びインキ通孔7cを開放する
際、スリット状のインキ通孔であるため変形面部7bの
スリットの周辺部分は、その部位によって変形量が異な
る。
変形量が最も多い部分のみ形成することもできるが、弁
部材7がペン先5の摺動により変形を受けている時は、
弁部材7の変形面部7bが軸筒1の固定部分により径方
向外側に引っ張られる状態となり、インキ通孔7cはス
リット方向と垂直方向に開き開放されるが、同様の力が
スリットと同じ方向にもかかる。インキ通孔7cの端部
に無理な力がかかると、変形面部7bはインキ通孔7c
からスリット方向に外側に向かって裂けてしまう恐れが
ある。すると、ペン先5による押圧解除時にインキ通孔
7bが十分閉塞することができなくなり、インキ洩れが
発生する。よって、このような事態を極力抑制するため
にも、また、凹部7eを成形するにも凹部7eは変形面
部7bの全周に渡って形成されていることが好ましい。
な構成は上述の例と同様であるが、弁部材7のペン先5
に対する当接部を突起7fとしたものである。このよう
に弁部材7とペン先との当接を少ない面積にてなすこと
によりより軽い力でインキ通孔7cの開放をなすことが
できるものである。この突起7fは、インキタンク2の
開口部全長に渡るようなしても中心部分のみに形成して
もさらには全長に渡り点在するようなしても良い。
のものと同様基本的な構成は上述の例と同様である。本
例は凹部7eの底とインキ通孔7cの開口部分とを直線
状につないだようになしてある。このようにするとによ
って、インキ通孔7cの開放に要する力をあまり大きく
せずにインキ通孔7cを長くすることができ、インキ通
孔7c閉塞時の液密信頼性が高いものを得ることができ
る。
エチレンプロピレンゴム(以下、EPDMとする)を使
用している。即ち、EPDMが、高い反発弾性を有する
ことにより、インキ通孔開放後押圧力を解除した際のイ
ンキ通孔の閉塞を瞬時に行うためである。弾性を有する
部材として本発明の弁部材として好ましいものは、EP
DMの他に、スチレンブタジエンゴム(以下、SBRと
する)、ブチルゴム(以下、IIRとする)、ニトリル
ゴム(以下、NBRとする)、ブタジエンゴム(以下、
BRとする)、クロロプレンゴム(以下、CRとす
る)、ウレタンゴム(以下、Uとする)、クロロスルホ
ン化ポリエチレン(以下、CSMとする)、フッ素ゴム
(以下、FPMとする)である。弾性を有する材料のう
ち反発弾性の高い順は、Si、EPDM、BR、U、C
R>SBR、NBR、CSM>IIR、FPMである
が、空気透過率の点でSiは好ましくない。各材料の空
気透過率について及び弁部材として筆記具に組んだ際の
インキ吐出についての試験を行った結果を表1に示す。
材料を中央に固定し、パイプ内において試験材料の片側
に水を入れ、液密状態を保ちながらスライドする栓を取
り付け、もう片側には空気を存在させた後にその開口部
を密閉し、空気の存在する側を上に向けて70℃の環境
下で10時間放置後に熱により体積膨張した空気が試験
材料を透過して水を存在させた側に侵入して、水を存在
させた側に形成される空気層の長さを測定した。 (2)上記と同じ材質ので上記図6に示すものと同じ形
状の弁部材を成形し、図6に示す筆記具と同じ筆記具を
組み立てた。(1)の試験と同様にペン先を上に向けた
状態で70℃の環境下に10時間放置した後、ペン先を
下向きにした状態で、5℃と50℃の恒温槽に各3時間
放置し、これを3回繰り返してインキの洩れの有無を調
べた。 (3)(2)で作成した筆記具について、筆記試験機に
て筆記荷重100g、毎秒7cmの条件で50m筆記
し、インキの吐出量を測定した。 (4)(2)で作成した筆記具について、ペン先を0.
5mm押圧した際のインキ通孔の最大開口幅を顕微鏡に
て測定した。
一つにインキに対する濡れ性がある。特に、インキ通孔
7cに相当する壁部分の濡れ性は、インキの通過に対し
て大きく影響する。即ち、インキに対しての濡れ性が悪
い場合(インキをはじく場合)、インキは通りにくくな
るが、反対にインキ通孔7cが閉塞した際の液密信頼性
が得られる。これに対して、インキに対しての濡れ性が
よい場合(インキに濡れる場合)、液密信頼性が多少劣
るものとなる反面インキが通過しやすくなり、インキ通
孔7cが少ない開放量であっても円滑なインキの流れを
得ることができる。インキに対する濡れ性は、Siが濡
れにくく、EPDM、SBR、NBR、IIR、U、B
R、CR、CSMは比較的濡れやすいものである。これ
は、水性インキにおいても油性インキにおいてもどちら
に対しても同じである。ここで、インキに対する液密信
頼性は、材質そのものの性質による他にインキ通孔を長
くしたり弁部材を圧入状に設置するなどして高めること
ができるが、円滑なインキの流れを得ることは、インキ
通孔7cを大きく開放したりするなどしないと得られ
ず、インキ通孔7cを大きく開放することは、結局イン
キ洩れやインキのボタ落ちを招くことになってしまう。
よって、本発明のような筆記具における弁部材7の材質
としてSiは不適切であり、EPDM、SBR、UR、
NBR、U、IIR、CR、CSM、FPMから選ばれ
る1種もしくは2種以上の混合物を使用する。また、こ
れらに各種エラストマーを添加したり、オイルをブリー
ドさせるようにしたり、NBRに塩素などのハロゲン化
処理を施すような表面処理をなすことができる。
が高く、押圧力が解除されても元の状態に戻らずにイン
キ通孔を開放したまま、或いはインキ通孔7cが液密状
に当接せずにインキが滲みだしてしまう状態となること
が防止され、また、気体非透過性が高く、長期放置に対
してもインキ通孔7cが閉塞した状態で長期放置されて
もインキタンク2内に空気が浸入することなく、更に、
インキとの濡れ性が高いためインキの連続性が良好で、
空間が生じにくくインキ切れなどの不具合がない上に比
較的低コストであり好ましい。
とほぼ同様にインキ通孔7cの開放、閉塞が確実になさ
れると共に比較的低コストであり、EPDMであれば反
発弾性が高い他に耐オゾン性、紫外線、熱、湿気、活性
ガス、昼夜の温度サイクルなどの耐候性に優れているの
で野外放置されてもゴムの二重結合が酸化することによ
る、所謂劣化のひび割れの発生が抑制され破損すること
もない。
りで種々なせるものである。一例を挙げると、インキタ
ンク2は、インキ減量に伴ってスライド栓が移動し、内
部空間の減少するものや、インキタンク2内に連通する
通気孔を有し、インキの消費に伴って、空気を取り込む
ようなものであっても良いし、交換式のインキタンク2
を取り付けてなるカ−トリッジ式の筆記具としても良
い。また、ペン先5としては、図1にて示したように、
アクリル繊維、ポリエステル繊維の繊維収束体を適宜形
状に成形したものの他に、内部にインキ通孔を形成した
合成樹脂性のペン先や、硬質筒体と針体とをペン先とす
る小管式ペン先、チップ内に回転自在に抱持した硬質ボ
−ルによるボ−ルペンペン先などでも良い。更に、ペン
先5を摺動させることにより弁7のインキ通孔7cを開
放するよう示したが、ペン先5と弁7との間に押圧力
(摺動力)を連絡する別部材を介在させても良いし、ペ
ン先を摺動させずに弁7に体する押圧専用部材を設け、
例えば後端ノック式の筆記具とすることもできる。
て作業性が良好な簡単な構造にて、温度の上昇などの環
境の変化が起こってもインキタンク内が高圧状態や負圧
状態になりにくく、また、弁部材のインキ通孔が確実に
開放・閉塞し、インキの洩れや吐出不良などが発生しに
くい筆記具を得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に自由状態でインキを収容するイン
キタンクと、ペン先部材との間に、長手方向に摺動可能
な押圧部材により押圧力を受けることにより弾性的に変
形してインキ通孔を開放し、この押圧力が解除されるこ
とによって該インキ通孔を閉塞する弁部材を介在させて
なる筆記具において、前記弁部材をエチレンプロピレン
ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニト
リルゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、フッ素ゴムから選
ばれる1種もしくは2種以上の混合物としたことを特徴
とする筆記具。 - 【請求項2】 前記押圧部材の押圧部を小径部とし、小
径部と大径部との間に形成される段部を、前記インキ通
孔開放時、弁部材に当接させることにより押圧部材の摺
動範囲を規制してなることを特徴とする請求項1記載の
筆記具。 - 【請求項3】 前記弁部材の前記押圧部材による摺動力
を受ける位置より径方向外側であってインキ通孔開放時
圧縮変形部となる部分に凹部を形成したことを特徴とす
る請求項1記載の筆記具。 - 【請求項4】 前記インキタンクの内部に、インキの逆
流防止体としての高粘度流体と高粘度流体の界面形状安
定体とを、前記界面形状安定体の最大径部分とインキタ
ンク内壁との隙間部に前記高粘度流体が介在するように
配したことを特徴とする請求項2または請求項3記載の
筆記具。
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JP14098394 | 1994-05-31 | ||
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JP6-140983 | 1995-02-28 | ||
JP7-64849 | 1995-02-28 | ||
JP6-139421 | 1995-02-28 | ||
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