JP2001080264A - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JP2001080264A JP25846599A JP25846599A JP2001080264A JP 2001080264 A JP2001080264 A JP 2001080264A JP 25846599 A JP25846599 A JP 25846599A JP 25846599 A JP25846599 A JP 25846599A JP 2001080264 A JP2001080264 A JP 2001080264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ溜部の中が高圧状態となってもインキ
が吹き出さない塗布具を開発する。 【解決手段】 塗布具1は、容器2、先栓3、ペン先
(塗布部)5、弁6及びキャップ7によって構成され
る。また弁6は、容器2及び先栓3に内蔵され、外装部
材11、内装部材12、後端側弾性体13、前端側弾性
体15、弁体16及びバネ17によって構成されてい
る。弁6は、常時において弁体16が塗布部側開口36
を閉塞している。そのためインキ等のぼたつきはない。
ペン先5を押すと弁体16が移動し、溜部側開口22を
閉塞すると共に塗布部側開口36を開放する。この時、
塗布部側開口が開放されるため、弁室内に溜まったイン
キ等が塗布部側に流れ込むが、弁体によって溜部側開口
が閉塞されるため、塗布部側と液体溜部は遮断され、塗
布部側は液体溜部の圧力の影響を受けない。その結果イ
ンキの吹き出しが阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェルトチップペ
ン、ラインマーカ、ホワイトボートマーカや修正具等の
塗布具に関するものであり、より詳細には弁を内蔵して
いて塗布部を押し込むことにより、弁を開放し、内部の
液体を流出させる塗布具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペン先に適量のインキを流出させるため
に、弁が内蔵された塗布具が知られている。図4は、従
来技術の弁が内蔵された塗布具の断面図である。
【0003】従来技術の塗布具100は、塗布具本体1
00がインキを溜めるインキ溜部102として機能し、
塗布具本体100内に弁103が内蔵されたものであ
る。塗布具100では、該塗布具本体100の先端部に
保持されたペン先101を押し込むことにより、前記弁
103が開放され、塗布具本体100内のインキが流出
する。
【0004】従来技術の塗布具100で採用する弁10
3は、弁座部材106と支持体107、弁体108及び
バネ109によって構成される。そして弁103は、弁
座部材106と支持体107が一体的に嵌合して弁室1
10を形成し、この弁室110に弁体108が内蔵され
たものである。ここで従来技術で採用する弁室110
は、枠体で囲まれた様な形状であり、密閉空間ではな
い。そのため弁室110には側面部分からインキが出入
りする。また弁室110には弁座部材106によって構
成される前部開口111と、支持体107に設けられた
後部開口112が設けられている。弁体103は、全体
形状が棒状であり中間に大径部が設けられている。弁体
103は、大径部が弁室110内にあり、両端部がそれ
ぞれ前後の開口111,112から突出している。また
弁体103は、バネ109によって常に弁座部材106
に向かって付勢されている。そのため弁体103によっ
て前部開口111は常時閉塞されている。
【0005】上記塗布具100を使用する場合には、紙
等にペン先101を押しつけ、ペン先101を塗布具1
00の本体100内に数回押し込む。その結果弁体10
3は弁座部材106を離れ、インキ溜部102のインキ
がペン先101側に流れる。従来技術の塗布具100で
は、前記した様に弁室110は枠状であって密閉されて
いない。また弁室110の後方に設けられた後部開口1
12は、単なるガイド穴に過ぎず、弁としての機能はな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の塗布具10
0は、弁103によってインキの流量が制限されるの
で、インキのぼたつきが少ない。しかしながら従来技術
の塗布具100は、常時、弁103によってインキ溜部
102が閉め切り状態となっている。そのため気温の上
昇等により内部のガスが膨張し、インキ溜部102の内
圧が上昇することがある。この様にインキ溜部102内
が高圧となっている時にペン先101を押圧すると、弁
103が開放されて内部のインキが吹き出す。そのため
従来技術の塗布具100は、吹き出したインキによって
塗布面を汚してしまうという問題がある。そこで本発明
は、従来技術の上記した問題点に注目し、インキ溜部の
中が高圧状態となってもインキが吹き出さない塗布具の
開発を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1に記載の発明は、液体溜部と塗布
部を備え、両者の間に弁が介在された塗布具において、
弁は弁体と弁室を有し、前記弁室には液体溜部と連通す
る溜部側開口と塗布部と連通する塗布部側開口が設けら
れていると共に前記弁体が配され、常時において弁体は
塗布部側開口を閉塞する一方、溜部側開口は開放され、
塗布部を押圧することにより弁体が移動して塗布部側開
口と溜部側開口の双方を閉塞し、その後塗布部側開口を
開放することを特徴とする塗布具である。
【0008】本発明の塗布具で採用する弁は、常時にお
いて弁体が塗布部側開口を閉塞している。そのため筆記
の際に液体が過度に流れ出ることがなく、インキ等のぼ
たつきはない。また本発明の塗布具では、弁体の溜部側
開口から弁室内にインキ等が流れ込み、弁室内にインキ
等が溜まる。そして塗布部を押すと塗布部と連動して弁
体が移動し、塗布部側開口と溜部側開口の双方を閉塞す
る。従って、この段階で、塗布部は液体溜部と遮断され
る。そしてその後塗布部側開口を開放する。その結果、
弁室内に溜まったインキ等が塗布部側に流れ込むが、本
発明の塗布具では、弁体は塗布部側開口と溜部側開口の
双方を閉塞し、その後一方の開口を開放するので、塗布
部側開口が開く時には、常に溜部側開口は閉塞されてい
る。そのためインキ等が流出する際には、塗布部側と液
体溜部は遮断され、塗布部側は液体溜部の圧力の影響を
受けない。従って液体溜部内が高圧であっても、インキ
等が吹き出すことはない。
【0009】また上記した発明をより具体化した請求項
2に記載の発明は、塗布部側開口及び溜部側開口の少な
くとも一方には弾性体が設けられ、弾性体には開口が設
けられていることを特徴とする請求項1に記載の塗布具
である。
【0010】本発明の塗布具では、塗布部側開口及び溜
部側開口の少なくとも一方に弾性体が設けられ、弾性体
には開口が設けられている。従って本発明の塗布具で
は、弾性体の開口を弁体で閉塞することとなる。本発明
の塗布具では、弁体をもって弾性体の開口を閉塞するも
のであるから、弾性体の変形能により開口を閉塞した状
態を維持したままで弁体が移動し得る。そのため弁体は
塗布部側開口と溜部側開口の双方を閉塞し、一方の閉塞
状態を維持したままで他方の開口を開放する構成を採用
しやすい。
【0011】請求項3に記載の発明は、塗布部側開口又
はこれと接する弁体のいずれかのシール部、及び溜部側
開口又はこれと接する弁体のいずれかのシール部に弾性
体が配されていることを特徴とする請求項1又は2に記
載の塗布具である。
【0012】本発明の塗布具では、塗布部側開口及び溜
部側開口の開口側、あるいは弁体側のシール部に弾性体
が配されている。従って本発明の塗布具では、弾性体の
変形能により開口を閉塞した状態を維持したままで弁体
が移動し得る。そのため弁体は塗布部側開口と溜部側開
口の双方を閉塞し、一方の閉塞状態を維持したままで他
方の開口を開放する構成を採用しやすい。
【0013】また請求項4に記載の発明は、液体溜部と
塗布部を備え、両者の間に弁が介在された塗布具におい
て、弁は弁体と弁室を有し、前記弁室には液体溜部と連
通する溜部側開口と塗布部と連通する塗布部側開口が設
けられていると共に前記弁体が配されていて弁体は溜部
側開口と塗布部側開口を閉塞可能であり、塗布部側開口
又はこれと接する弁体のいずれかのシール部、及び溜部
側開口又はこれと接する弁体のいずれかのシール部に弾
性体が配され、常時において弁体は塗布部側のシール部
に設けられた弾性体を変形して塗布部側開口を閉塞する
一方、溜部側開口は開放され、塗布部を押圧することに
より弁体が移動し、塗布部側のシール部に設けられた弾
性体の変形能によって塗布部側開口の閉塞を維持しつつ
他方の溜部側開口を閉塞し、その後塗布部側開口を開放
することを特徴とする塗布具である。
【0014】本発明の塗布具で採用する弁は、常時にお
いて弁体が塗布部側開口を閉塞している。そのため筆記
の際に液体が過度に流れ出ることがなく、インキ等のぼ
たつきはない。また本発明の塗布具では、弁体の溜部側
開口から弁室内にインキ等が流れ込み、弁室内にインキ
等が溜まる。また本発明の塗布具では、塗布部側開口又
はこれと接する弁体のいずれかのシール部、及び溜部側
開口又はこれと接する弁体のいずれかのシール部に弾性
体が配されており、常時において弁体は塗布部側のシー
ル部に設けられた弾性体を変形して塗布部側開口を閉塞
している。そして塗布部を押すと塗布部と連動して弁体
が移動するが、本発明の塗布具では、前記した様に弾性
体を変形して塗布部側を閉塞しているので、一定の移動
範囲内では、塗布部側のシール部に設けられた弾性体の
変形能によって塗布部側開口の閉塞状態を維持する。そ
のため塗布部側開口と溜部側開口の双方を閉塞する状態
となる。従って、この段階で、塗布部は液体溜部と遮断
される。そしてその後塗布部側開口を開放する。その結
果、弁室内に溜まったインキ等が塗布部側に流れ込む
が、本発明の塗布具では、弁体は塗布部側開口と溜部側
開口の双方を閉塞し、その後一方の開口を開放するの
で、塗布部側開口が開く時には、常に溜部側開口は閉塞
されている。そのためインキ等が流出する際には、塗布
部側と液体溜部は遮断され、塗布部側は液体溜部の圧力
の影響を受けない。従って液体溜部内が高圧であって
も、インキ等が吹き出すことはない。
【0015】また請求項5に記載の塗布具は、液体溜部
と塗布部を備え、両者の間に弁が介在された塗布具にお
いて、弁は弁体と弁室を有し、前記弁室には液体溜部と
連通する溜部側開口と塗布部と連通する塗布部側開口が
設けられていると共に前記弁体が配されていて弁体は溜
部側開口と塗布部側開口を閉塞可能であり、塗布部側開
口又はこれと接する弁体のいずれかのシール部、及び溜
部側開口又はこれと接する弁体のいずれかのシール部に
弾性体が配され、弁体は溜部側開口と塗布部側開口のシ
ール部を同時に封鎖可能な大きさであり、弁体は塗布部
側開口に向かって付勢されていて塗布部側のシール部に
設けられた弾性体は変形状態で塗布部側開口を閉塞する
一方、溜部側開口は開放され、塗布部を押圧することに
より弁体が移動し、塗布部側のシール部に設けられた弾
性体の変形能によって塗布部側開口の閉塞を維持しつつ
他方の溜部側開口を閉塞し、その後塗布部側開口を開放
することを特徴とする塗布具である。
【0016】本発明の塗布具の作用は、前記した請求項
4と略同様であり、塗布部側開口が開く時には、常に溜
部側開口は閉塞され、インキ等が流出する際には、塗布
部側と液体溜部は遮断され、液体溜部内が高圧であって
も、インキ等が吹き出すことはない。また本発明の塗布
具では、特に弁体は溜部側開口と塗布部側開口のシール
部を同時に封鎖可能な大きさである。そして弁体は塗布
部側開口に向かって付勢されていて塗布部側開口のシー
ル部に設けられた弾性体は変形状態で弁体と接する一
方、溜部側開口は開放されている。そのため弁体が溜部
側に移動すると、塗布部側のシール部に設けられた弾性
体の変形能によって塗布部側開口の閉塞を維持しつつ他
方の溜部側開口を閉塞し、その後塗布部側開口を開放す
ることとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下にさらに本発明の実施形態に
ついて説明する。図1は、本発明の実施形態の塗布具の
断面図である。図2は、図1の塗布具の部分拡大図であ
り、弁の動作を説明するものである。図3は、本発明の
他の実施形態の塗布具の部分拡大図である。
【0018】図1及び図2において、1は本発明の塗布
具を示す。塗布具1は、容器2、先栓3、ペン先(塗布
部)5、弁6及びキャップ7によって構成される。尚、
容器2及び先栓3により塗布具本体4が構成されてい
る。以下、各部材の構成について説明する。
【0019】容器2は、インキ溜部(液体溜部)2aと
して機能するものであり、端部が開口し、他端が閉塞し
た筒形状である。本実施形態で採用する容器2は、開放
側がやや小径に作られ、さらに当該部分にはネジが設け
られている。容器2は、アルミニウム、ステンレススチ
ール、鋼材等を素材とした深絞り成形、押出成形、しご
き成形や、合成樹脂を素材とした射出成形やブロー成
形、あるいは、ガラスの吹き込み成形等によって成形さ
れる。
【0020】先栓3は合成樹脂の射出成形等によって作
られたものであり、外形は3段階に先細になった形状で
あり、内部は長手方向に連通する。内部の連通穴10
は、容器2と同軸心状に設けられている。また先栓3の
太い側の内部にはネジが設けられている。尚、貫通穴1
0には、ペン先5の中心を後記する弁体16の中心に一
致させると共に、先栓3とペン先5との間に通気孔を確
保するための複数の突条(図示省略)が設けられてい
る。
【0021】ペン先(塗布部)5は断面円形状を呈し且
つその先端は、凸状の球面を有するチップからなる。チ
ップの種類としては、特に限定されるものではないが、
例えば、毛細現象によりインキを先端からにじみ出す繊
維束チップや、軸方向に微小な貫通孔或いは貫通溝(図
示省略)を有するチップ、ポーラス(焼結体)からなる
チップが挙げられる。
【0022】弁6は、容器2及び先栓3に内蔵され、外
装部材11、内装部材12、後端側弾性体13、前端側
弾性体15、弁体16及びバネ17によって構成されて
いる。すなわち外装部材11は全体形状が筒状であり、
先端部にフランジ20が設けられ、フランジ20の直近
の部位の外径が容器2の開口部の内径に等しく、他の部
位はやや細く作られている。外装部材11は、長手方向
に連通している。すなわち外装部材11の大径側は開放
されている。また外装部材11の小径側には、溜部側開
口22が設けられている。溜部側開口22の内面にはリ
ブ23が設けられている。溜部側開口22の周辺部分は
シール部として機能する。外装部材11の内部に目を移
すと、外装部材11の内部には、その中央近傍に段部1
9があり、当該段部を境として開放側の内径は大きく、
溜部側開口22側はやや小径に作られている。
【0023】内装部材12は、フランジ部25と筒状部
26によって構成され、フランジ部25の外径は外装部
材11の開放端の外径と等しく、筒状部26の外径は、
外装部材11の開放側の内径に等しい。また筒状部26
の長さは、外装部材11の開放側から段部19までの距
離よりも2mmから5mm程度短い。
【0024】弁体16は棒状であり、先端近傍が太くな
っていて円錐部30が設けられている。また円錐部30
の後方は、ほぼ均一な棒状部32が続き、段部31を境
として後端部はやや細く作られている。また最後端部は
尖っている。本実施形態の塗布具1において、弁体16
の大きさは、特殊である。即ち、弁体16の円錐部30
と段部31間の長さは、弁体16を組み立てた状態の
時、溜部側開口22と塗布部側開口35のシール部を同
時に封鎖可能な大きさである。
【0025】後端側弾性体13は、ゴム又は樹脂を素材
とする円板状であり、中央に開口33が設けられてい
る。また前端側弾性体15も同様にゴム又は樹脂を素材
とする円板状であり、中央に開口36が設けられてい
る。
【0026】次に弁6の組み立て構造を説明する。弁6
では、外装部材11の内部に内装部材12が挿入されて
いる。そして内装部材12の端部と外装部材11の段部
19の間で前端側弾性体15の外周部分が挟み込まれ、
当該部分に前端側弾性体15が固定されている。一方後
端側弾性体13は、外装部材11の内部にあって溜部側
開口22の近くに固定されている。また弁体16は、外
装部材11の内部にあり、その大部分が前端側弾性体1
5と後端側弾性体13の間に位置する。すなわち本実施
形態の塗布具1では、外装部材11の内部であって、前
端側弾性体15と後端側弾性体13によって囲まれる部
分が弁室35として機能する。また前端側弾性体15の
開口が塗布部側開口36として機能し、その周辺部分は
シール部として機能する。本実施形態の塗布具1では、
従来技術と異なり弁室35は密閉状態となり得る。バネ
17は、弁体16に外装され、弁体16の円錐部30を
常時、前端側弾性体15に押圧している。常時において
は、前端側弾性体15は弁体16に押されて捲れる様に
先端側に凸状に変形している。
【0027】本実施形態の塗布具1の全体的な組み立て
構造は次の通りである。すなわち弁6は、容器2の開放
端から容器の内部に挿入され、フランジ20が容器の端
面に当接している。そして容器2の開放端には先栓3が
取り付けられている。またペン先5は、先栓3の穴10
に摺動可能に挿入され、先端部は先栓3から外に突出
し、後端部は弁体16の先端と当接している。
【0028】また先栓3の内部にはスポンジ等のインキ
吸収体38が設けられている。さらに容器2の内部には
インキが内蔵され、攪拌用の球40が内蔵されている。
【0029】次に、本実施形態の塗布具1の作用につい
て説明する。本実施形態の塗布具1の、常時、すなわち
筆記していない状態の時の様子は、図2(a)の様であ
り、弁体16はバネ17に押されて塗布部側開口36た
る前端側弾性体15と当接している。この時、前記した
様に前端側弾性体15は弁体16に押されて先端側に凸
状に変形している。また前端側弾性体15は、バネ17
の付勢力によって中央部分がペン先5側に突出してい
る。ここで本実施形態で採用する弁体16は、円錐部3
0を持ち、前端側弾性体15と当接する部位の形状が円
錐形であるため、前端側弾性体15の形状が凸形となっ
ても、円錐部30は前端側弾性体15から離れず、液密
性を維持する。従って常時、弁室35の塗布部側開口3
6は閉塞されている。そのためインキはペン先5側に流
れない。
【0030】一方、弁体16の後端側の段部31は、後
部弾性体13を離れている。従って常時、弁室35の溜
部側開口22は開放されている。そのためインキ溜部2
aと弁室35は流通し、インキ溜部2a内のインキは弁
室35に流れ込む。
【0031】次に、筆記をするべくペン先5を紙等に押
しつけるとペン先5の移動に伴って弁体16がインキ溜
部2a側に移動する。そして図5(b)の様に弁体16
の後端側の段部31が後部弾性体13と当接する。その
結果弁室35の溜部側開口22が閉塞される。しかしな
がら、弁体16の段部31が後部弾性体13と当接した
時点では、まだ前端側弾性体15の変形は完全に回復し
ておらず、弁体16の円錐部30は前端側弾性体15の
変形能によって前端側弾性体15と当接した状態を維持
している。その結果、当初弁室35は図2(a)の様に
塗布部側開口36が閉塞され、溜部側開口22が開放さ
れていたが、ペン先5の移動に応じて塗布部側開口36
と溜部側開口22の双方が閉塞された状態となる。
【0032】さらに続いてペン先5を押圧し、弁体16
の移動が進むと、図2(c)の様に前端側弾性体15の
変形が戻り、円錐部30が前端側弾性体15を離れて塗
布部側開口36が開放される。そのため弁室35内に溜
まっていたインキが塗布部側開口36から流れだし、ペ
ン先5を潤す。一方、弁室35の溜部側については、弁
体16の後端側の段部31が後部弾性体13を押し続
け、溜部側開口22は、閉塞状態を維持している。即ち
後部弾性体13は、弁体16によって押されて変形する
ものの、その変形能のよって溜部側開口22を閉塞する
状態を維持している。そのためインキ溜部2aは、ペン
先5側と遮断されている。従ってインキ溜部2a内の圧
力が高くても、先栓3からインキが吹き出すことはな
い。
【0033】以上説明した実施形態では、溜部側開口2
2を閉塞する弁及び塗布部側開口36を閉塞する弁とし
て弾性体に円錐部30又は段部31を当接させたものを
例示したが、他の構造の弁を採用することも可能であ
る。図3は、溜部側開口22を閉塞する弁の構造を変形
したものであり、溜部側開口22に設けられた弾性体1
5’の開口径を弁体16’の軸部分の外径と略一致させ
たものである。本実施形態の塗布具1’では、ペン先5
の移動により、弁体16’が移動し、図3(b)の様に
弁体16’の後端部分が弾性体15’の開口にはまり込
んで、溜部側開口22を閉塞する。図3に示す塗布具
1’の他の部位の説明は、前記した実施形態と同一であ
るから、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
【0034】以上の実施形態では、前端側弾性体15は
弁体16に押されて図2の様に捲れる様に変形するもの
を例示した。図2の様に変形する弾性体は、変形量が大
きく、本発明の塗布具に採用するものとして好適である
が、単に圧縮状に変形するものであっても良い。またバ
ネ等のゴム以外の弾性体の弾性を活用するものであって
も良い。
【0035】また以上の実施形態では、溜部側開口22
及び塗布部側開口36に弾性体を設け、弾性体の変形能
を利用して溜部側開口22と塗布部側開口36の双方が
閉塞されるタイミングを実現したが、開口側に代わって
弁体側に弾性体を設けても同様の作用を発揮させること
ができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1,4,5に記載の塗布具は、特
別の弁構造を採用し、常時において弁体は塗布部側開口
を閉塞し、インキ等の流出を制限するが、塗布部を押す
ことにより弁体が移動し、塗布部側開口と溜部側開口の
双方を閉塞した後に塗布部側開口を開放する。そのため
インキ等が流出する際には、塗布部側と液体溜部は遮蔽
され、塗布部側は液体溜部の圧力の影響を受けない。従
って本発明の塗布具は、液体溜部内が高圧であっても、
インキ等が吹き出すことはないという効果がある。
【0037】また請求項2に記載の塗布具では、弁の一
部に弾性体を採用することにより、開口を閉塞した状態
を維持したままで弁体が移動し得る。そのため本発明に
よると、弁体が塗布部側開口と溜部側開口の双方を閉塞
し、一方の閉塞状態を維持したままで他方の開口を開放
する構成を採用しやすい。
【0038】さらに請求項3に記載の塗布具では、本発
明の塗布具では、塗布部側開口又はこれと接する弁体の
いずれかのシール部、及び溜部側開口又はこれと接する
弁体のいずれかのシール部に弾性体が配されているの
で、弾性体の変形能により開口を閉塞した状態を維持し
たままで弁体が移動し得る。そのため弁体は塗布部側開
口と溜部側開口の双方を閉塞し、一方の閉塞状態を維持
したままで他方の開口を開放する構成を採用しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の塗布具の断面図である。
【図2】図1の塗布具の部分拡大図であり、弁の動作を
説明するものである。
【図3】本発明の他の実施形態の塗布具の部分拡大図で
ある。
【図4】従来技術の弁が内蔵された塗布具の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 塗布具 2 容器 2a インキ溜部(液体溜部) 3 先栓 5 ペン先(塗布部) 6 弁 11 外装部材 12 内装部材 13 後端側弾性体 15 前端側弾性体 16 弁体 17 バネ 22 溜部側開口 30 円錐部 31 段部 35 弁室 36 塗布部側開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体溜部と塗布部を備え、両者の間に弁
    が介在された塗布具において、弁は弁体と弁室を有し、
    前記弁室には液体溜部と連通する溜部側開口と塗布部と
    連通する塗布部側開口が設けられていると共に前記弁体
    が配され、常時において弁体は塗布部側開口を閉塞する
    一方、溜部側開口は開放され、塗布部を押圧することに
    より弁体が移動して塗布部側開口と溜部側開口の双方を
    閉塞し、その後塗布部側開口を開放することを特徴とす
    る塗布具。
  2. 【請求項2】 塗布部側開口及び溜部側開口の少なくと
    も一方には弾性体が設けられ、弾性体には開口が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. 【請求項3】 塗布部側開口又はこれと接する弁体のい
    ずれかのシール部、及び溜部側開口又はこれと接する弁
    体のいずれかのシール部に弾性体が配されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具。
  4. 【請求項4】 液体溜部と塗布部を備え、両者の間に弁
    が介在された塗布具において、弁は弁体と弁室を有し、
    前記弁室には液体溜部と連通する溜部側開口と塗布部と
    連通する塗布部側開口が設けられていると共に前記弁体
    が配されていて弁体は溜部側開口と塗布部側開口を閉塞
    可能であり、塗布部側開口又はこれと接する弁体のいず
    れかのシール部、及び溜部側開口又はこれと接する弁体
    のいずれかのシール部に弾性体が配され、常時において
    弁体は塗布部側のシール部に設けられた弾性体を変形し
    て塗布部側開口を閉塞する一方、溜部側開口は開放さ
    れ、塗布部を押圧することにより弁体が移動し、塗布部
    側のシール部に設けられた弾性体の変形能によって塗布
    部側開口の閉塞を維持しつつ他方の溜部側開口を閉塞
    し、その後塗布部側開口を開放することを特徴とする塗
    布具。
  5. 【請求項5】 液体溜部と塗布部を備え、両者の間に弁
    が介在された塗布具において、弁は弁体と弁室を有し、
    前記弁室には液体溜部と連通する溜部側開口と塗布部と
    連通する塗布部側開口が設けられていると共に前記弁体
    が配されていて弁体は溜部側開口と塗布部側開口を閉塞
    可能であり、塗布部側開口又はこれと接する弁体のいず
    れかのシール部、及び溜部側開口又はこれと接する弁体
    のいずれかのシール部に弾性体が配され、弁体は溜部側
    開口と塗布部側開口のシール部を同時に封鎖可能な大き
    さであり、弁体は塗布部側開口に向かって付勢されてい
    て塗布部側のシール部に設けられた弾性体は変形状態で
    塗布部側開口を閉塞する一方、溜部側開口は開放され、
    塗布部を押圧することにより弁体が移動し、塗布部側の
    シール部に設けられた弾性体の変形能によって塗布部側
    開口の閉塞を維持しつつ他方の溜部側開口を閉塞し、そ
    の後塗布部側開口を開放することを特徴とする塗布具。
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