JP2605938Y2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置

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JP2605938Y2
JP2605938Y2 JP1992004746U JP474692U JP2605938Y2 JP 2605938 Y2 JP2605938 Y2 JP 2605938Y2 JP 1992004746 U JP1992004746 U JP 1992004746U JP 474692 U JP474692 U JP 474692U JP 2605938 Y2 JP2605938 Y2 JP 2605938Y2
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昭直 峯岸
光一郎 二間瀬
佳洋 荒川
欣司 黛
徹 横田
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、燃料噴射量や燃料噴
射時期等を電気的に制御する燃料噴射制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等に使用される燃料
噴射制御装置には、特開平1−159427号公報等に
開示されているように、エンジン回転数、負荷、燃料温
度等の物理的変化量を各種センサにより電気的信号とし
て検出し、このデータを基にマイクロコンピュータのメ
モリーに蓄積された制御プログラムに従って燃料噴射ポ
ンプを電気的に制御し、最適な燃料噴射条件(燃料噴射
量や燃料噴射時期等)となるようにするものがある。こ
の種の燃料噴射制御装置によって制御される燃料噴射ポ
ンプでは、燃料噴射量を変えるためのコントロールスリ
ーブを電磁アクチュエータによって制御する、所謂エレ
クトリックガバナが用いられている。
【0003】ところで、一般に、燃料噴射ポンプにおい
ては、コントロールスリーブの位置が同じ位置に設定さ
れていても、燃料の温度が高くなると燃料噴射量が減少
するという特性がある。これは、燃料温度の上昇ととも
に燃料の粘度が下がることに起因してメカニカル的に生
じるものである。そこで、前記燃料噴射制御装置におい
ては、その時の燃料温度に応じてコントロールスリーブ
の位置を補正し所望の最適燃料噴射量を得るように制御
している。
【0004】上記燃料温度は、エレクトリックガバナを
収容するガバナ室に導入された燃料から検出することが
多い。例えば、上記特開平1−159427号公報に記
載のものでは、ガバナハウジング内に温度センサユニッ
トを設け、この温度センサユニットの感温素子によって
燃料の温度を検出している。また、特開平62−162
752号公報に記載のものは、ガバナ室内の燃料の温度
ではなく、燃料噴射ポンプのポンプ室内の燃料の温度を
検出するものであるが、感温素子が埋設された樹脂モー
ルド部を有する温度センサユニットを用意する一方、ポ
ンプハウジングの壁部にこれを貫通する取付孔を形成
し、この取付孔に樹脂モールド部を挿入することによっ
てポンプ室内の燃料の温度を検出している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前者の公報に記載のも
のにおいては、狭いガバナ室内が温度センサユニットの
分だけさらに狭くなってしまう。このため、各種の構成
部品をガバナ室内に設置したり、あるいは配線行う際
に、それらの作業が困難になるという問題がある。一
方、後者の公報に記載のものをガバナハウジング内の燃
料温度の検出に適用する際には、ガバナハウジングに取
付孔を形成し、この取付孔に樹脂モールド部を挿入する
ことになる。その場合には、取付孔内に樹脂モールド部
が収容されるので、ガバナ室内が狭くなることはない
が、取付孔を形成しなければならない分だけ加工の手間
が増えてしまう。
【0006】上記問題を解決するために、本出願の考案
者が鋭意研究した結果、ガバナハウジングには、ガバナ
ハウジング内に設置されたエレクトリックガバナと外部
に設置されたコントロールユニットとを接続する電線を
挿通するためのハーネス接続口が形成されている点に着
目し、このハーネス接続口に感温素子を配置することに
想い至った。そのようにすれば、ガバナ室内の空間を狭
めることもなく、ガバナハウジングに取付孔を新たに形
成する必要もないからである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案は、上述目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、燃料が導
入されるガバナ室が内部に設けられるとともに、このガ
バナ室に一端が開口し、他端が外面に開口するハーネス
接続口が設けられたガバナハウジングと、上記ガバナ室
に収容され、燃料噴射ポンプの燃料噴射量を変えるため
のコントロールスリーブを制御するエレクトリックガバ
ナと、上記ガバナハウジングの外面に上記ハーネス接続
口に臨んだ状態で連結されるコネクタ部、およびこのコ
ネクタ部を貫通する複数の電線を有するワイヤーハーネ
スと、燃料の温度を検出し、その検出信号を上記ガバナ
ハウジングの外部に配置されたコントロールユニットに
出力する感温素子とを有し、上記感温素子が上記ハーネ
ス接続口内に上記コネクタ部と対向して配置され、上記
ワイヤーハーネスの複数の電線の一端部が上記コントロ
ールユニットに接続され、上記複数の電線のうちの一部
の電線の他端部が、上記ハーネス接続口を通って上記エ
レクトリックガバナに接続され、他の一部の電線の他端
部が上記感温素子に接続されていることを特徴とする燃
料噴射装置にある。
【0011】
【作用】感温素子を、ハーネス接続口内に配置している
ので、ガバナ室内が狭められることがない。また、取付
孔を別途形成する必要もない。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1から図4ま
での図面に基づいて説明する。図3は燃料噴射制御装置
の要部を示す図であって、内部にエレクトリックガバナ
が収容されたガバナハウジングを上方から見た図であ
る。又、図1は図3のI−I断面図である。ただし、図1
においては図示の都合上、エレクトリックガバナを省略
している。
【0014】エレクトリックガバナ1は、燃料噴射ポン
プにおけるコントロールスリーブを作動させる電磁アク
チュエータユニット(図示せず)と、コントロールスリー
ブの位置を電気的に検出する位置センサユニット2とを
具備している。このエレクトリックガバナ1は、電磁ア
クチュエータユニットを下側にし、位置センサユニット
2を上側にして、ガバナハウジング10の内部に形成さ
れたガバナ室11に収容されている。このガバナハウジ
ング10は、燃料噴射ポンプにおけるポンプハウジング
の上部開口部(いずれも図示せず)を塞ぐように取り付け
られており、ガバナハウジング10の下部突出部10a
をポンプハウジング内に突出させている。尚、ガバナハ
ウジング10の上側には図示しない蓋体が取り付けられ
る。
【0015】エレクトリックガバナ1の位置センサユニ
ット2は配線基板3を備えている。配線基板3には5つ
の配線板4,4…が取り付けられており、これら配線板
4はそれぞれ、電磁アクチュエータの駆動系やコントロ
ールスリーブの位置検出系に電気的に接続されている。
そして、各配線板4の一端部は立ち上げられて端子4a
とされ、配線基板3の隅部(第3図中右下部)に集められ
て、各端子4a間の絶縁性が十分に確保されるように所
定間隔おきに横一列に並んで配置されている。
【0016】一方、ガバナハウジング10にはその一側
面にハーネス受部12が形成されており、このハーネス
受部12の中央にはハーネス接続口13が貫通形成され
ている。ハーネス接続口13は、組み立てた状態におい
て上記エレクトリックガバナ1の配線基板3上に並ぶ端
子4aに対応する位置に設けられている。図4はガバナ
ハウジング10の正面図であり、この図に示すように、
ハーネス接続口13は横に長い形状をなしており、その
横寸法は、上記配線基板3に横一列に並設された端子4
a群の横幅よりも若干大きくされている。
【0017】上記ハーネス受部12には、エレクトリッ
クガバナ1とコントロールユニット(図示せず)とを電気
的に接続するワイヤーハーネス20のコネクタ部21が
固定されている。図2は、図1において矢印A方向から
見たコネクタ部21の正面図であり、この図に示すよう
に、コネクタ部21の端面21aにおけるハーネス接続
口12に臨む部分21bからは7本の電線22,22…
が露出している。このうちの5本の電線22は略円弧状
に上記端子4aのピッチと同一ピッチで等間隔に並べら
れており、ハーネス接続口13を通してガバナハウジン
グ10のガバナ室11に引き込まれ、図1に示すように
上方に屈曲されて、それぞれ対応する端子4aに半田付
けされている。
【0018】又、上記7本の電線22のうち残る2本の
電線22は上記5本の電線22と対向する位置に配置さ
れている。この2本の電線22は、ハーネス接続口13
内において端面21aから僅かに離れて配置された燃料
温度検出用のサーミスタ(感温素子)30に接続されて
いる。
【0019】上記構成の燃料噴射制御装置においては、
サーミスタ30をハーネス接続口13に配置しているの
で、ガバナ室11内が温度センサユニットによって狭め
られることがない。しかも、サーミスタ30は、コネク
タ部21をハーネス接続口13に接続する前にコネクタ
21の電線に予め接続しておくことができるので、サー
ミスタ30をガバナ室11内に配置する場合に比して、
サーミスタ30の接続作業も容易に行うことができる。
また、サーミスタ30を有する温度センサユニット等を
挿入するための取付孔を別途形成する必要が全くない。
また、この制御装置では、ハーネス接続口13にサーミ
スタ30を配置しているにも拘わらず、ハーネス接続口
13を大きくする必要がない。すなわち、仮にガバナ室
11内にサーミスタ30を配置したものとすると、ハー
ネス接続口13にはサーミスタ30に接続すべき電線が
挿通される。しかし、この考案の制御装置では、サーミ
スタ30をハーネス接続口13に配置しているので、サ
ーミスタ30用の電線をハーネス接続口13に挿通する
必要がなく、その分だけハーネス接続口13の空間に余
裕が生じ、その余裕の空間にサーミスタ30を配置する
ことができる。したがって、ハーネス接続口13を大き
くする必要がない。よって、ハーネス接続口を有する従
来のガバナハウジングをそのままこの発明のガバナハウ
ジング10として使用することができる。さらに、サー
ミスタ30が露出していてガバナ室11内の燃料に直接
触れるので、燃料温度の検出感度が非常によい。
【0020】この考案は上述実施例に制約されず種々の
態様が採用可能である。例えば、感温素子はサーミスタ
に限るものではなく、各種感温半導体や感温リアクタン
ス素子等であってもよい。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、感温素子をハーネス接続口内に配置しているので、
ガバナ室内が狭められるのを防止することができ、これ
よってガバナ室内にエレクトリックガバナを容易に設置
し、また容易に配線することができる。
【0022】また、ハーネス接続口を有する従来のガバ
ナハウジングをそのまま使用することができ、さらに燃
料温度の検出感度がよくなる等の優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤーハーネスを装着した状態を示す、この
考案に係るガバナハウジングの断面図であり、図3のI
−I断面図である。
【図2】図1の矢印A方向から見たワイヤーハーネスの
コネクタ部の端面図である。
【図3】ガバナ室にエレクトリックガバナを収容した状
態におけるガバナハウジングの平面図である。
【図4】ガバナハウジングの正面図である。
【符号の説明】
1 エレクトリックガバナ 10 ガバナハウジング 11 ガバナ室 13 ハーネス接続口 20 ワイヤーハーネス 21 コネクタ部 21a 端面 22 電線 30 サーミスタ(感温素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/04 380 F02D 41/04 380P 41/40 41/40 G (72)考案者 黛 欣司 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株式会社ゼクセル 東松山工場内 (72)考案者 横田 徹 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株式会社ゼクセル 東松山工場内 (56)参考文献 特開 平1−159427(JP,A) 特開 昭61−212661(JP,A) 特開 昭60−150455(JP,A) 特開 昭62−162752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 1/08 F02D 1/02 311 F02D 31/00 301 F02D 35/00 360 F02D 41/00 F02D 41/04 380 F02D 41/40

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料が導入されるガバナ室が内部に設け
    られるとともに、このガバナ室に一端が開口し、他端が
    外面に開口するハーネス接続口が設けられたガバナハウ
    ジングと、上記ガバナ室に収容され、燃料噴射ポンプの
    燃料噴射量を変えるためのコントロールスリーブを制御
    するエレクトリックガバナと、上記ガバナハウジングの
    外面に上記ハーネス接続口に臨んだ状態で連結されるコ
    ネクタ部、およびこのコネクタ部を貫通する複数の電線
    を有するワイヤーハーネスと、燃料の温度を検出し、そ
    の検出信号を上記ガバナハウジングの外部に配置された
    コントロールユニットに出力する感温素子とを有し、 上記感温素子が上記ハーネス接続口内に上記コネクタ部
    と対向して配置され、上記ワイヤーハーネスの複数の電
    線の一端部が上記コントロールユニットに接続され、上
    記複数の電線のうちの一部の電線の他端部が、上記ハー
    ネス接続口を通って上記エレクトリックガバナに接続さ
    れ、他の一部の電線の他端部が上記感温素子に接続され
    ていることを特徴とする燃料噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60150455A (ja) * 1984-01-17 1985-08-08 Toyota Motor Corp 分配型燃料噴射ポンプ
JPS61212661A (ja) * 1985-03-19 1986-09-20 Nippon Denso Co Ltd 分配型燃料噴射ポンプ
JPS62162752A (ja) * 1986-01-09 1987-07-18 Nippon Denso Co Ltd 内燃機関の燃料噴射量制御装置
DE3739198C1 (de) * 1987-11-19 1989-05-03 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzpumpe fuer Brennkraftmaschinen

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JPH0558852U (ja) 1993-08-03

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