JP2605852Y2 - バン型車両のスライドドア - Google Patents

バン型車両のスライドドア

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JP2605852Y2
JP2605852Y2 JP1993040848U JP4084893U JP2605852Y2 JP 2605852 Y2 JP2605852 Y2 JP 2605852Y2 JP 1993040848 U JP1993040848 U JP 1993040848U JP 4084893 U JP4084893 U JP 4084893U JP 2605852 Y2 JP2605852 Y2 JP 2605852Y2
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guide
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孝充 坂井
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Nippon Fruehauf Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バン型車両のスライド
ドアの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライドドアはこれを全閉したとき、ド
ア本体を内側に移動してバン型車両の外板と面一になる
ようにする。このため案内レ−ルの先端を大きく荷箱の
内側に弯曲させている。この弯曲部が荷箱内に張出した
状態にあるため、荷物の積載スペ−スがその分だけ狭く
なるとともに荷物の積み卸しにも支障をきたしている。
スライドドアの開閉は図10に示すように、スライドド
アSDの上部に位置しスライドドアの前方上部を支持案
内する前方上部案内装置aと、スライドドアSDの下部
に位置しスライドドアSDの前方下部を支持・案内する
前方下部案内装置b、並びに荷箱の略中央に位置してス
ライドドアSDの後部中央部を支持・案内する後部案内
装置cとからなっている。そしてそれぞれの案内装置
a,b及びcには荷箱側に案内レ−ルd1,d2及びd3
が、又スライドドア側に案内ロ−ラが設けられていてス
ライドドアSDが前後に移動するようになっている。
【0003】ところで前記案内レ−ルのうち、後部案内
装置cの案内レ−ルd3は、荷箱の中央を丁度側壁を横
断する形で設けられているので、側壁面の有効利用に制
約を受ける結果となっている。例えば広告紙の貼付は必
然的にその面積を縮少したものにするか、図15に示し
たように、文字の一部を省略したものにする等の処置が
避けられなかった。
【0004】このような問題を解決すべく本出願人は先
にその一解決策を開示した(実願平4−30348
号)。これは図10に示すごとく前方上部案内装置aは
ブラケット1を介して取付けた2個の案内ロ−ラ2a,2b
(図11)を、前方下部案内装置b(図13)は下部ブ
ラケット3を介して取付けた2個のロ−ラ4a,4bを、さ
らに後部案内装置c(図14)はア−ム5及び二又ブラ
ケット6を介し取付けた3個のロ−ラ7,7,8を有
し、又前記各案内ロ−ラに対応してドア開口部の上方に
は直線的に固設された上部案内レ−ル9と、ドア開口部
の下方には荷箱床下に弯曲して形成した下部案内レ−ル
10及びドア−開口部の後方下端には荷箱下部側枠材に
これと略平行に固設された後部案内レ−ル11を有し、
前記上部案内レ−ル9にストッパ12を設け、スライド
ドアSDが閉方向に移動するとき、前記ストッパ12に
当接することによりスライドドアSDの前記ブラケット
1が折曲げられて移動し荷箱の側壁面と面一に納るよう
にした。
【0005】ところで、このようなスライドドアにより
従来型スライドドアの問題点は大巾に改善された。しか
し案内装置aの上部案内レ−ル9内に設けたストッパ1
2は、傾斜辺12a が直線状に形成されたクサビ状のもの
で、スライドドアの閉扉時の最終段階において案内装置
aのロ−ラが前記傾斜辺12a 上に乗ると、前記ロ−ラ2a
のブラケット1が旋回を開始し最終的には90°旋回す
るが、この旋回がふところが狭いので抵抗が大きく旋回
がいまひとつスム−ズでなかった。
【0006】又、案内装置bにおいてはスライドドアの
閉扉に至る下部案内レ−ル10の形状がS字状に形成さ
れており、このためスライドドアの閉扉時の最終段階に
おいて、ここにおいても抵抗によりその摺動操作がいま
ひとつスム−ズでないとともに案内レ−ル10の製作も
S字形に加工しなければならず手間がかゝるものであっ
た。さらに案内装置cにおいては、スライドドアの後方
側の全荷重を支える後部案内レ−ル11が特にスラスト
荷重に対して弱く、案内レ−ル11が荷重によって変形
あるいは側壁から離脱するという問題があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】スライドドアの開閉操
作をスム−ズにおこなえるようにすると共に、後方下部
案内装置cの案内レ−ルの強度アップを図りスラスト荷
重に充分耐えうる構造のスライドドアを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】荷箱の側壁に設けた開口
部と、該開口部で前後方向にスライドし施錠装置を備え
たスライドドアSDと、スライドドアSDの前部上端に
設けた前方上部案内装置aと、同じく下端に設けた前方
下部案内装置bと、後部下端に設けた後部案内装置とか
らなり、前記前方上部案内装置aはブラケット21を介
して取付けた2ケの案内ロ−ラ22a,22bを有し、前記前
方下部案内装置bは下部ブラケット28を介して取付け
た2ケのロ−ラ29a,29bを有し、前記後部案内装置cは
ア−ム30に枢着されたロ−ラ支持ブラケット33に取
り付けた3個のロ−ラ36a,36b,36c を有しており、前
記各案内ロ−ラに対応してドア開口部の上方に直線的に
固設された上部案内レ−ル25と、ドア開口部の下方に
荷箱床下に弯曲して形成した下部案内レ−ル27と、ド
ア開口部の後方下端に荷箱下部側枠材にこれと平行に固
設された後部案内レ−ル35とを備え、前記上部案内レ
−ル25内に固着した比較的大きな弯曲面を有するスト
ッパ26と、前記後部案内レ−ル35がアルミ押出型材
製の断面ハット型部材37の向い合う二辺に埋設固着さ
れた鋼製のレ−ル部材38とからなっている。
【0009】
【作用】(1)前方上部案内レ−ル25内のストッパ2
6の傾斜面を比較的大きな曲面で形成し、ふところを広
くしたので、スライドドアの開閉時に上部案内装置aの
ロ−ラ22a,22bがスム−ズに係合し、スライドドア閉・
開扉時の案内装置の旋回がより円滑にできる。 (2)前方下部案内レ−ル27の一端を単純な弯曲面に
成形したので、ロ−ラの転動抵抗が小となり、円滑なス
ライドドアの開閉が可能である。 (3)後部案内レ−ル35上のロ−ラが転動するレ−ル
部材38を炭素鋼あるいはステンレス鋼等とし、該レ−
ル部材38をアルミ押出型材よりなる断面ハット型をし
た案内レ−ル27内に埋設固着した構造としたので、比
較的軽量でかつスラスト荷重にも強くなった。かくして
以上3つの案内装置a,b,cにより、円滑な開閉がで
きる。
【0010】
【実施例】本考案に係るスライドドアSDは図1に示す
ように、前方上部案内装置aと前方下部案内装置bと後
方下部案内装置cの3つの案内装置を備えている。以下
各案内装置の詳細について説明する。図3において、2
1は端部に2個の案内ロ−ラ22a,22bを備えたブラケッ
トで、スライドドアSDの前縁に固着した軸受23に支
軸24で支持されている。案内ロ−ラ22a,22bは上部案
内レ−ル25に案内されて前後に転動する(図2)。26
は上部案内レ−ル25の前方上部に固着されたストッパ
である。
【0011】次に前方下部案内装置bについて説明す
る。下部案内レ−ル27は上方からみて図8に示す如く
半径Rで弯曲している。28は下部ブラケットで、スラ
イドドアSDの前方下縁に固着され、端部に水平と垂直
の案内ロ−ラ29aと29bを備えている。この案内ロ−ラ29
a,29bは断面溝型をした下部案内レ−ル27の底面と側
面に案内される(図2)。即ち2つの案内ロ−ラ29a,2
9bはその支軸が互に直交している。
【0012】次に後方下部案内装置cについて説明す
る。図5で、30はスライドドアSDの後方下部に固着
された蝶番ブラケット31の先端に取付けられたア−ム
である。蝶番ブラケット31とア−ム30はスプリング
32の働きで常時両者が折り曲げ方向に付勢されてい
て、かつその付勢力は両者が90°位置で停止すべく構
成されている。ア−ム30の先端にはロ−ラ支持ブラケ
ット33が支軸34で枢支されている。これによりスラ
イドドアSDはスライドするとき側壁面に対し一定間隔
を保って移動できる。
【0013】図6で後部案内レ−ル35は、断面ハット
型をしたアルミ押出型材よりなり、ハット型部材の対向
する辺に鋼あるいはステンレス鋼よりなるレ−ル部材3
8を埋設固着したものである。蝶番構造体のロ−ラ支持
部材に枢支されている3ケのロ−ラ36a,36b,36c は前
後2個のロ−ラ36a,36cが下側のレ−ル部材上を転動
し、中央のロ−ラ36b が上側のレ−ル部材上を転動して
垂直荷重とスラスト荷重の両方を受持っている。
【0014】
【効果】(1)前方上部案内レ−ル25内のストッパ2
6の傾斜面を比較的大きな曲面で形成し、ふところを広
くして上部案内装置aのロ−ラ22a,22bが係合できるよ
うにしたので、スライドドアSD閉・開扉時の案内装置
の旋回がより円滑にできるようになった。 (2)前方下部案内レ−ル27の一端を単純な弯曲面に
成形したので、レ−ルの製作が容易となり、ロ−ラの転
動にも抵抗が小となり、円滑なスライドドアの開閉が可
動となった。 (3)後部案内レ−ル35上のロ−ラが転動するレ−ル
部材38を炭素鋼あるいはステンレス鋼等とし、該レ−
ル部材38をアルミ押出型材よりなる断面ハット型をし
た案内レ−ル内に埋設固着した構造としたので、比較的
軽量でかつスラスト荷重にも強い後部案内レ−ルとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスライドドアの正面図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】上部案内装置aの斜視図を示す。
【図4】下部案内装置bの斜視図。
【図5】後部案内装置の斜視図。
【図6】図5のC−C断面図。
【図7】上部案内レ−ルの平面図。
【図8】下部案内レ−ルを示し、(a)は平面図、(b)は
(a)のC−C矢視図。
【図9】図1のB−B矢視図。
【図10】先発明に係るスライドドアの正面図。
【図11】前方上部案内装置の説明図。
【図12】図11のD矢視部詳細図。
【図13】前方下部案内装置の詳細図。
【図14】後部案内装置の詳細図。
【図15】公知スライドドア。
【符号の説明】
SD スライドドア a 前方上部案内装置 b 前方下部案内装
置 c 後部案内装置 1 ブラケット 2a,2b 案内ロ−ラ 3 下部ブラケット 4 支軸 4a,4b ロ−ラ 5 ア−ム 6 二又ブラケット 7 ロ−ラ 8 ロ−ラ 9 上部案内レ−ル 10 下部案内レ−ル 11 後部案内レ−ル 12 ストッパ 12a 傾斜辺 21 ブラケット 22a,22b 案内ロ−
ラ 23 軸受 24 支軸 25 上部案内レ−ル 26 ストッパ 27 下部案内レ−ル 28 下部ブラケット 29a,29b ロ−ラ 30 ア−ム 31 蝶番ブラケット 32 スプリング 33 ロ−ラ支持ブラケット 34 支軸 35 後部案内レ−ル 36a,36b,36c ロ−
ラ 37 断面ハット型部材 38 レ−ル部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷箱の側壁に設けた開口部と、該開口部
    で前後方向にスライドし施錠装置を備えたスライドドア
    (SD)と、スライドドア(SD)の前部上端に設けた前方
    上部案内装置(a)と、同じく下端に設けた前方下部案内
    装置(b)と、後部下端に設けた後部案内装置とからな
    り、前記前方上部案内装置(a)はブラケット(21)を介し
    て取付けた2ケの案内ロ−ラ(22a,22b)を有し、前記前
    方下部案内装置(b)は下部ブラケット(28)を介して取付
    けた2ケのロ−ラ(29a,29b)を有し、前記後部案内装置
    (c)はア−ム(30)に枢着されたロ−ラ支持ブラケット(3
    3)に取り付けた3個のロ−ラ(36a,36b,36c)を有して
    おり、前記各案内ロ−ラに対応してドア開口部の上方に
    直線的に固設された上部案内レ−ル(25)と、ドア開口部
    の下方に荷箱床下に弯曲して形成した下部案内レ−ル(2
    7)と、ドア開口部の後方下端に荷箱下部側枠材にこれと
    平行に固設された後部案内レ−ル(35)とを備え、前記上
    部案内レ−ル(25)内に固着した比較的大きな弯曲面を有
    するストッパ(26)と、前記後部案内レ−ル(35)がアルミ
    押出型材製の断面ハット型部材(37)の向い合う二辺に埋
    設固着された鋼製のレ−ル部材(38)とからなっているこ
    とを特徴とするバン型車両のスライドドア。
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