JP2604860B2 - 干渉色を有する繊維布帛およびその製法 - Google Patents

干渉色を有する繊維布帛およびその製法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、干渉色を有する繊維布帛およびその製法に
関する。さらに詳しくは、染色や原着に基づく着色を必
要とすることなく、単色相色および2色相色以上の干渉
色を有する繊維布帛およびその製法に関する。
[従来の技術] 従来繊維布帛などに色彩を付与する手段として、有機
あるいは無機の染料あるいは顔料を繊維内部あるいは表
面に固着させる方法が一般的である。
そして、これらの手段により、着色された布帛の色彩
を多様化するため、繊維表面をプラズマ処理によって粗
面化する方法(特開昭59−15568号公報)、微粒子を使
用したプラズマエッチングによって粗面化する方法(特
公昭59−163471号公報)、収縮特性を意にする鱗片状構
造を与える方法(特開昭59−228042号公報)などが提案
されているが、これらはいずれも染色や原着に基づく色
の深みを向上するものに過ぎず、色彩を大きく変更する
ものではなかった。
一方、虹彩色を得る方法として、特開昭61−15962号
公報がある。これは透明フィルムまたは紙の片面または
両面に、光線反射膜、金属化合物透明薄膜、半透明金属
蒸着膜を積層し、光線の干渉色によって虹彩色、いわゆ
るレインボー色を出現させるものである。
しかし基材は、表面がフラットであるため、正反射と
拡散反射の差が数百倍、明度では、60倍の差があること
から、見る角度によって彩度および光沢が大きく異なる
のである。このため、見る角度が正反射の位置から少し
でもずれると虹彩色の輝きは著しく低下してしまうとい
う欠点があった。しかも、半透明金属蒸着膜の透過率平
均値が20〜70%では、本発明の目的とする単色相色を得
ることは難しい。
またフィルムまたは紙は、通気性がなくて硬いため、
衣料用としては適さないという欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記した欠点に鑑み、従来技術では
得られなかった染料を用いずとも単色相色および2色相
色以上に鮮かに発色し、あるいは原着繊維または染色繊
維と組合せることによって、より深く鮮かに発色し、し
かも見る角度が変化しても色の輝やきを低下させず、か
つ全く色褪せしない優れた干渉色を有する繊維布帛およ
びその製法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記した目的を達成するため、以下の構成を
有する。
(1) 繊維布帛の少なくても片面に、該繊維布帛側か
ら単繊維表面毎に繊維表面に反射金属膜、透明金属化合
物膜、半透明金属が順次積層されてなり入射光を拡散反
射する積層膜を有し、かつ通気性を有することを特徴と
する干渉色を有する繊維布帛。
(2) 反射金属膜の素材が、Al、Cu、Ag、Mg、Au、C
r、Pe、Rhから選ばれた少なくとも1種である(1)に
記載の干渉色を有する繊維布帛。
(3) 透明金属化合物膜の素材が、SiO、SiO2、In
2O3、TiO2、In2O3/SnO2、MgF2、Al2O3から選ばれた少な
くとも1種である(1)に記載の干渉色を有する繊維布
帛。
(4) 半透明金属膜の素材が、Al、Cu、Ag、Mg、In、
Cr、Si、Au、Au/Ptから選ばれた少なくとも1種である
(1)に記載の干渉色を有する繊維布帛。
(5) 反射金属膜、透明金属化合物膜および半透明金
属膜の各膜厚が、下記(I)式,(II)式,(III)式
および(IV)式の関係を有する(1)から(4)のいず
れかに記載の干渉色を有する繊維布帛。
450Å≦d1+d2≦7000Å ……(I) 50Å≦d1≦2000Å ……(II) 400Å≦d2≦5000Å ……(III) d3≧500Å ……(IV) ここで d1:半透明金属膜の膜厚 d2:透明金属化合物膜の膜厚 d3:反射金属膜の膜厚 (6) 可視光線領域における半透明金属膜の反射率平
均値R1が25%以下、透明金属化合物膜の反射率平均値R2
が30〜60%および反射金属膜の反射率平均値R3が50%以
上である(1)から(5)のいずれかに記載の干渉色を
有する繊維布帛。
(7) 可視光線領域における半透明金属膜の透過率平
均値T1が75%以上、透明金属化合物膜の透過率平均値T2
が40〜70%および反射金属膜の透過率平均値T3が50%以
下である(1)から(5)のいずれかに記載の干渉色を
有する繊維布帛。
(8) 繊維布帛の少なくとも片面に、該繊維布帛側か
ら単繊維表面毎に繊維表面に反射金属膜、透明金属化合
物膜、半透明金属膜を順次蒸着した後、熱処理すること
を特徴とする干渉色を有する繊維布帛の製法。
(9) 熱処理が、130℃以上で行われる(8)に記載
の干渉色を有する繊維布帛の製法。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の繊維布帛とは、公知の編織物の他、不織物や
繊維を配列した例えばプリプレグなどを例示することが
できる。
これらの布帛を構成する繊維としては、長繊維が好ま
しく、又明度を高める場合は、カレンダ加工を施すこと
が好ましい。
本発明の干渉色を有する繊維布帛は、第1図に示すよ
うに、繊維布帛1の少なくとも片面に、該繊維布帛側か
ら単繊維表面毎に繊維表面に反射金属膜2、透明金属化
合物膜3、半透明金属膜4を順次積層されている。
反射金属膜の素材は、Al,Cu,Ag,Mg,Au,Cr,Pe,Rhから
選ばれた少なくとも1種が用いられる。これらの反射金
属膜は、可視光線領域における反射率平均値R3が50%以
上(好ましくは90%以上)であり、透過率平均値T3が50
%以下である。
また、透明金属化合物膜の素材は、SiO、SiO2,In2O3,
TiO2,In2O3/SnO2,MgF2,Al2O3から選ばれた少なくとも1
種が用いられる。これらの透明金属化合物膜は、可視光
線領域における反射率平均値R2が30〜60%であり、透過
率平均値T2が40〜70%である。
さらに半透明金属膜の素材は、Al,Cu,Ag,Mg,In,Cr,S
i,Au,Au/Ptから選ばれた少なくとも1種が用いられる。
これらの半透明金属膜は、可視光線領域における反射率
平均値R1が25%以下であり、透過率平均値T1が75%以上
である。
そして上記の反射率および透過率を備えた反射金属
膜、透明金属化合物膜、半透明金属膜の3層は、各膜厚
が、下記下記(I)式,(II)式,(III)式および(I
V)式の関係を満足することが好ましい。
450Å≦d1+d2≦7000Å ……(I) 50Å≦d1≦2000Å ……(II) 400Å≦d2≦5000Å ……(III) d3≧500Å ……(IV) ここで d1:半透明金属膜の膜厚 d2:透明金属化合物膜の膜厚 d3:反射金属膜の膜厚 上述において反射率は、各膜層間での光の反射を意味
するものであり、干渉色が発現するための最低反射率お
よび高明度、高彩度になるがための各層間における反射
光の比率である。
したがって、反射率平均値R1は、反射率平均値R2,R3
の反射率パワーを高くするためにも最小限に低いことが
望ましく、R2,R3との反射率パワーのバランスが図れる
範囲での反射作用を有する。さらに、反射率平均値R3
全反射が望ましい。
また透過率は、各膜層内の吸光を少なくし、各層での
反射率とも合わせて入射光を必要最大限に透過させる比
率である。
したがって、透過率平均値T1は、反射率平均値R2,R3
の反射率パワーを高くするために、最大限に高いことが
望ましく、また透過率平均値T2は、反射率平均値R2,R3
との反射率パワーのバランスが図れる範囲での透過作用
を有する。さらに、透過率平均値T3は、反射率平均値R3
を高くするためにも、最小限に低いことが望ましい。
第3図には繊維布帛の正反射と拡散反射の関係をあら
わす分光特性を示す。
また、第4図にはフイルムの正反射と拡散反射の関係
をあらわす分光特性を示す。
繊維布帛の場合は、第3図に示すように入射光を正反
射するのみならず拡散反射するものであり、正反射と拡
散反射の差が小さくて、しかも拡散反射光の広がりが大
きい。
このことは第5図に示す如く、入射光に対し、拡散反
射光は、放射状に拡散反射し、楕円形に拡がつている。
つまり、繊維表面は、第7図にみられるように曲率面
を有するので、入射光に対し反射光r1,r2,r3,r4は、放
射状に拡散する。しかも、現実にはもっと種々の角度か
らの多数の入射光により、より一層複雑に拡散反射する
のである。このため、見る角度が変化しても色の輝きを
低下させない。
これに対し、フイルムの場合は、第4図に示すように
正反射のみである。
このことは第6図に示す如く、入射光に対する反射角
45゜の正反射光が強くて拡散反射はほとんどない。
このため第8図にみられるように多数の入射光があっ
ても見る位置が各々の正反射光r1′,r2′,r3′,r4′の
位置から少しでもずれると色の輝きが著しく低下するの
である。
したがって、本発明の繊維布帛の積層膜による干渉
は、第2図に示す如く大きく分けて3通りの干渉機構が
ある。
1)上層の半透明金属膜面の反射と中層の透明金属化合
物膜面の反射による干渉(R1とR2) 2)上層の半透明金属膜面と反射と下層の反射金属膜面
の反射による干渉(R1とR3) 3)中層の透明金属化合物膜面と反射と下層の反射金属
膜面の反射による干渉(R2とR3) この内、1)の干渉は、その反射率パワーが非常に小
さく、干渉域が可視領域以下なので無視できる。
また、2)の干渉は、上層の半透明金属膜面の反射率
平均値が10%以下が好ましいとしていることからも反射
率パワーが小さく、干渉色も弱い。
これに対して、3)の干渉は、それぞれの反射率パワ
ーが大きいので、干渉色も強い。
したがって、前記1)と2)の干渉色は無視できるこ
とから、3)の干渉、つまり中層の透明金属化合物膜面
の反射と下層の反射金属膜面の反射の単独干渉(R2
R3)として発現してくるために単色相色となるのであ
る。
しかし、上層の半透明金属膜の膜厚が増し(200Å以
上)てくると、方向性のある2色相色またはそれ以上の
干渉色となる。
また、中層の透明金属化合物膜を所定の厚みにコント
ロールすることによって、それぞれ希望の例えば青、
緑、黄、赤の単色相色を発現させうることもできる。そ
してその厚みは、各単色相色の所定厚みの中間の厚みに
なると2色相色が得られるのである。
かかる3層の薄膜は、繊維布帛の全面に付与されてい
てもよいが、必ずしもその必要はなく、部分的に付与さ
れていてもよく、例えば干渉色を有する部分がプリント
染色様の模様状を呈して配置されているような態様を採
用してもよい。
要は、干渉発色する表面部分の最小面積としては、人
間の視覚上、干渉色を認識できる程度の面積であればよ
い。
なお、発色の耐久性を向上させるために、積層した3
層の薄膜表面に、該薄膜物質の屈折率に近く、透明性大
なる保護膜をコーテイングすることも有効である。かか
る保護膜によって薄膜の保護はもちろんのこと、布帛表
面からの表面反射光量を減少することができ、干渉色を
さらに濃色化することができる。
次に本発明の製法について述べる。
まずは繊維布帛を精練による仕上げ油剤などの除去、
カレンダ加工による表面の平滑化などの所望の予備処理
を施した後、繊維布帛表面に薄膜付与を行なうのであ
る。
具体的には、繊維布帛の片面に、反射金属膜、透明金
属化合物膜、半透明金属膜を所定の膜厚になるように調
節して順次蒸着する。
蒸着後、130℃以上、より好ましくは170℃以上で熱処
理すると酸化膜となり、膜強度が向上すると共に繊維布
帛の干渉色がさらに鮮かになり、金属光沢とすることが
できる。
次に、薄膜を保護するために、蒸着熱処理後、必要に
応じて該薄膜の上から保護膜をコーティングしてもよ
い。
本発明の干渉色を有する繊維布帛は、スポーツウエ
ア、カジュアルウエア,ステージ衣装,パンテイストッ
キング,タイツ,シャツ,ブラウス、スカーフ,ネクタ
イ,リボン,ベルト等の衣料分野、フトンカバー、カー
テン,敷物,舞台用幕,幟,包装用リボン,ワンポイン
トマーク,パラソル,ハンドバック等の寝装、インテリ
ア,日用雑貨など汎用性に優れる。
[実施例] 以下実施例により、本発明を具体的に説明する。
実施例1 ポリエステルフィラメント系(タテ50d×18f、ヨコ75
d×36f)を平織(タテ110本/吋、ヨコ81本/吋)とし
た織物を精練仕上げした後、織物の片面にAlを濃厚が80
0Åになるように反射金属膜を蒸着し、これを4種作成
した。
その4種の反射金属膜上にSiOを膜厚がそれぞれ800
Å,1000Å,1200Å,1500Åになるよう誘導加熱真空蒸着
法により蒸着し、透明金属化合物膜を積層した。
次いで、膜厚800Å,1000Å,1200Å,1500Åの透明金属
化合物膜上にCuを膜厚200Åになるように蒸着し、半透
明金属膜を積層した。
その後の強度を上げるために170℃×2分熱処理し
た。
さらにその上から保護膜としてジメチルポリシロキサ
ン系シリコーンを付与し、130℃×2分で熱処理した。
得られた繊維布帛は、第1表に示すように光干渉現象
により、著しく鮮明な単色相色を発色した。そして、こ
の繊維布帛は入射光を拡散反射する積層膜を有するの
で、見る角度が変化しても色の輝きは低下せず、かつ繊
維布帛を構成する単繊維表面毎に積層膜がそれぞれ形成
されてなるので通気性を有するものであった。
実施例2 実施例1において、上層の半透明金属膜としてCuを膜
厚が400Åになるように融着した以外は、実施例1と同
条件で蒸着、保護膜積層、熱処理した。
得られた繊維布帛は、第2表に示すように光干渉現象
により、著しく鮮明な2色相色を発色した。そして、こ
の繊維布帛は入射光を拡散反射する積層膜を有するの
で、見る角度が変化しても色の輝きは低下せず、かつ繊
維布帛を構成する単繊維表面毎に積層膜がそれぞれ形成
されてなるので通気性を有するものであった。
[発明の効果] 本発明の干渉色を有する繊維布帛は、次の効果を有す
る。
(1) 染料を使用することなく、光の干渉現象によっ
て、単色相色および2色相色が自由に得られる。
(2) 従来の染料や顔料では得られない高明度、高彩
度で、かつ2色相色以上になってもそれぞれの色相が独
立し、暗くならない。
(3) 表面がフラットなフィルムや紙の場合は、見る
位置が正反射位置から少しでもずれると干渉色が著しく
低下するが、本発明の干渉色を有する繊維布帛は、見る
角度が変化しても色の輝きを低下させない。
(4) 各膜厚の調整と見る角度によって、種々の干渉
色を発現させることができる。
(5) 熱処理によって鮮明に金属光沢を発現させるこ
とができる。
(6) 全く色褪せしない。
(7) しかも繊維布帛であるため、吸湿性、通気性柔
軟性などの繊維本来の機能を損うことがないので、衣料
用、インテリヤ用、産業資材用など汎用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る繊維布帛の各薄膜の積層状態を示
す模式図である。 第2図は本発明に係る繊維布帛上に積層された各膜の透
過・反射による干渉説明図である。 第3図は繊維布帛の正反射と拡散反射の関係をあらわす
分光特性である。 また、第4図はフイルムの正反射と拡散反射の関係をあ
らわす分光特性である。 第5図は本発明に係る繊維布帛の反射分布図である。 第6図はフイルムの反射分布図である。 第7図は繊維布帛の反射機構図である 第8図はフイルムの反射機構図である 1:繊維布帛、2:反射金属膜 3:透明金属化合物膜、4:半透明金属膜 R:入射光 R1,R2,R3:反射光 r1,r2,r3,r4:拡散反射光 T1,T2,T3:透過光 d1,d2,d3:膜厚

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維布帛の少なくても片面に、該繊維布帛
    側から単繊維表面毎に反射金属膜、透明金属化合物膜、
    半透明金属膜が順次積層されてなり入射光を拡散反射す
    る積層膜を有し、かつ通気性を有することを特徴とする
    干渉色を有する繊維布帛。
  2. 【請求項2】反射金属膜の素材が、Al、Cu、Ag、Mg、A
    u、Cr、Pe、Rhから選ばれた少なくとも1種である請求
    項(1)に記載の干渉色を有する繊維布帛。
  3. 【請求項3】透明金属化合物膜の素材が、SiO、SiO2、I
    n2O3、TiO2、In2O3/SnO2、MgF2、Al2O3から選ばれた少
    なくとも1種である請求項(1)に記載の干渉色を有す
    る繊維布帛。
  4. 【請求項4】半透明金属膜の素材が、Al、Cu、Ag、Mg、
    In、Cr、Si、Au、Au/Ptから選ばれた少なくとも1種で
    ある請求項(1)に記載の干渉色を有する繊維布帛。
  5. 【請求項5】反射金属膜、透明金属化合物膜および半透
    明金属膜の各膜厚が、下記(I)式、(II)式、(II
    I)式および(IV)式の関係を有する請求項(1)から
    (4)のいずれかに記載の干渉色を有する繊維布帛。 450Å≦d1+d2≦7000Å ……(I) 50Å≦d1≦2000Å ……(II) 400Å≦d2≦5000Å ……(III) d3≦500Å ……(IV) ここで d1:半透明金属膜の膜厚 d2:透明金属化合物膜の膜厚 d3:反射金属膜の膜厚
  6. 【請求項6】可視光線領域における半透明金属膜の反射
    率平均値R1が25%以下、透明金属化合物膜の反射率平均
    値R2が30〜60%および反射金属膜の反射率平均値R3が50
    %以上である請求項(1)から(5)のいずれかに記載
    の干渉色を有する繊維布帛。
  7. 【請求項7】可視光線領域における半透明金属膜の透過
    率平均値T1が75%以上、透明金属化合物膜の透過率平均
    値T2が40〜70%および反射金属膜の透過率平均値T3が50
    %以下である請求項(1)から(5)のいずれかに記載
    の干渉色を有する繊維布帛。
  8. 【請求項8】繊維布帛の少なくとも片面に、該繊維布帛
    側から単繊維表面毎に反射金属膜、透明金属化合物膜、
    半透明金属膜を順次蒸着した後、熱処理することを特徴
    とする干渉色を有する繊維布帛の製法。
  9. 【請求項9】熱処理が、130℃以上で行われる請求項
    (8)に記載の干渉色を有する繊維布帛の製法。
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