JPH0797766A - 干渉色を有する繊維布帛およびその製造方法 - Google Patents

干渉色を有する繊維布帛およびその製造方法

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JPH0797766A
JPH0797766A JP5223852A JP22385293A JPH0797766A JP H0797766 A JPH0797766 A JP H0797766A JP 5223852 A JP5223852 A JP 5223852A JP 22385293 A JP22385293 A JP 22385293A JP H0797766 A JPH0797766 A JP H0797766A
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fiber cloth
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light
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JP5223852A
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Haruichiro Okumura
治一郎 奥村
Takao Negishi
孝雄 根岸
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維布帛を干渉発色させる利点を活かしつ
つ、さらに、繊維布帛の染色と光干渉膜とを関連付け、
より複雑でより高級感をかもし出すことのできる、干渉
色を有する繊維布帛およびその製造方法を提供する。 【構成】 染色された繊維布帛2からなり、該繊維布帛
2の少なくとも片面に、表面側から入射した光Rの、表
面における反射光と裏面における反射光との干渉により
発色可能な、実質的に透明な薄膜からなる透明層3を有
する光干渉膜を設けた、干渉色を有する繊維布帛および
その製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、干渉色を有する繊維布
帛およびその製造方法に関し、とくに、光干渉膜により
高明度、高彩度の干渉色が得られるとともに、光干渉膜
による干渉発色と繊維布帛の染色による発色とを組み合
わせた、複雑な色合いを出すことや従来にない使用方法
ができる、干渉色を有する繊維布帛およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】虹彩色を得る方法として、透明フイルム
または紙の片面または両面に、光線反射膜、金属化合物
透明膜、半透明金属蒸着膜を積層し、反射光線の干渉に
よって虹彩色、いわゆるレインボー色を出現させるよう
にした方法が知られている(特開昭61−15962号
公報)。
【0003】ところが、上記方法では基材の表面がフラ
ットなものであるため、正反射と拡散反射の差が数百
倍、明度では、60倍程度の差があることから、見る角
度によって彩度および光沢が大きく異なり、見る角度が
正反射の位置から少しでもずれると、虹彩色の輝きが著
しく低下してしまうという欠点があった。
【0004】このような欠点を解消するために、先に本
出願人により、繊維布帛の片面に、光線反射膜、金属化
合物透明膜、半透明金属蒸着膜を積層し、反射光線の干
渉によって単色相色および2色相色以上で見る角度によ
っては色相の変化する発色を出現させるようにした、干
渉色を有する繊維布帛が提出され、既に公知になってい
る(特開平3−82881号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
の提案による干渉色を有する繊維布帛においては、見る
角度が変わっても輝きのある虹彩色を発現させることは
できるものの、その実施例に見られるように、基材であ
る繊維布帛を単なる通常の平織の布帛としていたため、
見る角度がある一定の角度の場合、繊維布帛全面にわた
って略一定の色合いしか出せず、薄っぺらな感じとな
り、深みのある、かつ複雑な色合いで高級感を感じさせ
る色調を出現させることが困難であった。また、繊維布
帛の染色との関係については、特に考慮されていなかっ
た。
【0006】本発明は、このような問題点に着目し、繊
維布帛を干渉発色させる利点を活かしつつ、さらに、繊
維布帛の染色と光干渉膜とを関連付け、より複雑でより
高級感をかもし出すことのできる、干渉色を有する繊維
布帛およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
干渉色を有する繊維布帛は、染色された繊維布帛からな
り、該繊維布帛の少なくとも片面に露出した繊維の露出
した表面に、表面側から入射した光の、表面における反
射光と裏面における反射光との干渉により発色可能な、
実質的に透明な薄膜からなる透明層を有する光干渉膜を
設けたことを特徴とするものからなる。
【0008】この干渉色を有する繊維布帛においては、
基材となる繊維布帛に、無地染めまたは柄染め、あるい
はプリント染め等の染色が施されている。この染色され
た繊維布帛の少なくとも片面に露出した繊維の露出した
表面に、光干渉膜が設けられる。光干渉膜は、後述の如
く、染色された繊維布帛に対し、各種態様にて設けるこ
とが可能であり、態様に応じて、各種の使用方法や各種
の楽しみ方が可能になるとともに、光干渉膜自身につい
ても、各種態様の構成が可能である。
【0009】また、本発明の干渉色を有する繊維布帛の
製造方法は、繊維布帛に染色を施し、該繊維布帛の少な
くとも片面に、表面側から入射した光の、表面における
反射光と裏面における反射光との干渉により発色可能
な、実質的に透明な薄膜からなる透明層を有する光干渉
膜を蒸着処理する方法からなる。
【0010】
【作用】このような干渉色を有する繊維布帛において
は、光干渉膜の表面側からの反射光と裏面側からの反射
光との干渉により発色される。この光干渉膜は、フイル
ムや紙等のフラットな基材上ではなく、繊維布帛の少な
くとも片面上に設けられるので、布帛の微細な凹凸に沿
って光干渉膜も微細な凹凸面を有する層に形成され、正
反射と拡散反射との差が小さくなって、見る角度が変わ
っても高明度、高彩度の干渉色が得られる。
【0011】そして、この繊維布帛は、染色された繊維
布帛からなっているので、光干渉膜が実質的に透明、あ
るいは半透明の膜からなる場合には、該光干渉膜を通し
て繊維布帛の染色地を表面に現わすことが可能になり、
光干渉膜による干渉発色と、染色地の色や柄が複雑に絡
み合い、より高級感にあふれた色調が発現される。
【0012】また、光干渉膜が実質的に不透明の膜から
なる場合には、繊維布帛が両面染めされている場合には
いずれか一方の面に、繊維布帛が片面染めされている場
合には染められていない面に、該光干渉膜を設けるよう
にすれば、片面は染料による色彩色で干渉色とは異なっ
た発色が得られ、もう一方の面は光干渉膜により干渉発
色させることができ、各面それぞれ異なる発色効果が得
られる。
【0013】さらに、染色面上に実質的に不透明の膜か
らなる光干渉膜を設けるようにすれば、通常時は光干渉
膜による干渉発色が得られ、光干渉膜が脱落したときに
は、下地である染色地が現れるので、光干渉膜による干
渉色と染色による色や柄が合計二度楽しめることにな
り、興味ある使用方法が可能になる。
【0014】さらに、光干渉膜は、基本的に各繊維毎に
独立に形成されるので、繊維布帛自身が有する良好なド
レープ性、通気性は実質的にそのまま維持される。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の各種実施態様および、具体
的な実施例について説明する。まず本発明の干渉色を有
する繊維布帛の基材は、染色が施された繊維布帛であ
る。染色方法としては、とくに限定されず、またその色
や柄もとくに限定されない。また、繊維布帛自身もとく
に限定されず、公知の各種布帛が使用できる。
【0016】上記繊維布帛の少なくとも片面に、光干渉
膜が積層される。光干渉膜は、少なくとも透明層を有す
るものであり、透明層とは、表面側から入射した光の、
表面における反射光と裏面における反射光との干渉によ
り発色可能な、実質的に透明な薄膜からなる層をいう。
【0017】透明層は、例えば透明金属化合物膜からな
り、その素材としては、SiO、SiO2 、In
2 3 、TiO2 、In2 3 /SnO2 、MgF2
Al2 3、Cr2 3 から選ばれた少なくとも一種が
挙げられる。
【0018】光干渉膜は、以下のような各種態様を採る
ことができる。まず,光干渉膜が透明層のみからなる場
合、図1に示すように、染色が施された繊維布帛2の片
面又は両面の露出した繊維1の露出した表面に、透明層
3、たとえば透明金属化合物膜からなる透明層3が、た
とえば蒸着により設けられる。
【0019】このような透明層3が積層された繊維布帛
2においては、表面側から入射した光Rの、透明層3の
表面における反射光R2 と、裏面における反射光R3
すなわち、透明層と、該透明層と接する繊維との境界面
での反射との干渉により、発色する。また、透明な層3
であるから、下地の染料による色や柄が透明層3を通し
て浮かび上がる。
【0020】上記干渉発色は、透明層3の材質、繊維布
帛2自身の色、透明層3の厚みによって種々変化する。
とくに、輝きのある発色を得るために、透明層3の厚み
は、400Å以上、5000Å以下であることが好まし
い。
【0021】また、光干渉膜は、図2に示すように、染
色が施された繊維布帛2の片面又は両面に、繊維布帛2
側から反射層4と透明層3を順次積層した2層構造とす
ることによって形成してもよい。反射層4は、たとえば
可視光線領域における平均反射率が60%以上(好まし
くは90%以上)の金属薄膜からなり、該反射金属膜の
素材としては、たとえば、Al、Cu、Ti、Ag、M
g、Au、Cr、Pe、Rhから選ばれた少なくとも一
種を挙げることができる。このような反射層4も蒸着に
より設けることができ、反射層4を構成する反射金属膜
の厚みとしては、500Å以上あることが好ましい。
【0022】このような反射層4、透明層3が順次積層
された繊維布帛2においては、表面側から入射した光R
の、透明層3表面における反射光R2 と、裏面における
反射光R3 、すなわち、透明層3と、反射層4との境界
面からの反射光との干渉により、発色する。
【0023】また、光干渉膜は、図3に示すように、染
色が施された繊維布帛2の片面又は両面に、繊維布帛2
側から、上記反射層4と、透明層3と、半透明層5とを
この順に順次積層した3層構造とすることによって形成
してもよい。半透明層5は、たとえば可視光線領域にお
ける平均反射率が60%以下の半透明金属膜からなり、
該半透明金属膜の素材としては、Al、Cu、Ti、A
g、Mg、In、Cr、Si、Au、Au/Ptから選
ばれた少なくとも一種を挙げることができる。このよう
な半透明層5も蒸着により設けることができ、半透明層
5を構成する半透明金属膜の厚みとしては、20Å以
上、500Å以下が好ましい。
【0024】このような反射層4、透明層3、半透明層
5が順次積層された繊維布帛2においては、表面側から
入射した光Rは、半透明層5の表面、透明層3の表面、
反射層4の表面(透明層3の裏面)でそれぞれ反射光R
1 、R2 、R3 を生成し、反射光R1 とR2 とR3 とが
干渉して干渉色を発現する。この光干渉膜は、実質的に
不透明であるが、光干渉膜が脱落したときには下地の染
料による色や柄が現れるので、二度の互いに異なる発色
効果が得られる。
【0025】さらに、光干渉膜は、図4に示すように、
繊維布帛2の片面又は両面に、繊維布帛2側から、上記
透明層3と半透明層5を順次積層した2層構造とするこ
とによって形成してもよい。このような繊維布帛2にあ
っては、主として反射光R2とR3 との干渉により、発
色される。
【0026】なお、上記のような光干渉膜を備えた、干
渉色を有する繊維布帛においては、図5に示すように、
繊維布帛2と光干渉膜との間に、接着剤層6を介在させ
てもよい(図5は、光干渉膜として図3に示した反射層
4、透明層3、半透明層5からなる3層構造の光干渉膜
を例示している)。このような接着剤層6を設けること
により、光干渉膜の繊維布帛2からの剥離強度を高める
ことができ、光干渉膜の耐久性を高めることができる。
【0027】また、図示は省略するが、光干渉膜の表面
に、必要に応じて保護膜をコーティング等により設けて
もよい。保護膜としては、光干渉膜への光の入射、光干
渉膜からの干渉色の発色を損なわないよう、実質的に略
完全に透明なものが好ましい。但し、着色されていても
よい。
【0028】次に本発明の干渉色を有する繊維布帛の製
造方法について説明する。まず、所定の色や柄が染色さ
れた繊維布帛を準備し、その少なくとも片面に、前記図
1ないし図5に示した態様の光干渉膜を設ける。図1に
示した態様では、繊維布帛2の少なくとも片面に、透明
層3を直接蒸着し、図2に示した態様では、反射層4を
蒸着した後透明層3を蒸着し、図3に示した態様では、
反射層4、透明層3、半透明層5を順次蒸着し、図4に
示した態様では、透明層3、半透明層5を順次蒸着し、
図5に示した態様では、接着剤層6を設けた後その接着
剤層6上に接着により又は蒸着により反射層4を設け、
その上に透明層3、半透明層5を順次蒸着する。なお、
図6は、繊維相互間には実際には隙間があるので、その
状態における光干渉膜のつき方を示す布帛の概略部分断
面図である。
【0029】蒸着後、130℃以上、好ましくは170
℃以上で熱処理することにより、上記蒸着膜を酸化膜と
して目的の膜組成にしたり、あるいは膜強度を向上する
ことができる。そして、必要に応じて、光干渉膜上にコ
ーティング等により保護膜を設ける。
【0030】以下に、より具体的な実施例について説明
する。 実施例1 高収縮ポリエステルフィラメント糸(50デニール×2
4フィラメント、略丸断面繊維、沸水収縮率約20%)
と低収縮ポリエステルフィラメント糸(50デニール×
48フィラメント、略3角断面繊維、沸水収縮率約7
%)とを引き揃えて流体混繊処理を施した後約200回
/mの撚を与えて得た収縮差混繊糸を用いて織物(経
糸:約80本/インチ、緯糸:約100本/インチ、組
織:2/2ツイル)を作り、リラックス処理、セット、
アルカリ処理、仕上セットを施して糸長差混繊糸布帛と
した。この糸長差混繊糸布帛の両面に染色を施し、該染
色の施された糸長差混繊糸布帛の片面に図3に示した態
様の3層構造の光干渉膜を蒸着した。
【0031】反射層はAlから構成して膜厚を800Å
とし、透明層はSiOから構成して膜厚をそれぞれ80
0Å、1000Å、1200Å、1500Åとし、半透
明層はCrから構成して膜厚を30Åとした。これら反
射層、透明層、半透明層を蒸着後、170℃2分の条件
で熱処理し、さらにその上から保護膜としてポリジメチ
ルポリシロキサン系シリコーンをコーティングし130
℃、2分の条件で熱処理した。
【0032】結果、透明層の膜厚800Åのものは、青
色を主体とした深みのある色が得られ、膜厚1000Å
のものは、緑色を主体とした深みのある色が得られ、膜
厚1200Åのものは、黄色を主体とした深みのある色
が得られ、膜厚1500Åのものは、赤色を主体とした
深みのある色が得られた。
【0033】得られた糸長差混繊糸布帛は、見る角度に
よって複雑に色合いが変化するとともに、糸長差混繊糸
による表面凹凸が、より立体感、ふくらみ感のある、し
かも各部の色が複雑に変化する、高級感のある色調が得
られた。
【0034】また、長期の使用後、或いは、洗濯等を多
数回繰り返した後、光干渉膜が脱落したときには、下地
の染色による色や柄が現れ、もう一度発色を楽しむこと
ができた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の干渉色を
有する繊維布帛およびその製造方法によるときは、次の
ような効果が得られる。 (1) 光干渉膜における光の干渉現象によって、単色
相色および2色相色以上を主体とした高級感にあふれた
干渉発色が得られるとともに、染色された繊維布帛を基
材としているので、染色地を光干渉膜を通して発現さ
せ、一層高級感にあふれた複雑な色調を発現させたり、
あるいは、光干渉膜による干渉発色を楽しんだ後、光干
渉膜脱落後には下地の染料による発色を行わしめ、二度
の発色効果を得るといった、いろいろな使用方法が可能
となる。 (2) 表面がフラットなフイルムや紙の場合は、見る
位置が正反射位置から少しでもずれると干渉色が著しく
低下するが、本発明の干渉色を有する繊維布帛は、見る
角度が変化しても色の輝きを低下させず、しかも極めて
光輝性の高い色調が得られる。 (3) 光干渉膜における各膜厚の調整と見る角度によ
って、種々の干渉色を発現させることができる。 (4) 光干渉膜による干渉発色自身は、染色等によら
ないため、全く色褪せしない。 (5) しかし繊維布帛であるがため、ドレープ性、透
湿性、通気性、柔軟性など繊維布帛本来の機能を損なう
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る干渉色を有する繊維
布帛の概略部分断面図である。
【図2】本発明の別の実施態様に係る干渉色を有する繊
維布帛の概略部分断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施態様に係る干渉色を有
する繊維布帛の概略部分断面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施態様に係る干渉色を有
する繊維布帛の概略部分断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施態様に係る干渉色を有
する繊維布帛の概略部分断面図である。
【図6】本発明の実施態様に係る干渉色を有する繊維布
帛であって、繊維相互間に隙間のある状態における光干
渉膜のつき方を示す概略部分断面図である。
【符号の説明】
1 繊維 2 染色された繊維布帛 3 透明層 4 反射層 5 半透明層 6 接着剤層 R 入射光 R1 、R2 、R3 反射光
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 1/10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色された繊維布帛からなり、該繊維布
    帛の少なくとも片面に露出した繊維の露出した表面に、
    表面側から入射した光の、表面における反射光と裏面に
    おける反射光との干渉により発色可能な、実質的に透明
    な薄膜からなる透明層を有する光干渉膜を設けたことを
    特徴とする干渉色を有する繊維布帛。
  2. 【請求項2】 前記光干渉膜を通して前記繊維布帛の染
    色地が表面に現れている請求項1の干渉色を有する繊維
    布帛。
  3. 【請求項3】 前記光干渉膜が、前記透明層のみからな
    る請求項1又は2の干渉色を有する繊維布帛。
  4. 【請求項4】 前記光干渉膜が、前記繊維布帛側から、
    可視光線領域における平均反射率が60%以上である反
    射層と、前記透明層を順次積層した2層構造の膜からな
    る請求項1の干渉色を有する繊維布帛。
  5. 【請求項5】 前記光干渉膜が、前記繊維布帛側から、
    可視光線領域における平均反射率が60%以上である反
    射層と、前記透明層と、可視光線領域における平均反射
    率が60%以下である半透明層とをこの順に順次積層し
    た3層構造の膜からなる請求項1の干渉色を有する繊維
    布帛。
  6. 【請求項6】 前記光干渉膜が、前記繊維布帛側から、
    前記透明層と、可視光線領域における平均反射率が60
    %以下である半透明層を順次積層した2層構造の膜から
    なる請求項1又は2の干渉色を有する繊維布帛。
  7. 【請求項7】 繊維布帛に染色を施し、該繊維布帛の少
    なくとも片面に、表面側から入射した光の、表面におけ
    る反射光と裏面における反射光との干渉により発色可能
    な、実質的に透明な薄膜からなる透明層を有する光干渉
    膜を蒸着処理することを特徴とする干渉色を有する繊維
    布帛の製造方法。
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