JP3139647B2 - 干渉色を有する糸長差混繊糸布帛およびその製造方法 - Google Patents

干渉色を有する糸長差混繊糸布帛およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、干渉色を有する糸長差
混繊糸布帛およびその製造方法に関し、とくに、基材に
糸長差混繊糸布帛を用いた、高明度、高彩度の干渉色が
得られる糸長差混繊糸布帛およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】虹彩色を得る方法として、透明フイルム
または紙の片面または両面に、光線反射膜、金属化合物
透明膜、半透明金属蒸着膜を積層し、反射光線の干渉に
よって虹彩色、いわゆるレインボー色を出現させるよう
にした方法が知られている(特開昭61−15962号
公報)。
【0003】ところが、上記方法では基材の表面がフラ
ットなものであるため、正反射と拡散反射の差が数百
倍、明度では、60倍程度の差があることから、見る角
度によって彩度および光沢が大きく異なり、見る角度が
正反射の位置から少しでもずれると、虹彩色の輝きが著
しく低下してしまうという欠点があった。
【0004】このような欠点を解消するために、先に本
出願人により、繊維布帛の片面に、光線反射膜、金属化
合物透明膜、半透明金属蒸着膜を積層し、反射光線の干
渉によって単色相色および2色相色以上で見る角度によ
っては色相の変化する発色を出現させるようにした、干
渉色を有する繊維布帛が提出され、既に公知になってい
る(特開平3−82881号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
の提案による干渉色を有する繊維布帛においては、見る
角度が変わっても輝きのある虹彩色を発現させることは
できるものの、その実施例に見られるように、基材であ
る繊維布帛を単なる通常の平織の布帛としていたため、
見る角度がある一定の角度の場合、繊維布帛全面にわた
って略一定の色合いしか出せず、薄っぺらな感じとな
り、深みのある、かつ複雑な色合いで高級感を感じさせ
る色調を出現させることが困難であった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目し、繊
維布帛を干渉発色させる利点を活かしつつ、とくに糸長
差混繊糸布帛について、複雑なかつ高級感をかもし出す
ことのできる干渉色をもたせること、およびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
干渉色を有する糸長差混繊糸布帛は、糸長差混繊糸を少
なくとも一部に用いた布帛の少なくとも片面に露出した
繊維の露出した表面に、表面側から入射した光の、表面
における反射光と裏面における反射光との干渉により発
色可能な、実質的に透明な薄膜からなる透明層を有する
光干渉膜を設けたものからなる。
【0008】また、本発明の干渉色を有する糸長差混繊
糸布帛の製造方法は、糸長差混繊糸を少なくとも一部に
用いた糸長差混繊糸布帛の少なくとも片面に、表面側か
ら入射した光の、表面における反射光と裏面における反
射光との干渉により発色可能な、実質的に透明な薄膜か
らなる透明層を有する光干渉膜を蒸着処理する方法から
なる。
【0009】本発明における糸長差混繊糸布帛には、公
知の各種のものが含まれる。たとえば、糸の収縮差を利
用した糸長差混繊糸布帛、糸の供給速度差を利用した糸
長差混繊糸布帛、糸の捲縮差(伸度差)を利用した(た
とえば糸長差を生じる仮撚複合糸を用いた)糸長差混繊
糸布帛等が挙げられる。このような糸長差混繊糸布帛
は、後に図示する如く、その表面に立体的な、ふくらみ
感のある凹凸を有している。
【0010】
【作用】このような干渉色を有する糸長差混繊糸布帛に
おいては、光干渉膜の表面側からの反射光と裏面側から
の反射光との干渉により発色される。この光干渉膜は、
フイルムや紙等のフラットな基材上ではなく、糸長差混
繊糸布帛の少なくとも片面上に設けられるので、布帛の
微細な凹凸に沿って光干渉膜も微細な凹凸面を有する層
に形成され、正反射と拡散反射との差が小さくなって、
見る角度が変わっても高明度、高彩度の干渉色が得られ
る。
【0011】そして、この糸長差混繊糸布帛は、その表
面に露出する繊維が立体的な凹凸を形成するので、該繊
維の浮き沈みによる上記光干渉膜蒸着時の影のため、微
細部的には光干渉膜の膜厚変化が生じ、該膜厚変化によ
ってさらに色が多色に変化し、一層高級感、立体感がか
もし出される。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の各種実施態様および、具体
的な実施例について説明する。まず本発明の干渉色を有
する糸長差混繊糸布帛の基材は、糸長差混繊糸を少なく
とも一部に用いた糸長差混繊糸布帛である。糸長差混繊
糸布帛としては、前述の如く各種公知のものが採用でき
る。この糸長差混繊糸布帛の少なくとも片面に露出した
糸長差混繊糸の露出した凹凸形状の表面に、光干渉膜が
積層される。この微細な表面凹凸を有する糸長差混繊糸
布帛上に光干渉膜が積層されることにより、該光干渉膜
の表面における反射光と裏面側からの反射光がよりラン
ダムな方向に細かく分れて拡散反射し、より複雑な干渉
色が出現される。
【0013】とくに、糸長差混繊糸布帛の表面には、ふ
くらみ感のある立体的な凹凸が形成されるが、上記干渉
色の発色により、一層ふくらみ感が増し、かつ多色に発
色する高級感あふれた色調が得られる。
【0014】図1に示すように、上記糸長差混繊糸1を
用いた布帛2の少なくとも片面に、光干渉膜3が積層さ
れる。光干渉膜3は、少なくとも透明層を有するもので
あり、透明層とは、表面側から入射した光の、表面にお
ける反射光と裏面における反射光との干渉により発色可
能な、実質的に透明な薄膜からなる層をいう。なお図1
においては、図示便宜上、各山における1本の糸上に光
干渉膜3を積層した状態で示してあるが、表面に露出し
た糸の露出部には略全面に光干渉膜3が形成されてい
る。
【0015】透明層は、例えば透明金属化合物膜からな
り、その素材としては、SiO、SiO2 、In
2 3 、TiO2 、In2 3 /SnO2 、MgF2
Al2 3、Cr2 3 から選ばれた少なくとも一種が
挙げられる。
【0016】光干渉膜3は、以下のような各種態様を採
ることができる。まず,光干渉膜が透明層のみからなる
場合、図2に図1の布帛表面に露出した糸長差混繊糸1
について示すように、糸長差混繊糸1を少なくとも一部
に用いた糸長差混繊糸布帛2の片面又は両面に、透明層
4、たとえば透明金属化合物膜からなる透明層4が、た
とえば蒸着により設けられる。
【0017】このような透明層4が積層された糸長差混
繊糸布帛2においては、表面側から入射した光Rの、透
明層4の表面における反射光R2 と、裏面における反射
光R3 、すなわち、透明層と、該透明層と接する繊維と
の境界面での反射との干渉により、発色する。
【0018】この発色は、透明層4の材質、糸長差混繊
糸布帛2自身の色、透明層4の厚みによって種々変化す
る。とくに、輝きのある発色を得るために、透明層4の
厚みは、400Å以上、5000Å以下であることが好
ましい。
【0019】また、光干渉膜3は、図3に示すように、
糸長差混繊糸布帛2側から反射層5と透明層4を順次積
層した2層構造とすることによって形成してもよい。反
射層5は、たとえば可視光線領域における平均反射率が
60%以上(好ましくは90%以上)の金属薄膜からな
り、該反射金属膜の素材としては、たとえば、Al、C
u、Ag、Mg、Au、Cr、Pe、Rhから選ばれた
少なくとも一種を挙げることができる。このような反射
層5も蒸着により設けることができ、反射層5を構成す
る反射金属膜の厚みとしては、500Å以上あることが
好ましい。
【0020】このような反射層5、透明層4が順次積層
された糸長差混繊糸布帛2においては、表面側から入射
した光Rの、透明層4表面における反射光R2 と、裏面
における反射光R3 、すなわち、透明層4と、反射層5
との境界面の反射光との干渉により、発色する。
【0021】また、光干渉膜3は、図4に示すように、
糸長差混繊糸布帛2側から、上記反射層5と、透明層4
と、半透明層6とをこの順に順次積層した3層構造とす
ることによって形成してもよい。半透明層6は、たとえ
ば可視光線領域における平均反射率が60%以下の半透
明金属膜からなり、該半透明金属膜の素材としては、A
l、Cu、Ag、Mg、In、Cr、Si、Au、Au
/Ptから選ばれた少なくとも一種を挙げることができ
る。このような半透明層6も蒸着により設けることがで
き、半透明層6を構成する半透明金属膜の厚みとして
は、20Å以上、500Å以下が好ましい。
【0022】このような反射層5、透明層4、半透明層
6が順次積層された糸長差混繊糸布帛2においては、表
面側から入射した光Rは、半透明層6の表面、透明層4
の表面、反射層5の表面(透明層3の裏面)でそれぞれ
反射光R1 、R2 、R3 を生成し、反射光R1 とR2
3 とが干渉して干渉色を発現する。
【0023】さらに、光干渉膜3は、図5に示すよう
に、糸長差混繊糸布帛2側から、上記透明層4と半透明
層6を順次積層した2層構造とすることによって形成し
てもよい。このような糸長差混繊糸布帛2にあっては、
主として反射光R2 とR3 との干渉により、発色され
る。
【0024】なお、上記のような光干渉膜を備えた、干
渉色を有する糸長差混繊糸布帛においては、図6に示す
ように、糸長差混繊糸布帛2と光干渉膜3との間に、接
着剤層7を介在させてもよい(図6は、光干渉膜として
図4に示した反射層5、透明層4、半透明層6からなる
3層構造の光干渉膜を例示している)。このような接着
剤層7を設けることにより、光干渉膜3の糸長差混繊糸
布帛2からの剥離強度を高めることができ、光干渉膜の
耐久性を高めることができる。
【0025】また、図示は省略するが、光干渉膜の表面
に、必要に応じて保護膜をコーティング等により設けて
もよい。保護膜としては、光干渉膜への光の入射、光干
渉膜からの干渉色の発色を損なわないよう、実質的に略
完全に透明なものが好ましい。但し、着色されていても
よい。
【0026】次に本発明の干渉色を有する糸長差混繊糸
布帛の製造方法について説明する。まず、糸長差混繊糸
を少なくとも一部に用いた糸長差混繊糸布帛を準備し、
その少なくとも片面に、前記図2ないし図6に示した態
様の光干渉膜を設ける。図2に示した態様では、糸長差
混繊糸布帛2の少なくとも片面に、透明層4を直接蒸着
し、図3に示した態様では、反射層5を蒸着した後透明
層4を蒸着し、図4に示した態様では、反射層5、透明
層4、半透明層6を順次蒸着し、図5に示した態様で
は、透明層4、半透明層6を順次蒸着し、図6に示した
態様では、接着剤層7を設けた後その接着剤層7上に接
着により又は蒸着により反射層5を設け、その上に透明
層4、半透明層6を順次蒸着する。
【0027】蒸着後、130℃以上、好ましくは170
℃以上で熱処理することにより、上記蒸着膜を酸化膜と
して目的の膜組成にしたり、あるいは膜強度を向上する
ことができる。そして、必要に応じて、光干渉膜上にコ
ーティング等により保護膜を設ける。
【0028】以下に、より具体的な実施例について説明
する。 実施例1 高収縮ポリエステルフィラメント糸(50デニール×2
4フィラメント、略丸断面繊維、沸水収縮率約20%)
と低収縮ポリエステルフィラメント糸(50デニール×
48フィラメント、略3角断面繊維、沸水収縮率約7
%)とを引き揃えて流体混繊処理を施した後約200回
/mの撚を与えて得た収縮差混繊糸を用いて織物(経
糸:約80本/インチ、緯糸:約100本/インチ、組
織:2/2ツイル)を作り、リラックス処理、セット、
アルカリ処理、仕上セットを施して糸長差混繊糸布帛と
した。この糸長差混繊糸布帛の片面に図4に示した態様
の3層構造の光干渉膜を蒸着した。
【0029】反射層はAlから構成して膜厚を800Å
とし、透明層はSiOから構成して膜厚をそれぞれ80
0Å、1000Å、1200Å、1500Åとし、半透
明層はCrから構成して膜厚を30Åとした。これら反
射層、透明層、半透明層を蒸着後、170℃2分の条件
で熱処理し、さらにその上から保護膜としてポリジメチ
ルポリシロキサン系シリコーンをコーティングし130
℃、2分の条件で熱処理した。
【0030】結果、透明層の膜厚800Åのものは、青
色を主体とした深みのある色が得られ、膜厚1000Å
のものは、緑色を主体とした深みのある色が得られ、膜
厚1200Åのものは、黄色を主体とした深みのある色
が得られ、膜厚1500Åのものは、赤色を主体とした
深みのある色が得られた。
【0031】得られた糸長差混繊糸布帛は、見る角度に
よって複雑に色合いが変化するとともに、糸長差混繊糸
による表面凹凸が、より立体感、ふくらみ感のある、し
かも各部の色が複雑に変化する、高級感のある色調が得
られた。
【0032】実施例2 糸速525m/分で供給するポリエステルフィラメント
糸(50デニール×12フィラメント)と糸速600m
/分で供給するポリエステルフィラメント糸(100デ
ニール×96フィラメント)を引揃えて流体混繊処理を
施し500m/分で引き取って糸長差混繊糸とした。次
いで約300回/mの撚を加え、製織、仕上げ加工を経
て糸長差混繊糸布帛とした。この糸長差混繊糸布帛の片
面に図4に示した態様の三層構造の光干渉膜を蒸着し
た。
【0033】実施例1において、上層の半透明層のCr
を膜厚が70Åになるようにした以外は実施例1と同条
件で光干渉膜を形成した。
【0034】結果、透明層の膜厚800Åのものは、青
色を主体とした深みのある色が得られ、膜厚1000Å
のものは、緑色を主体とした深みのある色が得られ、膜
厚1200Åのものは、黄色を主体とした深みのある色
が得られ、膜厚1500Åのものは、赤色を主体とした
深みのある色が得られた。
【0035】得られた糸長差混繊糸布帛は、深みのある
複雑な色合いの干渉色を発色、表面凹凸の立体感、ふく
らみ感に優れたものであった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の干渉色を
有する糸長差混繊糸布帛およびその製造方法によるとき
は、次のような効果が得られる。 (1) 染料を使用することなく、光干渉膜における光
の干渉現象によって、単色相色および2色相色以上を主
体とした干渉発色が得られ、糸長差混繊糸布帛を基材と
しているので、立体感のある、かつ深みのある、しかも
高級感にあふれた干渉色が得られる。 (2) 表面がフラットなフイルムや紙の場合は、見る
位置が正反射位置から少しでもずれると干渉色が著しく
低下するが、本発明の干渉色を有する糸長差混繊糸布帛
は、見る角度が変化しても色の輝きを低下させない。 (3) 光干渉膜における各膜厚の調整と見る角度によ
って、種々の干渉色を発現させることができる。 (4) 染色等によらないため、全く色褪せしない。 (5) しかし繊維布帛であるがため、透湿性、通気
性、柔軟性など繊維布帛本来の機能を損なうことがな
く、また、ふくらみ感、立体感については著しく向上す
ることができる。 (6) 布帛表面の繊維の浮き沈みによる蒸着時の影
で、微細部的に膜厚変化が生じ、より多色発色させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る干渉色を有する糸長
差混繊糸布帛の概略部分構成図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る干渉色を有する糸長
差混繊糸布帛の概略部分断面図である。
【図3】本発明の別の実施態様に係る干渉色を有する糸
長差混繊糸布帛の概略部分断面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施態様に係る干渉色を有
する糸長差混繊糸布帛の概略部分断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施態様に係る干渉色を有
する糸長差混繊糸布帛の概略部分断面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施態様に係る干渉色を有
する糸長差混繊糸布帛の概略部分断面図である。
【符号の説明】
1 糸長差混繊糸 2 糸長差混繊糸布帛 3 光干渉膜 4 透明層 5 反射層 6 半透明層 7 接着剤層 R 入射光 R1 、R2 、R3 反射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−82881(JP,A) 特開 昭61−15962(JP,A) 特開 平3−137237(JP,A) 特開 平5−279959(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 11/00 - 11/83

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸長差混繊糸を少なくとも一部に用いた
    布帛の少なくとも片面に露出した繊維の露出した表面
    に、表面側から入射した光の、表面における反射光と裏
    面における反射光との干渉により発色可能な、実質的に
    透明な薄膜からなる透明層を有する光干渉膜を設けたこ
    とを特徴とする干渉色を有する糸長差混繊糸布帛。
  2. 【請求項2】 前記光干渉膜が、前記透明層のみからな
    る請求項1の干渉色を有する糸長差混繊糸布帛。
  3. 【請求項3】 前記光干渉膜が、前記糸長差混繊糸布帛
    側から、可視光線領域における平均反射率が60%以上
    である反射層と、前記透明層を順次積層した2層構造の
    膜からなる請求項1の干渉色を有する糸長差混繊糸布
    帛。
  4. 【請求項4】 前記光干渉膜が、前記糸長差混繊糸布帛
    側から、可視光線領域における平均反射率が60%以上
    である反射層と、前記透明層と、可視光線領域における
    平均反射率が60%以下である半透明層とをこの順に順
    次積層した3層構造の膜からなる請求項1の干渉色を有
    する糸長差混繊糸布帛。
  5. 【請求項5】 前記光干渉膜が、前記糸長差混繊糸布帛
    側から、前記透明層と、可視光線領域における平均反射
    率が60%以下である半透明層を順次積層した2層構造
    の膜からなる請求項1の干渉色を有する糸長差混繊糸布
    帛。
  6. 【請求項6】 糸長差混繊糸を少なくとも一部に用いた
    糸長差混繊糸布帛の少なくとも片面に、表面側から入射
    した光の、表面における反射光と裏面における反射光と
    の干渉により発色可能な、実質的に透明な薄膜からなる
    透明層を有する光干渉膜を蒸着処理することを特徴とす
    る干渉色を有する糸長差混繊糸布帛の製造方法。
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