JP2603540B2 - フイルム搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、供給部に巻回したロール状フイルムを装置
本体に装着し、搬送路を介して巻取部に送り出し、自動
的にフイルム装填を行うフイルム搬送装置に関するもの
である。

＜従来の技術＞ 従来、この種の装置は通常ロール状フイルムを装填す
る巻戻し軸とこれを巻取る巻取軸及びこれらの軸を駆動
するモータ等の駆動系、フイルム駒を投影するための光
学系等を有している。

そして、このようなロール状フイルムを検索する装置
として従来よく知られているものに、ロールフイルムマ
イクロリーダー及び該リーダーに印刷機能を備えたリー
ダープリンタ等がある。これらの装置では、通常ロール
状のマイクロフイルムの検索を迅速に行うための手段と
して、巻戻し軸に装着されるマイクロフイルムの前端部
を巻取軸に巻付ける自動装填機構を備えている。

第３図は従来例の検索機を備えたリーダープリンタを
示し、ロールフイルムカートリツジ１内に情報記録媒体
としてのマイクロフイルムＦを巻き込んで収納した巻戻
しリール２が巻戻し軸2aに装着されており、該マイクロ
フイルムＦにはその面の長手方向に沿って順次に情報部
分としての情報駒が記録されている。該巻戻し軸2aと投
影部Ａをはさみ所定間隔をもって配設された巻取り軸3a
にはフイルム自動巻付け機構を備えた巻取りリール３が
装着され、該巻戻し軸2aには巻戻しモータM2が、該巻取
り軸3aには巻取りモータM1がそれぞれ接続されている。

さらに、巻戻し軸2aに装着された巻戻しリール２のマ
イクロフイルムＦを巻取りリール３に自動的に巻付ける
ための自動装填機構及び巻取りリール３に巻取られたマ
イクロフイルムＦの巻取り量を表示する手段を備えてい
る。該自動装填機構はマイクロフイルムＦの前端部を圧
接搬送する送出ローラ（キヤプスタンローラ）４及び巻
戻し軸2aと巻取り軸3aとの間に配設され引き出されたマ
イクロフイルムＦを検知する検知センサ５と、巻取り軸
3aのフイルム自動巻付け機構を備えた巻取りリール３に
より構成され、マイクロフイルムＦが巻取りリール３に
巻付けられたことを検知すると、巻取り軸3aに接続され
たモータM1の回転が停止し、送出ローラ４はマイクロフ
イルムＦから離れるようにし、検索操作可能状態で待機
されるようになっている。

また、操作盤10には、検索時に巻き取られたマイクロ
フイルムＦの量をほぼ比例的に加算して表示するカウン
タ11と、前記自動装填の動作開始入力部及び該カウンタ
11のリセツト入力部を一つとした共通入力部とする共通
スイツチ12と、前記モータM1及びM2の作動及びその巻取
りもしくは巻戻しの速度を調整するフイルム操作部とし
てのコントロールノブ13が配設されている。そして、該
操作盤10は制御回路20を介して前記検知センサ５並びに
モータM1に接続され、該カウンタ11は図示されないフイ
ルムエンコーダよりのパルスを該制御回路20が加減算処
理して表示を行い、該自動装填の動作開始入力部スイッ
チ12は、自動装填終了後コントロールノブ13が巻戻し状
態にあるときはフイルムを自動装填直後に巻戻してしま
い、自動装填を再び行う必要が出てくるため、該コント
ロールノブ13がニユートラルにないと動作しないように
なっている。なお、S1は操作部入力信号、S2は操作部表
示信号、S3は巻取りモータ駆動信号、F1はフイルムセン
サ信号をそれぞれ示す。

そして、第４図の動作説明図に示すようにマイクロフ
イルム装填後に検索操作が行われ、マイクロフイルムＦ
の検索操作終了後（b1）に、コントロールノブ13を巻戻
し方向に切換える（b2）と、マイクロフイルムＦを巻取
りリール３から巻戻しリール２に巻き戻し、検知センサ
５にマイクロフイルムＦが検知されなくなり、完全に巻
戻しリール２へマイクロフイルムＦが巻戻されると自動
的に停止し（b3）、コントロールノブ13を巻戻し状態か
らニユートラル位置すなわちフイルムを停止する状態に
設定し（b4）、次のマイクロフイルムＦに交換し（b
5）、マイクロフイルムＦを装着すると指示信号を受け
て自動的に巻取りリール３に巻付けて自動装填を行い、
検索可能状態となり（b6）、コントロールノブ13を巻き
取り方向に設定して検索動作が行われる（b7）。

＜発明が解決しようとする課題＞ ところが、前述従来例では所要の動作に応じてコント
ロールノブの切り換えをする必要があるので、切換え操
作が煩雑であり、誤操作をする欠点があった。

本発明は、前述従来例の欠点を除去し、コントロール
ノブの操作により誤操作の生じないフイルム搬送装置を
提供することを目的とする。

＜課題を解決するための手段＞ 前記の目的を達成するために、本発明のフイルム搬送
装置はロール状フイルムを装着する供給部と該供給部か
ら搬送路を通して送られたフイルムを巻取る巻取部を備
え、該供給部に装填されたフイルムの先端を搬送路を通
して該巻取部まで自動的に搬送する自動装填が可能なフ
イルム搬送装置において、前記供給部と前記巻取部の間
に置かれたフイルムの搬送方向、搬送速度及び停止を主
導操作により指示するコントロールノブを有し、該コン
トロールノブの指示状態に関係なく、自動装填開始スイ
ッチの操作により前記供給部のフイルムの先端を前記巻
取部まで自動装填し、自動装填が終了したときフイルム
を停止し、自動装填によるフイルムの停止後、コントロ
ールノブの操作により指示状態が切換えられたとき切換
えられた指示状態にフイルムの搬送を制御するようにし
たものである。

＜作用＞ 以上の構成のフイルム搬送装置はフイルム操作部、す
なわちコントロールノブの位置に関係なく自動装填を可
能としているので、自動装填終了後、コントロールノブ
を切換え操作しない限り、フイルムが不用意に搬送され
ることがなくなり、誤動作を防止することができる。

＜実施例＞ 以下、本発明の一実施例を第１図のフローチャートに
基づいて説明する。なお、フイルム搬送装置のメカ構成
は前述第３図と同様であるので、それを援用して説明を
省略する。

本実施例ではコントロールノブ13がニユートラルの位
置に設定しなくてもフイルムの自動装填が行われるよう
に構成したものである。

まず、ステツプ１でマイクロフイルムＦが収納された
ロールフイルムカートリツジ１を巻戻し軸2aに装着す
る。

次いで、ステツプ２で操作盤10のスイツチ12を押す
と、ステツプ３の自動装填が開始される。すなわち、自
動装填が始まると、送出ローラ４が巻戻し軸2a側へ移動
してマイクロフイルムＦの前端部に圧接され、送出ロー
ラ４の回転によりマイクロフイルムＦの前端部はロール
フイルムカートリツジ１より引き出され、搬送路中を巻
取り軸3a方向へ移送する。

そして、ステツプ４で検知センサ５でマイクロフイル
ムＦを検知すると、ステツプ５で巻取りリール３が回転
し、ステツプ６でマイクロフイルムＦが巻取りリール３
に巻き付いたことを検知すると、ステツプ７で巻取りリ
ール３の巻取り軸3aに接続されたモータM1の回転が停止
し、同時に送出ローラ４も停止してマイクロフイルムＦ
より離れて自動装填が終了する。

このようにして自動装填が終了した後、ステツプ８で
操作盤10のコントロールノブ13のフイルム移送方向と移
送量の設定をし、ステツプ９でその設定信号によりモー
タM1又はM2の制御を行い、通常検索操作を開始する。こ
こで、コントロールノブ13が前述の自動装填時に巻戻し
方向になっている場合、制御回路20はコントロールノブ
13によるフイルム巻戻し信号を無視し、これにより自動
装填後の不用意な巻き戻しを防止できる。そして、コン
トロールノブ13を巻戻し位置から他の指示位置、すなわ
ちニユートラル位置又はフイルム巻取り位置に切換え操
作することにより、以後、切換え指示された状態にフイ
ルムの搬送が制御される。

そして、第２図の動作説明図に示すようにマイクロフ
イルムＦの詮索操作終了後（a1）に，コントロールノブ
13を巻戻し方向に切換える（a2）と、マイクロフイルム
Ｆを巻取りリール３から巻戻しリール２に巻戻し、完全
に巻戻されると、自動的に停止し（a3）、次のマイクロ
フイルムＦと交換（a4）、前述のようにフイルムの自動
装填が行われて検索可能状態となり（a5）、コントロー
ルノブ13を巻取り位置に切換え操作して再び検索動作が
行われる（a6）。

なお、前述実施例ではフイルム自動装填が操作盤10の
スイツチ12で行ったが、マイクロフイルムカートリツジ
１が巻戻し軸2aに装着されたのを検知して自動的にマイ
クロフイルムの自動装填を行うようにしてもよい。

＜発明の効果＞ 本発明は、以上説明したようにフイルム操作のための
コントロールノブの設定状態に関係なく自動装填操作を
行うことができ、さらに自動装填終了時はフイルムが停
止するので、自動装填後の不用意なフイルムの搬送を防
止することができ、誤操作が少なくなり、所要の操作が
確実かつ簡略化できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る実施例のフイルム搬送装置の作動
のためのフローチャート、第２図はその検索操作終了時
の動作説明図、第３図は従来例のロール状フイルム検索
機の概略構成図、第４図はその検索操作終了時の動作説
明図である。 １……ロールフイルムカートリツジ、２……巻戻しリー
ル、2a……巻戻し軸、３……巻取りリール、3a……巻取
り軸、４……送出ローラ、５……検知センサ、10……操
作盤、11……カウンタ、12……スイツチ、13……コント
ロールノブ、20……制御回路、M1,M2……モータ、Ａ…
…投影部、Ｆ……マイクロフイルム。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ロール状フイルムを装着する供給部と該供
   給部から搬送路を通して送られたフイルムを巻取る巻取
   部を備え、該供給部に装填されたフイルムの先端を搬送
   路を通して該巻取部まで自動的に搬送する自動装填が可
   能なフイルム搬送装置において、 前記供給部と前記巻取部の間に置かれたフイルムの搬送
   方向、搬送速度及び停止を手動操作により指示するコン
   トロールノブを有し、 該コントロールノブの指示状態に関係なく、自動装填開
   始スイッチの操作により前記供給部のフイルムの先端を
   前記巻取部まで自動装填し、自動装填が終了したときフ
   イルムを停止し、自動装填によるフイルムの停止後、コ
   ントロールノブの操作により指示状態が切換えられたと
   き切換えられた指示状態にフイルムの搬送を制御するよ
   うにしたことを特徴とするフイルム搬送装置。