JP2603395Y2 - シリンダ錠 - Google Patents

シリンダ錠

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JP2603395Y2
JP2603395Y2 JP1993069695U JP6969593U JP2603395Y2 JP 2603395 Y2 JP2603395 Y2 JP 2603395Y2 JP 1993069695 U JP1993069695 U JP 1993069695U JP 6969593 U JP6969593 U JP 6969593U JP 2603395 Y2 JP2603395 Y2 JP 2603395Y2
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cylinder
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晃二 山賀
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Alpha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はシリンダ錠、特に支持
台に安定して固定できるキーシリンダを備えたシリンダ
錠に関連する。
【0002】
【従来の技術】公知のように、シリンダ錠はケースと、
ケース内に回転可能に配置されたキーシリンダとを備え
ている。キーシリンダにはケースの溝に対して係合及び
分離可能に複数のタンブラが設けられている。一般に、
ケースとキーシリンダは亜鉛ダイキャストにより形成さ
れ、100分の3ミリメートルの製造精度が要求されて
いる。ダイキャストの鋳造により成形されたキーシリン
ダは支持台に固定され、キーシリンダのタンブラ溝にタ
ンブラが装着される。
【0003】キーシリンダのタンブラ溝にタンブラを装
着する場合、図5に示すように、キーシリンダ34は間
隙32をもって配置された一対の支持台31のテーパ面
33上に配置され、一対のクランプアーム35により支
持台31上に上下方向に固定される。各クランプアーム
35はスプリング36に接続されると共に、図示しない
自動開放装置に接続される。キーシリンダ34を支持台
31上に完全に固定するため、支持台31間の間隙32
内に配置された位置決め矢37が上下方向に移動可能に
設けられる。位置決め矢37の先端38はキーシリンダ
34のタンブラ溝(図示せず)内に挿入され、キーシリ
ンダ34が軸方向及び回転方向に固定される。このよう
に、キーシリンダ34を固定した後、キーシリンダ34
のタンブラ溝にタンブラが装着される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
固定装置は、構造が複雑で、しかもタンブラ装着時にキ
ーシリンダが回転するおそれがある。
【0005】そこで、この考案は上記欠点を解消したキ
ーシリンダを備えたシリンダ錠を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案によるシリンダ
錠は、径方向の中心軸線に対して対称に形成された一対
の切欠部と、各切欠部の中心に形成された突起とを備え
たキーシリンダを内蔵している。キーシリンダの切欠部
は支持台の嵌合部に装着され、キーシリンダの突起は支
持台の端面に当接し、キーシリンダは左右方向、軸方向
及び回転方向に固定される。この考案の実施例では、切
欠部はキーシリンダのキー孔とほぼ並行に形成される。
キーシリンダは上下方向に係わらず支持台の嵌合部に装
着できる。この考案の他の実施例では、キーシリンダの
切欠部には支持台と他の支持装置の嵌合部が装着され、
キーシリンダの突起は支持台と他の支持装置との間に挟
持され、キーシリンダは上下方向、左右方向、軸方向及
び回転方向に固定される。
【0007】
【作用】キーシリンダの切欠部に支持台の嵌合部を装着
すると、キーシリンダの突起が支持台の端面に当接し、
キーシリンダは左右方向、軸方向及び回転方向に固定さ
れる。角度を180度回転して挿入できるリバーシブル
キーで解錠されるキーシリンダに対して、キーシリンダ
は上下方向に係わらず支持台の嵌合部に装着できる。こ
のため、切欠部の間隔を一定に標準化することにより、
キーシリンダの種類及び大きさに係わらず、同一の支持
台でキーシリンダを固定することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、この考案によるシリンダ錠の実施例を
図1〜図4について説明する。
【0009】この考案によるシリンダ錠は、軸部2と、
軸部2の端部に形成されかつ軸部2より直径の大きな頭
部3とを備えたキーシリンダ1を内蔵する。公知のよう
に、軸部2にはタンブラが装着される複数のタンブラ溝
4が形成される。軸部2の所定の位置には、縦の径方向
の中心軸線7に対して対称に一対の切欠部5、6が形成
され、各切欠部5、6は一対の切欠部5a、5bと6
a、6bとを備えている。切欠部5aと5bとの間及び
切欠部6aと6bとの間で各切欠部5、6の中心に形成
された突起8とを備えている。切欠部5、6はキーシリ
ンダ1のキー孔9とほぼ並行に形成される。
【0010】キーシリンダ1の切欠部5、6には支持台
10の一対の嵌合部11の各々が装着され、キーシリン
ダ1の突起8が支持台10の端面に当接する。これによ
り、キーシリンダ1は左右方向、軸方向及び回転方向に
固定される。切欠部5a、5bと6a、6bとは横の径
方向の中心軸線12に対して対称に形成されるから、1
80度の角度で回転して挿入できるリバーシブルキーで
解錠されるキーシリンダ1に対して、キーシリンダ1は
上下方向に係わらず支持台10の嵌合部11に装着でき
る。
【0011】キーシリンダ1の切欠部5、6に支持台1
0の嵌合部11を装着すると、キーシリンダ1の突起8
が支持台10の端面に当接し、キーシリンダ1は左右方
向、軸方向及び回転方向に固定される。このため、切欠
部5、6の間隔Lを一定に標準化することにより、キー
シリンダ1の種類及び大きさに係わらず、同一の支持台
10でキーシリンダ1を固定して組立工程を行うことが
可能となる。
【0012】図4は上方から垂下する支持台10のチャ
ック10a、10bでキーシリンダ1の切欠部5、6を
挟んで保持した状態において、チャック10a、10b
間に形成された通路16から供給されるタンブラ17を
キーシリンダ1の軸部2のタンブラ溝4に装着する状態
を示す。軸15により支持台10に回転可能に支持され
たクラッパ13により案内されるタンブラ17は押し棒
14によりタンブラ溝4内に圧入される。支持台10の
嵌合部11はキーシリンダ1の突起8に当接して、支持
台10とキーシリンダ1との位置決めが行われる。
【0013】この考案の実施態様は前記の実施例に限定
されず、変更が可能である。
【0014】図3に示すように、切欠部5、6を頭部3
に接近して形成してもよい。
【0015】また、前記の実施例ではキーシリンダ1の
軸方向に支持台10の一対の嵌合部11を設ける例を示
したが、軸方向に複数の切欠部と各切欠部に対応する嵌
合部11を嵌合させてもよい。
【0016】更に、支持台10の上方に対称な形状を有
する他の支持装置を設けて、キーシリンダ1の切欠部
5、6には支持台10と他の支持装置の各嵌合部を装着
し、キーシリンダ1の突起8を支持台10と他の支持装
置との間に挟持して、キーシリンダ1を上下方向も固定
することができる。
【0017】
【考案の効果】前記のように、この考案では、タンブラ
装着時にキーシリンダが回転せず、また切欠部の間隔を
一定に標準化することにより、キーシリンダの種類及び
大きさに係わらず、同一の支持台でキーシリンダを固定
することが可能となるので、キーシリンダを固定する装
置の部品数の削減と固定時の操作を容易にすることがで
きる。特に、キーシリンダの頭部に接近して切欠部を形
成した場合、キーシリンダの不正破壊時にキーシリンダ
が切欠部で破断して、シリンダ錠全体の破壊を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 支持台に固定したこの考案によるキーシリン
ダの平面図
【図2】 図1の正面図
【図3】 この考案の他の実施例を示すキーシリンダの
平面図
【図4】 キーシリンダを支持台のチャックにより保持
した状態の実施例を示す断面図
【図5】 キーシリンダを固定する従来の装置の正面図
【符号の説明】
1・・キーシリンダ、2・・軸部、3・・頭部、5、6
・・切欠部、7、12・・中心軸線、8・・突起、10
・・支持台、11・・嵌合部、
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−38496(JP,U) 実開 平5−35977(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 29/00 - 29/04

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向の中心軸線に対して対称に形成さ
    れた一対の切欠部と、各切欠部の中心に形成された突起
    とを備えたキーシリンダを内蔵したシリンダ錠におい
    て、 キーシリンダの切欠部は支持台の嵌合部に装着され、キ
    ーシリンダの突起は支持台の端面に当接し、キーシリン
    ダは左右方向、軸方向及び回転方向に固定されることを
    特徴とするシリンダ錠。
  2. 【請求項2】 キーシリンダの切欠部はキーシリンダの
    キー孔とほぼ並行に形成された請求項1に記載のシリン
    ダ錠。
  3. 【請求項3】 キーシリンダは上下方向に係わらず支持
    台の嵌合部に装着できる請求項1に記載のシリンダ錠。
  4. 【請求項4】 キーシリンダの切欠部には一方の支持台
    と他の支持装置の各嵌合部が装着され、キーシリンダの
    突起は一方の支持台と他の支持装置との間に挟持され、
    キーシリンダは上下方向、左右方向、軸方向及び回転方
    向に固定される請求項1に記載のシリンダ錠。
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