JP2583744B2 - 扉の用心具 - Google Patents
扉の用心具Info
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- JP2583744B2 JP2583744B2 JP6195429A JP19542994A JP2583744B2 JP 2583744 B2 JP2583744 B2 JP 2583744B2 JP 6195429 A JP6195429 A JP 6195429A JP 19542994 A JP19542994 A JP 19542994A JP 2583744 B2 JP2583744 B2 JP 2583744B2
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- door
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扉と扉枠とに取り付け
られ、互いに係合する受け部材とアームとにより一定量
以上の扉の開放を規制する扉の用心具に関するものであ
る。
られ、互いに係合する受け部材とアームとにより一定量
以上の扉の開放を規制する扉の用心具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、就寝時における防犯性の向上のた
め、あるいは来客時の応対の際に、扉を一定量のみ開く
ようにして防犯性を確保するために、用心鎖あるいは用
心具が使用されている。用心具は、用心鎖の鎖に代えて
例えば金属性のアームを使用するものであり、用心鎖と
比較した場合、若干嵩張るものの、信頼性が高いこと、
および取り扱いが容易であること等から、主にホテル等
において多用されている。
め、あるいは来客時の応対の際に、扉を一定量のみ開く
ようにして防犯性を確保するために、用心鎖あるいは用
心具が使用されている。用心具は、用心鎖の鎖に代えて
例えば金属性のアームを使用するものであり、用心鎖と
比較した場合、若干嵩張るものの、信頼性が高いこと、
および取り扱いが容易であること等から、主にホテル等
において多用されている。
【0003】この種の従来の用心具は、例えば特開平6
−137014号に開示されているように、扉の内面に
設けられたアームと、扉枠の内面に設けられた受け部材
とからなる。アームは、扉への取り付け側が幅広部とな
った長孔状の係合孔を有し、水平方向に回動自在であ
る。受け部材は、先端部に径が大きくなった係合部を有
している。この用心具の使用時、即ち施錠時には、アー
ムを扉面とほぼ直交する起こした状態とすると、受け部
材の係合部がアームの係合孔における幅広部に挿入され
る。この状態で扉が開放されると、受け部材の係合部が
アームの係合孔を貫通した状態となってアームが移動
し、受け部材の係合部が係合孔の終端部に達すると、そ
れ以上の扉の開放が阻止される。一方、用心具の非使用
時、即ち非施錠時には、アームを扉の内面に沿う倒した
状態にしておくと、扉の開放によっても受け部材の係合
部がアームの係合孔に係合せず、扉の開放が規制されな
い。
−137014号に開示されているように、扉の内面に
設けられたアームと、扉枠の内面に設けられた受け部材
とからなる。アームは、扉への取り付け側が幅広部とな
った長孔状の係合孔を有し、水平方向に回動自在であ
る。受け部材は、先端部に径が大きくなった係合部を有
している。この用心具の使用時、即ち施錠時には、アー
ムを扉面とほぼ直交する起こした状態とすると、受け部
材の係合部がアームの係合孔における幅広部に挿入され
る。この状態で扉が開放されると、受け部材の係合部が
アームの係合孔を貫通した状態となってアームが移動
し、受け部材の係合部が係合孔の終端部に達すると、そ
れ以上の扉の開放が阻止される。一方、用心具の非使用
時、即ち非施錠時には、アームを扉の内面に沿う倒した
状態にしておくと、扉の開放によっても受け部材の係合
部がアームの係合孔に係合せず、扉の開放が規制されな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
用心具は、扉の内側からのみ操作が可能なものであり、
扉の外側から操作することができない。このため、外出
時には用心具による施錠機能を利用することができな
い。また、扉内にいる人が用心具を施錠状態として例え
ば就寝した場合には、外出先から戻って来た人が、たと
え鍵によって主たる錠前を解錠しても、就寝した人を起
こさない限りは、扉内に入ることができないという問題
点を有している。
用心具は、扉の内側からのみ操作が可能なものであり、
扉の外側から操作することができない。このため、外出
時には用心具による施錠機能を利用することができな
い。また、扉内にいる人が用心具を施錠状態として例え
ば就寝した場合には、外出先から戻って来た人が、たと
え鍵によって主たる錠前を解錠しても、就寝した人を起
こさない限りは、扉内に入ることができないという問題
点を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の扉の用心具は、扉の外面に鍵挿
入口を露出させ、扉面と直交する方向を軸方向として扉
に設けられたシリンダ錠と、このシリンダ錠の後端部に
設けられ、鍵の回転操作がシリンダ錠を介して伝達さ
れ、上記鍵の回転操作に応じて回転する回転伝達部材
と、扉面と直交する方向を回転の軸方向として扉の内面
に回転自在に設けられ、回転中心に上記回転伝達部材の
端部が連結され、使用位置に配されたアームの係合孔に
扉の開放により受け部材の係合頭部を係合させることが
可能となる使用位置、およびこの使用位置からアームを
受け部材方向とは反対の方向へ回転させたものとなる退
避位置にて少なくとも位置保持可能となっているアーム
軸受手段と、このアーム軸受手段の回転の軸方向と直交
する方向をアーム回転の軸方向として、一端部が上記ア
ーム軸受手段に回転自在に取り付けられ、この取付け端
部から上記アーム回転の軸方向とほぼ直交する方向に延
びてこの回転の軸方向に開口し、受け部材の係合頭部が
係合する長孔状の係合孔が形成され、この係合孔におけ
る上記取付け端部側の部分に、受け部材の係合頭部を挿
抜可能な幅広の挿抜部が形成され、扉の開放により上記
係合孔に受け部材の係合頭部を係合可能となる使用位置
にて少なくとも位置保持可能となっているアームと、扉
配置用の開口を形成する扉枠の内面に設けられ、先端部
に係合頭部が形成された棒状部を有し、アーム軸受け手
段とアームとが上記使用位置に配された状態にて、扉の
開放により係合頭部が上記係合孔と係合する受け部材と
を備えていることを特徴としている。
めに、請求項1の発明の扉の用心具は、扉の外面に鍵挿
入口を露出させ、扉面と直交する方向を軸方向として扉
に設けられたシリンダ錠と、このシリンダ錠の後端部に
設けられ、鍵の回転操作がシリンダ錠を介して伝達さ
れ、上記鍵の回転操作に応じて回転する回転伝達部材
と、扉面と直交する方向を回転の軸方向として扉の内面
に回転自在に設けられ、回転中心に上記回転伝達部材の
端部が連結され、使用位置に配されたアームの係合孔に
扉の開放により受け部材の係合頭部を係合させることが
可能となる使用位置、およびこの使用位置からアームを
受け部材方向とは反対の方向へ回転させたものとなる退
避位置にて少なくとも位置保持可能となっているアーム
軸受手段と、このアーム軸受手段の回転の軸方向と直交
する方向をアーム回転の軸方向として、一端部が上記ア
ーム軸受手段に回転自在に取り付けられ、この取付け端
部から上記アーム回転の軸方向とほぼ直交する方向に延
びてこの回転の軸方向に開口し、受け部材の係合頭部が
係合する長孔状の係合孔が形成され、この係合孔におけ
る上記取付け端部側の部分に、受け部材の係合頭部を挿
抜可能な幅広の挿抜部が形成され、扉の開放により上記
係合孔に受け部材の係合頭部を係合可能となる使用位置
にて少なくとも位置保持可能となっているアームと、扉
配置用の開口を形成する扉枠の内面に設けられ、先端部
に係合頭部が形成された棒状部を有し、アーム軸受け手
段とアームとが上記使用位置に配された状態にて、扉の
開放により係合頭部が上記係合孔と係合する受け部材と
を備えていることを特徴としている。
【0006】また、請求項2の発明の扉の用心具は、扉
の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直交する方向を軸
方向として扉に設けられたシリンダ錠と、このシリンダ
錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシリンダ錠を介
して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて回転する回転
伝達部材と、扉面と直交する方向を回転の軸方向として
扉の内面に回転自在に設けられ、この回転中心に上記回
転伝達部材の端部が連結され、上記回転の軸方向と直交
する方向に延びて先端部に係合頭部が形成された棒状部
を有し、扉の開放により、使用位置に配されたアームの
係合孔に係合頭部を係合させることが可能となる使用位
置、および上記係合孔に対する係合動作が不可能となる
退避位置にて少なくとも位置保持可能となっている受け
部材と、扉配置用の開口を形成する扉枠の内面に取り付
けられ、この扉枠への取付け端部を中心に、上記受け部
材の回転の軸方向と直交する方向をアーム回転の軸方向
として回転可能であり、上記取付け端部からアーム回転
の軸方向とほぼ直交する方向に延びてこの回転の軸方向
に開口し、上記受け部材の係合頭部が係合する長孔状の
係合孔が形成され、この係合孔における上記取付け端部
側の部分に、上記係合頭部を挿抜可能な幅広の挿抜部が
形成され、上記扉の開放により使用位置に配された受け
部材の係合頭部を係合孔に係合可能となる使用位置にて
少なくとも位置保持可能となっているアームとを備えて
いることを特徴としている。
の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直交する方向を軸
方向として扉に設けられたシリンダ錠と、このシリンダ
錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシリンダ錠を介
して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて回転する回転
伝達部材と、扉面と直交する方向を回転の軸方向として
扉の内面に回転自在に設けられ、この回転中心に上記回
転伝達部材の端部が連結され、上記回転の軸方向と直交
する方向に延びて先端部に係合頭部が形成された棒状部
を有し、扉の開放により、使用位置に配されたアームの
係合孔に係合頭部を係合させることが可能となる使用位
置、および上記係合孔に対する係合動作が不可能となる
退避位置にて少なくとも位置保持可能となっている受け
部材と、扉配置用の開口を形成する扉枠の内面に取り付
けられ、この扉枠への取付け端部を中心に、上記受け部
材の回転の軸方向と直交する方向をアーム回転の軸方向
として回転可能であり、上記取付け端部からアーム回転
の軸方向とほぼ直交する方向に延びてこの回転の軸方向
に開口し、上記受け部材の係合頭部が係合する長孔状の
係合孔が形成され、この係合孔における上記取付け端部
側の部分に、上記係合頭部を挿抜可能な幅広の挿抜部が
形成され、上記扉の開放により使用位置に配された受け
部材の係合頭部を係合孔に係合可能となる使用位置にて
少なくとも位置保持可能となっているアームとを備えて
いることを特徴としている。
【0007】また、請求項3の発明の扉の用心具は、請
求項1の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段には複数の上記退避位置が設定されるとともに、こ
のアーム軸受手段には、その回転の軸方向と直交する方
向に延び、上記複数の退避位置のうちの所定の一つの退
避位置に配されたときに、受け部材との重合位置に達す
る係止部が形成されていることを特徴としている。
求項1の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段には複数の上記退避位置が設定されるとともに、こ
のアーム軸受手段には、その回転の軸方向と直交する方
向に延び、上記複数の退避位置のうちの所定の一つの退
避位置に配されたときに、受け部材との重合位置に達す
る係止部が形成されていることを特徴としている。
【0008】また、請求項4の発明の扉の用心具は、請
求項3の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段が、扉の内面にねじ止めされたアーム取付け台座を
介して扉に取り付けられ、このアーム取付け台座におけ
る上記ねじ止め部が、アーム軸受手段が上記使用位置に
配されたときに、上記係止部にて覆われるように設定さ
れていることを特徴としている。
求項3の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段が、扉の内面にねじ止めされたアーム取付け台座を
介して扉に取り付けられ、このアーム取付け台座におけ
る上記ねじ止め部が、アーム軸受手段が上記使用位置に
配されたときに、上記係止部にて覆われるように設定さ
れていることを特徴としている。
【0009】また、請求項5の発明の扉の用心具は、請
求項1から4の何れかの発明の扉の用心具において、上
記受け部材の棒状部と上記アームの係合孔における終端
部とに、これら両者の凹凸係合により、相対的に上記終
端部から棒状部が移動することを規制する開放状態保持
手段が形成されていることを特徴としている。
求項1から4の何れかの発明の扉の用心具において、上
記受け部材の棒状部と上記アームの係合孔における終端
部とに、これら両者の凹凸係合により、相対的に上記終
端部から棒状部が移動することを規制する開放状態保持
手段が形成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の構成によれば、本用心具を使用する
場合、回転可能なアーム軸受手段を使用位置に配すると
ともに、回転可能なアームを使用位置に配する。この状
態において、扉が外向きに開放されると、扉の内面に設
けられたアームが扉と共に移動し、扉枠の内面に設けら
れた受け部材の係合頭部がアームの係合孔に係合する。
このようにアームの係合孔に受け部材の係合頭部が係合
すると、移動しない係合部材にアームが引かれることに
なり、これに伴ってアームが内方へ延びた状態となり、
係合頭部が係合孔の終端部方向へ相対的に移動する。そ
して、上記係合頭部が上記係合孔の終端部に達した状態
で、それ以上の扉の開放が阻止される。
場合、回転可能なアーム軸受手段を使用位置に配すると
ともに、回転可能なアームを使用位置に配する。この状
態において、扉が外向きに開放されると、扉の内面に設
けられたアームが扉と共に移動し、扉枠の内面に設けら
れた受け部材の係合頭部がアームの係合孔に係合する。
このようにアームの係合孔に受け部材の係合頭部が係合
すると、移動しない係合部材にアームが引かれることに
なり、これに伴ってアームが内方へ延びた状態となり、
係合頭部が係合孔の終端部方向へ相対的に移動する。そ
して、上記係合頭部が上記係合孔の終端部に達した状態
で、それ以上の扉の開放が阻止される。
【0011】一方、アーム軸受手段とアームとが使用位
置に配されている状態において、扉を外向きに開放すれ
ば、上記のように受け部材とアームとにより一定量以上
の扉の開放が阻止されるものの、シリンダ錠に鍵を挿し
込み、この鍵を回転させれば、扉は、本用心具にて阻止
されることなく、開放可能となる。
置に配されている状態において、扉を外向きに開放すれ
ば、上記のように受け部材とアームとにより一定量以上
の扉の開放が阻止されるものの、シリンダ錠に鍵を挿し
込み、この鍵を回転させれば、扉は、本用心具にて阻止
されることなく、開放可能となる。
【0012】この際には、アーム軸受手段とアームとが
使用位置に配されている状態において、シリンダ錠に鍵
を挿し込み、この鍵を所定方向に回転させる。この操作
は回転伝達部材を介してアーム軸受手段に伝達され、ア
ーム軸受手段が退避位置に回転する。これにより、アー
ム軸受手段に設けられたアームは受け部材方向とは反対
の方向へ回転する。この状態においては、アームの係合
孔に対して受け部材の係合頭部が係合し得なくなり、扉
の全面的な開放が可能となる。
使用位置に配されている状態において、シリンダ錠に鍵
を挿し込み、この鍵を所定方向に回転させる。この操作
は回転伝達部材を介してアーム軸受手段に伝達され、ア
ーム軸受手段が退避位置に回転する。これにより、アー
ム軸受手段に設けられたアームは受け部材方向とは反対
の方向へ回転する。この状態においては、アームの係合
孔に対して受け部材の係合頭部が係合し得なくなり、扉
の全面的な開放が可能となる。
【0013】また、上記の状態において、鍵を反対の方
向へ回転させれば、アーム軸受手段、即ちアームを使用
位置に戻すことができる。
向へ回転させれば、アーム軸受手段、即ちアームを使用
位置に戻すことができる。
【0014】上記のような動作が可能であることによ
り、本用心具では、扉の内側に居る人が、アームおよび
アーム軸受手段を上記使用位置に配した状態で、例えば
就寝してしまった場合であっても、外出先から帰宅した
人は、この状態を鍵により解除して家あるいは部屋の中
に入ることができる。また、外出時には、アームと受け
部材との係合による施錠機能を利用することができる。
り、本用心具では、扉の内側に居る人が、アームおよび
アーム軸受手段を上記使用位置に配した状態で、例えば
就寝してしまった場合であっても、外出先から帰宅した
人は、この状態を鍵により解除して家あるいは部屋の中
に入ることができる。また、外出時には、アームと受け
部材との係合による施錠機能を利用することができる。
【0015】請求項2の構成によれば、本用心具を使用
する場合、回転可能なアームを使用位置に配するととも
に、回転可能な受け部材を使用位置に配する。この状態
において、扉が外向きに開放されると、扉の内面に設け
られた受け部材が扉と共に移動し、扉枠の内面に設けら
れたアームの係合孔に受け部材の係合頭部が係合する。
このようにアームの係合孔に受け部材の係合頭部が係合
すると、移動する係合部材にアームが引かれることにな
り、これに伴ってアームが外方へ延びた状態となり、係
合頭部が係合孔の終端部方向へ相対的に移動する。そし
て、上記係合頭部が上記係合孔の終端部に達した状態
で、それ以上の扉の開放が阻止される。
する場合、回転可能なアームを使用位置に配するととも
に、回転可能な受け部材を使用位置に配する。この状態
において、扉が外向きに開放されると、扉の内面に設け
られた受け部材が扉と共に移動し、扉枠の内面に設けら
れたアームの係合孔に受け部材の係合頭部が係合する。
このようにアームの係合孔に受け部材の係合頭部が係合
すると、移動する係合部材にアームが引かれることにな
り、これに伴ってアームが外方へ延びた状態となり、係
合頭部が係合孔の終端部方向へ相対的に移動する。そし
て、上記係合頭部が上記係合孔の終端部に達した状態
で、それ以上の扉の開放が阻止される。
【0016】一方、受け部材とアームとが使用位置に配
されている状態において、扉を外向きに開放すれば、上
記のように受け部材とアームとにより一定量以上の扉の
開放が阻止されるものの、シリンダ錠に鍵を挿し込み、
この鍵を回転させれば、扉は、本用心具にて阻止される
ことなく、開放可能となる。
されている状態において、扉を外向きに開放すれば、上
記のように受け部材とアームとにより一定量以上の扉の
開放が阻止されるものの、シリンダ錠に鍵を挿し込み、
この鍵を回転させれば、扉は、本用心具にて阻止される
ことなく、開放可能となる。
【0017】この際には、受け部材とアームとが使用位
置に配されている状態において、シリンダ錠に鍵を挿し
込み、この鍵を所定方向に回転させる。この操作は回転
伝達部材を介して受け部材に伝達され、受け部材が退避
位置に回転する。これにより、アームの係合孔に対して
受け部材の係合頭部が係合し得なくなり、扉の全面的な
開放が可能となる。
置に配されている状態において、シリンダ錠に鍵を挿し
込み、この鍵を所定方向に回転させる。この操作は回転
伝達部材を介して受け部材に伝達され、受け部材が退避
位置に回転する。これにより、アームの係合孔に対して
受け部材の係合頭部が係合し得なくなり、扉の全面的な
開放が可能となる。
【0018】また、上記の状態において、鍵を反対の方
向へ回転させれば、受け部材を使用位置に戻すことがで
きる。
向へ回転させれば、受け部材を使用位置に戻すことがで
きる。
【0019】上記のような動作が可能であることによ
り、本用心具では、扉の内側に居る人が、アームおよび
受け部材を上記使用位置に配した状態で、例えば就寝し
てしまった場合であっても、外出先から帰宅した人は、
請求項1の扉の用心具と同様、この状態を鍵により解除
して家あるいは部屋の中に入ることができる。また、外
出時には、アームと受け部材との係合による施錠機能を
利用することができる。
り、本用心具では、扉の内側に居る人が、アームおよび
受け部材を上記使用位置に配した状態で、例えば就寝し
てしまった場合であっても、外出先から帰宅した人は、
請求項1の扉の用心具と同様、この状態を鍵により解除
して家あるいは部屋の中に入ることができる。また、外
出時には、アームと受け部材との係合による施錠機能を
利用することができる。
【0020】請求項3の構成によれば、請求項1の構成
による作用に加え、アーム軸受手段を複数の退避位置の
うちの所定の一つの退避位置に回転させたときには、ア
ーム軸受手段に形成されている係止部が受け部材との重
合位置に達する。従って、外出時にこの操作を行ってお
けば、本用心具が、主となる別の錠前に対する補助的な
錠前となる。これにより、さらに防犯性を高めることが
できる。
による作用に加え、アーム軸受手段を複数の退避位置の
うちの所定の一つの退避位置に回転させたときには、ア
ーム軸受手段に形成されている係止部が受け部材との重
合位置に達する。従って、外出時にこの操作を行ってお
けば、本用心具が、主となる別の錠前に対する補助的な
錠前となる。これにより、さらに防犯性を高めることが
できる。
【0021】請求項4の構成によれば、請求項3の構成
による作用に加え、アームの係合孔に受け部材の係合頭
部が係合されて扉が一定量開放されている状態、即ちア
ーム軸受手段が使用位置に配されている状態において
は、アーム取付け台座におけるねじ止め部がアーム軸受
手段の係止部にて覆われる。従って、この状態におい
て、ドアを全開とするために、上記扉と扉枠との隙間か
ら、ドライバーによりアーム取付け台座のねじを外すこ
とによりアームを取り外すことはできない。従って、さ
らに防犯性を高めることができる。
による作用に加え、アームの係合孔に受け部材の係合頭
部が係合されて扉が一定量開放されている状態、即ちア
ーム軸受手段が使用位置に配されている状態において
は、アーム取付け台座におけるねじ止め部がアーム軸受
手段の係止部にて覆われる。従って、この状態におい
て、ドアを全開とするために、上記扉と扉枠との隙間か
ら、ドライバーによりアーム取付け台座のねじを外すこ
とによりアームを取り外すことはできない。従って、さ
らに防犯性を高めることができる。
【0022】請求項5の構成によれば、請求項1から4
の何れかの構成による作用に加え、アームと受け部材に
より扉が一定量開放された状態において、開放状態保持
手段により相対的に上記終端部から棒状部が移動するこ
とが規制されるので、扉が一定量開放されている状態を
維持することができる。これにより、例えば風通しを目
的とし、本用心具を使用して扉を開放している場合にお
いて、扉を閉じる方向の風により扉が閉じてしまうこと
を防止することができる。
の何れかの構成による作用に加え、アームと受け部材に
より扉が一定量開放された状態において、開放状態保持
手段により相対的に上記終端部から棒状部が移動するこ
とが規制されるので、扉が一定量開放されている状態を
維持することができる。これにより、例えば風通しを目
的とし、本用心具を使用して扉を開放している場合にお
いて、扉を閉じる方向の風により扉が閉じてしまうこと
を防止することができる。
【0023】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図15に基
づいて以下に説明する。本実施例の扉の用心具(以下、
単に用心具と称する)は、図1(a)〜(c)および図
2(a)に示すように、扉1に取り付けられるアームユ
ニット3と、扉枠2に取り付けられる受けユニット4と
を備えている。
づいて以下に説明する。本実施例の扉の用心具(以下、
単に用心具と称する)は、図1(a)〜(c)および図
2(a)に示すように、扉1に取り付けられるアームユ
ニット3と、扉枠2に取り付けられる受けユニット4と
を備えている。
【0024】上記アームユニット3は、外開きの扉1の
外面に取り付けられるシリンダ取付け台座5、このシリ
ンダ取付け台座5に取り付けられたシリンダ錠6、扉1
の内面に取り付けられるアーム取付け台座7、このアー
ム取付け台座7に取り付けられるアーム軸受8、および
アーム軸受8に取り付けられるアーム9を有している。
外面に取り付けられるシリンダ取付け台座5、このシリ
ンダ取付け台座5に取り付けられたシリンダ錠6、扉1
の内面に取り付けられるアーム取付け台座7、このアー
ム取付け台座7に取り付けられるアーム軸受8、および
アーム軸受8に取り付けられるアーム9を有している。
【0025】上記シリンダ取付け台座5の背部における
上下位置には、扉1の内方へ延びる円筒棒状のナット1
0・10が設けられ、これらナット10・10にアーム
取付け台座7に取り付けたねじ11・11を締結させる
ことにより、扉1にシリンダ取付け台座5とアーム取付
け台座7とが取り付けられている。
上下位置には、扉1の内方へ延びる円筒棒状のナット1
0・10が設けられ、これらナット10・10にアーム
取付け台座7に取り付けたねじ11・11を締結させる
ことにより、扉1にシリンダ取付け台座5とアーム取付
け台座7とが取り付けられている。
【0026】シリンダ錠6は、図1(b)に示すように
シリンダ取付け台座5の中央部に形成された円形の開口
部5aから鍵挿入口6aを露出させた状態で、シリンダ
取付け台座5にねじ止めされたシリンダ固定ピース12
により固定されている。シリンダ錠6は、その軸方向が
扉1と直交する状態で扉1の内方へ延びており、後端部
にシリンダ錠6の軸方向へ延びる回転伝達部材としての
連結板13が設けられている。この連結板13は、シリ
ンダ錠6に挿入された鍵の回転に伴って回転するように
なっている。尚、このシリンダ錠6は、180°の遊び
を有するものである。
シリンダ取付け台座5の中央部に形成された円形の開口
部5aから鍵挿入口6aを露出させた状態で、シリンダ
取付け台座5にねじ止めされたシリンダ固定ピース12
により固定されている。シリンダ錠6は、その軸方向が
扉1と直交する状態で扉1の内方へ延びており、後端部
にシリンダ錠6の軸方向へ延びる回転伝達部材としての
連結板13が設けられている。この連結板13は、シリ
ンダ錠6に挿入された鍵の回転に伴って回転するように
なっている。尚、このシリンダ錠6は、180°の遊び
を有するものである。
【0027】アーム取付け台座7は、図3(a)に示す
ように、外形がシリンダ取付け台座5とほぼ同形状であ
り、シリンダ取付け台座5の開口部5aとの対応位置
に、開口部である軸挿通口7aが形成されている。この
軸挿通口7aの上下位置にはねじ孔7b・7bが形成さ
れている。アーム取付け台座7の背面側は凹部となって
おり、この凹部における軸挿通口7aの周りには、同図
(b)(c)に示すように、背面方向へ平板リング状に
突出した位置決めピース受け面7cが形成されている。
この位置決めピース受け面7cには、軸挿通口7aの上
下および左右相当位置に、合計4個の浅いV溝状の位置
決め凹部7d…が形成されている。これら上下左右の位
置決め凹部7d…のさらに上下左右位置には、上記位置
決めピース受け面7cよりもさらに背面方向へ突出した
4個の軸受プレート受け面7e…が形成されている。ま
た、上側の軸受プレート受け面7eと位置決め凹部7d
との間には、位置決めピース回転規制凸部7fが形成さ
れている。
ように、外形がシリンダ取付け台座5とほぼ同形状であ
り、シリンダ取付け台座5の開口部5aとの対応位置
に、開口部である軸挿通口7aが形成されている。この
軸挿通口7aの上下位置にはねじ孔7b・7bが形成さ
れている。アーム取付け台座7の背面側は凹部となって
おり、この凹部における軸挿通口7aの周りには、同図
(b)(c)に示すように、背面方向へ平板リング状に
突出した位置決めピース受け面7cが形成されている。
この位置決めピース受け面7cには、軸挿通口7aの上
下および左右相当位置に、合計4個の浅いV溝状の位置
決め凹部7d…が形成されている。これら上下左右の位
置決め凹部7d…のさらに上下左右位置には、上記位置
決めピース受け面7cよりもさらに背面方向へ突出した
4個の軸受プレート受け面7e…が形成されている。ま
た、上側の軸受プレート受け面7eと位置決め凹部7d
との間には、位置決めピース回転規制凸部7fが形成さ
れている。
【0028】アーム軸受8は、図4(a)(c)に示す
ように、軸部15と軸受部16と2個の係止部17・1
7とを有している。軸部15は軸受部16から突出して
おり、前記アーム取付け台座7における扉1の厚さ方向
の寸法よりも長い円柱状をなしている。軸部15の周面
における180°おいた位置には、軸部15の先端部か
ら軸心方向と平行にアーム軸受8方向へ延び、幅が大小
関係となっている位置決めピース嵌合溝15a・15b
が形成されている。また、軸部15の先端部付近におけ
る周面には、環状の係止溝15cが形成されている。さ
らに軸部15の軸心位置には、軸部15の先端部に開口
して軸心方向へ延び、前記連結板13が嵌入される連結
板嵌入孔15dが形成されている。
ように、軸部15と軸受部16と2個の係止部17・1
7とを有している。軸部15は軸受部16から突出して
おり、前記アーム取付け台座7における扉1の厚さ方向
の寸法よりも長い円柱状をなしている。軸部15の周面
における180°おいた位置には、軸部15の先端部か
ら軸心方向と平行にアーム軸受8方向へ延び、幅が大小
関係となっている位置決めピース嵌合溝15a・15b
が形成されている。また、軸部15の先端部付近におけ
る周面には、環状の係止溝15cが形成されている。さ
らに軸部15の軸心位置には、軸部15の先端部に開口
して軸心方向へ延び、前記連結板13が嵌入される連結
板嵌入孔15dが形成されている。
【0029】アーム軸受8の軸受部16はアーム取付け
孔16aを有している。このアーム取付け孔16aは、
軸部15と直交し、かつ上記の両位置決めピース嵌合溝
15a・15bの並設方向と平行な方向に延びるととも
に、軸部15の軸心とその軸心が交差するように形成さ
れている。上記アーム取付け孔16aは、図4(a)の
A−A線矢視断面図である同図(b)に示すように、同
図(b)における右側、即ちアーム9の装着側からその
反対側に向かって、小径部、中径部、大径部が形成さ
れ、内径が段階的に大きくなっている。上記小径部と中
径部との段部は位置決めばね受面16bとなり、上記大
径部はアームピン頭部配設部16cとなっている。ま
た、上記小径部の180°おいた位置には、小径部の軸
方向に延びる位置決めピース嵌合溝16d・16dが形
成されている。
孔16aを有している。このアーム取付け孔16aは、
軸部15と直交し、かつ上記の両位置決めピース嵌合溝
15a・15bの並設方向と平行な方向に延びるととも
に、軸部15の軸心とその軸心が交差するように形成さ
れている。上記アーム取付け孔16aは、図4(a)の
A−A線矢視断面図である同図(b)に示すように、同
図(b)における右側、即ちアーム9の装着側からその
反対側に向かって、小径部、中径部、大径部が形成さ
れ、内径が段階的に大きくなっている。上記小径部と中
径部との段部は位置決めばね受面16bとなり、上記大
径部はアームピン頭部配設部16cとなっている。ま
た、上記小径部の180°おいた位置には、小径部の軸
方向に延びる位置決めピース嵌合溝16d・16dが形
成されている。
【0030】係止部17・17は、軸受部16から、軸
受部16の軸方向、および軸受部16におけるアーム取
付け孔16aの軸方向と直交する方向の両側へ延びてい
る。
受部16の軸方向、および軸受部16におけるアーム取
付け孔16aの軸方向と直交する方向の両側へ延びてい
る。
【0031】アーム9は、図5(a)(b)に示す細長
い形状となっており、前記アーム軸受8に取り付けられ
る取付け基部9aから他端部側が、取付け基部9aに対
してアーム軸受8方向に角度θだけ傾斜している。本実
施例において、角度θは10°に設定されている。ま
た、取付け基部9aから他端部側の部分には、取付け基
部9aからほぼ他端部付近に達する長孔状の係合孔9b
が形成されている。この係合孔9bにおける取付け基部
9a側の部分は、図9に示す受けユニット4のストライ
クバー42における係合頭部42dの径よりも幅が広い
挿抜部9cとなっている。この挿抜部9cから係合孔9
bの終端部9e付近までは、上記係合頭部42dの径よ
りも幅が狭く、かつ同一幅の案内部9dとなっている。
一方、係合孔9bの終端部9eは、案内部9dよりも幅
が広いものの上記係合頭部42dの挿抜ができない大き
さとなっている。即ち、案内部9dと終端部9eとの間
には段差があり、この段差部の角は、ストライクバー4
2の棒状部42cにおける図6に示す係合凹部42kと
係合する係合角部9fとなっている。
い形状となっており、前記アーム軸受8に取り付けられ
る取付け基部9aから他端部側が、取付け基部9aに対
してアーム軸受8方向に角度θだけ傾斜している。本実
施例において、角度θは10°に設定されている。ま
た、取付け基部9aから他端部側の部分には、取付け基
部9aからほぼ他端部付近に達する長孔状の係合孔9b
が形成されている。この係合孔9bにおける取付け基部
9a側の部分は、図9に示す受けユニット4のストライ
クバー42における係合頭部42dの径よりも幅が広い
挿抜部9cとなっている。この挿抜部9cから係合孔9
bの終端部9e付近までは、上記係合頭部42dの径よ
りも幅が狭く、かつ同一幅の案内部9dとなっている。
一方、係合孔9bの終端部9eは、案内部9dよりも幅
が広いものの上記係合頭部42dの挿抜ができない大き
さとなっている。即ち、案内部9dと終端部9eとの間
には段差があり、この段差部の角は、ストライクバー4
2の棒状部42cにおける図6に示す係合凹部42kと
係合する係合角部9fとなっている。
【0032】また、アーム9の取付け基部9aにおける
背面側には、アームピン挿入穴9gが形成され、アーム
ピン挿入穴9gの周りにおける取付け基部9aの背面に
は、円筒形凸状の円筒軸部9hが形成されている。この
円筒軸部9hは、先端部側が細くなったテーパ形状をな
している。円筒軸部9hの先端面における180°おい
た位置には、アーム9の長手方向に並んで合計2個の山
形凸部9i・9iが形成されている。また、取付け基部
9aには、同図(c)に示すように、上記円筒軸部9h
の軸方向およびアーム9の長手方向と直交し、取付け基
部9aを同図(c)において左右に貫通するピン配設孔
9jが形成されている。
背面側には、アームピン挿入穴9gが形成され、アーム
ピン挿入穴9gの周りにおける取付け基部9aの背面に
は、円筒形凸状の円筒軸部9hが形成されている。この
円筒軸部9hは、先端部側が細くなったテーパ形状をな
している。円筒軸部9hの先端面における180°おい
た位置には、アーム9の長手方向に並んで合計2個の山
形凸部9i・9iが形成されている。また、取付け基部
9aには、同図(c)に示すように、上記円筒軸部9h
の軸方向およびアーム9の長手方向と直交し、取付け基
部9aを同図(c)において左右に貫通するピン配設孔
9jが形成されている。
【0033】上記アーム軸受8の軸部15は、図1
(a)におけるD−D線矢視断面図である図6に示すよ
うに、軸挿通口7aからアーム取付け台座7内方へ挿入
され、アーム取付け台座7を貫通してさらに扉1の内方
へ挿入されている。尚、アーム取付け台座7とアーム軸
受8との間には、アーム取付け台座7に対するアーム軸
受8の回転を円滑にするためのリング21が設けられて
いる。上記軸部15の連結板嵌入孔15dには、連結板
13が嵌入されている。上記軸部15の周りにおけるア
ーム取付け台座7の凹部内には、アーム軸受8側から、
軸受位置決めピース22、軸受位置決めばね23、軸受
支持プレート24および抜止めリング25が設けられて
いる。
(a)におけるD−D線矢視断面図である図6に示すよ
うに、軸挿通口7aからアーム取付け台座7内方へ挿入
され、アーム取付け台座7を貫通してさらに扉1の内方
へ挿入されている。尚、アーム取付け台座7とアーム軸
受8との間には、アーム取付け台座7に対するアーム軸
受8の回転を円滑にするためのリング21が設けられて
いる。上記軸部15の連結板嵌入孔15dには、連結板
13が嵌入されている。上記軸部15の周りにおけるア
ーム取付け台座7の凹部内には、アーム軸受8側から、
軸受位置決めピース22、軸受位置決めばね23、軸受
支持プレート24および抜止めリング25が設けられて
いる。
【0034】上記軸受位置決めピース22は、アーム取
付け台座7の前記位置決めピース受け面7cに配されて
いる。この軸受位置決めピース22は、図7(a)〜
(c)に示すように、平板リング状をなし、半円以上の
範囲の小径周部22aと残りの範囲の大径周部22bと
を有している。小径周部22aは、アーム取付け台座7
の位置決めピース受け面7cとほぼ一致する径であり、
大径周部22bはアーム取付け台座7の位置決めピース
回転規制凸部7fと回転により干渉する径である。従っ
て、大径周部22bの両端部は軸受位置決めピース22
の回転を規制する係止部22c・22cとなっている。
また、軸受位置決めピース22は、ほぼ180°回転可
能となっている。
付け台座7の前記位置決めピース受け面7cに配されて
いる。この軸受位置決めピース22は、図7(a)〜
(c)に示すように、平板リング状をなし、半円以上の
範囲の小径周部22aと残りの範囲の大径周部22bと
を有している。小径周部22aは、アーム取付け台座7
の位置決めピース受け面7cとほぼ一致する径であり、
大径周部22bはアーム取付け台座7の位置決めピース
回転規制凸部7fと回転により干渉する径である。従っ
て、大径周部22bの両端部は軸受位置決めピース22
の回転を規制する係止部22c・22cとなっている。
また、軸受位置決めピース22は、ほぼ180°回転可
能となっている。
【0035】軸受位置決めピース22の内周面には、1
80°おいた位置に内方へ突出する嵌合片22d・22
eが形成されている。これら嵌合片22d・22eは、
アーム軸受8の軸部15における位置決めピース嵌合溝
15a・15bに嵌入されている。これにより、軸部1
5と軸受位置決めピース22とは一体的にほぼ180°
回転可能である。この場合、アーム軸受8とアーム取付
け台座7との位置関係は、アーム軸受8が、一方の係止
部17と他方の係止部17とがアーム取付け台座7の上
下方向に並ぶ位置から180°回転するように設定され
ている。
80°おいた位置に内方へ突出する嵌合片22d・22
eが形成されている。これら嵌合片22d・22eは、
アーム軸受8の軸部15における位置決めピース嵌合溝
15a・15bに嵌入されている。これにより、軸部1
5と軸受位置決めピース22とは一体的にほぼ180°
回転可能である。この場合、アーム軸受8とアーム取付
け台座7との位置関係は、アーム軸受8が、一方の係止
部17と他方の係止部17とがアーム取付け台座7の上
下方向に並ぶ位置から180°回転するように設定され
ている。
【0036】軸受位置決めピース22のアーム軸受8側
の面には、図7(c)に示すように、前記アーム取付け
台座7の位置決めピース受け面7cにおける位置決め凹
部7dとの対応位置に、この位置決め凹部7dに嵌合可
能な山形凸部22f…が形成されている。この山形凸部
22fと上記位置決め凹部7dとによる位置決め動作
は、アーム軸受8が、一方の係止部17と他方の係止部
17とがアーム取付け台座7の上下方向に並ぶアーム使
用位置、この位置から90°回転した係止部施錠位置、
およびこの位置からさらに90°回転した退避位置にお
いて行われる。また、軸受位置決めピース22における
上記山形凸部22f側とは反対側の面には、同図(a)
に示すように、コイル状の軸受位置決めばね23を保持
する円弧状のばね保持溝22gが形成されている。
の面には、図7(c)に示すように、前記アーム取付け
台座7の位置決めピース受け面7cにおける位置決め凹
部7dとの対応位置に、この位置決め凹部7dに嵌合可
能な山形凸部22f…が形成されている。この山形凸部
22fと上記位置決め凹部7dとによる位置決め動作
は、アーム軸受8が、一方の係止部17と他方の係止部
17とがアーム取付け台座7の上下方向に並ぶアーム使
用位置、この位置から90°回転した係止部施錠位置、
およびこの位置からさらに90°回転した退避位置にお
いて行われる。また、軸受位置決めピース22における
上記山形凸部22f側とは反対側の面には、同図(a)
に示すように、コイル状の軸受位置決めばね23を保持
する円弧状のばね保持溝22gが形成されている。
【0037】軸受支持プレート24は、図8に示すよう
に、中央部に軸部挿通孔24aを有する十字形をなして
いる。図6に示す軸受位置決めばね23は、上記軸受位
置決めピース22におけるばね保持溝22gに配され、
軸受支持プレート24は、アーム軸受8の軸部15を挿
通させて支持するとともに、各十字の端部をアーム取付
け台座7の軸受プレート受け面7eに当接させ、上記軸
受位置決めばね23を圧縮させた状態で配されている。
上記軸部15からの軸受支持プレート24の抜脱は、軸
部15の係止溝15cに嵌合された抜止めリング25に
より阻止されている。
に、中央部に軸部挿通孔24aを有する十字形をなして
いる。図6に示す軸受位置決めばね23は、上記軸受位
置決めピース22におけるばね保持溝22gに配され、
軸受支持プレート24は、アーム軸受8の軸部15を挿
通させて支持するとともに、各十字の端部をアーム取付
け台座7の軸受プレート受け面7eに当接させ、上記軸
受位置決めばね23を圧縮させた状態で配されている。
上記軸部15からの軸受支持プレート24の抜脱は、軸
部15の係止溝15cに嵌合された抜止めリング25に
より阻止されている。
【0038】また、図4(a)に示したアーム軸受8の
軸受部16におけるアーム取付け孔16aには、図1
(c)におけるF−F線矢視断面図である図9に示すよ
うに、前記小径部側からアーム9の円筒軸部9hが挿入
され、前記大径部側からアーム保持ピン31が挿入され
ている。これら円筒軸部9hとアーム保持ピン31との
間には、円筒軸部9h側から、アーム位置決めピース3
2、アーム位置決めばね33およびアーム保持ばね34
が設けられている。尚、アーム9とアーム軸受8との間
には、アーム軸受8に対するアーム9の回転を円滑にす
るためのリング36が設けられている。
軸受部16におけるアーム取付け孔16aには、図1
(c)におけるF−F線矢視断面図である図9に示すよ
うに、前記小径部側からアーム9の円筒軸部9hが挿入
され、前記大径部側からアーム保持ピン31が挿入され
ている。これら円筒軸部9hとアーム保持ピン31との
間には、円筒軸部9h側から、アーム位置決めピース3
2、アーム位置決めばね33およびアーム保持ばね34
が設けられている。尚、アーム9とアーム軸受8との間
には、アーム軸受8に対するアーム9の回転を円滑にす
るためのリング36が設けられている。
【0039】上記アーム保持ピン31は、前記アーム軸
受8のアームピン頭部配設部16cに対応する径の頭部
31aを有し、軸部31bの先端部にピン配設孔31c
を有している。このアーム保持ピン31は、頭部31a
が上記アームピン頭部配設部16cに配されるともも
に、軸部31bの先端部がアーム9の取付け基部9aの
図5(a)に示すアームピン挿入穴9gに挿入され、ピ
ン配設孔31cに配されたピン35により上記取付け基
部9aと連結されている。従って、アーム9は、円筒軸
部9hのテーパ形状およびアーム保持ピン31との連結
構造により、アーム保持ピン31に対する傾斜角を変化
させる方向へ、即ち図9に矢印で示す方向へ若干揺動自
在となっている。
受8のアームピン頭部配設部16cに対応する径の頭部
31aを有し、軸部31bの先端部にピン配設孔31c
を有している。このアーム保持ピン31は、頭部31a
が上記アームピン頭部配設部16cに配されるともも
に、軸部31bの先端部がアーム9の取付け基部9aの
図5(a)に示すアームピン挿入穴9gに挿入され、ピ
ン配設孔31cに配されたピン35により上記取付け基
部9aと連結されている。従って、アーム9は、円筒軸
部9hのテーパ形状およびアーム保持ピン31との連結
構造により、アーム保持ピン31に対する傾斜角を変化
させる方向へ、即ち図9に矢印で示す方向へ若干揺動自
在となっている。
【0040】上記アーム位置決めピース32は、図10
に示すように、リング状をなし、アーム9の円筒軸部9
hにおける山形凸部9iと嵌合するほぼV字形凹状の位
置決め凹部32aを、90°おきの位置に合計4個有し
ている。また、外周部には、アーム軸受8の図4(a)
に示すアーム取付け孔16aにおける位置決めピース嵌
合溝16d・16dに嵌合される嵌合凸部32b・32
bを180°おいた位置に有している。このアーム位置
決めピース32は、嵌合凸部32b・32bを上記位置
決めピース嵌合溝16d・16dに嵌合させ、かつ位置
決め凹部32aをアーム9の上記山形凸部9i・9iに
嵌合させた状態で配されている。
に示すように、リング状をなし、アーム9の円筒軸部9
hにおける山形凸部9iと嵌合するほぼV字形凹状の位
置決め凹部32aを、90°おきの位置に合計4個有し
ている。また、外周部には、アーム軸受8の図4(a)
に示すアーム取付け孔16aにおける位置決めピース嵌
合溝16d・16dに嵌合される嵌合凸部32b・32
bを180°おいた位置に有している。このアーム位置
決めピース32は、嵌合凸部32b・32bを上記位置
決めピース嵌合溝16d・16dに嵌合させ、かつ位置
決め凹部32aをアーム9の上記山形凸部9i・9iに
嵌合させた状態で配されている。
【0041】アーム位置決めばね33はアーム位置決め
ピース32とアーム保持ピン31の頭部31aとの間、
またアーム保持ばね34はアーム軸受8の軸受部16に
おける位置決めばね受面16bと上記頭部31aとの間
に、それぞれ圧縮された状態で配されている。
ピース32とアーム保持ピン31の頭部31aとの間、
またアーム保持ばね34はアーム軸受8の軸受部16に
おける位置決めばね受面16bと上記頭部31aとの間
に、それぞれ圧縮された状態で配されている。
【0042】上記アーム9は、アーム取付け台座7によ
り回転を規制されるので、アーム保持ピン31の軸部3
1bを中心としてほぼ180°回転可能である。この場
合、アーム9の回転範囲は、アーム9が、図9に示すよ
うに、扉1に沿って上方へ延びるアーム使用位置から、
扉1に沿って下方へ延びる退避位置までの間である。ま
た、アーム9の山形凸部9i・9iとアーム位置決めピ
ース32の位置決め凹部32aとによるアーム9の位置
決めは、上記アーム使用位置と退避位置、およびアーム
使用位置からほぼ90°回転したアーム施錠動作位置で
ある。
り回転を規制されるので、アーム保持ピン31の軸部3
1bを中心としてほぼ180°回転可能である。この場
合、アーム9の回転範囲は、アーム9が、図9に示すよ
うに、扉1に沿って上方へ延びるアーム使用位置から、
扉1に沿って下方へ延びる退避位置までの間である。ま
た、アーム9の山形凸部9i・9iとアーム位置決めピ
ース32の位置決め凹部32aとによるアーム9の位置
決めは、上記アーム使用位置と退避位置、およびアーム
使用位置からほぼ90°回転したアーム施錠動作位置で
ある。
【0043】受けユニット4は、図2(a)(b)に示
すように、ストライク台座41とストライクバー42と
を備えている。ストライク台座41は、扉枠2における
扉1側の端縁部に沿って取り付けられている。ストライ
ク台座41は、図11(b)に示すように、上端部付近
と下端部付近とに各1個のねじ穴41aを有するととも
に、上部に形成されたストライクバー受け面41bに左
右に並ぶ2個のねじ穴41c・41cを有している。こ
れら4個のねじ穴41a・41a・41c・41cは、
ストライク台座41を扉枠2に取り付ける図示しないね
じを通すためのものである。上記ストライクバー受け面
41bにおけるねじ穴41c・41cの間には、軸部挿
通孔41dが形成されている。この軸部挿通孔41d形
成位置におけるストライク台座41の背面側は、凹部と
なっている。
すように、ストライク台座41とストライクバー42と
を備えている。ストライク台座41は、扉枠2における
扉1側の端縁部に沿って取り付けられている。ストライ
ク台座41は、図11(b)に示すように、上端部付近
と下端部付近とに各1個のねじ穴41aを有するととも
に、上部に形成されたストライクバー受け面41bに左
右に並ぶ2個のねじ穴41c・41cを有している。こ
れら4個のねじ穴41a・41a・41c・41cは、
ストライク台座41を扉枠2に取り付ける図示しないね
じを通すためのものである。上記ストライクバー受け面
41bにおけるねじ穴41c・41cの間には、軸部挿
通孔41dが形成されている。この軸部挿通孔41d形
成位置におけるストライク台座41の背面側は、凹部と
なっている。
【0044】上記ストライクバー受け面41bは、同図
(a)に示すように、平坦面となっており、その上縁部
には、水平方向に延びる係止凸部41eが形成されてい
る。また、ストライクバー受け面41bの下方における
左右位置には、係止部受け面41f・41fが形成され
ている。この一方の係止部受け面41fには、扉1を閉
じた状態においてアームユニット3のアーム軸受8が回
転したときに、その係止部17・17が係合可能とな
る。
(a)に示すように、平坦面となっており、その上縁部
には、水平方向に延びる係止凸部41eが形成されてい
る。また、ストライクバー受け面41bの下方における
左右位置には、係止部受け面41f・41fが形成され
ている。この一方の係止部受け面41fには、扉1を閉
じた状態においてアームユニット3のアーム軸受8が回
転したときに、その係止部17・17が係合可能とな
る。
【0045】ストライクバー42は、図12(a)〜
(c)に示すように、基部42a、軸部42b、基部4
2aから軸部42bに対して直交する状態で突出する棒
状部42c、およびこの棒状部42cの先端部に形成さ
れた球形に似た形状の係合頭部42dを有している。基
部42aは前記ストライク台座41のストライクバー受
け面41bと当接する平坦面を有し、上記軸部42bは
この平坦面から垂直に突出している。軸部42bは、図
2(a)におけるJ−J線矢視断面図である図13に示
すように、ストライク台座41の軸部挿通孔41dに挿
通されている。軸部42bは先端部に係合溝部42gを
有し、この係合溝部42gにおける軸部42bの断面形
状は、図12(b)におけるH−H線矢視断面図である
図12(d)に示すように、正方形である。この正方形
と棒状部42cとの関係は、正方形の平行な所定の2辺
が棒状部42cと直交するものとなっている。
(c)に示すように、基部42a、軸部42b、基部4
2aから軸部42bに対して直交する状態で突出する棒
状部42c、およびこの棒状部42cの先端部に形成さ
れた球形に似た形状の係合頭部42dを有している。基
部42aは前記ストライク台座41のストライクバー受
け面41bと当接する平坦面を有し、上記軸部42bは
この平坦面から垂直に突出している。軸部42bは、図
2(a)におけるJ−J線矢視断面図である図13に示
すように、ストライク台座41の軸部挿通孔41dに挿
通されている。軸部42bは先端部に係合溝部42gを
有し、この係合溝部42gにおける軸部42bの断面形
状は、図12(b)におけるH−H線矢視断面図である
図12(d)に示すように、正方形である。この正方形
と棒状部42cとの関係は、正方形の平行な所定の2辺
が棒状部42cと直交するものとなっている。
【0046】ストライクバー42の基部42aにおける
棒状部42cの両側位置には、ねじ挿通孔42h・42
hが形成されている。これらねじ挿通孔42h・42h
は、棒状部42cを上方へ回転させたときに、ストライ
ク台座41のストライクバー受け面41bにおけるねじ
穴41c・41cとそれぞれ一致するようになってい
る。また、基部42aには、棒状部42cの左右両側に
棒状部42cと平行な2個の側縁部42i・42iが形
成され、棒状部42cの延設方向に半円部42jが形成
されている。このような基部42aの形状により、スト
ライクバー42は、図9に示すように、一方の側縁部4
2iがストライク台座41の係止凸部41eと当接する
位置、即ちストライクバー42の棒状部42cが扉枠2
の端面から扉1方向へ垂直に突出する使用位置から、他
方の側縁部42iが上記係止凸部41eと当接する位
置、即ちストライクバー42の棒状部42cが、扉枠2
から突出することなく、上記の位置とは反対の方向を向
く第2退避位置までの180°の間で、上周りに回転自
在となっている。
棒状部42cの両側位置には、ねじ挿通孔42h・42
hが形成されている。これらねじ挿通孔42h・42h
は、棒状部42cを上方へ回転させたときに、ストライ
ク台座41のストライクバー受け面41bにおけるねじ
穴41c・41cとそれぞれ一致するようになってい
る。また、基部42aには、棒状部42cの左右両側に
棒状部42cと平行な2個の側縁部42i・42iが形
成され、棒状部42cの延設方向に半円部42jが形成
されている。このような基部42aの形状により、スト
ライクバー42は、図9に示すように、一方の側縁部4
2iがストライク台座41の係止凸部41eと当接する
位置、即ちストライクバー42の棒状部42cが扉枠2
の端面から扉1方向へ垂直に突出する使用位置から、他
方の側縁部42iが上記係止凸部41eと当接する位
置、即ちストライクバー42の棒状部42cが、扉枠2
から突出することなく、上記の位置とは反対の方向を向
く第2退避位置までの180°の間で、上周りに回転自
在となっている。
【0047】ストライクバー42の棒状部42cには、
図12(c)におけるI−I線矢視断面図である図12
(e)に示すように、ストライク台座41との対向側面
に、浅いV字形の係合凹部42kが形成されている。こ
の係合凹部42kおよびアーム9における係合角部9f
は、開放状態保持手段を構成している。
図12(c)におけるI−I線矢視断面図である図12
(e)に示すように、ストライク台座41との対向側面
に、浅いV字形の係合凹部42kが形成されている。こ
の係合凹部42kおよびアーム9における係合角部9f
は、開放状態保持手段を構成している。
【0048】また、図13に示すように、軸部42bに
おける軸部挿通孔41dからストライク台座41の背面
側へ突出した部分には、抜け止め用のリング43が装着
され、係合溝部42gには、図14にも示すように、ス
トライク台座41に取り付けられ、棒状部42cを両側
から挟み込むストライクバー位置決めばね44が装着さ
れている。このストライクバー位置決めばね44による
断面正方形の係合溝部42gに対する挟み込み動作によ
り、ストライクバー42は、上記使用位置と第2退避位
置、および使用位置から90°上方に回転し、棒状部4
2cが上方を向く第1退避位置に位置決めされる。
おける軸部挿通孔41dからストライク台座41の背面
側へ突出した部分には、抜け止め用のリング43が装着
され、係合溝部42gには、図14にも示すように、ス
トライク台座41に取り付けられ、棒状部42cを両側
から挟み込むストライクバー位置決めばね44が装着さ
れている。このストライクバー位置決めばね44による
断面正方形の係合溝部42gに対する挟み込み動作によ
り、ストライクバー42は、上記使用位置と第2退避位
置、および使用位置から90°上方に回転し、棒状部4
2cが上方を向く第1退避位置に位置決めされる。
【0049】上記の構成において、本用心具を使用する
場合には、図2(a)(c)に示すように、アームユニ
ット3のアーム軸受8を係止部17・17が上下方向に
並ぶアーム使用位置に配し、かつアーム9をアーム軸受
8から扉1の端縁部に沿って上方へ延びるアーム使用位
置に配する。また、受けユニット4のストライクバー4
2を棒状部42cが扉枠2の端面から扉1方向へ垂直に
突出する使用位置に配する。このようにアーム軸受8、
アーム9およびストライクバー42を使用位置に配した
使用時初期状態においては、受けユニット4のストライ
クバー42における係合頭部42dが、アームユニット
3のアーム9における係合孔9bの挿抜部9cに挿入さ
れている。
場合には、図2(a)(c)に示すように、アームユニ
ット3のアーム軸受8を係止部17・17が上下方向に
並ぶアーム使用位置に配し、かつアーム9をアーム軸受
8から扉1の端縁部に沿って上方へ延びるアーム使用位
置に配する。また、受けユニット4のストライクバー4
2を棒状部42cが扉枠2の端面から扉1方向へ垂直に
突出する使用位置に配する。このようにアーム軸受8、
アーム9およびストライクバー42を使用位置に配した
使用時初期状態においては、受けユニット4のストライ
クバー42における係合頭部42dが、アームユニット
3のアーム9における係合孔9bの挿抜部9cに挿入さ
れている。
【0050】上記の状態において、扉1が外方向へ開放
されると、図15(a)(b)に示すように、アーム9
は、ストライクバー42により引っ張られる状態で、扉
1の開放動作に応じてアーム使用位置からアーム施錠動
作位置へ倒れて行く。このとき、アーム9は、ストライ
クバー42の棒状部42cが係合孔9bを貫通して係合
頭部42dによりストライクバー42と係合されている
状態で移動する。その後、ストライクバー42の係合頭
部42dがアーム9の係合孔9bにおける終端部9eに
達すると、それ以上の扉1の開放が阻止される。
されると、図15(a)(b)に示すように、アーム9
は、ストライクバー42により引っ張られる状態で、扉
1の開放動作に応じてアーム使用位置からアーム施錠動
作位置へ倒れて行く。このとき、アーム9は、ストライ
クバー42の棒状部42cが係合孔9bを貫通して係合
頭部42dによりストライクバー42と係合されている
状態で移動する。その後、ストライクバー42の係合頭
部42dがアーム9の係合孔9bにおける終端部9eに
達すると、それ以上の扉1の開放が阻止される。
【0051】扉1の上記開放過程においては、アーム9
が扉1の幅による回転半径に応じて揺動可能である。こ
の動作は、アーム9の円筒軸部9hにおけるテーパ形状
により可能となる。この動作により、本用心具では、幅
が異なる扉1に取り付けられた場合でも、扉1の開放を
円滑に行わせることができる。
が扉1の幅による回転半径に応じて揺動可能である。こ
の動作は、アーム9の円筒軸部9hにおけるテーパ形状
により可能となる。この動作により、本用心具では、幅
が異なる扉1に取り付けられた場合でも、扉1の開放を
円滑に行わせることができる。
【0052】扉1の上記開放状態において、ストライク
バー42の棒状部42cにおける係合凹部42kは、ア
ーム9の係合角部9fと係合している。このとき、アー
ム9には、円筒軸部9hの山形凸部9i、アーム位置決
めピース32の位置決め凹部32aおよびアーム位置決
めばね33による、アーム施錠動作位置へのアーム9の
位置決め動作により、図15(b)においてアーム9を
下方向へ回転させる力が作用している。従って、アーム
9の係合角部9fとストライクバー42の係合凹部42
kとによる上記係合状態は適切に維持される。これによ
り、例えば風通しを目的とし、本用心具を使用して扉1
を開放している場合において、扉1を閉じる方向の風に
より扉1が閉じてしまうことがない。
バー42の棒状部42cにおける係合凹部42kは、ア
ーム9の係合角部9fと係合している。このとき、アー
ム9には、円筒軸部9hの山形凸部9i、アーム位置決
めピース32の位置決め凹部32aおよびアーム位置決
めばね33による、アーム施錠動作位置へのアーム9の
位置決め動作により、図15(b)においてアーム9を
下方向へ回転させる力が作用している。従って、アーム
9の係合角部9fとストライクバー42の係合凹部42
kとによる上記係合状態は適切に維持される。これによ
り、例えば風通しを目的とし、本用心具を使用して扉1
を開放している場合において、扉1を閉じる方向の風に
より扉1が閉じてしまうことがない。
【0053】また、本用心具を使用しての扉1の上記開
放状態において、アームユニット3のアーム取付け台座
7を扉1に取り付けるための2個のねじ孔7b・7b
は、アーム軸受8の係止部17・17によって覆われて
いる。また、受けユニット4を扉枠2に取り付けるため
の4個のねじ穴41a・41a・41c・41cのう
ち、2個のねじ穴41c・41cは、ストライクバー4
2の基部42aによって覆われている。従って、扉1の
外側より扉1と扉枠2との隙間から手を差し込んだ場合
であっても、ドライバによって上記ねじ孔7b・7bあ
るいはねじ穴41c・41cに取り付けられたねじを外
し、アームユニット3または受けユニット4を取り外す
ことはできない。これにより、アーム9と受けユニット
4とを使用して扉1を所定量開放している状態において
も、高い防犯性を確保することができる。
放状態において、アームユニット3のアーム取付け台座
7を扉1に取り付けるための2個のねじ孔7b・7b
は、アーム軸受8の係止部17・17によって覆われて
いる。また、受けユニット4を扉枠2に取り付けるため
の4個のねじ穴41a・41a・41c・41cのう
ち、2個のねじ穴41c・41cは、ストライクバー4
2の基部42aによって覆われている。従って、扉1の
外側より扉1と扉枠2との隙間から手を差し込んだ場合
であっても、ドライバによって上記ねじ孔7b・7bあ
るいはねじ穴41c・41cに取り付けられたねじを外
し、アームユニット3または受けユニット4を取り外す
ことはできない。これにより、アーム9と受けユニット
4とを使用して扉1を所定量開放している状態において
も、高い防犯性を確保することができる。
【0054】次に、上記の状態から扉1を閉じる際に
は、アーム9を僅かに上方へ回動させて係合角部9fと
係合凹部42kとの係合を解除させる。これにより扉1
を閉じることができる。このときには、ストライクバー
42によりアーム9が押されて行き、扉1を閉じ終えた
ときにアーム9が図2(a)(c)に示すアーム使用位
置に復帰する。
は、アーム9を僅かに上方へ回動させて係合角部9fと
係合凹部42kとの係合を解除させる。これにより扉1
を閉じることができる。このときには、ストライクバー
42によりアーム9が押されて行き、扉1を閉じ終えた
ときにアーム9が図2(a)(c)に示すアーム使用位
置に復帰する。
【0055】一方、本用心具が図2(a)(c)に示す
前記の使用時初期状態となっている場合において、扉1
の外側からこの状態を解除するには、シリンダ錠6の鍵
挿入口6aに鍵を挿入し、アーム9を180°回転させ
て、アーム9の先端部が下方向を向く退避状態とする。
この場合、鍵を回転させることによりアーム軸受8が回
転し、アーム軸受8と一体に設けられたアーム9が回転
する。これにより、他の錠前による施錠が施されている
場合にはそれを解錠して、扉1を全面的に開放すること
が可能となる。従って、例えば扉1の内側に居る人が、
本用心具を上記の使用時初期状態に設定して就寝してし
まった場合であっても、外出先から帰宅した人は、この
状態を解除して家あるいは部屋の中に入ることができ
る。また、外出時には、アーム9を扉1の外側から操作
し、このアーム9と受けユニット4との係合による施錠
機能を利用することができる。これにより、さらに防犯
性を高めることができる。
前記の使用時初期状態となっている場合において、扉1
の外側からこの状態を解除するには、シリンダ錠6の鍵
挿入口6aに鍵を挿入し、アーム9を180°回転させ
て、アーム9の先端部が下方向を向く退避状態とする。
この場合、鍵を回転させることによりアーム軸受8が回
転し、アーム軸受8と一体に設けられたアーム9が回転
する。これにより、他の錠前による施錠が施されている
場合にはそれを解錠して、扉1を全面的に開放すること
が可能となる。従って、例えば扉1の内側に居る人が、
本用心具を上記の使用時初期状態に設定して就寝してし
まった場合であっても、外出先から帰宅した人は、この
状態を解除して家あるいは部屋の中に入ることができ
る。また、外出時には、アーム9を扉1の外側から操作
し、このアーム9と受けユニット4との係合による施錠
機能を利用することができる。これにより、さらに防犯
性を高めることができる。
【0056】また、本用心具では、扉1の外から鍵にて
シリンダ錠6を操作し、アーム軸受8を上記の使用時初
期状態から90°回転させて係止部施錠位置に配した場
合、アーム軸受8の係止部17が、扉1の側縁部から突
出して、受けユニット4のストライク台座41における
係止部受け面41fと係合する。従って、外出時にこの
操作を行っておけば、主となる別の錠前に対する補助的
な錠前として使用することができる。これにより、さら
に防犯性を高めることができる。
シリンダ錠6を操作し、アーム軸受8を上記の使用時初
期状態から90°回転させて係止部施錠位置に配した場
合、アーム軸受8の係止部17が、扉1の側縁部から突
出して、受けユニット4のストライク台座41における
係止部受け面41fと係合する。従って、外出時にこの
操作を行っておけば、主となる別の錠前に対する補助的
な錠前として使用することができる。これにより、さら
に防犯性を高めることができる。
【0057】また、本用心具を使用しないときには、受
けユニット4におけるストライクバー42を、棒状部4
2cが上方を向く第1退避位置、あるいは棒状部42c
が上記使用位置とは反対方向を向く第2退避位置に配す
ることができる。これにより、ストライクバー42の突
出が通行の邪魔になるといったことがない。
けユニット4におけるストライクバー42を、棒状部4
2cが上方を向く第1退避位置、あるいは棒状部42c
が上記使用位置とは反対方向を向く第2退避位置に配す
ることができる。これにより、ストライクバー42の突
出が通行の邪魔になるといったことがない。
【0058】また、本用心具は、上記のように、シリン
ダ錠6を鍵にて操作することにより、施錠および解錠が
可能であり、この操作を主となる錠前とは独立したシリ
ンダ錠6により行うものとなっている。従って、主とな
る錠前とは別のものとして、例えば使用者の要望により
後から扉1に設けることが可能であり、かつ低コストの
ものとなる。さらに、扉1の内部に設けるものではない
ので、外観上は多少の嵩張りは生じるものの、特別な施
工技術を要することなく、容易に取り付けが可能であ
る。
ダ錠6を鍵にて操作することにより、施錠および解錠が
可能であり、この操作を主となる錠前とは独立したシリ
ンダ錠6により行うものとなっている。従って、主とな
る錠前とは別のものとして、例えば使用者の要望により
後から扉1に設けることが可能であり、かつ低コストの
ものとなる。さらに、扉1の内部に設けるものではない
ので、外観上は多少の嵩張りは生じるものの、特別な施
工技術を要することなく、容易に取り付けが可能であ
る。
【0059】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図16
ないし図21に基づいて以下に説明する。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を有する
部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
ないし図21に基づいて以下に説明する。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を有する
部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0060】本実施例の用心具は、図16(a)〜
(c)および図17(a)(b)に示すように、扉1に
取り付けられるアームユニット51と、扉枠2に取り付
けられる受けユニット52とを備えている。
(c)および図17(a)(b)に示すように、扉1に
取り付けられるアームユニット51と、扉枠2に取り付
けられる受けユニット52とを備えている。
【0061】上記アームユニット51は、扉1の外面に
取り付けられるシリンダ錠53、扉1の内面に取り付け
られるシリンダ引付け台54、このシリンダ引付け台5
4に取り付けられるアーム取付け台座55、このアーム
取付け台座55に取り付けられるアーム軸受56、およ
びアーム軸受56に取り付けられるアーム57を有して
いる。
取り付けられるシリンダ錠53、扉1の内面に取り付け
られるシリンダ引付け台54、このシリンダ引付け台5
4に取り付けられるアーム取付け台座55、このアーム
取付け台座55に取り付けられるアーム軸受56、およ
びアーム軸受56に取り付けられるアーム57を有して
いる。
【0062】上記シリンダ錠53とシリンダ引付け台5
4とは、シリンダ引付け台54側から挿入されてシリン
ダ錠53に締結されたねじ58・58により、扉1に固
定されている。即ち、シリンダ錠53は、図16(b)
に示すように、鍵挿入口53aを露出させた状態で扉1
に直付けされている。シリンダ錠53は、その軸方向が
扉1と直交する状態で扉1の内方へ延びており、その後
端部に設けられた回転伝達部材としての連結板59は、
シリンダ錠53に挿入された鍵の回転に伴って回転す
る。尚、このシリンダ錠53は、180°の遊びを有し
ている。
4とは、シリンダ引付け台54側から挿入されてシリン
ダ錠53に締結されたねじ58・58により、扉1に固
定されている。即ち、シリンダ錠53は、図16(b)
に示すように、鍵挿入口53aを露出させた状態で扉1
に直付けされている。シリンダ錠53は、その軸方向が
扉1と直交する状態で扉1の内方へ延びており、その後
端部に設けられた回転伝達部材としての連結板59は、
シリンダ錠53に挿入された鍵の回転に伴って回転す
る。尚、このシリンダ錠53は、180°の遊びを有し
ている。
【0063】アーム取付け台座55は、図16(a)に
おけるK−K線矢視断面図である図18に示すように、
ねじ60・60によりシリンダ引付け台54に取り付け
られている。これらアーム取付け台座55およびシリン
ダ引付け台54には、軸部挿通孔55a・54aが形成
されている。
おけるK−K線矢視断面図である図18に示すように、
ねじ60・60によりシリンダ引付け台54に取り付け
られている。これらアーム取付け台座55およびシリン
ダ引付け台54には、軸部挿通孔55a・54aが形成
されている。
【0064】アーム軸受56は、図16(c)における
L−L線矢視断面図である図19にも示すように、軸部
61と軸受部62とを有している。軸部61は上記軸部
挿通孔55a・54aに挿入され、扉1の内方に突出し
ている。この軸部61には、前記連結板59の先端部が
嵌入されている。軸部15におけるシリンダ引付け台5
4とアーム取付け台座55との間の部位の周面には、環
状の係止溝61cが形成され、この係止溝61cには抜
止めリング63が嵌合されている。
L−L線矢視断面図である図19にも示すように、軸部
61と軸受部62とを有している。軸部61は上記軸部
挿通孔55a・54aに挿入され、扉1の内方に突出し
ている。この軸部61には、前記連結板59の先端部が
嵌入されている。軸部15におけるシリンダ引付け台5
4とアーム取付け台座55との間の部位の周面には、環
状の係止溝61cが形成され、この係止溝61cには抜
止めリング63が嵌合されている。
【0065】アーム取付け台座55と軸受部62との間
には、位置決め機構64が設けられている。この位置決
め機構64は、アーム取付け台座55およびシリンダ引
付け台54に形成された穴に設けられているばね65、
このばねの先端部に設けられた球66、および軸受部6
2におけるアーム取付け台座55との対向面に設けられ
た位置決め凹部62eとからなる。この位置決め凹部6
2eは上記球66が嵌合可能なものである。位置決め機
構64は、図17(a)に示すように、2個所に設けら
れている。これら位置決め機構64によるアーム軸受5
6、即ちアーム57に対する位置決めは、アーム57が
扉1の側縁部にほぼ沿って上方へ延びた状態の使用位
置、およびこの使用位置から受けユニット52とは反対
の方向へ例えば90°回転した退避位置において行われ
る。従って、上記位置決め凹部62eは、これらの位置
での位置決めが可能な位置に形成されている。
には、位置決め機構64が設けられている。この位置決
め機構64は、アーム取付け台座55およびシリンダ引
付け台54に形成された穴に設けられているばね65、
このばねの先端部に設けられた球66、および軸受部6
2におけるアーム取付け台座55との対向面に設けられ
た位置決め凹部62eとからなる。この位置決め凹部6
2eは上記球66が嵌合可能なものである。位置決め機
構64は、図17(a)に示すように、2個所に設けら
れている。これら位置決め機構64によるアーム軸受5
6、即ちアーム57に対する位置決めは、アーム57が
扉1の側縁部にほぼ沿って上方へ延びた状態の使用位
置、およびこの使用位置から受けユニット52とは反対
の方向へ例えば90°回転した退避位置において行われ
る。従って、上記位置決め凹部62eは、これらの位置
での位置決めが可能な位置に形成されている。
【0066】アーム軸受56の軸受部62は、前記実施
例1の用心具におけるアーム軸受8の軸受部16と、係
止部17・17を有していない点を除けば、ほぼ同一構
造となっている。即ち軸受部62は、図4(a)(b)
に示した軸受部16のアーム取付け孔16a、位置決め
ばね受面16b、アームピン頭部配設部16cおよび位
置決めピース嵌合溝16d・16dにそれぞれ対応する
アーム取付け孔62a、位置決めばね受面62b、アー
ムピン頭部配設部62cおよび位置決めピース嵌合溝6
2d・62dを備えている。
例1の用心具におけるアーム軸受8の軸受部16と、係
止部17・17を有していない点を除けば、ほぼ同一構
造となっている。即ち軸受部62は、図4(a)(b)
に示した軸受部16のアーム取付け孔16a、位置決め
ばね受面16b、アームピン頭部配設部16cおよび位
置決めピース嵌合溝16d・16dにそれぞれ対応する
アーム取付け孔62a、位置決めばね受面62b、アー
ムピン頭部配設部62cおよび位置決めピース嵌合溝6
2d・62dを備えている。
【0067】アーム57は、前記実施例1の用心具にお
けるアーム9と先端部付近の形状が異なるものの、その
他の構造はアーム9とほぼ同様である。即ち、アーム5
7は、図16(c)におけるM−M線矢視断面図である
図20に示すように、図5(a)(b)に示したアーム
9の取付け基部9a、係合孔9b、挿抜部9c、案内部
9d、終端部9e、係合角部9f、アームピン挿入穴9
g、円筒軸部9hおよび山形凸部9i・9iとそれぞれ
対応する取付け基部57a、係合孔57b、挿抜部57
c、案内部57d、終端部57e、係合角部57f、ア
ームピン挿入穴57g、円筒軸部57hおよび山形凸部
57i・57iを有している。アーム57の形状は、図
17に示すように、取付け基部57aから上部がアーム
軸受56方向に折曲され、さらに先端部近傍部位が取付
け基部57aと平行となるように折曲されたものとなっ
ている。
けるアーム9と先端部付近の形状が異なるものの、その
他の構造はアーム9とほぼ同様である。即ち、アーム5
7は、図16(c)におけるM−M線矢視断面図である
図20に示すように、図5(a)(b)に示したアーム
9の取付け基部9a、係合孔9b、挿抜部9c、案内部
9d、終端部9e、係合角部9f、アームピン挿入穴9
g、円筒軸部9hおよび山形凸部9i・9iとそれぞれ
対応する取付け基部57a、係合孔57b、挿抜部57
c、案内部57d、終端部57e、係合角部57f、ア
ームピン挿入穴57g、円筒軸部57hおよび山形凸部
57i・57iを有している。アーム57の形状は、図
17に示すように、取付け基部57aから上部がアーム
軸受56方向に折曲され、さらに先端部近傍部位が取付
け基部57aと平行となるように折曲されたものとなっ
ている。
【0068】アーム軸受56の軸受部62におけるアー
ム取付け孔62aには、アーム9の円筒軸部57hが挿
入されるとともに、前記実施例1の図9に示したアーム
保持ピン31、アーム位置決めピース32、アーム位置
決めばね33およびアーム保持ばね34が設けられてい
る。アーム保持ピン31は、軸部31bの先端部がピン
35によりアーム57の基部57aと連結されている。
このアーム57は、円筒軸部57hのテーパ形状および
アーム保持ピン31との連結構造により、アーム保持ピ
ン31に対する傾斜角を変化させる方向へ、即ち図20
に矢印で示す方向へ若干揺動自在となっている。また、
山形凸部57i・57iとアーム位置決めピース32の
位置決め凹部32aとによるアーム57の位置決めは、
アーム9の場合と同様、アーム使用位置、退避位置およ
びアーム施錠動作位置である。
ム取付け孔62aには、アーム9の円筒軸部57hが挿
入されるとともに、前記実施例1の図9に示したアーム
保持ピン31、アーム位置決めピース32、アーム位置
決めばね33およびアーム保持ばね34が設けられてい
る。アーム保持ピン31は、軸部31bの先端部がピン
35によりアーム57の基部57aと連結されている。
このアーム57は、円筒軸部57hのテーパ形状および
アーム保持ピン31との連結構造により、アーム保持ピ
ン31に対する傾斜角を変化させる方向へ、即ち図20
に矢印で示す方向へ若干揺動自在となっている。また、
山形凸部57i・57iとアーム位置決めピース32の
位置決め凹部32aとによるアーム57の位置決めは、
アーム9の場合と同様、アーム使用位置、退避位置およ
びアーム施錠動作位置である。
【0069】受けユニット52は、基部52aと前記実
施例1の用心具における受けユニット4の棒状部42c
に対応する棒状部52bと係合頭部42dに対応する係
合頭部52cとを有している。受けユニット52は、扉
枠2における扉1側の端縁部に基部52aが沿い、この
端縁部と直交する方向に棒状部52bが突出し、棒状部
52b先端の係合頭部52cが使用位置に配されている
アーム57の係合孔57bにおける挿抜部57cに挿入
される状態で扉枠2に取り付けられる。上記棒状部52
bには、前記係合凹部42kに対応する図16(c)に
示す係合凹部52kが形成されている。この係合凹部5
2kは、上記係合角部57fと共に開放状態保持手段を
構成している。
施例1の用心具における受けユニット4の棒状部42c
に対応する棒状部52bと係合頭部42dに対応する係
合頭部52cとを有している。受けユニット52は、扉
枠2における扉1側の端縁部に基部52aが沿い、この
端縁部と直交する方向に棒状部52bが突出し、棒状部
52b先端の係合頭部52cが使用位置に配されている
アーム57の係合孔57bにおける挿抜部57cに挿入
される状態で扉枠2に取り付けられる。上記棒状部52
bには、前記係合凹部42kに対応する図16(c)に
示す係合凹部52kが形成されている。この係合凹部5
2kは、上記係合角部57fと共に開放状態保持手段を
構成している。
【0070】上記の構成において、本実施例の用心具は
前記実施例1の用心具とほぼ同様にして使用することが
できる。但し、この用心具は、アーム軸受56が前記実
施例1の用心具における係止部17を有していないの
で、この係止部17による施錠機能は備えていない。
前記実施例1の用心具とほぼ同様にして使用することが
できる。但し、この用心具は、アーム軸受56が前記実
施例1の用心具における係止部17を有していないの
で、この係止部17による施錠機能は備えていない。
【0071】本用心具を使用する場合には、図17
(a)に示すように、アーム軸受56とアーム57とを
使用位置に配して、本用心具を使用時初期状態とする。
尚、受けユニット52は、棒状部52bが回転しないの
で常時使用位置に配された状態である。この状態で扉1
が外方向へ開放された場合の動作は、図21(a)
(b)に示すように、前記実施例1の用心具の場合と同
様となり、棒状部52bがアーム57の終端部57eに
達した状態において、棒状部52bの係合凹部52kが
アーム57の係合角部57fと係合し、この状態が維持
される。これにより、例えば風通しを目的とし、本用心
具を使用して扉1を開放している場合において、扉1を
閉じる方向の風により扉1が閉じてしまうことがない。
また、扉1を閉じるときの上記使用時初期状態への移行
も同様に行われる。
(a)に示すように、アーム軸受56とアーム57とを
使用位置に配して、本用心具を使用時初期状態とする。
尚、受けユニット52は、棒状部52bが回転しないの
で常時使用位置に配された状態である。この状態で扉1
が外方向へ開放された場合の動作は、図21(a)
(b)に示すように、前記実施例1の用心具の場合と同
様となり、棒状部52bがアーム57の終端部57eに
達した状態において、棒状部52bの係合凹部52kが
アーム57の係合角部57fと係合し、この状態が維持
される。これにより、例えば風通しを目的とし、本用心
具を使用して扉1を開放している場合において、扉1を
閉じる方向の風により扉1が閉じてしまうことがない。
また、扉1を閉じるときの上記使用時初期状態への移行
も同様に行われる。
【0072】尚、図21(a)には、扉1の幅が異なる
ことによる回転半径の違いに応じて、アーム57がアー
ムユニット51に対して揺動する状態を示している。
尚、この動作は、アーム57の円筒軸部57hにおける
テーパ形状により可能となる。
ことによる回転半径の違いに応じて、アーム57がアー
ムユニット51に対して揺動する状態を示している。
尚、この動作は、アーム57の円筒軸部57hにおける
テーパ形状により可能となる。
【0073】また、上記の使用時初期状態を扉1の外側
から解除する際には、同様に、シリンダ錠53の鍵挿入
口53aに鍵を挿入し、アーム57を90°あるいは1
80°回転させて退避位置に配する。これにより、他の
錠前による施錠が施されている場合にはそれを解錠し
て、扉1を全面的に開放することが可能となる。従っ
て、例えば扉1の内側に居る人が、本用心具を上記の使
用時初期状態に設定して就寝してしまった場合であって
も、外出先から帰宅した人は、この状態を解除して家あ
るいは部屋の中に入ることができる。また、外出時に
は、アーム57を扉1の外側から操作し、このアーム5
7と受けユニット52との係合による施錠機能を利用す
ることができる。これにより、さらに防犯性を高めるこ
とができる。
から解除する際には、同様に、シリンダ錠53の鍵挿入
口53aに鍵を挿入し、アーム57を90°あるいは1
80°回転させて退避位置に配する。これにより、他の
錠前による施錠が施されている場合にはそれを解錠し
て、扉1を全面的に開放することが可能となる。従っ
て、例えば扉1の内側に居る人が、本用心具を上記の使
用時初期状態に設定して就寝してしまった場合であって
も、外出先から帰宅した人は、この状態を解除して家あ
るいは部屋の中に入ることができる。また、外出時に
は、アーム57を扉1の外側から操作し、このアーム5
7と受けユニット52との係合による施錠機能を利用す
ることができる。これにより、さらに防犯性を高めるこ
とができる。
【0074】さらに、本用心具が主となる錠前とは別
に、例えば使用者の要望により後から扉1に設けること
が可能であり、かつ低コストである点、および特別な施
工技術を要することなく、容易に取り付けが可能である
点は、前記実施例1の用心具と同様である。
に、例えば使用者の要望により後から扉1に設けること
が可能であり、かつ低コストである点、および特別な施
工技術を要することなく、容易に取り付けが可能である
点は、前記実施例1の用心具と同様である。
【0075】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図22および図23に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を
有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
図22および図23に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能を
有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0076】本実施例の用心具は、図22(a)〜
(c)および図23に示すように、前記実施例1および
2の用心具とは異なり、受けユニット81が扉1に設け
られ、アームユニット82が扉枠2に設けられたものと
なっている。
(c)および図23に示すように、前記実施例1および
2の用心具とは異なり、受けユニット81が扉1に設け
られ、アームユニット82が扉枠2に設けられたものと
なっている。
【0077】上記受けユニット81は、扉1の外面に取
り付けられるシリンダ錠83、扉1の内面に取り付けら
れるシリンダ引付け台84、このシリンダ引付け台84
に取り付けられる受け部材取付け台座85、およびこの
受け部材取付け台座85に回転可能に取り付けられる受
け部材86を有している。
り付けられるシリンダ錠83、扉1の内面に取り付けら
れるシリンダ引付け台84、このシリンダ引付け台84
に取り付けられる受け部材取付け台座85、およびこの
受け部材取付け台座85に回転可能に取り付けられる受
け部材86を有している。
【0078】上記シリンダ錠83とシリンダ引付け台8
4とは、前記実施例2の用心具におけるシリンダ引付け
台54とシリンダ錠53との取り付けの場合と同様、シ
リンダ引付け台84側から挿入されてシリンダ錠83に
締結された図示しないねじにより、扉1に固定されてい
る。シリンダ錠83は、図22(b)に示すように、鍵
挿入口83aを露出させた状態で扉1に直付けされてい
る。
4とは、前記実施例2の用心具におけるシリンダ引付け
台54とシリンダ錠53との取り付けの場合と同様、シ
リンダ引付け台84側から挿入されてシリンダ錠83に
締結された図示しないねじにより、扉1に固定されてい
る。シリンダ錠83は、図22(b)に示すように、鍵
挿入口83aを露出させた状態で扉1に直付けされてい
る。
【0079】シリンダ錠83から受け部材86の基部8
6aに至る構造は、前記実施例2の用心具におけるシリ
ンダ錠53からアーム軸受56のアーム取付け台座55
側部分に至る構造と同様である。従って、受けユニット
81は、シリンダ錠83に挿入した鍵を回転させること
により、少なくとも、図23に実線で示した位置、即ち
受け部材86の棒状部86cが扉1の側縁部と直交する
方向へ突出する使用位置から、二点鎖線で示した位置、
即ち受け部材86の棒状部86cが上記使用位置から上
方へ90°回転し、扉1の側縁部に沿って上方へ延びる
退避位置までの間で回転可能である。また、受け部材8
6は、上記の両位置において、図示しない位置決め機構
により位置決めされる。
6aに至る構造は、前記実施例2の用心具におけるシリ
ンダ錠53からアーム軸受56のアーム取付け台座55
側部分に至る構造と同様である。従って、受けユニット
81は、シリンダ錠83に挿入した鍵を回転させること
により、少なくとも、図23に実線で示した位置、即ち
受け部材86の棒状部86cが扉1の側縁部と直交する
方向へ突出する使用位置から、二点鎖線で示した位置、
即ち受け部材86の棒状部86cが上記使用位置から上
方へ90°回転し、扉1の側縁部に沿って上方へ延びる
退避位置までの間で回転可能である。また、受け部材8
6は、上記の両位置において、図示しない位置決め機構
により位置決めされる。
【0080】受け部材86は、基部86a、この基部8
6aからシリンダ錠83の軸方向へ延びる延設部86
b、この延設部86bから扉1の面と平行に延びる棒状
部86c、および棒状部86cの先端部に設けられた係
合頭部86dとを有している。上記棒状部86cには、
前記実施例2の用心具の受けユニット52における係合
凹部52kに対応する係合凹部86eが形成されてい
る。受け部材86は、図23に実線で示す上記使用位置
に配された状態において、棒状部86c先端の係合頭部
86dが、扉枠2の側縁部にほぼ沿って上方へ延びた状
態の使用位置に配されているアーム92の挿抜孔92c
に挿入される状態となる。
6aからシリンダ錠83の軸方向へ延びる延設部86
b、この延設部86bから扉1の面と平行に延びる棒状
部86c、および棒状部86cの先端部に設けられた係
合頭部86dとを有している。上記棒状部86cには、
前記実施例2の用心具の受けユニット52における係合
凹部52kに対応する係合凹部86eが形成されてい
る。受け部材86は、図23に実線で示す上記使用位置
に配された状態において、棒状部86c先端の係合頭部
86dが、扉枠2の側縁部にほぼ沿って上方へ延びた状
態の使用位置に配されているアーム92の挿抜孔92c
に挿入される状態となる。
【0081】アームユニット82は、アーム軸受91と
アーム92とを有している。アーム軸受91は、アーム
92を回転自在に支持する軸受部93と、扉枠2の内面
にネジ止めされる取付け座94とを有している。アーム
軸受91の軸受部93およびアーム92の取付け基部9
2aの構造は、前記実施例2の用心具におけるアーム軸
受56の軸受部62およびアーム57の取付け基部57
aと同様の構造となっている。従って、アーム92は、
扉1の開放に伴って移動する受けユニット81との係合
により、図22(c)に示す矢印方向へ回転可能であ
る。
アーム92とを有している。アーム軸受91は、アーム
92を回転自在に支持する軸受部93と、扉枠2の内面
にネジ止めされる取付け座94とを有している。アーム
軸受91の軸受部93およびアーム92の取付け基部9
2aの構造は、前記実施例2の用心具におけるアーム軸
受56の軸受部62およびアーム57の取付け基部57
aと同様の構造となっている。従って、アーム92は、
扉1の開放に伴って移動する受けユニット81との係合
により、図22(c)に示す矢印方向へ回転可能であ
る。
【0082】アーム92の形状は、図23に示すよう
に、取付け基部92aから上部が受けユニット81方
向、即ち扉枠2から突出する方向に折曲され、さらに先
端部近傍部位が取付け基部92aとほぼ平行となるよう
に折曲されたものとなっている。アーム92は、図22
(c)に示すように、取付け基部92aから先端部に向
かって延びる係合孔92bを有するとともに、この係合
孔92bの隣に係合孔92bと同方向に延びる挿抜孔9
2cを有している。この挿抜孔92cは、上記棒状部8
6c先端の係合頭部86dを受け部材86の回転により
挿抜可能な径および長さとなっている。係合孔92bと
挿抜孔92cとは、取付け基部92a側の端部において
連通されている。この連通部分の幅は、受け部材86の
棒状部86cが通過可能なものである。また、係合孔9
2bは、前記実施例2の用心具のアーム57における係
合孔57bの案内部57d、終端部57e、係合角部5
7fにそれぞれ対応する案内部92d、終端部92e、
係合角部92fを有している。この係合角部92fは、
前記係合凹部86eと共に開放状態保持手段を構成して
いる。
に、取付け基部92aから上部が受けユニット81方
向、即ち扉枠2から突出する方向に折曲され、さらに先
端部近傍部位が取付け基部92aとほぼ平行となるよう
に折曲されたものとなっている。アーム92は、図22
(c)に示すように、取付け基部92aから先端部に向
かって延びる係合孔92bを有するとともに、この係合
孔92bの隣に係合孔92bと同方向に延びる挿抜孔9
2cを有している。この挿抜孔92cは、上記棒状部8
6c先端の係合頭部86dを受け部材86の回転により
挿抜可能な径および長さとなっている。係合孔92bと
挿抜孔92cとは、取付け基部92a側の端部において
連通されている。この連通部分の幅は、受け部材86の
棒状部86cが通過可能なものである。また、係合孔9
2bは、前記実施例2の用心具のアーム57における係
合孔57bの案内部57d、終端部57e、係合角部5
7fにそれぞれ対応する案内部92d、終端部92e、
係合角部92fを有している。この係合角部92fは、
前記係合凹部86eと共に開放状態保持手段を構成して
いる。
【0083】上記の構成において、本実施例の用心具は
前記実施例2の用心具と同様にして使用することができ
る。本用心具を使用する場合には、図23に示すよう
に、受け部材86とアーム92とを使用位置に配して、
本用心具を使用時初期状態とする。このときには、受け
部材86の棒状部86cがアーム92の挿抜孔92cに
挿入されている。
前記実施例2の用心具と同様にして使用することができ
る。本用心具を使用する場合には、図23に示すよう
に、受け部材86とアーム92とを使用位置に配して、
本用心具を使用時初期状態とする。このときには、受け
部材86の棒状部86cがアーム92の挿抜孔92cに
挿入されている。
【0084】上記の状態において扉1が外方向へ開放さ
れると、これに伴って受け部材86が移動する。このと
き、受け部材86の棒状部86cは、アーム92におけ
る挿抜孔92cの下端部から係合孔92bに移動する。
棒状部86cが係合孔92bに達すると、この棒状部8
6cに引っ張られてアーム92が受けユニット81方向
に倒れて行き、棒状部86cが終端部92eに達する
と、それ以上の扉1の開放が阻止される。このときに
は、棒状部86cの係合凹部86eがアーム92の係合
角部92fと係合し、この状態が維持される。
れると、これに伴って受け部材86が移動する。このと
き、受け部材86の棒状部86cは、アーム92におけ
る挿抜孔92cの下端部から係合孔92bに移動する。
棒状部86cが係合孔92bに達すると、この棒状部8
6cに引っ張られてアーム92が受けユニット81方向
に倒れて行き、棒状部86cが終端部92eに達する
と、それ以上の扉1の開放が阻止される。このときに
は、棒状部86cの係合凹部86eがアーム92の係合
角部92fと係合し、この状態が維持される。
【0085】一方、この状態から扉1を閉じる際には、
先ず、アーム92を僅かに上方へ回動させて係合角部9
2fと係合凹部86eとの係合を解除させて、扉1を閉
じる。扉1を閉じた終えたときには、アーム92が前記
使用位置に復帰し、図22(c)に示す状態となる。
先ず、アーム92を僅かに上方へ回動させて係合角部9
2fと係合凹部86eとの係合を解除させて、扉1を閉
じる。扉1を閉じた終えたときには、アーム92が前記
使用位置に復帰し、図22(c)に示す状態となる。
【0086】また、上記の使用時初期状態を扉1の外側
から解除する際には、シリンダ錠83の鍵挿入口83a
に鍵を挿入し、図23に二点鎖線で示すように、受け部
材86を90°回転させて退避位置に配する。これによ
り、他の錠前による施錠が施されている場合にはそれを
解錠して、扉1を全面的に開放することが可能となる。
から解除する際には、シリンダ錠83の鍵挿入口83a
に鍵を挿入し、図23に二点鎖線で示すように、受け部
材86を90°回転させて退避位置に配する。これによ
り、他の錠前による施錠が施されている場合にはそれを
解錠して、扉1を全面的に開放することが可能となる。
【0087】上記のように、本用心具は、前記実施例2
に示した用心具と同様に使用することができ、その機能
についても同様である。
に示した用心具と同様に使用することができ、その機能
についても同様である。
【0088】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の扉の用
心具は、扉の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直交す
る方向を軸方向として扉に設けられたシリンダ錠と、こ
のシリンダ錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシリ
ンダ錠を介して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて回
転する回転伝達部材と、扉面と直交する方向を回転の軸
方向として扉の内面に回転自在に設けられ、回転中心に
上記回転伝達部材の端部が連結され、使用位置に配され
たアームの係合孔に扉の開放により受け部材の係合頭部
を係合させることが可能となる使用位置、およびこの使
用位置からアームを受け部材方向とは反対の方向へ回転
させたものとなる退避位置にて少なくとも位置保持可能
となっているアーム軸受手段と、このアーム軸受手段の
回転の軸方向と直交する方向をアーム回転の軸方向とし
て、一端部が上記アーム軸受手段に回転自在に取り付け
られ、この取付け端部から上記アーム回転の軸方向とほ
ぼ直交する方向に延びてこの回転の軸方向に開口し、受
け部材の係合頭部が係合する長孔状の係合孔が形成さ
れ、この係合孔における上記取付け端部側の部分に、受
け部材の係合頭部を挿抜可能な幅広の挿抜部が形成さ
れ、扉の開放により上記係合孔に受け部材の係合頭部を
係合可能となる使用位置にて少なくとも位置保持可能と
なっているアームと、扉配置用の開口を形成する扉枠の
内面に設けられ、先端部に係合頭部が形成された棒状部
を有し、アーム軸受け手段とアームとが上記使用位置に
配された状態にて、扉の開放により係合頭部が上記係合
孔と係合する受け部材とを備えている構成である。
心具は、扉の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直交す
る方向を軸方向として扉に設けられたシリンダ錠と、こ
のシリンダ錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシリ
ンダ錠を介して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて回
転する回転伝達部材と、扉面と直交する方向を回転の軸
方向として扉の内面に回転自在に設けられ、回転中心に
上記回転伝達部材の端部が連結され、使用位置に配され
たアームの係合孔に扉の開放により受け部材の係合頭部
を係合させることが可能となる使用位置、およびこの使
用位置からアームを受け部材方向とは反対の方向へ回転
させたものとなる退避位置にて少なくとも位置保持可能
となっているアーム軸受手段と、このアーム軸受手段の
回転の軸方向と直交する方向をアーム回転の軸方向とし
て、一端部が上記アーム軸受手段に回転自在に取り付け
られ、この取付け端部から上記アーム回転の軸方向とほ
ぼ直交する方向に延びてこの回転の軸方向に開口し、受
け部材の係合頭部が係合する長孔状の係合孔が形成さ
れ、この係合孔における上記取付け端部側の部分に、受
け部材の係合頭部を挿抜可能な幅広の挿抜部が形成さ
れ、扉の開放により上記係合孔に受け部材の係合頭部を
係合可能となる使用位置にて少なくとも位置保持可能と
なっているアームと、扉配置用の開口を形成する扉枠の
内面に設けられ、先端部に係合頭部が形成された棒状部
を有し、アーム軸受け手段とアームとが上記使用位置に
配された状態にて、扉の開放により係合頭部が上記係合
孔と係合する受け部材とを備えている構成である。
【0089】これにより、本用心具では、扉の内側に居
る人が、アームおよびアーム軸受手段を上記使用位置に
配した状態で、例えば就寝してしまった場合であって
も、外出先から帰宅した人が、この状態を鍵により解除
して家あるいは部屋の中に入ることができる。また、外
出時には、アームと受け部材との係合による施錠機能を
利用することができ、これにより防犯性を高めることが
できるという効果を奏する。
る人が、アームおよびアーム軸受手段を上記使用位置に
配した状態で、例えば就寝してしまった場合であって
も、外出先から帰宅した人が、この状態を鍵により解除
して家あるいは部屋の中に入ることができる。また、外
出時には、アームと受け部材との係合による施錠機能を
利用することができ、これにより防犯性を高めることが
できるという効果を奏する。
【0090】また、請求項2の発明の扉の用心具は、扉
の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直交する方向を軸
方向として扉に設けられたシリンダ錠と、このシリンダ
錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシリンダ錠を介
して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて回転する回転
伝達部材と、扉面と直交する方向を回転の軸方向として
扉の内面に回転自在に設けられ、この回転中心に上記回
転伝達部材の端部が連結され、上記回転の軸方向と直交
する方向に延びて先端部に係合頭部が形成された棒状部
を有し、扉の開放により、使用位置に配されたアームの
係合孔に係合頭部を係合させることが可能となる使用位
置、および上記係合孔に対する係合動作が不可能となる
退避位置にて少なくとも位置保持可能となっている受け
部材と、扉配置用の開口を形成する扉枠の内面に取り付
けられ、この扉枠への取付け端部を中心に、上記受け部
材の回転の軸方向と直交する方向をアーム回転の軸方向
として回転可能であり、上記取付け端部からアーム回転
の軸方向とほぼ直交する方向に延びてこの回転の軸方向
に開口し、上記受け部材の係合頭部が係合する長孔状の
係合孔が形成され、この係合孔における上記取付け端部
側の部分に、上記係合頭部を挿抜可能な幅広の挿抜部が
形成され、上記扉の開放により使用位置に配された受け
部材の係合頭部を係合孔に係合可能となる使用位置にて
少なくとも位置保持可能となっているアームとを備えて
いる構成である。
の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直交する方向を軸
方向として扉に設けられたシリンダ錠と、このシリンダ
錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシリンダ錠を介
して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて回転する回転
伝達部材と、扉面と直交する方向を回転の軸方向として
扉の内面に回転自在に設けられ、この回転中心に上記回
転伝達部材の端部が連結され、上記回転の軸方向と直交
する方向に延びて先端部に係合頭部が形成された棒状部
を有し、扉の開放により、使用位置に配されたアームの
係合孔に係合頭部を係合させることが可能となる使用位
置、および上記係合孔に対する係合動作が不可能となる
退避位置にて少なくとも位置保持可能となっている受け
部材と、扉配置用の開口を形成する扉枠の内面に取り付
けられ、この扉枠への取付け端部を中心に、上記受け部
材の回転の軸方向と直交する方向をアーム回転の軸方向
として回転可能であり、上記取付け端部からアーム回転
の軸方向とほぼ直交する方向に延びてこの回転の軸方向
に開口し、上記受け部材の係合頭部が係合する長孔状の
係合孔が形成され、この係合孔における上記取付け端部
側の部分に、上記係合頭部を挿抜可能な幅広の挿抜部が
形成され、上記扉の開放により使用位置に配された受け
部材の係合頭部を係合孔に係合可能となる使用位置にて
少なくとも位置保持可能となっているアームとを備えて
いる構成である。
【0091】これにより、本用心具では、扉の内側に居
る人が、アームおよび受け部材を上記使用位置に配した
状態で、例えば就寝してしまった場合であっても、請求
項1の発明の扉の用心具と同様、外出先から帰宅した人
が、この状態を鍵により解除して家あるいは部屋の中に
入ることができる。また、外出時には、アームと受け部
材との係合による施錠機能を利用することができ、これ
により防犯性を高めることができるという効果を奏す
る。
る人が、アームおよび受け部材を上記使用位置に配した
状態で、例えば就寝してしまった場合であっても、請求
項1の発明の扉の用心具と同様、外出先から帰宅した人
が、この状態を鍵により解除して家あるいは部屋の中に
入ることができる。また、外出時には、アームと受け部
材との係合による施錠機能を利用することができ、これ
により防犯性を高めることができるという効果を奏す
る。
【0092】また、請求項3の発明の扉の用心具は、請
求項1の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段には複数の上記退避位置が設定されるとともに、こ
のアーム軸受手段には、その回転の軸方向と直交する方
向に延び、上記複数の退避位置のうちの所定の一つの退
避位置に配されたときに、受け部材との重合位置に達す
る係止部が形成されている構成である。
求項1の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段には複数の上記退避位置が設定されるとともに、こ
のアーム軸受手段には、その回転の軸方向と直交する方
向に延び、上記複数の退避位置のうちの所定の一つの退
避位置に配されたときに、受け部材との重合位置に達す
る係止部が形成されている構成である。
【0093】これにより、本用心具は、請求項1の発明
の効果に加え、主となる別の錠前に対する補助的な錠前
として使用することができ、さらに防犯性を高めること
ができるという効果を奏する。
の効果に加え、主となる別の錠前に対する補助的な錠前
として使用することができ、さらに防犯性を高めること
ができるという効果を奏する。
【0094】また、請求項4の発明の扉の用心具は、請
求項3の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段が、扉の内面にねじ止めされたアーム取付け台座を
介して扉に取り付けられ、このアーム取付け台座におけ
る上記ねじ止め部が、アーム軸受手段が上記使用位置に
配されたときに、上記係止部にて覆われるように設定さ
れている構成である。
求項3の発明の扉の用心具において、上記のアーム軸受
手段が、扉の内面にねじ止めされたアーム取付け台座を
介して扉に取り付けられ、このアーム取付け台座におけ
る上記ねじ止め部が、アーム軸受手段が上記使用位置に
配されたときに、上記係止部にて覆われるように設定さ
れている構成である。
【0095】これにより、本用心具は、請求項3の発明
の効果に加え、アームの係合孔に受け部材の係合頭部が
係合されて扉が一定量開放されている状態において、ド
アを全開とするために、扉と扉枠との隙間から、ドライ
バーによりアーム取付け台座のねじを外すことによりア
ームを取り外すことができなくなっており、さらに防犯
性を高めることができるという効果を奏する。
の効果に加え、アームの係合孔に受け部材の係合頭部が
係合されて扉が一定量開放されている状態において、ド
アを全開とするために、扉と扉枠との隙間から、ドライ
バーによりアーム取付け台座のねじを外すことによりア
ームを取り外すことができなくなっており、さらに防犯
性を高めることができるという効果を奏する。
【0096】また、請求項5の発明の扉の用心具は、請
求項1から4の何れかの発明の扉の用心具において、上
記受け部材の棒状部と上記アームの係合孔における終端
部とに、これら両者の凹凸係合により、相対的に上記終
端部から棒状部が移動することを規制する開放状態保持
手段が形成されている構成である。
求項1から4の何れかの発明の扉の用心具において、上
記受け部材の棒状部と上記アームの係合孔における終端
部とに、これら両者の凹凸係合により、相対的に上記終
端部から棒状部が移動することを規制する開放状態保持
手段が形成されている構成である。
【0097】これにより、本用心具は、請求項1から4
の何れかの発明の効果に加え、アームと受け部材とによ
り扉が一定量開放されている状態を維持することができ
る。従って、例えば風通しを目的とし、本用心具を使用
して扉を開放している場合において、扉を閉じる方向の
風により扉が閉じてしまうことを防止することができる
という効果を奏する。
の何れかの発明の効果に加え、アームと受け部材とによ
り扉が一定量開放されている状態を維持することができ
る。従って、例えば風通しを目的とし、本用心具を使用
して扉を開放している場合において、扉を閉じる方向の
風により扉が閉じてしまうことを防止することができる
という効果を奏する。
【図1】同図(a)は本発明の一実施例の扉の用心具を
示す平面図、同図(b)は同図(a)に示したシリンダ
取付け台座部分を扉の外側から見た場合の正面図、同図
(c)は上記用心具の側面図である。
示す平面図、同図(b)は同図(a)に示したシリンダ
取付け台座部分を扉の外側から見た場合の正面図、同図
(c)は上記用心具の側面図である。
【図2】同図(a)は上記用心具を扉の内側から見た場
合の正面図、同図(b)は同側面図である。
合の正面図、同図(b)は同側面図である。
【図3】同図(a)は図1(c)に示したアーム取付け
台座の正面図、同図(b)は同背面図、同図(c)は同
縦断面図である。
台座の正面図、同図(b)は同背面図、同図(c)は同
縦断面図である。
【図4】同図(a)は図1(c)に示したアーム軸受の
正面図、同図(b)は同図(a)におけるA−A線矢視
断面図、同図(c)は同図(a)における右側面図であ
る。
正面図、同図(b)は同図(a)におけるA−A線矢視
断面図、同図(c)は同図(a)における右側面図であ
る。
【図5】同図(a)は図1(c)に示したアームの正面
図、同図(b)は同図(a)におけるB−B線矢視断面
図、同図(c)は同図(a)におけるC−C線矢視断面
図である。
図、同図(b)は同図(a)におけるB−B線矢視断面
図、同図(c)は同図(a)におけるC−C線矢視断面
図である。
【図6】図1(a)におけるD−D線矢視断面図であ
る。
る。
【図7】同図(a)は図6に示した軸受位置決めピース
の正面図、同図(b)は同図(a)におけるE−E線矢
視断面図、同図(c)は上記軸受位置決めピースの背面
図である。
の正面図、同図(b)は同図(a)におけるE−E線矢
視断面図、同図(c)は上記軸受位置決めピースの背面
図である。
【図8】図6に示した軸受支持プレートの正面図であ
る。
る。
【図9】図1(c)におけるF−F線矢視断面図であ
る。
る。
【図10】同図(a)は同図(b)におけるG−G線矢
視断面図、同図(b)は図6に示したアーム位置決めピ
ースの正面図、同図(c)は同側面図である。
視断面図、同図(b)は図6に示したアーム位置決めピ
ースの正面図、同図(c)は同側面図である。
【図11】同図(a)は図2(a)に示したストライク
台座の側面図、同図(b)は同正面図である。
台座の側面図、同図(b)は同正面図である。
【図12】同図(a)は図2(a)に示したストライク
バーの平面図、同図(b)は同側面図、同図(c)は同
正面図、同図(d)は同図(b)におけるH−H線矢視
断面図、同図(e)は同図(c)におけるI−I線矢視
断面図である。
バーの平面図、同図(b)は同側面図、同図(c)は同
正面図、同図(d)は同図(b)におけるH−H線矢視
断面図、同図(e)は同図(c)におけるI−I線矢視
断面図である。
【図13】図2(a)におけるJ−J線矢視断面図であ
る。
る。
【図14】図1(a)に示した受けユニットとアームユ
ニットの要部との背面図である。
ニットの要部との背面図である。
【図15】同図(a)は上記用心具によるアーム施錠動
作状態を示す平面図、同図(b)は同側面図である。
作状態を示す平面図、同図(b)は同側面図である。
【図16】同図(a)は本発明の他の実施例の扉の用心
具を示す平面図、同図(b)は同図(a)に示したシリ
ンダ部分を扉の外側から見た場合の正面図、同図(c)
は上記用心具の側面図である。
具を示す平面図、同図(b)は同図(a)に示したシリ
ンダ部分を扉の外側から見た場合の正面図、同図(c)
は上記用心具の側面図である。
【図17】同図(a)は図16(a)に示した用心具を
扉の内側から見た場合の正面図、同図(b)は同側面図
である。
扉の内側から見た場合の正面図、同図(b)は同側面図
である。
【図18】図16(a)におけるK−K線矢視断面図で
ある。
ある。
【図19】図16(c)におけるL−L線矢視断面図で
ある。
ある。
【図20】図16(c)におけるM−M線矢視断面図で
ある。
ある。
【図21】同図(a)は図16(b)に示した用心具に
よるアーム施錠動作状態を示す平面図、同図(b)は同
側面図である。
よるアーム施錠動作状態を示す平面図、同図(b)は同
側面図である。
【図22】同図(a)は本発明のさらに他の実施例の扉
の用心具を示す平面図、同図(b)は同図(a)に示し
たシリンダ部分を扉の外側から見た場合の正面図、同図
(c)は上記用心具の側面図である。
の用心具を示す平面図、同図(b)は同図(a)に示し
たシリンダ部分を扉の外側から見た場合の正面図、同図
(c)は上記用心具の側面図である。
【図23】図22(a)に示した用心具を扉の内側から
見た場合の正面図である。
見た場合の正面図である。
1 扉 2 扉枠 3 アームユニット 4 受けユニット(受け部材) 6 シリンダ錠 6a 鍵挿入口 7 アーム取付け台座 8 アーム軸受(アーム軸受手段) 9 アーム 9a 取付け基部 9b 係合孔 9c 挿抜部 9e 終端部 9f 係合角部(開放状態保持手段) 13 連結板(回転伝達部材) 17 係止部 42 ストライクバー 42c 棒状部 42d 係合頭部 42k 係合凹部(開放状態保持手段) 51 アームユニット 52 受けユニット(受け部材) 52k 係合凹部(開放状態保持手段) 52b 棒状部 52c 係合頭部 53 シリンダ錠 56 アーム軸受(アーム軸受手段) 57 アーム 57a 取付け基部 57b 係合孔 57c 挿抜部 57e 終端部 57 係合角部(開放状態保持手段) 59 連結板(回転伝達部材) 81 受けユニット 83 シリンダ錠 86 受け部材 86c 棒状部 86d 係合頭部 86e 係合凹部(開放状態保持手段) 91 アーム軸受(アーム軸受手段) 92 アーム 92b 係合孔 92c 挿抜孔(挿抜部) 92f 係合角部(開放状態保持手段)
Claims (5)
- 【請求項1】扉の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直
交する方向を軸方向として扉に設けられたシリンダ錠
と、 このシリンダ錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシ
リンダ錠を介して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて
回転する回転伝達部材と、 扉面と直交する方向を回転の軸方向として扉の内面に回
転自在に設けられ、回転中心に上記回転伝達部材の端部
が連結され、使用位置に配されたアームの係合孔に扉の
開放により受け部材の係合頭部を係合させることが可能
となる使用位置、およびこの使用位置からアームを受け
部材方向とは反対の方向へ回転させたものとなる退避位
置にて少なくとも位置保持可能となっているアーム軸受
手段と、 このアーム軸受手段の回転の軸方向と直交する方向をア
ーム回転の軸方向として、一端部が上記アーム軸受手段
に回転自在に取り付けられ、この取付け端部から上記ア
ーム回転の軸方向とほぼ直交する方向に延びてこの回転
の軸方向に開口し、受け部材の係合頭部が係合する長孔
状の係合孔が形成され、この係合孔における上記取付け
端部側の部分に、受け部材の係合頭部を挿抜可能な幅広
の挿抜部が形成され、扉の開放により上記係合孔に受け
部材の係合頭部を係合可能となる使用位置にて少なくと
も位置保持可能となっているアームと、 扉配置用の開口を形成する扉枠の内面に設けられ、先端
部に係合頭部が形成された棒状部を有し、アーム軸受け
手段とアームとが上記使用位置に配された状態にて、扉
の開放により係合頭部が上記係合孔と係合する受け部材
とを備えていることを特徴とする扉の用心具。 - 【請求項2】扉の外面に鍵挿入口を露出させ、扉面と直
交する方向を軸方向として扉に設けられたシリンダ錠
と、 このシリンダ錠の後端部に設けられ、鍵の回転操作がシ
リンダ錠を介して伝達され、上記鍵の回転操作に応じて
回転する回転伝達部材と、 扉面と直交する方向を回転の軸方向として扉の内面に回
転自在に設けられ、この回転中心に上記回転伝達部材の
端部が連結され、上記回転の軸方向と直交する方向に延
びて先端部に係合頭部が形成された棒状部を有し、扉の
開放により、使用位置に配されたアームの係合孔に係合
頭部を係合させることが可能となる使用位置、および上
記係合孔に対する係合動作が不可能となる退避位置にて
少なくとも位置保持可能となっている受け部材と、 扉配置用の開口を形成する扉枠の内面に取り付けられ、
この扉枠への取付け端部を中心に、上記受け部材の回転
の軸方向と直交する方向をアーム回転の軸方向として回
転可能であり、上記取付け端部からアーム回転の軸方向
とほぼ直交する方向に延びてこの回転の軸方向に開口
し、上記受け部材の係合頭部が係合する長孔状の係合孔
が形成され、この係合孔における上記取付け端部側の部
分に、上記係合頭部を挿抜可能な幅広の挿抜部が形成さ
れ、上記扉の開放により使用位置に配された受け部材の
係合頭部を係合孔に係合可能となる使用位置にて少なく
とも位置保持可能となっているアームとを備えているこ
とを特徴とする扉の用心具。 - 【請求項3】上記のアーム軸受手段には複数の上記退避
位置が設定されるとともに、このアーム軸受手段には、
その回転の軸方向と直交する方向に延び、上記複数の退
避位置のうちの所定の一つの退避位置に配されたとき
に、受け部材との重合位置に達する係止部が形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載の扉の用心具。 - 【請求項4】上記のアーム軸受手段は、扉の内面にねじ
止めされたアーム取付け台座を介して扉に取り付けら
れ、このアーム取付け台座とアーム軸受手段との連結部
はアーム取付け台座の内方に設けられ、アーム取付け台
座における上記ねじ止め部は、アーム軸受手段が上記使
用位置に配されたときに、上記係止部にて覆われるよう
に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の扉
の用心具。 - 【請求項5】上記受け部材の棒状部と上記アームの係合
孔における終端部とには、これら両者の凹凸係合によ
り、相対的に上記終端部から棒状部が移動することを規
制する開放状態保持手段が形成されていることを特徴と
する請求項1から4の何れかに記載の扉の用心具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6195429A JP2583744B2 (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 扉の用心具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6195429A JP2583744B2 (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 扉の用心具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0860928A JPH0860928A (ja) | 1996-03-05 |
JP2583744B2 true JP2583744B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=16340925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6195429A Expired - Fee Related JP2583744B2 (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 扉の用心具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583744B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-19 JP JP6195429A patent/JP2583744B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0860928A (ja) | 1996-03-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |