JP2602803Y2 - 2サイクルエンジンのシリンダ - Google Patents
2サイクルエンジンのシリンダInfo
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- JP2602803Y2 JP2602803Y2 JP1992070271U JP7027192U JP2602803Y2 JP 2602803 Y2 JP2602803 Y2 JP 2602803Y2 JP 1992070271 U JP1992070271 U JP 1992070271U JP 7027192 U JP7027192 U JP 7027192U JP 2602803 Y2 JP2602803 Y2 JP 2602803Y2
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- Japan
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- scavenging
- cylinder
- exhaust port
- wall surface
- port
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- 230000002000 scavenging effect Effects 0.000 claims description 48
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 13
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 6
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 6
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B25/00—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders
- F02B25/14—Engines characterised by using fresh charge for scavenging cylinders using reverse-flow scavenging, e.g. with both outlet and inlet ports arranged near bottom of piston stroke
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/18—Other cylinders
- F02F1/22—Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B1/00—Engines characterised by fuel-air mixture compression
- F02B1/02—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
- F02B1/04—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、可搬式作業機
械等に用いられる比較的小型の2サイクルガソリンエン
ジンに好適なシリンダに係わり、特に、排気ガス中の有
害成分を低減させるべくループ掃気式をとる一対の掃気
ポートから吹き出される新気(混合気)の水平掃気角
(衝突角)を最適化したものに関する。
械等に用いられる比較的小型の2サイクルガソリンエン
ジンに好適なシリンダに係わり、特に、排気ガス中の有
害成分を低減させるべくループ掃気式をとる一対の掃気
ポートから吹き出される新気(混合気)の水平掃気角
(衝突角)を最適化したものに関する。
【0002】
【従来の技術】大気汚染の元凶とされる排ガスは、工場
で使用されるボイラーや自動車に搭載された内燃エンジ
ンから排出されるものが大部分を占めており、それらの
排ガス中に含まれる有害成分、すなわち、NOx(燃料
の燃焼成分),CO(燃料の不完全燃焼成分),HC
(燃料の未燃成分)等を低減させる方策が現在種々試み
られている。
で使用されるボイラーや自動車に搭載された内燃エンジ
ンから排出されるものが大部分を占めており、それらの
排ガス中に含まれる有害成分、すなわち、NOx(燃料
の燃焼成分),CO(燃料の不完全燃焼成分),HC
(燃料の未燃成分)等を低減させる方策が現在種々試み
られている。
【0003】それに対し、可搬式作業機械等に用いられ
る比較的小型(総排気量が35cc程度以下)汎用2サ
イクルガソリンエンジンでは、その排気量が小さいこと
から以前はさほど問題とされていなかったが、最近にお
いては、環境問題の高まりから、かかる小型汎用2サイ
クルガソリンエンジンについても、それから排出される
排気ガス中の有害成分の低減化が強く要請されてきてい
る。
る比較的小型(総排気量が35cc程度以下)汎用2サ
イクルガソリンエンジンでは、その排気量が小さいこと
から以前はさほど問題とされていなかったが、最近にお
いては、環境問題の高まりから、かかる小型汎用2サイ
クルガソリンエンジンについても、それから排出される
排気ガス中の有害成分の低減化が強く要請されてきてい
る。
【0004】図2及び図3は、かかる排気ガス中の有害
成分の低減化が急務となっている従来の小型汎用空冷式
2サイクルガソリンエンジンのシリンダの一例を示す
(説明の都合上、図2では、各ポートが同一レベルにあ
るものとして図示した)。このシリンダ50は、ピスト
ンが嵌挿される円柱状の内壁面5を有するシリンダ部分
2と、スキッシュドーム形と呼ばれる燃焼室7が設けら
れたヘッド部分3とが一体的に形成されており、その外
周部には多数の冷却フィン12が形成されている。そし
て、前記シリンダ部分2には、吸気ポート14及び排気
ポート16が段違いで向かい合うように開口せしめられ
るとともに、前記排気ポート16を二分割する縦断面F
(シリンダ1の軸心線を通る垂直面)を挟んで対称的に
ループ掃気式(シュニューレ掃気式)をとる一対の掃気
ポート20,20が対向して設けられている。
成分の低減化が急務となっている従来の小型汎用空冷式
2サイクルガソリンエンジンのシリンダの一例を示す
(説明の都合上、図2では、各ポートが同一レベルにあ
るものとして図示した)。このシリンダ50は、ピスト
ンが嵌挿される円柱状の内壁面5を有するシリンダ部分
2と、スキッシュドーム形と呼ばれる燃焼室7が設けら
れたヘッド部分3とが一体的に形成されており、その外
周部には多数の冷却フィン12が形成されている。そし
て、前記シリンダ部分2には、吸気ポート14及び排気
ポート16が段違いで向かい合うように開口せしめられ
るとともに、前記排気ポート16を二分割する縦断面F
(シリンダ1の軸心線を通る垂直面)を挟んで対称的に
ループ掃気式(シュニューレ掃気式)をとる一対の掃気
ポート20,20が対向して設けられている。
【0005】ここで、前記一対の掃気ポート20,20
の前記排気ポート16側の端部内壁面20aの延長線が
形成する内側水平掃気角αが直角とされ、かつ、反排気
ポート16側の端部内壁面20bの延長線とされる一対
の外側水平掃気線c,dの交点Qが前記シリンダ内壁面
5上に位置するようにされていて、排気ポート16の内
壁端縁と掃気ポート20,20の内側壁端縁とのシリン
ダ内壁面5に沿った離隔距離gが比較的短くなってい
る。
の前記排気ポート16側の端部内壁面20aの延長線が
形成する内側水平掃気角αが直角とされ、かつ、反排気
ポート16側の端部内壁面20bの延長線とされる一対
の外側水平掃気線c,dの交点Qが前記シリンダ内壁面
5上に位置するようにされていて、排気ポート16の内
壁端縁と掃気ポート20,20の内側壁端縁とのシリン
ダ内壁面5に沿った離隔距離gが比較的短くなってい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記した如くの、従来
のガソリンを燃料とする小型汎用2サイクルエンジンに
あっては、それから排出される排気ガスに含まれる有害
成分のうち、NOx及びCOの低減化については空燃比
を最適化すること等によりある程度の目処は立っている
が、いわゆるピストンバルブ式エンジンに特有の未燃混
合気(新気)の吹き抜け現象により排出されるHCの低
減化については有効な対策が見当たらないのが現状であ
る。
のガソリンを燃料とする小型汎用2サイクルエンジンに
あっては、それから排出される排気ガスに含まれる有害
成分のうち、NOx及びCOの低減化については空燃比
を最適化すること等によりある程度の目処は立っている
が、いわゆるピストンバルブ式エンジンに特有の未燃混
合気(新気)の吹き抜け現象により排出されるHCの低
減化については有効な対策が見当たらないのが現状であ
る。
【0007】かかる点に鑑み本考案は、大きな改造を施
すことを要しないで、新気の吹き抜けを防止して排気ガ
ス中のHC成分の低減化を効果的に図ることができるよ
うにされた2サイクルエンジンのシリンダを提供するこ
とを目的とする。
すことを要しないで、新気の吹き抜けを防止して排気ガ
ス中のHC成分の低減化を効果的に図ることができるよ
うにされた2サイクルエンジンのシリンダを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の考案者等は、小
型汎用2サイクルエンジンの掃気ポートに着目して鋭意
研究を行ったところ、前記排気ポート16と掃気ポート
20との離隔距離gを従来のものから変更して最適化を
図ることにより、前記目的を達成し得ることを見い出し
た。
型汎用2サイクルエンジンの掃気ポートに着目して鋭意
研究を行ったところ、前記排気ポート16と掃気ポート
20との離隔距離gを従来のものから変更して最適化を
図ることにより、前記目的を達成し得ることを見い出し
た。
【0009】本考案に係る2サイクルエンジンのシリン
ダは、かかる研究結果並びにそれに基づく試作実験に立
脚してなされたものであって、その具体的構成は、排気
ポートを二分割する縦断面を挟んで対称的に反排気ポー
ト側へ向けてループ掃気式をとる一対の排気ポートが対
向して設けられ、該掃気ポートの前記排気ポート側の直
線状内壁面の内方端側表面のみを抉ってポケット部を形
成したことを特徴としている。
ダは、かかる研究結果並びにそれに基づく試作実験に立
脚してなされたものであって、その具体的構成は、排気
ポートを二分割する縦断面を挟んで対称的に反排気ポー
ト側へ向けてループ掃気式をとる一対の排気ポートが対
向して設けられ、該掃気ポートの前記排気ポート側の直
線状内壁面の内方端側表面のみを抉ってポケット部を形
成したことを特徴としている。
【0010】
【作用】前述の如くの構成とされた本考案に係わる2サ
イクルエンジンのシリンダにおいては、左右一対の掃気
ポートにおける水平掃気角が従来のものに比してシャー
プになり、左右一対の掃気ポートから吹き出された新気
の合流点が排気ポートから実質的により遠ざけられる。
イクルエンジンのシリンダにおいては、左右一対の掃気
ポートにおける水平掃気角が従来のものに比してシャー
プになり、左右一対の掃気ポートから吹き出された新気
の合流点が排気ポートから実質的により遠ざけられる。
【0011】そのため、新気の排気ポートへの短絡、言
い換えれば燃焼することなく排出される混合気量、いわ
ゆる吹き抜け損失が低減されることになり、排気ポート
から排出される排気ガス中の未燃成分であるHCが大幅
に低減される。この場合、混合気の吹き抜け損失が低減
されることから、出力特性が向上するとともに、燃料の
節減にもなり、また、掃気ポートの形状を若干改造する
だけでよいので、コストアップにはつながらない。
い換えれば燃焼することなく排出される混合気量、いわ
ゆる吹き抜け損失が低減されることになり、排気ポート
から排出される排気ガス中の未燃成分であるHCが大幅
に低減される。この場合、混合気の吹き抜け損失が低減
されることから、出力特性が向上するとともに、燃料の
節減にもなり、また、掃気ポートの形状を若干改造する
だけでよいので、コストアップにはつながらない。
【0012】
【実施例】以下に添付の図を参照して本考案の実施例を
詳細に説明する。図1は、本考案に係る2サイクルエン
ジンのシリンダの一実施例を示す(説明の都合上、図1
では、各ポートが同一レベルにあるものとして図示し
た)。この実施例において、前述した図2及び図3に示
される従来のシリンダ50の各部に対応する部分には同
一の符号を付して、それらの重複説明を省略し、以下に
おいては、相違点を重点的に述べる。
詳細に説明する。図1は、本考案に係る2サイクルエン
ジンのシリンダの一実施例を示す(説明の都合上、図1
では、各ポートが同一レベルにあるものとして図示し
た)。この実施例において、前述した図2及び図3に示
される従来のシリンダ50の各部に対応する部分には同
一の符号を付して、それらの重複説明を省略し、以下に
おいては、相違点を重点的に述べる。
【0013】図1に示される本考案一実施例のシリンダ
1は、排気ポート16を二分割する、シリンダ1の軸心
線を通る縦断面Fを挟んで対称的にループ(シュニュー
レ)掃気式をとる一対の掃気ポート20,20が対向し
て設けられているが、この一対の掃気ポート20,20
の形状が従来のものとは異なっており、燃焼室等の他の
部分は従来のものと同様に構成されている。
1は、排気ポート16を二分割する、シリンダ1の軸心
線を通る縦断面Fを挟んで対称的にループ(シュニュー
レ)掃気式をとる一対の掃気ポート20,20が対向し
て設けられているが、この一対の掃気ポート20,20
の形状が従来のものとは異なっており、燃焼室等の他の
部分は従来のものと同様に構成されている。
【0014】本実施例のシリンダ1における一対の掃気
ポート20,20は、延長壁部20dが設けられてい
て、その前記排気ポート16側の端部内壁面20aが形
成する一対の内側水平掃気線a,bの交差角である、従
来は直角であった内側水平掃気角αが鋭角(ここでは8
0°)とされ、かつ、反排気ポート16側の端部内壁面
20bが形成する一対の外側水平掃気線c,dの交差角
である、従来は120°程度であった外側水平掃気角β
が100°程度とされて、従来はシリンダ内壁面5上に
位置せしめられていた前記外側水平掃気線c,dの交点
Qがシリンダ内壁面5より外側に位置するようにされて
いて、掃気(新気)が、より排気ポート16から離隔す
る方向へ指向される。
ポート20,20は、延長壁部20dが設けられてい
て、その前記排気ポート16側の端部内壁面20aが形
成する一対の内側水平掃気線a,bの交差角である、従
来は直角であった内側水平掃気角αが鋭角(ここでは8
0°)とされ、かつ、反排気ポート16側の端部内壁面
20bが形成する一対の外側水平掃気線c,dの交差角
である、従来は120°程度であった外側水平掃気角β
が100°程度とされて、従来はシリンダ内壁面5上に
位置せしめられていた前記外側水平掃気線c,dの交点
Qがシリンダ内壁面5より外側に位置するようにされて
いて、掃気(新気)が、より排気ポート16から離隔す
る方向へ指向される。
【0015】なお、内側水平掃気線a,bの交点と外側
水平掃気線c,dの交点Qは、前記縦断面F上に位置す
るようになっている。すなわち、本実施例のシリンダ1
では、図3に示される如くに、排気ポート16の内側壁
面と前記縦断面Fに直交する面との、従来は85〜90
°であった交差角θが、それより狭い80°前後とされ
るとともに、前記掃気ポート20,20の排気ポート1
6側の端部内壁面20aの内方端にポケット部20cが
形成されて、排気ポート16の内側壁端縁と掃気ポート
20,20の内側壁端縁とのシリンダ内壁面5に沿った
離隔距離gが従来のものより長くされ、ポケット部20
cの形成により、掃気の指向性がより高められ、また、
噴出掃気流に絞り効果を与えている。
水平掃気線c,dの交点Qは、前記縦断面F上に位置す
るようになっている。すなわち、本実施例のシリンダ1
では、図3に示される如くに、排気ポート16の内側壁
面と前記縦断面Fに直交する面との、従来は85〜90
°であった交差角θが、それより狭い80°前後とされ
るとともに、前記掃気ポート20,20の排気ポート1
6側の端部内壁面20aの内方端にポケット部20cが
形成されて、排気ポート16の内側壁端縁と掃気ポート
20,20の内側壁端縁とのシリンダ内壁面5に沿った
離隔距離gが従来のものより長くされ、ポケット部20
cの形成により、掃気の指向性がより高められ、また、
噴出掃気流に絞り効果を与えている。
【0016】即ち、前記ポケット部20は、前記掃気ポ
ート20,20の前記排気ポート16側の直線状内壁面
20aの内方端側表面のみを抉って形成されることで、
燃料、空気及びオイルからなる掃気流が、該ポケット部
20で乱流となり、攪拌されてその混合がより良く行わ
れてシリンダ1内に吹き出される。また、前記ポケット
部20は前記直線状内壁面20aの内方端側表面を抉っ
て形成したので、吹き出される掃気流の反排気ポート1
6方向への指向性が高くなり、内側水平掃気角をより小
さくする傾向がある。前記のような構成を有する本実施
例のシリンダ1においては、掃気ポート20、20の開
口位置が排気ポート16からより離隔し、左右一対の掃
気ポート20、20における水平掃気角が従来のものに
比してシャープとなる結果、左右一対の掃気ポート2
0、20から吹き出された新気の合流点が排気ポート1
6から実質的により遠ざけられる。
ート20,20の前記排気ポート16側の直線状内壁面
20aの内方端側表面のみを抉って形成されることで、
燃料、空気及びオイルからなる掃気流が、該ポケット部
20で乱流となり、攪拌されてその混合がより良く行わ
れてシリンダ1内に吹き出される。また、前記ポケット
部20は前記直線状内壁面20aの内方端側表面を抉っ
て形成したので、吹き出される掃気流の反排気ポート1
6方向への指向性が高くなり、内側水平掃気角をより小
さくする傾向がある。前記のような構成を有する本実施
例のシリンダ1においては、掃気ポート20、20の開
口位置が排気ポート16からより離隔し、左右一対の掃
気ポート20、20における水平掃気角が従来のものに
比してシャープとなる結果、左右一対の掃気ポート2
0、20から吹き出された新気の合流点が排気ポート1
6から実質的により遠ざけられる。
【0017】そのため、新気の排気ポートへ16の短
絡、言い換えれば燃焼することなく排出される混合気
量、いわゆる吹き抜け損失が低減されることになり、排
気ポート16から排出される排気ガス中の未燃成分であ
るHCが大幅に低減されることになる。
絡、言い換えれば燃焼することなく排出される混合気
量、いわゆる吹き抜け損失が低減されることになり、排
気ポート16から排出される排気ガス中の未燃成分であ
るHCが大幅に低減されることになる。
【0018】この場合、混合気の吹き抜け損失が低減さ
れることから、出力特性が向上するとともに、掃気ポー
ト20,20の形状を若干改造するだけでよいので、コ
ストアップにはつながらない。なお、本考案の考案者等
が実際に、図1に示した形状の掃気ポート20,20を
もつシリンダ1(総排気量25cc)を試作して実験し
たところ、かかる掃気ポート形状の変更だけで、排出さ
れる排気ガス中の総HC成分が従来のシリンダ50が用
いられた場合に比して大幅(30%以上)に低減される
ことが確認され、しかも、従来のシリンダ50で得られ
た以上の出力も確保できた。
れることから、出力特性が向上するとともに、掃気ポー
ト20,20の形状を若干改造するだけでよいので、コ
ストアップにはつながらない。なお、本考案の考案者等
が実際に、図1に示した形状の掃気ポート20,20を
もつシリンダ1(総排気量25cc)を試作して実験し
たところ、かかる掃気ポート形状の変更だけで、排出さ
れる排気ガス中の総HC成分が従来のシリンダ50が用
いられた場合に比して大幅(30%以上)に低減される
ことが確認され、しかも、従来のシリンダ50で得られ
た以上の出力も確保できた。
【0019】
【考案の効果】以上の説明から理解されるように、本考
案に係わる2サイクルエンジンのシリンダによれば、大
きな改造を施すことを要しないで、排気ガス中のHC成
分の低減化を効果的に図ることができるという優れた効
果が得られる。
案に係わる2サイクルエンジンのシリンダによれば、大
きな改造を施すことを要しないで、排気ガス中のHC成
分の低減化を効果的に図ることができるという優れた効
果が得られる。
【図1】本考案に係る2サイクルエンジンのシリンダの
一実施例の横断面図。
一実施例の横断面図。
【図2】従来の2サイクルエンジンのシリンダの一例を
示す横断面図。
示す横断面図。
【図3】従来のシリンダの一例の縦断面図。
1 シリンダ 7 燃焼室 5 シリンダ内壁面 14 吸気ポート 16 排気ポート 20 掃気ポート F 縦断面 α 内側水平掃気角 β 外側水平掃気角 Q 外側掃気線c,dの交点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願 平1−91964号(実開 平3− 32154号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/22 F02B 25/16
Claims (1)
- 【請求項1】排気ポート(16)を二分割する縦断面
(F)を挟んで対称的に反排気ポート(16)側へ向け
てループ掃気式をとる一対の排気ポート(20,20)
が対向して設けられ、該掃気ポート(20,20)の前
記排気ポート(16)側の直線状内壁面(20a)の内
方端側表面のみを抉ってポケット部(20c)を形成し
たことを特徴とする、2サイクルエンジンのシリンダ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070271U JP2602803Y2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 2サイクルエンジンのシリンダ |
US08/376,658 US5471960A (en) | 1992-10-08 | 1995-01-20 | Cylinder for two-cycle internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070271U JP2602803Y2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 2サイクルエンジンのシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634149U JPH0634149U (ja) | 1994-05-06 |
JP2602803Y2 true JP2602803Y2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=13426697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992070271U Expired - Lifetime JP2602803Y2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 2サイクルエンジンのシリンダ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5471960A (ja) |
JP (1) | JP2602803Y2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09242552A (ja) * | 1996-03-01 | 1997-09-16 | Kioritz Corp | 2サイクル内燃エンジン |
SE508266C2 (sv) * | 1996-04-04 | 1998-09-21 | Electrolux Ab | Cylinder till en förbränningsmotor av tvåtaktstyp |
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